アプリ移行でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

古くなったアプリをそのまま使い続けると、OSのバージョンアップへの追従が追いつかなくなり、ストア審査ではじかれ、改修のたびに費用と時間が膨らんでいきます。アプリ移行は、こうした技術的負債を一掃し、モバイルやWebの基盤を作り直してユーザー体験を取り戻すための重要な投資です。しかし移行プロジェクトはデータ移行のダウンタイムや並行稼働の設計、移行リハーサルなど、通常の新規開発にはない難所が数多く存在します。これらを乗り越えるには、開発力だけでなく移行特有の段取りに精通したパートナーを選ぶことが欠かせません。

この記事では、アプリ移行を任せられる開発会社・ベンダーを6社厳選し、それぞれの強みと実績を具体的に紹介します。あわせて、契約形態の使い分けやベンダーロックインの回避、データ移行の落とし穴といった発注者が見落としがちな実務の観点から、失敗しない選び方を解説します。IPA(情報処理推進機構)の調査データなど一次情報も交えながら、自社に合うパートナーを見極めるための判断材料を提供しますので、発注先選定の最初の一歩としてお役立てください。

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アプリ移行のパートナー選びが重要な理由

アプリ移行のパートナー選びを検討するビジネスパーソン

アプリ移行は、単に新しい技術へ作り変える作業ではありません。稼働中のアプリを止めずにデータと利用者を新環境へ引き継ぎ、ストア審査やOS追従にも耐える基盤を整える、移行特有の難しさを伴うプロジェクトです。だからこそ、移行の段取りに慣れたパートナーを選べるかどうかが成否を大きく左右します。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

アプリ移行では、長年運用してきた既存アプリの技術的負債をどう解きほぐすかが最初の関門になります。ドキュメントが残っていないレガシーアプリの内部仕様を読み解き、新基盤へリプラットフォームする力がなければ、移行の途中で想定外の不具合が次々と表面化します。経験の浅いベンダーに任せると、この調査工程を軽く見積もり、結果として納期遅延や追加費用に直結しやすくなります。

さらにアプリ移行特有の難所として、利用者データの移行とダウンタイムの最小化があります。稼働中のサービスを切り替える際は、並行稼働の設計や移行リハーサルを綿密に組み立て、ユーザーの体験を損なわないように進める必要があります。こうした移行の作法を体得しているかどうかは、新規開発の実績だけでは測れません。

IPAの調査では、CDOやCIOといったCxOを設置している企業ほど社内の情報共有が円滑で、システムの可視化や内製化が進み、モダナイゼーションが順調に進む傾向が明確に示されています。これは裏を返せば、社内体制が整っていない企業ほど、移行を支える知見を外部パートナーに頼る必要性が高いということです。だからこそ、技術力と移行経験を兼ね備えたパートナー選びが重要になります。

発注前に確認すべきポイント

発注前にまず確認したいのは、相手がアプリ移行そのものの実績を持っているかどうかです。新規アプリ開発の事例が豊富でも、既存アプリの刷新やデータ移行を伴うプロジェクトの経験がなければ、移行特有のリスクに対応しきれません。事例紹介のなかに「リニューアル」「刷新」「移行」といったキーワードがどれだけ含まれているかを見ることが、見極めの手がかりになります。

次に重要なのが、契約姿勢とベンダーロックインへの配慮です。アセスメント段階は準委任契約、開発段階は請負契約というように、フェーズに応じて契約形態を使い分けられるベンダーは、リスクを抑えながら柔軟にプロジェクトを進められます。ソースコードの著作権や運用権限が自社に残るかどうかも、契約前に必ず確認しておきたい点です。

最後に、移行後の運用や内製化への姿勢も見落とせません。IPAは2030年に最大79万人のIT人材不足が生じると予測しており、人海戦術に頼った運用は今後ますます難しくなります。移行後を見据えて、自社で運用・改善できる体制づくりを支援してくれるパートナーかどうかも、長期的な視点で評価すべきポイントです。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

コンサルから開発まで一気通貫で支援する株式会社riplaのイメージ

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

riplaの最大の強みは、上流のコンサルティングから実装、定着支援までを分断せずに伴走できる点にあります。アプリ移行では、現状のアプリが抱える技術的負債を可視化するアセスメントが起点となりますが、ここを準委任契約で丁寧に行い、要件が固まった開発フェーズは請負契約へ切り替えることで、発注者のリスクを抑えながら進められます。

