土木工事業向け出来形管理システムは、設計値・実測値・規格値・工事写真・検査結果を一つにつなぎ、帳票作成と電子納品までの転記を減らす仕組みです。選定では、土木専用の出来形計算、発注者の帳票、電子小黒板、通信断への対応を確認できる会社が有力です。
本記事では、土木工事業向け出来形管理システムの開発・導入を相談できる会社を、株式会社riplaを最初に、実在する5社とあわせて計6社紹介します。既製パッケージ、現場クラウド、測量・3次元データ連携、独自業務の個別開発という違いを整理し、どの会社がどの課題に向くのか、発注前に何を確認すべきかまで解説します。
▼全体ガイドの記事
・土木工事業向け出来形管理システム開発の完全ガイド
土木工事業向け出来形管理システムのパートナー選びが重要なのはなぜですか?

重要なのは、出来形管理が測った数値を保存するだけでなく、設計値・実測値・規格値・写真・帳票・電子納品を一つの業務として扱う必要があるためです。工事・工種・測点ごとに判定や担当者を関連付け、最終的に出来形管理図表や総括表、写真帳、電子納品データへ変換します。どこか一つでも現場の実務と合わないと、システム導入後もExcelへの転記が残ります。
基準・帳票・写真を一つの業務として設計する必要があるためです
国土交通省の令和7年改訂版「土木工事施工管理基準」では、工事写真を施工段階や完成後に見えない箇所、出来形寸法、品質管理状況などの記録として保管し、完成時に提出する考え方が示されています。また、10,000m3以上の土工では情報化施工に関する扱いが示され、3次元計測技術を用いた出来形管理への読み替えも行われています(出典: 国土交通省「現行(令和6年)・改訂版(令和7年)土木工事施工管理基準」、令和7年)。そのため、写真アプリだけ、帳票作成だけではなく、規格値と測定方法を含めて設計できるパートナーが必要です。
現場で使い続けられる入力方法まで確認する必要があるためです
山間部、河川、トンネル、造成地などでは通信が不安定になることがあります。現場で入力した実測値を一時保存し、通信回復後に安全に同期できるか、複数端末で同じ測点を更新したときに競合を検知できるかを確認してください。入力項目が多すぎる、写真と測点が自動で結び付かない、帰社後にまとめて入力する設計になっている場合は、定着しにくくなります。会社比較では機能数より、現場監督が一日に何回の操作で記録を完了できるかを重視します。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
土木工事業向け出来形管理では、現場ごとに異なる工種、測定項目、規格値、発注者指定帳票を整理するところから始める必要があります。riplaは、業務ヒアリング、現行の紙・Excel・写真フォルダの棚卸し、要件定義、画面設計、開発、導入後の定着支援までを一つの流れで相談しやすい点が特徴です。既製サービスをそのまま使うか、足りない部分だけを追加開発するか、独自システムとして作るかを業務要件から判断したい企業に向いています。
出来形データを施工管理だけで終わらせず、原価管理、工事台帳、品質管理、協力会社との共有、本社の進捗管理までつなげたい場合も、全体のデータ設計が重要です。入力者、現場代理人、品質担当、本社、協力会社の権限を分け、変更履歴や承認履歴を残す設計にすれば、検査前の確認と監査対応も行いやすくなります。
得意領域・向いている案件
独自の工種マスタや帳票を持つ建設会社、複数の既存システムを連携したい企業、まず1現場のPoCから始めて数現場・全社へ展開したい企業に向いています。例えば、測定値と写真を一つの記録にまとめ、検査前に未入力や規格外候補を確認し、承認後に発注者向けの帳票を作成する流れを自社の言葉で設計できます。
一方で、特定製品の土木基準対応や測量機器との接続範囲は案件ごとに確認が必要です。相談時には、対象工種、発注者、帳票サンプル、端末台数、通信環境、既存の測量・会計・工事管理システム、電子納品の形式を共有し、riplaが担う範囲と専門ベンダーと連携する範囲を明確にします。
株式会社建設システム(KENTEM)|土木専用の出来形・写真管理を重視する企業向け

