Flutter開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

Flutter開発会社は、技術力と実績、コミュニケーションとプロジェクト管理、長期的な付き合い方の3点で比べると選びやすくなります。

Googleが開発したFlutterは、BMWやトヨタなどで採用されています。ここでは、Flutter開発に強い6社の特徴、得意領域、実績を比べながら、開発パートナーを選ぶ際のポイントも解説します。

本テーマの全体像は、次のガイドブックで確認できます。

Flutter開発パートナー選びの重要性

Flutter固有の技術と状態管理、開発実績の有無による開発期間への影響を示した図
経験の有無は、設計面と進行期間の両方に表れます。

Flutter開発を外部に委託する場合、開発パートナーの選定は、プロジェクトの成否を左右する最も重要な意思決定の一つです。

適切なパートナーを選べば、開発効率が上がり、品質の高いアプリを適正な費用で作れます。

一方で、選定を誤ると、納期の遅れや品質の不良が起きます。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

Flutter開発で適切なパートナーを選ぶことが特に重要なのは、Flutterというフレームワーク固有の特性があるためです。

  • 開発の前提:Flutterは独自のウィジェットシステムとDart言語で作られ、ネイティブ開発とは別物です。
  • 経験の質:ネイティブ開発に詳しくても、Flutterの設計パターンに精通していなければ、任せるには不十分です。
  • パフォーマンス:経験の浅い会社に頼むと、状態管理の設計が不適切になり、性能が落ちることがあります。

Flutterは独自のウィジェットシステムを前提に作られるため、iOSのSwiftやAndroidのKotlinの知識を、そのまま当てはめることはできません。「Flutterらしい」コードの書き方を知らないと、設計の質に差が出ます。たとえば、不必要なウィジェットの再構築が頻発すると、パフォーマンスの低下の一因になります。

実際に、Flutter開発の実績がない企業に依頼したプロジェクトでは、実績のある企業と比べて開発期間が1.5〜2倍に延びるケースも報告されています。

さらに、Flutterのバージョンアップは、Googleの開発ロードマップに沿って年に複数回行われ、破壊的変更を含むこともあります。このため、新しい版への追従を続けられるかも、パートナー選びで確かめたい点です。

発注前に確認すべきポイント

発注先を決める前に、確かめておきたい点があります。

  • 開発実績:まず最も重要なのは、Flutterで開発した経験があるかどうかです。
  • 事例とストア公開:Flutterで作ったアプリの事例を複数示せるか、App StoreやGoogle Play Storeに公開されているかです。
  • 技術力の深さ:状態管理の方針(Riverpod、BLoCなど)と、Platform Channelでのネイティブ連携を見極めます。

プロジェクト管理の体制も、発注前に確かめておきたい点です。アジャイル開発やスクラム開発への対応の可否、定期的な進捗報告の仕組み、ベータ版の配信と早期のフィードバックの取り方を見ておきましょう。

見積もりは最低でも3社以上から取り、金額だけでなく、ここまで挙げた観点を合わせて評価することが、プロジェクト成功への近道です。

[既存ポイントボックス] Flutterの実績だけでなく、業務理解・品質管理・リリース後の支援まで確認します。

ポイント

開発会社を比べるときは、Flutterでの実績があるか、技術の深さを質問で確かめられるか、体制が自社の進め方に合うかを見ます。見積もりは3社以上から取り、金額と合わせて判断するのが目安です。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫の支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。

特徴と強み

同社の最大の特徴は、戦略コンサルティングからシステム開発、運用保守までをワンストップで提供できる点にあります。

  • 出発点:多くの開発会社が「要件を受けて作る」スタンスであるのに対し、riplaは事業戦略の理解から始め、本当に必要なアプリを一緒に検討します。
  • 定着までの伴走:IT事業会社として培った実践知があるため、「作って終わり」にせず、現場に定着させて成果を出すところまで伴走できます。
  • 総合的な支援:Flutterを含むモバイルアプリ開発に加え、バックエンドのAPI設計・構築やクラウドインフラの整備も、技術領域を横断して支援しています。

