CBTシステムの発注・外注では、試験をデジタル化するだけでなく、受験申込、本人確認、会場予約、問題管理、採点、障害対応までの運用責任をどこまで委託するかを先に決めることが重要です。
この記事では、CBTシステムを発注する担当者に向けて、発注形態の選び方、RFPと要件整理の進め方、契約形態、費用相場、委託先の比較方法を順番に解説します。既存サービスの利用と独自開発を分けて考え、見積書の金額だけでは判断しにくい会場・問題・セキュリティ・保守の差まで確認できるようにします。
▼全体ガイドの記事
・CBTシステム開発の完全ガイド
CBTシステムの発注・外注で最初に決めること

CBTはComputer Based Testingの略で、コンピューター上で試験を実施する方式です。テストセンターの端末を使うCBT、自宅などから受験するIBT、紙のPBTを組み合わせるハイブリッド方式では、必要な設備と委託範囲が変わります。まず「システムを作るか」ではなく、「誰が、どの場所で、どの試験を、どの規模で運営するか」を決めることが発注の出発点です。
既存サービスの利用と独自開発を分けて考えます
既存のCBTサービスを使う方法は、試験の開催を早めたい場合や、全国のテストセンター、申込受付、決済、コールセンターまでまとめて任せたい場合に向いています。問題形式や採点ロジックが標準機能で対応でき、独自画面へのこだわりが比較的小さいなら、開発期間と初期投資を抑えやすい選択肢です。一方、独自の問題バンク、複雑な受験資格、記述式や音声問題、IRT、既存の会員・LMS・資格証明システムとの深い連携が必要なら、専用開発または追加開発を検討します。
システム提供と試験運営の責任分界を定めます
「CBTシステムを導入する」という表現でも、委託先が担当する範囲は大きく異なります。クラウド環境と管理画面だけを提供する会社もあれば、問題の登録、受験者への案内、会場・座席の確保、当日の監督、採点、結果通知、問い合わせ、障害時の再受験まで請け負う会社もあります。見積依頼では、システム利用料と運営業務委託費を別項目に分け、主催者側に残る作業を一覧化することが大切です。
受験規模と運用モデルを数値にします
受験者数は年間合計だけでなく、1日あたりの人数、最も混雑する時間帯の同時接続数、会場ごとの座席数で整理します。例えば年間1万人でも、数か月に分散して実施する試験と、1日1万人が一斉に受験する試験では必要な構成が異なります。試験時間、画像・音声・動画の有無、通信断からの再開、延長時間、再受験のルールまで数字と条件で示すと、ベンダー間の見積条件が揃いやすくなります。
CBTシステムの発注形態はどれを選ぶべきですか?

発注形態は、パッケージ・クラウド型、試験運営の一括委託、スクラッチ開発の三つに大きく分けられます。最適解は会社の知名度や開発言語で決まるのではなく、試験の独自性、導入期限、受験者の規模、主催者が将来も保持したい業務によって決まります。迷う場合は、標準サービスを使った小規模なパイロットを行い、独自開発が必要な部分だけを追加する進め方が現実的です。
パッケージ・クラウド型は標準機能を生かします
パッケージやクラウド型は、問題登録、受験者管理、試験配信、採点、結果出力などの基本機能を短期間で利用しやすい方式です。ベンダーが継続的にOSやブラウザ、脆弱性へ対応するため、自社で全てを保守する負担も抑えられます。反対に、標準外の受験ルールを追加するほどカスタマイズ費と検証負担が増え、アップデート時に個別改修が必要になる場合があります。標準機能でできることと、追加料金になることをデモで確認します。
運営一括委託は主催者の負荷を減らします
試験運営会社への一括委託は、システムだけでなく会場網、受付、決済、受験者サポート、試験監督、採点、結果集計までを任せたい場合に適しています。特に初めてCBTを実施する資格団体や、全国の会場を自社で確保しにくい企業では、運用実績を買う意味があります。ただし、委託しても試験問題の正確性、合否基準、本人確認の方針、異議申立ての最終判断まで自動的に移るわけではありません。主催者の承認が必要な工程を契約前に明確にします。
スクラッチ開発は独自要件が固まってから選びます
スクラッチ開発は、独自の採点、複雑な問題分岐、専門的な音声・動画処理、既存基幹システムとの連携、厳格なデータ保管要件など、標準サービスでは解決しにくい課題に向いています。一方で、開発会社に任せれば終わる方式ではありません。問題データの移行、受験規約、画面のアクセシビリティ、試験監督の手順、障害時の再受験までを主催者が決める必要があります。要件が流動的なまま固定価格で発注すると、変更管理と追加費用で揉めやすいため、先にPoCや要件定義を切り出します。
RFPと要件整理は何を盛り込めばよいですか?

