TMS改修でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

TMS改修の依頼先は、知名度だけでなく、既存業務と周辺システムを理解して段階的に改善できるかで選ぶとよいでしょう。

運送会社や荷主企業では、法規制への対応や老朽化、属人化などの課題が重なっています。依頼先を選ぶ際は、6社の特徴と得意領域、比べる観点、費用や稼働後の確認事項を押さえておくと、候補を絞りやすくなります。

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TMS改修のパートナー選びの重要性

TMS改修前に確認する既存のデータ構造、連携仕様、独自ルールを並べた図解。
3つの情報をそろえてから変更範囲を考えます。

TMS改修では、配車計画や運行管理、運賃計算に加えて、WMS・基幹システムとの接続や現場の手順も考える必要があります。

稼働中の仕組みを保ちながら変更するため、機能だけで選ぶと手戻りや追加費用につながりかねません。そのため、物流業務をどこまで把握しているか、影響範囲を確かめてくれるかを見ておくことが大切です。

改修が新規開発以上に難しい理由

新規開発と違い、改修では既存のデータ構造や連携仕様、独自ルールを読み解いてから変更に着手します。設計書が見つからないことや、当時の担当者がいないこともあるため、現状調査に時間がかかります。現状調査を省くと、変更後に既存の機能が動かなくなるデグレードが起き、配車業務に影響するおそれがあります。

TMSは稼働後も、法改正や業務環境の変化に合わせた見直しが続きます。たとえば、時間外労働の上限規制や荷待ち時間の記録などが挙げられます。そのため、改修を一度で終わらせない前提で、将来の変更にも相談できる保守・支援体制かを選定時に確かめておくとよいでしょう。

発注前に必ず確認したい3つの観点

発注前には、障害時の連絡経路と対応時間を確かめておく必要があります。配車システムの連携に障害が起きると業務が遅れるため、休日・夜間の対応範囲や、誰へどの順で連絡するかを契約前に明らかにしておくことが大切です。

さらに、費用は本体の改修だけでなく、基幹連携やハンディ端末との接続、独自ルールの実装でも変わります。見積もりに含まれる範囲と追加費用の条件を確かめ、導入後の運用費まで含めて比べましょう。

一度に全体を変えるより、対象の業務や拠点を絞って段階的に変える提案があるかも、判断材料になります。

ポイント

改修の依頼先は、機能の多さよりも、稼働中の業務や周辺システムをどこまで理解しているかで判断するとよいでしょう。初回の打ち合わせで既存の連携や例外処理に踏み込んで答えてくれるかが、目安になります。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、業務課題の整理からシステム開発まで一貫して支援しています。社内DXで得た知見を生かし、導入後の定着も見据えて対応する点が特徴です。また、営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があります。

特徴と強み

要件が固まる前から相談でき、1業務・1拠点を起点に段階的な改修を検討できる点がriplaの特徴です。変更範囲を絞って現場で確かめながら広げていくため、一括刷新の負担を避けたい企業に向いています。

riplaは、自社開発テンプレート「Boxシリーズ」を活用したAI駆動開発も掲げています。

既存の仕組みを活用しながら、独自の運賃ルールや伝票形式に合わせたい場合は、適用範囲や費用、期間を要件定義の段階で確かめておくとよいでしょう。

得意領域・実績

配車・輸配送管理に加えて、WMSやOMS、基幹システムとの連携を見据えた設計を得意領域としています。

現行システムを調査し、残す機能と改修する箇所を分けて方針を立てるため、必要性の薄いカスタマイズを避けやすくなります。

業務を洗い出して必須要件と希望要件を分けてから、改修に進む考え方です。小さく着手したい企業や、過去の大規模刷新を見直したい企業は、現状調査と段階導入の進め方を相談できます。

ポイント

一気通貫の支援や、1業務・1拠点から始める段階的な改修を希望するか、要件が固まる前に相談したいかが判断材料になります。

NECソリューションイノベータ|ULTRAFIXで配車を高度化

NECソリューションイノベータは、輸配送管理システム「ULTRAFIX」を提供しています。

配車・配送計画を中心に、積み付けや動態・進捗管理などを扱います。運輸管理やトラック予約受付も含み、必要な機能から導入して後から追加できる構成です。さらに、既存システムの機能拡張や改修にも対応しています。

