危機管理システムの開発・導入では、安否確認の速さだけでなく、被害情報の収集、対策本部の判断、BCPの実行、復旧後の記録までを一つの流れにできるパートナーを選ぶことが重要です。おすすめは、まず必要な危機対応の範囲を整理し、標準SaaSで足りる部分と、自社業務に合わせた連携開発が必要な部分を分けて比較する方法です。
本記事では、危機管理システムの開発・導入を相談しやすい企業として、株式会社riplaを最初に紹介し、セコム株式会社、トヨクモ株式会社、インフォコム株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社、KDDI株式会社の計6社を整理します。2026年8月時点で確認できる公式情報をもとに、各社の特徴、向いている企業、確認すべき注意点を紹介しますので、自社に合う候補を絞り込む際にご活用ください。
▼全体ガイドの記事
・危機管理システム開発の完全ガイド
危機管理システムのパートナー選びが重要な理由

危機管理システムは、単に緊急メールを送るツールではありません。災害や感染症、火災、サイバー攻撃、システム障害、主要取引先の停止などを想定し、情報を集めて優先順位を判断し、必要な人へ指示を出し、事業を再開するまでの業務を支える仕組みです。パートナー選びでは、サービスの機能数よりも、自社の危機対応手順を現場で使える形に落とし込めるかを確認する必要があります。
安否確認だけでは事業継続につながりにくい理由
安否確認は初動対応の重要な入口ですが、回答を集計しただけでは、拠点の損害、設備の停止、在庫や物流への影響、代替要員、顧客への連絡までは整理できません。メールや電話で回答を集めた後にExcelやチャットへ転記する運用では、情報が分散し、誰が次の判断をするのかも曖昧になりやすいです。危機管理システムでは、通知、回答、被害報告、タスク、承認、時系列記録をつなげることが、初動時間を短縮するポイントになります。
内閣府の「令和5年度企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」では、BCPを策定した企業の割合は大企業76.4%、中堅企業45.5%でした。策定中を含めると大企業85.6%、中堅企業57.6%となっており、計画を作るだけでなく、発災時に実行できる情報基盤を整える段階へ進んでいます。出典は内閣府「令和7年版防災白書」(2025年)です。
発注前に決めるべき比較軸
最初に、対象者、拠点、想定シナリオ、必要な通知経路、回答期限、管理者の代理権限、外部システムとの連携先を決めます。たとえば、国内の従業員数百名に地震時の安否確認を行うだけなら、料金が明確なSaaSを短期間で導入する方法が合理的です。一方で、複数拠点の設備被害、サプライチェーン、システム障害、経営会議向けの報告まで一つにまとめる場合は、SaaSの設定に加えてAPI連携や個別開発が必要になる可能性があります。
比較時には、初期費用と月額だけでなく、SMS・音声などの従量課金、データ移行、SSOや人事マスタ連携、訓練支援、監視、バックアップ、障害時の連絡体制まで確認します。災害時に使えなければ意味がないため、夜間・休日、管理者不在、通信障害、未回答者への再通知を想定した受入テストを、見積もり段階から依頼すると安心です。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
危機管理システムでは、現場ごとに異なる発動条件や承認経路を整理し、必要な画面と通知を設計することが大切です。riplaには、既存の業務をヒアリングして要件を整理し、導入後に現場で使われるシステムへ落とし込む支援が期待できます。安否確認、被害報告、拠点・設備マスタ、タスク管理、経営層向けダッシュボードなどを、既存の人事・ERP・チャット・監視システムとどうつなぐかを検討しやすい点が特徴です。
標準SaaSを活用しながら不足する機能だけを連携開発する構成や、独自のBCP業務を含めて業務システムとして設計する構成など、段階的な進め方にも対応しやすいです。危機管理部門だけでなく、情報システム、人事、総務、現場責任者、経営層の意見をまとめ、優先順位をつけたい企業に向いています。
得意領域・実績
riplaは、営業・顧客・生産・販売管理といった基幹業務の構築・導入を幅広く支援してきた経験を活かし、危機対応を日常業務と切り離さずに設計したい企業の相談先になります。危機発生時だけ使う専用画面を作るのではなく、平時の人員・拠点・設備情報を正しく保ち、訓練や報告に活かす運用まで設計することが重要です。
依頼時には、危機シナリオの一覧、発報から初動判断までの時間目標、RTO・RPO、個人情報の保管期間、必要な認証方式、既存システムの連携仕様を共有すると、提案の精度が高まります。自社固有の業務を標準機能だけで無理に合わせたくない企業や、将来的にサプライチェーン・設備・復旧管理まで広げたい企業に適しています。
セコム株式会社|初動対応と備えをトータルに支援

