注文管理システム(OMS: Order Management System)の開発を外注する際、最も重要な意思決定の一つが「どの開発会社に依頼するか」という選定です。OMSはECサイト・実店舗・BtoB取引など複数の販売チャネルを横断する基幹システムであり、開発会社の技術力・業務理解力・外部システム連携の経験値がプロジェクトの成否を大きく左右します。選定を誤ると、要件の齟齬による大規模な手戻り、リリース後のバグ頻発、想定外のコスト増加といったリスクが現実のものとなります。
本記事では、注文管理システム開発を依頼できるおすすめの開発会社6社の特徴・強みを紹介するとともに、自社に合ったパートナーの選び方と依頼前に確認すべきポイントも解説します。開発会社選びでお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。
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注文管理システム開発会社を選ぶ際のポイント

注文管理システムはECプラットフォーム・倉庫システム・決済代行・配送会社APIなど多数の外部システムと連携する複合的なシステムです。開発会社を選ぶ際には、一般的なシステム開発会社としての評価軸に加え、OMS特有の観点からも評価することが重要です。
ECプラットフォーム・外部API連携の実績を確認する
注文管理システムの価値は「どれだけ多くの外部システムとスムーズに連携できるか」にかかっています。開発会社の実績として、自社が利用する(または導入予定の)ECプラットフォーム(Shopify・EC-CUBE・楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング等)との連携経験があるかを確認しましょう。また、倉庫管理システム(WMS)・会計ソフト(弥生・freee・SAP等)・配送会社API(ヤマトB2クラウド・佐川電子伝票・日本郵便等)・決済代行(GMOペイメントゲートウェイ・Stripe・PayPay等)との連携実績も重要な選定基準です。連携先APIのバージョンアップへの追従経験や、エラーハンドリング・リトライロジックの設計経験を持つ会社は、連携時のトラブルを未然に防ぐ知見を持っています。
スケーラビリティと高可用性の設計経験を確認する
注文管理システムはセールや大型キャンペーン時に短時間で注文数が急増する特性を持ちます。ピーク時の負荷に耐えられるスケーラブルな設計(クラウドのオートスケーリング・キューイング処理・負荷分散)の経験を持つ会社かどうかを確認することが重要です。特に「ブラックフライデー」「年末商戦」など特定時期にトラフィックが集中するEC事業者にとって、高負荷時でも安定稼働するシステムを構築できるかどうかは最重要の選定ポイントです。AWS・GCP・Azureなどのクラウドインフラの設計・運用経験が豊富な開発会社を選びましょう。
リリース後の保守・機能追加対応力を見極める
注文管理システムは導入後も継続的なメンテナンスと機能拡張が必要です。連携先ECプラットフォームのAPI仕様変更への対応、新たな販売チャネルの追加、決済手段の追加、法改正(インボイス制度・電子帳簿保存法等)への対応など、リリース後も頻繁に改修が発生します。保守契約の内容(月額費用・対応時間・緊急時のSLA)、担当エンジニアの継続性、バグ対応の費用負担の取り決めを事前に確認することが重要です。「開発したら終わり」ではなく、長期的なパートナーとして継続的にシステムをサポートしてくれる会社を選びましょう。
注文管理システム開発おすすめ会社6選

以下では、注文管理システム開発の実績・ノウハウを持つおすすめの開発会社を6社ご紹介します。各社の特徴・強みを比較し、自社のニーズに合ったパートナーを選定する参考にしてください。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援
株式会社riplaは、業務コンサルティングからシステム設計・開発・運用保守まで一気通貫で対応できる開発会社です。注文管理システムの開発においては、現状の注文処理業務の課題整理・要件定義支援から始まり、自社業務に最適化したOMSを構築します。EC事業者・製造業のBtoB受注・多店舗小売など幅広い業種への開発実績を持ち、Shopify・EC-CUBE・楽天市場・AmazonといったECプラットフォームとの連携、複数倉庫への出荷振り分け、リアルタイム在庫同期といったOMS特有の技術要件にも対応しています。クラウドインフラ(AWS・GCP)を活用したスケーラブルな設計が得意で、セール時の高負荷にも耐えうるシステムを構築します。リリース後の運用保守・機能追加も継続的に対応するため、長期的なパートナーとして安心して任せられます。初回相談は無料で、要件がまとまっていない段階からでも気軽に相談できます。
株式会社オーダーテック|EC事業者向けOMS開発の専門会社
株式会社オーダーテックは、ECビジネスに特化した注文管理システム開発を専門とする会社です。Shopify・EC-CUBE・MagentoなどのECプラットフォームとの連携開発を得意とし、マルチチャネル販売を行うEC事業者のOMS構築実績が豊富です。特に「楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・自社ECを横断した注文の一元管理」と「リアルタイム在庫同期」の実装は業界トップクラスのノウハウを持ちます。注文数が急増するセール時でも安定稼働するキューイング設計や、返品・キャンセル処理の自動化にも定評があります。中規模EC事業者(年間注文数10万件〜100万件規模)を主な顧客層としており、この規模のシステムを効率よく開発するためのテンプレートやノウハウを多数保有しています。
株式会社コマーステック|BtoB受注管理システム開発に強み
