教育のAI活用に強い開発会社・ベンダー6選|選び方も解説

教育のAI開発会社は、活用領域に合う技術力に加えて、教育データの安全管理と導入後の定着支援まで確認して選ぶことが大切です。

教育AIは、学習支援や採点、校務DXなど幅広い場面に適用できます。活用領域によって合う会社は変わるため、6社の得意領域を照らし合わせてください。

教育のAI活用の全体像は、完全ガイドで体系的に確認できます。

進め方や事例も含めて知りたい場合は、教育のAI活用 完全ガイド|進め方・事例・効率化まで体系的に解説をご覧ください。

教育のAI活用におけるパートナー選びの重要性

教育のAI活用パートナー選びの重要性

教育分野のAI活用は、ツールを導入すること自体よりも、学習者一人ひとりの習熟度や課題に合う支援の仕組みをどう設計するかが問われます。必要な機能領域は、個別学習支援やAI採点・添削、校務DX支援など多岐にわたります。そのため、適切なパートナーを選べるかどうかが、プロジェクトの成否を大きく左右します。

教育AI導入が難しい理由

教育分野でのAI導入には、一般的なビジネス向けAIシステムとは異なる難しさがあります。まず、学習者のデータ(学習履歴・成績・行動ログ)は非常に機微な個人情報であり、適切なセキュリティ設計と個人情報保護法への対応が不可欠です。

また、教育効果の測定は短期間では見えにくいため、AIが学力向上に寄与しているかを継続して評価できる分析設計も求められます。さらに、教員や教育スタッフが日常的に使える水準までUIを整え、定着支援まで担えるパートナーかどうかが、導入後の成否を分けます。

発注前に確認すべきポイント

発注前にまず確かめたいのは、教育分野での導入実績があるかどうかです。学校や学習塾、大学など、自社が属する領域での経験がある会社を優先すると、教育現場特有の課題を踏まえた提案を受けられます。

次に、提供形態の確認も欠かせません。既製品のEdTechサービスを導入するのか、業務に合わせてカスタム開発するのかで、適したパートナーは変わります。

加えて、導入後の運用保守体制やAIモデルのアップデート対応、継続的な改善提案の力を、契約前に明確にしておきます。長期的な運用の安定を左右するためです。

ポイント

迷ったときは、自社が優先する機能領域に合う専門性があるかを基準に比べてください。加えて、導入後の定着まで任せられるかも判断の材料になります。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社ripla 教育AI活用開発支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネス成果の創出とシステムの定着支援に強みを持っています。

基幹システムの構築・導入では、営業・顧客・生産・販売管理など幅広い実績があります。さらに、教育機関向けのシステム開発やAI学習支援システムの開発にも対応できる体制を整えています。

特徴と強み

riplaの最大の特徴は、IT事業会社として自社でDXを推進してきた実践知があることです。riplaは、開発会社でありながら「どうAIを活用すれば効果が出るか」というビジネス・業務の視点で提案できます。さらに、教育分野でも、システムを作るだけでなく、学習効果の最大化を意識した業務設計を行います。

コンサルティングから開発・運用まで、同じチームが一貫して担当します。そのため、要件定義で生まれた課題認識が開発工程に引き継がれ、「作ったけれど使われない」という典型的な失敗を防ぎやすい体制です。

また、独自の「Boxシリーズ」テンプレートとAIドリブン開発手法「GoDD」を組み合わせることで、低コスト・短納期での開発を実現しています。この仕組みは、学校向けシステムや教育アプリの開発でもスピーディな立ち上げに役立ちます。生成AIを活用した学習支援システムの構築や既存システムとのシームレスな連携設計など、教育DXを幅広く支援できる体制も整っています。

得意領域・実績

riplaは、営業・顧客・生産・販売管理といった基幹系システムの構築・導入で豊富な実績があり、その経験をAI領域にも広げています。

企業の既存システムとAI機能をシームレスにつなぐインテグレーション開発に強みがあります。この強みを生かして、学習管理システム(LMS)や校務系システムとAI機能を組み合わせたカスタム開発にも対応可能です。

特にビジネス成果の創出に焦点を当てたシステム設計を得意としており、導入後の定着支援まで視野に入れたプロジェクト推進が期待できます。教育のAI活用を業務課題から整理したい場合は、まずriplaへの相談から始めることをお勧めします。

