部分的なシステム改修の開発会社は、既存システムの理解力、費用内訳の透明性、契約姿勢で比べると選びやすくなります。
長年使った業務システムは内部構造が複雑になりがちで、スコープの切り方と費用対効果の見極めが成否を分けます。6社の実績と、IPA(情報処理推進機構)の一次データは、発注前のチェックリストとして使えます。
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・システム改修の完全ガイド
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システム改修のパートナー選びが重要な理由

システム改修は、ゼロから新規開発するよりも難しい場合があります。既存の仕様やデータ構造を読み解き、影響範囲を見極める必要があるためです。
そのため、パートナー選びでは既存システムの理解力を最も重視したい要素になります。とくに部分改修では、「どこまでをスコープに含めるか」という線引きが費用と工期を大きく左右します。
経験の浅いベンダーに依頼すると、本来不要な範囲まで触って費用が膨らむことがあります。
また、影響範囲の見落としで本番障害を招くおそれもあります。こうした事態を避けるには、実績豊富なパートナーを選ぶことが、結果として総コストの抑制につながります。
適切なパートナー選定が成否を分ける理由
IPAは約4,000社を対象に調査し、799社から回答を得ました。CDOやCIOなどのCxOを置く企業ほど社内の情報共有が円滑で、システムの状況を見えるようにする取り組みや内製化も進み、刷新や改修が順調になる傾向が示されています。一方で、体制が整っていない企業ほどベンダー任せになりやすく、改修が難航しがちです。
- 周辺への影響:同じ調査では、自社のレガシーシステムを放置すると、調達元や提供先などサプライチェーン全体にも負の影響が及ぶことが指摘されています。
- 先送りの影響:改修を後回しにするほど課題は複利的に拡大するため、信頼できるパートナーと早めに着手することが欠かせません。
また、IPAは2030年に最大79万人のIT人材が不足すると試算しています。人手に頼った力技での改修は限界に近づいており、限られたリソースで成果を出せる技術力の高いパートナーの価値は、ますます高まっています。
発注前に確認すべきポイント
発注前にまず確認したいのは、改修の目的とスコープが社内で明確になっているかどうかです。「何を、なぜ、どこまで直すのか」が曖昧なままだと、見積もりの前提がぶれます。そのため、現状の課題と達成したい状態を整理することが第一歩になります。
次に、契約形態の使い分けを意識しておくと安心です。現状調査や影響範囲の分析は不確実性が高いため、準委任契約で柔軟に進めます。一方で、仕様が固まった改修開発は、請負契約で責任を明確にします。
この方針を発注前に持っておくと、ベンダーとの条件交渉がスムーズになります。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援
riplaは、コンサルティングから開発までを一気通貫で支援できる会社です。
IT事業会社として社内DXを推進した経験があり、成果の創出と定着支援に強みがあります。
営業・顧客・生産・販売管理など幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
riplaの最大の強みは、上流の業務コンサルティングから開発・定着支援までを同じチームが担う一気通貫の体制です。
- 要件の精度:システム改修では、現場の課題を正しく要件に落とし込む工程が重要で、コンサルと開発が分断されないため、手戻りを抑えられます。
- 定着支援:事業会社として自社でシステムを使い倒してきた経験があるため、ツールを導入して終わりにせず、現場が本当に使い続けられる状態まで伴走できます。
- 部分改修:機能追加や改善といった部分的な依頼でも、費用対効果を見据えてスコープを適切に絞り込んだ提案ができます。
得意領域・実績
riplaは営業管理・顧客管理・生産管理・販売管理といった基幹業務領域を中心に、幅広いシステムの構築・導入実績があります。既存システムへの機能追加や部分改修でも、業務要件を丁寧にヒアリングしたうえで最適な範囲を設計できる点が評価されています。
とくに、改修後の運用・定着まで見据えた支援を得意としています。そのため、社内にIT専任者が少ない企業でも、安心して任せられる体制が整っています。
riplaは、「まずは特定の機能だけ改善したい」という小規模な相談から、段階的な全体最適まで柔軟に対応できるパートナーです。
TIS株式会社|リライト技術に強い大手SIer
TIS株式会社は、レガシーシステムのモダナイゼーションを専門に支援する体制と、独自のリライト技術を持つ大手SIerです。
金融・流通・製造など幅広い業界で、基幹システムの改修・移行に豊富な実績があります。
特徴と強み
TISの強みは、「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」に代表される独自のリライト技術です。COBOLやPL/Iといったレガシー言語からJavaへ変換し、短期間で安全かつ確実に大規模システムをオープン化することを打ち出しています。
TISは、品質管理にも定評があり、品質担保の指標を明確にしたうえで、低コストなマイグレーションを提案できる点が特徴です。
