人事・労務・採用のAI活用に強い開発会社・ベンダー6選|選び方も解説

人事・労務・採用のAI開発会社は、自社の業務領域と既存システムを理解し、導入後の定着まで支援できるかどうかで選ぶとよいでしょう。

書類選考や労務管理など、優先する課題によって適した専門性は変わります。6社を実績・技術力・管理体制の観点から比べます。

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・人事・労務・採用のAI活用 完全ガイド|進め方・事例・効率化まで体系的に解説をご覧ください。

  • 自動化する人事業務と期待する成果
  • HRIS・ATSなど既存システムとの連携範囲
  • 個人情報の保護と人による確認工程

人事・労務・採用のAI活用パートナー選びの重要性

人事AI導入の失敗要因として、機能のミスマッチ、データ連携不足、変更管理の不備を3枚のカードで示す図。
三つのリスクを並べると、技術面と現場支援の両方を見る必要性が分かります。

人事・採用・労務でのAI導入は、自社のビジネスプロセスを変える重要なプロジェクトです。

適切なパートナーを選べば、採用コストの大幅な削減や労務管理の自動化、人材配置の精度向上につながります。一方で、選定を誤ると導入コストだけがかさみ、現場に定着しないリスクがあります。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

人事・労務・採用のAI活用プロジェクトが失敗する主な原因には、「現場ニーズとシステム機能のミスマッチ」「データ連携不足による効果の限定」「変更管理の不備」があります。これらのリスクを抑えるには、技術力に加えて、人事領域の知見と現場への定着支援まで一気通貫で対応できるパートナーが欠かせません。

特に採用AIでは、スクリーニングの精度がそのまま採用の質に響きます。そのため、自社の評価基準や文化へのフィットをAIモデルに正確に反映できる開発会社を選ぶことが重要です。また、労務管理では、労働基準法や社会保険法規への対応状況を詳しく確認する必要があります。

発注前に確認すべきポイント

発注前に必ず確認したいのは、まず人事・採用・労務の各領域で具体的な導入実績があるかどうかです。次に、既存の人事システム(HRIS)や採用管理システム(ATS)とのAPI連携実績があるかも見ておく必要があります。

さらに、個人情報保護法・GDPR対応や情報セキュリティ認証(ISO 27001等)の取得状況を確認しておく必要があります。PoC(概念実証)から本番移行までの標準工数とサポート体制、導入後の運用・保守・追加学習データの提供体制も、発注前に確かめておきたい項目です。

これらを整理したうえで複数社に問い合わせると、自社に合うパートナーを見つけやすくなります。

ポイント

人事・採用・労務のAI導入では、現場ニーズとのずれ、データ連携の不足、変更管理の不備を防げる会社かどうかが判断の軸になります。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる会社です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。

営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業ごとの業務要件に柔軟に応じられます。

特徴と強み

riplaの最大の特徴は、IT事業会社として自社のDXを進めてきた実践知をもとに、クライアント企業の現場目線で課題を捉えられる点です。人事・採用領域でも、業務要件の整理から生成AIを活用したシステムの設計・開発・定着支援まで、ワンストップで対応できます。

コンサルティングの段階で業務プロセスを丁寧に整理するため、過剰なシステム開発を避けながら費用対効果の高いAI活用を実現できる点が強みです。

得意領域・実績

riplaは、人事・労務・採用の各フェーズにわたるAI活用プロジェクトを手がけています。採用業務の自動化(書類スクリーニング・面接日程調整)、人事評価システムへの生成AIの組み込み、労務書類作成支援ツールの開発などが例です。

