SMILE V導入のパッケージ/クラウド製品一覧

SMILE Vは、基幹モジュール、業種別テンプレート、DX統合パッケージを、提供形態と組み合わせて選ぶ製品群です。

会計・人事給与・販売の基幹モジュールを中核に、業種別テンプレートや統合パッケージを重ねる形が基本です。提供形態はオンプレミス版とクラウド版から選べます。各テーマの詳細は関連記事もご覧ください。

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SMILE Vシリーズの製品構成と、パッケージ・クラウドの考え方

SMILE Vの構成を基幹業務、業種別業務、情報系連携の3層で示した図
必要な業務領域を土台に、用途に合わせて上の層を加える構成です。

SMILE Vは単一のソフトウェアではなく、会計・販売・人事給与の基幹モジュールから、業種別テンプレートや情報系システムとの統合パッケージまで、複数の要素を組み合わせて構成されます。オンプレミス版とクラウド版もあるため、検討すべき組み合わせは多岐にわたります。

検討する側が名称だけで一つの製品と捉えると、必要なモジュールを見落としたまま見積もりを依頼するおそれがあります。

基幹モジュールを中核にした業種別テンプレートの組み合わせ

土台になるのは会計・販売・人事給与の基幹業務で、そのうえに生産管理などの業種別テンプレートや、eValueとの情報系連携を必要に応じて選んで重ねます。

  • 基幹業務:会計・販売・人事給与の業務を担う中核部分
  • 業種別業務:生産管理などのテンプレートから選択
  • 情報系連携:eValueと統合したパッケージ

すべてのモジュールを一度に導入する必要はありません。そのため、自社の課題が大きい領域から段階的に組み合わせを決めていけます。

自社運用とクラウド利用の選択肢

基幹モジュールと業種別テンプレートは、オンプレミスとクラウドの2つの提供形態から選べます。

  • オンプレミス:自社サーバーでSMILE V 2nd Editionを運用する形
  • クラウド:大塚商会のデータセンターから提供されるSMILE V Air

クラウド版で小さく始め、必要になった段階でオンプレミス版への移行を検討することもできます。

ポイント

名称だけで選ぶと必要なモジュールを見落としやすいため、まず中核に置く基幹モジュールを決め、業種別テンプレートや統合パッケージは必要な分だけ後から重ねると整理しやすくなります。

会計・人事給与・販売を担う基幹モジュール

2026年7月時点で大塚商会の公式ページから現行情報を確認できた基幹モジュールは、SMILE 会計、SMILE 人事給与、SMILE 販売です。SMILE 会計、SMILE 人事給与、SMILE 販売は、いずれもSMILE V 2nd Editionの構成モジュールで、単独でも組み合わせても導入できます。

SMILE 会計

SMILE 会計は、財務会計から管理会計までを幅広く支える会計モジュールです。

  • 法令対応:JIIMA認証ソフトウェアとして、電子帳簿保存法の要件に沿った機能
  • 証憑管理:修正・削除履歴の自動保存と、仕訳伝票と証憑データの関連付け
  • 請求対応:デジタルインボイスを扱える仕様
  • 製品連携:SMILE販売・人事給与、eValueとのつながり
  • 管理会計:セグメント別の実績資料作成、Excel出力による経営状況分析(公式ページでは可能とされています)

経理業務の効率化と法令対応を両立させたい企業にとって、候補の一つになります。なお、料金は公式ページに掲載されていないため、カタログのダウンロードか問い合わせで確認する必要があります。

SMILE 会計は、単月の決算報告だけでなく、部門別・拠点別の業績を継続的に把握したい企業にも参考になります。

導入を検討する際は、自社の管理帳票を持ち込み、標準機能でどこまで再現できるかをデモで確かめるとよいでしょう。

SMILE 人事給与

SMILE 人事給与は、人事管理と定型の給与計算業務を支援するモジュールです。法改正への対応や給与業務の効率化を支える機能に加え、人事関連システムとの連携も確認できます。