RFPはRequest for Proposalの略で、発注者が目的や条件を示し、候補会社から提案と見積を受けるための資料です。CBTでは「試験をオンライン化したい」という一文だけでは比較できません。現行の紙試験の業務フロー、受験者数、試験方式、問題形式、運用体制、納期、予算の考え方を同じ書式で渡すと、提案内容と金額の違いを読み解きやすくなります。
現行業務と将来業務を工程別に書き出します
最初に、作問・レビュー・問題登録、受験資格の確認、申込・決済、受験票の発行、会場予約、当日の受付・本人確認・監督、採点、結果通知、合格証発行、問い合わせ、再受験までを時系列で並べます。そのうえで各工程に「主催者」「委託先」「会場」「採点者」の誰が責任を持つかを記載します。問題の版管理や合否判定の承認者を曖昧にすると、開発完了後に運用設計の抜けが発覚しやすいため、RFP段階でRACIに近い責任分担表を添付します。
試験・データ要件を具体化します
試験要件では、選択式、複数選択、記述式、並べ替え、音声、動画、画像、作図などの問題形式を列挙します。問題数、出題範囲、難易度、ランダム出題、問題の出題回数制限、試験時間、途中保存、通信断時の再開、合否判定、成績表の項目も必要です。データ要件では、個人情報、本人確認情報、受験ログ、答案、問題原本、採点結果、監査ログの保管場所、保管期間、削除方法、エクスポート形式を明記します。
非機能要件と受入基準を数字で示します
CBTでは、機能一覧と同じくらい非機能要件が重要です。ピーク時の同時接続数、画面応答の目標、稼働率、バックアップと復旧時間、問い合わせの一次応答時間、障害の連絡経路、対応ブラウザ・端末、脆弱性診断の時期、ログの保存期間をRFPに入れます。IPAの2026年度のCBT方式による試験調達資料でも、サービス開始前の脆弱性検査、暗号設定、保護されたネットワークなどが確認項目になっています(出典: IPA「令和8年度 情報処理技術者試験等のCBT方式による試験実施業務」、2026年)。受入試験では「画面が表示できる」だけでなく、通信断、停電、端末交換、本人確認失敗、試験時間延長、管理者権限の誤操作まで再現します。
CBTシステムの契約形態は請負と準委任をどう使い分けますか?

契約形態は、開発成果物と責任範囲をどこまで確定できるかで選びます。CBTは試験ルールや問題データを検討しながら仕様が変わりやすく、全工程を一つの固定価格で囲うと、変更のたびに追加見積が発生しやすい領域です。要件定義やPoCは準委任、仕様が固まった機能開発や成果物の納品は請負、稼働後の運用は月額の保守・運営委託に分けると、実態に合った管理がしやすくなります。
準委任は要件定義やアジャイル開発に向いています
準委任は、受託側が専門的な業務を遂行することに対して報酬を支払う契約です。成果物の完成を一律に約束する契約ではないため、要件の調査、業務フロー整理、画面プロトタイプ、技術検証、優先順位付けを段階的に進める場合に向いています。発注者は月次の作業内容、稼働時間、会議体、成果の確認方法、未消化作業の扱いを確認し、担当者に任せきりにしないことが重要です。問題データを実際に触りながら仕様を固めるPoCでも活用しやすい契約形態です。
請負は範囲と受入基準が確定した開発に使います
請負は、契約で定めた仕事の完成と成果物の引き渡しに対して報酬を支払う契約です。試験申込画面、問題管理画面、受験画面、採点機能、連携APIなど、機能の範囲と受入基準を定義できる部分に適しています。契約書や個別仕様書では、納品物、検収期間、瑕疵への対応、仕様変更の手続き、再委託、知的財産権、ソースコードやデータの返却、サービス終了時の移行支援を確認します。受入後の保守範囲を開発契約と分けておくと、障害対応の責任が曖昧になりにくいです。
運用委託はSLAと例外時の費用まで決めます
稼働後の契約では、システム保守と試験運営を分けて確認します。保守には監視、バックアップ、障害一次対応、脆弱性対応、OS・ブラウザ更新が含まれるのか、試験運営には問題登録、会場手配、問い合わせ、採点、結果通知が含まれるのかを項目化します。稼働率だけでなく、重大障害の連絡時間、復旧目標、再受験の判断、受験料の返金、繁忙期の追加要員、予定外の問題改定費も契約に落とし込みます。サービスを解約したときのデータ形式と移行期間も、将来の選択肢を守る重要な条件です。
CBTシステムの発注・外注費用相場はいくらですか?