特に「まず小さく始めてPDCAを回す」進め方を重視しており、初期投資を抑えながら確実に成果を出すプロジェクト設計に定評があります。

ポイント

コンサルから開発、定着支援まで一社に任せたいときや、まず小さく始めて成果を確かめたいときに、候補に入れやすい会社です。

株式会社エクサウィザーズ|生成AI×人事データ分析の先駆者

株式会社エクサウィザーズは、2016年に設立されたAI専門企業です。「AIを用いた社会課題解決を通じて幸せな社会を実現する」をミッションに掲げています。

国内時価総額トップ100社の半数以上を含む500社超にAIソリューションを提供しており、人事・採用領域では豊富な導入実績を持つリーディングカンパニーです。

特徴と強み

エクサウィザーズの強みは、膨大な人事関連データをAIで分析し、採用・育成・配置を一気通貫で支援できる点にあります。自社開発のAIプラットフォーム「exaBase」を活用して、採用スクリーニングから入社後の育成・配置計画まで、データドリブンな人事運営を実現します。

候補者の資質診断AIにより、自社にマッチする人材を数値化して客観評価できます。そのため、採用担当者の属人的な判断によるばらつきを解消できます。

また、「exaBase生成AI for人事」では50種類以上の標準テンプレートを搭載しており、採用通知文・面接評価シート・人事評価フィードバックなどの文書を生成AIで自動作成できます。「exaBase採用アシスタント」は、候補者一人ひとりに合った情報を届けて入社意向を醸成する機能も備えており、採用成功率の向上にも寄与しています。

得意領域・実績

エクサウィザーズは、大手企業を中心に人事AI導入の豊富な実績を持ちます。DX人材育成プラットフォーム「DIA(Digital Innovator Assessment)」では、デジタルスキル標準に完全準拠したアセスメントを提供しています。これにより、社員ひとりひとりのスキルを可視化して、最適な育成・配置計画の立案につなげられます。

エクサウィザーズは、生成AIを活用した採用業務効率化サービスへの参入も発表しており、採用工数削減と「選ばれる採用」へのシフトを同時に実現するソリューションを提供しています。

ポイント

人事データの分析から採用、育成・配置までを一体で考えたい場合や、人材アセスメントを重視する場合に、候補となる会社です。

JAPAN AI株式会社|AI×HRの専門知識で現場定着を支援

JAPAN AI株式会社は、AI技術と人事ドメインの両方に専門知識を持つプロフェッショナルが在籍し、業務フロー分析から実装・開発・運用サポートまでを一貫して提供しています。

AI活用の実装実績が豊富で、AIリテラシーのレベルにかかわらず企業が成功できるよう支援している点が特徴です。

特徴と強み

JAPAN AIの主力サービス「JAPAN AI HR」は、採用から育成・配置・評価にいたるまで、戦略的な人事活動をAIが支援するプラットフォームです。従業員の離職分析、キャリア開発支援、公正な人事評価の実現など、人事部門が抱える多様な課題にワンストップで対応できます。

また、採用通知・面接案内・評価フィードバック・就業規則改定通知など、人事業務に必要な各種文書を生成AIで瞬時に作成できる機能も備えており、人事担当者の事務的負担を大幅に削減できます。さらに、AI活用の知識が少ない担当者でも扱いやすい設計になっており、導入後の現場定着率の高さも評価されています。

得意領域・実績

JAPAN AI HRは、採用管理・人事評価・労務連絡など幅広いHR業務のAI化をカバーしており、中堅・大手企業を中心に導入実績を積み上げています。

特に「AI導入後に現場が使い続けられるかどうか」を重視し、伴走型のサポート体制を持っています。また、導入後の活用度も高い水準を維持しているとされています。

AI技術と人事ドメインの両方に精通した専門家チームが支援するため、業界特有の課題にも的確な提案が可能です。

株式会社Works Human Intelligence|大手企業向け統合人事システムで圧倒的シェア

株式会社Works Human Intelligence(WHI)は、大手企業向け統合人事システム「COMPANY」を開発・提供する日本最大級の人事システムベンダーです。

大手企業向けERP市場の人事・給与分野でシェアNo.1を誇り、日本の大企業3社に1社が導入しているという圧倒的な実績を持ちます。年間契約継続率98%という高さが、製品とサポートへの信頼度を示しています。

特徴と強み

WHIの強みは、人事・給与・勤怠管理・タレントマネジメント・雇用手続き管理をすべてカバーする統合的な人事システムを自社開発している点です。既存の「COMPANY」基盤にAI機能を段階的に組み込んでおり、人事データの蓄積量と品質が高いため、AIによる分析・予測精度が非常に高い水準を実現できています。