  • 制度変更:税制改正や社会保険制度の変更への迅速な対応
  • 給与・申告:年末調整の自動化と、電子申告(e-Tax・eLTAX)への対応
  • 人事連携:マイナンバー制度への対応と、勤怠管理システム、SmartHR、オフィスステーション労務とのつながり

働き方改革への対応や適正配置を重視する企業が検討しやすいモジュールです。また、30日間の無料体験版が用意されており、料金は問い合わせでの確認が必要です。

SMILE 販売

SMILE 販売は、売上・売掛から仕入・買掛、在庫管理までを扱う販売管理モジュールです。在庫や伝票入力、請求と入金、制度対応の機能に加えて、対象とする業種と規模も公式ページに記載されています。

  • 在庫・入力:販売可能在庫のリアルタイム確認と、過去データを参照した伝票入力
  • 請求・入金:複数形式の請求書出力と、入金データの自動処理
  • 制度対応:インボイス制度と電子帳簿保存法の要件に沿った機能
  • 対象業種・規模:製造・建設・運送物流・卸売・アパレル・食品・小売飲食など。1〜100名程度から大規模企業まで対応とされています

料金は、問い合わせで確かめる必要があります。

業種別テンプレートとDX統合パッケージ

特定業種の業務プロセスや情報系システムとの統合を求める企業には、業種別テンプレートや統合パッケージという選択肢もあります。そこで、公式ページで内容を確認できた生産管理向けテンプレートとDX統合パッケージを取り上げます。

生産革新Fu-jin

生産革新Fu-jinは、販売管理と一体化した組立業向けの製販一気通貫型生産管理システムです。販売管理と製造現場をつなぎ、受注から請求までの進捗を把握する構成になっています。

  • 一元管理:受注・発注・製造・出荷・売上・請求の管理
  • 見える化と機能:納期・進捗・売上の見える化と、ガントチャート、標準原価計算、モバイル実績入力
  • 対象業種:電気器具・機械・精密機械・輸送用機械の製造業、金属加工・鉄鋼業、ファブレス企業
  • 制度対応:インボイス制度に沿った処理

生産管理のテンプレートには、Blendjin・Ryu-jin・Raijin・Wun-jinなどの他のバリエーションもあります。

公式ページで個別に確認できたのはFu-jinのみのため、代表例として取り上げます。Fu-jinの導入費用は、個別に問い合わせて確かめる必要があります。

DX統合パッケージ(SMILE・eValue)

DX統合パッケージは、基幹業務システムSMILEと情報系システムeValueを統合したパッケージです。統合の対象は販売・会計・人事給与などの基幹業務と、ワークフローや文書管理などの情報系業務で、申請から情報保管までを一気通貫で扱える点が公式ページで強調されています。

  • 対象システム:SMILEは販売・会計・人事給与など、eValueはワークフロー・文書管理などを担当
  • 業務の流れ:申請から情報共有、情報保管までの一気通貫
  • 社内処理:基幹業務データに基づく社内コミュニケーションと、紙の稟議より迅速な決裁
  • 導入事例:100名以下から1,000名規模までの製造・サービス業の事例(公式ページ掲載分)

企業規模を問わず選べるとされています。

料金は個別の問い合わせで確かめる必要があります。

ポイント

製造現場の管理が課題なら生産管理向けのテンプレート、社内の申請や情報共有が課題ならDX統合パッケージを候補にします。両方が必要な場合は、どちらの業務から広げるかを先に決めておくと判断しやすくなります。

オンプレミスとクラウドという2つの提供形態

オンプレミスの自社サーバー運用とクラウドのデータセンター提供を左右で比べた図
運用場所の違いを起点に、自社に合う提供形態を検討できます。

同じ機能のモジュールでも、提供形態によって初期費用や運用負荷の考え方が変わります。基幹モジュールと業種別テンプレートの利用環境は、この2つの提供形態から選びます。そのため、機能の比較と並べて提供形態も見ておく必要があります。

