建設業向け協力会社管理システムの費用は、標準機能を使うSaaSなら初期0〜60万円・月額3〜15万円程度、追加開発を含む個別システムなら300万円〜1億円以上まで幅があります。協力会社数、現場数、法定帳票、CCUSや会計との連携範囲によって、適正な価格帯は大きく変わります。
「安全書類を電子化したいだけなのか」「施工体制や作業員まで一元管理したいのか」「発注・原価・評価まで含めた基幹システムにするのか」を先に整理しなければ、安いサービスを選んでも後から追加費用が膨らみます。この記事では、2026年時点の公開料金と開発相場をもとに、費用の内訳、価格が変動する要因、開発期間、見積もりの見方、コストを抑える進め方をわかりやすく解説します。
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・建設業向け協力会社管理システム開発の完全ガイド
建設業向け協力会社管理システムとは?全体像を確認

建設業向け協力会社管理システムは、取引先の住所を登録するだけの台帳ではありません。元請会社が、一次・二次以下の下請会社、職長、作業員、工事案件、契約、安全書類、資格、保険、施工実績を、現場と本社の両方から追跡できるようにする仕組みです。費用を判断するときは、どこまでを「協力会社管理」の範囲に含めるかを決めることが出発点になります。
管理する情報は会社・作業員・現場の3層です
会社マスタには、建設業許可、許可期限、社会保険の加入状況、担当者、業種、所在地、過去の取引履歴を登録します。作業員マスタには、資格・技能講習、健康診断、安全教育、CCUS登録、就業履歴などを紐付けます。現場側では、施工体制台帳、施工体系図、再下請負通知書、作業員名簿、安全書類、入退場、作業予定を管理します。
この3層を分けずにExcelで管理すると、会社名の表記ゆれや資格期限の更新漏れが起こりやすくなります。システムでは「どの会社の誰が、どの工事に、どの契約関係で入場するのか」を一つの履歴として持たせるため、現場ごとに同じ情報を入力し直す作業を減らせます。国土交通省の施工体制台帳の作成例でも、会社や技術者、下請関係を含む情報の整理が求められているため、画面だけで帳票を再現するのではなく、元データと変更履歴を保持する設計が重要です。
安全書類型から協力会社評価型まであります
建設業向け協力会社管理システムは、主に4つの範囲に分けて考えると比較しやすくなります。第一はグリーンファイルや施工体制などの安全書類型、第二は現場招待・チャット・工程・写真・日報を含む施工管理型、第三は発注・請求・工事別原価・協力会社評価までを扱うERP型、第四は既存サービスに自社独自の承認や評価を追加するカスタム開発型です。
たとえば安全書類の提出状況だけを改善する会社が、最初から会計や原価まで作り込む必要はありません。一方で、複数拠点の協力会社ランクや過去工事の評価を経営判断に使う会社なら、会社マスタと工事実績を蓄積できる構造が必要です。機能数で選ぶのではなく、最初に解消したい業務上の損失を決めると、予算とシステム範囲が合いやすくなります。
方式別に見る建設業向け協力会社管理システムの価格帯

費用は、既製のクラウドを契約するか、パッケージに追加開発を加えるか、業務に合わせて個別開発するかで大きく変わります。2026年時点の目安では、SaaS導入は初期0〜60万円・月額3〜15万円程度、パッケージやローコードへの追加開発は300万〜1,500万円程度、中規模の個別開発は1,000万〜5,000万円程度です。全社基幹を刷新する大規模スクラッチでは5,000万円〜1億円以上になる場合もあります。
SaaSは初期費用を抑えて早く始める方式です
安全書類、協力会社招待、現場共有などの標準業務が中心なら、SaaSが候補になります。初期費用は無料から60万円程度、月額は会社規模や現場数により3万〜15万円程度を目安にします。契約前には、元請企業だけが料金を負担するのか、協力会社にもアカウント費用が発生するのか、現場を増やしたときに従量課金が増えるのかを確認してください。
