アプリ更改でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

アプリ更改の依頼先は、アプリの種類と更改後の業務目標に合う会社を選ぶことが大切です。技術の刷新だけでなく、データ移行や段階的な公開まで任せられるかも確かめたいところです。

比べる観点は、依頼先の種類とアプリ別の経験、開発会社5社それぞれの特徴です。

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アプリ更改を依頼できる会社の種類と選び方

スマホアプリ、Webアプリ、業務アプリごとの確認点と、配信を5%から20%へ広げる例を示した図。
更改対象のアプリ種別から、確認する経験や支援範囲を絞り込めます。

依頼先は会社の規模だけで決めず、必要な技術と支援の範囲で選びます。大手SIerからフリーランスまで体制はさまざまで、スマホ・Web・業務アプリのどれを更改するかによって、求められる経験も変わります。

アプリ更改に強い会社の分類(大手SIer/中堅SI/スタートアップ/フリーランス)

大手SIerは、金融・官公庁・製造業など重要度の高いシステムの更改経験を持っています。セキュリティや可用性を重視する大規模案件に向いています。その一方で、費用が高く、意思決定に時間がかかる場合もあります。

コスト水準の参考として、原文では平均年収900万円超の例に、富士通の929万円とNTTデータの923万円が挙げられています。

中堅SIerやスタートアップ系は、得意領域と進め方を比べて選びます。仕様変更の多さや必要な技術を軸にすると、各社の体制を比べやすくなります。

  • 中堅SIer:特定業種・技術の知見と、担当者との相談しやすさ
  • スタートアップ系:アジャイル、UX/UI、FlutterやReact Nativeの経験

費用を抑えたい場合は、フリーランスも候補に入ります。ただし、大規模案件では進行管理や保守体制を誰が担うのかを、契約前に確認しておく必要があります。

アプリ種別別(スマホアプリ/Webアプリ/業務アプリ)の最適なパートナー選び

スマホアプリでは、段階的な公開やA/Bテストの経験があるかが見どころです。数十万〜数百万MAUのサービスでは、配信を5%から20%へ、さらに全体へと広げていく運用が求められます。

Webアプリでは、React・Vue・Angularなどの移行経験と、APIの互換性を保つ設計力が要点になります。業務アプリでは、基幹連携や業務フローに加えて、利用者向けの研修まで支援できるかを見ておくとよいでしょう。

また、発注前には、同種の更改実績があるかと、データ損失ゼロを目指す検証体制が整っているかを確かめておきたいところです。移行後の照合方法や問題発生時の対応も、提案の段階で具体化しておく必要があります。

ポイント

依頼先を比べるときは、まず更改するアプリの種類を決め、その種類で同種の経験があるかを見ると判断しやすくなります。業務アプリなら基幹連携の経験も確かめます。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、課題整理やコンサルティングから設計・開発までを支援しています。社内DXの経験を生かして、営業・顧客・生産・販売管理などの業務システムにも対応しています。

特徴と強み

riplaは、要件が固まる前の事業課題や更改目的の整理から関わります。そのうえで、KPIや現場での利用状況を踏まえて、必要な機能と進め方を検討できます。

また、自社プロダクトを運営した経験を持ち、事業側の視点で開発を進める点も特徴です。コンサルタントとエンジニアが連携して、構想から実装まで方針をつなぎます。

さらに、更改後の運用や改善サイクルについても相談できます。開発して終わりにせず、利用状況を見ながら育てたい企業に向いた支援体制です。

得意領域・実績

営業支援・顧客管理・在庫・受発注など、基幹システムと連携する業務アプリの更改を得意としています。既存業務を踏まえたモバイル対応にも、これまで取り組んできました。

スクラッチ開発に加えて、Salesforceやkintoneを活用した提案もできます。RFPを作る前の段階から相談でき、予算や課題に応じた選択肢を検討できます。

株式会社モンスターラボ|2,200件超の開発実績を誇るグローバル開発パートナー

モンスターラボは、世界12カ国25都市に拠点を持つデジタルコンサルティング・開発会社です。2006年の創業以来、2023年12月時点で2,200件超のサービス開発実績があります。

コンサルティング、UX/UIデザイン、開発、グロースハックまで一貫して支援しています。原文では、18のサービスラインナップが強みとして挙げられています。

特徴と強み

デザイン思考を起点に、利用者調査やデータ分析をもとに更改後のUXを設計します。技術負債の解消だけでなく、利用者の体験や事業成果の改善を目指す進め方が特徴です。

海外拠点を生かして、多言語・多通貨対応の開発にも取り組んでいます。さらに、アジャイル開発では各スプリントの成果を確認しながら、要件を調整して進められます。

得意領域・実績

BtoC向けアプリや企業のDXアプリを手がけ、金融・小売・製造・ヘルスケアなど幅広い業界に対応しています。業界ごとの規制やセキュリティ要件を踏まえた設計も相談できます。