CBTの費用は、既存サービスの利用料と独自システムの開発費で構造が違います。公開定価が少ないため、見積を一つの金額で比較せず、初期設定、問題登録、受験者課金、決済、会場、保守、追加開発、運営代行に分けて確認します。以下の金額は公開された料金例や研究資料をもとにした目安であり、税区分、会場費、試験時間、監督方法、問題作成の範囲によって変わります。契約価格を断定する数字ではありません。
既存CBTサービスは初期費用と受験者課金を分けます
CBT-Solutionsが公開している料金例では、新規試験の環境準備や設定、会場・コールセンターへの教育を含む初期導入費用として、おおむね50万〜100万円程度が示されています。運用開始後は、保守費用、受験者1人あたりの配信費、問題登録・修正費、決済手数料などが発生します。公開例では配信単価3,000円、問題登録・修正が1回・科目あたり5万〜20万円程度、決済手数料が1件あたり数百円の例となっています。根拠は株式会社CBT-Solutions「CBTを導入するうえでの費用はどれくらい?」の公開情報です。
同社の例で、受験者1,000人、配信単価3,000円、決済手数料150円、2科目の問題登録、保守費用50万円以上とすると、初期費用を含む初年度は約500万円前後という試算になります。これは既存サービスを利用した試験運営費の例であり、独自システムを開発する費用とは別です。見積依頼では、受験者数が増減したときの従量単価、試験時間が長い場合の加算、キャンセル・再受験の扱いを確認します。
独自開発は規模別の推定レンジで予算化します
独自開発の公開価格はほとんどないため、次のレンジはCBT固有の定価ではなく、オンライン試験・業務システムの要件と工数から考える予算の目安です。選択式中心で1試験、数百人、外部の会場・決済を利用するMVPなら500万〜1,500万円程度、問題バンク、管理画面、会員・決済連携、複数試験、成績分析、障害復旧まで含む中規模なら1,500万〜5,000万円程度が一つの検討レンジです。これは要件定義、設計、開発、テストの範囲で変動し、問題作成や会場運営を含むとは限りません。
全国会場、自宅IBT、本人確認・オンライン監督、記述式採点、IRT、LMSや資格証明との連携、高い可用性まで組み込む大規模案件では、5,000万円〜2億円以上になる可能性があります。厚生労働科学研究の資料では、医師国家試験を想定したCBTシステムと問題バンクの開発費を2億6,800万円とする試算がある一方、別の小規模な試行では初期開設費25万円程度、年間費用700万〜800万円程度という試算もあります(出典: 厚生労働科学研究費補助金「CBTシステムの費用概算」、2024年)。規模と運用方式で金額が大きく変わることを示す事例として参照します。
ランニングコストと隠れた費用を洗い出します
初期費用だけでなく、クラウド利用料、監視・保守、脆弱性診断、問題登録と改定、画像・音声の編集、決済手数料、会場費、端末・ヘッドセット、本人確認や監督、コールセンター、受験者への通知、資格証明書の発行を積み上げます。学校や大学で学内端末を使う場合は、端末更新、ネットワーク増強、監督者の研修、試験当日の予備端末、アクセシビリティ対応も必要です。大学入試センター「CBTに関する課題解決事例集」(2025年)でも、CBT導入時はシステムだけでなく、端末・ネットワーク・運用・学内合意形成・予算確保を一体で検討する形になっています。
CBTシステムの委託先選定と見積比較のポイント

