Looker導入の外注・発注先の選び方|委託・依頼時の注意点も解説

Looker導入の外注先・発注先は、実績と経験、技術力と専門性、プロジェクト管理体制の3つの観点で比べると選びやすくなります。

委託・依頼時には、要件の確定、契約内容、コミュニケーション体制、品質管理とテストにも注意が必要です。

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Looker導入における外注・発注のメリットとデメリット

Looker導入を外注・発注する際は、メリットとデメリットの両方をつかんでおくと判断がぶれにくくなります。そのうえで、自社に合った進め方を選びます。

外注・発注のメリット

外注・発注の主なメリットは、専門知識と経験を借りられる点です。Looker導入には、Lookerの技術知識、業務プロセス設計のノウハウ、プロジェクト管理の経験など、様々な専門知識が必要です。

外注先・発注先はこうした専門知識と経験を持っているため、高品質なLooker導入を実現できます。

自社でリソースを確保しなくてよいぶん、既存業務への影響を抑えられます。

外注先・発注先の豊富な実績を生かすことで、プロジェクトのリスクを低減できます。

  • 専門知識と経験:Lookerの技術や業務設計の知見を、社内に持たずに使えます。

外注・発注のデメリット

一方で、外注・発注の主なデメリットは、コストが増えやすい点です。自社で進める場合に比べると、費用が高くなる可能性があります。

相手先とのやり取りが欠かせないため、連携がうまくいかないと、プロジェクトが失敗するリスクがあります。

相手を選ぶ際には、実績と経験、技術力と専門性、プロジェクト管理体制などを総合的に評価する必要があります。

  • 支払いと把握の負担:外注先・発注先への支払いが生じ、進捗や品質を把握しにくくなります。

ポイント

外注・発注を検討する際は、専門知識を借りられる利点と、費用や進行管理の負担を比べます。どちらを重く見るかは、自社のリソースにどれだけ余裕があるかで決まります。

外注先・発注先の選び方

外注先・発注先を実績と経験、技術力と専門性、プロジェクト管理体制の3項目で確認する図。
3項目を同じ目線で並べて比較できます。

外注先・発注先を選ぶ際は、複数の観点から評価することが欠かせません。適切な相手を選べば、Looker導入の成功確率を大きく高められます。

実績と経験

外注先・発注先の実績と経験は、最も重要な評価ポイントです。自社の業種や規模に近い実績を持つ相手を選ぶことで、プロジェクトのリスクを低減できます。

Looker導入は、要件定義、設計、開発、テスト、導入の各フェーズを経て進みます。そのため、各フェーズでの経験が豊富な外注先・発注先を選ぶことで、高品質なLooker導入を実現できます。

類似プロジェクトの実績や成功事例があるかも、確認項目になります。

  • 業種・規模に近い実績:自社と近い案件を手がけた経験があるかどうか。

技術力と専門性

外注先・発注先の技術力と専門性も、比べる際の大事な観点になります。確認したいのは、Lookerの各モジュールに精通したコンサルタントがいるか、最新のLooker技術に対応できるかといった点です。

Looker認定パートナーであるか、Lookerの認定資格を持つコンサルタントが在籍しているかも、技術力を測る手がかりになります。

外注先・発注先がオンプレミス版とクラウド版の両方に対応できるかも、見ておくとよいでしょう。

  • カスタマイズと連携の技術力:データ移行やシステム連携まで含めて対応できるかどうか。

プロジェクト管理体制

プロジェクト管理体制は、Looker導入を最後まで進めるうえで欠かせない評価項目です。

見ておきたいのは、プロジェクトマネージャーの経験があるかどうかです。あわせて、コミュニケーション体制やリスク管理体制、品質管理体制が整っているかも確認します。

クライアントとの密接な連携を重視しているか、問題が起きた際に迅速に対応できるかも見ておきます。

進捗を定期的に報告する仕組みや、変更管理のプロセスが明確かどうかも押さえておきたい点です。

Looker導入は大規模なプロジェクトになるため、体制が整った外注先・発注先を選ぶことが大切です。

  • 進捗報告と変更管理:定期的な報告の仕組みと、変更を扱う手順が明確かどうか。

ポイント

実績と経験、技術力と専門性、プロジェクト管理体制の3点を同じ基準で比べます。類似案件の経験や担当コンサルタントの資格まで確認すると、差が見えやすくなります。

委託・依頼時の注意点

委託・依頼時に確認する要件定義とスコープ、契約内容、コミュニケーション体制、品質管理とテストを4枚のパネルで示す図。
上流の取り決めから品質確認までを一続きで見渡せます。

