保育料管理システムの開発会社は、園児ごとの請求ルールを扱えるか、登降園や会計とつながるかで比べます。
園の保育料業務は、月極料金の請求だけでなく、預かり保育や無償化、返金、未収まで園児単位で処理する必要があります。紹介する6社の機能と料金は、公式サイトの情報をもとに整理します。
▼全体ガイドの記事
・保育園・幼稚園向け保育料管理システム開発の完全ガイド
- 保育料の計算
- riplaの支援領域
- 認定区分・延長保育
- 決済・会計連携
- 選定時の確認事項
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保育料管理システムのパートナー選びが重要な理由

保育料管理システムの導入成否は、画面の見やすさだけでなく、料金ルールを正しく定義し、現場の業務に定着させられるかで決まります。特に認定こども園では、教育時間の預かり保育と保育時間の延長保育が同じ園内に併存し、園児によって計算方法が変わることがあります。
料金ルールと例外処理への対応力
保育料の計算では、月極保育料に加えて、延長時間、土曜日、長期休暇、スポット利用を扱います。さらに、給食費や教材費、兄弟姉妹の割引、欠席や退園にともなう日割り・返金も、同じ計算の中で同時に処理します。
この部分をExcelの個別計算に残したままシステムを入れると、転記の手間が別の場所に移るだけになります。そこで、導入前に「誰に、何を、いつ、どの単位で請求するか」を洗い出し、料金マスタの適用期間と変更履歴まで確認できる会社を選びます。
連携・移行・制度改正後の支援の範囲
登降園データを請求の根拠にするなら、打刻の修正、締め処理、承認、請求確定後の取消までを一つの業務フローとして、開発会社と設計しておく必要があります。また、会計ソフトや口座振替、保護者アプリ、自治体提出用のCSVと連携する場合も、データの正本と連携失敗時の再送方法を決めておくことが欠かせません。
こども家庭庁の令和7年度補正予算資料では、ICT導入の補助基準額が1機能20万円、2機能40万円、3機能60万円、4機能80万円と示されています。ただし、補助対象や募集時期は自治体によって異なるため、金額だけでなく、申請資料や導入スケジュールを支援できるかも聞いておくと安心です(出典: こども家庭庁「令和7年度保育関係補正予算の概要」、2025年)。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。
営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があります。こうした実績を背景に、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
riplaに相談する強みは、既製サービスを導入するか、パッケージに設定・連携を加えるか、独自開発するかを業務要件から整理できる点です。
保育料や延長保育を業務フローに分けて考えます。一時預かりや雑費、未収、返金も同じ流れで整理し、園児台帳や登降園、会計とのデータのつながりを設計できます。
現場の入力を増やさずに、本部が複数園をまとめて確認できる仕組みを考えたい場合も、要件定義の段階から伴走してもらえます。
得意領域・実績
幅広い基幹システムの構築・導入経験をもとに、保育施設ごとの個別ルールを既存の業務システムへ落とし込める相談先として検討できます。たとえば、複数園の請求状況を本部で見たい場合や、既存の登降園システムは残して会計だけ連携したい場合、自治体向け帳票を追加したい場合といったケースが考えられます。
保育料管理に特化した完成品の料金表を前提にせず、現行業務の洗い出し、RFP作成、導入後の定着まで含めた提案を求める施設に向いています。
株式会社コドモン|請求・登降園・保護者連絡をまとめて効率化

株式会社コドモンは、保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON(コドモン)」を提供する会社です。公式料金ページでは、初期費用は0円、月額は5,500円(税込)からで、基本料金に必要なオプションを加える料金体系が案内されています。
請求管理や保育料計算、口座振替代行、登降園管理などを組み合わせて導入できます。
特徴と強み
CoDMONの請求・集金支援では、設定した保育料や登降園時刻から算出した延長保育料などをもとに、園児ごとの請求を作成できます。一時預かりや不定期請求、給食費にも対応し、未入金者への催促や繰越も扱えると公式に案内されています。
保護者への請求書送信や入金状況の確認まで含むため、紙の請求書と現金集金を減らしたい園にとって比べやすい選択肢です(出典: 株式会社コドモン「請求管理・集金支援」、2026年確認)。
得意領域・実績
複数園で同じ保護者アプリや請求の運用をそろえたい法人や、登降園から請求・集金まで一つのサービス群でまとめたい園に向いています。公開料金は基本料金とオプション料金の合計になるため、請求管理や保育料計算、口座振替、端末、初期設定を含めて、月額と初期費用を見積もる必要があります。
公式ページには、定員31〜100名のパックプラン月額33,000円(税込)なども掲載されています。ただし、利用機能と契約条件で変わるため、最新の個別見積もりを確認します。
ユニファ株式会社|登降園データを活用した柔軟な請求管理

