クリーンアーキテクチャのシステム開発の進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順

クリーンアーキテクチャのシステム開発は、業務ルールを画面やデータベースから分離し、変更に強くテストしやすい構造を段階的に作る進め方です。単に層を増やす開発ではなく、業務の複雑さと将来の変更を見極めて、どこまで設計・テスト・運用に投資するかを決めることが重要です。

本記事では、要件整理、方式選定、設計・開発、テスト、稼働、定着の6フェーズに分けて、実務で確認すべき判断基準とチェック項目を解説します。小規模な社内システムに採用するか迷っている方、既存システムを全面刷新せずに移行したい方、開発会社から提示された見積もりの妥当性を確認したい方に向けて、費用相場やRFPに入れるべき質問まで整理します。

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クリーンアーキテクチャのシステム開発の全体像

クリーンアーキテクチャのシステム開発全体像

クリーンアーキテクチャのシステム開発では、中心に業務ルールとユースケースを置き、外側の画面、データベース、クラウド、外部APIなどを交換可能な部品として扱います。開発の成否は、最初から理想的な構造を完成させることではなく、業務上の重要な判断を見つけ、技術詳細との境界をチームで守れる状態にすることです。

クリーンアーキテクチャとは何ですか?

クリーンアーキテクチャとは、ソフトウェアの中心にある業務ルールが、UI、DB、フレームワーク、クラウド、外部サービスの都合に依存しないように設計する考え方です。たとえば「受注を確定できる条件」「承認者を決める規則」「在庫を引き当てる順序」といった判断をユースケースやドメインに置き、画面から直接SQLを呼び出す構造を避けます。DBをPostgreSQLから別の製品に変えたり、REST APIをメッセージ連携に変えたりしても、業務ルールのテストを大きく書き換えずに済むことが狙いです。

向いている業務システムと向いていないシステム

向いているのは、受発注、販売管理、在庫、請求、承認、権限などの業務ルールが複雑で、複数部門や外部サービスとの連携があり、数年後も仕様変更が続くシステムです。監査ログ、データ移行、段階的な機能追加が必要な基幹系では、業務ルールと技術詳細を分ける効果が出やすくなります。一方、短期間で作る単純なCRUD画面や、利用期間が短い小規模な社内ツールでは、インターフェースやDTO、テストコードが増える分だけ初期工数が過剰になる場合があります。

マイクロサービスやクラウドと同じ意味ではありません

クリーンアーキテクチャを採用することは、マイクロサービス化することでも、クラウドを使うことでもありません。最初の構成は、1つのリポジトリで業務境界を分けるモジュラーモノリスでも問題ありません。分散システムにすると、ネットワーク障害、データ整合性、監視、デプロイ管理が増えるため、組織体制と運用能力が整っているかを先に確認します。レイヤード、ヘキサゴナル、オニオン、DDDとは重なる考え方があり、名称よりも「業務ルールが外側の技術に引きずられないか」を判断軸にします。

クリーンアーキテクチャのシステム開発の進め方

クリーンアーキテクチャの開発フェーズ

進め方の基本は、要件整理、選定、設計・開発、テスト、稼働、定着の6フェーズです。各フェーズの終わりに成果物と判断基準を置くと、設計思想だけが先行して納期や予算が膨らむリスクを抑えられます。特に重要なのは、代表的なユースケースを早い段階で縦に通し、業務ルール、権限、外部連携、エラー処理、監査ログまで実際に動かして確認することです。

フェーズ1:要件整理で業務ルールと変更点を洗い出します

最初に、現行業務をそのまま画面一覧へ変換するのではなく、誰が、どの条件で、何を確定し、例外時にどう判断するかを整理します。受注、承認、返品、請求、在庫などの業務イベントを時系列に並べ、業務用語の揺れ、マスタの管理責任、権限、保存期間、外部連携、手作業の引き継ぎを確認します。要件定義の成果物には、業務フロー、ユースケース一覧、用語集、権限マトリクス、データ項目、非機能要件、受入基準を含めます。

