Amazon Keyspacesのシステム開発を外注するなら、AWS・Apache Cassandra/NoSQLの設計力に加え、CRMやMAの業務要件、移行、監視まで説明できる会社を選ぶことが成功の近道です。
Amazon Keyspacesは、Cassandra互換のサーバーレスデータベースです。大量の顧客行動イベントや配信ログを低遅延で扱える一方、クエリを先に決めるデータモデリングが必要です。本記事では、株式会社riplaを最初に、実在する開発会社・ベンダーをあわせて6社紹介します。各社の支援領域だけでなく、Keyspaces固有の実績を確認する質問、AWS利用料と開発費を分けた見積もりの見方まで整理します。
▼全体ガイドの記事
・Amazon Keyspacesのシステム開発の完全ガイド
Amazon Keyspacesのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

Keyspacesはサーバーの調達やパッチ適用をAWSに任せられるため、運用負担を軽くしやすいサービスです。しかし、一般的なリレーショナルデータベースと同じ感覚で顧客・商談・請求の全データを置くと、JOINや自由検索の要件で設計が行き詰まる場合があります。発注先には、業務設計とデータ設計を一緒に考える力が求められます。
データモデルの成否が性能と費用を左右します
Keyspacesでは、利用する画面やAPIのアクセスパターンに合わせてパーティションキーとクラスタリングキーを設計します。「顧客IDで直近30日の行動を見る」「リードIDごとに最新の配信結果を読む」といったクエリを先に定義し、ホットパーティション、1行のサイズ、読み書きのピークを負荷試験で確かめます。AWS公式ドキュメントも、既存のCassandraアプリケーションコードや開発ツールを利用できる一方、運用コストだけでなく保守・運用などのTCOは別途評価するよう案内しています(出典: AWS公式「What is Amazon Keyspaces?」、2026年8月確認)。
発注前に業務要件と納品範囲をそろえます
営業・CRM・MAで扱う顧客情報、商談履歴、開封・クリックイベントは、保持期間や削除請求への対応が異なります。Keyspacesに置くのは高速なイベント履歴だけにして、顧客の正規マスタや複雑な集計はAurora、RDS、検索エンジン、データウェアハウスに分ける構成も有力です。要件定義書、CQLのテーブル定義、API仕様、IaC、移行仕様、テスト結果、運用Runbook、ソースコードの納品範囲を契約書で確認すると、後半の追加費用を抑えやすくなります。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
riplaの強みは、システムを作る前に、現場の業務と成果指標を整理しやすい点です。Keyspacesを採用する場合も、まず「どの業務イベントを何秒以内に読み書きするか」「顧客マスタとイベントログをどこで分けるか」を言語化し、必要なデータだけを対象にPoCを行う進め方が適しています。現場入力を無視して運用開始後にExcelへ戻るリスクや、表記揺れを残したまま自動化するリスクも、業務側と開発側をつなぐ立場から検討できます。
得意領域と相談時に確認したいこと
営業・顧客・生産・販売管理など、複数部門をまたぐ業務システムの企画から導入、定着までを一社に相談したい企業に向いています。公開情報だけでKeyspaces固有の実装実績を断定するのではなく、問い合わせ時にはCassandra互換DBのデータモデリング、AWS環境の構築担当、性能試験の方法、運用開始後の月次コストレビューを確認してください。要件定義から小規模なイベント蓄積の検証を始め、必要な範囲だけ本番化する相談がしやすい会社を探している場合に候補になります。
株式会社NTTデータ|大規模なAWS移行と業務システムに対応