ポイント

業務課題の整理から任せたい場合は、コンサルと開発を一貫して担えるかが目安になります。既存システムとの連携や基幹系の実績も、あわせて確かめてください。

株式会社エクサウィザーズ|教育機関特化の生成AIサービスで実績多数

株式会社エクサウィザーズ 教育AI活用

株式会社エクサウィザーズは、AIと社会実装の融合を掲げ、大企業から公共機関まで幅広い顧客に生成AIソリューションを提供するリーディングカンパニーです。

グループ会社のExa Enterprise AIが提供する「exaBase 生成AI」シリーズは、教育分野への取り組みを強化しています。たとえば、2024年12月に教育機関特化型の「exaBase 生成AI for アカデミー」を提供開始しました。

特徴と強み

エクサウィザーズの強みは、教育機関の特性を理解した生成AIシステムの設計力と、大規模組織への展開実績です。「exaBase 生成AI for アカデミー」は、教職員の業務負担軽減と学生の学習アシスタント機能の両方を備えています。たとえば、副教材の作成や学習指導案の作成支援、学生からの質問対応など、教育現場の多様なニーズに応えられます。

東京都立学校19校(生成AI研究校)での実践活用や、瀧野川女子学園中学高等学校への全校生徒向け導入など、公教育と私学の両面で実績があります。また、AIを活用した教育DXの課題整理やロードマップ策定から、システム実装、定着支援までを一括して担えるコンサルティング力も持ちます。

生成AI時代に学校・大学・教育サービス企業がAI活用を進める際、全体を俯瞰した提案が期待できます。

得意領域・実績

京都大学、神戸大学、福島大学など複数の高等教育機関で、「exaBase 生成AI」の導入実績があります。

「DXハイスクール」採択高校へのChatGPTサービス提供など、文部科学省や各自治体との連携プロジェクトにも参画しています。こうした連携を通じて、公教育領域でのAI活用推進に関する知見が蓄積されています。

教職員の校務効率化(通知表・学習指導案・保護者向け文書の作成支援)と、学習者への個別学習支援の両方で実績があります。この両軸の実績があるため、総合的な教育AI活用のパートナーとして高く評価されている点が特徴です。

株式会社PKSHA Technology|自然言語処理の高度な技術力で教育AIを支援

株式会社PKSHA Technology 自然言語処理AI教育

株式会社PKSHA Technologyは、自然言語処理・機械学習・深層学習など最先端のAI技術を基盤に、企業・機関のDXと課題解決を支援するAI開発のリーディングカンパニーです。

東京大学松尾研究室発のスタートアップとして2012年に設立され、東証プライム上場企業として財務基盤も安定しています。

独自開発のアルゴリズムとカスタマイズ型AIソリューションで、教育分野を含む多くの業界で業務変革を実現してきました。

特徴と強み

PKSHA Technologyの際立った強みは、学術的な研究知見に裏打ちされた高度な自然言語処理(NLP)技術です。日本語テキストの意味解析や文書分類、回答生成といったNLP技術を業務課題に適用するカスタマイズ開発で、業界トップクラスの技術力を誇ります。

教育AIにおいても、この技術が強みを発揮します。たとえば、採点・添削AIの精度向上や、FAQ・質問応答システムの高精度化、教材文書の自動生成・要約などで、高い実力を持っています。

PKSHA Workplaceなどの企業向けSaaSの開発・運営経験を生かし、スケーラビリティと堅牢性を兼ね備えたシステムアーキテクチャの設計にも定評があります。さらに、チャットボットやFAQシステムの構築実績が豊富で、教育機関向けの自動応答システムや学習支援チャットbotの開発にも強みがあります。

得意領域・実績

PKSHAは、金融・通信・小売・製造など多様な業界でAI導入の実績があります。教育機関向けには、自動応答やFAQ、学習支援チャットbotの開発領域で知見が豊富です。

教育AIには、正確な日本語回答の生成や、学習者の理解度に合わせた説明の調整、専門用語の適切な使用といった高い品質が求められます。この要件に応えられる技術力は、精度と信頼性を重視する学校や教育サービス企業にとって大きな価値があります。