株式会社建設システムは、土木施工管理ソフト「デキスパート」や、現場向けアプリ「SiteBox」、出来形管理クラウドなどを提供する企業です。SiteBoxでは、スマートフォンで出来形データを記録し、工事写真を撮影できます。土木専用の運用を前提に、現場入力からクラウドでの管理、帳票作成までをつなげたい企業が検討しやすいベンダーです。
特徴と強み
公式情報では、SiteBoxが実測値の記録と工事写真の撮影を一台で行い、電子小黒板の写し込みや改ざん検知機能に対応すると案内されています。出来形管理クラウドでは、帳票プレビューの測点とSiteBoxで撮影した出来形写真を自動連携でき、測点から写真を確認できます(出典: 株式会社建設システム「SiteBox」「出来形管理クラウドの機能」、2026年8月確認)。現場で測定し、その場で写真を残し、事務所で測点ごとの記録を確認する流れを組みやすい点が強みです。
電子小黒板の信憑性確認、クラウドデキスパートとの連携、遠隔臨場との連携など、公共土木工事で確認されやすい要件をまとめて検討できます。端末1台につき1ライセンスが必要で、KSデータバンクの契約も必要と案内されているため、見積では端末数、現場数、クラウド契約、追加モジュールを分けて確認してください。
得意領域・向いている案件
国土交通省や自治体の土木工事で、出来形・品質・写真・電子納品を土木向けの既製機能で早く整えたい企業に向いています。現場監督がスマートフォンで入力し、本社や監督職員との確認を効率化したい案件にも適しています。基準に沿った標準業務へ現場を合わせられる場合は、個別開発より導入期間を抑えやすくなります。
確認したいのは、自社の工種・発注者・帳票が対応範囲に含まれるか、山間部などでオフライン入力できるか、測量機器や3次元データをどの形式で取り込めるかです。独自の承認フローや基幹連携が必要な企業は、標準機能と追加開発の境界、データのエクスポート方法も質問します。
福井コンピュータ株式会社|測量・CAD・3次元設計まで一体化したい企業向け

福井コンピュータ株式会社の「EX-TREND武蔵」は、測量計算、CAD、出来形・写真・品質管理、電子納品などをまとめた土木施工業向けのオールインワンシステムです。公式の製品情報では、3次元設計データの作成から日々の施工管理までを支援し、土木施工に必要な複数の業務を一つの体系で扱えると説明されています。
特徴と強み
EX-TREND武蔵は、出来形や写真だけでなく、起工測量、CAD、施工計画、品質管理、電子納品を同じ土木施工の流れで扱える点が特徴です。公式情報では、国土交通省、農林水産省、水資源機構、NEXCO、日本下水道事業団、都道府県、政令指定都市、市町村が公表する基準・要領への対応が案内されています(出典: 福井コンピュータ「土木施工管理システム EX-TREND武蔵」、2026年8月確認)。発注者や案件の種類が多い企業ほど、対応基準の範囲を比較しやすくなります。
3次元設計データ作成、現場計測データ、写真管理、電子小黒板、遠隔業務支援までを組み合わせられるため、2次元の点管理からICT活用工事へ広げたい企業にも候補となります。ただし、必要な機能が複数のプログラムや関連サービスに分かれる場合があるため、ライセンス構成と運用フローを実際の案件で確認することが大切です。
得意領域・向いている案件
測量・CAD担当と施工管理担当が同じデータを使いたい企業、ICT活用工事や3次元設計データを扱う案件、電子納品までの成果作成を土木専用ソフトで統一したい企業に向いています。工事の上流で作った設計データを出来形評価や施工管理へ活用する運用を目指す場合は、現場と事務所の分断を減らせます。
発注前は、対象自治体の電子納品要領、3次元データの入出力形式、TS・GNSS・レーザースキャナーなどの測量機器との連携、現場端末での入力可否を確認します。自社独自の工事台帳や原価システムと連携する場合は、APIやCSVの仕様、追加開発の費用も見積に含めてもらいます。
株式会社ルクレ|蔵衛門シリーズを施工記録・出来形写真に活用したい企業向け

