ASP.NET Coreのシステム開発の見積相場や費用/コスト/値段について

結論:ASP.NET Coreのシステム開発費用は、既存システムの小改修なら50万〜200万円、

小規模な業務システムなら300万〜800万円、中規模なら800万〜2,000万円、

基幹連携まで含むと2,000万〜1億円以上が企画段階の目安です。

ただし、ASP.NET Coreは製品名ではなく、C#と.NETを基盤にWebシステムを構築するためのフレームワークです。

そのため、画面数だけで費用を決めることはできません。本記事では、費用相場、工程別の内訳、

価格が変動する要因、開発期間、Azureなどの運用費、コスト最適化のポイント、見積もりの比較方法まで、

発注前に整理しておきたい内容を解説します。

▼全体ガイドの記事
・ASP.NET Coreのシステム開発の完全ガイド

ASP.NET Coreのシステム開発費用はどう決まりますか?

ASP.NET Coreのシステム開発費用を見積もるイメージ

ASP.NET Coreの開発費は、基本的に「必要な工数×人月単価」に、クラウド、

ライセンス、移行、教育、保守などの付帯費用を加えて決まります。フレームワーク自体はオープンソースですが、

業務を止めずに使える状態まで仕上げるための設計・テスト・運用準備には費用がかかります。

ASP.NET Coreは製品価格ではなく開発工数で考えます

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

ASP.NET Coreは、画面表示、Web API、認証・認可、設定管理、ログ、依存性注入などを組み合わせてWebアプリケーションを作る開発基盤です。

SQL Server、PostgreSQL、MySQLなどのデータベース、AzureやAWSなどのクラウド、社内の認証基盤や会計システムとも組み合わせられます。

したがって、見積もりでは「ASP.NET Coreを使うからいくら」と考えるのではなく、どの業務を何人が、どの端末で。どの頻度で使うかを機能と非機能要件に分解します。

2026年に公開された一般的なシステム開発の費用解説でも、価格は人月単価、必要工数。

ハードウェアやライセンスなどの付帯費用で決まると整理されています。(出典: イー・ジーシステム「システム開発の費用相場と見積書の読み方(2026年版)」、2026年6月)。

ASP.NET Coreの採用でライセンス費を抑えられる場合でも、業務ルールの複雑さやテスト範囲が広ければ、総額は大きくなります。

見積もり単位は画面・帳票・連携・データです

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

発注前は、機能を「画面何枚」だけで数えないことが重要です。

顧客や商品などのマスタ、受注や請求などの取引、検索・集計、申請・承認、CSV入出力、PDF帳票、メール通知、定時バッチ、外部API。データ移行に分けて数量を整理します。

同じ1画面でも、単純な登録画面と、在庫引当・承認・履歴・権限・エラー再処理を備えた画面では必要な工数が異なります。

さらに、同時利用者数、応答時間、バックアップ、復旧目標、監査ログ、個人情報の保存期間、スマートフォン対応などを非機能要件として分けます。

これらを後から追加すると、設計のやり直しやテスト環境の増設が起こりやすく、初期見積もりより高くなります。費用を正しく比べるには、同じ前提条件を各社に渡すことが出発点です。

判断のポイント

費用を正しく比べるには、同じ前提条件を各社に渡すことが出発点です。

ASP.NET Coreのシステム開発費用と期間の相場

ASP.NET Coreの開発規模と期間を整理するイメージ

ASP.NET Coreだけを対象にした公的な全国統計は確認できないため、以下は一般的な業務システムの公開相場、

工程別の考え方、ASP.NET Coreを使った業務システムの公開実績を合わせた企画用のレンジです。

実際の金額は、利用者数、画面・帳票数、既存資産、連携先、データ移行量、可用性、セキュリティ、

保守範囲によって変わります。

既存システムの調査・小改修は50万〜200万円が目安です

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

既存のASP.NETやASP.NET Coreに対する脆弱性対応、ライブラリ更新、画面追加、帳票修正、軽微なAPI連携であれば、50万〜200万円。期間は1〜3か月程度が目安になります。

これはソースコード、データベース、開発環境、テストデータが確認でき、現行の仕様を大きく変えない場合の想定です。

古いWeb Formsや設計書のないシステムでは、最初の現状調査だけで期間と費用が増えることがあります。

特に、古い.NET Frameworkからの移行を小改修として扱うと危険です。

画面イベント、認証方式、帳票部品、Windows専用の連携、独自のデータアクセスを置き換える必要があれば、実質的には再設計を含む案件になります。

見積もりを依頼するときは、改修箇所だけでなく、既存資産の調査、動作確認、移行できない部品の代替検証を別項目にしてもらいます。

小規模なら300万〜800万円、中規模なら800万〜2,000万円です

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  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