株式会社NTTデータは、業務システムや大規模組織のクラウド移行・モダナイゼーションを相談しやすい大手ITサービス企業です。公式ページでは、AWSのクラウド変革について、移行・モダナイゼーション・マネージドサービスを一体で提供し、70,000以上のAWSワークロードを移行した実績を案内しています(出典: NTT DATA公式「AWS Cloud transformation」、2026年8月確認)。
特徴と強み
現行のオンプレミスや自社運用Cassandraを含む複雑なシステムを、セキュリティやガバナンスと合わせてAWSへ移す体制を組みやすい点が強みです。認証、ネットワーク、監視、データ連携、24時間運用などを別々の会社に分けず、全体計画として整理したい企業に向いています。Keyspacesは単なるデータベース置換ではなく、アプリケーションのアクセスパターンを変える場合があるため、移行前のアセスメントを重視すると安心です。
得意領域・実績と確認ポイント
金融、製造、公共など、規制や業務継続性を重視する大規模案件の候補になります。NTT DATA公式はAWS移行の専門家が多数のワークロードを扱ったことや、セキュリティ・コンプライアンスを含む移行計画を示していますが、同ページだけでKeyspacesやCassandraの案件を特定できるわけではありません。提案時には、CQLの互換性確認、デュアルライト、照合、ロールバック、個人情報の削除フローを誰が担当するか、さらに小規模PoCの費用と本番移行の見積もりを分けて確認してください。
SCSK株式会社|AWS導入から運用改善まで一括支援

SCSK株式会社は、AWSの導入計画、移行、構築、運用までをまとめて相談できる実在のシステムインテグレーターです。公式ページでは、AWS東京リージョン開設当時の2012年からサービスを提供し、AWSプレミアティアサービスパートナーとして、さまざまな業界のシステム構築を支援していると案内しています。
特徴と強み
SCSKのAWSサービスは、計画から移行、構築、運用までを対象にし、業務領域への理解やITガバナンスを考慮した導入を強みとして掲げています。KeyspacesをCRM全体の置き換えにするか、MAや広告のイベントログに限定するかを、既存システムとの連携まで含めて検討したい企業に適しています。データ分析や監視を含む基盤を一社で整えたい場合にも、相談の入口を作りやすい会社です。
得意領域・実績と確認ポイント
大手企業の業務システム、クラウド移行、セキュリティ、保守をまとめて任せたい企業に向いています。公式ページにはAWS認定資格保有者が3,000人を超えることや、移行・DevOps・Well-Architectedなどのコンピテンシーが掲載されています(出典: SCSK公式「SCSKクラウドサービス(AWS)」、2026年8月確認)。ただし、資格者数はKeyspacesの設計品質を直接保証する指標ではありません。提案担当者に、Cassandraのパーティション設計例、RRU・WRUの試算、PITRやTTLの費用、運用監視の一次対応時間を提示してもらうことが大切です。
富士通株式会社|大企業向けのクラウド変革と運用を重視

富士通株式会社は、クラウド活用戦略、モダナイゼーション、運用管理を大規模な業務環境に組み込みたい企業の候補です。公式のクラウドトランスフォーメーションページでは、信頼性や拡張性のあるクラウド基盤の構築とICTライフサイクル管理を支援し、AWSとの提携拡大も案内しています。
特徴と強み
既存の基幹システム、オンプレミス、複数クラウドを含む全体の信頼性やセキュリティを重視し、運用まで長期的に設計したい企業に適しています。営業・顧客データの一部をKeyspacesへ切り出す場合も、ネットワーク、認証、監査ログ、バックアップ、災害対策を既存のIT統制に合わせて整理できます。単にサーバーをなくすだけではなく、業務継続性を含めたクラウド変革を進めたい場合に検討しやすい会社です。
得意領域・実績と確認ポイント
大企業の業務標準、セキュリティ審査、運用体制、災害復旧を含めて承認を取りたい案件が主な候補です。富士通の公開情報にはクラウド基盤やAWS連携の支援内容がありますが、KeyspacesのCQL設計や既存Cassandraからの移行を同じチームが担当できるかは個別確認が必要です。提案時には、Keyspacesを採用しない場合の代替案、データ分類、国内リージョン要件、運用監視の範囲、設計書やIaCの納品条件まで比較してください。
TIS株式会社|クラウドネイティブ化を構想から運用まで伴走

