SaaSアプリ開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

SaaSアプリの需要が急速に拡大する中、自社でSaaSアプリを開発・提供したいと考える企業が増えています。しかし、SaaSアプリの開発には、マルチテナント対応、サブスクリプション課金、クラウドインフラ設計、UI/UXデザイン、セキュリティ対策など、幅広い技術領域の専門知識が求められます。社内にSaaS開発の専門チームがない場合は、実績と技術力を兼ね備えた外部の開発パートナーを選定することが、プロジェクト成功の鍵を握ります。国内のSaaS市場規模は2025年時点で約1兆8,000億円を超え、年率20%以上の成長を維持しており、SaaSアプリ開発に対応できる開発会社の需要も急速に高まっています。

本記事では、SaaSアプリ開発に強みを持つ開発会社・ベンダーを6社厳選し、各社の特徴・実績・得意分野を詳しく紹介します。さらに、開発パートナーを選ぶ際のチェックポイントや評価基準も解説していますので、自社に最適なパートナー選びにぜひお役立てください。

本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

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・SaaSアプリ開発の完全ガイド

SaaSアプリ開発パートナー選びの重要性

SaaSアプリ開発パートナー選びの重要性

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

SaaSアプリ開発は、通常のWebアプリケーション開発と比較して技術的な複雑さが格段に高くなります。マルチテナントアーキテクチャの設計、Stripeなどの決済サービスとのサブスクリプション課金連携、AWS/GCP/Azureなどのクラウドインフラの設計・運用、CI/CDパイプラインの構築、SLA 99.9%以上の可用性を担保するための監視・障害対応体制など、考慮すべき要素が多岐にわたります。適切なパートナーを選べば、これらの複雑さを体系的に管理しながらスムーズに開発を進められますが、SaaS開発の経験が浅い企業に依頼した場合、マルチテナント環境でのデータ漏洩リスクや、ユーザー数の増加に伴うパフォーマンス劣化など、深刻な問題が発生するおそれがあります。SaaSアプリは「作って終わり」ではなく、リリース後の継続的な機能追加・改善が収益に直結するため、長期的なパートナーシップを前提に開発会社を選定することが重要です。

発注前に確認すべきポイント

SaaSアプリ開発を外注する前に確認すべき項目は、「SaaSプロダクトの開発・運用実績」「マルチテナント/サブスクリプション課金の実装経験」「クラウドインフラの設計・運用能力」「UI/UXデザインの専門チームの有無」「リリース後の保守・運用・機能追加体制」の5点です。見積もり段階では、要件定義、UI/UXデザイン、フロントエンド開発、バックエンドAPI開発、インフラ構築、テスト、リリース、リリース後保守のそれぞれが費用に含まれているかを確認してください。「SaaS開発対応可能」と謳いながらも、実態はWordPressやノーコードツールでのWebサイト構築の経験が中心で、SaaS特有のアーキテクチャ設計のノウハウが乏しい企業も存在します。商談時には「直近3年間でリリースしたSaaSプロダクトの事例を教えてください」「マルチテナント対応の設計パターンはどのように選定していますか」「月間アクティブユーザー数が急増した場合のスケーリング戦略はどのようにお考えですか」といった具体的な質問を通じて、技術力の実態を見極めることが大切です。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社ripla

株式会社riplaは、コンサルティングからプロダクト開発まで一気通貫で支援する開発会社です。SaaSアプリ開発においては、要件定義から設計・開発・運用まで、プロジェクト全体を伴走型で支援。AI活用やデータ基盤構築にも強みを持ち、最新技術を活かしたSaaSアプリ開発を得意としています。「どんなSaaSアプリを作るか」だけでなく「そのアプリがビジネスにどう貢献するか」という戦略レベルから伴走し、投資対効果の高いプロダクトを実現しています。

特徴と強み

riplaの最大の特徴は、コンサルティングと開発の両機能を社内に持つ「一気通貫型」の支援体制です。多くの開発会社では、要件定義はコンサル会社に別途依頼し、実装のみを受託するケースが一般的ですが、riplaでは事業戦略の策定・業務分析・要件定義・UI/UXデザイン・SaaSアプリ開発・クラウドインフラ構築・リリース・運用保守までをワンストップで対応します。これにより、コンサルと開発の間で生じがちな認識のズレや情報の損失を最小化でき、プロジェクト全体の進行がスムーズになります。AI活用やデータ基盤の構築にも強みを持っているため、AIを活用した機能(レコメンデーション、自然言語処理、データ分析ダッシュボードなど)をSaaSアプリに組み込みたい場合にも、一社完結で対応できるのが大きなアドバンテージです。