特徴と強み

ULTRAFIXは配車計画の作成を支援し、車両台数やドライバーの割り当てを最適化する機能を備えています。

経験者に依存している判断をシステムに反映したい企業や、広域で稼働する環境を検討する企業は、既存の配車ルールをどこまで再現できるか確かめるとよいでしょう。

加えて、AIや最適化エンジンを使った機能拡張も検討できます。交通状況などを反映するルート再計算を希望する場合は、利用するデータと追加開発の範囲をすり合わせ、現行環境と段階的に接続できるかを確かめてください。

得意領域・実績

製造業や卸売・小売など、多くの輸配送を扱う企業が検討しやすい選択肢です。また、プロジェクト管理やサポート体制を重視する企業にも候補となります。

基幹システムやWMSとの連携、複数拠点の運用を想定している場合は、既存のデータ形式や拠点ごとの業務差を要件として整理しておくとよいでしょう。

ただし、独自業務を反映する範囲によってはカスタマイズが必要になります。そのため、標準機能で対応できる部分と追加開発が必要な部分を、早い段階で切り分けることが大切です。

ポイント

配車計画の高度化と既存システムの改修を両方求める場合は、既存の配車ルールをどこまで再現できるかと、標準機能で足りる範囲を早い段階で確かめるのが目安です。

ロジスティードソリューションズ|物流現場のノウハウが強み

ロジスティードソリューションズは、物流グループで培った経験を生かし、配送計画や動態・運行実績の管理、運賃計算や支払請求などを扱うTMSを提供しています。

実際の物流オペレーションを踏まえ、現場で使う流れに沿った構築・改修を検討できることが特徴です。

特徴と強み

配車担当者やドライバーが直面する運用上の課題を踏まえ、画面や業務フローを検討できる点が強みです。GPSの利用への抵抗感や、業務の自動化に対する不安にも配慮し、導入後の定着まで考えた支援を相談できます。

拘束時間の管理やバース予約との連携など、法令対応と業務改善に関わる機能も検討の対象になります。

物流コンサルティングとシステムを合わせて相談したい企業は、改善したい業務と必要な機能を具体化して話し合うとよいでしょう。

得意領域・実績

3PL事業で培った知見を背景に、製造業、小売、通販などの輸配送を支援しています。倉庫から配送までを一体で見直したい場合は、WMSとTMSのデータ連携や業務分担を含めた設計を相談できます。

大規模な物流運用の経験を踏まえた提案を希望する企業に向いています。自社配送に加えて外部委託や共同配送も扱う場合は、関係者間で共有する情報や運用ルールを含めて改修範囲を確かめましょう。

シーオス株式会社|QuentTMSとSCM最適化に強み

シーオス株式会社は、サプライチェーンの最適化を中心に、クラウド型TMS「QuentTMS」などの物流プラットフォームを提供しています。

ルート最適化、動態管理、共同配送のマッチングを視野に入れ、コンサルティングからシステム構築までを業務設計と合わせて進められる点が特徴です。

特徴と強み

ルート最適化や動的配車など、データを使った配送計画を重視する企業に適した候補です。また、特定の業種やTMS単体に限らず、調達から販売までを含むサプライチェーンの課題も相談できます。

交通状況を取り込む自動立案やクラウド上での機能拡張を検討する際は、利用データ、既存環境との接続、更新後の運用方法を確かめてください。

共同配送や荷主・運送会社間の連携を将来検討する企業は、段階ごとの導入範囲と関係システムを整理しておくと、話を進めやすくなります。

得意領域・実績

製造業や流通業など、配送網が複雑な企業の物流改革を支援しています。ルート最適化や共同配送を検討する場合は、改善したい指標と現状データを示し、効果の測り方を事前にすり合わせるとよいでしょう。

オンプレミス型TMSからクラウドへの移行や、配送計画の見直しを検討する企業に向いています。新しい仕組みを現場で運用できるか、必要なデータを整備できるかも含めて、移行後の役割分担を確かめてください。

セイノー情報サービス|物流専業の知見を持つTMSベンダー

セイノー情報サービスは、物流に特化したシステム開発とTMSを提供しています。配車・運行管理、請求・運賃計算に加えて、WMSやバース予約など周辺システムとの連携も視野に入れています。

運送事業の現場を知るグループの経験を、改修時の業務設計に生かせる点が特徴です。

特徴と強み

物流グループで蓄積した知見を、運賃ルールや帳票、現場の運用を踏まえた設計に反映できる点が強みです。

TMSと周辺システムの両方を見直す際は、連携先の処理や例外パターンまで共有し、実運用に合う仕様を確かめておくとよいでしょう。

法改正への対応や、荷待ち時間を記録して見えるようにすることなども、物流事業者の視点から相談できます。現場の入力負担や運用変更を含めて検討し、稼働後の定着支援をどこまで依頼できるかを見極めるとよいでしょう。