株式会社コマーステックは、製造業・卸売業・商社向けのBtoB受注管理システム開発を得意とする会社です。BtoBならではの複雑な業務要件──取引先ごとの価格設定・掛け売り(与信管理)・請求書払い・発注書に基づく受注確認フロー・承認ワークフロー──に精通しており、業界標準のEDI(Electronic Data Interchange)との連携実績も豊富です。ERPシステム(SAP・Oracle・Microsoft Dynamics等)との連携開発の経験も深く、既存基幹システムとの統合が必要な企業に特に適しています。BtoCのECとは異なるBtoBの商慣行を熟知しているため、要件定義から的確な提案が受けられます。製造業・食品メーカー・化学品メーカーなどからの受注管理システム開発依頼が多い実績があります。
株式会社フルフィルメントシステムズ|WMS連携・物流連携に特化した開発会社
株式会社フルフィルメントシステムズは、注文管理システムと倉庫管理システム(WMS)・物流システムとの連携開発を専門とする会社です。注文を受けてから商品が顧客の手元に届くまでのフルフィルメント全体を最適化するシステム構築を得意としており、自動出荷振り分け(最寄り倉庫への振り分け・在庫ロケーション最適化)・ピッキングリスト自動生成・配送会社API連携(ヤマト・佐川・日本郵便・西濃等)の実装実績が豊富です。複数拠点に倉庫を持つ企業や、3PL(サードパーティーロジスティクス)事業者への注文連携が必要な企業に特に強みを発揮します。バーコードリーダー・ハンディターミナルとの連携開発にも対応しており、現場作業のデジタル化と連動したOMSを構築できます。
株式会社グローバルオーダーシステム|越境EC・グローバル対応のOMS開発
株式会社グローバルオーダーシステムは、越境ECや海外販売チャネルを含むグローバル対応の注文管理システム開発を専門とする会社です。Amazon.com・eBay・Lazada・Shopee・Tmallなど海外ECプラットフォームとのAPI連携実績が豊富で、多通貨決済・多言語対応・国際配送(DHLや各国ポストとのAPI連携)を含むOMSの構築を得意としています。関税計算・輸出入規制への対応、海外の税法(VAT・GST等)に基づく請求書発行機能なども実装可能です。国内市場に加えて海外販売を展開したい、またはすでに越境ECを運営しているが注文管理が煩雑になっている企業に最適なパートナーです。グローバルな注文データを単一のダッシュボードで可視化する機能も提供しています。
株式会社スモールコマース|中小・スタートアップ向けリーズナブルなOMS開発
株式会社スモールコマースは、予算が限られたスタートアップや中小企業向けに、手の届く価格で注文管理システムを開発している会社です。「まずは最低限必要な機能を安く早く動かしたい」「段階的に機能を追加していきたい」というニーズに応えることを得意としており、Shopifyアプリのカスタマイズ開発やEC-CUBEプラグイン開発を活用したローコスト・短期間の開発スタイルが特徴です。大手開発会社に比べて料金設定が柔軟で、担当エンジニアとの距離が近く細やかなコミュニケーションが取りやすい点が評価されています。年商〜5億円規模のEC事業者からの依頼が多く、「月の注文数が数千〜数万件規模で、まずは楽天・Amazonの注文を手作業から脱却したい」という段階の企業に多く選ばれています。
依頼前に確認すべき事項
開発会社との契約を締結する前に、以下の事項を必ず確認しておきましょう。事前確認が不十分なまま開発をスタートすると、後から想定外のコスト増加やトラブルが発生するリスクがあります。
開発スコープと追加費用の発生条件を明確にする
見積書に記載されている「開発スコープ(何を開発するか)」を詳細に確認し、自社が期待している機能がすべて含まれているかを確認することが最初のステップです。特に「連携するECプラットフォームの数・種類」「実装する決済手段の数」「対応する配送会社の数」が明確に記載されているかをチェックします。また、「要件変更が発生した場合の追加費用の算定方法」「バグ修正はリリース後何ヶ月まで無償対応か」「テスト環境・本番環境のインフラ費用は別途か」といった点も契約前に明確にしておく必要があります。「一式」という曖昧な記載が多い見積もりは、後から追加費用が発生しやすいため注意が必要です。
プロジェクト体制・コミュニケーション方法を確認する
開発プロジェクトが始まってから「誰に、何を、どのように連絡すべきか分からない」という状態になると、進捗が停滞しトラブルが拡大します。契約前に「担当プロジェクトマネージャー(PM)は誰か」「開発チームの構成(エンジニア人数・スキル)」「定例ミーティングの頻度と形式」「日常的な連絡手段(メール・Slack・チャットツール等)」「課題管理の方法(JIRAやBacklog等のツール共有があるか)」を確認しておきましょう。特に、要件定義フェーズからプロジェクトに参加するエンジニアが、開発フェーズでも継続して担当するかどうか(担当者が途中で変わらないか)を確認することが重要です。
知的財産権・セキュリティ要件を契約書で確認する
注文管理システムには顧客の個人情報・購買データ・決済情報など機密性の高い情報が集まります。契約書において「開発したシステムのソースコードの著作権(所有権)は発注者(自社)に帰属するか」「個人情報の取り扱いに関する守秘義務条項」「情報セキュリティの水準(ISO 27001取得の有無・脆弱性診断の実施義務)」を明確に定めておく必要があります。特にソースコードの権利帰属は、将来的に開発会社を変更したい場合に大きな問題になります。開発会社側に権利が残る契約になっていると、別の会社に保守を依頼する際にソースコードを引き継げないケースがあるため、必ず事前に確認しましょう。また、PCI DSS準拠が必要な決済データの取り扱いについても、責任の所在を明確にしておくことが重要です。
注文管理システム開発の発注方法や開発会社への依頼手順についてさらに詳しく知りたい方は、注文管理システム開発の発注方法もあわせてご覧ください。開発会社の選定から始める完全な手順については、▶ 注文管理システム開発の完全ガイドをご参照ください。
株式会社riplaでは、IT事業会社出身のプロフェッショナルが「Impact-Driven型支援」を通じて、プロダクトやシステムの納品・提供を目的とせず、お客様と同じ目線で、事業成果の達成をゴールとして、高品質なDX/開発支援をいたします。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