委託先は、単に開発実績が多い会社ではなく、試験の方式と運用責任に合う会社を選びます。全国会場型と自宅IBT型では必要な知見が異なり、選択式中心の検定と音声・記述式を含む試験でも評価軸が変わります。同じRFPを複数社へ送り、初期費用、従量課金、保守、問題登録、追加開発、会場・サポートの範囲を同じ単位で返してもらうことが比較の基本です。
会場網と試験運営の実績を確認します
実績を見るときは「導入社数」だけでなく、会場型か自宅型か、年間の配信件数、同時受験の規模、国家試験・資格試験・社内試験のどれを扱ったかを確認します。テストセンター型なら、希望地域の会場数、座席の追加、災害・停電時の代替会場、会場監督の教育を質問します。運営会社から紹介された導入事例は、受験者数、問題形式、移行期間、障害対応、主催者側の作業量まで聞けると、実際の発注後をイメージしやすくなります。
問題形式・連携・セキュリティの適合性を見ます
ベンダーのデモでは、選択式の受験画面だけで判断しません。問題の版管理、画像・音声・動画、ランダム出題、記述式採点、時間延長、解答の自動保存、通信断からの復旧、管理者の権限分離、監査ログ、CSVやAPIでの連携を実データで確認します。本人確認やAI監視を使う場合は、誤検知時の人による確認、異議申立て、保存する映像・生体情報の範囲と削除時期も確認します。機能があるという説明ではなく、どの契約プランと追加費用で使えるのかを見積書に記載してもらいます。
教育機関や資格団体では、個人情報だけでなく試験問題そのものが機密情報になります。3段階以上の権限、暗号化、TLS、脆弱性検査、ログ監視、委託先のインシデント報告、再委託先の管理、データ保管地域を確認します。文部科学省のMEXCBTは2024年11月時点で約2.8万校、約890万アカウントが登録され、学力調査や自治体調査などに利用されています(出典: 文部科学省「文部科学省CBTシステム(MEXCBT)」、2024年11月時点)。利用規模が大きくなるほど、機能の多さだけでなくデータ連携と運用統制が選定条件になります。
見積書は同じ前提条件で比較します
見積比較では、総額の安さよりも前提条件の差を先に確認します。受験者1,000人、試験時間60分、2科目、会場型、問題登録は既存データを支給、問い合わせは平日対応というようにモデルケースを固定し、初期設定費、月額保守、1人あたり配信費、決済、問題登録、会場、監督、コールセンター、追加開発、脆弱性診断を行単位で出してもらいます。受験者数が100人、1,000人、1万人になった場合の3パターンを出すと、従量課金型と固定費型の違いも見えます。
安い見積には、問題のデジタル化、受入試験、マニュアル、研修、障害時の再受験、データ移行、リリース後の改善が含まれていないことがあります。反対に高い見積でも、不要な独自機能や過剰な会場を含む場合があります。候補会社には「含む」「含まない」「条件付き」「別途」の4区分で回答してもらい、金額だけでなく未確定事項の数を比較します。見積の不確実性が高い部分は、準委任の要件定義やPoCとして先に検証する方法もあります。
発注後から本番開始までに確認すること

契約してから本番までの成否は、システムの完成度だけでなく、問題データと運用手順の準備で決まります。紙の問題を変換する場合は、単純な文字入力ではなく、画像の解像度、音声の再生、選択肢の順序、正答、配点、出題範囲、問題の公開期間を照合します。候補会社の資料では、問題データが準備済みならおおむね2か月程度で導入できるケースが示されていますが、独自開発、セキュリティ診断、会場調整、受入試験を含む場合は別のスケジュールになります。
本番前に実データでパイロットを行います
最初から全国展開せず、1〜2会場または限定した受験者でパイロットを実施します。実際の画像・音声を含む問題を使い、受付、本人確認、受験開始、途中保存、通信断、時間延長、採点、結果通知、問い合わせを一連で確認します。会場のネットワーク速度、端末の画面サイズ、ヘッドセット、周囲の音、監督者の手順など、オンラインの検証だけでは分からない条件も記録します。パイロットで見つかった問題は、責任者、期限、再テスト条件を付けて本番前に閉じます。
運用手順と障害時の判断を文書化します
本番前には、主催者、委託先、会場監督、コールセンター、採点担当者の連絡網を作り、障害の深刻度ごとの対応を決めます。受験者がログインできない、本人確認に失敗する、端末が故障する、通信が切れる、問題の誤りが見つかる、合否判定に疑義がある、といったケースごとに、誰が判断し、何を記録し、再受験・返金・結果保留をどう案内するかを定めます。AIによる不正検知を使う場合も、検知結果だけで失格にせず、人による確認と異議申立ての手順を用意します。
本番後は運用KPIを見直します
稼働後は、稼働率や障害件数だけでなく、受験完了率、ログイン失敗率、問い合わせの一次応答、採点・結果通知の遅延、再受験率、不正検知の誤検知率、会場ごとのトラブル、問題別の正答率を月次で確認します。問題を改定したときは、版管理と再テストの証跡を残します。ブラウザやOSが更新されたときも、受験画面、音声、本人確認、管理画面の回帰テストを行います。契約更新時は、実際の利用量と障害対応の実績をもとに、会場数、保守レベル、委託範囲を見直します。
よくある質問(FAQ)