ユニファ株式会社は、保育ICTサービス「ルクミー」を提供する会社です。ルクミー請求管理は、ルクミー登降園と連携して、打刻データをもとに保育料や延長保育料を計算するサービスです。
公式サイトでは、保育園・幼稚園・こども園を対象に、月極・スポット・一時保育と雑費を扱えるとしています。請求書や明細書、領収書の発行も案内しています。
特徴と強み
園児ごとに、認定区分の1号・2号・3号や、教育標準時間・保育標準時間・保育短時間といった条件を設定できます。登降園記録と請求計算をつなげられる点が特徴です。
特定日料金として、土日や年末年始、春・夏・冬休みなどを設定できます。第2子・第3子の割引や保育無償化の設定、給食費や遠足代などの雑費も、公式機能として示されています。
細かい料金条件を持つ認定こども園では、実際の料金表を使ったデモで計算結果を確かめます。
得意領域・実績
ルクミー公式サイトでは、2024年4月30日時点の累計利用サービス数として16,000件以上を掲載しています。
ただし、これは施設数ではなく累計利用サービス数だという注記があります。そのため、導入実績を比べるときは、自園と同じ施設種別・規模の事例を別途確認します(出典: ユニファ株式会社「ルクミー請求管理」、2026年確認)。
登降園や保護者連絡、午睡などの周辺業務も同じサービス群で検討したい園に向いています。公開情報では月額5,000円(税抜)からと案内されています。ただし、対象機能や決済手数料は見積もりで確認します。
メシウス株式会社|SERVEで保護者請求と園務を連携

メシウス株式会社は、保育園・こども園向けの「SERVE」シリーズを展開しています。「SERVE 保護者請求」は、保育料、延長保育料、おむつ代などの実費を集計し、保護者への通知、口座振替、帳票出力を支援するサービスです。
公式サイトでは、2025年3月発売の新システムとして案内されています。登降園や連絡帳、給付費、財務会計などとの組み合わせも確認できます。
特徴と強み
SERVEでは、年齢やクラス、費用の種類ごとに請求パターンを作って園児に当てはめ、定期請求とスポット請求を分けて管理できます。SERVE登降園と連携すれば、打刻情報から延長保育料を自動計算し、その結果を請求データとして取得できます。
兄弟姉妹のまとめ請求や全銀協フォーマット、保護者アプリへの内訳通知などは、事務担当者が毎月行う作業を細かく分けて改善したい場合に検討しやすいサービスです。
得意領域・実績
保育料のほか、延長保育料や教材費、行事費、給食費を園児ごとに請求し、現金の受け渡しを減らしたい保育園・こども園に向いています。保育業務と経理関連の相談を同じ事業者にまとめたい法人は、SERVE登降園や財務会計とのデータ連携範囲を確認します。
料金は公開ページの金額に頼らず、必要なサービス、口座振替の手数料、初期設定、既存データの移行、保護者アプリの利用条件を含めた見積もりを取って比べます。
株式会社ウェルキッズ|分かりやすい定額制で園務をまとめて管理