株式会社ルクレは、工事写真や施工記録を扱う「蔵衛門」シリーズを提供してきた企業です。公式発表で紹介された「蔵衛門出来形」では、測量データと工事写真の記録、電子小黒板、CSV出力、出来形管理図表の作成に対応する内容が示されています。写真・測定記録を現場で残し、事務所での整理を減らしたい企業が検討できる候補です。
特徴と強み
蔵衛門シリーズは、現場の写真を撮影し、電子小黒板や工事情報と結び付けて管理する業務との親和性があります。出来形管理においても、測点や測定項目と写真を正しくひも付けられれば、写真帳作成や検査前の確認を効率化できます。撮影者が迷わない黒板テンプレート、写真の自動分類、事務所からの確認といった使い勝手を、実際の工事資料でデモしてもらうことが重要です。
なお、蔵衛門出来形については過去の公式発表に基づく機能情報が中心となるため、2026年時点の提供状況、対応する発注者基準、現行の価格、クラウド連携、サポート期間は契約前に必ず確認してください。過去に公表されたアプリ無料やライセンス価格を、現在の見積金額として扱うことは避ける必要があります。
得意領域・向いている案件
工事写真を中心に現場記録をデジタル化し、出来形写真や測量データの整理を効率化したい企業に向いています。特に、写真の撮り忘れや黒板の記載ミス、工種別の振り分けに時間がかかっている現場では、撮影から整理までの流れを見直すきっかけになります。
一方、複雑な規格値計算、3次元面管理、自治体ごとの電子納品、既存の出来形管理ソフトとのデータ交換が必要な案件では、標準機能だけで完結するかを確認します。候補に含める場合は、対象工種のサンプルデータを使い、実測値の入力から帳票出力までを一連で試すことが安全です。
株式会社フォトラクション|写真・検査・電子納品をクラウドで共有したい企業向け

株式会社フォトラクションは、建築・土木の生産支援クラウド「Photoruction Build」や、建設BPO、開発パートナーサービスを提供する企業です。写真、図面、工程、書類、検査、電子納品をクラウドで扱い、現場・本社・協力会社の情報を共有したい企業が検討しやすい候補です。
特徴と強み
公式の料金情報では、初期費用0円、利用者数に応じた月額料金、オプション利用料金という体系が示され、写真・図面・動画のデータ容量が増えても追加費用が発生しないと案内されています。ただし、カスタマイズやオプションは別途費用となる場合があります。電子小黒板、写真台帳、検査、電子納品、BIMオプションなどを組み合わせられるため、利用者数とオプションを分けて見積を確認してください。出典は株式会社フォトラクション「料金プラン」(2026年8月確認)です。
フォトラクションの開発パートナーサービスでは、スクラッチ開発からモジュール提供まで対応し、建設業務に特化したUI・UXや、BIM認定・電子納品基準への対応支援を掲げています。既製クラウドの導入だけでなく、自社業務に合わせた機能追加や、データサイロを解消する開発相談ができる点は、標準機能と個別開発を比較したい企業にとって利点です。
得意領域・向いている案件
複数現場の写真・図面・書類をクラウドで一元管理したい企業、協力会社も含めて検査や電子納品を共有したい企業、建設BPOも利用して現場監督の事務負担を減らしたい企業に向いています。写真整理や書類作成の時間を減らすことを最初のKPIにして、出来形計算や独自帳票は追加要件として段階導入する方法も考えられます。
土木工事業向け出来形管理の候補として比較する際は、設計値・実測値・規格値の計算や測点管理が標準機能に含まれるかを確認してください。最新の電子納品要領への対応範囲、自治体別の帳票、通信断時の入力、データ返却形式、BIM・測量データの連携方式も、デモと見積の両方で確認すると安心です。
株式会社アンドパッド|複数現場と協力会社の情報共有を優先する企業向け