この段階の判断基準は、クリーンアーキテクチャを採用する理由を業務側が説明できることです。「将来変更に強くしたい」だけでなく、「承認経路が頻繁に変わる」「会計や物流など連携先が増える」「5年以上運用する」「レガシー機能を順番に置き換える」といった条件に落とし込みます。逆に、ほぼ固定された単純な登録・検索だけなら、標準機能やSaaSを優先し、独自開発部分を限定します。

フェーズ2:方式・技術・発注先を選定します

方式選定では、SaaS、パッケージ+追加開発、スクラッチ開発、クラウド移行+段階再構築を比較します。業務が標準化され差別化が薄い部分はSaaSやパッケージを使い、競争力の源泉となる計算・承認・在庫ルールだけを独自実装する組み合わせも現実的です。クリーンアーキテクチャを適用する対象は、外部製品の内部構造ではなく、主に自社で開発・変更できる領域です。

技術選定は、Java・Spring Boot、.NET、TypeScript・NestJS、Python・FastAPI、Goなどの流行より、担当チームの経験、LTS、採用市場、脆弱性対応、テスト容易性、運用監視の実績で決めます。発注先には「ドメインモデリングの進め方」「依存方向をどう検査するか」「ユニット・統合・E2Eテストのサンプル」「API障害時の再試行と重複防止」を質問します。提案デモで正常系だけでなく権限エラーや外部API停止を見せてもらうと、設計の実力を比較しやすくなります。

フェーズ3:設計・開発は代表ユースケースを縦に通します

設計では、Domain、Application、Infrastructure、Presentationなどの責務を定義し、依存の向きを文書化します。ドメイン層にはエンティティ、値オブジェクト、業務上の不変条件を置き、アプリケーション層には「受注を確定する」などのユースケースを置きます。DBや外部APIの接続はポートとアダプターとして外側に閉じ込め、画面やフレームワークの都合が業務ルールへ入り込まないようにします。

最初の実装は、重要な受注や承認など1本のユースケースを、画面またはAPI、業務ルール、DB、権限、監査ログ、テストまで一周させる縦切りにします。設計書だけで数か月を使うと、現場が理解できない用語や使いにくい操作を後工程で発見します。縦切りの成果物をレビューし、依存関係、例外処理、トランザクション境界、ログの個人情報マスキング、テストの読みやすさを確認してから機能を広げます。

フェーズ4:テストでルール・連携・非機能を分けて検証します

テストは、ドメインの単体テスト、ユースケースのアプリケーションテスト、DBや外部APIアダプターの統合テスト、画面のE2Eテストに分けます。業務ルールの境界条件は高速な単体テストで多く確認し、外部連携や実データに近い確認は統合テストと受入テストで担保します。テストカバレッジの数値だけを目標にせず、重要なルール、例外、権限、重複実行、タイムアウト、部分失敗をテストケースに含めます。

非機能では、性能、可用性、バックアップと復旧、監視、セキュリティ、アクセシビリティ、データ保持を受入基準へ落とし込みます。OWASPのSecure Cloud Architectureは、脅威モデリング、認証・認可、ネットワーク制御、ログ・監視、第三者ライブラリの更新をクラウド設計の確認対象に挙げています。したがって、テスト工程だけでセキュリティを確認するのではなく、要件整理から脅威と責任分界を決め、CI/CDで依存ライブラリの脆弱性検査を行います。

フェーズ5:稼働は移行リハーサルと切り戻しを先に決めます

稼働前には、データ移行の手順、件数と金額の照合、権限設定、バックアップ、監視アラート、問い合わせ窓口、障害時の切り戻し条件を確認します。既存システムを一度に止める場合でも、少なくとも本番相当データを使った移行リハーサルを複数回行い、所要時間と差分データの扱いを測定します。業務停止が難しい場合は、機能単位に新システムへ置き換えるStrangler Fig型の移行や、一定期間の並行稼働を検討します。