特筆すべき機能として「Bizmatch」があります。社員紹介文やタレント情報を自動生成・マッチングするAIツールで、AWSとの連携によりプロトタイプからわずか5か月で実用化を達成しました。

WHIは、人材の異動・配置計画や後継者育成計画へのAI活用も進んでおり、大手企業の複雑な人事要件に対応できる数少ないベンダーのひとつです。

得意領域・実績

WHIのCOMPANYは約1,200の大手企業グループが導入しており、月間で400万人以上の給与計算を処理しています。さらに、10年以上継続して利用している企業グループは600社を超えており、長期的な信頼性の高さを示しています。

人事・労務の大規模データを長年にわたって蓄積していることで、AIによる離職予測や人材マッチングの精度が高く、大規模組織での活用に特に強みを発揮します。

ポイント

大手企業向けの統合人事システムにAI機能を組み込みたい場合に候補となり、大規模組織の複雑な人事要件に対応できるかを見る目安になります。

NECソリューションイノベータ株式会社|AI-OCRと人事クラウドで採用業務を抜本改革

NECソリューションイノベータ株式会社は、NECグループのITソリューション中核企業として、公共・社会・企業向けにAIを含む幅広いITサービスを提供しています。

人事・採用領域では、「NEC HR Tech クラウド」を開発しています。従来は人の手で行っていた人事管理のデータ分析を、AIで実現するクラウドサービスです。

特徴と強み

NECソリューションイノベータの最大の強みは、AI-OCR技術を活用した採用書類のデジタル化と、AIによる書類選考自動化を一体的に提供できる点にあります。履歴書やエントリーシートをAI-OCRで読み取ってデータ化し、書類選考の評価までAIが担う仕組みを実現しています。そのため、採用担当者の事務的作業を大幅に削減できます。

同社は、企業ごとにカスタマイズされた学習モデルを構築し、自社の採用基準に合わせて、人材の適合度を定量的に評価できる点も特徴です。

NECグループのセキュリティ基盤を活用した、高い情報セキュリティへの対応が強みです。あわせて、公共・大手民間企業での実績に裏付けられた信頼性も挙げられます。

得意領域・実績

製造・流通・官公庁・金融など幅広い業種に、人事・採用AIシステムを納入しています。特に、大規模採用(年間数百名以上)を実施する企業での書類選考自動化と採用効率化の実績が豊富です。

AI-OCRによるデータ読み取りの精度は、業界最高水準とされています。紙の応募書類が多い従来型の採用プロセスからのデジタル移行を支援する案件でも、高い評価を得ています。

ソフトバンク株式会社(SB C&S)|動画面接AI評価で選考工数70%削減を実現

ソフトバンク株式会社と、そのグループ会社であるSB C&Sは、自社の採用プロセスへのAI導入で顕著な成果を上げたことで知られています。その知見をもとに、採用AI支援ソリューションを他社向けにも提供し始めています。

動画面接の評価にAIを導入し、客観的かつ統一した基準での選考を実現した事例は、業界で広く注目されています。

特徴と強み

ソフトバンクグループの採用AI導入で最大の特徴は、動画面接評価の自動化により選考にかかる時間が約70%削減される見込みとなった実績です。面接官ごとのばらつきをAIが補正し、客観的かつ統一された評価基準を実現しています。その結果、採用の公平性向上にも貢献しています。

ソフトバンクグループが持つ膨大なデータ資産とAI技術を組み合わせることで、候補者の適性予測モデルを高精度で構築できる点も強みです。

通信・IT・流通など多様な業種のグループ企業で採用AIを活用した実績があり、業種・職種を問わず、スケーラブルなソリューションを提供できます。

得意領域・実績

ソフトバンクは、自社グループでの採用DX推進で積み上げたノウハウをもとに、外部企業向けの採用AI支援事業を展開しています。特に、動画面接のAI評価、書類スクリーニングの自動化、採用CRM(候補者管理)のAI化では、成果が実証されています。

