通販サイトやECシステムの刷新は、数百万円から数億円規模の投資になるプロジェクトです。老朽化したシステムによる売上機会の損失や運用負荷の増大に悩み、「そろそろリプレイスを検討したいが、どの開発会社に頼めばよいのか分からない」という担当者の方は少なくありません。開発会社は、実績や得意な構築手法、事業規模との相性で比べるのが基本です。
パートナー選びを誤ると、丸投げで使いにくいシステムができたり、データ移行で検索流入を失ったりします。6社の強みと比べる観点を見ていきます。
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・通販サイト/システム刷新の完全ガイド
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通販サイト/システム刷新でパートナー選びが成否を分ける理由

通販システムの刷新は、サイトの作り替えにとどまらない総合プロジェクトです。商品・顧客・注文履歴といった事業の根幹データを安全に移し、基幹システムや倉庫管理システムと連携させ、公開後も売上を伸ばし続ける運用体制まで整えて、初めて成り立ちます。だからこそ、どのパートナーと組むかがプロジェクトの成否を大きく左右します。
プロジェクトの命運を握る発注先選定
ECリプレイスの失敗は、目的やKPIが曖昧なまま進むこと、デザインを優先して表示速度やモバイルUXが落ちること、ベンダーに丸投げして現場に合わないシステムができることの3つに集約されます。
これらはいずれも、自社の事業を理解し、要件を一緒に整理してくれるパートナーを選べていれば防げる失敗です。
特に注意したいのは、データ移行に伴うリスクです。URL構造が変わると、検索エンジンの評価が引き継がれず、積み上げてきた自然検索流入を一夜にして失う恐れがあります。
失敗を防ぐには、発注前の段階で、刷新の目的から開発会社と揃えておくことが欠かせません。目的整理を確認しておくと、改修・移行・刷新の成否を判断しやすくなります。
- 目的整理:刷新の目的とKPIの明確化
- 利用体験:表示速度とモバイルUXの維持
- 移行管理:商品・顧客・注文履歴の安全な移行
たとえば、301リダイレクトを確実に設計できるかや、パスワードの暗号化方式が違って移行できない場合にどう対応するかといった実務の細部まで踏み込めるかどうかが、リニューアル後の売上を左右します。
発注前に確認すべき構築手法の選択肢
通販システムの構築手法は、ASP・SaaS、クラウドEC、オープンソース(OSS)、パッケージ、フルスクラッチの5つに大きく分かれます。
- ASP・SaaS:初期費用とランニングコストを抑えられる一方で、カスタマイズに制約があります。月商100万円未満の立ち上げ期に向いています。
- クラウドEC:月商数百万〜数千万円の成長期の選択肢になります。
- オープンソース(OSS):同じく成長期の選択肢になります。
- パッケージ:月商数億円以上の大規模事業で、独自の業務フローや基幹連携に対応します。
- フルスクラッチ:パッケージと同じく、独自の業務フローや基幹連携に対応する手法です。
手法を現在の事業規模だけで選ぶのは避けたいところです。3〜5年後の成長を見据えずに目先のコストだけで選ぶと、再び刷新が必要になり、二重投資となります。
まず、各開発会社がどの手法を得意とするかを把握します。そのうえで、自社の事業フェーズと将来像に合うパートナーを選ぶとよいでしょう。
株式会社ripla|コンサルから開発・運用まで一気通貫で支援
riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。
営業・顧客・生産・販売管理など幅広い基幹システムで、構築・導入の実績があります。企業ごとの業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
riplaの最大の強みは、要件定義から運用定着まで分断せずに伴走できることです。通販システムの刷新では、ベンダーに丸投げしないことが成功の鍵になります。
- 発注側の支援:週次定例の運営、課題管理表、フェーズごとの成果物承認まで提供し、現場に合わないシステムができるリスクを抑えます。
- Fit to Standard:過剰なカスタマイズを避けて標準機能に寄せる考え方を、抽象論にとどめず、社内調整のノウハウまで踏み込んで示せます。
