通販サイトのリニューアルでは、業務と外部連携を理解しているか、公開後まで支援できるかを比べて開発会社を選ぶことが大切です。投資は数千万円から数億円になることもあり、選定が成果を左右します。
通販システムを手がける開発会社6社を、実績や連携範囲、公開後の支援に注目して紹介します。
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・通販サイト/システムのリニューアルの完全ガイド
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通販サイトのリニューアルでパートナー選びが成否を分ける理由

リニューアルの成否は、開発の技術力に加えて、事業目的の理解、要件整理、公開後の運用まで支援できるかで決まります。
リニューアルは「作り直し」ではなく「事業の作り直し」
リニューアルでは、注文や在庫の仕組みに加え、会員ランクやポイント制度も見直すことになります。また、基幹システムやWMS(倉庫管理システム)との連携も対象です。画面の刷新に加えて、データ移行や業務フローの再設計も必要になるため、見えにくい裏側まで確認することが大切です。
既存会員のパスワードは、暗号化方式の違いで移行できないケースが大半です。その場合は全会員へ再設定を案内する必要があり、その案内を軽く見ると、ログイン時の離脱につながります。そのため、キャンペーンやポイント付与も含めて計画できる会社かどうかを確かめてください。
発注前に確認すべき3つの観点
候補を比べるときは、どの点で差が出やすいかを先に決めておくと、面談でも確認すべきことがぶれません。
- 近い実績:自社の規模・業種・販売モデルに近い案件
- 連携範囲:外部システム間の担当と責任
- 運用支援:公開後の改善や現場定着への関与
これらの観点で見て候補を3〜5社に絞り、相見積もりを取りましょう。続いて、候補となる6社の特徴を見ていきます。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援
riplaは、コンサルティングから開発まで一貫して支援します。IT事業会社として社内DXを進めた経験を、成果の創出とシステムの定着に活かしている点が特徴です。
営業や顧客の領域から、生産や販売管理まで、基幹システムの構築と導入の実績があります。企業ごとの業務要件に応じて対応します。
特徴と強み
riplaは要件定義から開発、公開後の定着まで支援します。機能の要望はMust(必須)とWant(できれば)に分けて整理し、こうして要件が膨らむのを防ぎます。
Fit to Standardの考え方に沿うことで、過剰なカスタマイズを避けます。社内の調整も支援するため、予算超過や納期遅延のリスクを抑えられます。
決済手数料や従量課金も、比較の対象になる費用です。加えて、データ移行費、連携開発費、公開前の保守費も含めて確認しておく必要があります。riplaは、こうした費用を含む3〜5年のTCO(総保有コスト)で判断を支援します。
得意領域・実績
riplaは、ECフロントに加えて、販売・顧客・在庫管理などの基幹領域との連携を得意としています。APIとCSVそれぞれで、どこまでを誰が受け持つかを文書にまとめ、仕様を発注前に合意します。
公開後は集客や物流も含めて伴走します。週次の定例や課題管理表を使い、各段階で作業の結果を承認しながら、発注側の進行管理を支援します。
ノウハウの移転も進めるため、内製化を目指す企業も相談できます。さらに、要件が固まる前の段階から話し合える点も特徴です。
株式会社ecbeing|EC構築パッケージ国内シェアトップクラス
ecbeingは、東京都渋谷区に本社を置くEC開発会社です。中堅から大手向けに強みがあり、累計1,600社以上の構築実績を持ちます。
パッケージEC市場で知名度が高く、中規模以上のリニューアルでは候補に挙がりやすい会社です。
特徴と強み
サイト構築やカスタマイズに加えて、マーケティングやデザインまで一括で支援します。さらに、EC専用インフラやセキュリティも支援の範囲に含まれます。
開発と運用支援を合わせて700名以上の体制を組んでおり、大規模な運用を支える人員の厚さも特徴です。
パッケージを基にしながら、独自の業務に合わせたカスタマイズもできます。そのため、大規模なアクセスや複雑な要件を抱える企業にとって、検討しやすい選択肢です。
得意領域・実績
アパレルや化粧品、食品など幅広い業種に対応し、メーカー直販も対象です。BtoC・BtoBに加え、OMO(オンラインとオフラインの融合)も扱います。
店舗とECをまたぐ会員・在庫の統合など、高度な要件も相談できます。
1,600社超の実績を通じて、多様な業界や複雑な要求に対応してきました。そのため、年商規模が大きく、幅広い支援体制を重視する企業に向きます。
