店頭販売支援システム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

店頭販売支援システムの開発会社は、金融業務の知識、接客画面の使いやすさ、既存基幹との連携力の3点で比べて選ぶと、業務と監査の両立につながります。

6社は得意領域がそれぞれ異なるため、自社の課題に合う候補を絞り込む材料として使ってください。

▼全体ガイドの記事
・店頭販売支援システム開発の完全ガイド

店頭販売支援システムで開発会社選びが重要な理由

店頭業務で記録する顧客の意向、提案の根拠、業務の証跡を3枚のカードで示した図解
記録の対象を分けると、システムに必要な情報が整理しやすくなります。

画面を作っただけでは業務改善にはつながらず、会社選びが導入の成否を左右します。

店頭では、顧客の意向を聞き、商品を提案し、説明と判断根拠を記録して、申込後に本部が確認します。そのため、この一連の流れを理解している会社が必要です。

業務知識の不足による現場・監査での使いにくさ

店頭業務で確認・記録する情報は、次のとおりシステムに反映します。

  • 顧客の意向:家族構成、ライフイベント、既契約、希望保障、保険料の優先順位
  • 提案の根拠:商品検索の結果だけでなく、推奨理由や説明内容
  • 業務の証跡:質問内容、提案商品、最終確認を含む業務データ

金融庁の監督指針では、意向把握、意向に沿った提案・説明、最終意向と契約内容の合致確認が示されています(出典:金融庁「保険会社向けの総合的な監督指針」)。

連携と定着まで見通せる提案力

顧客・契約管理や商品マスタのシステムが残る場合、新しい画面を入れるだけでは二重入力が起きます。ほかにも、代理店管理と手数料のシステムが残る場合があります。さらに、本人確認と帳票のシステムが残る場合も、同じ問題が起きます。

そのため、API・バッチ連携、データ移行、権限設計を初期要件に含めておく必要があります。加えて、端末管理と障害時の代替運用も要件に入れておきます。

商品改定や制度変更に備えるには、現場研修、問い合わせ対応、運用保守の体制も、同じ提案書で確かめておきます。

ポイント

開発会社を選ぶときは、業務の流れと判断根拠の記録を理解しているかを見ます。画面の見た目だけでは、現場と監査の両方で使えるかは判断できません。

株式会社ripla|コンサルから開発までの一気通貫支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援しています。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験もあります。

その経験を活かして、ビジネスの成果とシステムの定着を支援しています。営業・顧客・生産・販売管理などの基幹システムを構築・導入してきました。

riplaは、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制も整えています。

特徴と強み

riplaは、製品名や機能一覧に合わせるのではなく、業務課題を整理して開発範囲を設計します。受付から契約後フォローまでを、ひとつの業務フローとして組めます。その中には、ヒアリング、商品比較、説明、申込、承認が含まれます。

現場の入力項目と、管理部門が確認する証跡は分けて考えます。なお、既存システムを残してフロントだけを刷新する場合も、連携を段階的に切り出せます。

得意領域・向いている案件

業務を整理しながら自社向けのシステムを組み立てたい企業に向いています。

顧客・既契約情報の参照と質問フォームに加え、次の機能も優先順に開発できます。

  • 商品・プラン比較:店頭で商品やプランを並べて比べる機能
  • 承認:申込の内容を確認して承認する機能
  • 管理者向けの進捗画面:管理者が案件の進み具合を把握する画面

一部の商品や店舗でPoCを行い、接客時間、入力漏れ、申込不備、利用率を確認してから拡張する進め方も相談できます。

株式会社NTTデータ・エービック|投信・保険窓販とタブレットの強み

株式会社NTTデータ・エービックは、投信・保険窓販を中心に預かり資産業務を支援してきました。公式サイトによると、Asset Navigator Plusは顧客管理から注文受付までを支援します。