同社は、小規模なMVP開発から大規模な業務アプリの構築まで、プロジェクトの規模に応じてチーム体制を柔軟に組める点も、多くのクライアントから評価されています。

得意領域・実績

riplaが得意とする領域は、営業管理・顧客管理・生産管理・販売管理などの基幹業務アプリの構築です。

  • 複雑な業務プロセス:業務の流れが込み入り、既製品のSaaSでは対応しきれない企業に、Flutterの柔軟性を活かしたアプリを開発しています。
  • 導入後の定着:業務の現場を深く理解してからアプリを設計するため、導入後の運用がスムーズに立ち上がり、利用率の高いアプリを実現できています。
  • リプレイス:既存のネイティブアプリからFlutterへの移行にも豊富な経験があり、業務を止めることなく段階的に進められます。

[既存ポイントボックス] アプリの規模と得意領域を確認し、自社の開発体制に合うかを判断します。

ポイント

riplaは、戦略の段階から相談したい場合や、導入後の定着まで任せたい場合に候補になります。基幹業務アプリを作りたい企業は、業務の規模と得意領域が自社に合うかどうかを判断の目安にできます。

株式会社ゆめみ|大規模Flutter開発のリーディングカンパニー

株式会社ゆめみは、モバイルアプリ開発を中心とした受託開発で国内トップクラスの実績を持つ企業です。FlutterからiOS・Androidのネイティブ開発まで、幅広く対応しています。

特徴と強み

ゆめみの強みは、大規模なモバイルアプリ開発プロジェクトの豊富な実績と、内製化支援の知見にあります。

  • 体制の厚み:エンジニア組織の規模が大きく、Flutter開発に特化したチームを社内に抱えるため、大規模プロジェクトでも安定してリソースを確保できます。
  • クライアントの育成:クライアント企業の内製化を後押しし、技術トレーニングやコードレビューを通じて、社内のエンジニアがFlutterを扱えるよう支えています。
  • アジャイルの運営:アジャイル開発を基本とした運営に定評があり、2週間スプリントで段階的にリリースすることで、早期にユーザーの声を得られます。

得意領域・実績

大手小売業のECアプリ、金融機関のモバイルバンキングアプリ、交通系サービスアプリなど、数百万ユーザー規模のBtoCアプリの開発・運用実績を豊富に持っています。また、FlutterとSwift・Kotlinを組み合わせた開発にも対応しています。

株式会社モンスターラボ|グローバル体制でのFlutter開発

株式会社モンスターラボは、世界20拠点以上にオフィスを構えるグローバルなデジタルコンサルティング・開発企業です。デザイン思考に基づいたUX設計からFlutterを活用したモバイルアプリ開発まで、デジタルプロダクトの企画・開発をワンストップで提供しています。

特徴と強み

モンスターラボの最大の特徴は、グローバルなエンジニアリソースを活用した開発体制にあります。

  • 拠点の広さ:ベトナム、バングラデシュ、チェコなど世界各地の拠点からFlutter開発チームを組めるため、コストを抑えながら大規模なリソースも確保できます。
  • ブリッジ開発:日本のプロジェクトマネージャーがクライアントとのやり取りを担い、海外のエンジニアチームが実装を受け持つ体制が整っています。
  • UXから実装まで:UXリサーチやサービスデザインの専門チームを擁しているため、ユーザー体験の設計からFlutterでの実装まで、一貫した品質で提供できます。

得意領域・実績

大手企業のデジタルトランスフォーメーション支援を中心に、ECアプリ、ヘルスケアアプリ、物流管理アプリなど幅広い領域での開発実績を持っています。

  • 多言語対応:グローバル展開を前提としたFlutterアプリの開発に強みがあり、日本市場だけでなく海外市場向けのアプリも検討できます。
  • UXの知見:世界各地でのプロダクト開発で蓄積したUXの知見を活かし、文化やユーザー行動の違いを考慮したアプリ設計ができます。

ポイント

海外拠点を含む体制で、多言語対応のアプリを作りたい企業に向いています。国内の企業でも、UX設計から実装まで一社に任せたい場合は、体制と費用のバランスが判断の目安になります。