得意領域・実績

運送・物流業界のほか、製造業や流通業の物流システムも支援しています。輸配送の効率化や運賃計算の自動化を進めたい企業は、標準化する業務と個別対応を残す業務を整理して相談できます。

稼働後の運用やサポートまで長く相談したい企業にとって候補になります。既存の運送業務に根ざした仕組みを改修する際は、現場の手順をどう残すか、変更後の問い合わせ窓口をどうするかも確認しておく必要があります。

鈴与シンワート|物流コンサルとITを組み合わせた支援

鈴与シンワートは、物流・ロジスティクス・SCMの最適化に向けたコンサルティングとシステム構築を提供しています。

業務改善の検討から実装、運用までを支援します。改修の際も課題を整理し、変更範囲を定める進め方が特徴です。

特徴と強み

物流コンサルティングとITの両面から、現場課題や業務プロセスを確認したうえでシステム像を検討できます。現在の手順をそのまま実装せず、業務の見直しと改修を一緒に進めたい企業に適しています。

データセンター運用やクラウドサービスの基盤も持ち、開発後の運用・保守も相談できます。法改正や事業拡大に応じて継続的に見直したい企業は、保守の対象範囲や変更時の契約条件を確認しておく必要があります。

得意領域・実績

物流事業で培った実務知見を背景に、製造業や流通業などのSCM最適化を支援しています。物流コストを見えるようにしたい場合や、輸配送を効率化したい場合は、改善目標の設定方法と進捗の測定方法を相談できます。

課題に優先順位をつけて段階的に改修したい企業にも相談先となります。業務とITの両面から見直す場合は、初期に着手する範囲と、後続段階へ回す要件を合意しておくことが大切です。

ポイント

業務の見直しと改修を一緒に進めたいかどうかが、鈴与シンワートを候補にするかの判断材料になります。保守の範囲と初期の着手範囲は、契約前に確かめておくとよいでしょう。

TMS改修のパートナー選びで失敗しないためのポイント

TMS改修パートナーを比べる3つの観点として、業務理解、費用の内訳、稼働後の支援と拡張性を示す図解。
3つの観点を並べて、候補ごとの提案を見比べられます。

依頼先を絞るときは、企業の規模や知名度よりも、自社の課題に対する提案内容を比べることが大切です。特に確認したいのは、業務理解、費用の内訳、稼働後の支援と拡張性です。

実績と物流業務への理解度の確認

候補会社には、自社の業務に即して質問し、回答の具体性を比べることが大切です。

  • 類似する実績:自社と近い規模や業態での導入・改修経験。
  • 物流業務の理解:拘束時間や運賃計算など、固有の条件の扱い方。
  • 現状把握の方法:製品説明だけでなく、業務課題や例外処理を質問してくれるか。

過去事例の数だけでなく、回答が自社の実際の運用に結び付いているかを見てください。

連携・カスタマイズに潜む隠れコスト

予算を比べるときは、初期の改修費だけでなく周辺費用も見積もりに含めて考えます。WMS・基幹連携や、独自帳票・運賃ルールの実装では、対象の数や難易度によって費用が変わります。

追加料金の条件と、地図ライセンスや並行運用など稼働後に必要となる費用も確かめておくとよいでしょう。

サポート体制と将来の拡張性の評価

稼働後の支援では、休日・夜間の連絡先、障害時のエスカレーション、保守費用の範囲を確かめておく必要があります。将来の共同配送や法改正を想定して、追加機能をどう組み込めるかも比べましょう。

段階的な導入が可能であれば、初期の変更範囲を抑えつつ、必要に応じて拡張できます。

ポイント

候補を絞るときは、知名度より自社の課題への提案内容を比べ、費用の内訳と稼働後の支援まで確かめると、判断を誤りにくくなります。

まとめ

この記事では、TMS改修を相談できる6社の特徴と、依頼先を選ぶ際の観点を紹介しました。

riplaは段階的な支援、NECソリューションイノベータはULTRAFIXによる配車の高度化、ロジスティードソリューションズとセイノー情報サービスは物流現場の知見が特徴です。シーオスはルート・SCM最適化、鈴与シンワートはコンサルティングとITを組み合わせた支援が特徴です。

依頼先は、物流業務への理解、連携・カスタマイズ費用の明確さ、稼働後のサポートと拡張性の3点から、複数社で比べましょう。

現状の課題と優先順位を共有し、対象を絞った導入が可能か相談することが、無理のない改修計画につながります。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。