ログイン、権限、マスタ、登録・検索、CSV、簡易帳票を中心とした社内業務システムは、300万〜800万円、開発期間は3〜6か月程度を想定します。

現場の入力、管理者の承認、検索・集計を一通り実装し、受入テストと利用者向けの説明まで含めた場合のレンジです。クラウド環境を新設するか、既存の認証やデータベースを流用できるかで差が出ます。

複数拠点、複雑な承認、外部API、在庫や請求との連動、過去データの移行を含む中規模の案件は、800万〜2,000万円、6〜12か月程度が目安です。

2026年公開の一般的な相場でも、複数業務を横断する中規模システムは300万〜800万円。

基幹連携を含む大規模システムは800万円〜数千万円と紹介されています。(出典: イー・ジーシステム「システム開発の費用相場と見積書の読み方(2026年版)」、2026年6月)。

ASP.NET Core案件では、移行・帳票・認証・クラウドが加わるほど上限側で考えます。

基幹連携や高可用性まで含むと2,000万〜1億円以上です

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

ERP・会計・勤怠との連携、大量データ、高可用性、監査ログ、24時間運用、段階移行、複数拠点のネットワークまで含む場合は、2,000万〜1億円以上。期間は12〜24か月以上になることがあります。

費用が高いのは、ASP.NET Coreの利用料が高いからではありません。業務を止めないための冗長化、障害時の切り戻し、データ移行のリハーサル、負荷テスト、運用監視の設計が必要になるためです。

公開事例として、クラウド型の人材・労務管理システムでは、申請、勤怠、経費、通知、カレンダー連携などをまとめ、開発費900万円。

制作期間9か月と掲載されています。(出典: 株式会社ロックシステム「人材管理システム」公式公開事例、2026年8月確認)。

この金額はASP.NET Core案件全体の相場ではありませんが、業務機能とクラウド運用を含む公開事例として、見積もりの粒度を考える材料になります。

判断のポイント

この金額はASP.NET Core案件全体の相場ではありませんが、業務機能とクラウド運用を含む公開事例として、見積もりの粒度を考える材料になります。

ASP.NET Coreのシステム開発費用の内訳

ASP.NET Coreの開発工程と費用内訳を確認するイメージ

見積書で確認したいのは総額ではなく、どの工程に何人月が割り当てられているかです。

要件定義、設計、実装、テスト、移行、教育、インフラ、リリース、保守を分けると、会社ごとの提案内容を同じ基準で比べられます。

工程の比率は案件により変わりますが、要件定義10〜15%、設計15〜20%、開発30〜40%、

テスト15〜20%、移行5〜10%程度を企画時の確認軸にできます。

要件定義・設計費は後工程の手戻りを抑える費用です

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

要件定義では、業務フロー、利用者、権限、例外処理、入力ルール、帳票、連携、保存期間、性能、障害時の復旧を決めます。

設計では、画面・API・データベース・認証・ログ・バックアップ・監視の構成に落とし込みます。

ここを削って実装を急ぐと、開発中に「この承認は誰が行うのか」「締め後に修正できるのか」「過去データをどの形式で取り込むのか」が問題になり、追加工数が発生します。

要件定義の費用を抑えたい場合は、発注者側で業務フローと優先順位を整理しておくと有効です。ただし、現場の例外処理や表記揺れのあるマスタを洗い出す作業まで自社だけで完了できるとは限りません。

