ActiveMQのシステム開発を依頼するなら、ブローカーを構築できるだけでなく、既存Java・JMSアプリとの連携、障害時の再送、性能試験、運用設計まで一貫して任せられる会社を選ぶことが重要です。
この記事では、株式会社riplaを最初に、ActiveMQや関連するメッセージング基盤の公開情報を確認できる5社を紹介します。ClassicとArtemisの違い、クラウドと自社運用の選び方、費用の目安、発注前に確認したい質問まで、2026年時点の検討材料を整理します。
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・ActiveMQのシステム開発の完全ガイド
ActiveMQのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

ActiveMQは、注文、在庫、請求、通知などの処理をメッセージでつなぎ、送信側と受信側を疎結合にする基盤です。しかし、ブローカーを起動するだけで業務システムが安全になるわけではありません。メッセージの消失、二重処理、順序の乱れ、キューの滞留、証明書の期限切れまでをアプリケーションと運用の両面で設計する必要があります。
メッセージング基盤の設計が業務品質を左右します
キューは一つのメッセージをいずれかのコンシューマが処理する方式で、受注処理やバッチ連携に向いています。トピックは複数の購読者へ配信する方式で、在庫更新と通知を同時に流す用途に適しています。どちらを採用するかだけでなく、永続化、トランザクション、TTL、再送回数、デッドレターキュー(DLQ)へ移す条件を業務単位で決めることが必要です。
ClassicとArtemisを区別して比較する必要があります
ActiveMQ Classicは、従来のActiveMQ 5.x系やOpenWire、JMSとの互換性を重視する案件で候補になります。ActiveMQ Artemisは、より新しい構成や高いスループットを検討する際の候補ですが、クライアント、永続化、トランザクション、管理方法を移行前に検証する必要があります。Amazon MQ for ActiveMQはApache ActiveMQ Classic向けのマネージドサービスであり、Artemisをそのまま提供するサービスではない点も発注前に共有します。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
ActiveMQを使うかどうかを先に決めるのではなく、どの業務を非同期化し、どの処理結果をいつ確定させるかを整理できる点がriplaの相談先としての強みです。既存システムの業務フローを確認し、メッセージの粒度、連携先、例外時の再処理、利用部門の運用手順まで含めて設計します。ブローカー構築だけで終わらず、業務に定着するシステムを目指す企業に向いています。
得意領域とおすすめの企業像
複数の基幹業務をまたぐ連携を整理したい企業、社内に要件定義と運用設計の人材が不足している企業、既存のJavaシステムを活かしながら段階的に刷新したい企業に適しています。PoCでは、再送、重複、DLQ、ブローカー停止からの復旧、ピーク時の遅延を確認し、必要ならAWSなどのクラウド構成やOSSの自社運用も含めて比較できます。
アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS)|Amazon MQでClassicをマネージド運用

AWSは、Amazon MQ for ActiveMQを提供するクラウド事業者です。既存のActiveMQ ClassicやJMSアプリをAWSへ移行し、ブローカーの構築・パッチ・監視の負担を減らしたい企業にとって、比較しやすい候補です。これは個別の受託開発会社ではないため、アプリ改修や移行設計をどのAWSパートナーに任せるかまで含めて体制を確認します。
特徴と強み
Amazon MQには単一インスタンスとアクティブ/スタンバイ構成があり、後者は2つのアベイラビリティゾーンに冗長ペアを配置します。AWS公式ドキュメントでは、障害やメンテナンス時にスタンバイがアクティブになり、再起動時のフェイルオーバーは数秒で完了すると説明されています(出典: AWS「Deployment options for Amazon MQ for ActiveMQ brokers」、2026年)。ただし、クライアント側のFailover Transport、再接続、重複処理まで実装して初めて業務継続につながります。
得意領域と問い合わせ時の確認事項
AWSを選ぶなら、リージョン、インスタンスタイプ、EBSまたはEFS、データ転送、CloudWatch、バックアップの費用を分けて見積もります。AWS公式料金ページの米国東部例では、mq.m5.largeのアクティブ/スタンバイとEFSを使い、一定のストレージ条件で月額428.73米ドルとされています(出典: AWS「Amazon MQ Pricing」、2026年)。日本リージョンや為替、アプリ側のEC2などは別料金です。既存Classicの互換性、対応バージョン、接続数、監視対象の宛先数も確認します。
レッドハット株式会社(Red Hat)|商用サポートと統合基盤を重視