W2株式会社|100%内製の統合ECプラットフォーム
W2株式会社は2005年の創業で、800社超の導入実績があります。中大規模向けの「W2 Unified」、定期通販向けの「W2 Repeat」、BtoB向けの「W2 BtoB」を展開しています。
3つの製品で、業種や規模の異なるリニューアルに対応する総合ECプラットフォームの開発会社です。
特徴と強み
社員の70%超がエンジニアで、開発や導入、カスタマーサクセスを社内で手がけています。そのため、要件変更への対応や機能追加を進めやすい体制です。
販促やCRM、受注管理まで、豊富な標準機能でカバーします。外部ツールとの接続を減らせれば、運用の負荷や障害の要因を抑えることにつながります。
得意領域・実績
単品リピート通販、サブスクリプション、BtoBなど、運用が複雑な領域を得意とします。解約抑止やステップ配信にも対応し、掛け率や取引先別価格も扱えます。
EC専業で20年近い知見を持ち、売上向上や業務効率の改善を支援してきました。複数の販売モデルや将来の拡張を重視する企業に合った選択肢です。
株式会社SUPER STUDIO(ecforce)|D2C・定期通販での強み
SUPER STUDIOは、統合コマースプラットフォーム「ecforce」を提供しています。D2C(メーカー直販)や定期通販に強く、導入は700サイト超、流通総額は500億円超です。
システムとコンサルティングを組み合わせ、売上の成長を目指す通販事業者を支援しています。
特徴と強み
EC構築に加えて、CRM、マーケティング自動化、データ分析を一体で提供します。開発とマーケティングを分けずに、売上の成長を支援します。
コンバージョン率や引き上げ率といった指標も、支援の対象になります。さらに、システムの納品にとどまらない点が特徴です。
他社カートから移行した店舗では、移行前後の半年を比べて成長した事例が公表されています。刷新を売上向上の機会にしたい企業にとって、検討しやすい会社です。
得意領域・実績
化粧品や健康食品、食品など、定期通販と相性のよい分野で実績があります。また、1店舗あたりの平均年商が高い水準にあることも公表されています。
制作や広告、物流のパートナーとも連携しています。立ち上げ期から成長期へ進み、システムと事業を同時に伸ばしたい企業に向きます。
株式会社インターファクトリー(ebisumart)|クラウドECシェアNo.1
株式会社インターファクトリーは、カスタマイズ可能なクラウド型EC構築サービス「ebisumart」を提供する開発会社です。
クラウドECで長年シェアNo.1を獲得しており、累計800サイト超の導入があります。年間流通総額も2,000億円を超える規模に達しています。また、NTT西日本やYAMAHA、SQUARE ENIXなど、名だたる大企業からも信頼を集めています。
特徴と強み
ebisumartの最大の特徴は、クラウド型でありながらフルカスタマイズに対応できる点です。一般的なクラウドECは自由度が低くなりがちですが、ebisumartは独自要件に合わせた個別開発をしつつ、システム本体は自動でバージョンアップされ続けます。
これにより、リニューアル後にシステムが老朽化して塩漬けになるリスクを避けられます。常に最新の状態が保たれるため、セキュリティや決済の法改正への対応も進めやすく、長期運用に向いています。
OSやミドルウェアのアップデート費用を個別に積み上げる必要が少ない点も、3〜5年のTCOで見たときに有利に働きます。
得意領域・実績
ebisumartは、新規導入企業の6〜7割をリプレイスが占めており、パッケージをカスタマイズして使ってきた中規模〜大規模のEC事業者からの乗り換えが特に増えています。老朽化したシステムからの脱却という、今回のテーマに直結する強みを持っています。
BtoB専用の「ebisumart BtoB」も大手企業への導入が加速しており、年商500億円を超える企業からの引き合いも多いとされています。さらに、基幹システムとの連携を前提とした中大規模リニューアルでは、実績と将来の拡張性を両立できる選択肢です。
株式会社ヴィンクス|流通小売の基幹連携での強み
株式会社ヴィンクス(VINX)は、1985年の設立以来、国内の流通・小売業界でシステム構築を担ってきたエキスパートです。
大手流通企業を中心に、業務改善のコンサルティングから基幹システムの構築、保守・運用までを一貫して提供しています。EC、基幹、業務システムを含めた小売業全体のシステムを見渡せる点が、他社にない持ち味です。
特徴と強み
ヴィンクスの強みは、小売業のシステムをワンストップで開発できる総合力です。ECや基幹システム、CRMを中心に、ポイント管理や店舗POSなどの領域もカバーします。さらに、AIやRPAにも対応します。