株式会社ウェルキッズは、保育園・幼稚園・認定こども園・学童に対応する保育ICTシステム「WEL-KIDS」を提供しています。園児管理、登降園、保育料計算、キャッシュレスの口座振替、職員管理、帳票作成などを組み合わせられます。
公式サイトでは、初期費用0円、月額5,500円(税込)からで、園児数・職員数・端末台数にかかわらず一律料金と案内されています。
特徴と強み
園児や職員、端末の数で料金が変わらないため、規模が大きくなったときの費用を見通しやすい点が特徴です。保護者のタッチや二次元バーコードによる登降園記録から、請求・集金・入金確認までを一つの業務フローにまとめられます。
公式FAQでは、認定こども園で幼稚園コースの預かり保育と保育園コースの延長保育の料金が異なる場合も、自動計算に対応すると案内されています。
得意領域・実績
初めて保育ICTを導入する小規模園や、機能を必要な範囲から始めたい園に向いています。一方で、独自帳票や自治体とのAPI連携、複数法人をまたぐ会計統合などが必要な場合は、標準機能で可能か、個別開発になるかを早めに確認します。
公式サイトでは、利用開始前に職員・保護者の練習期間を1〜2週間ほど設けると案内しています。短期間で運用に慣れたい場合は、具体的な導入手順を確認できます(出典: 株式会社ウェルキッズ「保育ICTシステム WEL-KIDS」、2026年確認)。
株式会社日本ソフト|キッズビューで幼稚園・認定こども園の複合料金に対応

株式会社日本ソフトは、幼稚園・保育園・認定こども園向けの園務支援システム「キッズビュー(kidsview)」を提供しています。公式サイトでは、タッチ式・QR式の登降園や延長保育料管理を案内しています。加えて、保育料・延長保育料の自動計算、請求書発行、口座振替連携、入金管理も示されています。
幼稚園と保育園の運用が混在する施設で、園務全体と請求を一緒に見直したい場合に検討できます。
特徴と強み
キッズビューの関連情報では、登降園時間をもとに延長・預かり保育料金を自動計算する仕組みが説明されています。請求書発行や、給食費・おむつ代などの諸経費の合算請求、口座振替用の全銀協ファイル作成も挙げられています。
教育時間と預かり保育、標準時間と短時間保育のように、施設内で料金体系が分かれる場合は、同じ園児データからどの条件を参照して計算するかを確かめる必要があります。
得意領域・実績
幼稚園や認定こども園、保育園を運営し、預かり保育と通常保育を分けて管理したい施設に向いています。料金の公開情報は限られているため、定員や利用する請求機能、口座振替、端末、サポート、既存データ移行を記載した見積もりを依頼します。
特に長期休暇の特別料金や主食費・副食費を扱う場合は、実際の月の請求明細を見本にして、計算と帳票が一致するかを確認します。
保育料管理システムのパートナー選びで確認するポイント

6社を比べるときは、機能数や月額料金の一覧に頼らず、自園の請求ルールを同じテストケースで再現してもらいます。導入前後の業務時間や修正請求、未収確認、保護者からの問い合わせが、どう変わるかもあわせて確認します。
RFPや初回相談の質問に入れておくと、各社の比較が具体的になります。
保育施設と同じ条件での導入経験
保育園向けの導入経験があっても、幼稚園や認定こども園の料金計算を同じように扱えるとは限りません。
認可保育所、企業主導型、認可外、私学助成園など、自園と近い施設種別の導入事例を確認します。そのうえで、園児数や複数園運営、自治体連携の有無を聞きます。
導入事例に数字が示されている場合は、削減時間の測定期間と対象業務まで確認し、自園にそのまま当てはめないようにします。
初期費用ではなく3年分の総額での比較
公開価格を見ると、単一施設向けクラウドには、初期費用0円、月額5,000〜5,500円程度から始められるサービスがあります。ただし、請求管理や保育料計算、登降園を追加すると、総額は変わります。決済や端末、初期設定も加えて考える必要があります。
CoDMONの公式料金ページでも、基本料金とは別に、複数のオプション料金が案内されています。
比べるときは、初期設定やデータ移行、職員研修、口座振替手数料まで含めて、3年分で試算します。さらに、保護者アプリや問い合わせサポート、制度改正への対応、解約時のデータ出力も加えます(出典: 株式会社コドモン「ご利用料金について」、2026年確認)。
安全管理とデータ移行の役割分担
園児の氏名や住所、家族情報を取り扱うほか、認定情報や健康情報、決済情報も含みます。そのため、SSL対応という一言だけで判断せず、運用面の安全策まで確かめます。また、個人情報保護委員会の通則ガイドラインでも、アクセス制御や認証、不正アクセス防止、ログの分析などが安全管理措置として示されています。
職員・本部・自治体・保護者ごとの権限や個人認証、操作ログを確認します。さらに、退職者アカウントの停止、バックアップからの復元、障害時の連絡体制、委託先・再委託先まで確かめます。
旧Excelからの移行では、氏名の表記揺れや退園者、兄弟関係、過去の入金履歴をどこまで移すかを決めます。誰が検証するかも、契約書に記載しておくと安心です。
よくある質問