得意領域・実績

riplaは、営業管理、顧客管理(CRM)、生産管理、販売管理など、企業の基幹業務を支えるシステムの構築で豊富な実績を持っています。SaaSアプリの領域では、BtoB向けの業務効率化SaaS、データ分析プラットフォーム、AI搭載型のSaaSアプリケーションなど、ビジネスインパクトの大きいプロダクト開発に強みがあります。IT事業会社として自社の業務システムを構築・運用してきた経験から、「実際に毎日使うユーザーの視点」でアプリのUI/UXを徹底的に磨き上げるアプローチが、現場での定着率の高さにつながっています。クラウドインフラの設計からセキュリティ対策まで、SaaSアプリに必要な技術領域を幅広くカバーしているため、開発フェーズだけでなくリリース後の運用・成長フェーズも安心して任せられるパートナーです。

株式会社ビコーズ|SaaS開発に特化したプロダクト支援

株式会社ビコーズ

株式会社ビコーズは、SaaSプロダクトの企画・開発・グロースまでを一貫して支援する開発会社です。スタートアップから大手企業まで幅広いクライアントのSaaS開発を手がけており、特にMVPの立ち上げとPMF(プロダクトマーケットフィット)の達成に強みを持っています。React、TypeScript、Go、AWSを主要技術スタックとして採用し、モダンなSaaSアーキテクチャでの開発経験が豊富です。

特徴と強み

ビコーズの強みは、プロダクトマネジメントの知見を活かした開発支援です。単にクライアントの要求どおりに実装するのではなく、ユーザーリサーチやデータ分析に基づいて機能の優先順位を提案し、限られた予算と期間で最大のビジネスインパクトを生み出すプロダクト開発を実践しています。MVP開発では3ヶ月以内のリリースを目標とし、リーンスタートアップの手法を取り入れた仮説検証型の開発プロセスを採用しています。SaaSアプリのコア機能であるサブスクリプション課金(Stripe連携)、マルチテナント対応、権限管理などの実装経験が豊富で、テンプレート化された共通基盤の上にカスタム機能を積み上げることで、開発効率を高めています。

得意領域・実績

ビコーズは、HR Tech、FinTech、EdTechなどの領域で複数のSaaSプロダクトの立ち上げを支援した実績があります。特にBtoB SaaSの0→1フェーズ(新規プロダクトの立ち上げ)に強く、ユーザーインタビューの設計からプロトタイプ検証、MVP開発、初期ユーザーの獲得支援まで、SaaSビジネスの立ち上げに必要な工程をトータルでサポートしています。

株式会社divx|クラウドネイティブなSaaS基盤構築に強み

株式会社divx

株式会社divxは、クラウドネイティブな技術を基盤とするSaaS開発に特化した企業です。AWS、GCPの認定資格を持つエンジニアが在籍し、インフラ設計からアプリケーション開発までをシームレスに対応できる体制を構築しています。特にKubernetes(EKS/GKE)やサーバーレスアーキテクチャを活用した、スケーラブルなSaaSプラットフォームの構築に豊富な実績を持っています。

特徴と強み

divxの特徴は、クラウドインフラの設計・構築力にあります。SaaSアプリのスケーラビリティを左右するインフラレイヤーにおいて、オートスケーリング、ロードバランシング、データベースの冗長構成、CDN配信、DDoS対策などを総合的に設計し、SLA 99.9%以上の可用性を実現するインフラ基盤を構築します。DevOpsの文化を重視しており、Terraform/Pulumiによるインフラのコード化(IaC)、GitHub ActionsやCircleCIによるCI/CDパイプラインの自動化、DatadogやGrafanaによるモニタリング体制の構築まで、開発と運用を一体化した支援を提供しています。

得意領域・実績

divxは、大規模トラフィックを処理するSaaSプラットフォームの開発で実績があり、月間数百万リクエストを処理するBtoB SaaSの基盤構築を複数手がけています。マイクロサービスアーキテクチャの設計・実装に精通しており、サービスの成長に合わせて段階的にアーキテクチャを進化させるアプローチを得意としています。