業務担当者、情報システム担当者、開発会社が合同で、現状・理想・制約を確認する方が、後の修正を減らしやすくなります。

実装・テスト費は業務ルールと品質基準で変わります

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

実装費は、画面やAPIの数だけでなく、業務ルールの分岐、権限、外部連携、帳票、非同期処理、エラー時の再処理によって変わります。

テスト費は、単体テストだけで終えるのか、画面とAPIを組み合わせる結合テスト、業務シナリオを確認する総合テスト、利用者が行う受入テスト。

負荷・脆弱性・バックアップ復元テストまで行うのかで大きく異なります。

安い見積もりでも、テスト工程が薄い、仕様確認が少ない、受入支援が含まれない場合は、稼働後に不具合修正や追加委託が発生します。

特に請求、給与、在庫、契約のように誤りが直接損失につながる業務では、テストを削るのではなく、リスクの高いシナリオから優先順位を付けます。

テスト仕様書と不具合対応の範囲を見積もりに含めてもらうことが大切です。

移行・インフラ・保守費を別枠で確認します

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

既存システムからのデータ移行では、対象データの抽出、重複や表記揺れの整理、変換、取り込み、件数照合、移行リハーサル、切り戻しを見積もります。

移行対象のExcelや古いデータベースが複数あり、マスタのコード体系が統一されていない場合は、移行そのものよりデータクレンジングに工数がかかることもあります。

発注者側でデータを準備する範囲と、開発会社が支援する範囲を明文化します。

インフラ費には、Azure App ServiceやAzure SQL、ストレージ、ネットワーク、監視、バックアップ、ログ保管、ドメイン。証明書などが含まれます。

オンプレミスならサーバー、OS、冗長化、保守契約、更新作業が必要です。

年間保守は初期開発費の15〜20%を仮置きする考え方がありますが、問い合わせ時間、障害対応、法改正対応、セキュリティ更新。クラウド料金は契約ごとに異なるため、初期費用と分けて確認します。

判断のポイント

このセクションの費用条件と導入効果を確認します。

ASP.NET Coreの費用が変動する主な要因

ASP.NET Coreのシステム費用が変わる要因を確認するイメージ

同じASP.NET Coreでも、社内の簡易申請システムと、顧客向けの24時間サービスでは必要な費用が異なります。

価格差を説明できるように、業務機能、既存資産、利用環境、データ、品質・安全性の順で要因を整理します。

複雑な承認・帳票・外部連携ほど費用が上がります

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

費用が膨らみやすい代表例は、部門・役職・拠点ごとに異なる権限、条件分岐の多い承認、締め処理、複雑な料金計算、Excelと異なる帳票レイアウト。会計・ERP・勤怠・決済との連携です。

API連携では、相手システムの仕様、認証、通信失敗時の再送、重複登録の防止、連携ログ、障害時の手動処理まで決めます。連携先が1つ増えるだけで、接続だけでなくテストケースも増えます。

帳票も、単純な一覧PDFと、複数明細・改ページ・会社ごとの様式・電子保存・再発行履歴が必要な帳票では難易度が違います。

見積もりでは、画面数と同じように帳票の種類、出力条件、月間件数、保存形式、再発行の扱いを伝えます。

標準機能で済む部分と、個別開発が必要な部分を分けると、削ってよい機能と削ってはいけない機能が見えます。

既存ASP.NET資産の移行範囲で費用が大きく変わります

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

Web FormsやASP.NET MVC 5などからASP.NET Coreへ移行する場合、単純なバージョンアップと考えないことが重要です。

画面のイベントモデル、認証、セッション、ファイル処理、帳票、Windows認証、独自のSQL、外部機器連携を調査し、Coreに合わせて設計し直すことがあります。

ソースコードがあっても、仕様書やテストデータがなければ、現行の挙動を確認する調査費が必要です。全面刷新だけが選択肢ではありません。

頻繁に使う画面から段階的に移行する、既存データベースを維持してAPIを追加する、周辺業務を新しいASP.NET Coreで作って連携する方法もあります。

段階移行は初期費用を分散しやすい反面、旧新システムの二重運用とデータ整合性の管理が必要です。費用だけでなく、業務停止のリスクと移行後の保守費を合わせて判断します。

セキュリティ・可用性の要求も価格を左右します

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

個人情報、給与、契約、医療、取引データを扱うシステムでは、ログインできることだけでなく、役割ごとの認可、操作・変更履歴、通信の暗号化、秘密情報の保管。脆弱性対応、バックアップ、復旧テストを設計します。

ASP.NET Coreには認証、認可、HTTPS、データ保護、CSRF・XSS対策などの機能やガイダンスがありますが。

設定すれば安全性が完成するわけではありません。(出典: Microsoft Learn「ASP.NET Core Security の概要」。2026年8月確認)。

同時利用者数が多い、停止できる時間が短い、災害時にも復旧したい場合は、冗長化、負荷分散、監視、アラート、ログ保管、バックアップの世代管理。復旧目標の検証が必要です。

クラウドを使えば初期構築を標準化しやすい一方、月額費用は利用量や構成で変わります。セキュリティ診断や監査対応を「必要になったら追加」とせず、要件定義の時点で費用と責任分界を確認します。

