Android Studioのシステム開発費用は、情報閲覧だけなら50万〜100万円、業務入力・API・管理画面まで含めると300万〜800万円、複雑な連携やAI・IoTを含めると1,500万〜3,000万円以上が目安です。実際の金額は、アプリ画面の数だけでなく、バックエンド、端末検証、データ移行、セキュリティ、リリース後の保守まで含めて決まります。
Android StudioはAndroidアプリを開発する公式IDEであり、単体で完成した業務システムを提供する製品ではありません。そのため「Android Studioのシステム」を発注するときは、Androidアプリ、API、データベース、管理画面、配布・運用を一つのシステムとして見積もることが重要です。本記事では、2026年時点の費用相場、内訳、価格が変わる要因、開発期間、コスト最適化、見積もりの比較方法まで、発注担当者が予算を組む順番に沿って解説します。
▼全体ガイドの記事
・Android Studioのシステム開発の完全ガイド
Android Studioのシステム開発とは何ですか?

Android Studioのシステム開発とは、Android端末で動くアプリを入口にして、業務データを安全に処理・共有する仕組みを作ることです。見積もりではIDEの利用料だけを計算するのではなく、利用者が操作するアプリと、その裏側のサーバーや運用体制をまとめて考えます。
Android Studioと開発対象のシステムは別物です
Android Studioは、コード編集、ビルド、エミュレーター、デバッグ、プロファイリング、Composeの画面確認などをまとめて扱う開発環境です。アプリの画面を作る作業には欠かせませんが、在庫情報を保存するデータベース、基幹システムとつなぐAPI、管理者が使うWeb画面、通知や監視の仕組みは別途設計・実装します。
したがって、「Android Studioでシステムを作りたい」という相談では、最初に何をアプリ化するのかを言語化します。たとえば訪問営業の記録なら、担当者のログイン、顧客検索、位置情報、写真登録、オフライン保存、上司の承認、管理画面での集計までが一つの業務フローです。画面数だけで見積もると、後からAPIや権限管理が追加され、金額と期間が膨らみます。
業務システムでは現場のデータと運用まで対象になります
業務アプリでは、販売、在庫、点検、配送、訪問記録、営業支援など、現場で発生するデータを正しく登録し、あとで会社の判断に使える状態へ整える必要があります。紙やExcelに残っている表記揺れ、担当者ごとの例外処理、通信が切れたときの入力方法を整理しないまま開発すると、アプリが完成してもデータが揃いません。
費用を考える際は、アプリの機能だけでなく、誰がマスタを管理するか、どのシステムと連携するか、端末を紛失したときにどうするかまで含めます。業務の標準化やデータ移行に発注者側の協力が必要になる点も、見積もり前に確認したいポイントです。
Android Studioで作るシステムの構成を分解します

同じAndroidアプリでも、スタンドアロン型と業務システム型では費用の構造が異なります。ここでは見積書に登場しやすい構成を三つに分けます。発注前に対象範囲を決めておくと、各社の見積もりを同じ条件で比較しやすくなります。
Androidクライアント側の費用
クライアント側には、ログイン、検索、一覧・詳細、入力、写真やバーコードの読み取り、プッシュ通知、位置情報、オフライン保存などの機能が含まれます。KotlinとJetpack Composeによるネイティブ開発は、Androidの機能を細かく使いたい場合に向いています。一方、AndroidとiOSを同時に作るなら、FlutterやReact Nativeで共通部分を増やし、初期費用を抑えられる可能性があります。
ただし、クロスプラットフォームを選べば必ず安くなるわけではありません。Bluetooth、特殊なカメラ制御、端末管理、Wear OS連携などでOSごとの実装が必要になると、共通化の効果は小さくなります。技術名ではなく、必要な端末機能と3年の保守体制で判断します。
API・データベース・管理画面の費用
業務システムの予算を大きく左右するのが、アプリの裏側です。認証、権限、API、データベース、ファイル保管、通知、ログ、バックアップ、管理者向けWeb画面を作る場合、アプリ画面の開発費とは別の工数が発生します。基幹システム、在庫、販売管理、会計、SaaSと連携するなら、接続仕様の確認やエラー時の再送処理も必要です。