- 総額での判断:3〜5年のTCO(総保有コスト)で意思決定を支援します。
- 隠れコスト:決済手数料や従量課金、アプリ追加費、データ移行費、教育コストまで含めて検討するため、経営層への稟議も通しやすくなります。
得意領域・実績
riplaは、基幹システムとの連携を伴う通販システムの構築を得意としています。EC単体ではなく、在庫・受発注・会計・物流(WMS)まで含めた業務全体を見据えて設計できます。
外部システムと「連携できます」と言われても、どこまでをどちらが受け持つかは曖昧になりがちです。riplaは、APIやCSVなどの方式レベルまで決めて、後工程のトラブルを未然に防ぎます。
- 移行の備え:カットオーバー時の切り戻し(フォールバック)の基準を事前に合意し、主要顧客や一部商品から段階的に移行する設計にも対応します。
- 公開後の伴走:集客から物流まで、公開後の運用や内製化について相談できる伴走体制があり、定着率の高さにつながっています。
株式会社ecbeing|大規模ECに強い国内トップクラスのパッケージ
ecbeing(イーシービーイング)は、大規模ECに特化したパッケージを提供する国内トップクラスのEC構築会社です。導入実績は1,600サイトを超え、ECパッケージのシェアで長年首位を維持しています。
フルスクラッチではなく、実績のあるパッケージをベースに大規模ECを構築できる点が特徴です。大手メーカーや小売の通販サイト刷新でも、数多くの実績があります。
特徴と強み
ecbeingの強みは、大規模トラフィックや複雑な業務要件に耐えうるパッケージの拡張性です。
- 売上向上の機能:マーケティング機能、レコメンド、サイト内検索が標準で充実し、CRMも備えるため、刷新を機に売上を伸ばしたい企業に向いています。
- 開発の効率:パッケージベースのため、フルスクラッチに比べて開発期間とコストを抑えやすい点もメリットです。
- 専任の体制:専任の支援体制が手厚く、構築後のマーケティング支援やサイト改善のコンサルティングまでワンストップで提供しています。
- 要件への対応:大規模事業者が抱える要件、たとえば複数ブランドの統合管理やBtoB・BtoCの併用にも対応できる幅広さがあります。
得意領域・実績
ecbeingは、年商数億円から数十億円規模の大規模通販サイトのリプレイスを得意としています。
アパレルや化粧品、食品に加えて、製造業の直販サイトでも導入実績があります。さらに、既存の楽天やAmazonといったモールから自社ECを強化・移行しようとする企業からの相談も多く寄せられています。
一方で、機能が豊富なぶん導入規模に応じた費用がかかるため、月商規模が小さい事業者にはオーバースペックになる場合があります。自社の規模と必要な機能を見極めたうえで検討するとよいでしょう。
株式会社イーシーキューブ|国産OSS「EC-CUBE」で柔軟に構築
EC-CUBE(イーシーキューブ)は、国産のオープンソースECプラットフォームとして長年支持されてきたソフトウェアで、株式会社イーシーキューブが開発・提供しています。
累計のダウンロード数で多くの導入実績を誇り、国内のOSS型ECとして高いシェアを持ちます。ソースコードを自由にカスタマイズできるため、独自要件の多い通販サイトの刷新に適しています。
特徴と強み
EC-CUBEの最大の強みは、ライセンス費用が無料で、カスタマイズの自由度が非常に高い点です。
- 機能追加の柔軟さ:多数のプラグインや対応制作会社が揃っているため、自社の業務に合わせた機能追加や外部システム連携を柔軟に実現できます。
- ベンダー依存の回避:ソースを自社で保有できるため、特定ベンダーに過度に依存しない運用を志向する企業に向いています。
- 保守の負担:OSSである以上、カスタマイズや保守には開発リソースが必要です。
- 運用体制:導入後もバージョンアップやセキュリティパッチへの対応を続ける体制が必要で、信頼できる対応制作会社をパートナーに選ぶことが前提です。
得意領域・実績
EC-CUBEは、月商数百万〜数千万円規模の成長期の事業者に適しています。独自の販促機能や会員制度、定期購入(サブスクリプション)など個別要件の多い通販サイトで採用されています。
ライセンス費用を抑えつつ高機能なサイトを構築できるため、コストと拡張性のバランスを重視する企業に選ばれています。
大規模な認定パートナー網があるため、地域や業種に応じて開発会社を選びやすいのも利点です。さらに、リプレイス時には既存システムからのデータ移行実績が豊富なパートナーを選ぶことで、移行リスクを抑えられます。