判断のポイント

セキュリティ診断や監査対応を「必要になったら追加」とせず、要件定義の時点で費用と責任分界を確認します。

ASP.NET Coreのシステム開発費用を抑えるポイント

ASP.NET Coreの開発費を最適化するイメージ

コスト最適化は、単純に安い会社へ依頼することではありません。将来使わない機能を初期開発に詰め込まず、

重要業務の品質を守りながら、初期費用と運用費の両方を小さくすることが目的です。特に、

要件の優先順位、標準機能の活用、段階リリースの3点が効果を出しやすい方法です。

Must・Should・Couldで機能を優先順位付けします

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

最初に、稼働日に必須のMust、早期にあると効果が高いShould、将来検討するCouldに分けます。

たとえば、ログイン、権限、顧客マスタ、主要な申請と検索はMust、細かなダッシュボードや高度な分析はShould。AIによる予測や複雑な自動化はCouldにする考え方です。

優先順位を決めると、主要業務のMVPを300万〜800万円程度の小規模レンジに収められる可能性がありますが、実際の費用は機能数と品質要件で変わります。

ただし、認証・権限、監査ログ、バックアップ、障害通知などを「後で追加する機能」にしてはいけません。

あとから付けるとデータ構造や画面の作り直しになるため、金額よりも安全性と手戻りの観点で初期範囲に含めます。

削るのは、業務停止や情報漏えいに直結しない付加機能からにします。

標準機能・既存資産・PaaSを適切に再利用します

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

認証、ログ、設定管理、メール送信、ファイル保管、監視などを毎回独自に作るのではなく、ASP.NET Coreの標準機能、実績のあるライブラリ。クラウドのマネージドサービスを検討します。

Azure App ServiceやAzure SQLのようなPaaSは、サーバー構築やパッチ対応の作業を減らしやすい一方、月額料金、性能上限。データ所在、バックアップ復元を確認する必要があります。

既存の顧客マスタや認証基盤、SQL Serverを再利用できれば、移行費用や教育費を抑えられる場合があります。

ただし、古いデータ構造や複雑な権限をそのまま引き継ぐと、新システムの保守性が下がることもあります。

再利用するもの、整理して移行するもの、新しく作るものを一覧にし、短期の削減額だけでなく3〜5年の運用コストで比較します。

段階開発とデータ移行リハーサルで手戻りを減らします

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  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

全社の業務を一度に切り替えるのではなく、まず1部門や主要業務でMVPを稼働させ、利用状況を確認してから第2期へ進める方法があります。

第1期で業務フロー、権限、データ品質、現場の操作性を検証できるため、大規模な手戻りを避けやすくなります。

ただし、旧システムとの二重入力期間、データ連携、問い合わせ窓口を設計しなければ、段階開発の運用負荷が増えます。

データ移行は、本番直前に一度だけ実施するのではなく、早い段階で少量のデータを使った試行を行います。件数、金額、日付、コード、権限、帳票結果を照合し、移行後に現場が確認できる受入基準を作ります。

発注者側のデータ準備と受入テストの担当者を決めておくことも、開発会社の工数と追加費用を抑えるポイントです。

判断のポイント

発注者側のデータ準備と受入テストの担当者を決めておくことも、開発会社の工数と追加費用を抑えるポイントです。

ASP.NET Coreの見積もりを比較する際のポイント

ASP.NET Coreの見積もりを複数社で比較するイメージ

相見積もりは金額の安い順に並べるためではなく、同じ業務をどの範囲・品質・期間で実現する提案かを比べるために行います。

3社程度に同じ資料を渡し、工程、前提条件、除外事項、保守範囲、成果物、追加変更の扱いを揃えて確認します。

RFPには利用者・機能・データ・運用条件を入れます

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  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

最低限、利用者数、ピーク時の同時接続数、拠点、端末、画面数、帳票数、主要な業務フロー、承認経路、外部連携先、データ件数、既存ソースコード、希望納期を記載します。

さらに、Azureかオンプレミスか、社内認証を使うか、保存期間、監査ログ、バックアップ、RPO・RTO、問い合わせ対応時間を加えます。

要件が未確定な項目は、未確定のまま「提案してほしい」と明記し、各社の前提を比較します。

業務担当者からは、通常業務だけでなく、月末・年度末、担当者不在、返品・取消、締め後の修正、通信失敗、データ重複などの例外を集めます。

ASP.NET Coreの技術選定を依頼する場合も、MVC、Razor Pages、Blazor、Web APIの名称だけでなく。なぜその構成が費用・保守・操作性に合うのか説明を求めます。