また、自社でDXを推進してきた事業会社としての視点を持つため、移行後にユーザーや現場が定着して使い続けられるかという観点を重視します。データ移行の落とし穴やダウンタイムの設計、並行稼働の段取りといった移行特有の難所も、机上論ではなく実務に即した形で支援できます。

ベンダーロックインを避けたい企業にとっても、riplaは安心して相談できる存在です。ソースコードや運用ノウハウを自社へ残しながら、移行後の内製化を見据えた体制づくりまで一緒に考えられるため、長期的な視点でのパートナーシップを築けます。

得意領域・実績

riplaは、営業・顧客・生産・販売管理など幅広い業務領域でのシステム構築・導入実績を積み重ねてきました。これらの基幹システムは他システムとの連携やデータ移行を伴うことが多く、アプリ移行で求められる移行設計のノウハウと共通する部分が大きいのが特徴です。

得意領域は、業務要件に合わせた柔軟な対応です。Fit to Standardの考え方を踏まえ、標準機能で実現できる部分は標準に寄せつつ、自社に不可欠な要件は丁寧に作り込むという判断を、コンサルティングの段階から一緒に整理できます。これにより、移行後の保守コストの肥大化を防ぎます。

コンサルから開発、定着支援までをワンストップで任せたい企業や、移行を機に内製化も視野に入れたい企業にとって、riplaは有力な選択肢となります。アプリ移行の進め方そのものから相談したい場合に、特に力を発揮するパートナーです。

株式会社アイスリーデザイン|UX刷新とモダナイゼーションに強み

UX刷新とモダナイゼーションに強い開発会社のイメージ

株式会社アイスリーデザイン(i3DESIGN)は、Business・Design・Technologyを垂直統合し、UX/UIデザインからモダナイゼーション、内製化支援までを手掛けるデジタルエンジニアリング企業です。「日本のITを再起動する最高のチーム」をビジョンに掲げ、デザインの力で企業の変革を加速させる点に特色があります。

特徴と強み

同社の強みは、クラウドネイティブアーキテクチャとアジャイル開発を組み合わせ、優れたUI/UXを伴うモダンなアプリケーションへ作り変える力にあります。DevOpsを導入し、CI/CDやIaCを活用することで、移行後も継続的に改善し続けられる開発基盤を整えられる点が特徴です。

注目すべきは、自社プロダクト「flamingo」の存在です。これは既存Webシステムのバックエンドを改修せずに、UI/UX改善や機能改修、モバイル対応とモダナイゼーションを可能にする仕組みで、リスクを抑えながら段階的にアプリを刷新したい企業に適しています。

UX刷新を移行の中心に据えたい企業にとって、デザインと技術を一体で扱える同社の体制は心強いものです。見た目だけでなく、使い勝手そのものを引き上げながら移行を進められます。

得意領域・実績

アイスリーデザインは大手企業との直接取引が多く、クライアント数は450社にのぼります。取引企業にはベネッセコーポレーションや野村證券、セブン&アイ・ホールディングス、パナソニックといった名だたる企業が含まれており、大規模なシステムを扱う信頼性の高さがうかがえます。

年間140%を超える成長を実現している点も、同社の勢いを物語っています。新規デジタルサービスの創出からアプリ・Webサービスのコンセプト設計、UI/UXデザイン、開発、グロースまでを一貫して手掛けてきた実績が、移行プロジェクトの幅広い要求にも対応できる基盤になっています。

デザインを起点にアプリの体験価値を高めながら移行したい企業や、内製化支援まで含めて相談したい企業にとって、有力な候補となるベンダーです。

株式会社Sun Asterisk|豊富な開発実績と幅広い技術対応

豊富な開発実績を持つ開発会社のイメージ

株式会社Sun Asterisk(Sun*)は、アイデア創出からプロダクト開発、継続的な成長までを支援するデジタルクリエイティブスタジオです。創業以来600社以上の支援実績を持ち、850を超えるサービス・プロダクトの開発を手掛けてきた実績の厚さが特徴です。