とくに、大規模で複雑なシステムの改修を、計画どおりのスケジュールとコストで完遂する実行力に強みがあります。
得意領域・実績
TISは金融業界の基幹システム刷新で豊富な実績を持っています。たとえば、ある金融業のクライアントは、VBマイグレーションでVB6.0からVB.NETへ移行しました。想定コストを半減し、予定どおり完了した事例があります。
TISは、キリンや旭化成、王子製紙など大手企業をクライアントに持ち、幅広い業界の基幹業務に対応してきた経験が蓄積されています。
大手企業での実績を背景に、大規模かつミッションクリティカルなシステムの改修を任せたい企業にとって、TISは有力な選択肢になります。
SCSK株式会社|幅広い開発領域とモダナイゼーション
SCSK株式会社は「攻めのITを支えるソリューション」を掲げる準大手SIerです。基幹システムから車載システムまで手がけ、モダナイゼーションを重点事業の一つに位置づけています。
特徴と強み
SCSKの強みは、構築から運用・保守、機器販売まで、幅広いサービスをワンストップで提供できる総合力です。さらに、改修対象のシステムが他システムと複雑に連携している場合でも、全体を俯瞰した提案が期待できます。
中期経営計画では、社会・顧客課題を解決するモダナイゼーションを重点事業に掲げています。レガシー資産の刷新・改修に向けて、投資と体制強化を続けています。
得意領域・実績
SCSKは製造・流通・金融・通信など多様な業界の基幹システムを手がけ、業種を問わず大規模システムの構築・改修に対応できる実績を蓄積しています。クラウド移行やシステム連携を伴う改修案件でも、豊富なノウハウを活かした提案が可能です。
NRIと並ぶ「1兆円企業」候補の準大手SIerです。安定した開発体制とサポート力があり、長期運用まで任せたい企業に適しています。
富士通株式会社|自動化とAIを活用したモダナイゼーション
富士通株式会社は、メインフレームモダナイゼーションの自動化サービスを中心に、大規模なレガシーシステムの改修・移行を手がける国内最大手のITベンダーです。
自社のメインフレーム製品に関する深い知見と、200件以上のマイグレーション実績があります。
特徴と強み
富士通の強みは、モダナイゼーションの自動化とAI活用です。「Fujitsu PROGRESSION」は、COBOLからJavaやC#へ自動変換するサービスで、マルチクラウドからオンプレミスまで幅広い環境に対応します。
改修作業の多くを自動化することで、品質を担保しながら工期短縮を図れる点が特徴です。さらに、2026年からは生成AIを使う「Fujitsu Application Transform」も提供しています。ソースコードを解析し、設計書を自動生成できます。
設計書の自動生成は、ドキュメントが失われてブラックボックス化したシステムの改修で、現状把握のハードルを大きく下げられる点が注目されています。
得意領域・実績
富士通はグローバルで50社以上のメインフレーム移行実績を持ち、開発から保守・運用までワンストップで対応してきました。金融・公共・製造など、停止が許されないミッションクリティカルな大規模システムの改修に強みを発揮します。
人材面でも、「モダナイゼーションナレッジセンター」というCoE組織を設立し、専門エンジニアの育成・確保に取り組んでいます。
2030年に向けたIT人材不足が懸念されるなか、大規模改修を安定的に進められる組織力は、大きな安心材料になります。
キヤノンITソリューションズ株式会社|業種特化の業務知見
キヤノンITソリューションズ株式会社は、基幹業務システム構築から保守・運用まで幅広く手がけるシステムインテグレーターです。銀行・証券・クレジットなどの金融業界や製造業を中心に、業種に特化した深い業務知見を強みとしています。
特徴と強み
キヤノンITソリューションズの強みは、設計・製造現場を含むバリューチェーン全般への豊富な経験と、AI画像処理などの技術力です。業務を熟知した技術者が改修にあたるため、現場の運用実態に即した実用的な改善提案が期待できます。
富士通メインフレームのオープン化を支援するマイグレーションサービスも提供しており、レガシー環境からの脱却を検討する企業の選択肢になります。
キヤノンITソリューションズは、キヤノングループの枠を超えて、金融や文教など多岐にわたる顧客に高品質なシステム開発を提供してきた実績も、信頼性につながっています。
得意領域・実績
製造業向けには、純国産の生産管理・販売管理・原価管理パッケージ「mcframe」の導入実績を数多く持っています。さらに、組み立て系やプロセス系、食品メーカーなど、業態ごとの特性に合わせた改修・カスタマイズのノウハウが蓄積されています。
需給マネジメント領域では、コンサルティングと独自のSIコア機能を組み合わせた「FOREMAST」を提供し、業務とITの両面から支援しています。
特定業種の基幹システムを、業務理解の深いパートナーに改修してほしい企業に適しています。
株式会社NTTデータ|大規模システムの豊富な実績
株式会社NTTデータは、NTTグループの中核を担う国内最大級のシステムインテグレーターです。官公庁・金融機関をはじめ、社会インフラ級の大規模システムを数多く手がけ、豊富な実績と高い信頼性で知られています。
特徴と強み
NTTデータの強みは、極めて大規模で複雑なシステムを安定的に構築・運用してきた実行力です。その実行力は、品質管理・プロジェクトマネジメントの体系に支えられています。