株式会社Sun Asterisk|大規模SaaSの開発体制構築に強み

株式会社Sun Asterisk

株式会社Sun Asterisk(サンアスタリスク)は、東京証券取引所グロース市場に上場する、デジタル・クリエイティブスタジオです。日本・ベトナム・フィリピンなどに拠点を持ち、2,000名以上のエンジニア・デザイナー・コンサルタントが在籍する大規模な開発組織を構築しています。SaaSプロダクトの企画・設計から開発・グロースまでを、豊富な人材リソースでスピーディに支援できるのが最大の強みです。

特徴と強み

Sun Asteriskの最大の強みは、大規模な開発チームを迅速に編成できるリソースの厚さです。SaaSアプリの開発フェーズでは5〜10名程度のチームで開始し、グロースフェーズでは20〜50名規模にスケールアップするといった柔軟なチーム体制の変更が可能です。ベトナムのオフショア開発センターを活用することで、日本国内の開発会社と比較してコストを30〜50%削減できるのも大きなメリットです。プロダクトマネジメント、UI/UXデザイン、フロントエンド、バックエンド、インフラ、QAの各専門領域にスペシャリストが揃っており、SaaSアプリ開発に必要な全領域をカバーしています。

得意領域・実績

Sun Asteriskは、累計500件以上のプロダクト開発支援実績があり、SaaS領域では大手企業の新規SaaSプロダクト立ち上げや、スタートアップのSaaSアプリ開発を多数手がけています。HR Tech、FinTech、HealthTech、不動産テックなど幅広い業界のSaaS開発経験があり、業界特有のドメイン知識を活かした要件定義・設計が可能です。

株式会社ガイアックス|新規SaaSビジネスの立ち上げ支援

株式会社ガイアックス

株式会社ガイアックスは、ソーシャルメディアとシェアリングエコノミーを軸に事業を展開する企業で、自社でも複数のSaaS型サービスを運営しています。自社サービスの開発・運営で培ったSaaSビジネスのノウハウを活かし、クライアントの新規SaaSプロダクトの企画・開発・グロースを包括的に支援しています。スタートアップのインキュベーション事業にも取り組んでおり、SaaSビジネスの立ち上げフェーズに特化した支援に強みを持っています。

特徴と強み

ガイアックスの特徴は、SaaSビジネスのオペレーション全体を理解した上での開発支援です。自社でSaaS型のソーシャルメディアマーケティングサービスやコミュニティプラットフォームを開発・運営しているため、開発だけでなく、カスタマーサクセス、チャーン防止、アップセル戦略といったSaaSビジネスの成長に必要な要素を開発段階から組み込む提案ができます。また、シェアリングエコノミー領域での知見を活かし、マッチングプラットフォーム型のSaaSアプリ開発にも対応しています。

得意領域・実績

ガイアックスは、コミュニティ型SaaS、マッチングプラットフォーム型SaaS、ソーシャルメディア管理SaaSなどの開発実績があります。特にCtoCやBtoBtCのプラットフォーム型SaaSアプリの開発に強みがあり、ユーザー間のインタラクションを促進するUI/UXの設計や、レビュー・評価機能、メッセージング機能の実装に豊富なノウハウを持っています。

クラスメソッド株式会社|AWSを活用したSaaSインフラに精通

クラスメソッド株式会社

クラスメソッド株式会社は、AWSの最上位パートナー(APNプレミアティアサービスパートナー)として、クラウドを活用したシステム開発・運用で国内トップクラスの実績を持つ企業です。技術ブログ「DevelopersIO」は月間200万PVを超え、AWS関連の技術情報の発信拠点として国内で高い認知度を誇っています。SaaSアプリのインフラ設計・構築からアプリケーション開発まで、AWSのサービスを最大限活用した最適なアーキテクチャを提案しています。

特徴と強み

クラスメソッドの最大の強みは、AWSの豊富なサービス群を熟知した上でのSaaS向けインフラ設計力です。Amazon ECS/EKSによるコンテナオーケストレーション、Amazon Aurora/DynamoDBによるデータベース設計、Amazon Cognitoによるユーザー認証、Amazon SESによるメール配信など、AWSの各サービスを適材適所で組み合わせた最適なアーキテクチャを提案します。AWS認定資格保有者が多数在籍しており、コスト最適化、セキュリティ、パフォーマンスの観点からバランスの取れたインフラ設計を実現しています。

得意領域・実績

クラスメソッドは、SaaS事業者向けのAWSインフラ構築・運用で多数の実績を持ち、月間数千万リクエストを処理する大規模SaaSプラットフォームのインフラ設計も手がけています。データ分析基盤の構築にも強みがあり、Amazon Redshift、Amazon Athena、Amazon QuickSightを活用したSaaSアプリ向けのアナリティクスダッシュボードの開発実績も豊富です。