たとえば、写真付き点検報告を登録するシステムでは、写真の圧縮、アップロード失敗時の再送、作業者と管理者の権限、承認履歴、検索・集計、データの保存期間まで設計します。これらを「簡単な入力画面」として扱うと、リリース後の改修費が初期見積もりを上回ることがあります。
配布・セキュリティ・運用の費用
公開アプリなら、Google Play Console、ストア素材、審査対応、プライバシーポリシー、Data safety申告が工程に入ります。社内限定アプリなら、Managed Google PlayやMDM・EMM、仕事用プロファイル、端末の遠隔ロック・ワイプを検討します。GoogleのAndroid Enterpriseでは、EMMコンソール、Android Device Policy、Managed Google Playが組み合わされ、組織が承認したアプリを配布できます(出典: Google for Developers「Android Enterprise」、2025年更新)。
さらに、クラウド利用料、監視、脆弱性対応、OSやSDKの更新、クラッシュ調査、問い合わせ対応を毎月または毎年見込みます。初期開発費だけを比較すると、安い会社に見えても、保守範囲が狭く追加費用が多いケースがあります。見積書では「開発」と「運用」を分けず、少なくとも3年間の総保有コストで確認します。
Android Studioのシステム開発費用の相場はいくらですか?

結論として、Android単体の初期開発費は50万〜3,000万円以上まで幅があります。公開されている国内のアプリ開発費用解説を突き合わせた目安であり、業務システムではAPI、管理画面、既存データ連携、端末検証の有無によって大きく変わります(出典: 株式会社ripla・株式会社LASSICのAndroidアプリ費用解説、2026年参照)。以下の価格帯は予算取りの仮置きとして使い、最終金額は要件定義後の見積もりで確定させます。
情報閲覧・問い合わせ中心なら50万〜100万円程度
会社情報、お知らせ、ニュース、問い合わせフォーム、簡単な検索などに絞ったアプリは、50万〜100万円程度が一つの目安です。既存のWebサイトやCMSを利用し、アプリ側は情報表示と通知だけにするなら、開発対象を限定できます。想定期間は1〜2か月程度ですが、ストア申請、デザイン素材、APIの有無で前後します。
この価格帯で業務システムを作る場合は注意が必要です。ログイン、個人別の権限、写真登録、オフライン対応、管理画面、既存システム連携を追加すると、単純な情報閲覧アプリの相場から外れます。安い初期費用を優先するなら、まず公開情報と問い合わせだけのMVPに限定し、業務処理は第2段階に分けます。
会員登録・検索・通知なら100万〜300万円程度
会員登録、ログイン、プロフィール、検索、プッシュ通知、お気に入りなどを備えるアプリは、100万〜300万円程度が目安です。ユーザー情報をAPIとデータベースに保存するため、認証方式、パスワード再設定、権限、退会・削除、ログ管理を設計します。開発期間は2〜4か月程度を仮置きしますが、管理画面や本人確認が加わると上振れします。
会員向け機能では、画面数よりも例外処理が費用を左右します。メールが届かない場合、重複登録、アカウント停止、通知を受け取れない端末、利用規約への同意履歴などを洗い出すことが大切です。開発会社には、通常の操作だけでなく失敗時の処理を見積もりに含めるよう依頼します。
業務入力・API・管理画面なら300万〜800万円程度
業務入力、写真・バーコード、位置情報、API、管理画面、権限管理を含む場合は、300万〜800万円程度を初期費用の仮置きにします。期間は3〜6か月程度が目安です。これは単純なアプリ機能の公開相場に、業務データの扱い、サーバー側の処理、テスト、端末マトリクスを加味した整理です。既存の基幹・在庫・販売管理との連携が複数ある場合は、800万円を超えることも珍しくありません。
特に費用が増えやすいのは、通信断でも入力できるオフライン同期、複数拠点の権限、承認ワークフロー、監査ログ、過去データの移行です。見積書で「アプリ開発一式」とだけ書かれている場合は、サーバー、管理画面、テスト、移行の範囲を分解してもらいます。
決済・地図・チャット・AI連携なら500万〜3,000万円以上
決済、地図、チャット、予約、動画、IoT、AI、複雑な権限、複数システム連携を含むと、500万〜1,500万円程度、または1,500万〜3,000万円以上になる場合があります。大規模バックエンド、同時接続数、リアルタイム処理、機械学習モデル、監査要件、24時間運用が加わると、一般的なアプリ相場では判断できません。
