通販サイト/システムリプレイスでおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

通販サイトのシステムリプレイスは、画面の刷新だけでなく、受注や在庫などの基幹業務と移行まで任せられるかで会社を比べると選びやすくなります。売上や顧客資産を守るには、実績と連携の設計を確認したうえで比較することが大切です。

▼全体ガイドの記事
・通販サイト/システムリプレイスの完全ガイド

通販システムリプレイスのパートナー選びが成否を分ける理由

通販システムリプレイスのパートナー選びで確認する4つの判断要素を並べた図解。
4つの観点を並べると、技術以外の確認事項も見渡せます。

通販システムのリプレイスは、フロントのデザイン刷新にとどまらず、受注・在庫・出荷・顧客・会計といった基幹業務と密接につながっています。そのため、ECの構築技術だけでなく、業務全体を理解したうえで設計と移行を進められるかどうかが、プロジェクトの成否を大きく左右します。

なぜ会社選びがそれほど重要なのかは、よくある失敗に表れています。

適切なパートナー選定がプロジェクトの成否を分ける理由

よくある失敗は、目的やKPIが曖昧なまま着手し、ベンダーに丸投げした結果、「現場で使えないシステム」が完成してしまうケースです。デザインや機能の見栄えを優先しすぎて表示速度やモバイルUXが悪化し、リニューアル後にかえって売上が落ちる事例も少なくありません。

こうした失敗の多くは、要件を整理し、業務に落とし込めるパートナーがいなかったことに起因します。一方で、優れたパートナーは、要望をMust(必須)とWant(できれば)に仕分け、要件の肥大化を防ぎながら投資対効果の高い構成に導いてくれます。

逆に、言われたものをそのまま作るだけの会社を選ぶと、要件は膨らみ、費用は超過し、運用開始後も混乱が続きます。だからこそ、技術力と同じくらい「業務理解と提案力」を備えた会社かどうかを見極めることが欠かせません。

発注前に確認すべきポイント

発注前に確認したいのは、3年から5年先の事業成長を見据えた拡張性です。立ち上げ期に初期費用の安さだけでASPを選んだ結果、月商が伸びた途端に機能が足りなくなり、数年で再リプレイスを迫られる。こうした「近視眼的選定」は典型的な失敗パターンです。

現在の月商だけでなく、将来の取引規模やオムニチャネル展開まで相談できる会社かどうかを見極めることが大切です。また、外部システムとの連携と責任分界点も欠かせない確認事項です。

基幹システムやWMS(倉庫管理)、CRMとの連携については、APIかCSVか、どこまでの仕様をどちらが担うのかを契約前に明確にしておく必要があります。さらに、データ移行や公開後の運用・教育まで伴走してくれるかも、見積金額の比較と同じくらい丁寧に確認したいところです。

ポイント

業務理解と提案力があるかを、将来の拡張性と外部連携の責任分界まで含めて確かめると、会社ごとの違いが見えてきます。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。

営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があります。また、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

riplaの最大の特徴は、上流のコンサルティングと実際の開発・運用支援を切り離さず、同じチームで一気通貫に伴走する点です。リプレイスの目的やKPIを言語化し、要件をMust/Wantに仕分けます。発注側PMの立ち回りまで支援するため、丸投げによる炎上を防ぎやすい体制です。

進行管理では、週次定例の運営や課題管理、フェーズごとに成果物を承認するといった道具立ても具体的に提供します。決済手数料や従量課金、データ移行費を含めてTCOを見たうえで、オペレーション変更や教育コストまで含め、3〜5年の投資判断を支援します。

そのため、隠れコストまで洗い出したうえで投資判断ができ、初期費用の安さに惑わされずに済みます。経営層への稟議を通すための材料づくりまで、一貫して相談できます。

得意領域・実績

得意領域は、ECのフロント構築にとどまらず、基幹システムや販売管理との連携を前提とした業務横断のシステム設計です。過剰なカスタマイズを避けるために、標準機能に寄せるFit to Standardを採用します。また、主要顧客や一部商品から展開する移行手順も、社内調整まで含めて設計できます。

カットオーバー時の切り戻し基準を事前に文書で合意しておくなど、リスク管理の実務にも明るいのが特徴です。さらに、公開後の集客から物流、運用の内製化支援までを見据えて伴走できる点も評価されています。

社内DXを推進してきた事業会社としての知見があり、現場目線で「定着するシステム」を一緒に作り上げたい企業にとって、心強いパートナーになり得ます。

株式会社ecbeing|EC構築国内シェアNo.1の大規模対応パッケージ

株式会社ecbeingは、ECサイト構築ソリューション市場で17年連続シェアNo.1を獲得している、国内最大手のECパッケージベンダーです。1999年のサービス開始以来、大手・中堅企業を中心に実績を積み上げてきました。大規模ECのリプレイスを検討する企業にとって、有力な選択肢です。