コマースメディア株式会社|Shopifyに強い認定パートナー
コマースメディア株式会社は、クラウドEC「Shopify」の構築・運用支援に強みを持つ開発会社です。
国内でも早くからShopify Experts(現Shopify Plus Partner)として認定され、「Shopify E-commerce Award」を受賞した実績を持ちます。
Shopifyを中心に、設計・開発から運用代行までワンストップで支援できる体制が特徴です。
特徴と強み
Shopifyはクラウド型のため、サーバー保守やセキュリティ対応をプラットフォーム側が担い、運用負荷を大きく軽減できます。
コマースメディアは、この特性を活かして短期間・低コストでのリニューアルや、海外展開を見据えた越境ECの構築を得意としています。豊富なアプリ連携により、自社の業務に合わせた機能拡張も柔軟に行えます。
運用フェーズの支援にも力を入れており、サイト構築後の改善提案やマーケティング支援まで継続的に伴走します。スピーディーに刷新を進めたい成長期の事業者にとって、有力な選択肢になります。
得意領域・実績
コマースメディアは、自社ECの立ち上げから既存サイトのShopifyへの移行まで、幅広い案件に対応してきました。
- 相談の多い業種:アパレルや食品、D2Cブランドなど、ブランド体験を重視する通販事業者からの相談が多いのが特徴です。
- 向いている企業:複雑な基幹連携が不要で、デザイン性とスピードを重視する企業に向いています。
- 制約の出やすい場面:極めて特殊な業務フローや大規模な基幹システム連携が必要な場合、Shopifyの仕様上、制約が生じることがあります。
- 事前の確認:自社の要件がShopifyの標準機能とアプリでカバーできるかを、事前に相談して見極めることが大切です。
株式会社UZEN|モール卒業・自社ECリニューアルの支援力
株式会社UZENは2014年に設立されたEC支援企業で、社内にキャリア20年以上のEC実務経験者が多数在籍しています。
「楽天やAmazonなどの大規模モールを卒業して自社ECを強化したい」という企業からのリニューアル依頼を多く受けてきた、実務に根ざした開発会社です。
特徴と強み
UZENの強みは、EC運用の現場を知り尽くしたメンバーによる実践的な提案力です。単にサイトを作るだけでなく、売上を伸ばすための運用設計やマーケティング戦略までセットで支援します。
- 顧客データの活用:モール依存から脱却し、自社で顧客データを蓄積・活用できる体制づくりを得意としています。
- 一貫した支援:制作に加えて運用代行や広告運用までカバーするため、リニューアル後の集客や売上拡大まで一貫して任せたい事業者に向いています。
- 改善の進め方:EC専業ならではの知見により、現実的なKPI設計と改善サイクルを回せる点が評価されています。
得意領域・実績
UZENは、モール出店から自社ECへの移行や、既存の自社ECの売上が頭打ちになった企業のリニューアルを数多く手がけています。
- 得意な商材:化粧品・健康食品・アパレルなど、リピート購入を前提とする商材に強いです。
- 支援の範囲:定期購入やCRM施策の設計まで踏み込んだ支援が可能です。
- 比較が必要な案件:運用に強い一方、大規模基幹システムとの複雑な連携が主目的なら、他社と比べるとよいでしょう。
- 想定する事業者:自社ECを中心に売上を伸ばしたい成長期の事業者にとって、心強いパートナーとなります。
W2株式会社|通販基幹システムに強いクラウドEC
W2株式会社(旧:株式会社W2 Solution)は、通販・EC向けの基幹システムを統合的に提供する企業です。
フロントのECサイトだけでなく、受注管理や在庫管理といったバックヤード業務まで一体で扱えるのが特徴です。顧客管理や定期通販にも対応し、複雑な業務を抱える通販事業者の刷新に強みを持ちます。
特徴と強み
W2の強みは、フロントと基幹を統合した「通販基幹システム」を提供している点にあります。
多くのECでは、サイトと受注・在庫管理が別システムに分かれています。そのため、データ連携の手間や不整合が生じがちです。一方、W2は一体で運用するため、業務効率を大きく高められます。
- 隠れコストの抑制:連携開発やオペレーション負荷など、隠れコストになりがちな費用も抑えられます。