この価格帯では、機能を並べた見積もりより、利用者数、ピーク時のアクセス、データ保持期間、障害時の復旧目標、外部サービスの従量課金を前提条件にします。国内の公開費用資料でも、小規模なスマートフォンアプリは50万〜300万円、大規模・高機能なシステムは1,500万円以上の例が示されています(出典: システム開発費用に関する国内公開資料、2025〜2026年)。ただし、個別案件の価格をそのまま自社へ当てはめてはいけません。
費用の内訳と価格が変動する要因を確認します

総額だけでなく、どの工程にいくらかかるかを見ると、価格差の理由が分かります。一般的な業務アプリでは、要件定義・PM、UI/UX、Androidアプリ、API・バックエンド、管理画面、QA・端末テスト、リリース準備の工数に分けて比較します。以下の比率は案件を整理するための目安であり、機能や体制で変動します。
人件費と工数は役割別に確認します
公開されている国内の費用解説では、エンジニアの人月単価は40万〜160万円程度とされることがあります。実際の見積もりでは、要件定義を担うPM・業務コンサルタント、UI/UXデザイナー、Androidエンジニア、バックエンドエンジニア、QA、インフラ担当の単価と稼働月数を分けて確認します(出典: 国内のアプリ・システム開発費用解説、2026年参照)。
費用配分の仮置きとして、UI/UXを15〜25%、アプリ本体を30〜40%、API・バックエンドを25〜35%、QA・端末テストを10〜20%、PM・ドキュメントを5〜10%と整理できます。たとえば画面が少なくてもAPI連携が複雑なら、アプリ本体よりバックエンドの比率が上がります。各社に同じ内訳を求めることで、単価の安さではなく必要工数の差を比較できます。
固定価格・準委任・月額保守の違いを確認します
料金体系は、要件と納品物を先に固めて総額を決める請負・固定価格型、稼働時間や人月をもとに進める準委任型、リリース後の対応範囲を月額で契約する保守型に分けて考えます。画面や仕様が固まっている小規模開発は固定価格型が比較しやすく、現場検証をしながら要件を調整するMVPは準委任型が合う場合があります。
固定価格でも、要件変更や対象端末の追加、外部サービスの仕様変更は追加費用になることがあります。準委任型では、月の稼働時間、参加する役割、成果物、進捗報告、未消化時間の扱いを確認します。保守型では、月額に含む問い合わせ・障害対応・OS更新の回数や時間を明記し、クラウド利用料と機能追加費を分けて管理します。
端末・OS・通信環境の指定で金額が変わります
Androidはメーカー、画面サイズ、OS、メモリ、独自の省電力制御などの差があるため、対応端末を増やすほど検証工数が増えます。見積もり時には、最低対応OS、対象機種、タブレットの有無、画面回転、バックグラウンド制限、カメラやバーコードの種類を指定します。全端末を保証するのではなく、利用実績の多い機種を代表端末として定義する方法もあります。
通信環境も重要です。倉庫や訪問先で電波が不安定なら、入力内容を端末に一時保存し、復旧後に再送する仕組みが必要です。同期競合や二重登録を防ぐ設計、エラー表示、再送ログまで含めると工数が増えるため、「オフライン対応」という一言だけで見積もらないようにします。
認証・セキュリティ・データ移行が上振れ要因になります
SSO、多要素認証、生体認証、細かな権限、監査ログ、端末紛失時の遠隔ログアウト、暗号化、脆弱性診断を求めるほど、設計・実装・テストの範囲が広がります。個人情報や位置情報、写真を扱う場合は、保存期間、削除、アクセス記録、委託先、バックアップの扱いも明文化します。
既存のExcelや基幹システムからデータを移す場合は、形式変換、重複除去、マスタの表記揺れ、移行リハーサル、移行後の照合が必要です。データを発注者が準備できないまま開発を始めると、アプリ側の改修や納期変更につながります。移行対象件数と品質確認の担当者を、見積もりの前提条件に入れます。
Google PlayとAPI更新の運用費も見込みます
Google Playでは、2026年8月31日から新規アプリと更新アプリにAndroid 16(APIレベル36)以上のターゲットが求められます。既存アプリも新しいAndroid端末の利用者へ提供し続けるには、Android 15(APIレベル35)以上が必要になる要件があります(出典: Google Android Developers「Meet Google Play’s target API level requirement」、2026年)。このようなOS・API要件への追随は、初期開発後も発生する保守作業です。