特徴と強み

ecbeingの強みは、650名を超える開発体制と300名規模のマーケティング支援体制、そして堅牢なインフラ・セキュリティを併せ持つ総合力にあります。また、EC構築のカスタマイズ型SaaS/PaaS市場で43.6%という高いシェアを記録しており、大規模かつ高度な要件にも対応できる開発力が裏付けられています。

豊富なパッケージ機能をベースにしつつ、企業ごとの業務に合わせたカスタマイズを実現できる点が、多くの大手企業に選ばれている理由です。

得意領域・実績

得意領域は、まさに既存ECサイトのリプレイスや機能追加です。構築サイトのうち、リニューアル案件が約8割を占めるとされ、老朽化したシステムや、カスタマイズの限界を迎えたサイトの刷新に強みがあります。

マーケティング支援部隊があり、構築後の集客・販促まで一体で相談できます。さらに、アパレル、化粧品、日用品など幅広い業種での実績もあります。

株式会社インターファクトリー(ebisumart)|常に最新を保つクラウドEC

株式会社インターファクトリーが提供する「ebisumart(エビスマート)」は、クラウドECシェアNo.1を掲げるクラウドコマースプラットフォームです。累計800サイトを超える導入実績を持ち、中堅から大手企業まで幅広く採用されています。また、クラウドでありながらフルカスタマイズができるという、他社にはない特徴を備えています。

特徴と強み

ebisumartの最大の特徴は、年間200回近く実施される無料アップデートによって、システムが古くならない点です。一方で、パッケージやフルスクラッチは、数年で機能が陳腐化しがちです。

クラウド型のebisumartなら、導入時期を問わず最新機能を利用できます。「カスタマイズの自由度」と「最新を保ち続けるクラウドの利点」を両立できるため、長期的なTCOを抑えやすいのが強みです。

得意領域・実績

新規導入企業のうち6〜7割がリプレイス案件であるとされ、移行・刷新を得意とするプラットフォームです。また、ASPから成長に合わせて移る事業者もいます。パッケージを自社向けに改修した中規模〜大規模ECからのリプレイスも増えています。

既存の社内ネットワークや基幹システムとつなげたいといった要望にも、柔軟なカスタマイズで対応できる点が評価されています。

ポイント

機能の陳腐化を避けたい企業や、既存のネットワーク・基幹システムともつなげたい企業は、クラウドでも自由度のある選択肢として比べる価値があります。

W2株式会社|100%内製のEC専業ベンダー

W2株式会社(旧W2ソリューション株式会社)は、EC専業のベンダーです。開発・販売・導入・保守に加え、EC領域のコンサルティングまで手がけています。

長年の知見と100%内製の技術力を背景に、大手企業を含む多くの事業者へ製品を提供しています。また、売上向上と業務効率化の両面から、導入企業を支えています。

特徴と強み

W2の強みは、外部開発に頼らない100%内製体制です。要件のヒアリングから開発・保守までを自社で完結させるため、仕様変更や連携要件への対応スピードが速く、責任の所在も明確になりやすいというメリットがあります。

主力製品の「W2 Commerce Unified」は、基幹・在庫・会計システムとAPI連携できます。さらに、フルスクラッチ型ともつなげられ、複雑な大規模ECのリプレイスに適しています。

得意領域・実績

得意領域は、BtoC通販から定期通販・サブスクリプションまで幅広くカバーする点です。定期購入に特化した「W2 Commerce Repeat」は、定期購入サイクルやF2転換、頒布会、受注自動化に対応します。

MA/CRMも標準で備え、ヘルスケアや化粧品・美容業界に導入されています。加えて、LINEミニアプリや顧客一元管理ASPと標準連携でき、ECサイトと実店舗の顧客情報を一元管理できるため、オムニチャネルにも対応します。

株式会社ワンプルーフ|リプレイスに強いシステム開発会社

株式会社ワンプルーフは、大規模ECサイト構築とECシステムのリプレイスを得意とするシステム開発会社です。既存システムからの移行に正面から取り組み、現状のシステム構成や課題を踏まえたうえで、最適なリプレイス方針を提案してくれる点が特徴です。

特徴と強み

ワンプルーフの強みは、パッケージへの置き換えとスクラッチ開発の両面から、案件ごとに最適な手段を選べる柔軟性です。EC-CUBEベースのシステムからのリプレイスにも対応します。

また、複数の基幹システムが連携する構成でも、スクラッチ開発を含めて移行を進めた実績があります。「とりあえずパッケージ」で決めず、自社の状況に合った移行設計を求める企業に向いています。

得意領域・実績

得意領域は、複数システムが絡み合った大規模ECのリプレイスです。基幹や物流との連携が複雑でも、データ構造と業務フローを整理します。段階的に移行し、リプレイスのリスクを抑えたい企業に合っています。