特徴と強み

Sun*の強みは、Webサービスやアプリ開発に加え、AI開発やセキュリティ、ブロックチェーンまで幅広い技術領域をカバーしている点です。アプリ移行において新しい技術要素を取り入れたい場合でも、社内に蓄積された多様な知見を活かして対応できます。

同社はレガシーシステムのモダナイゼーションに関する知見も発信しており、2025年の崖への対応や移行の進め方について体系的な理解を持っています。アイデア段階からプロダクトの継続的成長までを見据えて伴走するスタイルのため、移行後の運用や機能拡張まで一貫して任せられます。

新規事業の立ち上げに強いノウハウを持つ同社は、移行を単なる作り替えで終わらせず、ビジネスの成長につなげたい企業に適しています。技術と事業の両面から提案を受けたい場合に頼りになる存在です。

得意領域・実績

Sun*は、Webサービス、スマートフォンアプリ、AI、業務システムなど多岐にわたる分野で開発実績を積み重ねてきました。600社以上という支援企業数と850を超えるプロダクト開発数は、さまざまな業種・規模のプロジェクトに対応してきた経験の豊富さを示しています。

得意領域は、ゼロからのプロダクト立ち上げと、それを継続的に成長させる伴走支援です。アプリ移行においても、既存資産を活かしつつ新しい価値を加えるという発想で進められるため、移行を事業変革の好機と捉える企業に向いています。

幅広い技術領域に対応でき、かつ事業の成長まで見据えた支援を求める企業にとって、Sun*は検討に値するパートナーです。多様なプロジェクト経験に裏打ちされた柔軟な対応力が魅力です。

株式会社モンスターラボ|2,200本超のアプリ開発実績

多数のアプリ開発実績を持つ開発会社のイメージ

株式会社モンスターラボは、これまでに2,200本以上のアプリを制作してきた、豊富なアプリ開発実績を誇る企業です。音楽、旅行、ソーシャルメディア、ゲームなど多岐にわたるジャンルのアプリを手掛けており、各種Webサービスや業務システムの開発にも対応しています。

特徴と強み

モンスターラボの強みは、圧倒的な数のアプリ開発で培ってきた知見の蓄積です。2,200本以上という制作実績は、ストア審査やOSのバージョン追従、多様なデバイスへの対応といったモバイルアプリ特有の課題を数多く乗り越えてきた証でもあります。

幅広いジャンルのアプリを手掛けてきたため、業種を問わず移行プロジェクトに応用できるパターンを多く持っています。古くなったアプリをモダンな技術へリプラットフォームし、UXを刷新する取り組みにおいても、過去の経験から最適なアプローチを提案できます。

世界各地に開発拠点を持つグローバルな体制も特徴で、規模の大きなアプリ移行や、海外展開を視野に入れた刷新にも対応できる柔軟性を備えています。

得意領域・実績

モンスターラボは、コンシューマー向けのエンタメ系アプリから業務システムまで、対応範囲が非常に広いのが特徴です。2,200本超という開発本数は国内でも屈指であり、移行に伴うさまざまな技術的課題に対して、過去の事例を引き合いに出しながら現実的な解を導けます。

得意領域は、ユーザー数の多いアプリの企画・開発・運用です。利用者が多いアプリほど、移行時のデータ移行やダウンタイムの管理がシビアになりますが、同社はこうした大規模アプリの運用経験を活かして移行リスクを抑えられます。

多くのユーザーを抱えるアプリを安全に移行したい企業や、グローバル展開を見据えた刷新を検討する企業にとって、実績の厚いモンスターラボは安心して相談できるパートナーです。

株式会社GeNEE|老朽化システムの刷新に強い一気通貫体制

老朽化システムの刷新に強い開発会社のイメージ

株式会社GeNEE(ジーン)は、NTTデータやDeNAなどで実務経験を積んだメンバーが立ち上げたシステム開発・スマホアプリ開発会社です。これまでのシステム・スマホアプリの開発実績は350件以上にのぼり、上流から下流まで一気通貫で任される直接取引が9割を占める点が特徴です。