公開料金の具体例として、Buildee「進捗・歩掛」は、支店登録料5万円、基本利用料月額3万円、現場利用料月額8,000円、協力会社利用料無料と案内しています(出典:株式会社リバスタ「Buildee 進捗・歩掛 ご利用料金」、2026年確認)。この料金だけで5現場を1年間使う場合は、5万円+36万円+48万円で税抜約89万円です。ただし、利用にはBuildeeの別サービスが関係するため、必要な機能全体の見積もりではありません。
パッケージ・ローコードは標準機能と追加機能を組み合わせます
施工管理や建設業ERPの標準機能を使い、足りない承認フロー、帳票、評価画面、APIだけを追加する方式です。目安は300万〜1,500万円程度で、フルスクラッチより要件定義とテストを短くしやすい点が利点です。CONOCは700社以上が導入した建設業クラウドをベースに、必要な機能だけを追加開発するサービスを案内しており、既存の業務基盤を活用して開始時期を早める考え方の事例になります(出典:株式会社CONOC「建設業DXカスタム開発サービス」、2026年確認)。
ただし、標準機能に合わない業務を無理に合わせると、現場がExcelへ戻る可能性があります。画面の追加だけでなく、会社・現場・職種ごとの権限、データ連携、保守時のアップデート影響まで確認し、標準機能と個別機能の境界を見積書に明記してもらうことが大切です。
個別開発は独自業務を統合したい会社向けです
複数拠点の協力会社を横断管理し、施工体制、発注・請求、工事別原価、評価、会計・勤怠・電子契約・CCUSまでつなぐ場合は、個別開発を検討します。中規模では1,000万〜5,000万円程度、全社の基幹刷新まで含めると5,000万円〜1億円以上が目安です。これは固定価格ではなく、要件・データ移行・連携・セキュリティを含めた範囲で変動する概算です。
個別開発では、PMが90万〜150万円、SEが65万〜110万円、プログラマーが50万〜90万円、テスターが45万〜80万円程度の人月単価を置き、役割人数と期間を掛けて計算します(出典:NotebookLMリサーチノート「建設業向け協力会社管理システム」、2026年)。協力会社台帳と書類ワークフローだけなら3〜6か月、外部連携や複数現場を含めるなら6〜12か月程度を見込み、要件定義後に精度を高めます。
建設業向け協力会社管理システム開発の進め方

費用を適正化するには、いきなり画面を作らず、現場の情報の流れと法定帳票の責任分担を先に整理します。建設業では、協力会社の追加や再下請、資格更新、差戻しが日常的に起こるため、登録から承認、変更履歴までを業務フローとして設計する必要があります。
要件定義では現場数・協力会社数・帳票を棚卸しします
まず、対象となる支店、現場、協力会社、作業員、下請次数を数えます。次に、会社情報、建設業許可、保険、資格、健康診断、作業員名簿、施工体制台帳、再下請負通知書、安全書類、契約書、注文書、請求書のどこが紙・Excel・メール・既存システムに分散しているかを確認します。
国土交通省は施工体制台帳、施工体系図、再下請負通知書、作業員名簿の作成例を公開しています。これらの帳票を見積依頼書に添付し、必須項目、提出者、承認者、保存期間、変更履歴、出力形式を明記すると、開発会社ごとの見積条件がそろいます。現場担当者だけでなく、安全管理部門、購買、経理、情報システム部門、協力会社の代表にもヒアリングすると、後からの追加要件を減らせます。
設計・開発ではデータ構造と権限を先に固めます
協力会社、営業所、現場、工種、作業員、契約、書類、提出状況をどのように紐付けるかを設計します。特に、同じ協力会社が複数現場に入る場合、会社マスタは共通にしながら、現場ごとの施工体制や提出書類を分離できなければなりません。二次・三次下請の変更を履歴として残し、誰がいつ承認したかを追えるようにします。
権限は、会社・支店・現場・役割の組み合わせで設計します。元請の本社は全現場を見られても、協力会社には自社に関係する現場だけを見せる形が基本です。Greenfile.workのヘルプでも、組織権限、現場権限、安全書類権限などを分けて操作範囲を制限できると説明されています(出典:Greenfile.workヘルプ「権限とは?」、2025年更新)。この設計を後回しにすると、追加開発だけでなくデータ移行や再テストの費用も増えます。
テスト・リリースでは協力会社の定着まで確認します