レガシー刷新では、最初に全機能を作り直すのではなく、変更頻度が高く、障害や手作業の負担が大きい領域から切り出します。IBMが公開したAPIS ITの事例では、古いJCL・PL/IやEGL/CICSなどの解析にAI支援を使い、SOAPサービスをクリーンアーキテクチャのREST APIへリファクタリングしたと報告されています。公開事例の数値を自社へそのまま適用はできませんが、現行仕様の可視化と自動テストを先に用意することが、段階移行の安全性を高める示唆になります。

フェーズ6:定着は利用状況と変更リードタイムで評価します

稼働後は、納品して終わりにせず、利用部門が業務を継続できる状態を作ります。操作説明だけでなく、業務用語と判断基準、例外時の対応、権限申請、問い合わせ先、リリース手順を運用マニュアルに残します。初月は問い合わせ件数、処理時間、エラー率、手作業の削減量、利用率を確認し、現場の声を次の改善バックログへ反映します。

クリーンアーキテクチャの価値は、構造がきれいに見えることではなく、変更の影響範囲を把握しやすく、回帰テストを短時間で実行できることです。半年後に新しい承認経路を追加する、連携先を変更する、料金計算を見直すといった変更について、要件からリリースまで何日かかるかを測定します。改善の判断を変更リードタイム、障害復旧時間、テスト自動化率、運用担当者の属人化などで追うと、設計投資の成果を経営層にも説明しやすくなります。

クリーンアーキテクチャのシステム開発の費用相場と内訳

システム開発の費用相場

クリーンアーキテクチャ単体の公的な価格表はありません。費用は、機能数、ドメインの複雑さ、利用者数、外部連携、データ移行、非機能要件、チーム体制によって変わります。以下の金額は、SIA株式会社が2026年7月に公開した一般的なシステム開発相場と、業務システムの設計・テスト・運用工数をもとにした記事用の概算レンジです。個別案件の確定見積ではありません。

規模別の概算費用と期間

単一業務の社内システムで、認証、基本マスタ、1〜2本の業務フロー、ドメイン層、ユニットテスト、簡易CI/CDまで含める場合は、350万〜850万円、期間は3〜5か月程度が一つの目安です。部門横断で複数ロール、承認、外部API、監査ログ、移行リハーサル、運用監視まで含める中規模案件は、800万〜1,800万円、5〜9か月程度を想定します。

複数ドメイン、レガシー連携、大量データ、厳しい可用性や災害対策、性能試験を含む基幹系では、2,000万〜1億円以上、8〜18か月以上になる場合があります。SIA株式会社の2026年版相場では、一般的なシステム開発を小規模100万〜300万円、中規模500万〜1,000万円、大規模1,000万円以上としており、ここで示したレンジは、ドメイン設計、テスト自動化、運用設計を含む業務システムとして上振れさせた推定です(出典: SIA株式会社「システム開発の費用・相場【2026年版】」、2026年)。

費用を左右する工数と内訳

見積もりでは、要件整理・ドメインモデリング、基本設計・詳細設計、実装、テスト、移行、運用設計、プロジェクト管理を分けて記載してもらいます。一般的な業務システムでは、要件定義が全体の10〜12%、設計・環境構築が22〜24%、実装が48〜50%、テストが15〜17%程度という目安がありますが、案件の性質で変わります。クリーンアーキテクチャでは、要件整理とドメイン設計、テスト、文書化を削ると、後から変更影響の調査や手戻りが増えるため、実装費だけを下げる見積もりには注意します。

クリーンアーキテクチャの採用に伴う初期工数は、単純なCRUD開発と比べておおむね10〜25%増えると仮置きして比較すると説明しやすくなります。ただし、この比率は市場統計ではなく、ドメイン設計、ポートとアダプター、テスト自動化、CI/CD、アーキテクチャ文書を含めた推定です。要件が複雑で変更が多い案件では、初期費用だけでなく、5年間の追加開発、障害対応、教育、ベンダー交代にかかる費用を含めたTCOで評価します。