Red Hatは、Apache ActiveMQやApache Kafkaなどのオープンソースコミュニティを基盤にしたRed Hat AMQを提供しています。自社でOSSを組み立てるのではなく、サポート、製品ライフサイクル、OpenShiftを含むハイブリッドクラウドの統合を重視する企業に向く候補です。なお、Red Hatの製品体系は更新されるため、ActiveMQ Classic、Artemis系のAMQ Broker、Kafka系のAMQ Streamsのどれが対象かを提案時に明確にします。
特徴と強み
Red Hat AMQは、企業内に分散するアプリケーションとデータをリアルタイムに統合する基盤として説明されています。サブスクリプションによる問い合わせ窓口、脆弱性対応、標準構成の知見を得やすいことが商用製品の価値です。クラスタリングや認証、監視を含む共通基盤を複数の業務で使う場合は、個別システムごとにOSSを保守するより、責任分界を整理しやすくなります。
得意領域とおすすめの企業像
OpenShift上でコンテナ化した複数サービスを運用したい企業、24時間運用や脆弱性パッチの責任者を明確にしたい企業、クラウドとオンプレミスをまたぐ連携基盤を標準化したい企業に適しています。問い合わせでは、Artemis系への移行可否、JMSクライアントの互換性、メッセージ順序、XAトランザクション、サポート対象のJavaバージョンを確認します。
SCSK株式会社|Red Hat AMQとデータ連携を国内SIで支援

SCSKは、Red Hat製品やデータ連携に関するテクニカルサービスを公開している国内SIerです。公式情報では、Red Hat AMQをApache ActiveMQやApache Kafkaなどに基づくメッセージングプラットフォームとして案内しています。ActiveMQ単体の構築ではなく、既存アプリ、API、バッチ、クラウド基盤を含む企業内連携として相談したい場合の候補になります。
特徴と強み
メッセージング基盤を導入すると、ネットワーク、認証、データ形式、監視、障害対応の設計が周辺システムへ広がります。SCSKのようにミドルウェアの導入支援とデータ連携をまとめて相談できる会社なら、製品設定と業務アプリの改修を別々に発注する負担を抑えられます。公開情報だけで個別案件の成果を断定せず、類似する業界、メッセージ量、対応プロトコルの実績を提案時に確認します。
得意領域とおすすめの企業像
JavaやOpenShiftを使う既存業務システムを段階的に連携したい企業、複数部門のデータ連携を一社で管理したい企業、運用引継ぎや教育まで含めた国内支援を求める企業に向いています。RFPには、キューとトピックの数だけでなく、1秒あたりの発行数、最大メッセージサイズ、保持時間、ピーク時間、許容遅延、同時接続数を記載し、各社の提案条件をそろえます。
株式会社日立ソリューションズ|Active MQと企業連携の高可用性を支援

日立ソリューションズは、Red Hat JBoss AMQの製品情報を公開しているSI企業です。公開ページでは、Apache Active MQを基盤に、JMS、AMQP、Java、C++、.NET、OpenWire、STOMPなどのAPI・プロトコル、永続性やマスター・スレーブの高可用性を案内しています。既存の異なる言語や拠点をまたぐシステム連携を、企業基盤として整理したい場合に検討できます。
特徴と強み
企業連携では、メッセージを送れることよりも、障害発生時にどの担当者が何を見て、どこから再処理するかが重要です。永続化、冗長化、管理ツール、障害対応の体制を一つの設計にまとめられる会社を選ぶと、システム部門と業務部門の責任分界を決めやすくなります。店舗、物流、金融、製造など、停止時の影響が大きい業務では、復旧演習を契約範囲に含めることを検討します。
得意領域とおすすめの企業像
複数言語のアプリケーションを接続したい企業、アクティブ/スタンバイや災害対策を重視する企業、メッセージ基盤を業務システムの共通サービスとして運用したい企業に適しています。提案依頼では、現行のJMSバージョン、OpenWire以外の利用有無、再送とDLQの運用、RPO・RTO、監視画面とエスカレーションの範囲を具体的に質問します。
日本電気株式会社(NEC)|大規模基盤とセキュリティ統制を重視

NECは、JBoss製品ラインナップの公開ページで、Red Hat AMQやApache ActiveMQを採用したメッセージング機能を紹介しています。大規模なWebアプリケーションからESBまでの企業基盤、クラスタリング、トランザクション、既存OSSのサポートを重視する場合の調査候補です。公開ページは製品情報を示すもので、現在のActiveMQ Classic/Artemis案件の対応可否や担当組織は問い合わせで確認します。
特徴と強み
金融、製造、公共など、連携停止や情報漏えいの影響を抑えたい領域では、性能だけでなくアクセス制御、監査ログ、脆弱性管理、変更承認の仕組みが欠かせません。NECのようにエンタープライズ向けOSSの支援情報と大規模基盤の知見を持つ会社を検討すると、技術導入と統制要件を同じRFPで扱いやすくなります。データ分類や個人情報の保存期間も、アプリ側の設計項目として明記します。
得意領域とおすすめの企業像
既存の大規模Java基盤を安定運用したい企業、複数の業務システムを統合しながらセキュリティ審査を通したい企業、平日昼間だけでなく障害時の支援体制を必要とする企業に向いています。NECへ相談する場合は、Red Hat製品のサポート範囲、ActiveMQの対象バージョン、24時間365日対応の有無、脆弱性公開からパッチ提供までのSLAを見積書と契約書で確認します。
ActiveMQのシステム開発パートナーを選ぶポイント