テストは画面が動くかだけでなく、実際の書類提出が完了するかを確認します。元請が協力会社を招待し、協力会社が会社情報と作業員を登録し、現場へ参加し、書類を提出し、差戻しを修正し、元請が承認して帳票を出力する一連のシナリオを使います。スマートフォンでの入力、写真の容量、通信が不安定な現場での再送、メール通知、期限切れアラートも対象にします。
最初から全社へ展開せず、1支店または数現場でMVPを運用します。電子化率、書類の差戻し件数、確認にかかる時間、協力会社のログイン率、期限切れ件数を導入前後で比較し、一定の効果が出てから現場を増やします。導入事例では、株式会社三興が協力工場や職人との情報共有をANDPADに集約し、工期20%短縮につながったと紹介しています(出典:ANDPAD「株式会社三興」導入事例)。ただし、効果は運用ルールや対象機能によって変わるため、自社のKPIを設定して評価してください。
建設業向け協力会社管理システムの費用相場と内訳

見積書の総額だけを見ると、SaaSの月額と個別開発の初期費用を同じ基準で比較してしまいます。初期導入費、開発費、データ移行費、連携費、教育費、運用保守費、利用料を分けて見ることで、3年から5年の総保有コストを比べられます。
初期費用は要件定義・設定・移行・教育に分けます
初期費用には、要件定義、業務フロー整理、画面・データ設計、環境設定、権限設定、帳票設定、既存データの整形と移行、テスト、マニュアル作成、管理者・現場・協力会社向けの教育が含まれます。SaaSでは設定と導入支援として数万円から60万円程度に収まる場合がありますが、会社マスタの重複整理や大量の紙書類のデータ化まで頼むと、別途作業費が発生します。
個別開発では、画面を作る費用よりも、現場ごとの例外処理を整理する費用が大きくなりやすいです。たとえば、同じ会社が現場によって異なる契約条件で入場する、二次下請の登録者が変わる、資格の有効期限が書類ごとに異なるといった条件を、データと承認ルールに落とし込む必要があります。見積書に「移行対象の会社数・作業員数・帳票数・過去何年分か」を書いてもらうと、後からの追加請求を抑えやすくなります。
ランニングコストは利用料と保守費を分けて考えます
SaaSの月額利用料は、基本料金、現場数、ユーザー数、協力会社数、オプション、ストレージ、サポートの組み合わせで決まります。Greenfile.workは元請企業に利用料金が発生し、協力会社はデータ移行を含めて料金が発生しない料金体系を公式ヘルプで説明しています(出典:Greenfile.workヘルプ「料金体系」、2023年公開・2026年確認)。協力会社の負担を抑えたい場合に有利ですが、元請が何社・何現場を対象にするかで総額を確認する必要があります。
個別開発では、初期開発費の年15〜25%程度を保守費の目安として置きます。保守には、法改正に伴う帳票変更、OS・ブラウザ更新、脆弱性対応、障害修正、バックアップ確認、問い合わせ対応、外部APIの仕様変更対応が含まれます。保守費が安くても、軽微な改修やデータ復旧がすべて別請求になる契約では、実際の運用費が高くなるため、対応時間と含まれる作業を確認してください。
会社規模別のモデルケースで総額を試算します
たとえば、協力会社50社、5現場で安全書類と現場共有を始めるなら、標準SaaSは初期0〜60万円、月額3〜15万円程度の範囲で検討し、1年目は36万〜240万円程度に初期費用を加えた総額を見ます。これは公開料金や一般的な導入相場から置いた目安で、現場課金、ユーザー課金、支援範囲によって変動します。協力会社に利用料がかからないサービスでも、元請側の基本料金や初期設定費は発生することがあります。
協力会社300社、30現場で施工体制、資格、入退場、発注・原価、会計連携まで扱う場合は、SaaSの複数サービス契約か、300万〜1,500万円程度の追加開発から比較します。複数拠点、独自の評価ランク、過去データの大規模移行、CCUS・勤怠・電子契約との連携が重なると、1,000万〜5,000万円程度の個別開発を想定することがあります。件数だけでなく、業務ルールの複雑さが費用を左右します。
建設業向け協力会社管理システムの費用が変動する要因