株式会社Because|Flutter特化のアプリ開発スタジオ

株式会社Becauseは、Flutter開発に特化したモバイルアプリ開発スタジオです。Flutterの黎明期からフレームワークの可能性に着目し、Dart/Flutter専門のエンジニアチームを組織して、数多くのアプリを市場に送り出してきました。

特徴と強み

Becauseの特徴は、Flutterに完全特化している点にあります。

  • 技術の専門性:社内のエンジニア全員がDart/Flutterをメイン技術として日常的に使い、ウィジェット設計、状態管理、パフォーマンスの改善を得意としています。
  • プロトタイピング:FlutterのMVP開発を最短4週間で完了させる手法を確立しており、スタートアップや新規事業の立ち上げ段階で特に力を発揮します。
  • 情報発信:pub.devへのオープンソースパッケージの公開やFlutter技術ブログを通じて、Flutterコミュニティにも積極的に関わっています。

Becauseは、少数精鋭のチーム体制のため、意思決定が早く、クライアントの要件変更にも柔軟に対応できます。

得意領域・実績

SaaS型プロダクトのモバイルアプリ、マッチングアプリ、ヘルスケア・フィットネスアプリなどのBtoCアプリ開発を中心に、実績を積み重ねています。

  • バックエンドとの連携:FirebaseをバックエンドとしたFlutterアプリに強く、Firebase Authenticationによる認証の実装も得意です。
  • 大規模化への備え:RiverpodやBLoCを使った設計に定評があり、堅牢な状態管理によって、規模が大きくなっても保守しやすいコードベースを実現しています。

株式会社アイリッジ|O2O・OMOアプリのFlutter開発に強み

株式会社アイリッジは、O2O・OMOアプリの開発会社です。東証グロース市場に上場しており、位置情報を活用したプッシュ通知やクーポン配信などの機能を備えたアプリの開発で、豊富な実績を持っています。

特徴と強み

アイリッジの最大の特徴は、位置情報やビーコン技術を活用したO2O/OMOアプリの開発に、圧倒的な強みを持つ点です。

  • 位置情報の活用:自社開発の配信基盤「FANSHIP」と連携し、ジオフェンシング(位置情報に基づく通知)、ビーコン連携、ユーザーごとの配信に対応できます。
  • 実店舗のある企業:小売業や飲食業、商業施設など実店舗を持つ企業のアプリ開発で高い評価があり、来店促進や購買データの活用に関するノウハウがあります。
  • 長期の付き合い:上場企業としての信頼性と安定した経営基盤が、長期的なパートナーシップを築くうえでの安心材料になります。

得意領域・実績

大手小売チェーンの公式アプリ、商業施設のフロアガイドアプリ、飲食チェーンのモバイルオーダーアプリなど、O2O/OMO領域で多数の開発実績を有しています。

  • リリース後の支援:企画、デザイン、開発、運用、マーケティング支援までを一貫して手がけ、リリース後のDAU・MAU向上も支えられます。
  • 累計の実績:累計で1,000万ダウンロードを超えるアプリの開発・運用実績があり、大量のユーザーを抱えるアプリを安定して動かすノウハウがあります。

ポイント

位置情報やビーコンを使ったO2O・OMOアプリを作りたい場合に、候補として比べやすい会社です。上場企業としての安定感は、長く付き合うパートナーを選ぶ際の判断材料になります。

フェンリル株式会社|UIデザインとFlutter開発の融合

フェンリル株式会社は、国産Webブラウザ「Sleipnir」の開発元として知られるソフトウェア開発企業です。スマートフォンアプリの受託開発でも国内トップクラスの実績を持ち、UI/UXデザインの品質で業界内の評価が非常に高い企業です。

特徴と強み

フェンリルの最大の強みは、デザインとエンジニアリングの両方で高い水準にある点です。

  • デザインの分業:社内の専門UXチームがユーザーリサーチからUI設計、プロトタイピングまでを担い、エンジニアチームが実装を受け持ちます。
  • アニメーション表現:CustomPainterやAnimationControllerを使った、リッチなUIアニメーションの実装に定評があります。
  • 外部からの評価:Apple Design AwardsやGoogle Play Best of Awardsを受賞したアプリがあります。