保守運用費とクラウド費を分けて考えます

保守運用は、初期開発費の年15〜25%程度が目安とされる一方、契約範囲によって月額で定義される場合もあります。脆弱性対応、OSやライブラリの更新、クラウド利用料、監視、バックアップ、法改正対応、問い合わせ、追加開発、SLAを分けて確認します。クラウドを選んだから安くなるとは限らず、ログ保管、バックアップ、冗長化、WAF、性能監視、障害対応の費用が積み上がるため、月額の前提条件を見積書に残します。

SaaSやパッケージを使う場合は、本体の初期費用・利用料と、独自業務を補う追加開発費を分けます。SaaS本体の内部設計をクリーンアーキテクチャへ変更できるわけではないため、API連携やアドオン部分にどの設計ルールを適用するかを決めます。契約終了時にデータを出力できるか、独自コードとIaC、設計書、テスト資産を引き渡せるかも、将来の移行費用を左右します。

クリーンアーキテクチャのシステム開発で見積もりを取るポイント

システム開発の見積もりポイント

クリーンアーキテクチャ対応という言葉だけでは、成果物や品質を比較できません。見積もり依頼では、対象業務、優先順位、利用者と権限、外部連携、データ移行、性能・可用性・セキュリティ、運用体制、納品物、受入基準を同じ資料にまとめます。提案会社ごとに解釈が変わる曖昧な「柔軟な設計」「高品質なコード」といった表現は、確認方法や合格条件へ変換します。

RFPと要件資料に入れるチェック項目

業務要件では、主要ユースケース、例外、業務用語、マスタの責任者、承認経路、権限、監査ログ、データ保持期間を記載します。アーキテクチャ要件では、依存方向、ドメイン層の責務、外部接続の抽象化、技術選定の理由、ADRなどの設計記録、コードレビューの方法を指定します。「全コードをテストする」と書くのではなく、重要な業務ルールの単体テスト、アダプターの統合テスト、主要シナリオのE2Eテストをどの範囲で納品するかまで決めます。

運用要件では、CI/CD、IaC、ログ・メトリクス・トレース、アラート、バックアップ、復旧目標、脆弱性対応、障害時の連絡経路を確認します。特にクラウドでは、認証・認可、第三者ライブラリの更新、ログへの個人情報の混入防止、コスト上限のアラートを責任分界に落とし込みます。OWASPは、マネージドサービスを使ってもアプリケーションの認証・認可、ログ・監視、コードセキュリティ、第三者ライブラリのパッチ適用が開発側の責任になり得ると説明しています(出典: OWASP「Secure Cloud Architecture Cheat Sheet」、確認日2026年8月)。

複数社比較では価格以外の確認を行います

複数社から提案を受けるときは、総額だけでなく、要件整理、設計、実装、テスト、移行、運用の金額と工数を同じ粒度で並べます。安い提案が要件定義やテストを削っているだけの場合もあるため、成果物、担当者、レビュー回数、前提条件、除外項目を確認します。見積書の「一式」には、何人月、どの役割、どの期間、どの受入基準が含まれるかを質問し、追加変更の単価と契約上の扱いも明記してもらいます。

会社選定では、クリーンアーキテクチャという用語を使った実績数より、業務理解の進め方、設計レビュー、テスト自動化、障害対応、運用引き継ぎの実績を重視します。大規模案件の統制力を持つ会社と、小回りの利く専門会社では得意領域が異なります。NTT DATAの公式情報では、Agile、DevOps、Cloud Native、iPaaSなどと従来型開発を組み合わせる方針を示し、アプリケーション開発者6万人以上、SAFe有資格者2,000人以上を掲げています(出典: NTT DATA「アプリケーション開発・管理」、2026年確認)。規模の数字だけで決めず、自社案件に参加する担当者の経験と成果物を確認します。

契約と成果物の分界を先に決めます

契約時には、設計書、ソースコード、テストコード、CI/CD設定、IaC、データモデル、API仕様、運用手順、監視設定、データ出力手順の帰属と引き渡し条件を確認します。委託終了時に別会社へ移行できるよう、著作権の帰属、著作権法27条・28条の権利、第三者ライセンス、秘密情報の扱いを整理します。納品後の脆弱性対応、障害復旧、OSやライブラリの更新、追加開発の見積方法も、契約書やSLAに含めます。