同じ「協力会社管理」という名称でも、費用が数百万円から数千万円まで分かれるのは、登録データの量と業務ルールの深さが違うためです。見積比較では、価格だけでなく、次の変動要因がどこまで含まれているかを確認してください。
協力会社数・現場数・過去データの量で変わります
利用者が増えると、単純にアカウント数が増えるだけではありません。会社ごとの権限、現場への招待、通知、承認経路、検索速度、ファイル容量、バックアップの設計が必要になります。現場数が5から50に増えると、現場別の権限や月次集計、支店間のデータ分離が必要になり、標準料金の階層が変わることがあります。
過去データの移行も大きな要因です。Excelの列名や会社名が統一されていない場合、単純なインポートでは重複や誤紐付けが残ります。会社50社の新規登録と、過去10年分の帳票・契約・評価履歴を移行する作業では、同じ会社数でも工数が大きく異なります。何を移行し、何をアーカイブとして保管するかを決めると、不要な移行費を抑えられます。
CCUS・会計・勤怠・電子契約との連携で増えます
CCUS、会計・販売管理、勤怠、電子契約、BIと連携する場合は、相手側のAPI公開範囲、認証方式、データ項目、エラー時の再送方法を確認します。CCUSは技能者の資格や現場での就業履歴を業界横断で登録・蓄積する仕組みなので、単にボタンを置くだけではなく、技能者ID、現場、就業履歴、権限、同意の扱いを設計する必要があります(出典:国土交通省「CCUSポータル 建設キャリアアップシステムの概要」、2026年確認)。
法令・安全対応では、法定項目の更新、帳票出力、提出責任者、承認日時、差戻し履歴、監査ログを残す要件が費用に影響します。国土交通省のガイドライン・マニュアルは更新されるため、納品時の帳票だけでなく、将来の改訂に対応する保守方法も契約に入れてください。連携先が多いほど初期費用だけでなく、API変更時のランニングコストも増えるため、まずCSV連携で始める判断も有効です。
セキュリティと協力会社の使いやすさも価格に関係します
建設業のシステムは、会社情報、個人情報、資格、健康診断、安全書類、契約情報を扱います。多要素認証、通信・保存時の暗号化、権限分離、操作ログ、バックアップ、脆弱性診断、障害復旧、データ返却を盛り込むほど、設計・試験・運用の費用は上がります。IPAはクラウド利用やITサービス委託において、委託範囲の明確化、第三者検証、サプライチェーンでの役割分担を実践項目として示しています(出典:IPA「サイバーセキュリティ経営ガイドライン Ver 3.0実践のためのプラクティス集 第4版」、2025年)。
また、協力会社がスマートフォンで入力しやすいか、紙に慣れた会社の代行登録ができるか、説明会や問い合わせ窓口があるかも重要です。画面の高機能化だけに予算を使うと、利用率が上がらず費用対効果が下がります。協力会社への無料アカウント、入力代行、動画マニュアル、現場説明会を含むかどうかを、システム費とは別に見積もりましょう。
開発・導入コストを最適化する5つのポイント

コスト最適化は、単価を下げることではなく、使われない機能ややり直しを減らし、必要な業務へ予算を集中することです。建設業では、現場ごとの例外をすべて初期開発に入れるより、標準業務をMVPで定着させ、効果を確認しながら追加するほうが失敗を抑えられます。
最初はMVPに絞って段階展開します
第一段階は、協力会社マスタ、作業員マスタ、現場招待、施工体制、安全書類の提出・差戻し・承認、期限アラートに絞ります。第二段階で入退場、日報、写真、チャットを追加し、第三段階で発注・請求・原価・評価や外部連携を追加します。段階ごとに、確認時間、差戻し件数、期限切れ、紙の削減枚数、協力会社の利用率を測ります。
全社一括導入は、初期費用だけでなく教育、問い合わせ、データ修正の負荷が集中します。1支店や代表的な数現場で試し、現場の言葉に合わせてマニュアルを直してから広げると、追加開発の判断もデータに基づいて行えます。MVPの範囲を見積書で固定し、将来機能を別フェーズとして扱うことが予算管理のポイントです。
標準機能を使い独自改修を必要最小限にします
標準機能で満たせる業務は、運用ルールを合わせるFit to Standardを基本にします。独自の協力会社評価、複雑な承認、既存基幹との連携など、競争力や法令対応に直結する部分だけを追加開発します。画面の色や帳票の細かな見た目をすべて自社仕様にすると、開発費だけでなく、製品アップデートのたびに改修費が発生しやすくなります。