データ活用の方針づくりから実行まで支援するため、公開後もデータをもとに改善を続けたい企業に向いています。

ポイント

海外拠点を生かした多言語・多通貨の開発や、公開後のデータをもとにした改善まで任せたい企業は、候補に入れて比べるとよいでしょう。

株式会社Pentagon|Flutter活用でiOS・Android両対応を低コストで実現

Pentagonは、東京都千代田区を拠点とするスマートフォンアプリ開発会社です。代表の山本真矢氏は2013年から開発に携わり、Apple・Google両ストアの審査対応を経験しています。

KDDI・TOPPAN・江崎グリコとの取引実績があり、企画から設計、UI/UX、開発、運用まで支援しています。

特徴と強み

Pentagonは、Flutterを中心技術として採用しています。1つのコードベースでiOS・Androidに対応できるため、両OSを別々に開発する場合に比べて、保守対象をまとめやすくなります。

原文では、iOS・Androidを別々にネイティブ開発すると開発費が2倍になる一方、Flutter移行で保守費を大幅に削減した実績が紹介されています。ただし、端末固有の要件に合うかどうかも確かめておきたいところです。

また、エンジニアとデザイナーは、プロジェクトマネージャー級の経験者で構成されています。350画面規模のアプリでUI/UXデザインを担当した実績もあります。

得意領域・実績

既存のiOS・AndroidアプリをFlutterへ移行する案件を得意としています。月額契約のアジャイル開発にも対応し、要件が変わりやすい案件を進められます。

株式会社ガラパゴス|iPhone黎明期から積み重ねた累計数千万DLの開発実績

ガラパゴスは、2009年に設立された東京都千代田区に本社を置く企業です。iPhone 3GSの時代からアプリ開発を手がけ、累計数千万ダウンロードの実績があります。

現在は、アプリ開発、業務特化型AI支援の「Galapagos AI」、広告クリエイティブ改善の「AIR Design」の3事業を展開しています。

特徴と強み

10年以上の開発・運用経験をもとに、古いAPIや非推奨フレームワーク、テスト不足などの技術的負債を調べます。その結果を移行設計に反映できる点が強みです。

企画・仕様策定からデザイン、開発、検証、運用まで一貫して支援しています。さらに、一部機能の改善から全面リニューアルまで対応し、全面刷新を前提とせず改修範囲を費用対効果で検討できる点も特徴です。

得意領域・実績

ファッション・エンタメ・スポーツ分野では、ベイクルーズ公式通販アプリ、FODマガジン、RUN PASSPORTなどを開発しています。また、他社が開発したアプリの引き継ぎにも対応するため、既存ベンダーからの移行を検討する企業も相談できます。

ポイント

既存アプリを全面刷新せずに直したい場合や、他社の開発アプリを引き継ぎたい場合は、改修範囲を費用対効果で検討できるかを確かめておくとよいでしょう。

株式会社LIG|デザイン力とグローバル開発体制でDX推進を加速

LIGは、東京・台東区に本社を置き、DX支援、システム開発、Web制作を手がけています。Web制作のデザイン力と、フィリピン・ベトナムの開発体制を組み合わせています。

Web・モバイルアプリに加え、CRM・CMS・SFAの導入やAWS構築にも対応しています。複数のデジタル領域を、まとめて相談できます。

特徴と強み

LIGは、デザイン、開発、海外の開発リソースを組み合わせて進めます。見た目だけでなく、利用者が迷わず操作できるUXを設計します。また、更改前後のユーザビリティ比較テストを通じて、改善効果を定量的に確かめる進め方を取っています。

フィリピン・ベトナムのチームを活用したオフショア開発によって、国内のみの開発体制と比べて費用を抑えながら進められる選択肢があります。プロトタイプから商用開発まで、段階に応じて依頼できます。

得意領域・実績

三井ショッピングパークアプリのリニューアルや、ネスレ日本「ネスカフェ ドルチェ グスト」IoTアプリの企画・デザイン・開発を担当した実績があります。

Webサービス、EC、モバイルアプリが連携する環境や、既存資産を生かして段階的に刷新する案件に向いています。

失敗しないベンダー選定の実践テクニック

提案評価の4項目について、技術力・実績30点、プロジェクト管理体制25点、費用面25点、コミュニケーション・提案品質20点の配点を横棒で比較した図。
技術と実績の配点が最も高く、管理体制と費用面が続きます。