保育料管理システムを比べるときに、園長や事務担当者からよく寄せられる質問をまとめます。料金や補助金、スクラッチ開発の判断は施設の条件で変わるため、回答は自園の運用に置き換えて確かめます。
保育料管理システムの導入費用はいくらですか?
公開価格のあるクラウドサービスでは、初期費用0円、月額5,000〜5,500円程度から始められる例があります。
ただし、保育料計算や請求、登降園を加えると金額は変わります。口座振替や端末、データ移行も費用に影響するため、入口価格との差を見ておく必要があります。
複数園の独自連携やスクラッチ開発は、要件定義・開発・テスト・移行の範囲によって、数百万円以上になることもあります。そのため、まず月額と初期費用を分けて、3年総額で比べます。
保育料管理システムに補助金は使えますか?
自治体を実施主体とする保育ICT関連の補助制度があります。令和7年度補正予算の資料では、システム導入の補助基準額が1機能20万円から4機能80万円、端末購入を合わせる場合は70万円から130万円と示されています(出典: こども家庭庁「令和7年度保育関係補正予算の概要」、2025年)。
ただし、対象施設や補助率、申請期限、対象となる機能は自治体ごとに異なります。そのため、契約前に自治体の募集要項を確認し、ベンダーには見積書の項目分けや申請書類の支援範囲を聞いておきます。
既製のクラウドではなくスクラッチ開発が必要ですか?
業務の範囲によって、既製のクラウドで足りるか、独自開発が要るかが変わります。1園で標準的な料金と請求を扱うならSaaS、既存パッケージに帳票やCSV連携を追加するなら設定・連携開発、複数法人の会計や自治体の独自制度を深く統合するならスクラッチやハイブリッドを検討します。
最初にSaaSのAPI・CSV・料金マスタで代替できる範囲を確認し、それでも解決できない業務だけを独自開発に切り出すと、初期費用と保守負担を抑えやすくなります。
まとめ

保育園・幼稚園向けの保育料管理システムは、保育料の自動計算だけでなく、登降園や延長・一時保育、雑費、無償化を扱う仕組みです。さらに、割引や請求、決済、入金消込までを一つの流れでつなぎます。
今回紹介した会社は、業務全体の設計から相談できるripla、請求・集金と保育ICTを広くまとめるCoDMON、認定区分や特定日料金に対応するルクミーです。そのほか、請求パターンを柔軟に設定できるSERVE、定額制で始めやすいWEL-KIDS、幼稚園・認定こども園の複合料金を扱うキッズビューも挙げられます。
施設種別と料金ルールに合う会社の選び方
比較の最初に、現行の料金表と請求書を使ってテストケースを作ります。月極、延長、スポットの料金に加えて、給食費や兄弟割引、欠席・返金、未収も含めます。
そのうえで、施設種別、複数園運営、保護者への通知方法を、同じ条件で各社に確認します。さらに、会計・口座振替連携、データ移行、制度改正時の支援、3年総額も比べます。
導入後も続けられる運用
請求ミスを減らし、職員が無理なく続けられるかを基準に選びます。機能の数は、その基準に照らして比べる材料になります。
料金マスタの変更権限や締め処理、未収確認、制度改正時の更新方法、データの返却条件まで確認し、自園の担当者が運用できる状態をつくります。
▼全体ガイドの記事
・保育園・幼稚園向け保育料管理システム開発の完全ガイド
▼RFP作成前に読みたい無料ホワイトペーパー
・業務システム開発の完全ガイドブック
・スクラッチシステム開発の完全ガイドブック
・【2026年最新版】AI駆動開発の完全ガイドブック
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