標準機能を採用する場合は、標準のデータ項目、権限、帳票、API、アップデート周期を確認してください。協力会社の利用料が無料でも、元請が作業を代行するための人件費が発生する場合があります。価格だけでなく、代行登録、教育、運用サポートを含めた総額で判断すると、導入後の見えないコストを抑えられます。
既存データを整理してRFPを具体化します
会社名の表記、支店コード、現場コード、作業員ID、資格名、日付形式を事前にそろえます。重複、退職者、期限切れ、紙しかない情報を分類し、初回移行の対象を決めます。データを整えずに見積もりを取ると、開発会社が安全側に工数を積むため、費用レンジが大きくなります。
RFPには、対象ユーザー数、協力会社数、現場数、下請次数、対象帳票、承認フロー、CCUS・会計・勤怠連携、スマートフォン対応、権限マトリクス、操作ログ、バックアップ、SLA、データ返却、導入教育を記載します。これらを同じ条件で2〜3社へ提示すれば、初期費用だけでなく、月額、保守、追加改修、データ移行の差を比較できます。
見積もりを取る際のポイントと注意点

見積もりは「システム一式」という一行ではなく、要件定義、設計、開発、連携、移行、テスト、教育、保守に分けて確認します。安い見積もりが悪いとは限りませんが、対象外の作業が多いと、契約後に追加費用が生じます。
見積書で作業範囲と前提条件を確認します
画面数、帳票数、API数、バッチ処理、権限の種類、移行データ量、テストケース、教育回数を確認します。特に「協力会社が入力する画面」と「元請が代行する画面」を分け、スマートフォン、写真添付、メール通知、差戻し、再提出、承認取消しの扱いを明記してください。未確定の要件がある場合は、仮定した条件と、条件が変わった場合の単価を見積書に残します。
開発期間も、単に「6か月」と書かれているだけでは不十分です。要件定義、プロトタイプ、開発、データ移行、受入テスト、教育、パイロット運用をどの月に行うかを確認します。国土交通省の法定帳票やCCUS連携を含む場合は、外部仕様の確認期間と、制度変更時の対応責任も記載してもらいます。
複数社を同じ条件で比較し、実演で使いやすさを見ます
候補会社には、同じ協力会社登録、現場招待、施工体制への追加、安全書類の差戻し、資格期限アラート、承認、帳票出力のシナリオを実演してもらいます。機能一覧にチェックを付けるだけでは、入力のしやすさやエラー時の対応はわかりません。協力会社の担当者や現場監督にも操作してもらい、日常業務の負荷を確認してください。
比較軸は、機能数よりも、協力会社側の無料範囲、代行登録、二次・三次下請への対応、法定帳票の更新、CCUS連携、既存システムとの接続、データ移行、権限、監査ログ、サポート窓口、解約時のデータ返却です。標準機能でできること、設定でできること、追加開発になることを分けてもらうと、価格の違いが説明しやすくなります。
保守契約・障害対応・データ返却を確認します
契約では、稼働時間、障害の重大度、一次回答までの時間、復旧目標、バックアップの頻度、脆弱性対応、問い合わせ回数、軽微改修の範囲を確認します。外部サービスの仕様変更で連携が止まった場合に、誰が調査し、どの費用で修正するかも決めてください。特に協力会社の個人情報や資格情報を扱うため、再委託先、保存場所、アクセス権、インシデント通知も確認が必要です。
解約時には、会社マスタ、作業員、施工体制、書類、承認履歴、操作ログをどの形式で返却できるかを確認します。CSVだけで足りないのか、添付ファイルや履歴も含むのかで、移行費用と将来のベンダーロックインが変わります。導入時の安さだけでなく、3年から5年使った後の変更可能性まで含めて判断してください。
よくある質問(FAQ)

費用を比較するときに多く寄せられる質問へ回答します。自社の会社数や現場数が平均と違っていても、方式、範囲、連携、運用支援の4点に分けて考えると、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。
建設業向け協力会社管理システムの費用相場はいくらですか?