SMILE V 2nd Edition

SMILE V 2nd Editionは、オンプレミス型の統合基幹業務システムです。

SMILEシリーズは1979年に発売され、2022年5月にリニューアルされました。

公式ページでは、対象業種として製造業や小売飲食、士業団体などが挙げられ、業務連携や自動化の特徴も紹介されています。

  • 対象業種:製造・建設・運送物流・卸売・アパレル・食品・小売飲食
  • 対象業種(続き):出版広告印刷・介護医療福祉・不動産・士業団体など
  • 業務連携:二重入力の削減と、外部データの伝票への自動変換
  • 自動化・拡張:RPAによる自動実行と、柔軟なカスタマイズ機能

料金は公式ページに掲載がなく、資料ダウンロードか見積もり依頼で確認する必要があります。

SMILE V Air

SMILE V Airは、SMILEシリーズをクラウド化した基幹業務システムです。料金は、対象企業や利用条件に応じて設定されています。

  • モジュール:販売管理・会計管理・給与管理・人事管理の4つ
  • 対象企業:システム知識が限られる企業、Excel管理から脱却したい企業
  • 対象課題:インボイス対応や在宅勤務への対応が必要な企業
  • 月額費用:データベース費20,620円〜/月(税別)、各モジュール基本料18,150〜19,360円/月(税別)
  • 追加費用:追加ユーザー1,810円/月(税別)、初期費用158,000円〜(税別)、リモート指導230,000円〜(税別)

実際の適用条件と最新の価格は、見積もりの段階で改めて確かめる必要があります。また、30日間の無料体験版があることも、オンプレミス中心の国産ERPと比べたときの特徴です。

ポイント

自社でサーバーを持つことを前提にするか、初期費用を抑えて始めたいかで候補が変わります。迷う場合は、クラウド版で小さく始める案と、オンプレミス版で既存環境と統合する案を並べて比べてください。

自社の課題別に導入モジュールを選ぶ考え方

7製品・モジュールを一度に細部まで比べるより、最も大きな課題を一つ決めて候補を絞るほうが効率的です。会計の分断、人事給与の負担、販売・生産管理の統合、情報系との連携によって、優先候補は異なります。

会計・人事給与の分断解消を重視する場合

会計と人事給与のどちらから着手するかは、課題の違いで決まります。

  • 会計:Excelや紙の帳票に依存し、月次締めに時間がかかる場合。
  • 人事給与:法改正対応や年末調整の自動化を重視する場合。

会計の課題が中心ならSMILE 会計、人事給与の課題が中心ならSMILE 人事給与が優先候補になります。

両方に課題がある場合も、負荷の大きいモジュールから着手できます。そのうえで、運用が定着してから対象を広げる進め方が現実的です。

販売・生産管理の統合や情報系連携を重視する場合

業務範囲に応じて、販売・生産管理・情報系連携のうち候補にするものを選びます。

  • 販売:受発注から在庫、請求までを一元管理する場合。
  • 生産:組立業で製販一気通貫の管理が必要な場合。
  • 情報系:稟議・申請を基幹データと結び付けたい場合。

販売はSMILE 販売、生産は生産革新Fu-jinなどの業種別テンプレートが候補に挙がります。情報系連携なら、DX統合パッケージ(SMILE・eValue)が候補です。

提供形態も合わせて考えます。初期投資を抑えて始めたい場合はSMILE V Airが候補で、既存インフラとの統合や独自カスタマイズを重視する場合はSMILE V 2nd Editionが候補です。

ポイント

会計の分断や人事給与の負担など、最も大きな課題を一つ選び、その課題に直結するモジュールから検討すると進めやすくなります。課題が複数ある場合は、負荷の大きいものから着手します。

料金・契約前に確認すべきこと

見積もり依頼で明確にする対象モジュール、提供形態、利用条件を並べたチェックリスト図
条件をそろえると、見積もり同士を比べやすくなります。

公開料金だけを見ると安く見えるモジュールでも、対象範囲が広がったりカスタマイズを加えたりすると、想定外の費用が生じることがあります。

公開価格の有無にかかわらず、対象モジュールと利用規模を明確にしたうえで、同じ条件で見積もりを取ることが欠かせません。

対象モジュールと利用規模を明確にした見積もり依頼

見積もりを依頼する際は、対象範囲と利用状況を具体的に書き添えます。

  • 対象モジュール:会計・人事給与・販売・業種別テンプレート・DX統合パッケージのなかからの選択
  • 提供形態:2nd EditionかAirかの指定
  • 利用条件:利用者数と現行の課題の明記