セールスや商品説明、申込、資金決済などを一つのシステムで扱う考え方です。そのため、保険・投信・預金を横断して提案する窓口の候補になります。

特徴と強み

窓販の提案から注文、決済までをまとめて扱う点が強みです。

公開情報によると、Asset Navigator Tabletは、訪問先で顧客の保有状況を確認し、適合性の確認や証跡を残しながら注文受付を支援します。

訪問先で使う場合は、通信、本人確認、端末紛失、帰店後の再入力の扱いを、発注側が事前に確かめておく必要があります。

得意領域・実績と確認事項

公開されている実績として、地方銀行、第二地方銀行、信用金庫での預かり資産業務の支援があります。

標準化した窓販を早く整えたい、保険と投信を扱う営業店に適しています。選ぶ際は、次の点を確かめておきます。

  • 個別要件:独自の生保商品ルール、複雑な代理店手数料、既存契約管理との連携
  • 運用責任:標準機能と個別開発の境界、商品マスタの更新責任、現行版の保守期間

ポイント

窓販の提案から注文・決済までを一つの流れで扱えるか、訪問先での通信や端末紛失の扱いを事前に確かめられるかを、候補を比べる目安にします。

BIPROGY株式会社|大規模営業店とタブレット展開の強み

BIPROGYは、金融機関の営業店・業務支援システムを大規模に展開しています。BANK_FIT-NEは、顧客フロントライン強化と経営効率向上を掲げています。

セールスモードやタブレット、営業店とバックオフィスの連携を支援します。営業店全体で事務改革を進める場合の候補になります。

特徴と強み

公式情報では、照会や各種チェックの自動化と、ニアリアルタイムのデータ活用が説明されています。セールスモードやタブレット搭載も紹介されており、事務ミスを防ぎ、顧客対応時間を生み出す点が特徴です。

勘定系、CRM、データウェアハウス、端末運用を含む刷新では、業務部門、店舗、本部、インフラ部門をまたぐ推進力も評価します。

得意領域・実績と確認事項

2025年6月20日の公表によると、BIPROGYは、農林中央金庫などとJAバンクの新営業店システムを構築しました(出典:BIPROGY株式会社「JAバンク全国約6,000店舗で新営業店システムを稼働」、2025年)。

2025年5月までに、全国約6,000店舗、約20,000台の窓口端末で全機器の移行を完了しました。この実績は大規模展開力を見るうえで参考になりますが、自社の保険業務に合うかは個別に確かめる必要があります。

  • 展開体制:段階移行、マルチベンダー端末、全店展開への対応
  • 保険固有要件:意向把握や商品推奨を標準機能へ追加できる範囲

日本電気株式会社(NEC)|預かり資産販売の提案・チェック支援

日本電気株式会社(NEC)は、投信や保険の販売を支援する預かり資産販売支援システムを提供してきました。公開情報では、顧客カード、提案可否の確認、商品推奨、帳票、営業支援との連携を扱っています。

窓口の提案品質と本部管理を、既存の金融システムとあわせて整えたい場合の候補になります。

特徴と強み

担当者の判断を、確認項目やシステムチェックで支えるのが強みです。店頭では、希望を入力したうえで提案可能な商品を絞り込み、説明書類や設計書を提示して上席確認を行います。

