BtoB通販/ECサイト開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

BtoB通販・ECサイトの開発会社6社を、実績・技術力・プロジェクト管理体制の3つの観点で比べます。

経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」によると、日本のBtoB-EC市場規模は約420兆円を超え、EC化率も年々上昇傾向にあります。全体像は、下の記事をご覧ください。

▼全体ガイドの記事
・BtoB通販/ECサイト開発の完全ガイド

BtoB通販/ECサイト開発パートナー選びの重要性

BtoB-ECの取引先別条件、数量割引、受発注から請求までの流れ、得意先別カタログ表示を4つのパネルで示した図。
取引先ごとの条件から請求まで、実装対象は幅広くなります。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

BtoB通販・ECサイトの開発では、開発パートナーの選定が、プロジェクト全体の成功を左右する最も重要な判断の一つです。

BtoB-ECは、BtoC-ECとは根本的に異なる業務ロジックを内包しています。取引先別の掛け率・与信限度額、数量割引、受発注から請求までの流れ、得意先別のカタログ表示など、BtoB特有のルールを正確に実装する必要があります。

業務要件を理解しきれない会社に頼むと、要件定義で認識がずれ、仕様変更や納期の遅延、最悪の場合は頓挫に至ることも少なくありません。

運用を始めた後も、BtoB通販・ECサイトは継続的に改善していくことが欠かせません。

  1. 変化への追随:取引先の追加や商品マスタの更新、セール・キャンペーンの実施、物流連携の強化など、事業の成長に合わせてシステムも進化させる必要があります。
  2. 長期の保守体制:機能追加や性能改善、セキュリティ更新まで見据えた中長期の関係を築けるかどうかが、BtoB-ECの投資対効果を左右します。
  3. 費用以外の基準:5年後・10年後の事業拡大を見据え、開発費だけでなく、ともに成長できる相手かを見て選ぶことが大切です。

発注前に確認すべきポイント

外部に依頼する前に、自社の業務要件と課題を具体的に整理しておくことが、成功への近道です。

受発注の工数やFAX・メール注文の処理に月間何時間かかるか、受注・入力ミスがどの程度あるかを把握しておくと、初回の打ち合わせが具体的になります。たとえば「取引先200社、月間受注約3,000件のうち70%がFAX、入力ミスによる返品・再発送が月平均15件」と示せると、提案の精度が上がります。

次に、既存システムとの連携要件を明確にしておくことも欠かせません。連携を含む機能の規模によって、開発費は大きく変わります。

  1. システム連携:BtoB通販・ECサイトは、販売・在庫・会計・物流管理(WMS)など複数の基幹システムとつながって初めて、業務全体の効率化が実現します。
  2. 業務の変化:SAP、Oracle、奉行シリーズ、PCAなどERPパッケージとの連携実績がある会社なら、既存の業務フローを大きく変えずにEC化を進められます。
  3. 開発費の目安:受発注のみなら500万円から1,500万円程度、基幹連携や在庫・物流連携まで含めると3,000万円から1億円以上になることもあります。
  4. 費用の分け方:段階的に機能を広げるフェーズドアプローチなら、初期投資を抑えながら投資対効果を高められます。

ポイント

BtoB特有の取引ルールを正確に実装できるか、稼働後の改善まで伴走できるかを、自社の業務要件と照らして見極めることが判断の目安になります。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。

営業・顧客・生産・販売管理など幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。さらに、BtoB通販・ECサイト開発でも、単なるECプラットフォームの構築にとどまらず、企業間取引の業務フロー全体を俯瞰したうえで、受発注の効率化から販売管理・在庫管理との連携まで一貫して支援するのが特徴です。

特徴と強み

riplaの最大の特徴は、コンサルティングと開発の両機能を社内に持つ「一気通貫型」の支援体制にあります。

  1. 一体提供:多くの開発会社は業務分析を別のコンサルに任せ、開発のみを受託しますが、riplaは経営課題の特定から運用定着サポートまでワンストップで提供します。
  2. 引き継ぎ:コンサルで把握した課題や改善要望が開発にそのまま引き継がれるため、認識のズレや情報の欠落が起きにくく、全体の品質と進行効率も上がります。
  3. 業務理解:自社の販売管理や顧客管理システムを構築・運用してきた経験から、開発者と業務利用者の両方の視点を設計に反映でき、受託専業の会社にはない強みです。