TIS株式会社は、既存システムの診断からAWS設計、インフラ自動化、セキュリティ、運用監視までを一体で検討したい企業に向く開発会社です。TIS公式は、AWS ITトランスフォーメーションパッケージでクラウドネイティブ化を包括支援し、AWSプレミアティアパートナーとして構想から実装まで伴走すると説明しています(出典: TIS公式「クラウドネイティブとは?」、2026年3月更新ページを2026年8月確認)。
特徴と強み
マイクロサービス化、コンテナ化、CloudFormationなどのIaC、CloudWatchの監視自動化を組み合わせ、変化の多いサービスをクラウドネイティブに整えたい企業に適しています。MAの配信イベントをKeyspacesに蓄積し、分析基盤へ連携するような構成では、アプリケーション、データベース、監視の境界を明確にすることが重要です。TISのように構想から運用までを扱う会社に相談すると、開発後に監視や障害対応を別途探す負担を減らしやすくなります。
得意領域・実績と確認ポイント
既存業務アプリを段階的にモダナイズし、セキュリティと運用を自動化したい企業が候補です。公開ページからTISのAWS支援やクラウドネイティブ対応は確認できますが、Keyspacesの導入実績やCassandraの専門担当者の有無は案件ごとに確認してください。質問例として「1KBを超える行のWRU試算はどう行うか」「TTL削除を監査できるか」「テーブルごとのPITR費用を誰が管理するか」「障害時にどの会社が一次対応するか」を提示すると、提案の具体性を比べられます。
クラスメソッド株式会社|AWS設計・構築・運用を技術面から支援

クラスメソッド株式会社は、AWSのアーキテクチャ設計、セキュリティ設計、移行プランニング、IaC、コスト最適化、運用改善を技術面から相談しやすい会社です。公式サービス一覧には、AWSとの戦略的協業を背景に、検討、設計、導入、運用の支援項目が掲載されています。また、AWS/Snowflakeのデータ活用基盤やアプリ開発なども案内されています。
特徴と強み
クラウドの設計判断を早く検証し、アプリ開発とインフラ運用を自動化したい企業に向いています。Keyspacesでは、オンデマンド容量モードで利用量を測り、アクセスが安定してからプロビジョンド容量やDatabase Savings Plansを比較する進め方があります。クラスメソッドの公式サービスにもコスト最適化、セキュリティ、構築支援、運用保守が含まれるため、PoCから運用改善までの技術課題を切り分けて相談しやすい候補です。
得意領域・実績と確認ポイント
自社にAWSの技術担当が少なく、CQLのデータモデル、ネットワーク、監視、コストを専門家と一緒に検証したい企業に適しています。公式ページでは、異なる業種・規模の企業5,600社以上でのプロジェクト実績も案内されています(出典: クラスメソッド公式「サービス一覧」、2026年8月確認)。一方で、公開情報からKeyspaces固有の案件内容まで断定してはいけません。相談時には、Cassandraからの移行経験、Keyspacesの制限事項を踏まえたテーブル設計、アプリ実装を自社と分担する範囲、運用契約とAWS請求の責任分界を確認してください。
Amazon Keyspacesのシステム開発会社を選ぶポイント