失敗しやすいのは、設計品質を「納品時のソースコードが動くか」だけで評価することです。運用担当者が変更を理解できる設計資料があるか、テストを再実行できるか、障害時にログから原因を追えるか、ベンダーが離れてもビルドとデプロイができるかを確認します。提案段階でこの確認を避ける会社は、初期見積が安くても将来のロックインや改修費用が大きくなる可能性があります。

クリーンアーキテクチャのシステム開発でよくある質問

クリーンアーキテクチャのよくある質問

ここでは、発注前に特に質問されやすい内容を、判断に使える形で回答します。クリーンアーキテクチャは万能な正解ではないため、採用条件、費用、既存システムとの関係を分けて考えることが大切です。

小規模なシステムにもクリーンアーキテクチャは必要ですか?

業務ルールが単純で、利用期間が短く、変更も少ない小規模システムでは、全面的に採用する必要はありません。将来変更する可能性が高い業務ルールや、外部連携の境界だけを分離する部分採用から始めると、初期工数と保守性のバランスを取りやすくなります。採用理由を業務の複雑さ、変更頻度、連携数、運用年数で説明できるかを基準にします。

クリーンアーキテクチャにすると開発費はどのくらい上がりますか?

クリーンアーキテクチャ部分だけの公的な相場はなく、業務の複雑さと成果物の範囲で変わります。記事の概算では、単純なCRUD開発に対して、ドメイン設計、ポートとアダプター、テスト自動化、CI/CD、文書化を含めることで初期工数が10〜25%増えると仮置きしています。これは市場統計ではなく推定値なので、要件定義、設計、実装、テスト、移行、運用の内訳を出してもらい、5年TCOで比較してください。

既存の密結合なシステムを段階的に移行できますか?

移行できます。最初に現行の依存関係、データ、業務ルール、外部連携を可視化し、変更頻度と障害影響が大きい機能から切り出します。Strangler Fig型で新旧を並行稼働させる場合は、データの二重更新、整合性、切り替え条件、監視、切り戻しを設計します。全面刷新よりも期間が長くなる場合がありますが、業務停止のリスクと一括移行の不確実性を分散できます。

開発会社に最初に確認すべき質問は何ですか?

「業務ルールをどの成果物に置くか」「依存方向をどう検査するか」「代表ユースケースのテストコードを見せられるか」「外部API障害や権限エラーをどう扱うか」「コード、IaC、設計書、テストをどの条件で引き渡すか」を確認します。加えて、担当アーキテクトの経験、レビュー体制、追加変更の単価、障害時のSLA、契約終了時の移行支援も質問します。用語の説明だけでなく、設計・テスト・運用の実物やデモで回答できる会社を比較します。

まとめ

クリーンアーキテクチャのシステム開発まとめ

6フェーズで業務と技術を一緒に確認します

クリーンアーキテクチャのシステム開発は、業務ルールを技術詳細から分離し、変更やテストのしやすさを高めるための設計方針です。マイクロサービスやクラウドの導入を目的にせず、自社の業務が複雑か、将来の変更が多いか、外部連携や長期運用があるかを確認して採用範囲を決めます。

費用は成果物と5年TCOで比較します

実務では、要件整理、方式選定、設計・開発、テスト、稼働、定着の6フェーズを、成果物と受入基準で区切って進めます。代表ユースケースを縦に通し、権限、例外、外部API障害、監査ログ、移行、復旧まで確認することが、きれいな設計図だけで終わらせないポイントです。

費用は規模と要件で変動しますが、設計・テスト・運用を含む業務システムの概算として、小規模350万〜850万円、中規模800万〜1,800万円、大規模2,000万〜1億円以上を一つの検討レンジにできます。根拠のない一式見積ではなく、初期費用、保守、クラウド、追加開発、移行支援を分け、5年TCOと変更リードタイムで発注先を比較してください。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。