PostgreSQLは、オープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)として、世界中の企業・組織に広く採用されています。商用データベースと比較してライセンスコストを大幅に削減できる点や、豊富な機能・高い拡張性を持つ点から、基幹システムのデータベースとしても十分な実績を誇ります。しかし、PostgreSQLを自社に導入するにあたっては、設計・構築・運用の各フェーズにわたる専門知識が必要であり、信頼できるパートナー企業の選定が成否を大きく左右します。
本記事では、PostgreSQL導入支援を提供している企業・ベンダーの中から厳選した6社を紹介するとともに、パートナー選びのポイントについても解説します。自社に最適なパートナーを見つけるための参考として、ぜひお役立てください。
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・PostgreSQL導入の完全ガイド
PostgreSQL導入パートナー選びの重要性

適切なパートナー選定が成否を分ける理由
PostgreSQLは機能が豊富であるがゆえに、導入にあたっては適切な設計・チューニング・運用管理の知識が欠かせません。特に、既存の商用データベース(Oracle DatabaseやSQL Serverなど)からPostgreSQLへの移行を検討する場合、SQL構文の非互換性や機能差異への対応が必要となり、専門的なノウハウなしに自社だけで完結させることは困難です。
また、PostgreSQLはOSSであるため、公式の商用サポートは存在しません。障害発生時の迅速な対応や継続的なアップデート対応を考えると、信頼できるベンダーによるサポート体制の確保が非常に重要です。適切なパートナー企業を選ぶことで、導入コストの抑制・スムーズな移行・安定した運用という三つのメリットを最大化できます。
発注前に確認すべきポイント
パートナー企業に発注する前に、以下のポイントを確認しておくことが重要です。まず、PostgreSQL導入・移行の具体的な実績があるかどうかを確認しましょう。類似業種・類似規模のプロジェクト経験があれば、より安心して任せることができます。次に、導入後のサポート体制についても確認が必要です。24時間365日の障害対応が必要なシステムであれば、対応可能なサポートプランを提供しているかを確認してください。
さらに、コンサルティングから設計・構築・保守運用まで一気通貫で対応できるかどうかも重要な判断材料となります。工程が分断されると、責任の所在が不明確になり、トラブル発生時の対応が遅れるリスクがあります。担当者との相性やコミュニケーションの取りやすさも、長期にわたるプロジェクトでは欠かせない要素です。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
riplaの最大の強みは、事業会社としてのDX推進経験をもとにした「現場視点」のシステム提案力です。単なるシステム構築にとどまらず、業務プロセスの改善や組織への定着支援まで含めたトータルサポートを提供しています。PostgreSQL導入においても、要件定義から設計・開発・テスト・本番稼働後の運用支援まで、一貫した体制でプロジェクトを推進します。
また、PostgreSQLを活用したWebシステム・業務システムの開発において、クラウド環境(AWS・GCP・Azureなど)との組み合わせにも柔軟に対応できます。コスト最適化の観点からアーキテクチャを設計し、長期的な運用コストを見据えた提案が可能です。
得意領域・実績
riplaは、営業管理・顧客管理・生産管理・販売管理などの基幹システム領域において豊富な構築実績を持っています。PostgreSQLを採用したシステム開発では、データモデリングから始まりパフォーマンスチューニング・セキュリティ設計まで対応可能です。特に、業務要件が複雑な製造業・流通業・サービス業向けのシステム構築において、現場の業務フローを深く理解した上でのシステム設計を強みとしています。
DX推進の文脈でPostgreSQLへの移行・新規導入を検討している企業にとって、ビジネス課題の解決を起点とした提案力を持つriplaは、頼れるパートナーと言えるでしょう。
株式会社SRA OSS|日本初のPostgreSQL商用サポートを提供する専門企業