「開発一式」ではなく工程別の金額を確認します

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  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

見積書は、現状調査、要件定義、基本設計、詳細設計、実装、単体・結合・総合テスト、受入支援、データ移行、教育、インフラ構築、リリース、保守に分けてもらいます。

各項目について、人月または人日、担当する役割、成果物、前提条件、含まれない作業を確認します。金額だけでなく、テストが何件含まれるか、移行リハーサルが何回あるかも比較対象です。

2026年の費用解説でも、「開発一式」とまとめられた見積もりは比較しにくく。

工程別の工数と付帯費用を確認することが重要だとされています。(出典: イー・ジーシステム「システム開発の費用相場と見積書の読み方(2026年版)」。2026年6月)。

極端に安い場合は、要件の解釈が狭い、テストや保守が含まれない、クラウドやライセンスが別途という可能性があるため、安さの理由を確認します。

開発会社の技術力と保守体制を確認します

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開発会社には、ASP.NET Coreのバージョン、C#、データベース、帳票、クラウド、認証、監視の経験を確認します。

既存改修なら、Web FormsやASP.NET MVCからの移行実績、ソースコード解析、データ移行、段階切り替えの経験を聞きます。

単に「C#対応」と書かれているだけではなく、要件定義から運用まで担当する人と、実装・テストを担当する人の体制を確認することが大切です。

納品物は、要件定義書、画面・API設計書、データベース定義、テスト仕様書、ソースコード、インフラ構成、運用手順、バックアップ復元手順。アカウントや証明書の管理情報まで確認します。

保守契約では、問い合わせの受付時間、障害時の初動、脆弱性や.NETの更新、法改正対応、追加開発の単価、契約終了時のデータ返却を定めます。

保守会社を変更できる状態を作ることも、長期コストを抑える対策です。

判断のポイント

保守会社を変更できる状態を作ることも、長期コストを抑える対策です。

ASP.NET Coreのシステム開発を費用内で進める流れ

ASP.NET Coreのシステム開発を段階的に進めるイメージ

費用と品質を両立するには、最初に業務と制約を整理し、失敗しやすい部分を先に検証してから開発します。

以下の流れで、決定事項と未決定事項を残しながら進めると、追加費用の原因を早く見つけられます。

現状調査とPoCで高リスク部分を先に確認します

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  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

まず、現在の業務フロー、Excel、紙、既存システム、マスタ、権限、外部連携、データ量、ピーク時の処理を棚卸しします。新規なら、現場が何を短縮したいのか、どのミスをなくしたいのかを定義します。

既存移行なら、Web Forms、ASP.NET MVC、古い.NET、SQL Server、帳票部品、Windows認証の状態を確認します。

次に、大量CSV、複雑な帳票、外部API、認証、スマートフォン画面、既存DB、負荷の高い検索など、失敗すると手戻りが大きい部分をPoCで検証します。

PoCは本番システムを完成させる作業ではなく、技術的な不確実性を小さな費用で確認する作業です。結果をもとに、採用する方式、必要な工数、見積もりの前提を更新します。

MVP開発と受入基準をセットにします

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開発では、主要業務のMVPを決め、画面・API・データベース・権限・ログ・エラー処理を実装します。

利用者が実際の業務シナリオで確認できるように、受注から請求まで、申請から承認まで、入荷から出庫までのような一連のテストケースを作ります。

受入担当者、確認期限、合格条件、修正の扱いを契約や計画書に含めます。

リリース前には、本番データを使わない移行リハーサル、バックアップからの復元、権限の確認、負荷の確認、障害時の連絡と切り戻しを行います。

リリース後は、問い合わせ内容と利用状況を見ながら第2期の機能を判断します。

最初から全機能を完成させるより、利用者の反応と業務効果を確認してから追加する方が、投資の無駄を減らせることがあります。

バージョンと保守期間を初期見積もりに入れます

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  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