得意領域・実績

riplaが得意とする領域は、営業管理・顧客管理(CRM)・生産管理・販売管理・在庫管理といった基幹業務システムと連動したBtoB通販・ECサイトの構築です。

  • 取引条件の複雑さ:特に、取引先ごとに価格体系や与信管理、承認フローが異なる企業間取引のEC化で強みを発揮しています。
  • 現場の把握:業務の流れを洗い出し、現場担当者に丁寧にヒアリングしたうえで、既存業務を無理なくデジタル化する設計を提案するのが特徴です。
  • レガシーの置き換え:長年使ってきたオンプレミスの受発注システムを、クラウドのBtoB-ECへ段階的に移行する案件にも対応しています。
  • 対象企業と業種:中堅から大手企業を中心に、製造業・卸売業・商社などで開発実績があり、業務の複雑さに応じて体制を柔軟に組めることが選ばれる理由です。

ポイント

業務分析から運用定着まで一社に任せたいなら、コンサルと開発を一体で支援する会社が候補になります。コンサルで把握した課題が開発に引き継がれるため、要件のズレを減らしたい場合ほどその利点が生きます。

株式会社ecbeing|国内ECサイト構築実績トップクラスの専門企業

株式会社ecbeingは、1995年の創業以来、ECサイト構築を専門に手がけてきたパイオニア企業です。同社が開発・提供するECプラットフォーム「ecbeing」は、国内で1,600サイト以上の導入実績があり、年商数億円から数百億円まで、幅広い規模のECサイトを支えています。

BtoB向けのECサイトにも早くから注力し、メーカー・卸売業・商社など企業間取引特有の複雑な業務ロジックに対応したEC基盤を数多く手がけてきました。加えて、親会社である大手小売企業グループのIT部門で蓄積された流通・商取引のノウハウを活かし、単なるシステム開発にとどまらないビジネス視点の提案力が大きな強みです。

特徴と強み

ecbeingの最大の強みは、自社開発のECプラットフォームをベースに、クライアントの業務要件に合わせた高度なカスタマイズに対応できる点です。BtoB-ECには、BtoC-ECにはない複雑な機能要件が数多くあり、ecbeingはそれらを自社プラットフォーム上で実装してきた豊富な実績を持っています。

  • 自社基盤:個別価格や掛け率、与信限度額によるリアルタイムの注文制御、複数配送先への一括発注、承認ワークフローを標準で備えています。
  • 体制:400名を超えるエンジニアで大規模案件も支え、社内のマーケティングチームと合わせて、集客施策や受注率向上のUI改善までワンストップで対応できます。

得意領域・実績

ecbeingのBtoB-EC構築実績は、食品メーカー・化学品メーカー・機械部品商社・建材卸など、多岐にわたる業界に及びます。たとえば大手食品メーカーでは、全国数千の卸売業者からの受注をFAXからWeb発注に移行するプロジェクトを手がけ、受注処理工数を約60%削減した事例があります。

また、産業用機械の部品を扱う専門商社では、数万点に及ぶ型番商品の検索性を高めた技術情報付きBtoB-ECサイトを構築し、取引先のセルフサービス型発注比率を大幅に向上させました。さらに、基幹システムとのリアルタイム連携にも定評があり、SAP・Oracle・奉行シリーズといった主要ERPとの在庫データ・受注データ連携の実績が豊富です。

同社は、ECサイト構築の専門性とBtoB領域の業務知識の両方を備えた企業として、大手企業を中心に高い信頼を得ています。

株式会社インターファクトリー|クラウド型ECプラットフォーム「ebisumart」を展開

株式会社インターファクトリーは、クラウド型ECプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」の開発・提供を行うEC専業企業です。ebisumartは、クラウド型で高いカスタマイズ性を持ち、中堅から大手で採用が広がっています。

  • 専業の歴史:2003年の設立以来、ECサイト構築に特化した事業を展開しており、BtoC・BtoBの両領域で700サイト以上の導入実績を持っています。
  • 製品の位置づけ:SaaSの手軽さとフルスクラッチに近い自由度を両立した「カスタマイズ型クラウドEC」です。
  • 対象の業種:BtoB-ECでも、企業間取引特有の業務要件に柔軟に対応でき、メーカーや卸売業を中心に導入が進んでいます。

特徴と強み

インターファクトリーの最大の強みは、クラウド型ならではの「常に最新の状態が維持される」という利点にあります。オンプレミス型やパッケージ型は、セキュリティパッチの適用やバージョンアップのたびに、追加の開発費用とダウンタイムがかかります。