社会インフラを支える堅牢なシステムの改修・刷新を任せたい場合に、有力な選択肢となります。
NTTデータは、グローバル展開で蓄積した技術を活用でき、クラウド移行やマイクロサービス化を含む大規模改修にも対応できます。
得意領域・実績
NTTデータは三井物産、東京ガス、日産自動車など日本を代表する企業を取引先に持ち、業種を横断した幅広い基幹システムの開発・改修を手がけてきました。金融や公共の領域では、ミッションクリティカルなシステムの長期運用と段階的な刷新を両立させた実績が豊富です。
大規模で社会的責任の重いシステムを、止めることなく改修する難度の高いプロジェクトに強みがあります。全社的な基幹システムの刷新を視野に入れ、段階的な改修を検討する企業にとって、頼れるパートナーといえます。
システム改修で失敗しないベンダーの選び方

システム改修のベンダー選びでは、技術力や実績だけでなく、契約姿勢やベンダーロックインへの考え方まで含めて総合的に評価することが欠かせません。
部分改修では、影響範囲の見落としや改修範囲の線引きの誤りが、費用超過や本番障害につながりやすくなります。こうした論点も含めると、既存システムの理解力、費用内訳、契約姿勢の3点で差が出やすくなります。
既存システムの理解力とスコープ提案力
部分改修で求められる中心は、既存システムを正確に読み解き、影響範囲を見極める力です。ドキュメントが整備されていないブラックボックス化したシステムでも、リバースエンジニアリングや解析ツールを使える相手かどうかが、判断の分かれ目になります。
- 現状把握:仕様書の内容にとどまらず、データ構造や連携先まで把握できているか。
- 影響範囲:改修箇所が他の機能や業務に与える影響を、具体的に示せるか。
- スコープ設計:今実施する改修と後回しにする改修を分けた提案になっているか。
あわせて、改修スコープを適切に絞り込む提案力も評価のポイントです。要望をすべて受け入れると、開発規模が膨らみ、費用と工期の見通しも立てにくくなります。今やるべき改修と後回しにできる改修を分けて整理してくれるベンダーは、費用対効果の観点から信頼できます。
不要な機能を勇気を持って廃止し、その予算をコア部分の改善に回す「リタイア」の発想を持っているかも、見極めたい点です。
費用内訳と隠れコストの透明性
見積もりを比べるときは、総額だけでなく費用の内訳が明確に示されているかを見ます。システム改修の費用は、現状調査・設計・開発・テストといった工程ごとの人件費に加え、データ移行やデータクレンジングが大きな割合を占めることもあります。
とくに注意したいのは、見積もりに表れにくい隠れコストです。新旧システムを一時的に並行稼働させる際の二重コスト、現場担当者への教育費、新しい基盤に伴うライセンス費用などは、後から発生して予算を圧迫しがちです。これらを事前に洗い出して提示してくれるベンダーは、誠実で信頼できると判断できます。
また、初期コストの安さだけで判断せず、改修後の運用コストがどう変わるかのシミュレーションも示してもらうことが大切です。運用負荷の軽減効果を含めた費用対効果で評価すると、経営層への稟議にも使いやすい材料になります。
契約姿勢とベンダーロックインの回避
契約形態への姿勢は、そのベンダーの誠実さを測る指標になります。現状調査・分析は準委任契約で柔軟に進め、仕様が固まった改修開発は請負契約で責任を明確にします。この使い分けは、発注側のリスクを抑える働きがあります。
また、SLAや責任分界点を契約段階で明確にできるかも、確かめておきたい点です。長期的な視点で見落とせないのは、ベンダーロックインの回避です。特定のベンダーにしか改修できない状態が続くと、保守費用の高止まりや乗り換えの困難さにつながります。
契約では、次の3点を盛り込めるかを、必ず確認してください。
- 著作権:ソースコードの帰属先
- 設計ドキュメント:整備と引き渡し
- 運用権限:所在(誰が持つか)
加えて、過度なカスタマイズを避け、標準機能に業務を合わせる「Fit to Standard」の考え方を持つベンダーかどうかも、見極めたい点です。例外ルールをすべてカスタマイズすると、費用と工期が膨らみ、新たなブラックボックスも生まれるため、標準化と個別最適を両立できるパートナーを選びましょう。
まとめ
システム改修は、全面刷新よりもスコープの切り方と費用対効果の見極めが成否を左右する取り組みです。
株式会社ripla、TIS、SCSK、富士通、キヤノンITソリューションズ、NTTデータの6社を紹介しました。大規模なメインフレーム改修に強い大手から、上流コンサルと開発を一気通貫で担える企業まで、それぞれ異なる強みと実績があります。自社の課題に合った選択肢が見えてきたのではないでしょうか。
ベンダー選びでは、既存システムの理解力とスコープ提案力を中心に、費用の透明性、契約姿勢、ロックイン回避も併せて評価します。
IPAの調査が示すように、体制づくりと早めの着手が改修の成否を分けます。本記事を参考に、費用対効果の高い改修を実現できるパートナーを見つけてください。
▼全体ガイドの記事
・システム改修の完全ガイド
▼RFP作成前に読みたい無料ホワイトペーパー
・業務システム開発の完全ガイドブック
・スクラッチシステム開発の完全ガイドブック
・【2026年最新版】AI駆動開発の完全ガイドブック
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