6社を比較する際は、知名度や製品名の掲載だけで決めず、同じ要件を渡して提案の具体性を見ます。特に、ClassicとArtemisの選定理由、アプリ側の改修範囲、障害試験の条件、運用開始後の責任分界が、会社ごとの違いとして表れます。
実績と経験はメッセージ単位で確認します
「ActiveMQの実績があります」という説明だけでは不十分です。ClassicかArtemisか、JMSかAMQPか、単一構成かHA構成か、メッセージ量と許容遅延はいくつか、どの範囲を自社が担当したかを質問します。可能であれば匿名化した構成図、試験項目、障害時の手順書を確認し、似た業務要件での経験を評価します。
技術力は5項目のPoCで比べます
提案前のPoCでは、(1)メッセージの永続化と再送、(2)同じメッセージが2回届いた場合の冪等性、(3)処理順序、(4)DLQへの退避と再処理、(5)ブローカー停止・再起動後の復旧を確認します。そこへピーク負荷、ネットワーク遅延、ディスク逼迫、コンシューマ停止を加えると、本番に近い弱点が見えます。性能値はサンプル環境の結果として扱い、自社のメッセージサイズと接続数で再測定します。
運用体制と契約の責任分界を確認します
ActiveMQのシステムでは、キュー長、EnqueueCount、DequeueCount、InFlightCount、ExpiredCount、メモリ使用率、ストレージ使用率を監視します。AWS公式ドキュメントでは、Amazon MQのCloudWatch指標は毎分収集され、ActiveMQでは最初の1,000宛先が監視対象と説明されています(出典: AWS「Available CloudWatch metrics Amazon MQ for ActiveMQ brokers」、2026年)。誰がアラートを受け、何分以内に判断し、DLQをどう再処理するかまでを運用設計書とSLAに記載します。
よくある質問(FAQ)

ActiveMQの開発会社を選ぶときは、製品の知識だけでなく、移行や運用の現実的な条件を確認します。ここでは、発注前によく寄せられる質問に結論から回答します。
ActiveMQのシステム開発会社はどのように選べばよいですか?
ClassicとArtemisの選定理由、既存アプリの改修、HA、性能試験、DLQ再処理、脆弱性対応まで提案できる会社を選びます。製品の販売元だけでなく、業務要件と運用設計を理解してRFPへ落とし込めるかを、PoCと質問への回答で確かめます。
ActiveMQのシステム開発費用はいくらかかりますか?
目安は、接続と障害検証だけのPoCで80万〜250万円、小規模な本番導入で300万〜700万円、中規模のHA・複数連携で700万〜1,500万円です。複数拠点、旧ブローカー移行、24時間運用、災害対策まで含む大規模案件は1,500万円以上になる場合があります。これは公開統計ではなく、要件・工数から算出した目安ですので、要件定義、環境構築、連携実装、試験、移行、保守を分けて見積もります。
ActiveMQの脆弱性やセキュリティは誰が対応しますか?
契約で責任分界を明記します。Apache ActiveMQ公式のセキュリティアドバイザリには、2026年の認可回避、DoS、WebコンソールのXSSなど複数の修正情報が掲載されています(出典: Apache ActiveMQ「Security Advisories」、2026年)。バージョン監視、管理コンソールの公開範囲、TLS、認証・認可、パッチ検証、緊急時の再起動を、保守会社と自社のどちらが担当するか決めます。
まとめ

ActiveMQのシステム開発会社は、ブローカーを構築できるかだけでなく、業務アプリとの連携、障害時の復旧、監視、セキュリティ、保守までを評価して選びます。今回紹介した6社は、ripla、AWS、Red Hat、SCSK、日立ソリューションズ、NECです。AWSはClassicのクラウド運用、Red Hatは商用サポート、国内SI各社は既存業務や大規模基盤との統合というように、得意な相談の入口が異なります。
まずは要件とPoCの条件をそろえます
発注前に、1秒あたりの発行数、最大メッセージサイズ、ピーク時間、保持時間、許容遅延、接続数、順序保証、RPO・RTOを数値化します。そのうえで、再送、重複、DLQ、停止復旧、ピーク負荷の5項目を同じ条件で比較すると、見積金額だけでは見えない技術力と運用力を判断できます。
業務に合う構成と支援会社を相談します
Classicを継続するのかArtemisへ移行するのか、Amazon MQを使うのか自社運用するのかは、既存資産、必要な可用性、運用人員、予算によって変わります。候補会社へ同じRFPを渡し、製品選定の理由と運用終了後の移管方法まで確認すれば、将来のベンダーロックインも抑えられます。
▼全体ガイドの記事
・ActiveMQのシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