リリース後の保守費は、公開解説で月10万〜30万円程度の例があります。業務アプリでAPI更新、クラッシュ対応、端末追加、監視、軽微な改修まで含めるなら、月20万〜60万円以上を仮置きし、対応時間や作業上限を確認します。年間保守を初期開発費の15〜20%で考える方法もありますが、24時間監視、大規模なデータ基盤、頻繁な機能追加は別見積もりにします。
開発期間と見積もりの進め方を整理します

費用だけを先に聞くと、各社が異なる前提で回答するため比較できません。まず業務とデータを棚卸し、次にMVP、対象端末、連携先、セキュリティ、運用の条件を決めてから、同じRFPで複数社へ依頼します。小規模なら1〜2か月、会員型なら2〜4か月、業務入力型なら3〜6か月、複雑なシステムなら5〜9か月以上を仮置きします。
要件定義で業務・データ・非機能要件を決めます
最初に、誰が、いつ、どこで、何を入力し、その後誰が確認するかを業務フローにします。画面一覧だけでなく、利用者の役割、マスタ、入力必須項目、エラー時の処理、承認、削除、データ出力まで整理します。現場の担当者に実機のモックを触ってもらうと、片手操作、屋外の見え方、写真の枚数、通信断など、机上では見えにくい課題を発見できます。
MVPでは、効果を測れる最小の業務フローに絞ります。たとえば訪問記録なら、顧客検索、訪問結果、写真、送信、管理者確認に限定し、高度な分析や複雑な通知は後回しにします。初期費用を抑えるだけでなく、現場で使われるかを早く検証できる点がMVPの目的です。
Kotlin・Flutter・クラウドの選択理由を確認します
Android固有の性能、カメラ、Bluetooth、Wear OS、端末制御を重視するならKotlinネイティブが候補です。AndroidとiOSを同時に提供し、共通ロジックを増やしたいならFlutterやReact Native、ロジック共有と各OSのUIを両立したいならKotlin Multiplatformも候補になります。選定理由を説明できないまま技術を決めると、将来の保守担当者を確保できないリスクがあります。
クラウドは、初期にサーバーを購入せず始めやすい一方、アクセス数やファイル容量に応じて従量課金が発生します。Firebase、AWS、Google Cloudなどの候補を、認証、通知、ログ、データベース、バックアップ、リージョン、障害時の復旧で比較します。月額費用の上限を把握するため、利用者数と通信量の試算も依頼します。
実機テスト・段階リリースで品質を確認します
テストでは、正常操作だけでなく、通信断、低バッテリー、権限拒否、端末回転、アプリのバックグラウンド復帰、写真の大容量化、同時更新を確認します。対象端末を代表機種に絞っても、実機での確認が必要な機能があります。テストケース、対応端末、未対応端末、既知の不具合を納品物に含めるかも決めます。
全社へ一度に展開せず、まず1拠点や少人数のパイロットで使う方法も有効です。入力完了率、処理時間、差し戻し件数、紙作業の削減量、クラッシュ率などを測定し、改善後に対象を広げます。段階展開は開発期間を無条件に短くするものではありませんが、大規模な手戻りを防ぎ、運用費を管理しやすくします。
Androidシステム開発のコストを最適化するポイント

コスト最適化は、単価を下げることではなく、使われない機能や曖昧な要件に費用をかけないことです。業務の価値を保ちながら、開発範囲、端末範囲、連携範囲、運用範囲を順番に整理します。削ってはいけないセキュリティやデータ品質を先に確保することも重要です。
機能をMVPに絞り、段階開発に分けます
初回リリースに必要な業務フローを一つに絞り、分析、細かな通知、複雑な権限、外部連携などを第2段階へ分けます。優先順位は「あると便利」ではなく、導入効果、法令・セキュリティ上の必須度、現場の利用頻度で決めます。機能を削るだけでなく、同じ機能を別の方法で実現できるかも検討します。
たとえば、最初から高度なチャットを作るのではなく、既存の問い合わせ窓口と通知を組み合わせる方法があります。全端末に対応するのではなく、会社が貸与する代表機種から始める方法もあります。初期費用と現場の負担を比べ、後から拡張できる設計にしておくことがポイントです。
既存サービス・クラウド・共通部品を適切に使います
