開発チーム構築でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

開発チーム構築では、自社の事業フェーズと体制に合うパートナーを選ぶことが大切です。PMの採用やスクラム運用、AI活用に課題がある場合は、支援範囲と内製化までの道筋が判断の手がかりになります。

PM派遣やスクラムマスター提供などを強みとする6社の特徴と支援範囲を比べ、選び方も紹介します。

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開発チーム構築でパートナー選びが重要な理由

開発チームを中心に、役割の設計、責任分担(RACI)、開発手法の選定、AI活用の方針を配置した図。
チームの立ち上げでは、人員配置とあわせて運営の土台を整えます。

開発チームは、エンジニアを採用して並べただけでは機能しにくく、役割の設計や責任分担(RACI)、開発手法の選定を同時に整える必要があります。

AI活用の方針や、混乱期を乗り越えるチームビルディングも欠かせません。そこで、実績あるパートナーと組むと、立ち上げ期の試行錯誤を大幅に短縮し、最短で機能するチームに到達できる可能性が高まります。

開発チーム構築が失敗する主な原因

開発チームの失敗は、技術よりも役割と責任の曖昧さから起こりがちです。そのため、混乱期の設計や外部人材の統合ルールも必要です。

Accountable(説明責任)が分散すると仕様決定が遅れ、リリースが数ヶ月遅れることもあります。また、スクラムの朝会や振り返りが形骸化すると、ベロシティが上がらず、開発速度も伸び悩みます。

外部の経験あるパートナーと組めば、立ち上げ時点から仕様決定の遅れや朝会の形骸化を避けられます。

発注前に自社で整理しておく論点

パートナーへ相談する前に、自社で整理しておきたい論点があります。まず、開発チームを構築する目的(新規プロダクト立ち上げ、既存事業の内製化、スクラム導入による開発スピード改善など)を明確にすることが出発点です。

次に、社内で確保できる人材(PM経験者の有無、シニアエンジニアの数)を洗い出し、外部に委ねたい領域(スクラムマスター、テックリード、AI活用設計など)と切り分けます。

さらに、想定する体制規模(3〜5人のMVPチームか、10人以上のスケール体制か)と、半年〜1年単位のフェーズ計画を持っておくと、提案の精度が大きく上がります。そのうえで、複数社に相談すると、「自社に合う支援スタイルかどうか」を比べられます。

ポイント

自社の課題が重なっているほど、立ち上げ期の経験が豊富なパートナーと組む価値が大きくなります。混乱期を短くできるかを基準に比べるとよいでしょう。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。

営業や顧客、生産などの基幹システムに加え、販売管理の構築・導入実績もあります。企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

riplaの強みは、開発チーム構築を人材の手配ではなく、事業立ち上げとして捉える姿勢にあります。PM派遣、スクラムマスター提供、テックリード支援に加え、生成AIの活用設計にも対応します。

初期合宿を通じて、混乱期を2スプリント以内に短縮します。また、RACIの作成やペアプロを使った育成も支援します。

AI活用では、CopilotなどのAIをR(実行)・C(相談先)に置き、Accountable(説明責任)は人間が持つ設計にしています。

得意領域・実績

riplaは、新規開発、内製化、ハイブリッド体制の構築を支援してきました。外部人材の運用設計にも対応します。

中小〜中堅企業の新規SaaS立ち上げでは、PMとスクラムマスターをセットで派遣し、ベロシティを3スプリントで安定軌道に乗せた事例があります。また、AIモブプロで異職種が協働して設計を進め、認識のずれによる手戻りを削減した実績もあります。

「現場が本当に動くチーム」になるまで伴走する姿勢が、多くの顧客から評価されています。

株式会社モンスターラボ|グローバル拠点とラボ型開発で大規模チームを構築

モンスターラボのグローバル開発体制を、拠点、専属チーム、海外拠点のエンジニア、24時間体制の4項目で示した図。
拠点の広がりとチーム編成が、大規模な開発体制を支えます。

株式会社モンスターラボは、世界20以上の国と地域に拠点を持ち、グローバル規模でデジタルプロダクト開発を手掛ける企業です。

デザイン、エンジニアリング、PMを含む専属チームを提供しており、拡大段階で人員を確保したい企業にも向いています。

特徴と強み

モンスターラボの特徴は、グローバル拠点を活かした柔軟なリソース調達と、デザイン思考に基づくプロダクト開発手法にあります。日本国内で確保が難しいスキル(特定のAI/ML、特殊な技術スタック)も、海外拠点のエンジニアを組み込むことで対応できます。

PdMやデザイナーが上流から関わり、ユーザーリサーチを起点にしたプロダクト設計を支援する点も評価されています。さらに、スクラム導入の支援も、国際的なベストプラクティスをもとに、立ち上げから運用までカバーしています。