特徴と強み

GeNEEの強みは、プロジェクトマネージャー、テックエンジニア、UI/UXデザイナーによる三位一体型のチーム体制です。設計から開発、デザインまでを一つのチームで担うため、アプリ移行のような複雑なプロジェクトでも意思疎通の齟齬が起きにくく、品質を保ちやすい点が魅力です。

同社は老朽化システムや属人業務の刷新に明確な実績を持っています。たとえば老朽化したシステムと属人化した業務を刷新した顧客管理システムの開発事例があり、レガシーをモダンへ移行する経験が豊富です。アプリ移行で求められる、古い基盤の解析と再構築の力を備えています。

セキュリティ強度の高いクラウドベースのシステム設計と、スケーラビリティを意識したスマホアプリ設計に長けている点も特徴です。移行後の拡張や負荷増大にも耐えられる基盤を整えたい企業に適しています。

得意領域・実績

GeNEEは、業務システムの刷新で具体的な成果を上げています。約8名分の業務削減と満足度93.2%を実現した基幹システム開発や、年間6,000時間の削減を実現した販売管理システム開発など、数値で語れる実績を持っている点が信頼につながります。

大手金融機関の大規模システムの設計・開発力に加え、新規事業をゼロから立ち上げ、約200万人規模のサービスへ成長させた経験も持っています。小規模な刷新から大規模なアプリ移行まで、幅広いスケールに対応できる地力があります。

老朽化したアプリやシステムを刷新し、業務効率の向上やユーザー数の拡大を同時に狙いたい企業にとって、数値実績の豊富なGeNEEは心強い選択肢です。直接取引中心で密に連携できる点も評価できます。

株式会社ゆめみ|大規模アプリ運用と内製化支援に定評

大規模アプリ運用と内製化支援に強い開発会社のイメージ

株式会社ゆめみは、2000年の創業以来600社以上の企業とともに、全世界6,000万MAUに達するWebアプリケーションやスマートフォンサービスを企画・開発してきた企業です。国内最大規模のWebサービスの内製化支援を得意とする、エンジニア・クリエイター集団です。

特徴と強み

ゆめみの強みは、大規模なアプリの企画・開発・運用を一貫して担える総合力にあります。全世界6,000万MAUという規模のサービスを支えてきた経験は、利用者の多いアプリを止めずに移行する際の、ダウンタイム管理や並行稼働設計のノウハウとして活きてきます。

同社はDX・内製化支援のリーディングカンパニーとして、法人企業が自社でアプリを運用・改善できる体制づくりを支援しています。移行後にベンダーへ依存し続けるのではなく、自社内に開発力を残したい企業にとって、この内製化への姿勢は大きな魅力です。

複数社が関わる複雑なプロジェクトでも、全体の舵取りを任せられる点も特徴です。サービスデザインの上流から運用フェーズまで幅広くサポートするため、移行を機にサービス全体を見直したい企業に適しています。

得意領域・実績

ゆめみは、金融機関をはじめとする大手企業のアプリ開発・リニューアルで実績を重ねてきました。たとえば銀行の残高照会アプリのリニューアルにおいて、アプリの構築・運用支援やコンセプト策定から参画した事例があり、既存アプリを刷新する移行プロジェクトの経験が豊富です。

得意領域は、利用者数の多いBtoC向けアプリの開発・運用と、企業の内製化支援です。スタートアップ向けの内製開発チーム組成支援も提供しており、事業状況の変化に柔軟に対応できる開発体制づくりまで踏み込んでサポートします。

大規模アプリを安全に移行したい企業や、移行を契機に内製化へ舵を切りたい企業にとって、ゆめみは実績と支援姿勢の両面で頼れるパートナーといえます。

アプリ移行のパートナー選びのポイント

アプリ移行のパートナー選びのポイントを整理するイメージ

6社を比較したうえで、自社に最適なパートナーを見極めるには、いくつかの観点を整理しておくことが大切です。ここではアプリ移行特有の技術面に加え、契約姿勢やベンダーロックインの回避といった実務面も含めて、選定のポイントを解説します。

移行・データ移行の実績と技術力を確認する

アプリ移行で最も重視すべきは、移行そのものの実績です。新規開発の事例だけでなく、既存アプリのリニューアルやリプラットフォーム、データ移行を伴うプロジェクトを手掛けてきたかどうかを確認しましょう。事例のなかに移行特有の課題をどう解決したかが語られているかが、技術力を見極める手がかりになります。