東証プライム上場企業として長期的なパートナーシップが求められる案件でも、安心して依頼できます。

ポイント

採点・添削やFAQなど、文章を扱う機能が中心であれば、自然言語処理の技術力を基準にできます。教育機関向けの実績もあわせて確かめてください。

株式会社ベネッセコーポレーション|教育×AIの実証知見を持つ教育大手

ベネッセコーポレーション 教育AI活用

株式会社ベネッセコーポレーションは、日本最大規模の教育・生活サービス企業として、長年にわたり学習支援サービスを提供してきた会社です。

近年は、生成AIを活用した学習支援に積極的に取り組んでいます。2023年度には、経済産業省「未来の教室」実証事業の一環として「生成AIを活用したテスト問題たたき台自動作成・採点」システムを開発するなど、教育×AIの最前線で実証を重ねています。

特徴と強み

ベネッセの強みは、教育サービス企業として数十年にわたり蓄積してきた膨大な学習データと、教育×AIへの深い知見です。「進研ゼミ」シリーズで個別最適な学習支援の設計ノウハウを持ち、2025年度から提供を開始した「進研ゼミ√Route大学受験」では、AI講師による対話型学習を実装しています。こうして、実際の学習者に使われる質の高い教育AIサービスを展開しています。

教育コンテンツの設計力と、生成AIを活用したシステム開発力を社内の両方に持つ点は、他社にはない特徴です。さらに、学習指導要領への準拠や年齢に応じたコンテンツ設計など、教育業界特有の要件を熟知しており、この点も外部の開発会社にはないアドバンテージです。

また、ベネッセは学校向けの教育DX支援にも積極的です。教員の業務負担軽減(校務DX)から学習者向けの個別最適化支援まで、教育現場の幅広いニーズに対応できます。

得意領域・実績

ベネッセは、個別最適学習支援システムの設計・運用において国内トップクラスの実績を持ちます。

経済産業省「未来の教室」実証事業での生成AIを活用した採点・問題作成システムの開発実績や、AI講師による対話型学習サービスの提供があります。これらを通じて、学習支援AIの主要な活用領域で先行事例を積み重ねています。

教育サービス企業として自社内でAI活用のノウハウを蓄積しており、同様の教育サービス企業や教育機関との協業・サービス提供においても参考となる知見が豊富な点が強みです。

株式会社EduLab|AI評価・測定技術に特化した教育専門テクノロジー企業

株式会社EduLab AI教育評価測定

株式会社EduLabは、「Advanced Evaluation & Assessment Technology」をミッションに掲げ、AIを活用した教育評価・測定技術に特化した教育専門テクノロジー企業です。

AI英語ライティング学習サービス「UGUIS.AI」を提供するほか、教育機関や企業研修向けの評価・アセスメントシステムの開発・運用実績を積み重ねています。

特徴と強み

EduLabの最大の強みは、教育評価・測定に特化したAI技術の深い専門性です。記述式答案の自動採点・添削や英語スピーキング・ライティングのAI評価、学力診断と個別フィードバック生成など、「教育における評価を高度化・効率化する」技術領域で高い実力を持っています。

自社サービス「UGUIS.AI」を通じて、AI英語ライティング学習支援の実装・運用ノウハウを蓄積しています。そのため、類似サービスの受託開発でも、実践的な知見を生かせます。

また、EduLabは海外EdTechとのパートナーシップも積極的に進めており、米国LearnLaunchとの提携などを通じて、グローバルの最先端教育AI動向を踏まえた技術選定や提案ができます。国内外の教育評価技術の知見を組み合わせた独自のソリューション設計は、教育機関や教育サービス企業にとって大きな価値があります。

得意領域・実績

EduLabは、AIを活用した英語ライティング・スピーキング評価システムの開発・運用や、教育機関向けアセスメントプラットフォームの提供など、教育測定・評価領域での実績が豊富です。

自動採点・フィードバック生成のAIシステムは、大学入試・資格検定・企業研修の評価業務に活用されています。そのため、採点業務の効率化と評価精度の向上を両立するノウハウが蓄積されています。

