ElevenLabsの音声AIを解説|CS・BPOにおける音声エージェント活用

音声AI企業のElevenLabsは、公式サイトのVoice Libraryページで、音声クリエイターが登録した声の利用実績に応じて収益を得られる仕組みを案内している。声のサンプルを登録して利用を許諾すると、その音声が生成に使われた分だけ支払いを受け取れる仕組みだ。

CS対応やBPO業務で音声エージェントの導入を検討する企業にとっても、無関係な話ではない。AI音声の拡大は、声を作る技術だけでなく、誰の声をどの範囲で使い、収益や利用条件をどう管理するかという設計を伴うためだ。

音声提供者側は利用目的、期間、地域、収益条件、停止や削除の手続きを確認する必要があり、利用する企業側も、声の利用範囲と管理体制を事前に整えることが求められる。

※本記事は2026年8月時点の情報です。

Voice Libraryで声を登録・公開し、利用者が音声を選んで生成に使い、クリエイターへ支払いが行われる4ステップの流れを示した図解
声の登録から支払いまでは、公開・選択・利用・支払いの4ステップで進む

AI音声マーケットの仕組み

ElevenLabsのVoice Libraryでは、次の4つのステップで声の登録から支払いまでが進む。

  • 声のサンプルを登録・公開する
  • 利用者が音声を選び、音声生成に使う
  • 音声クリエイターへ利用に応じた支払いを行う
  • 提供者が声の利用や公開条件を確認する

ポイント

Voice Libraryは、声の登録から音声生成、支払い、利用条件の確認までを一連の仕組みとして提供している。

声の仕事で確認する契約条件

声の提供を検討する際は、次の4項目を利用規約や契約で確認する。

声の仕事を引き受ける前に確認する契約条件として、利用目的、範囲、品質・表示、停止・削除の4項目を示した図解
契約前には、利用目的、範囲、品質・表示、停止・削除の4項目を確認する
項目確認内容
利用目的ナレーション、広告、ゲーム、教育など
範囲地域、言語、期間、商用利用、再許諾
品質・表示AI音声であることの表示、本人の監修
停止声の変更、公開停止、削除、既存生成物の扱い

ポイント

利用目的・範囲・品質表示・停止の4項目を契約前に確認すると、公開後のトラブルを避けやすい。

音声エージェント活用時に企業が整える管理

CS対応や音声エージェントへ音声AIを組み込む企業は、次の管理体制を整える。

音声AIを利用する企業の管理体制として、利用条件・商用可否の保存、生成物・公開先の記録、本人承諾の確認、更新・削除時の対応、通報窓口の設置の5項目を示した図解
企業側の管理体制は、利用条件の保存から通報窓口の設置まで5項目で整える
  • 登録音声の利用条件と商用可否を保存
  • 生成物、台本、配信先、公開期間を記録
  • 本人の声を模倣する場合の承諾を確認
  • 声の更新・削除・契約終了時の対応を定める
  • 誤用、なりすまし、権利侵害の通報窓口を設ける

音声AIを業務へ導入する際は、活用事例だけでなく、生成前後の権利とログを管理する。声の利用条件が不明な素材を広告や顧客対応へ使わない運用が基本だ。

ポイント

企業側は、利用条件の保存、生成物のログ管理、本人同意の確認、契約終了時の対応、通報窓口の整備を運用に組み込む。

よくある質問(FAQ)

Q. ElevenLabsのVoice Libraryとは何ですか?

音声を探したり登録したりできる仕組みで、音声クリエイターが声を提供し、利用者が音声生成に使えるサービスです。利用条件は公式ページを確認します。

Q. 音声クリエイターは収益を得られますか?

ElevenLabsはVoice Libraryの音声クリエイター向け支払い機能を案内しています。支払い条件、対象地域、申請方法は最新の公式条件を確認してください。

Q. 声を登録すると無制限に使われますか?

登録前に、利用目的、期間、地域、商用利用、停止・削除、既存生成物の扱いを利用規約と契約で確認します。

Q. 企業はAI音声をどう管理しますか?

利用許諾、台本、生成物、公開先、期間、表示、本人同意、削除依頼、ログを一つの台帳で管理します。

まとめ

ElevenLabsのVoice Libraryは、音声を提供するクリエイターと利用者をつなぎ、音声生成と収益化を組み合わせる仕組みだ。

CS・BPOなど音声エージェントへの導入を検討する企業は、声の同意、利用範囲、収益、生成物、表示、削除、なりすまし対策を契約と運用へ落とし込む必要がある。

参考情報:
ElevenLabs「Earn with Your Voice」
ElevenLabs Voice Library

ポイント

音声AIの導入では、権利と収益の設計、利用範囲、削除対応までを契約と運用の両方で管理することが欠かせない。

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。