- 保守の負担:クラウド型のため機能のアップデートが継続的に行われ、法改正や市場変化への追随もしやすく、自社で大規模な保守を抱え込まずに済みます。
- 対応範囲:BtoCに加えてBtoBやサブスクリプションなど、多様な販売形態にも対応できます。
得意領域・実績
W2は、健康食品・化粧品などの定期通販(サブスクリプション)や、受注量が多く業務が複雑な中〜大規模の通販事業者で豊富な導入実績を持ちます。
- 機能面:受注処理の自動化やマーケティング機能も充実しています。
- 向いている企業:業務効率化と売上拡大を同時に実現したい企業に適しています。
- 導入時の注意:統合システムであるぶん、自社の業務フローを標準機能にどこまで寄せられるか(Fit to Standard)が、導入成功の鍵になります。
- 事前の確認:現行業務を洗い出したうえで、自社の要件と合うかを丁寧に確かめるとよいでしょう。
通販システム刷新パートナー選びの3つのポイント

6社の特徴を踏まえ、自社に合うパートナーを選ぶための観点を整理します。知名度や見積金額だけで判断せず、実績、外部連携、公開後の支援という3つの観点で複数社を比べることが、刷新の失敗を防ぐ近道です。
自社と近い業種・規模の実績
まず見るべきは、自社と近い業種・事業規模での刷新実績です。同じEC構築でも、月商数百万円の成長期と年商数十億円の大規模では、求められる技術も体制もまったく異なります。
自社と似た状況での移行を成功させた実績があるかどうかは、提案の精度とトラブル対応力に直結します。可能であれば、データ移行や基幹連携を伴う案件で具体的にどう進めたかを聞き、実務の理解度を確かめましょう。
外部連携の責任分界点の明確さ
通販システムは、基幹システムや倉庫管理システム(WMS)、CRMなど外部システムとの連携が不可欠です。ここで注意したいのは「連携できます」という言葉です。同じ言葉でも、どこまで連携するかは会社によって違うことがあります。
どの方式で、どこまでのデータを、どちらの責任で連携するかが曖昧なまま進むと、後工程で「想定していた連携ができない」という事態に陥ります。
API・CSVなどの方式レベルまで仕様を掘り下げ、責任範囲を文書で合意できるパートナーを選ぶことが欠かせません。
- コンプライアンス面:会計データの突合や、移行後に不要になる旧データの廃棄計画まで配慮できるかどうか。
- 移行の精度:1円の差も許さない厳格さで会計データを移せるかは、信頼度を測る指標になります。
公開後の伴走支援と内製化のしやすさ
システムは、公開してからが本番です。リリース後に倉庫やコールセンター、社内スタッフが混乱なく運用できるよう、教育やマニュアル整備まで支援してくれるかを確かめておきたいところです。
- 隠れコストの扱い:この種の支援は、見積もりに現れにくい隠れコストで、軽視すると現場が回らなくなります。
- 内製化と伴走:軽微な修正を自社で行えるかや、集客から物流まで公開後も相談できる伴走体制があるかが、長期的な投資対効果を左右します。
- リスクへの備え:障害に備えた切り戻し基準を事前に合意できるか、主要顧客や一部商品から段階的に移行できるかも、評価軸に加えるとよいでしょう。
まとめ
通販サイト・システム刷新の成否は、パートナー選びで大きく決まります。
ここまで、riplaをはじめとする6社を紹介してきました。riplaはコンサルから開発・運用まで一気通貫で支援します。ecbeingは大規模パッケージ、EC-CUBEは国産OSS、コマースメディアはShopify、UZENは自社ECリニューアル、W2は通販基幹システムに強みがあります。
得意とする構築手法や事業規模は会社ごとに異なるため、自社の月商規模・業種・将来像に合った会社を選ぶことが大切です。
選定では、自社と近い実績の有無、外部連携の責任分界点の明確さ、公開後の伴走支援と内製化のしやすさの3点を基準に、複数社を比べましょう。
加えて、決済手数料や教育コストといった隠れコストまで含めた3〜5年のTCOで判断します。そのうえで、ベンダーに丸投げせず、発注側がプロジェクトを自ら管理する姿勢を持つことが、刷新成功への確かな道筋となります。
▼全体ガイドの記事
・通販サイト/システム刷新の完全ガイド
▼RFP作成前に読みたい無料ホワイトペーパー
・レガシーシステム刷新の完全ガイドブック
・【2026年最新版】AI駆動開発の完全ガイドブック
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