  • 更新の負担:ebisumartは定期更新が自動で適用され、運用負荷を軽減できます。
  • 会員向け:会員企業ごとの価格表示や掛け率、掛け払い、承認フロー、大量一括注文、再注文など、企業間取引に必要な機能を標準またはオプションで提供しています。
  • 他システムとの接続:API連携が充実しており、販売管理や在庫管理、WMSとのデータ連携も柔軟に行えます。

得意領域・実績

インターファクトリーは、アパレル・食品・化粧品・日用品メーカーなど消費財を中心としたBtoB-ECサイトの構築に多くの実績を持っています。

  • メーカーと小売店:卸売取引のEC化では、取引条件に応じた価格体系や季節商品の予約発注、リピート注文の簡略化など、現場に即した機能を得意としています。
  • 受注の迅速化:EC化で受注処理のリードタイムを従来の3日から当日処理に短縮し、営業が新規開拓や提案に時間を回せるようになった事例もあります。
  • 上場企業である点:東証グロース市場に上場する信頼性と安定性は、長期的な付き合いを重視する企業にとって安心材料です。

株式会社アイル|BtoB専用ECシステム「アラジンEC」で業務効率化を推進

株式会社アイルは、1991年の設立以来、30年以上にわたって企業の業務システム開発を手がけてきたIT企業です。

  • 基幹製品の実績:販売管理・在庫管理の「アラジンオフィス」は5,000社以上の導入実績があり、その知見から生まれた「アラジンEC」も高く評価されています。
  • 一体化の効果:アラジンECは販売管理システムとの一体運用を前提に設計されており、ECと基幹システム間のデータ連携の課題を根本から解消できます。
  • 拠点と支援体制:大阪本社と東京本社の2拠点体制で、全国の企業に手厚いサポートを提供しています。

特徴と強み

アイルの最大の強みは、販売管理システムとBtoB-ECシステムを自社で一体開発しているという点にあります。

  • よくある形:多くのBtoB-ECでは、ECと販売管理を別々のベンダーから調達し、API連携やCSV連携でデータをやり取りする構成が一般的です。
  • 分離のリスク:しかし、この構成では在庫をリアルタイムに反映しにくかったり、連携エラーでデータが食い違ったりするおそれがあります。
  • 連携の強み:アラジンECは「アラジンオフィス」とネイティブに連携し、在庫や価格などをリアルタイムで双方向に同期するため、二重入力や不整合を解消します。
  • 標準機能:得意先別の商品表示、ロット単位の注文制限、納品先の複数指定、ワンクリック再注文などが標準搭載され、現場の担当者からも高い評価を得ています。

得意領域・実績

アイルの得意領域は、製造業・卸売業・商社におけるBtoB受発注業務のEC化です。

  • 得意分野:特に、食品・飲料メーカー、アパレル卸、工業用資材の専門商社など、取引先ごとに異なる価格条件や納品条件を持つ業種での導入実績が豊富です。
  • 食品メーカー:全国約1,200の取引先のFAX注文をアラジンECに移行し、月間約160時間の受注入力を削減、入力ミスによる誤出荷もほぼゼロにしました。
  • アパレル卸売業:季節の展示会で受けていた大量の予約注文をEC化し、営業の負荷を減らしながら、取引先が24時間いつでも発注できる環境を実現しました。
  • 財務と実績:東証プライム上場の財務基盤と信用力、30年以上の開発実績は、長期運用を前提としたパートナー選定で大きな安心材料になります。

ポイント

販売管理と在庫や価格の情報がずれることに悩んでいるなら、基幹システムとECを一体で設計した会社を候補に入れて検討する価値があります。

株式会社コマース21|大規模BtoB-EC構築に強いソリューションベンダー

株式会社コマース21は、ECサイト構築ソリューション「sell-side solution(セルサイドソリューション)」を中核に事業を展開するEC専業ベンダーです。

  • 規模の大きさ:大規模なECサイト構築に特化した技術力を持ち、年間流通総額が数百億円規模に達する大手企業のECサイトを数多く支えています。
  • 処理性能:BtoBでも、大手メーカーや卸売企業の取引基盤を手がけ、数十万点のカタログや月間数万件の受注を安定して処理する高負荷対応に定評があります。
  • 業界の経験:ダイレクトマーケティング業界やEC業界に長年携わってきた専門家集団として、EC事業の成長を技術面から支援する姿勢が特徴です。

特徴と強み

コマース21の最大の強みは、大規模ECサイトの構築・運用に特化した高いスケーラビリティと安定性にあります。「sell-side solution」はJavaをベースとした堅牢な基盤上に構築されています。