Looker導入を外注・発注する際には、いくつかの注意点があります。一つずつ押さえて対応しておくと、プロジェクトの成功確率を高められます。

明確な要件定義とスコープの確定

まず押さえたいのは、要件とスコープを先に固めることです。要件が曖昧なままだと、外注先・発注先との認識がずれ、プロジェクトが失敗するリスクがあります。

スコープが曖昧だと、途中で追加費用が発生する可能性もあります。

導入するモジュールやカスタマイズの要件、データ移行の規模などを詳しく決め、スコープを確定させておく必要があります。

要件定義書や仕様書を作成し、外注先・発注先と共有すれば、認識のずれを防げます。

  • 要件定義書と仕様書:共有の土台になる文書です。

契約内容の明確化

委託時には、契約内容を明確にしておくことが欠かせません。

契約書には、スコープや納期、費用を記載します。さらに、品質基準や変更管理のプロセス、リスク管理、知的財産権の取り扱いも詳しく定めておく必要があります。

途中で要件が変わった場合の対応方法や、プロジェクトが失敗した場合の責任の所在、損害賠償の範囲も、あらかじめ明確にしておきます。

  • 責任の所在と損害賠償の範囲:失敗時に誰がどこまで負うかの取り決め。

コミュニケーション体制の構築

外注先・発注先とのやり取りの型は、先に決めておく必要があります。

さらに、問題が発生した際に素早く動けるよう、エスカレーションの体制も整えておきます。外注先・発注先と信頼関係を築いておくと、プロジェクトの成功確率が高まります。

  • 定例ミーティングと課題共有:進捗報告とあわせて、プロジェクトの進み具合を見える状態に保つ仕組み。

品質管理とテスト

品質管理とテストは、外注先・発注先に任せきりにしないことがポイントです。

外注先・発注先が行うテストに加えて、自社でもテストを行うと、品質を確保できます。

また、テスト計画とテスト結果を共有しておくと、品質の状況を双方で把握できます。さらに、本番環境に移す前に十分なテストを行えば、本番での問題を防げます。

  • テスト計画と結果の共有:双方が品質の状況を把握するための取り決め。

ポイント

要件、契約、コミュニケーション、品質管理の4点は、どれかが曖昧なままだと、後から追加費用や手戻りにつながります。最初に要件を固めてから、契約と体制に落とし込む順番が目安になります。

外注・発注の進め方

要件定義とRFPの作成、提案の評価と選定、契約の締結とプロジェクト開始へ進む流れを示す図。
提案を比べる基準を作ってから契約へ進みます。

Looker導入を外注・発注する際は、進め方の順序を理解しておくことが大切です。順序に沿って進めると、各段階で何を決めればよいかが分かり、プロジェクトの成功確率も高まります。

要件定義とRFPの作成

まず、要件定義とRFP(Request for Proposal:提案依頼書)を作成します。要件定義では、導入するモジュールやカスタマイズの要件を決めます。あわせて、データ移行の規模や他システムとの連携要件も明確にします。

RFPには、プロジェクトの概要と要件、スケジュール、予算を記載します。評価基準も書き込んだうえで、複数の外注先・発注先に提案を依頼します。そのため、提案内容を同じ基準で比べられ、適切な相手を選びやすくなります。

  • RFPの盛り込み項目:概要・要件・評価基準。

提案の評価と選定

複数の外注先・発注先から提案を受けたら、内容を比べて、最適な相手を選定します。

評価では、費用とスケジュールに加えて、技術力や実績、プロジェクト管理体制を総合的に見ます。

  • 提案の質と相性:提案内容の中身に加え、コミュニケーション能力も見る点。

契約の締結とプロジェクト開始

外注先・発注先を選定したら、契約を結び、プロジェクトを始めます。契約書には、スコープや納期、費用を記載します。さらに、品質基準や変更管理のプロセス、リスク管理、知的財産権の取り扱いも書き込みます。

プロジェクト開始時にはキックオフミーティングを開き、目的とスコープ、スケジュール、体制などを共有します。

  • キックオフでの共有事項:目的、スコープ、スケジュール、体制。

ポイント

提案を比べるときは、要件定義とRFPで基準をそろえてから評価するのが目安です。契約前にスコープと体制を確かめておくと、開始後の食い違いを減らせます。

まとめ

Looker導入の外注先・発注先は、実績と経験、技術力と専門性、プロジェクト管理体制を総合的に評価して選びます。

要件とスコープ、契約内容、コミュニケーション体制、品質管理とテストを押さえておくと、プロジェクトの成功確率を高められます。

本記事で紹介した選び方と注意点を参考に、自社に合った進め方を選ぶことをお勧めします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。