ECのモダナイゼーションでおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

ECサイトのモダナイゼーションは、フロントの顧客接点を刷新するだけでなく、在庫・OMS・決済・基幹システムといったバックエンドまでを含めた大がかりな取り組みです。レガシー化したEC基盤を放置すると、表示速度の低下やセール時のサーバーダウン、決済手段の追加困難など、売上に直結する課題が次々と表面化します。だからこそ、刷新を任せるパートナー選びが、プロジェクトの成否を大きく左右します。

本記事では、ECのモダナイゼーション(リプレイス・刷新・移行)を依頼できる実在の開発会社・ベンダー6社を、それぞれの強みや実績とともに紹介します。あわせて、EC特有の観点でパートナーをどう見極めるべきかも具体的に解説しますので、発注先選びで失敗したくない方はぜひ最後までご覧ください。

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ECモダナイゼーションでパートナー選びが重要な理由

ECモダナイゼーションのパートナー選びを検討するチーム

ECのモダナイゼーションは、単なるデザイン刷新やシステムの載せ替えにとどまりません。稼働中のECサイトを止めずに移行し、会員データやポイント残高、過去の注文履歴を正確に引き継ぐ必要があります。技術力だけでなく、EC事業そのものへの深い理解を持つパートナーを選べるかどうかが、最初の分かれ道になります。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

ECモダナイゼーションでは、移行作業そのものに重大なリスクが潜んでいます。暗号化された顧客パスワードは新システムへそのまま引き継げないため、設計を誤ると全会員にパスワード再設定を強いることになり、顧客離れを招きます。会員ランクやポイント残高の移行漏れも、信頼を一気に損なう要因です。

さらに、ドメインやURL構造を変更する際の301リダイレクト設計を誤ると、これまで積み上げてきたSEO評価が暴落し、検索流入が激減する恐れがあります。こうしたEC特有の落とし穴を熟知し、移行リハーサルや並行稼働まで設計できるパートナーであれば、こうしたリスクを未然に回避できます。経験の浅い会社に任せると、リリース直後に売上が大きく落ち込むケースも少なくありません。

発注前に確認すべきポイント

発注前にまず確認したいのは、自社のEC規模や事業モデルに近い構築実績があるかどうかです。年商数十億円規模の大規模ECと、サブスク型の定期通販とでは、求められる設計思想がまったく異なります。実績の中身を具体的に確認することが欠かせません。

次に、在庫管理やOMS、WMS、決済システムといった外部システムとの連携実績を確認します。EC基盤は単独では完結せず、必ず周辺システムと連動するためです。あわせて、契約上の著作権の帰属や運用権限が明記されているかも見ておくと、後々のベンダーロックインを防げます。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaのコンサルから開発まで一気通貫の支援体制

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

riplaの最大の特徴は、戦略立案から要件定義、開発、運用定着までを途切れなく支援できる点です。ECのモダナイゼーションでは、フロントの刷新と基幹連携が別々に進んでしまい、全体最適が崩れるケースが少なくありません。riplaは上流のコンサルティングから関わるため、こうした分断を防げます。

また、自社で社内DXを実践してきた事業会社としての視点を持っているため、机上の理想論ではなく、現場で本当に使われるシステムを設計できます。導入後の定着支援まで見据えた伴走型の進め方が、リプレイス後の運用負荷を抑えることにつながります。

得意領域・実績

riplaは、営業・顧客・生産・販売管理といった幅広い基幹システムの構築・導入を手がけてきました。EC領域においても、受注から在庫引き当て、出荷までのデータフロー設計や、OMS・WMSと基幹システムをつなぐインターフェース設計といった、バックエンド連携の知見を蓄積しています。

複数の基幹システム刷新プロジェクトで、システム間連携やデータ移行の要件定義を担当してきた経験は、ECモダナイゼーションで最も難所となるデータ移行フェーズで大きく活きます。業務要件に合わせて柔軟に対応する姿勢と、成果創出にこだわる事業会社目線が、riplaならではの価値といえます。