SMILE V Airの公式ページには料金の目安が掲載されています。ただし、金額は企業ごとの利用条件で変わるため、表示価格を鵜呑みにせず、個別見積もりで最新の条件を確かめてください。

問い合わせ窓口とサポート範囲の確認

SMILE Vは株式会社OSKが開発し、株式会社大塚商会が販売、導入コンサルティング、アフターサポートを担っています。

  • 日常の窓口:大塚商会の全国拠点・コンタクトセンターが問い合わせやサポートを担当
  • 改修・不具合:開発元OSK側の状況にも左右される対応速度
  • 契約前の確認:サポート範囲と、カスタマイズ要望が開発側へ伝わる流れ

ポイント

公開料金が安く見えても、対象範囲やカスタマイズによって総額は変わります。見積もりは、対象モジュールと利用規模をそろえて依頼すると、金額の違いを比べやすくなります。

SMILE V導入の製品選びで確認しておきたいポイント

候補を選ぶ際は、自社の業務範囲と希望する提供形態を同じ条件で比べ、機能の多さやランキングは判断材料の一つとして扱います。そのうえで、選定の際に判断が分かれやすい点を、項目ごとに確かめておきます。

導入検討時点での公式情報の確認

この記事は、2026年7月時点で大塚商会の公式ページを確認した内容に基づいています。

料金や機能構成は改定されることがあるため、検討の際は公式サイトか営業担当に確かめ、最新の情報を得てください。

複数モジュールを組み合わせる際の連携範囲の確認

複数の製品を導入する場合は、製品間の情報の受け渡しを実際の業務の流れに沿って把握しておく必要があります。

  • 対象製品:会計・人事給与・販売・業種別テンプレート・DX統合パッケージ
  • 連携範囲:製品紹介ページだけでは分からない、自動連携の対象
  • 実業務で確認:デモや商談で伝票・帳票・承認フローを示し、具体的な連携範囲を確かめること

自社の担当者が業務に沿って確かめると、手作業での確認が必要な箇所が見えてきます。

オンプレミスとクラウドの切り替え条件の確認

提供形態を選ぶ前に、移行時の負担と実際の操作性を確かめておくと、判断の材料がそろいます。

  • 移行条件:Airと2nd Edition間のデータ移行範囲と追加費用
  • 操作性:SMILE V Airの30日間無料体験版での確認
  • 最終判断:必要な機能と運用負荷を把握したうえでの提供形態の決定

まとめ

SMILE Vシリーズには会計・人事給与・販売の基幹モジュールがあり、生産革新Fu-jinなどの業種別テンプレートや、DX統合パッケージ(SMILE・eValue)も選べます。

提供形態は、オンプレミス型のSMILE V 2nd Editionと、クラウド型のSMILE V Airです。それぞれ役割と対象企業像が異なります。

自社課題に合うモジュールから段階的に検討する進め方

導入候補を選ぶ際は、解決したい課題の優先度を基準にすると整理しやすくなります。

  • 優先課題:会計・人事給与・販売・生産管理・情報系連携から選ぶ課題
  • 導入候補:課題に合うモジュールと提供形態の絞り込み

選定の進め方や評価軸は、SMILE V導入の選定ポイント・選び方・種類で解説しています。あわせてご覧ください。

見積もり取得と要件整理の並行

見積もりを取る前に、自社業務と標準機能の適合範囲を洗い出しておきます。

  • 業務確認:会計処理・人事給与制度・販売プロセスの照合
  • 標準機能:モジュール数よりも、自社業務を処理できる範囲で判断すること
  • 個別対応:独自業務が多い場合の、個別開発や既存システム連携を含むハイブリッド構成

riplaは、フルスクラッチ開発の立場から、不足機能の整理や業務に合わせた構築を支援しています。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。