  • 繁忙期:月末や年度末の注文集中、大口取引先の一括発注によるアクセス急増は頻繁に起きます。一方で、同社のプラットフォームは、こうした負荷に安定して対応します。
  • 処理性能:大量の商品データ処理や複雑な価格計算でも高いパフォーマンスを発揮します。
  • 柔軟さ:得意先別価格、与信管理、承認ワークフロー、複数倉庫の在庫引当、EDI連携などをモジュールで組み合わせ、業務要件に合うサイトを効率よく構築できます。

得意領域・実績

コマース21の得意領域は、大規模なBtoB-ECサイトの新規構築およびリプレースです。取扱商品が数十万SKUに及ぶ大手部品メーカーのサイトや、全国数千の取引先を持つ卸売企業のWeb受発注など、高い処理性能と安定稼働が求められる案件で豊富な実績があります。

ある大手電子部品メーカーでは、EDI中心の受発注体制にWeb発注を加えるプロジェクトで、既存のSAPシステムとのリアルタイム連携を実現しました。そのうえで、取引先が使い慣れた型番検索を中心とするUIを設計し、導入1年でECサイト経由の発注比率を全体の40%まで引き上げることに成功しました。

また、BtoCとBtoBの両方のECサイトを統合的に管理したい企業に向けて、マルチテナント構成での構築実績もあります。共通のバックエンド基盤の上で、BtoCサイトとBtoBサイトを効率的に運営する仕組みを提供しています。

DNP(大日本印刷株式会社)|印刷業のDXノウハウを活かしたEC基盤構築

DNP(大日本印刷株式会社)は、印刷事業で培った情報加工技術とICTソリューション事業のノウハウを融合させ、EC領域でも存在感を発揮している大手企業です。同社のEC構築プラットフォームは、BtoC・BtoBの両領域に対応し、特にカタログ通販やダイレクトマーケティング事業者向けのEC基盤構築で長年の実績があります。

印刷業からデジタル領域へ事業を広げてきた経緯から、紙のカタログをWebカタログやECサイトへ移行する支援に独自の強みがあります。大手メーカーや商社のBtoB通販サイトでも、多くのプロジェクトを成功させてきました。さらに、グループ全体で約3万人の従業員を擁する企業規模と財務基盤が、大規模プロジェクトの安定した開発体制を支えています。

特徴と強み

DNPの最大の強みは、印刷業で長年培ってきた「情報を整理し、わかりやすく伝える」という能力をデジタル領域に応用している点にあります。

  • 大量商品:BtoB通販では数千から数万点の商品を検索・比較・発注しやすい情報設計が欠かせず、DNPは商品カタログのデジタル化で豊富な実績があります。
  • 掲載情報の質:商品マスタの整備からカテゴリ分類、スペック情報の構造化、画像の充実まで、商品情報の「見せ方」のノウハウは他社と一線を画します。
  • 物流連携:フルフィルメント(受注処理・在庫管理・物流・配送・返品処理)も、DNPグループの物流拠点やBPOサービスと連携して提供でき、大きな強みです。
  • まとめて依頼:ECの構築から商品の保管・梱包・出荷・配送まで一社に任せられる点は、BtoB通販を運営する企業にとって大きなメリットです。

得意領域・実績

DNPの得意領域は、カタログ通販のEC化と、大量の商品情報を扱うBtoB通販サイトの構築です。

  • オフィス用品:大手メーカーのBtoB通販で、約30万点の商品を扱う大規模サイトを構築・運用し、会員制ログインや部門別予算管理、承認フローを実装しました。
  • 建材・住設機器:専門商社では、紙カタログのデジタル化と同時にEC発注機能を追加し、取引先の利便性向上と受注処理コストの削減を両立させました。
  • 幅広い対応:印刷制作からEC構築、フルフィルメントまで一気通貫で提供できる総合力は、デジタルシフトを進める企業にとって心強い存在になるでしょう。

BtoB通販/ECサイト開発パートナー選びのポイント

開発パートナー選定の確認観点として、同業種・同規模の実績、ERPやWMSとの連携経験、プロジェクト管理体制を並べた図。
3つの観点を業務要件に照らして確認します。

実績と経験の確認方法

開発パートナーを選ぶ際は、まず自社と同じ業界・同じ規模感でのBtoB-EC構築実績を確かめることが出発点です。BtoB特有の取引先別価格管理や与信管理、承認フロー、EDI連携の開発経験も確かめます。