株式会社ecbeing|EC構築シェアNo.1の最大手パッケージベンダー

ecbeingのEC構築プラットフォーム

株式会社ecbeingは、東京都渋谷区に本社を置く、EC構築ソリューション市場で17年連続シェアNo.1を誇る最大手のパッケージベンダーです。国内のECサイト構築実績は1,600サイトを超え、大手企業のリプレイス案件を数多く手がけています。中〜大規模EC基盤の刷新を検討する企業にとって、第一候補に挙がる存在です。

特徴と強み

ecbeingの強みは、フルカスタマイズ可能なECプラットフォームを基盤としながら、自動バージョンアップに対応したマイクロサービス群を組み合わせられる点にあります。これにより、独自要件への柔軟な対応と、刷新後の継続的な機能拡張を両立できます。レガシー化を繰り返さない設計思想が組み込まれています。

開発部隊と運用支援部隊を合わせて700名以上という大規模な体制も特徴です。戦略立案からデジタルマーケティング、サイト制作、システム構築、運用、データセンターまでをワンストップで提供できるため、刷新後の運用フェーズまで一貫して任せたい企業に適しています。

得意領域・実績

ecbeingは、化粧品・医療品やアパレル、日用品など幅広い業種で構築実績を持ち、会員データを活用した店舗連携のオムニチャネル対応ECを得意としています。EC単体ではなく、実店舗とのデータ統合まで見据えた刷新を求める企業に強い選択肢です。

EC特化のセキュリティ対策にも定評があり、セキュリティ強化を目的としたリニューアル実績も豊富です。カード情報の非保持化やPCI DSSへの対応など、決済まわりのモダナイゼーションを安全に進めたい場合にも頼れる存在といえます。大規模トラフィックへの対応ノウハウも長年蓄積しています。

株式会社コマースニジュウイチ|大規模EC・基幹連携のパイオニア

コマースニジュウイチの大規模EC基盤

株式会社コマースニジュウイチは、1999年から大規模ECシステムフレームワーク「Commerce21 Sell-Side Solution」を提供してきた、EC構築支援のパイオニアです。導入企業は国内300社を超え、クライアント全体の売上高合計は3,200億円を超えます。年商数十億円から数百億円規模の大規模ECを多数構築してきた実績があります。

特徴と強み

コマースニジュウイチの強みは、瞬間トランザクション数が数千規模に達するような高負荷ECにも耐えうる、堅牢なシステム設計力にあります。事業戦略に合わせた柔軟なカスタマイズに対応でき、特殊要件の多い大規模サイトでも安定稼働を実現してきました。セール時のピーク負荷に不安を抱える企業に適しています。

2018年にはAWSを採用してマイクロサービスアーキテクチャへ移行し、2021年にはAWS上に構築したマネージドECプラットフォームサービス「ECo2」をリリースしました。レガシーなモノリスから脱却し、クラウドネイティブな基盤へ刷新したい企業にとって、自社の移行経験に裏打ちされた提案を受けられる点は心強いといえます。

得意領域・実績

コマースニジュウイチは、基幹システムとの連携やオムニチャネル対応など、大手企業の高度なECニーズに長年応えてきました。EC売上高が数百億円以上に達する企業の基盤を支えてきた実績は、複雑な業務要件を抱える企業にとって大きな安心材料となります。

さまざまな外部システムとの連携を前提とした設計に強く、スマホ最適化や事業戦略に応じた柔軟なシステム設計を得意としています。大規模ECのリプレイスにおいて、既存の基幹システムやOMSと密に連携させたい場合に、その経験値が活きるベンダーです。

株式会社W2|内製開発と一元管理に強いECプラットフォーム

W2のECプラットフォームと一元管理機能

株式会社W2は、「W2 Commerce」や「W2 Repeat」などのECプラットフォームを提供する企業で、社員の約7割をエンジニアが占める内製開発体制が特徴です。営業・導入・開発・カスタマーサクセスまでをすべて自社で完結させており、国内市場に最適化された高品質なECプラットフォームを100%内製で開発しています。

特徴と強み

W2の強みは、受注・商品・在庫・会員・出荷といった情報を一元管理できる点にあります。手作業での登録や更新を排除し、基幹システムへ自動連携することで、業務負荷とヒューマンエラーを大幅に削減できます。受注から在庫引き当て、決済オーソリ、出荷指示、完了メールまでの一連のフローを自動化できるのも特徴です。