6社を比べるときは、AWSパートナーランクや資格者数だけで決めず、Keyspacesを使ったときの設計・移行・運用の成果物を確認します。特に営業・CRM・MAのように個人情報と大量イベントが混在する領域では、技術の適合性、業務の定着、契約の透明性を同じ基準で見ることが必要です。
実績と経験は成果物で確認します
「Keyspacesに対応できます」という回答だけでなく、匿名化したテーブル設計例、アクセスパターンの整理票、負荷試験計画、移行リハーサルの結果を見せてもらいます。既存Cassandraから移す場合は、デュアルライト、一括ロード、整合性照合、段階的な切り替え、ロールバックをどの順で実施するかが重要です。AWS公式のAdobe事例では、既存CassandraとKeyspacesへのデュアルライト、AWS GlueとApache Sparkによる履歴データ移行を組み合わせ、6か月でほぼ停止時間なく移行し、コストを40%削減しています(出典: AWS公式「Adobe Case Study」、2026年8月確認)。この数字を自社案件にそのまま当てはめず、データ量と停止許容時間を前提に比較してください。
技術力は料金と非機能要件まで評価します
AWS公式の料金ページによると、オンデマンドでは読み取りをRRU、書き込みをWRUで計測し、LOCAL_QUORUMでは4KBまでの読み取りが1RRU、1KBまでの書き込みが1WRUです。10KBの行を読む場合は3RRU、3KBの行を書き込む場合は3WRUとなり、マルチリージョンで2リージョンへ3KBを書けば6WRU相当になります(出典: AWS公式「Amazon Keyspaces pricing」、2026年8月確認)。料金は行サイズ、整合性、TTL、PITR、Streams、ストレージ、PrivateLink、データ転送まで含めて試算します。公式の無料利用枠も最初の3か月に月3,000万オンデマンドWRU、3,000万オンデマンドRRU、1GBストレージですが、アプリや監視などの周辺費用は別です。
プロジェクト管理と運用体制を確認します
開発会社の費用は、KeyspacesのAWS実費と分けて比較します。リサーチノートをもとにした2026年の初期目安では、データモデル検証を含むPoCが100万〜300万円、単一機能のイベント蓄積やAPI連携が300万〜1,000万円、中規模のCRM・MA連携が1,000万〜3,000万円、大規模移行やマルチリージョン、監査要件込みが3,000万円〜1億円超となる可能性があります。これは公定価格ではなく、要件定義、データクレンジング、性能試験、教育、保守を含むかで変わる編集部の推定レンジです。期間もPoCで4〜8週間、最小構成で3〜6か月、中規模の移行込みで6〜12か月を仮置きし、提案書で前提をそろえます。
Amazon Keyspacesのシステム開発でよくある質問

会社を選ぶ前に、Keyspacesの適合性、費用、移行の難しさを整理すると、提案内容を比較しやすくなります。ここでは、問い合わせ前に特に多い質問へ直接回答します。
Amazon KeyspacesはCRM全体のデータベースに向いていますか?
CRM全体に必ず向くわけではありません。大量かつ高速に追加される行動イベント、配信履歴、時系列ログには適しますが、顧客・商談・請求を自由にJOINして帳票化する用途では、AuroraやRDSなどのSQLデータベースと役割分担を検討します。業務画面ごとのアクセスパターンと検索条件を先に整理して判断してください。
Amazon Keyspacesの費用は月額いくらですか?
利用量で変わるため、DBだけの一律料金はありません。小規模な検証では無料利用枠の範囲から始められますが、本番では読み書きの回数、1行のサイズ、保存容量、PITR、TTL、Streams、マルチリージョン、PrivateLinkをAWS料金計算機へ入力し、API、監視、データ転送まで合算します。開発費も含めて判断する場合は、PoC、本番開発、移行、運用保守を別項目で見積もることが重要です。
開発会社へ問い合わせるとき何を伝えればよいですか?
データの種類、月間の読み書き回数、ピーク時の1秒あたりのリクエスト、1行の平均サイズ、保持期間、個人情報の有無、希望リージョン、停止許容時間を伝えます。加えて、現在のCassandraやCRMの構成、必要なAPI、マルチリージョンの要否、PITRと監査ログの要件、納品してほしい設計書やIaCも提示します。開発会社には「Keyspaces固有の担当実績を確認できるか」「別DBを含めた比較案を出せるか」「月次のAWS料金レビューと障害一次対応を含むか」を質問してください。
まとめ

Amazon Keyspacesのシステム開発会社を選ぶときは、会社名やAWS資格の数だけでなく、Cassandraのデータモデリング、CRM・MAとの役割分担、移行と性能試験、セキュリティ、運用費まで確認してください。今回紹介した6社のうち、riplaは業務要件の整理から開発・定着までを一気通貫で相談したい企業、NTTデータ・SCSK・富士通は大規模な業務基盤や長期運用、TISはクラウドネイティブ化、クラスメソッドはAWSの技術検証や運用改善を重視する企業に向く候補です。
なお、AWS公式の導入事例では、Adobeが自社運用CassandraからKeyspacesへ6か月で移行し、ほぼ停止時間なく運用しながらコストを40%削減した事例があります。一方で、これは特定のデータ量・チーム体制・設計に基づく結果です。自社では、まず実データに近いPoCでレイテンシー、料金、削除、障害復旧を測定し、Keyspacesを採用する範囲を決めることが安全です。
▼全体ガイドの記事
・Amazon Keyspacesのシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