  • 件数の見方:「ECサイト構築実績○○件」といった総数だけでなく、BtoB領域の実績がどれだけあるかを見極めることが大切です。
  • BtoBの経験:BtoC-ECの実績だけでは、要件定義で的確な提案は期待しにくいでしょう。
  • 質問の仕方:導入事例を詳しく読むほか、商談の場で「自社と同業種・同規模のBtoB-EC構築事例を教えてほしい」と直接聞くのが有効です。
  • 参照先の確認:可能なら、過去の導入先へのリファレンスチェックで、使い勝手や進行の評価を確認すると、開発の品質や意思疎通を客観的に判断できます。
  • 支援の評判:導入後の運用サポートの評価も確かめておくと、長く付き合う相手を判断する材料として役立ちます。

技術力と専門性の評価

BtoB通販・ECサイトの開発には、フロントエンド・バックエンド・データベース・インフラ・セキュリティといった複数の技術領域にまたがる総合的な技術力が欠かせません。特にBtoB-ECでは、基幹システムとも絡む機能が多く、高い技術力が求められます。

技術力を評価する際は、採用している技術スタック(プログラミング言語・フレームワーク・データベース・クラウドサービス)が自社の要件と合うかを確かめます。

  • 機能の難度:大量の商品データの高速検索や複雑な価格計算、リアルタイムの在庫引当などが挙げられます。
  • 開発方式:パッケージ型・SaaS型・フルスクラッチそれぞれのメリットとデメリットを踏まえた提案力を見極めてください。
  • 専門性の目安:SAP・Oracle・奉行シリーズ・PCAなどのERPやWMSとの連携経験、PCI DSS準拠のクレジットカード決済や掛け払いの実装経験です。
  • 認証と方針:ISMS(ISO 27001)の取得状況に加え、顧客企業の機密データを扱うデータ保護の具体的な方針も確かめておくとよいでしょう。

プロジェクト管理体制の確認

BtoB通販・ECサイトの開発プロジェクトは、要件定義からUI/UX設計・システム開発・テスト・データ移行・運用開始まで、通常6か月から1年以上にわたる長期プロジェクトです。そのため、プロジェクト管理体制の充実度が成否に直結します。

  • PMの力量:まず確かめたいのは、プロジェクトマネージャー(PM)の経験と実績です。
  • 人材の配置:BtoB-EC構築のPM経験が豊富な人材がアサインされるかどうかで、プロジェクトの進行品質は大きく変わります。
  • 進め方の型:ウォーターフォール型(一括開発)かアジャイル型(段階的なリリース)か、自社の状況に合った手法を提案できる相手を選ぶことが大切です。
  • 情報共有:定例や進捗報告の頻度、Jira・Backlog・Redmineなどの課題管理ツール、緊急時の連絡体制を確認すると安心です。
  • 品質保証:専任のQAエンジニアの在籍、受入テストの支援、リリース後の障害対応の体制を確かめ、管理品質を事前に見極めます。

ポイント

同業種・同規模の実績、ERPやWMSとの連携経験、プロジェクト管理体制の3点を、自社の業務要件と照らして比べると候補を絞り込めます。

まとめ

BtoB通販・ECサイト開発におすすめの開発会社・ベンダー6社を紹介してきました。riplaはコンサルティングから運用定着まで一気通貫で支援する総合力、ecbeingは国内トップクラスのECサイト構築実績と高度なカスタマイズ対応力が強みです。

このほか、インターファクトリーはクラウド型の先進性と運用負荷の低減、アイルは販売管理システムと一体化したBtoB-EC基盤が特徴です。コマース21は大規模ECサイトへの高いスケーラビリティ、DNPはカタログ通販のデジタル化からフルフィルメントまで含む総合力と、それぞれ異なる強みを持っています。

開発パートナー選びで大切なのは、自社の業務要件と課題に合う強みを持つ企業を選ぶことです。そのうえで、取引先数や商品点数、既存の基幹システムとの連携要件、将来的な事業拡大の方向性などを、総合的に勘案することが必要です。

  • 評価の観点:価格だけでなく、技術力、業界理解、プロジェクト管理、運用サポートまで多面的に評価してください。
  • 候補の絞り方:まずは2社から3社に見積もりを依頼し、提案内容やコミュニケーションの質を比べて選ぶことをおすすめします。
  • 位置づけ:BtoB通販・ECサイトの構築は、企業間取引のデジタル化を進め、業務効率と顧客満足度を高める戦略的な投資です。
  • 次の一歩:ここまでの内容を参考に、自社に合うパートナーとBtoB-ECの導入を成功させてください。

▼全体ガイドの記事
・BtoB通販/ECサイト開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。