SaaSアプリ開発会社の選び方と評価基準

SaaSアプリ開発会社の選び方と評価基準

技術力・SaaS開発実績の評価方法

SaaSアプリ開発会社を評価する際に最も重要なのは、SaaS特有の技術要件に対する実装経験です。マルチテナントアーキテクチャ(データベース共有型、スキーマ分離型、データベース分離型のいずれか)の設計・実装経験、Stripeなどの決済サービスとのサブスクリプション課金連携の実装経験、OAuth 2.0/OpenID Connectによる認証・認可の実装経験、CI/CDパイプラインの構築経験、クラウドインフラのオートスケーリング設計の経験を具体的に確認しましょう。過去のSaaSプロダクトのリリース実績を提示してもらい、そのプロダクトのユーザー規模、技術スタック、開発期間、チーム構成を聞くことで、自社のプロジェクトとの類似性を判断できます。可能であれば、過去のクライアントにレファレンスチェック(問い合わせ)を行い、実際のプロジェクト進行の品質やコミュニケーションの円滑さを確認することをおすすめします。

契約形態とコミュニケーション体制の確認

SaaSアプリ開発の契約形態は、大きく「請負契約」と「準委任契約(ラボ型開発)」の2つに分かれます。請負契約は成果物の納品を約束する契約であり、要件が明確な初期開発フェーズに適しています。一方、準委任契約は工数に基づいて報酬を支払う契約であり、仕様変更が頻繁に発生するアジャイル開発や、リリース後の継続的な機能追加・改善フェーズに適しています。SaaSアプリはリリース後も継続的に開発を続けるプロダクトであるため、MVP開発は請負契約、リリース後の運用・改善は準委任契約という組み合わせが実務上は効率的です。コミュニケーション体制としては、専任のプロジェクトマネージャーが配置されるか、週次の進捗報告会議が設定されるか、Slackなどのチャットツールでの日常的なコミュニケーションが可能か、といった点を確認しましょう。特にアジャイル開発では、デイリースクラムへの参加やスプリントレビューの実施など、密なコミュニケーションが成功の鍵を握ります。

まとめ:自社に最適なSaaSアプリ開発パートナーを選ぶために

まとめ

6社の比較まとめ

本記事で紹介した6社は、それぞれ異なる強みと得意領域を持っています。株式会社riplaは、コンサルティングから開発・運用まで一気通貫で支援できる体制とAI活用の知見が強みです。株式会社ビコーズは、MVPの立ち上げとPMF達成に特化したプロダクト支援が得意です。株式会社divxは、クラウドネイティブなインフラ基盤の設計・構築力に優れています。株式会社Sun Asteriskは、大規模な開発チームの編成とオフショア開発によるコスト効率が魅力です。株式会社ガイアックスは、自社SaaSの運営経験を活かした新規SaaSビジネスの立ち上げ支援に強みがあります。クラスメソッド株式会社は、AWSのサービスを最大限活用したSaaSインフラの設計に精通しています。自社のプロジェクトの規模、予算、技術要件、フェーズ(0→1の立ち上げか、既存サービスの改善か)に応じて、最適なパートナーを選定してください。

パートナー選定の次のステップ

開発パートナーの候補が絞り込めたら、まずは2〜3社に問い合わせを行い、初回のヒアリングミーティングを設定しましょう。ミーティングでは、自社のSaaSアプリのコンセプト、ターゲットユーザー、想定機能、予算感、希望スケジュールを共有し、各社の提案内容と見積もりを比較検討します。見積もりの比較では、単純な金額の大小だけでなく、提案されたアーキテクチャの妥当性、チーム構成の適切さ、コミュニケーション体制、リリース後の保守・運用サポートの内容まで含めて総合的に評価することが重要です。SaaSアプリは長期にわたって開発と運用を続けるプロダクトであるため、短期的なコストの安さだけでなく、長期的なパートナーシップの質を重視して選定することが、プロジェクト全体の成功につながります。

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・SaaSアプリ開発の完全ガイド

株式会社riplaでは、IT事業会社出身のプロフェッショナルが「Impact-Driven型支援」を通じて、プロダクトやシステムの納品・提供を目的とせず、お客様と同じ目線で、事業成果の達成をゴールとして、高品質なDX/開発支援をいたします。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。IT事業会社出身のプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、「Impact-Driven型支援」を掲げ、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の実現に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。