受賞したアプリがあることは、デザインの質の高さを裏付けるものです。

得意領域・実績

大手自動車メーカーのカーライフアプリ、大手航空会社の公式アプリ、金融機関のモバイルバンキングアプリなどを手がけています。

  • 開発の規模:累計で600以上のアプリ開発実績を持ち、App StoreやGoogle Play Storeで評価の高いアプリを数多く送り出しています。
  • 再利用できるUI:Flutterの導入でも、デザインシステムからウィジェットライブラリまで整え、再利用性と一貫性のあるUI開発を支えています。

Flutter開発会社の選定基準

Flutter開発会社を選ぶ3つの基準と技術力の確認例をまとめた図
契約前の確認とリリース後の支援を同じ視野に入れます。

ここまで紹介した6社を含め、Flutter開発会社を選ぶときの評価基準は、技術力と実績、コミュニケーションとプロジェクト管理、長期的なパートナーシップの3つです。3つの観点を合わせて判断すると、自社のプロジェクトに合うパートナーを見極めやすくなります。

技術力と実績の評価方法

Flutter開発会社の技術力は、実績と設計力の両面から見ます。

  • 実機での確認:リリース済みのアプリがあれば、実際にダウンロードしてUIの品質やパフォーマンスを体感できます。
  • 公開情報:技術ブログやGitHubのリポジトリ、pub.devへのパッケージ公開状況なども、技術力を判断する有力な材料です。
  • 最新版への対応:Flutter 3系(Impeller・マルチプラットフォーム対応)の開発実績があるかどうか。

状態管理(Riverpod、BLoC、Provider)とテスト戦略(Unit、Widget、Integration Test)についても、開発会社に確かめます。技術の深さは、質問への答え方から見極めます。

コミュニケーションとプロジェクト管理

技術力と並んで重要なのが、コミュニケーションの質とプロジェクト管理の体制です。

  • 初回の打ち合わせ:プロジェクトマネージャーが、Flutterの技術的な内容を理解したうえで話せるかどうかを見極めます。
  • 技術の橋渡し:技術に明るくないPMが間に入ると、要望がエンジニアに正確に伝わらず、認識のずれによる手戻りが頻発するリスクがあります。
  • 報告の進め方:定期的な進捗報告のスタイル(週次ミーティング、デモレビューの頻度など)が、自社の期待に合っているかどうか。

開発中のアプリを早い段階から試せるかも、ベータ版の配信(TestFlight、Firebase App Distributionなど)を通じて確かめます。

契約形態としては、要件が明確な場合は請負契約、不確実性が残る場合は準委任契約が適しています。

長期的なパートナーシップの視点

モバイルアプリは、リリース後も継続的なアップデートと改善が求められるプロダクトです。

  • リリース後の視点:そのため、開発フェーズだけでなく、保守運用やバージョンアップへの対応まで見据えてパートナーを選ぶ必要があります。
  • 保守の中身:iOS・Androidの新バージョンへの互換性対応、Flutterのマイナー/メジャーバージョンアップへの追従まで、保守の範囲を確かめます。
  • 会社の体力:開発会社の経営の安定性も、長期的なパートナーシップを続けるうえで欠かせない要素です。

特に、スタートアップの開発会社に依頼する場合は、万一その会社が事業を続けられなくなったときに備えて、コードの引き継ぎ方針やドキュメントの整備状況を確かめておく必要があります。

[既存ポイントボックス] 技術力・連絡体制・長期運用の3点を、同じ条件で比べます。

ポイント

技術力は実績と質問への答え方で、連絡体制は進捗報告の進め方で、長期の運用は保守の範囲で見ます。3点を同じ条件で比べると、自社に合う会社を見分けられます。

まとめ

Flutter開発に強みを持つおすすめの6社と、開発パートナーを選ぶ際の具体的な評価基準を解説しました。

[既存ポイントボックス] アプリの規模と必要な支援範囲を整理し、自社に合う会社を選びます。

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。