株式会社SRA OSSは、国内独立系SIベンダーである株式会社SRAが設立したオープンソースソフトウェアの専門企業です。1999年に日本で初めてPostgreSQLの商用サポートを開始して以来、20年以上にわたりPostgreSQLに特化したサポートサービスを提供し続けており、累計約2,000契約以上のサポート実績を誇ります。
特徴と強み
SRA OSSの強みは、日本屈指のPostgreSQL専門知識と長年にわたる豊富なサポート実績です。導入時のインストール・設定から、開発時のデータベース設計・SQL最適化、運用時のパフォーマンスチューニング・障害対応まで、PostgreSQLのライフサイクル全体をカバーする包括的なサポートを提供しています。
また、PostgreSQLのコミュニティサポートが終了した後も最長10年間のサポートを提供しており、長期にわたって安定したシステム運用が求められるエンタープライズ向けのニーズにも対応しています。インシデント単位での課金体系を採用しており、クラウド環境でも利用しやすい柔軟な料金設計が特徴です。
得意領域・実績
SRA OSSは、PostgreSQLのサポートに特化した専門企業として、金融・製造・公共・流通など多様な業種のシステムにPostgreSQLを適用してきた実績があります。特に、高い信頼性・可用性が求められるミッションクリティカルなシステムへの導入支援を得意としており、障害対応やパフォーマンス改善に関するノウハウが豊富です。PostgreSQL専業サポートとしての圧倒的な専門性を求める企業に特におすすめです。
TIS株式会社|OSSマイグレーションをワンストップで支援する大手SIer

TIS株式会社は、ITサービスを幅広く提供する大手SIerです。PostgreSQLを中心としたOSSの活用に積極的に取り組んでおり、アセスメントからコンサルティング・新プラットフォーム構築・システム移行・保守サポートまでをワンストップで提供する「OSSマイグレーションサービス」を展開しています。PostgreSQL エンタープライズ・コンソーシアムの会員として、業界全体のPostgreSQL普及推進にも貢献しています。
特徴と強み
TISの強みは、大手SIerならではの豊富なエンジニアリソースと幅広い対応領域にあります。PostgreSQLのパフォーマンスチューニングから障害時のソースコード解析まで高度な技術力を持ち、エンタープライズ領域での複雑な要件にも対応できます。また、SRA OSSと共同でPostgreSQL監視テンプレート(pg_monz)を開発・公開するなど、OSSコミュニティへの技術貢献も行っており、最新の技術動向を常に把握しています。
TISエンタープライズOSSサポートサービスでは、PostgreSQLの技術サポートに加え、Zabbixを活用したシステム監視まで含めた包括的なサポートを提供しており、運用管理コストの削減にも貢献します。
得意領域・実績
TISは、金融・製造・流通・サービスなど幅広い業種における大規模システムのPostgreSQL導入・移行実績を持っています。特に、Oracle DatabaseなどのレガシーDBからPostgreSQLへの移行プロジェクトにおいて、コスト削減と品質維持を両立させる実績が豊富です。大規模なシステム移行や、複数のシステムをPostgreSQLに統合するような複雑なプロジェクトに向いています。
株式会社アシスト|EDB Postgresの最高位パートナーとして100名超のDB専門エンジニアが在籍

株式会社アシストは、ソフトウェアの販売・導入支援・サポートを専門とする独立系のソフトウェア流通企業です。PostgreSQLのエンタープライズ版である「EDB Postgres」(EnterpriseDB社製品)の日本における主要パートナーとして、日本法人設立当初からEDBとビジネスを推進してきた実績があります。2020年度にはEDBの最高位パートナーアワードを受賞しており、日本国内でトップクラスの実績を誇ります。
特徴と強み
アシストの最大の強みは、データベースを熟知した約100名のエンジニアが在籍し、24時間365日の万全なサポートを提供している点です。EDB Postgresを活用したシステムの検討・適用検証・技術者育成・自社ガイドライン作成など、適用検討から導入展開まで、顧客のニーズに応じたトータル支援サービスメニューを提供しています。
特に、Oracle DatabaseからEDB Postgresへの移行では、Oracle互換機能を活用することで他のデータベースへの移行と比較して5〜10倍のスピードで移行作業を完了できる点が評価されています。顧客の技術レベルに合わせた丁寧なサポートにより、90%以上の高い顧客満足度を実現しています。
得意領域・実績
アシストは、NTTコム オンラインをはじめとする多数の大手企業のPostgreSQL/EDB Postgres導入を支援してきた実績があります。Oracle Databaseからの移行案件において特に強みを発揮しており、移行時のリスク最小化とコスト削減を同時に実現することを得意としています。EDB Postgresによる性能管理ツールの活用で、勤怠管理システムが52倍に高速化された事例なども公開されており、パフォーマンス改善の実績も豊富です。
NEC|2003年からの長期実績と移行アセスメントから運用まで一気通貫の体制