認証、プッシュ通知、ファイル保管、監視、分析などは、信頼できるクラウドサービスや実績のあるライブラリを使うことで、ゼロから作る工数を減らせます。既存の基幹システムにAPIがあるなら、データを二重管理せず連携する方法も検討します。ただし、SDKの利用料、データの保存先、障害時の責任、サービス終了時の移行方法は必ず確認します。
Google Playでは、アプリに含めた第三者SDKが収集するデータも、アプリ開発者が収集したものとして扱う責任があります(出典: Google Play Console Help「Using SDKs safely and securely」、2026年参照)。安価な部品を増やしすぎると、Data safety申告、脆弱性対応、ライセンス管理の負担が増えるため、再利用は安全性と保守性を含めて判断します。
保守契約を必要な範囲に調整します
保守費を下げるために、すべてを固定料金へ含める必要はありません。クラッシュやセキュリティの緊急対応は月額契約、機能追加は都度見積もり、OS・APIの定期更新は年次作業として分けるなど、実際に必要な対応時間に合わせます。対応時間、受付時間、一次回答、復旧目標、月の作業上限を明記すると、予算を管理しやすくなります。
ただし、保守を極端に削ると、AndroidのOS更新やGoogle Play要件に対応できず、利用継続に影響します。少なくとも、脆弱性の修正、重大障害、ストア要件、対応端末の更新、バックアップ確認の担当者を決めます。初期費用の安さだけでなく、3〜5年の運用費と社内負担を合算して比較します。
見積もりを取る際に確認すべきポイント

見積もりの精度は、発注者が渡す情報の具体性で変わります。完成イメージだけでなく、業務フロー、対象ユーザー、端末、データ、連携先、非機能要件、公開方法、納品物、保守範囲を一枚にまとめます。複数社に同じ資料を渡し、質問への回答も記録します。
RFPには端末・連携・納品物を具体的に書きます
RFPには、AndroidのみかiOSも対象にするか、最低対応OS、対象機種、利用者数、同時利用数、オンライン・オフライン、カメラ・位置情報・Bluetooth、ログイン方式、既存システム、管理画面、通知、データ移行、バックアップを記載します。公開アプリか社内限定か、Managed Google PlayやMDMを使うかも早めに指定します。
納品物は、ソースコード、設計書、API仕様書、テスト結果、端末検証表、インフラ設定、ストア申請資料、操作マニュアル、運用手順、ライセンス一覧まで確認します。ソースコードの所有権だけでなく、開発会社が使った有料サービスや外部SDKを自社で継続利用できるかも確認します。
複数社の総額・体制・3年TCOを比較します
見積もりは最低でも2〜3社から取り、初期開発費、追加費用、クラウド費、ストア対応、保守、改修単価を同じ項目で並べます。金額が安い理由や高い理由を聞き、要件定義が含まれるか、端末テストが何機種か、APIや管理画面が含まれるかを確認します。担当者が契約後もプロジェクトに関わるかも重要です。
選定では、Androidの開発実績数だけでなく、自社に近い業務、利用者数、データの機密性、現場の通信環境に近い事例を見ます。3〜5年間で必要なOS更新、サーバー、監視、問い合わせ、端末追加、教育、データ移行を含めたTCOを試算し、初期費用の差が将来費用で逆転しないか確認します。
追加費用・遅延・セキュリティの責任分界を決めます
要件変更の扱い、納期遅延、受入条件、検収、障害の優先度、データ漏えい時の連絡、再委託、サービス停止、ソースコードの引き渡しを契約で確認します。特に「対応端末はAndroid全般」のような曖昧な表現は避け、保証する端末と対象外端末を定めます。
セキュリティでは、認証情報や個人情報をログに出さないこと、通信・保存時の暗号化、最小権限、秘密情報の管理、脆弱性修正、SDKの棚卸し、バックアップ復元を確認します。Google PlayのData safetyは、公開アプリだけでなくテストトラックの扱いもあるため、申告の担当者と確認時期を決めます(出典: Google Play Console Help「Provide information for Google Play’s Data safety section」、2026年参照)。
よくある質問(FAQ)

Android Studioのシステム開発では、費用だけでなく、何を含む見積もりなのか、運用を誰が担うのかが質問になりやすいポイントです。ここでは、発注前に確認されることの多い質問へ直接回答します。
Android Studioで業務システムを作る費用は最低いくらですか?