株式会社アンドパッドの「ANDPAD施工管理」は、工程表、写真、図面、報告などをクラウド上で管理・共有する建設業向けサービスです。現場の情報を関係者がいつでも確認できるため、電話・FAX・メールに分散したやり取りを減らし、複数現場を本社から把握したい企業が検討しやすい候補です。
特徴と強み
公式情報では、案件管理、工程表、チャット、写真、資料、報告、出力などの機能が案内されています。撮影した写真をクラウドへ保存し、写真台帳を作成できるほか、報告テンプレートのカスタマイズや指定フォーマットへの出力にも対応しています(出典: 株式会社アンドパッド「ANDPAD施工管理」、2026年8月確認)。現場と事務所、元請けと協力会社の間で、最新の写真・図面・報告を共有する基盤として使いやすいサービスです。
ANDPADには電子納品、遠隔臨場、API連携、BIM、3Dスキャンなどの関連製品も案内されています。写真や報告を起点に、施工管理全体をクラウドへ寄せたい企業には拡張性があります。ただし、土木専用ソフトのような工種別の規格値計算や、発注者ごとの出来形管理図表がどこまで標準対応するかは、対象工事を示して確認する必要があります。
得意領域・向いている案件
協力会社が多い工事、複数現場の工程と写真を本社で横断的に確認したい企業、写真・図面・報告の共有を標準化したい企業に向いています。現場で撮った写真をすぐに共有し、上司が確認して撮り直しを依頼するような運用を整えれば、次工程へ進んだ後に写真不足が発覚するリスクを下げられます。
出来形管理システムとして導入するなら、測点マスタ、設計値・実測値・規格値の計算、写真との自動連携、電子小黒板の信憑性確認、オフライン入力を確認します。標準機能で不足する場合は、APIや報告テンプレートで補える範囲と、別の土木専用ソフトを併用する範囲を整理してから契約します。
株式会社EARTHBRAIN|ICT建機・施工履歴・3次元の土工データを活用したい企業向け

株式会社EARTHBRAINは、Smart Constructionを中心に、測量・調査・計測、施工計画・分析、建設機械・車両、施工管理などのデジタルソリューションを提供する企業です。測量から完工までの建設生産プロセスをつなぎ、ICT建機や施工履歴データ、3次元の現場情報を活用したい企業が検討しやすい候補です。
特徴と強み
Smart Constructionは、建設機械やダンプトラックの位置情報・稼働状況のモニタリング、ドローン・モバイル・GNSS測量、施工計画、進捗管理、データ統合などを扱うソリューション群です。公式情報では、測量・調査・計測から施工管理までを利用分野として整理し、施工機械や車両のデータをリアルタイムに可視化できる領域が示されています。出典は株式会社EARTHBRAIN「Smart Construction」(2026年8月確認)です。
出来形管理の観点では、土工の3次元データや施工履歴を活用し、点の実測値だけでなく面として出来形を把握したい案件に強みがあります。国土交通省の基準で情報化施工や3次元計測が関わる工事では、従来の帳票管理システムと役割を分け、施工データの取得・分析基盤として組み合わせる方法も考えられます。
得意領域・向いている案件
大規模な土工、ICT建機を使う工事、施工履歴や3次元測量データを活用して生産性を高めたい企業に向いています。現場の地形をデジタルで把握し、施工計画と実績を比較し、出来高・出来形や稼働状況を管理したい場合に候補となります。
一方、一般的な出来形管理帳票、工事写真、電子小黒板、自治体指定の電子納品を単体で整える目的では、土木施工管理ソフトや現場クラウドとの併用を検討します。連携するデータ形式、施工履歴から帳票へ変換する範囲、発注者検査で必要な成果、機器の導入費と教育費を、工事単位で確認してから判断してください。
土木工事業向け出来形管理システムのパートナー選びのポイント

6社は同じ種類の会社ではありません。KENTEMと福井コンピュータは土木専用の施工管理に強く、ルクレは施工記録・写真を起点に確認する候補、フォトラクションとアンドパッドはクラウド共有に強く、EARTHBRAINはICT建機・3次元・施工履歴に強い位置付けです。自社の課題を先に決めてから、同じ資料と同じサンプル工事で比較してください。
実績と経験を確認する方法
実績は「建設業界で導入実績がある」という表現だけでなく、自社と同じ工種、発注者、工事規模、測定方法で確認します。道路、河川、舗装、地盤改良、上下水道では必要な測定項目や帳票が異なります。実際の帳票サンプルを渡し、設計値登録、測点作成、実測値入力、写真撮影、判定、承認、帳票出力、電子納品までをデモしてもらうと、機能の有無と運用の違いが見えます。
技術力と専門性を評価する質問
RFPには、オフライン入力と後同期、測点と写真の自動連携、電子小黒板の改ざん検知、規格値計算の変更履歴、CSV・画像・XMLでのデータ返却、API連携、バックアップ、権限管理、監査ログを入れます。AIによる写真分類や帳票のドラフトは補助機能として有用ですが、規格外判定や検査の最終判断をAIだけに任せない設計も必要です。誰が最終承認するのかを業務フローに残してください。
プロジェクト管理と費用の確認
費用は方式と範囲で変わります。既製クラウドやSaaSは、機能と規模によって月額3万〜50万円程度、複数現場の業務システムでは月額10万〜100万円程度が検討の目安となります。土木専用パッケージは本体・保守・追加モジュールを含む初年度50万〜300万円程度、1現場のPoCは50万〜300万円、部分開発やパイロット本番化は300万〜1,500万円、独自帳票・複雑な規格値計算・API連携を含むスクラッチ開発は300万〜2,000万円程度が概算レンジです。これらは公的な市場統計ではなく、建設業務システム一般の目安を出来形管理へ読み替えた推定です。出典は社内NotebookLMリサーチノート「土木工事業向け出来形管理システム」(2026年)です。
見積は、要件定義、基準・帳票マスタ整備、アプリ、クラウド、端末、測量機器連携、データ移行、教育、保守、基準改定対応を分けて提示してもらいます。初期費用だけでなく、端末数、利用者数、現場数、写真容量、オプション、API、現場支援、解約時のデータ返却まで含めて5年程度の総保有コストで比較すると、安価に見える提案の追加費用も把握しやすくなります。
よくある質問