NEC(日本電気株式会社)は、2003年よりPostgreSQLのサポートサービスを提供している大手ITベンダーです。長年にわたるPostgreSQL関連サービスの提供を通じて積み上げてきた豊富な実績とノウハウを背景に、企画・提案・設計・構築・保守運用など、各フェーズに応じた幅広い技術支援が可能です。商用データベースからPostgreSQLへの移行についても数多くの実績を持っており、移行の検討段階から安定稼働まで一気通貫で対応します。
特徴と強み
NECのPostgreSQL導入支援の特徴は、移行アセスメントサービスにあります。現行データベースとPostgreSQLの非互換箇所を詳細に分析し、移行難易度・移行コストの概算工数を算出することで、移行可否の判断材料を提供します。これにより、プロジェクト開始前に移行リスクを可視化できる点が高く評価されています。
また、PostgreSQL技術者による24時間365日体制のサポートと、指定OSSツールのサポートをセットで提供しており、ミッションクリティカルなシステムでも安心して導入できる体制を整えています。SQLやパラメータのチューニングなど専門知識が必要な作業への対応や、お客様のPostgreSQL技術者育成を目的とした勉強会の企画・実施なども行っています。
得意領域・実績
NECは製造・金融・公共・通信など幅広い業種のエンタープライズシステムにおけるPostgreSQL導入実績を多数持っています。特に、大規模な商用DBからの移行プロジェクトや、高可用性が求められるシステムへのPostgreSQL適用において強みを持っています。2025年7月からはPostgreSQL 17のサポートを開始するなど、常に最新バージョンへの対応も迅速です。大手ベンダーとしての安心感・信頼性と、豊富な実績を求める大企業・公共機関に特に向いています。
富士通|PostgreSQLをエンタープライズ向けに強化した独自製品で安定稼働を実現

富士通株式会社は、PostgreSQLをエンジンとして自社の技術とノウハウで強化した「FUJITSU Software Enterprise Postgres」を提供している大手ITベンダーです。2003年よりPostgreSQLコミュニティ活動に参加し、各種機能の開発に貢献してきた実績を持ち、PostgreSQLコミュニティのMajor Sponsorsにも選ばれています。長年にわたる深い技術的知見を活かした製品・サービスを展開しています。
特徴と強み
富士通のEnterprise Postgresは、OSS版のPostgreSQLをベースにセキュリティ・性能・信頼性を大幅に強化した製品です。販売開始後7年間のサポート期間と24時間365日のサービス対応を基本とし、同梱するOSSツールを含めたワンストップサポートを提供しています。これにより、PostgreSQL導入時に課題となる周辺ツールの動作検証作業を大幅に削減でき、スピード感のある導入が実現できます。
また、OSS版には存在しないGUI運用ツールが付属しており、セットアップ・ストリーミングレプリケーションクラスタの作成と監視・バックアップ・リカバリなどの操作をGUIで直感的に行えます。データベース専任の運用担当者がいない企業でも、安定した運用管理ができる体制を整えやすい点が特徴です。
得意領域・実績
富士通のEnterprise Postgresは、製造・金融・流通・公共など幅広い業種のエンタープライズシステムに採用されています。特に、ミッションクリティカルな業務システムへのPostgreSQL適用や、Oracle Databaseなど商用DBからの移行案件において豊富な実績を持っています。GUI運用ツールの充実により、導入後の運用負荷を最小化したい企業や、PostgreSQL専任エンジニアを確保しにくい中堅企業にも適しています。
サイオステクノロジー株式会社|Oracle互換移行を最大5〜10倍速で実現するEDB Postgresパートナー

サイオステクノロジー株式会社は、オープンソースソフトウェアの活用支援を専門とするIT企業です。米国EnterpriseDB社(EDB)とのパートナーシップのもと、EDB Postgresの販売・導入支援・サポートサービスを提供しており、エンタープライズ向けPostgreSQL活用において豊富な実績を持っています。オープンソースに精通したプロフェッショナルが、各フェーズに応じた最適なサービスを提供します。
特徴と強み
サイオステクノロジーの強みは、EDB Postgresを活用したOracle Databaseからの高速移行にあります。EDB Postgresが持つOracle互換機能により、他のデータベースへの移行と比較して移行作業を5〜10倍のスピードで完了できる点が大きな差別化要因です。また、商用データベースと比較して最大約80%のコスト削減が可能なEDB Postgresの導入を通じて、ライセンスコストの大幅削減を実現します。
日本語による24時間365日サポートを提供しており、どのような活用シーンにおいても安心してシステムを運用できる体制を整えています。パートナー企業とも連携した広範なサポートネットワークも強みです。
得意領域・実績
サイオステクノロジーは、Oracle DatabaseからEDB Postgresへの移行案件を多数手がけており、金融・製造・サービス業など幅広い業種での導入実績があります。特に、Oracleの資産(PL/SQLなどの独自機能)を活用したシステムをEDB Postgresに移行するプロジェクトを得意としており、移行に伴うリスクとコストを最小化する豊富なノウハウを蓄積しています。Oracle依存システムのコスト削減や脱OracleのDB移行を検討している企業に特におすすめです。
PostgreSQL導入パートナー選びのポイント