得意領域・実績

大手金融機関・小売・製造業向けのデジタルプロダクト開発や、海外展開を見据えたグローバル開発体制の構築で、支援実績が豊富です。

ラボ型契約では、長期的にクライアント専属のチームを維持し、ナレッジを蓄積しながら開発スピードを高めるモデルを採用しています。

海外拠点を活用して人件費を最適化しつつ、24時間体制での開発を実現したケースもあります。特に、スケーラビリティを重視する企業にとって、適した選択肢です。

ポイント

グローバル拠点やラボ型の契約を使って大規模なチームを組みたい場合は、候補の中心に置いて比べる価値があります。海外展開を見据えた体制を考えるなら、なおさら有力な候補になります。

株式会社アジャイルウェア|アジャイル特化のチーム立ち上げ支援

株式会社アジャイルウェアは、アジャイル開発に特化した企業です。「Lychee Redmine」の知見をもとに支援しています。

アジャイル開発の手法論にとどまらず、現場で運用できるチーム文化づくりまで踏み込んで支援する点が強みです。

特徴と強み

アジャイルウェアの特徴は、スクラムマスター提供とアジャイルコーチング、そしてプロジェクト管理ツールの導入支援を組み合わせた包括的なアプローチです。

社内で実践しているアジャイル開発のリアルなノウハウを共有することで、形骸化しがちな朝会、レビュー、レトロスペクティブを機能させる支援に強みがあります。また、初めてスクラムを導入する企業には、ゲーミフィケーションを取り入れた研修や、チーム内のコミュニケーション設計まで含めた立ち上げを行う点が特徴的です。

得意領域・実績

アジャイルウェアは、SIerからの脱請負・内製化を目指す企業や、ウォーターフォール文化が根強い大手企業へのアジャイル導入で、多数の実績があります。

Lychee Redmineの導入企業は数千社にのぼり、プロジェクト管理ツールとアジャイル運用のノウハウをセットで提供できる点は、他社にない強みです。また、スクラムマスター育成プログラムや、ペアプロを用いた組織学習の設計など、中長期で機能するチーム文化づくりに定評があります。

Sun Asterisk株式会社|事業創造を伴走するクロスファンクショナルチーム

Sun Asterisk株式会社は、新規事業の創出に強みを持つ開発パートナー企業です。アジア圏には大規模な開発拠点があり、PdM、デザイナー、エンジニアのチームを専属で配置できます。

日本本社のビジネスデベロップメント部門が、事業仮説の検証から並走するスタイルが評価されています。

特徴と強み

Sun Asteriskの強みは、事業仮説検証から運用までを一気通貫で支援できるチーム編成にあります。その工程には、ユーザーリサーチやプロトタイピング、本開発も含まれます。

新規事業で役割をそろえにくい企業にも対応し、PdMやデザイナー、エンジニアに加えてQAも提供できます。また、アジアを中心とした開発拠点を活用し、日本国内のエンジニア単価に比べて柔軟なコスト設計を可能にしている点も特徴です。

得意領域・実績

Sun Asteriskは、上場企業や大手企業の新規事業立ち上げ支援で、多数の実績があります。スタートアップから大企業の事業創造プロジェクトまで幅広く手がけており、PoCの段階から本開発、スケールまでをワンチームで担うケースが多いのが特徴です。

また、生成AIを取り入れた新規プロダクト開発の支援にも力を入れています。AIプロダクトマネジメントとエンジニアリングを掛け合わせた体制づくりのノウハウを蓄積しています。

株式会社PE-BANK|フリーランスエンジニアでチームを準内製化

株式会社PE-BANKは、フリーランスエンジニアと企業をつなぐ会社です。長期契約・常駐型の準内製化を得意としています。

プロパー社員ではカバーしきれない技術領域や、PM・テックリードといった特定のポジションを、即戦力のフリーランスで埋める用途に強みがあります。

特徴と強み

PE-BANKの強みは、長く付き合えるフリーランスとのマッチングを前提とした運用にあります。短期契約の即席チームとは異なり、6ヶ月以上の中長期で関わるフリーランスを内製チームに溶け込ませる「準内製化」運用に適した人材プールを保有しています。

プロジェクト管理ツールの整備や契約・労務面のサポートが手厚いため、フリーランスの活用に慣れていない企業でも安心して導入できます。また、技術領域別の専門エンジニアを多数擁し、要件に応じた最適な人選を行えます。

得意領域・実績

PE-BANKは、SaaS企業、事業会社、SIerなど幅広い業界で、フリーランスエンジニアによる開発チームの編成を支援してきました。採用が間に合わない企業には、フリーランス人材を提供しています。特定技術の即戦力で、チームを補強できます。