出来形管理システムを比較すると、既製ソフトで足りるか、個別開発が必要か、写真管理アプリで代替できるかで迷います。ここでは、導入前によく聞かれる質問に直接回答します。
土木工事業向け出来形管理システムはパッケージと個別開発のどちらがよいですか?
標準的な工種、発注者帳票、写真管理、電子納品を早く整えたいなら、土木専用パッケージが適しています。独自の規格値、特殊な工種、基幹システム連携、協力会社を含む承認フローが重要なら、パッケージを軸に部分開発する方法やスクラッチ開発を比較します。1現場のPoCで実際の転記件数と入力時間を測ると判断しやすくなります。
通信が不安定な土木現場でも出来形データを入力できますか?
対応可否は製品ごとに異なるため、オフライン入力、一時保存、再接続時の同期、同じ測点を複数人が編集した場合の競合処理を確認してください。単に端末へ保存できるだけでなく、同期失敗を現場担当者へ知らせ、誰がどの値を正とするかを履歴に残せることが重要です。山間部や地下構造物を含む工事では、実際の通信環境で検証します。
電子納品や発注者ごとの帳票に対応できる会社をどう見極めますか?
対象工事の発注者、工種、現行の帳票、電子納品要領を候補会社へ渡し、対応可否を一覧で回答してもらいます。「電子納品に対応」と書かれていても、出来形管理図表、写真帳、XML、自治体独自様式、オンライン提出のどこまで含むかは異なります。対応実績、基準改定時の更新方法、適合証や仕様書を提示できるかを契約前に確認してください。
まとめ

土木工事業向け出来形管理システムの会社選びでは、会社名や機能数を先に比べるのではなく、「設計値→実測→写真→判定→帳票→検査→電子納品」のどこで転記や漏れが発生しているかを整理することが重要です。今回紹介した6社は、業務整理と個別開発に対応する株式会社ripla、土木専用の出来形・施工管理に強い株式会社建設システム(KENTEM)と福井コンピュータ株式会社、施工記録・写真を扱う株式会社ルクレ、現場クラウドの株式会社フォトラクションと株式会社アンドパッド、ICT建機・3次元・施工履歴に強い株式会社EARTHBRAINです。
目的別に候補を絞り込む方法
発注者の帳票と規格値への適合を最優先するならKENTEMや福井コンピュータ、写真・検査・書類のクラウド共有を優先するならフォトラクションやアンドパッド、施工記録のデジタル化を中心に確認するならルクレ、ICT建機や3次元の土工データを活用するならEARTHBRAINが候補になります。自社独自の業務や基幹連携を組み込みたい場合は、riplaのように業務整理から相談できる会社を含め、既製サービスとの組み合わせを比較します。
発注前に準備する資料
現行の出来形管理図表、工種・測点・規格値の一覧、工事写真のフォルダ、電子納品要領、端末台数、通信状況、既存システム、協力会社との受け渡し方法をまとめます。その資料を使って、1現場・1工種のPoCを行い、入力漏れ率、写真整理時間、帳票作成時間、検査までの日数、事務所への戻り回数を導入前後で比較してください。成果指標と責任範囲を決めてから会社を選ぶと、現場で使われる出来形管理システムへ近づけます。
▼全体ガイドの記事
・土木工事業向け出来形管理システム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>


株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