後から過程を追えるよう、NECの仕組みは商品・ルールマスタ、帳票の版管理、承認履歴を一体で扱える設計です。

得意領域・実績と確認事項

投信・保険など複数の商品を扱い、顧客情報と提案履歴を営業支援に使いたい金融機関に向いています。

NECは2016年の製品発表でも、投信・保険の販売支援を対象としていました。このため、候補にする際は、次の現行情報を必ず確認します。

  • 製品の現状:現行製品の名称、クラウド・タブレット対応、サポート期間
  • 導入体制:公開情報が古い場合の、現在の機能と導入体制の確認

過去の実績だけに頼らず、確かめた現行情報をもとに検討します。

ポイント

NECは提案の過程を残す仕組みに強みがあります。ただし候補にする際は、2016年の発表ではなく、現行製品の名称やサポート期間をもとに判断します。

富士通Japan株式会社/富士通グループ|生命保険基幹と営業支援の連携

富士通Japanや富士通グループは、生命保険基幹、営業支援、新契約申込、代理店・手数料などを扱います。

金融商品の販売支援では、顧客カード、資産状況、交渉履歴、適合性確認を扱います。

提案からアフターフォローまでを支える考え方です。店頭と本部・基幹系をあわせて見直す案件に向いています。

特徴と強み

生命保険では、商品改定や制度変更、契約状態、募集チャネル、代理店手数料が複雑に関係します。

富士通Japanソリューションズ東京の公開情報では、生保の知識を生かして、制度・法令・新商品・改善に対応する領域が示されています。

画面開発に加えて、商品情報の更新や制度変更の影響分析、テスト計画、移行後の保守も必要です。

得意領域・実績と確認事項

生命保険会社や大規模な代理店網で、基幹や新契約業務を含めた刷新について相談できます。

契約申込から審査・承認を経て、契約管理へ引き渡すまで一貫する案件では、業務要件を整理しやすいでしょう。選ぶ際は、次の点も確かめておきます。

  • 画面試作:店頭UXを改善する場合の早期の試作
  • 実機評価:数分で入力できるか、例外時に迷わないかの確認

株式会社NTTデータ|保険会社と販売代理店の連携基盤の強み

共通ゲートウェイの周囲に契約データ名寄せ、認証、顧客・市場データの集約、デジタル申込を配置した連携基盤の図解
接続機能をまとめて捉えると、個別画面の外にある論点も見渡せます。

株式会社NTTデータは保険会社向けに、基幹、代理店連携、データ活用、デジタルチャネル、BPOを支援します。

公式情報では、保険会社と代理店をつなぐネットワークや、シングルサインオンが紹介されています。さらに、契約データの自動取得と顧客名寄せ、申込から支払いまでをAPIでつなぐ基盤も扱います。

特徴と強み

保険会社と代理店のシステムや認証が複数ある場合、店頭の課題は一つの画面だけでは解決できません。

このため、契約データ名寄せ、共通ゲートウェイ、認証、顧客・市場データの集約、デジタル申込を、段階的に検討できます。

NTTデータには、店舗や代理店をまたぐ権限、個人情報の利用目的、監査ログ、再委託先の管理についても相談できます。

得意領域・実績と確認事項

大手生保や複数の代理店、金融機関とのデータ連携を前提とする大規模案件に向いています。

保険会社の基幹を残したまま、販売フロント、代理店ポータル、デジタル申込をつなぐ構想から運用まで相談できます。依頼する際は、次の点を確かめておきます。

  • 見積範囲:共通基盤、個別画面、データ移行、接続先ごとの試験
  • 運用条件:24時間運用と障害時の責任分界

ポイント

保険会社と代理店をまたぐ店頭の課題は、一つの画面を入れ替えるだけでは解決しにくい場合があります。基幹や代理店連携まで含めて、構想から運用まで一貫して相談できるかを見ます。

店頭販売支援システムのパートナー選びで確認すべきポイント

パートナー選びで確認する導入事例、提案記録、長期TCOの3項目を並べたチェックリスト図
同じ観点を候補各社に当てると、比較の抜けを減らせます。

6社は得意領域が異なるため、自社の課題に応じて評価項目を変えます。例として、窓販パッケージ、全国営業店、生命保険基幹連携、個別開発などが挙げられます。

提案書の見栄えよりも、代表的な顧客シナリオを最後まで動かせるかを確かめます。

同じ業態・規模の実績

「金融に強い」という説明だけでは判断しにくいため、近い導入事例を確認します。

  • 業態:生命保険会社、銀行・信用金庫、保険代理店の別
  • 規模:店舗数、端末数、商品数、代理店数
  • 運用:移行方法、問い合わせ件数、商品改定への対応実績

事例では、導入前の課題と担当範囲も聞き取り、実装力と運用力を見分けます。

意向確認・証跡・セキュリティの画面要件への落とし込み

要件定義では、保存する証跡とセキュリティ要件を、次のとおり整理します。

  • 提案記録:意向、希望保障、保険料・保険金額の優先順位、提案商品、推奨理由
  • 確認履歴:説明書類、最終確認、同席者、差戻し、承認履歴
  • 情報保護:利用目的、権限、暗号化、ログ、バックアップ、端末紛失、脆弱性、委託先管理

金融庁の監督指針では、意向把握に使った帳票や最終意向の情報を保存する措置が示されています(出典:金融庁「保険会社向けの総合的な監督指針」)。このため、これらの要件もRFPに記しておきます。

5〜10年のTCOで見る費用比較

費用は、方式や連携範囲によって変わります。以下の金額は予算取りの目安で、公開見積の平均ではありません。一般的な業務システムの相場と、保険・金融特有の要件から組み立てた推定です。