長期常駐を前提とした運用ノウハウは、ハイブリッド体制の設計を検討する企業にとって参考になる事例が豊富です。

ポイント

チームを準内製化として長く支えてもらうなら、6ヶ月以上関わるフリーランスを確保できるかが判断の目安になります。特定技術の即戦力を補う場合も、同じ観点で比べます。

株式会社永和システムマネジメント|アジャイルとAI活用に強みを持つ老舗

株式会社永和システムマネジメントは、国内のアジャイル開発の初期から取り組んできた会社です。スクラムとAI活用を支援しています。

書籍の翻訳や講演活動を通じて業界に知見を還元してきた専門家を多数擁しています。その結果、深い理論的バックボーンと豊富な現場経験を両立しているのが特徴です。

特徴と強み

永和システムマネジメントは、アジャイルコーチング、スクラムマスター派遣、テックリード支援を総合的に提供しています。AI活用の設計にも対応しています。

Ruby on Railsをはじめとする技術コミュニティへの貢献度が高く、エンジニア組織のカルチャー設計から実装支援まで、一貫して支援できます。また、生成AIをチーム開発に取り入れる運用を設計し、AIをドライバーとするモブプロも実践しています。

得意領域・実績

大手SIerや事業会社のアジャイル導入を支援しています。また、SaaS企業のスクラム強化やAI体制づくりにも対応しています。

書籍『アジャイルサムライ』や『Clean Agile』などの翻訳を通じて業界全体の知見を体系化しており、その知見を顧客のチーム構築に落とし込んでいます。

中長期でチーム文化を進化させたい企業や、AI活用を本格的に体制へ組み込みたい企業にとって、信頼性の高いパートナーとなる存在です。

開発チーム構築パートナーの選び方

開発チーム構築パートナーを選ぶ際の支援範囲、運用力、引き継ぎの3観点をチェック項目で示した図。
3つの観点を同じ基準で見比べると、候補の違いを整理できます。

6社にはそれぞれ強みがあり、自社のフェーズや目的、体制の制約によって最適な選択は異なります。

価格や知名度だけで決めると、自社の状況に合わないまま進めてしまうおそれがあります。支援範囲、運用力、引き継ぎの3つの観点から、自社に合うかを見極めることが大切です。

  • 支援範囲:体制設計から現場運用、内製化までを一連で受けられるか
  • 運用力:アジャイル開発やAI活用を、実際のチーム運営に組み込めるか
  • 引き継ぎ:社内人材の育成と、外部支援から内製への移行計画の有無

支援範囲と関与スタイルの確認

支援のスタイルは、コンサル型、常駐型、ラボ型に加え、スポット研修型などさまざまです。コンサル型は体制設計や役割定義に強い反面、現場運用の伴走は限定的になりがちです。

常駐型とラボ型は深く現場に入り込めます。ただし、コストが高くなりやすい特徴があります。そこで、自社の課題が「設計段階の整理」なのか「現場運用の改善」なのかを見極め、それに合うスタイルのパートナーを選ぶことが大切です。

PMやスクラムマスターを派遣する場合は、後任への引き継ぎや内製化計画まで含めて設計してくれるかが、選ぶうえで大切になります。

アジャイル運用力とAI活用ノウハウの評価

開発チームの成果は、アジャイル開発の運用力と、生成AIをチーム開発に組み込むノウハウに大きく左右されます。

まずは、スクラムマスターの派遣や育成の実績を確かめます。そのうえで、形骸化を防ぐ運用力があるかも見極めます。

AI活用では、導入の有無だけでなく役割分担を見ます。たとえば、RACI上の位置づけや、AIモブプロの経験について質問します。

内製化への引き継ぎプラン

外部パートナーに依存し続けると、結局はベンダーロックインや継続的なコスト負担が発生します。そこで、優れた開発チーム構築パートナーは、支援開始時点から「いつ・どこまでを内製化するか」というロードマップを共に描き、社内エンジニアやPMを育てる視点で関わります。

後任となる社内人材を育てるとともに、文書化と振り返りを通じて暗黙知の共有も進めます。特に、タックマンモデルでいう散会期を見据えた「卒業計画」を提示できるパートナーは、長期的なパートナーシップとして信頼に値します。

ポイント

候補を絞るときは、自社の課題に対して支援範囲が足りるか、そして契約の終わりに社内へ知見が残るかを基準にすると判断しやすくなります。

まとめ

開発チーム構築のパートナー選びは、エンジニアを集める作業にとどまらず、自社の事業フェーズや体制の制約、AI活用の方針を踏まえた総合判断が求められます。

6社には、コンサル型、グローバルラボ型、アジャイル特化型など異なる強みがあります。

自社の現状と理想像のギャップを洗い出し、そのギャップを埋める支援スタイルを見極めることが、いちばん大切な段取りです。

riplaは、コンサルティングから開発まで支援します。PM派遣やAI活用設計で、立ち上げから内製化まで伴走します。

混乱期を短くする設計や、RACIによるAIの責任分担を支援します。さらに、ペアプロやモブプロを使った組織学習も進めます。

新規プロダクトの立ち上げや内製化の推進をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。