見積金額だけで発注先を決めると、追加費用や品質面の問題につながることがあります。そのため、RFP、提案の評価、契約条件を分けて確認しておくとよいでしょう。

RFPにおける予算提示の駆け引き術

RFPに予算を記載すると、提案がその上限に寄るおそれがあります。一方、予算を示さないと、要件に合わない高額すぎる提案や、逆に過小な提案が出る可能性があります。

予算は幅を持たせて示す方法があります。たとえば2,000万〜3,000万円のようにレンジで提示すると、現実的な提案を促しつつ、上限を固定しない形にできます。

発注側は、必須要件のコアスコープとオプションを分けて見積もってもらい、費用の内訳を比べます。

スコアリング評価+定性評価の併用法

評価項目と配点を先に決めておくと、提案を同じ基準で比べられます。原文の配点例では、技術力・実績に30点、プロジェクト管理体制に25点を配し、費用と提案の質も点数で測ります。

  • 技術力・実績:30点
  • プロジェクト管理体制:25点
  • コスト妥当性・提案品質:費用面25点、コミュニケーション・提案品質20点

PMの対応力や企業文化との相性は、点数では見えにくい部分です。そこで、提案の後に候補のPMと話し、長期的に協働できるかを見極めます。

発注側は、過去の顧客へのリファレンスチェックを行うと、提案書に書かれた実績を別の視点から確かめられます。

ソースコード所有権・SLAの取り決め方

ソースコードの著作権は、契約内容によっては開発会社に帰属する場合があります。成果物の権利を明記し、リポジトリへのアクセス権も契約開始時から確保して、将来の引き継ぎに備えておく必要があります。

SLAには、稼働率、問い合わせへの応答時間、障害時の連絡・対応手順を記載します。原文では例として、重大障害の2時間以内の初動開始と、24時間以内の原因報告が挙げられています。

ポイント

発注先を比べるときは、見積額の大小よりも、予算の示し方、提案の評価の仕方、契約条件のそろえ方を並べて見ると、判断の目安が立てやすくなります。

ベンダーロックインを防ぐ契約時の注意点

将来の引き継ぎを中心に、成果物の権利とリポジトリ、契約形態、標準的なクラウドを周囲に配置した図。
契約と基盤の条件をそろえると、段階的な移行を進めやすくなります。

独自技術や非公開の仕組みに依存すると、他社への移行に時間と費用がかかります。そのため、契約と設計の段階で、将来の引き継ぎに必要な条件を整えておく必要があります。

ソースコード所有権・SLA・契約形態の取り決め

成果物の権利とリポジトリの管理方法は、契約に定めておきます。発注者が契約開始時からコードへアクセスできると、契約終了後の引き継ぎを進めやすくなります。

一括請負は成果物を定めやすい一方、準委任は要件変更に対応しやすい契約形態です。契約形態は、責任範囲と変更手続きを理解したうえで選びます。

原文では、要件定義・設計を準委任に、開発・テストを一括請負にする組み合わせも選択肢として示されています。

脱ベンダーロックインの具体的ステップ

まず、現在の技術スタック、外部ライブラリ、独自フレームワークを一覧にして、移行の難易度を見積もります。そのうえで、コードの読みやすさやドキュメントも確かめておきます。

周辺機能から順に新ベンダーへ引き継いでいく「ストラングラーフィグパターン」という方法があります。旧ベンダーのSLAを保ったまま段階移行すれば、サービスを続けながら知識を移転できます。

AWS・GCP・Azureなどの標準的なクラウドを使う方法もあります。特定会社独自の基盤に依存しない構成は、将来の移行を考えるうえでの選択肢になります。

ポイント

将来の引き継ぎに備えるなら、コードの権利とリポジトリの管理、要件定義と開発で契約形態を分けるかどうか、標準的なクラウドの利用が揃っているかが判断の目安になります。

まとめ

候補には、ripla、モンスターラボ、Pentagonがあります。riplaは課題整理から運用まで、モンスターラボはグローバル体制とUX設計、PentagonはFlutter開発がそれぞれの特徴です。

ガラパゴスは技術的負債の調査や他社開発アプリの引き継ぎに対応し、LIGはデザインと海外開発体制を生かした更改を支援しています。

選定では、予算レンジの提示、点数と対話を組み合わせた評価、コードの権利とSLAの明文化が判断材料になります。加えて、将来の移行方法も契約時に決めておきます。

本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

▼全体ガイドの記事
・アプリ更改の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。