大規模採用(数千名規模)でのAI活用に必要なインフラ基盤とデータ処理能力を持ち、採用数が多い企業への導入に適しています。

人事・労務・採用のAI活用パートナー選びのポイント

人事AIパートナーの選定観点を、実績と経験、技術力と専門性、プロジェクト管理体制の3項目で示す図。
導入実績・技術面・運用支援の3方向から候補を見比べられます。

6社の特徴を踏まえ、自社に合うパートナーを選ぶための観点は、実績、技術力、管理体制の3つです。

実績と経験の確認方法

人事・採用・労務の各領域は規制や業務プロセスが大きく異なるため、「AI開発の実績がある」だけでなく、「人事領域での具体的な導入実績がある」ことを確かめておく必要があります。具体的には、「採用スクリーニングAIを何社に導入したか」「労務管理自動化での法令対応事例はあるか」「自社と同規模・同業種での実績はあるか」といった点を尋ねると効果的です。

導入後の継続利用率や顧客満足度(NPS)などを公開しているベンダーは、信頼性が高い傾向にあります。可能であれば、既存顧客へのリファレンスチェック(問い合わせ・インタビュー)を依頼すると、実際の導入効果と課題をより正確に把握できます。

技術力と専門性の評価

人事・採用のAI活用で技術面の核心となるのは、「自社固有の評価基準や採用要件をAIモデルに組み込めるか」という点です。汎用的なAIツールを使うだけでなく、自社のデータで追加学習させたり、既存システムと連携させたりできるベンダーを選ぶことが大切です。

特に生成AIを活用したHRソリューションでは、プロンプトエンジニアリングの精度と人事業務への適用知識が品質を大きく左右します。そのため、提案の段階でデモや小規模なPoCを実施してもらい、実際のアウトプット品質を自社で評価することを強くお勧めします。

個人情報保護法への対応や、採用選考における不当差別防止(AI倫理)の取り組みも、確認が欠かせない事項です。

プロジェクト管理体制の確認

人事・採用AIの導入は、技術の実装だけでなく現場の運用も変わるため、変更管理(チェンジマネジメント)の支援体制が整っているかが成否を分けます。具体的には、「現場担当者への研修プログラムがあるか」「導入後のサポート窓口と対応時間はどうか」「定期的なモデル更新や精度改善の仕組みがあるか」を確かめてください。

また、プロジェクト推進体制として、「クライアント側のPM(プロジェクトマネージャー)との連携方法」「進捗の可視化・報告の頻度」「想定外の課題発生時のエスカレーション経路」も、必ず確認すべき項目です。ベンダー側に専任のPMやカスタマーサクセス担当が置かれているかも、長期的なパートナーシップを築くうえでの判断材料になります。

ポイント

人事領域での導入実績、自社の評価基準をAIに組み込めるかという技術力、定着まで支える管理体制の3点で比べると、判断がぶれにくくなります。

まとめ

ここまで、人事・労務・採用のAI活用に強い開発会社・ベンダー6社を紹介しました。取り上げたのは、ripla、エクサウィザーズ、JAPAN AI、Works Human Intelligence、NECソリューションイノベータ、ソフトバンク(SB C&S)です。

各社の強みはそれぞれ異なるため、最適なパートナーは、自社の課題や規模、予算によって変わります。

中小・中堅企業で、コンサルから開発まで一気通貫で依頼したい場合はripla、大手企業の統合人事システムにAIを組み込みたい場合はWHIが候補に挙がります。採用データ分析や人材アセスメントに強いAI専門会社を探すなら、エクサウィザーズかJAPAN AIが有力な候補です。

大規模採用でのAI導入や、書類のデジタル化から選考の自動化まで一括で任せたい場合は、NECソリューションイノベータやソフトバンクも有力な選択肢になります。

まずは複数社に問い合わせてPoCや提案を受け、実際のアウトプット品質と費用感を比較したうえで、発注先を決めることをお勧めします。

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・人事・労務・採用のAI活用 完全ガイド|進め方・事例・効率化まで体系的に解説をご覧ください。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。