記述式問題の採点自動化や英語4技能評価のAI化を検討している教育機関やサービス企業にとって、専門性の高い提案が期待できるパートナーです。

ポイント

採点や評価の業務を高度化したい場合は、記述式答案の採点や英語の評価に実績があるかを基準にできます。精度と効率を両立できるかも、確かめる価値があります。

教育のAI開発会社・ベンダーを選ぶ際のポイント

教育AI開発会社の選び方ポイント

ここまで6社の特徴を紹介してきました。どの会社が自社に合うかは、プロジェクトの規模や予算に加えて、求める機能領域と属する教育セクターによって変わります。

  • 活用領域・目的:学習支援、評価、校務DXなど、優先する課題に合う専門性の有無
  • セキュリティ:教育データの保管方法、権限管理、個人情報への対応
  • 定着支援:研修、品質改善、保守を含む継続体制と総費用の比較

活用領域・目的に合わせた会社選び

教育AIの活用領域は大きく5つに分けられます。学習支援・個別最適化、教材作成・コンテンツ生成、採点・評価の自動化に加えて、学習分析・データ活用と校務DX・教職員支援があります。どの領域を優先したいかで、最適な会社は変わります。

採点・評価の自動化やアセスメントの高度化であれば、EduLabのような専門性が求められます。一方で、大規模組織への展開や教職員の校務DX支援であれば、エクサウィザーズのような企業規模と実績が強みになります。個別学習支援システムの新規開発であれば、riplaのように、コンサルから開発まで一気通貫で担えるパートナーが適しています。

教育データのセキュリティ・個人情報対応力の確認

教育分野のAIシステムでは、学習者の個人情報や成績データ、行動ログといった非常に機微な情報を扱います。そのため、個人情報保護法や、GIGAスクール構想で示された情報セキュリティ基準への対応が欠かせません。

開発会社を選ぶ際は、ISMSの認証取得状況やクラウド環境のセキュリティ設計、データの国内保管への対応を確かめます。あわせて、アクセス権管理の細かさやインシデント発生時の対応体制まで、具体的に見ておくことが大切です。特に未成年の学習者データを扱う場合は、法的要件への対応も十分に確認することをお勧めします。

導入後の定着支援・継続改善体制の確認

教育AIシステムの成果は、導入後に教員や学習者が日常的に使いこなせるかどうかで決まります。そのため、定着支援の中身を事前に確かめておくことが欠かせません。

具体的には、教職員向けの操作研修や活用事例の共有、AIの出力品質の継続的なモニタリングと改善があります。新しいAIモデルや機能への対応、利用データの分析と改善提案も含まれます。長期的なパートナーシップを築ける会社かどうかを、契約前に確かめておきます。

導入費用だけでなく、ランニングコスト(API利用料・保守費用・研修費用など)を含めたトータルコストで比較検討することをお勧めします。

ポイント

候補は、プロジェクトの規模や予算、求める機能領域で絞り込みます。そのうえで、セキュリティ対応と導入後の定着支援を、総費用とあわせて比べてください。

まとめ

教育AI活用開発会社まとめ

ここまで、教育のAI活用支援に実績を持つ開発会社・ベンダーを6社紹介しました。それぞれの強みは、次のように分けられます。

株式会社riplaは、コンサルから開発まで一気通貫で担える体制を持ち、業務課題の整理から始まる伴走支援が特徴です。株式会社エクサウィザーズは、教育機関特化型の生成AIサービスを展開しており、都立学校や私立学校への導入実績など、公教育と私学の両面で知見を持ちます。

株式会社PKSHA Technologyは、高度な自然言語処理技術を基盤に、採点・FAQ・学習支援チャットbotなど、NLP技術が強みを発揮する領域で高い実力を持ちます。株式会社ベネッセコーポレーションは、数十年の教育サービス実績と生成AIの実証知見を持ち、教育現場の要件を深く理解したうえでAI活用を支援できます。

株式会社EduLabは、採点・評価・測定に特化した教育AI技術の専門企業です。記述式採点の自動化や英語4技能評価のAI化など、評価業務の高度化を検討する際に力を発揮します。

パートナー選びでは、「活用領域・目的」「セキュリティ・個人情報対応」「定着支援・継続改善体制」の3つの観点で比較検討し、複数社に相談や見積もりを依頼することをお勧めします。

▼全体ガイドの記事
・教育のAI活用 完全ガイド|進め方・事例・効率化まで体系的に解説をご覧ください。

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・教育のAI活用の進め方|導入ステップと成功のポイント
・教育のAI活用事例|個別学習支援・教材作成・採点を変える実例
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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。