  • クラウド・SaaS:基本利用と軽微な連携で500万〜2,000万円程度
  • 業界パッケージ:商品・帳票・既存基幹連携を加えて1,500万〜8,000万円程度
  • スクラッチ:中〜大規模で8,000万〜3億円。全国展開や複雑な基幹連携では3億円超の可能性

2026年公開の一般相場では、スクラッチ中規模は300万〜800万円、独自CRM・基幹連携を含む中〜大規模は800万〜数千万円です。

同資料のエンジニア人月単価は60万〜120万円です(出典:ノーコード総合研究所「業務システム開発の費用相場」、2026年)。

店頭支援の見積もりでは、要件定義、UI/UX、API、移行、セキュリティ、性能試験を加味します。さらに、教育、端末MDM、商品改定、保守も見積もりに含めます。

クラウド利用料、ライセンス、監視、端末更新も比較の対象に入れます。制度対応、問い合わせ、障害復旧、将来のデータ返却まで含めて、長期の費用を比べます。

ポイント

候補は、同じ業態・規模の実績、画面要件に落とした証跡、5〜10年のTCOで比べます。初期費用の安さだけで選ぶと、改定や保守の負担を後から見落としやすくなります。

店頭販売支援システムについてよくある質問

顧客接点と販売管理をどこまで変えるかを先に決めてから、機能数を比べます。

店頭販売支援システムの開発費用はいくらですか?

軽微な連携を含むクラウド導入は500万〜2,000万円程度、パッケージのカスタマイズと基幹連携は1,500万〜8,000万円程度が目安です。

金額は、店舗や商品の数、連携方式によって変わります。移行データや監査・セキュリティの要件も、金額に影響します。端末や保守範囲の扱いも、金額を左右します。

公開相場は概算として使い、同じRFPで複数社から見積もりを取得します。

パッケージとスクラッチ開発はどちらが向いていますか?

標準化できる窓販業務や監査項目を早く整えたいなら、業界パッケージは導入期間を抑えやすい選択肢です。

独自の接客シナリオ、商品推奨ルール、複雑な基幹連携、他社との差別化を重視するなら、スクラッチを検討します。

パッケージに独自画面を組み合わせる方法もあります。標準化する部分と独自化する部分を分けたハイブリッドも、現実的な選択肢になりやすいです。

開発会社への問い合わせで何を確認すべきですか?

問い合わせの際は、次の実績と責任範囲を確かめます。

  • 導入・運用:同じ業態・規模の事例、担当範囲、現場PoC、既存連携、改定保守
  • 契約・品質:テスト責任、障害時のSLA、委託先・再委託先、契約終了時のデータ返却

代表的な顧客シナリオを示したうえで、意向把握から提案、推奨理由の説明、申込、承認までを画面で説明してもらいます。

特に、実画面で確かめると、カタログでは分からない使いやすさや抜け漏れを把握できます。

まとめ

開発会社は、知名度や見積金額だけで決めず、金融業務の知識、接客画面の使いやすさ、既存基幹との連携力の3点で比べます。ほかにも、店舗・代理店の規模や導入後の運用を見ます。

紹介した6社は、ripla、NTTデータ・エービック、BIPROGY、NEC、富士通Japan/富士通グループ、NTTデータです。

ripla以外の5社については、公開された公式情報をもとに、窓販、営業店、生保、保険連携の観点で整理しています。

業務フローと成果指標の共有

成果の指標は、紙の削減だけでなく、接客時間、入力負荷、申込不備率にします。加えて、提案品質、承認時間、顧客満足度、監査対応も指標に含めます。

現場、コンプライアンス、IT部門が、同じ顧客シナリオを確認します。そのうえで、例外処理や通信断時の代替運用も合意します。関係者の間で合意が取れれば、開発会社への要求を具体化できます。

PoCとTCOをセットにした相見積もり

相見積もりでは、同じ前提で提案を受けたうえで、次の観点から長期的な適合性を比べます。

  • 提案条件:代表商品・顧客シナリオでPoCし、要件定義から保守まで同じ前提で比較
  • 長期TCO:改定、端末、クラウド、監視、制度対応、移行、障害復旧の別料金の有無
  • 運用適合:店頭対応と、後から説明・確認できる体制の両立を評価

▼全体ガイドの記事
・店頭販売支援システム開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>

執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。