既存資産を活かすか、抜本的に作り替えるかを含めて、現実的な選択肢を提示してくれる点が信頼につながっています。

東通メディア|基幹+EC一体型の通販システム

東通メディアは、EC構築パッケージ「通販マーケッターEight!(エイト)」を提供する、15年以上の通販システム構築ノウハウを持つ企業です。同社が構築したショップの平均年商は28億円超とされ、製薬・化粧品メーカーをはじめとする大手企業の通販サイトを数多く手がけてきた実績があります。

特徴と強み

通販マーケッターEight!は、受注・出荷・在庫・顧客管理を扱う基幹機能を備えています。販促・CRM・ECサイトともリアルタイムで連携する、基幹+EC一体型のパッケージです。

ECと基幹システムを別々に構築すると情報が分断されがちです。一方で、一体型であれば、受注から出荷までの業務全体を一気通貫で効率よく回せます。さらに、各種モール・決済・倉庫との標準連携にも対応している点が実務的です。

得意領域・実績

得意領域は、定期購入や頒布会を含むリピート通販です。健康食品や化粧品など、リピート購入が売上の柱となる商材では、受注処理や顧客対応の業務負荷が大きくなりがちです。基幹一体型のシステムであれば、これらを効率化できます。

また、プラグイン方式で他社サービスとも連携できます。PC操作に不慣れな現場スタッフにも使いやすい設計を重視し、運用定着を支えます。

ポイント

基幹業務とECを一体で見直したい企業や、定期購入・頒布会を含むリピート通販を運営する企業は、基幹一体型の構成を候補に入れて検討できます。

通販システムリプレイスのパートナー選びのポイント

通販システムリプレイスの相見積もりで比べる移行実績、連携設計、運用支援の3観点を示す図解。
3つの視点をそろえると、候補企業の比較軸が明確になります。

ここまで6社を紹介してきました。最終的にどの会社が自社に合うかは、いくつかの観点を整理したうえで判断する必要があります。

相見積もりや比較表を作るときに、必ず確認しておきたい評価の観点は3つあります。

  • 移行実績:同業種・同規模のリプレイス経験の有無
  • 連携設計:外部システムとの責任分界点を文書で示せるか
  • 運用支援:管理体制と公開後の伴走範囲

同業種・同規模のリプレイス実績の確認方法

まず確認したいのは、自社と近い業種・事業規模でのリプレイス実績です。特に、新規構築とリプレイスでは、データ移行や既存業務との整合性という点で難易度がまったく異なります。

リピート通販ならリピート通販の、BtoB ECならBtoB ECの実績が豊富なパートナーを選ぶと、移行特有のリスクを事前に見抜いてもらいやすくなります。そのうえで、導入事例の年商規模や取扱商材、移行時にどんな課題をどう解決したかまで、具体的にヒアリングすることをおすすめします。

技術力と外部連携の責任分界点の評価

次に重要なのが、技術力と外部システム連携への対応力です。前述のとおり、基幹・WMS・CRMとの連携は、「連携できます」という言葉の中身まで確かめて判断したいところです。

API連携かCSV連携か、リアルタイムかバッチか、障害時の責任はどちらが持つのか。こうした責任分界点は、契約前に文書で確かめておくことが欠かせません。

あわせて、データ移行の方針も見ておきたいところです。URL変更時の301リダイレクトで、SEO評価を引き継ぐ計画を確認します。引き継げないパスワードは、顧客への再設定案内まで移行計画に含めておきます。

プロジェクト管理体制と公開後の伴走支援

最後に、プロジェクト管理体制と公開後の伴走支援の有無を確かめます。週次定例の運営や課題管理表の活用、フェーズごとに成果物を承認するといった進行管理の枠組みを持つ会社は、「丸投げによる炎上」を防ぎやすい傾向にあります。

カットオーバー時にどの条件で旧システムへ切り戻すかという基準を事前に合意できるか、段階的な移行に対応できるかも、判断材料になります。

公開後は、倉庫・コールセンター・社内スタッフへの教育も確認しておきます。マニュアル整備や軽微な修正の内製化まで見ておけば、運用定着を評価できます。

ポイント

相見積もりでは、移行実績、外部連携の責任分界、運用支援の進め方を並べて比べると、会社ごとの差が分かりやすくなります。

まとめ

通販サイト・システムリプレイスの依頼先として、6社の特徴と得意領域を紹介してきました。

riplaはコンサルから運用定着まで伴走します。ecbeingは大規模対応、ebisumartはクラウド更新性が強みです。W2、ワンプルーフ、東通メディアにも、それぞれ明確な特色があります。

知名度や初期費用の安さだけで決めるのは避けたいところです。事業規模・業種・既存システムを踏まえ、3〜5年先のTCOと運用定着で比べることが大切です。

複数社から相見積もりを取り、実績・技術力、連携の責任分界点、プロジェクト管理体制という3つの観点で評価すれば、後悔のないパートナー選びにつながるはずです。

本記事を参考に、自社にとって最適な一社を見極めてください。

▼全体ガイドの記事
・通販サイト/システムリプレイスの完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>

執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。