通常のWeb制作会社では対応が難しい基幹システムや他の業務システム、外部サービスとの連携も、一貫して任せられます。ECサイトと業務システムを滑らかに統合できるため、「連携できるはずだったのに、実際は分断されたまま」という典型的な失敗を避けやすい点が特徴です。
店舗とECの在庫や会員をひとつにまとめるOMO施策を、本格的に進めたい企業に適しています。
得意領域・実績
ヴィンクスは、中堅・大企業の開発実績を多数持ち、ECサイトの新規構築とリプレイスの双方に対応しています。複数システムを組み合わせた高度な構成にも実績があります。たとえば、フロントを「Salesforce Commerce Cloud」で構築し、ECバックオフィスとして自社の受注管理システムを連携させるケースがあります。
レガシーシステムからの移行(マイグレーション)にも知見が深く、長年使い込んだ基幹システムと共存させながらECだけを刷新する、といった現実的な進め方にも対応できます。そのため、既存資産を活かしつつ段階的にリニューアルを進めたい流通・小売事業者にとって、心強い選択肢です。
通販システムリニューアルのパートナー選びで失敗しないポイント

ここまで紹介した6社は、いずれも実績のあるパートナーです。最終的に1社を選ぶには、自社の事業特性と照らし合わせた評価基準を持つことが欠かせません。
相見積もりや面談の段階で、必ず確認しておきたいポイントを取り上げます。
実績と「自社と近い案件」の確認方法
確認したいのは、構築実績の数よりも、自社と近い規模・業種・ビジネスモデルの案件を手がけた経験があるかどうかです。たとえば、月商1,000万円のBtoCと、年商数億円の定期通販やBtoB卸では、最適なシステムも進め方も大きく異なります。
面談では、「自社と類似の事例で、どんな課題があり、どう解決したか」を具体的に尋ねてみてください。返ってくるのが抽象的な成功談だけなら、注意が必要です。さらに、可能であれば、その案件の担当者が今回のプロジェクトにも関わるのかまで確認しておくと、ミスマッチを防げます。
外部連携の責任分界点と「連携できるの罠」
通販システムのリニューアルで最もトラブルになりやすいのが、基幹システムやWMS、CRMなど外部システムとの連携です。「連携できます」という言葉も、API連携をフル自動で行う場合から、CSVを手動で取り込む程度の場合まで幅があり、実態は大きく異なります。
発注前には、どのデータを、どの頻度で、どちらの会社がどこまで責任を持って連携するのか(責任分界点)を、文書で必ず合意してください。会計データの突合が甘いと、売掛・買掛の残高に不整合が生じます。
「1円の差異も許容しない」という前提でデータ移行の精度を確かめられるかどうかが、信頼できるパートナーの分かれ目です。
公開後の伴走支援・内製化しやすさ・教育体制
公開後も、倉庫やコールセンター、社内スタッフが新しい運用に慣れるまでの教育やマニュアル整備が必要で、これが「隠れコスト」になります。この隠れコストを最初から計画に組み込んでくれるパートナーかどうかは、大切な判断材料になります。
また、軽微な修正を自社で行えるかどうか(内製化のしやすさ)や、改善提案を続ける伴走体制の有無も確かめてください。さらに、カットオーバー時に問題が起きた場合の切り戻し(フォールバック)基準を事前に文書で合意できる相手なら、万一の際も慌てずに済みます。
集客から物流まで含めて、公開後のことを相談できるかどうかが、長く付き合えるパートナーの条件です。
まとめ
通販サイト/システムのリニューアルを成功させるには、構築の技術力に加えて、事業の目的をどこまで理解しているかを見極めることが大切です。そのうえで、外部連携でどこまでを誰が受け持つかを定めているか、公開後まで伴走してくれるかも、あわせて確かめてください。
ここまで紹介したのは、コンサルから開発まで一気通貫で支援する株式会社riplaやecbeing、W2の3社です。さらに、SUPER STUDIO(ecforce)、インターファクトリー(ebisumart)、ヴィンクスを加えた計6社になります。
大手の安心感を重視するならecbeingが、定期通販やD2Cの成長を狙うならW2やecforceが候補になります。長期運用とリプレイス実績を重視するならebisumart、流通小売の基幹連携ならヴィンクスが合います。自社の事業特性によって、最適な相手は変わります。
まずは3〜5社をピックアップし、相見積もりと面談で実績・連携範囲・運用支援を比較してください。そのうえで、要件があいまいな段階からでも、上流から相談できるパートナーと組むことが、失敗しないリニューアルへの近道です。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