APIやデータ連携を通じて多様な外部サービスと接続でき、OMSやWMSを含む多数のパートナー企業と「W2エコシステム」を形成しています。在庫やOMS連携を前提としたモダナイゼーションを進めたい企業にとって、連携の選択肢が広い点は大きな魅力です。

得意領域・実績

W2は、サブスクや定期通販に特化した「W2 Repeat」を提供しており、定期商品の間隔管理や自動決済、シンプルな受注・出荷処理といった、リピート通販特有の業務を効率化する機能に強みを持っています。継続課金型ビジネスへの刷新を検討する企業に適した選択肢です。

独自カスタマイズ型の「W2 Repeat EP」も提供しており、標準機能だけでは対応しきれない独自要件を持つ事業者にも応えられます。内製ならではの開発スピードと、要件に応じた柔軟なカスタマイズの両立が、W2を選ぶ大きな理由になります。EC運営の現場目線に立った機能設計も評価されています。

株式会社インターファクトリー|クラウドECで外部基幹連携に対応

インターファクトリーのクラウドECプラットフォーム

株式会社インターファクトリーは、クラウドECシェアNo.1の「ebisumart(エビスマート)」を提供する企業です。サイトリニューアルやオムニチャネル、BtoB-ECなど、幅広い業種で500サイトを超える構築実績を積み重ねてきました。クラウド型でありながら自由度の高いカスタマイズができる点が、多くの企業から支持されています。

特徴と強み

ebisumartの最大の強みは、デザインもシステムも自由にカスタマイズできるクラウド環境を提供しながら、自動バージョンアップによって常に最新状態を保てる点にあります。これにより、リプレイス後に再びシステムが陳腐化するリスクを抑えられます。継続的にアップデートされる基盤は、長期運用を見据える企業にとって理想的です。

外部の基幹システムや物流システムとも柔軟に連携できる設計になっており、既存の業務システムを活かしながらEC部分だけを刷新するといった段階的なモダナイゼーションにも対応しやすい構造です。クラウドのメリットとカスタマイズ性を両立したい企業に向いています。

得意領域・実績

インターファクトリーは、ハイエンドモデルの「ebisu commerce」や、BtoB-EC向けの「ebisumart BtoB」もラインナップしており、企業の規模や取引形態に応じた選択肢を用意しています。一般消費者向けだけでなく、企業間取引のEC化を進めたい企業にも対応できる幅の広さが特徴です。

サイトリニューアルの実績が豊富なため、既存ECからの移行を前提とした相談にも応じやすい点も魅力です。クラウドECでありながら、外部システム連携やオムニチャネル対応といった複雑な要件まで踏み込めるバランスの良さが、インターファクトリーを選ぶ理由になります。

トランスコスモス株式会社|OMS・フルフィルメントまで含むワンストップ支援

トランスコスモスのEC統合プラットフォームとフルフィルメント

トランスコスモス株式会社は、デジタルマーケティング、EC、コールセンター、BPO、グローバル事業を幅広く展開する大手企業です。統合型ECプラットフォーム「eCHUB」を中核に、EC事業に必要なシステムをシームレスに統合し、リアルタイムに連携させるサービスを提供しています。システム構築から運用代行までを一手に担える点が特徴です。

特徴と強み

トランスコスモスの強みは、システムだけでなく、受発注業務やフルフィルメント、コールセンターまでを含めてEC事業全体を支援できる総合力にあります。eCHUBは、同社が長年提供してきたITアウトソーシングのノウハウが凝縮された統合プラットフォームで、OMSを軸に各システムをつなぎ込みます。

EC専門の物流拠点を自社で運営しており、倉庫オペレーションから配送までを一貫して任せられる点も特徴です。情報セキュリティの国際規格ISO27001を取得した拠点で、24時間365日の警備体制のもと運用されています。システム刷新と同時に物流・運用体制まで見直したい企業に適しています。