CBTシステムの発注では、費用だけでなく、既存サービスと独自開発の違い、委託範囲、問題データの扱い、導入期間について質問が寄せられます。ここでは、見積を取る前に確認しておきたい代表的な疑問に回答します。
CBTシステムの外注費用はどのくらいかかりますか?
既存CBTサービスを利用する場合は、公開例として初期50万〜100万円程度、受験者1人あたり3,000円程度の配信費、問題登録・修正費、決済手数料、保守費用を組み合わせる形があります。受験者1,000人・2科目の公開試算では、初年度が約500万円前後です。独自開発は要件によって500万〜1,500万円程度の小規模案件から、5,000万円〜2億円以上の大規模案件まで幅があるため、同じ前提条件で見積を比較します。
CBTシステムの導入には何か月かかりますか?
問題データが準備済みで、既存のCBT基盤を使い、標準機能で試験を設定する場合は、2か月程度で導入できるケースがあります。ただし、問題のデジタル化、会場調整、受入試験、セキュリティ診断、運用研修を含めると必要期間は長くなります。独自の問題バンク、連携、記述式、オンライン監督を新規開発する場合は、要件定義から本番まで6〜12か月程度、大規模基盤では12〜24か月程度を一つの推定レンジとして計画し、パイロット期間を別に確保します。
委託先にはセキュリティ要件をどう確認すればよいですか?
脆弱性検査の実施時期と結果、暗号化、TLS設定、権限分離、操作・監査ログ、データ保管場所、バックアップ、インシデント報告、再委託先の管理、削除・返却方法を質問します。個人情報だけでなく試験問題や答案も機密情報として扱い、誰が閲覧・出力できるかを確認します。AI監視や本人確認を使う場合は、保存する情報、誤判定時の人による審査、異議申立ての方法まで仕様と契約に含めます。
開発会社と試験運営会社はどちらに依頼すべきですか?
全国会場の手配、申込・決済、受験者サポート、試験監督、採点まで任せたい場合は、CBTの試験運営実績がある会社が適しています。独自の会員管理、LMS、基幹システム連携、複雑な採点や問題管理を重視する場合は、システム開発会社の技術力を評価します。片方だけで不足する場合は、運営会社と開発会社の役割分担を決め、障害時の一次窓口、データ連携、契約責任を一本化できる体制を選びます。
まとめ

CBTシステムの発注・外注では、まずCBT、IBT、PBTのどの方式を採用するか、既存サービスを使うか独自開発するか、システム提供と試験運営をどこまで委託するかを決めます。そのうえで、受験者数、ピーク同時接続、問題形式、会場、本人確認、採点、既存システム連携、セキュリティ、障害時の対応をRFPに整理します。
契約後の運用とデータの出口まで確認します
発注時には、開発範囲だけでなく、問題改定、障害時の再受験、脆弱性対応、ブラウザ更新、問い合わせ、データの返却・移行までを契約と運用手順に含めます。試験の公平性を守るために、主催者が最終判断する事項と委託先が即時対応する事項を分け、稼働後に測定するKPIも決めておくことが重要です。
発注前に同じRFPで複数社を比較します
費用は、既存サービスなら初期費用・受験者課金・問題登録・決済・保守、独自開発なら開発規模・連携・セキュリティ・運用費に分けて比較します。請負と準委任を要件の確定度に応じて組み合わせ、会場網、問題形式、実績、障害対応、データの出口まで確認すると、発注後の追加費用や責任分界のずれを減らせます。最終的には、価格の低さではなく、試験の公平性と受験者体験を安定して守れる委託先かどうかで判断します。
▼全体ガイドの記事
・CBTシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>


株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