2026年時点では、.NET 10が2025年11月11日にリリースされ、2028年11月14日までサポートされるLTS版です。

.NET 8のサポート終了予定は2026年11月10日で。

ASP.NET CoreとEntity Framework Coreも.NETと同じライフサイクルに従います。

(出典: Microsoft Learn「Microsoft .NET and .NET Core – Lifecycle」、2026年8月確認)。

新規開発では.NET 10を候補にしつつ、利用ライブラリ、IISやコンテナ、データベース、帳票、監視製品の対応を確認します。

既存システムでは、サポート期間だけを理由に急いで全面刷新する必要はありません。

現行資産の調査、セキュリティ更新、段階移行、API化、運用チームのスキルを合わせて判断します。

バージョンアップを保守契約に含めるのか、数年後の更新プロジェクトとして別に見積もるのかを決めておくと、将来の予算を立てやすくなります。

判断のポイント

バージョンアップを保守契約に含めるのか、数年後の更新プロジェクトとして別に見積もるのかを決めておくと、将来の予算を立てやすくなります。

ASP.NET Coreのシステム開発費用に関するよくある質問

ASP.NET Coreの費用に関するよくある質問を確認するイメージ

最後に、ASP.NET Coreのシステム開発を検討する担当者から寄せられやすい質問をまとめます。

相場はあくまで企画段階の目安であり、最終的には業務範囲と品質条件をそろえた見積もりで判断します。

ASP.NET Core自体は無料ですか?

ASP.NET Coreはオープンソースの開発フレームワークで、利用料がそのまま請求される製品ではありません。

ただし、要件定義、設計、実装、テスト、クラウド、データベース、帳票、移行、監視、

保守には費用がかかります。無料なのは開発基盤の一部であり、業務システム全体が無料になるわけではありません。

古いASP.NETからASP.NET Coreへ移行するといくらかかりますか?

小規模な調査や画面修正なら50万〜200万円程度が目安になりますが、全面移行の価格は一律に決められません。

Web Formsの画面、認証、帳票、Windows専用部品、データベース、外部連携をどこまで作り直すかで変わります。

最初に現行資産を調査し、部分移行、API連携、全面刷新を比較することが必要です。

Azureの利用料は開発費に含まれますか?

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見積もりに含まれる場合と、稼働後の月額費用として別計上される場合があります。

App Service、Azure SQL、ストレージ、監視、バックアップ、ネットワーク、ログ保管など、何を使うかで変動するため。初期構築費と毎月の利用料を分けて確認します。

検証環境を常時稼働させるのか、バックアップを何世代保管するのかでも月額は変わります。

保守費用は初期開発費の何パーセントですか?

年間保守費用を初期開発費の15〜20%程度で仮置きする考え方があります。ただし、

問い合わせ対応だけか、障害対応、脆弱性・ライブラリ更新、法改正、クラウド監視、軽微な改修まで含むかで変わります。

割合だけで判断せず、対応時間、対象外の作業、追加開発の単価、バージョンアップの扱いを契約書で確認します。

判断のポイント

割合だけで判断せず、対応時間、対象外の作業、追加開発の単価、バージョンアップの扱いを契約書で確認します。

まとめ

ASP.NET Coreのシステム費用を整理して発注するイメージ

ASP.NET Coreのシステム開発費用は、既存システムの小改修で50万〜200万円、

小規模な業務システムで300万〜800万円、中規模で800万〜2,000万円、基幹連携や高可用性まで含むと2,000万〜1億円以上が企画段階のレンジです。

これはASP.NET Core固有の定価ではなく、公開された一般的な相場と業務システム事例から整理した目安です。

費用は内訳・変動要因・3〜5年のTCOで判断します

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

見積もりでは、要件定義、設計、実装、テスト、移行、教育、インフラ、リリース、保守を分け、画面・帳票・連携・データの数量をそろえます。

複雑な承認、外部連携、既存ASP.NET資産、データ品質、セキュリティ、可用性によって価格は変動します。

初期費用だけでなく、クラウド、ライセンス、保守、バージョンアップを含む3〜5年のTCOで比べることが大切です。

まずは現状・目的・優先順位を整理して見積もりを依頼します

  • 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
  • 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
  • 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。

最初から技術名や総額だけで発注先を決めず、現場の業務フロー、例外処理、既存データ、希望する効果、必須機能、将来機能を一枚にまとめます。

そのうえで、ASP.NET Coreのバージョン、クラウド、データベース、移行方針、受入テスト、保守体制を同じ条件で複数社に確認します。

要件がまだ固まっていない場合は、現状調査やPoCから依頼し、根拠のある見積もりへ段階的に具体化していきます。

ASP.NET Coreのシステム開発は、フレームワークの選択だけで費用対効果が決まるものではありません。

業務の優先順位を決め、データと非機能要件を整え、必要な範囲から段階的に作ることで、予算と使いやすさを両立しやすくなります。▼全体ガイドの記事
・ASP.NET Coreのシステム開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。