特に注意したいのが、データ移行の落とし穴です。文字コードの差異や外字、データ構造の不整合といった問題は、移行リハーサルを重ねなければ表面化しないことが多くあります。並行稼働やダウンタイム最小化をどう設計するかを具体的に説明できるベンダーは、移行の難所を理解している証拠です。

また、コードだけを刷新してデータモデルを古いまま放置すると、移行後も変更速度や拡張性は改善しません。データモデルの見直しまで視野に入れた提案ができるかどうかも、技術力を測る重要な観点です。

契約姿勢とベンダーロックイン回避を見極める

契約形態を柔軟に使い分けられるかどうかも、見落とせないポイントです。要件が固まりきっていないアセスメント段階は準委任契約で柔軟に進め、要件が確定した開発段階は請負契約で成果物に責任を持たせるという使い分けは、発注者のリスクを大きく抑えます。最初から一括の請負を提案してくるベンダーには注意が必要です。

ベンダーロックインの回避も重要です。ソースコードの著作権や運用権限が自社に残るよう契約に盛り込めるか、移行後に他社へ引き継げる状態でドキュメントを整備してくれるかを確認しましょう。特定のベンダーに依存し続けると、将来の改修費用が高止まりし、交渉力も失われます。

SLAや責任分界点を明確にしてくれるかも確認しておきたい点です。移行後のトラブル発生時に、どこまでがベンダーの責任でどこからが自社の責任かが曖昧だと、運用段階で無用な対立を招きます。契約段階で責任の範囲を整理してくれるベンダーは信頼できます。

費用内訳と移行後の運用体制を評価する

費用を比較する際は、見積もりの総額だけでなく内訳を確認することが欠かせません。アプリ移行には、アセスメント、開発、データ移行、新旧並行稼働、運用といった工程があり、それぞれに費用が発生します。並行稼働の二重コストやデータクレンジングといった隠れコストを明示してくれるベンダーは、見積もりの信頼性が高いといえます。

初期費用の安さだけで選ぶのは危険です。移行後の運用コストがどう変わるかをシミュレーションし、長期的な総コストで比較する視点が重要になります。不要になった機能を勇気を持って廃止し、その分の予算をコア機能の刷新に回すといった提案ができるベンダーは、コスト意識が高いと評価できます。

IPAは2030年に最大79万人のIT人材が不足すると予測しており、移行後の運用を人海戦術に頼り続けるのは現実的ではありません。移行後に自社で運用・改善できる体制づくりや内製化を支援してくれるかどうかも、長期的なパートナーとして評価すべき観点です。

まとめ

アプリ移行のパートナー選びのまとめイメージ

アプリ移行は、技術的負債の解消やOS追従、ストア審査への対応、そしてUXの刷新を一度に実現できる重要な取り組みです。一方で、データ移行の落とし穴やダウンタイムの管理、並行稼働の設計など、移行特有の難所が多く、新規開発とは異なる経験が求められます。だからこそ、移行の実績を持つパートナー選びが成否を分けます。

本記事で紹介した6社は、それぞれにコンサルから開発までの一気通貫支援、UX刷新、豊富な開発実績、大規模アプリの運用、内製化支援といった異なる強みを持っています。自社が移行で何を最も重視するのかを明確にし、技術力だけでなく契約姿勢やベンダーロックインの回避、移行後の運用体制まで含めて比較検討することが大切です。

IPAの調査が示すように、CxOの設置と情報共有の円滑さがモダナイゼーションの成否に影響し、2030年には深刻なIT人材不足も見込まれています。移行を一過性のプロジェクトで終わらせず、自社の競争力を高め続ける基盤づくりと捉え、長期的に伴走してくれるパートナーを選んでいただければと思います。まずは複数社に相談し、自社の状況に最も合う提案を引き出すことから始めてみてください。

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株式会社riplaでは、IT事業会社出身のプロフェッショナルが「Impact-Driven型支援」を通じて、プロダクトやシステムの納品・提供を目的とせず、お客様と同じ目線で、事業成果の達成をゴールとして、高品質なDX/開発支援をいたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。