情報閲覧や問い合わせに絞るなら50万〜100万円程度が目安ですが、業務システムとしてログイン、API、管理画面、端末検証を含めるなら300万〜800万円程度から検討します。機能数だけでなく、データ移行、オフライン、権限、既存システム連携の有無で変わるため、最低価格だけで発注を決めないことが大切です。
KotlinとFlutterではどちらが安くなりますか?
AndroidとiOSを同時に開発し、共通化できる機能が多ければFlutterなどで初期工数を抑えられる可能性があります。Android固有の端末機能、性能、Wear OS、Bluetooth、細かなバックグラウンド制御を重視するならKotlinネイティブが適する場合があります。技術名だけでなく、対象機能と将来の保守担当者を含めて判断します。
保守費用は毎月どのくらいかかりますか?
公開費用解説では月10万〜30万円程度の例があります。業務アプリでOS・API更新、クラッシュ対応、端末追加、監視、軽微な改修まで含めるなら月20万〜60万円以上を仮置きし、実際の対応範囲と時間で契約します。24時間監視や大きな機能追加、クラウド従量課金は別費用になる場合があります。
社内限定のAndroidアプリでもGoogle Play申請は必要ですか?
一般公開せず、Managed Google PlayやMDM・EMMで社内配布する方法があります。Google for Developersの説明では、Managed Google Playは組織が承認したアプリを管理端末へ提供する仕組みで、公開アプリとは配布・運用の要件が異なります。社員数、端末管理方針、ID連携、遠隔ロックやワイプの要否を先に確認し、配布設計を見積もりへ含めます。
まとめ

Android Studioのシステム開発費用は、情報閲覧なら50万〜100万円、会員機能なら100万〜300万円、業務入力・API・管理画面なら300万〜800万円、複雑な連携やAI・IoTなら500万〜3,000万円以上が目安です。これらは公開費用解説とリサーチ情報をもとにした予算取りのレンジであり、特定の案件へそのまま適用できる固定価格ではありません。
予算は初期費用と3〜5年の運用費で判断します
見積もりでは、アプリ本体、API、データベース、管理画面、端末検証、データ移行、セキュリティ、Play申請、クラウド、保守を分けて確認します。Android 16・API 36などのGoogle Play要件、端末差分、SDKのデータ収集、社内限定配布も将来費用に関わります。初期価格だけでなく、OS更新や障害対応を含めた3〜5年のTCOで、無理なく維持できる計画を作ります。
見積もり前に業務フローと対象端末を固めます
最初に、誰がどの現場で何を入力し、どのデータを会社の業務へつなげるのかを整理します。そのうえでMVP、対象端末、連携先、セキュリティ、配布方法、納品物、保守範囲を同じRFPにまとめ、2〜3社以上へ相談します。Android Studioを使うこと自体より、現場で使われ続けるシステムの範囲を正しく定義することが、予算超過を防ぐ最も重要な一歩です。
▼全体ガイドの記事
・Android Studioのシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