得意領域・実績

トランスコスモスは、国内各地に加え、中国・韓国・ASEAN・アメリカ・ヨーロッパなど海外にも事業拠点を持ち、グローバルなEC展開を支援できる体制を整えています。越境ECや海外市場への展開を視野に入れたモダナイゼーションを検討する企業にとって、心強いパートナーです。

システム面では、ストアフロントにクラウドECを採用しつつ、OMSやフルフィルメントを統合する構成にも対応しており、フロントとバックエンドを切り分けながら全体最適を図る設計が可能です。EC基盤の刷新を、運用やマーケティングまで含めた事業全体の最適化として捉えたい企業に適しています。

ECモダナイゼーションのパートナー選びのポイント

ECモダナイゼーションのパートナー選びのポイント

ECのモダナイゼーションでは、一般的なシステム開発の選定基準に加えて、EC特有の観点でパートナーを見極めることが欠かせません。ここでは、発注先を比較検討する際に必ず押さえておきたい4つの視点を解説します。自社の状況に照らし合わせながら確認してください。

EC業務への理解と連携実績の確認

まず確認したいのは、パートナーがEC事業の業務フローをどこまで理解しているかです。受注処理、在庫引き当て、出荷、返品対応、ポイント管理といったEC運営の現場を把握していない会社では、机上の設計に終始してしまいます。EC運営経験や、近い事業モデルでの構築実績を具体的に確認しましょう。

あわせて、在庫管理システムやOMS、WMS、決済代行といった外部システムとの連携実績も重要です。ECは周辺システムとの連動なしには成り立たないため、APIやデータ連携の実装経験が豊富なパートナーかどうかが、リアルタイム在庫連携やオムニチャネル対応の成否を左右します。

段階移行とデータ移行の提案力

稼働中のECを止めずに刷新するには、一括移行ではなく段階的に移行する設計力が問われます。フロントとバックエンドを分けて順次刷新する、特定機能から切り替えるといった現実的な移行プランを提案できるかどうかを確認しましょう。リスクを小さく分割できるパートナーほど安全です。

とりわけ重要なのが、データ移行の提案力です。暗号化された顧客パスワードの扱い、会員ランクやポイント残高の正確な引き継ぎ、URL変更時の301リダイレクト設計など、EC固有の落とし穴に対する具体的な対策を持っているかを必ず確認してください。移行リハーサルや並行稼働を前提に計画できる会社であれば安心です。

契約姿勢とベンダーロックインの回避

長期的に付き合うパートナーだからこそ、契約姿勢の確認も欠かせません。アセスメントは準委任契約、開発は請負契約というように、フェーズに応じた適切な契約形態を提案してくれるかは、健全な関係の指標になります。SLAや責任分界点が明確に示されているかも見ておきましょう。

また、特定のベンダーに過度に依存する状態を避けるため、成果物の著作権の帰属や運用権限が契約上明記されているかを確認することが重要です。ソースコードやドキュメントの引き渡し条件が曖昧だと、将来別の会社へ乗り換えたくても動けなくなります。透明性の高い契約を結べるパートナーを選びましょう。

まとめ

ECモダナイゼーションのパートナー選びのまとめ

本記事では、ECのモダナイゼーションを依頼できる実在の開発会社・ベンダー6社を紹介しました。コンサルから開発まで一気通貫で支援する株式会社riplaをはじめ、EC構築シェアNo.1のecbeing、大規模ECに強いコマースニジュウイチ、一元管理に優れたW2、クラウドECのインターファクトリー、フルフィルメントまで担うトランスコスモスと、それぞれに異なる強みがあります。

どの会社が最適かは、自社のEC規模や事業モデル、刷新の優先度によって変わります。EC業務への理解、在庫・OMS・決済連携の実績、段階移行とデータ移行の提案力、そして契約姿勢という4つの観点で比較し、自社に合うパートナーを見極めてください。複数社から提案を受け、移行リスクへの具体的な対策まで踏み込んで確認することをおすすめします。

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株式会社riplaでは、IT事業会社出身のプロフェッショナルが「Impact-Driven型支援」を通じて、プロダクトやシステムの納品・提供を目的とせず、お客様と同じ目線で、事業成果の達成をゴールとして、高品質なDX/開発支援をいたします。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。