標準SaaSなら初期0〜60万円、月額3〜15万円程度、パッケージやローコードへの追加開発なら300万〜1,500万円程度が目安です。会計・勤怠・CCUS連携や複数拠点の個別業務まで含めると1,000万〜5,000万円程度、大規模な基幹刷新では5,000万円〜1億円以上になる場合があります。金額は対象機能、会社・現場数、データ移行、保守の範囲で変動します。
開発期間はどのくらいかかりますか?
安全書類と協力会社台帳を中心にした導入は即日から3か月程度、パッケージへの追加開発は3〜9か月程度、複数の外部連携を含む個別開発は6〜12か月程度が目安です。全社基幹の刷新や大量データ移行を含む場合は12か月以上になることがあります。要件定義、テスト、協力会社への教育、パイロット運用を含めた期間で見積もることが大切です。
協力会社の利用料を無料にできますか?
できますが、サービスごとの料金体系を確認する必要があります。Buildeeの公開料金では協力会社利用料が無料とされ、Greenfile.workも元請企業のみ料金が発生し、協力会社はデータ移行を含めて無料と案内しています。ただし、元請側の基本料金、現場料金、代行登録、教育、問い合わせ対応の費用は残るため、協力会社側を無料にした場合の元請総額で比較してください。
SaaSと個別開発はどちらを選べばよいですか?
安全書類や現場共有など、標準化しやすい業務が中心ならSaaSが向いています。独自の協力会社評価、複雑な承認、既存基幹との深い連携、全社のデータ統合が重要ならパッケージへの追加開発や個別開発を検討します。迷う場合は、SaaSまたはMVPで主要課題を解決し、利用率と効果を確認してから独自機能へ投資する方法が現実的です。
まとめ

建設業向け協力会社管理システムの費用は、SaaSの初期0〜60万円・月額3〜15万円程度から、追加開発を含む300万〜1,500万円程度、中規模の個別開発1,000万〜5,000万円程度、大規模な基幹刷新の5,000万円〜1億円以上まで幅があります。どの価格帯が適切かは、機能数ではなく、協力会社数、現場数、法定帳票、連携、データ移行、権限、教育、保守で決まります。
費用を決める前に管理範囲を一枚に整理します
まず、会社・作業員・現場のどの情報を管理し、どの帳票を電子化し、誰が登録・提出・承認するかを整理します。次に、SaaS、パッケージ+追加開発、個別開発を、初期費用だけでなく3年から5年の利用料、保守、教育、データ返却まで含めて比較します。公開料金は参考にし、独自要件を含む部分は複数社から同じ条件で見積もりを取得してください。
MVPと協力会社の定着を起点に導入します
コストを抑えながら成果を出すには、安全書類や施工体制など優先度の高い業務をMVPにし、1支店または数現場で検証することが有効です。協力会社の利用料、代行登録、スマートフォン対応、教育、サポートを含めて運用を設計し、電子化率や確認時間などのKPIを見ながら段階的に拡張します。導入後も法定項目や外部連携が変わるため、保守とデータの持続性まで含めて発注先を選んでください。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