実績と経験の確認方法
パートナー企業を選ぶ際、まず確認すべきは導入実績です。単に「PostgreSQLの導入経験がある」というだけでなく、自社と類似した業種・規模・用途のシステムへの導入実績があるかを確認することが重要です。例えば、ECサイトのデータベース構築と基幹系の販売管理システムへの導入では、求められる技術的要件や考慮すべき課題が大きく異なります。
実績を確認する際は、公開されている導入事例・ケーススタディに加え、担当者への直接ヒアリングを通じてプロジェクトの詳細を確認することをおすすめします。プロジェクトの規模・期間・対応したシステムの概要・課題をどのように解決したかを具体的に説明できるパートナーであれば、信頼性が高いと言えます。
技術力と専門性の評価
PostgreSQLの技術力を評価する上では、PostgreSQLの認定資格保有者の有無やコミュニティへの貢献度が一つの指標となります。PostgreSQLエンタープライズ・コンソーシアムへの参加企業は、業界での技術的な知見とコミットメントが一定程度保証されています。また、PostgreSQLの内部動作やパフォーマンスチューニングについて具体的な説明ができるエンジニアが在籍しているかを確認することも重要です。
技術提案書や見積もりを依頼した際の内容も参考になります。漠然とした提案ではなく、自社の課題・要件に対する具体的な解決策と技術的根拠を示せるパートナーは、高い専門性を持つと判断できます。また、PostgreSQLのバージョンアップへの対応方針や、将来的な拡張性についても確認しておくと良いでしょう。
プロジェクト管理体制の確認
PostgreSQL導入プロジェクトを成功させるためには、技術力だけでなくプロジェクト管理体制も重要な確認ポイントです。プロジェクトマネージャーの配置・進捗管理の方法・リスク管理のアプローチについて事前に確認しておきましょう。特に、要件定義段階での認識合わせが不十分だと、後工程での手戻りが発生しやすくなります。
また、コミュニケーション体制も確認が必要です。定例会議の頻度・報告書の形式・課題発生時の連絡フローなど、プロジェクト進行中のコミュニケーションルールを明確にしておくことで、認識の齟齬を防ぐことができます。導入後の保守運用フェーズへのスムーズな引き継ぎについても、契約前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ

本記事では、PostgreSQL導入支援を提供するおすすめの会社・ベンダー6社を紹介しました。各社の特徴を簡単に振り返ると、riplaはコンサルから開発まで一気通貫でビジネス課題の解決を支援する体制が強み、SRA OSSは日本初のPostgreSQL商用サポート企業として20年以上の専門実績を誇り、TISは大手SIerとして幅広い業種での大規模移行実績を持ちます。アシストはEDB Postgresの最高位パートナーとして100名超のDB専門エンジニアが在籍し、NECは2003年から続く長期サポート実績と移行アセスメントサービスが強みです。富士通は独自強化製品のEnterprise PostgresとGUI運用ツールで運用管理コストを削減し、サイオステクノロジーはOracle互換移行を5〜10倍速で実現するEDB Postgresの活用支援を得意としています。
PostgreSQL導入を成功させるためには、自社の業種・システム規模・移行元のデータベース・求めるサポートレベルなどを明確にした上で、最適なパートナーを選ぶことが重要です。まずは複数の企業に相談・見積もり依頼を行い、提案内容や担当者の対応を比較検討することをおすすめします。適切なパートナー企業と連携することで、PostgreSQL導入のコスト・リスク・期間を最適化し、ビジネスへの成果創出につなげることができるでしょう。
▼全体ガイドの記事
・PostgreSQL導入の完全ガイド
株式会社riplaでは、IT事業会社出身のプロフェッショナルが「Impact-Driven型支援」を通じて、プロダクトやシステムの納品・提供を目的とせず、お客様と同じ目線で、事業成果の達成をゴールとして、高品質なDX/開発支援をいたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