セコム株式会社は、法人向けに「セコム安否確認サービス」を提供しています。災害発生時の初動対応と平時の備えを支援するサービスで、安否確認を危機管理の入口として導入したい企業が比較しやすい候補です。セコムの公式料金ページでは、2026年3月末時点で契約社数約9,500社、利用者約859万人と案内されています。
特徴と強み
セコム安否確認サービスは、地震などの災害時に従業員へ連絡し、回答状況を管理者が把握する運用を整えやすいです。通常プランでは初期費用、月額基本料金、1IDあたりの月額従量料金が分けて提示されており、公式ページの基本料金Aは初期費用132,000円、月額基本料金13,200円、月額従量料金22円/IDとなっています(いずれも税込、2026年8月確認)。実際の金額は人数やオプションで変わるため、見積もりで確認する必要があります。
安否確認に加えて、訓練や導入支援も含めて、会社全体の初動手順を標準化したい企業に向いています。大規模組織での利用実績を重視したい場合は有力な候補です。ただし、設備被害、サプライヤー停止、復旧タスクまで自社独自の画面で管理したい場合は、標準サービスの範囲と追加連携の可否を確認しておく必要があります。
得意領域・実績
セコムの知名度や運用実績、安否確認の導入支援を重視する企業に適しています。拠点数や従業員数が多く、担当者だけでなく各部門の管理者が回答状況を確認する体制を作りたい場合にも検討しやすいです。導入前には、国内外の従業員、派遣社員、アルバイト、家族を対象に含めるかを明確にしてください。
危機管理システムとして検討する場合は、安否確認の先にある業務をどこまで扱えるかを質問します。被害報告の項目、部署や拠点別の集計、他システムへのデータ出力、管理者の代理権限、通信障害時の代替手段、訓練結果の保存方法を確認すると、導入後のギャップを抑えられます。
トヨクモ株式会社|料金を抑えて始めやすいクラウド型

トヨクモ株式会社は、クラウド型の「安否確認サービス2」を提供しています。初期費用と解約費用が0円で、上限ユーザー数とプランに応じた月額料金が公式に公開されているため、まず費用感を把握したい企業に向いています。安否確認を中心に、掲示板、メッセージ、人事情報連携、家族の安否確認などを段階的に検討できます。
特徴と強み
公式料金ページでは、50ユーザーまでの場合、ライトが月額6,800円、プレミアが8,800円、ファミリーが10,800円、エンタープライズが14,800円です。100ユーザーではライト9,800円、プレミア11,800円、ファミリー15,800円、エンタープライズ19,800円となっています(税抜、月額払い、2026年8月確認)。このように、人数が増えた場合の費用を比較しやすい点がメリットです。
気象庁連動による自動一斉送信、自動集計、掲示板、人事情報連携、kintoneアプリ連携など、平時の運用と有事の連絡を一つのクラウドで整えやすいです。メールだけに依存せず、スマートフォンアプリやLINE連携を含めた回答経路を検討できるため、導入初期の負担を抑えながら回答率を高めたい企業に適しています。
得意領域・実績
公式サイトでは、2024年9月時点で4,000社以上の企業・団体が利用していると案内されています。中小企業から大規模組織まで、まずは安否確認の標準機能を導入し、組織変更や人事異動を連携で自動化したい場合に候補になります。30日間の無料トライアルも案内されているため、従業員が実際に回答できるかを訓練形式で確認しやすいです。
一方で、対策本部のタスク管理、設備や在庫の被害情報、サプライヤーの状況、独自の承認ワークフローまで一体化したい場合は、標準機能だけで対応できるかを確認してください。kintoneや人事サービスなどの連携を使うのか、別途システムを開発するのかを切り分け、月額以外の連携費用と運用負荷まで見積もることが大切です。
インフォコム株式会社|複数経路と繰り返し連絡に強い

インフォコム株式会社は、安否確認・緊急連絡システム「エマージェンシーコール」を提供しています。メール、アプリ、LINE、電話、FAXなど複数の連絡手段を使い分け、回答があるまで繰り返し連絡できる点が特徴です。安否確認だけでなく、システム監視ツールのエラーメールをきっかけに音声連絡を発信する機能も案内されています。
特徴と強み
公式料金ページでは、ライトプランが初期費用0円、月額10,000円から30,000円、スタンダードプランが初期費用200,000円から、月額40,000円からと案内されています(税別、2026年8月確認)。ライトは最大1,000名、スタンダードは利用者と管理者が無制限とされ、企業規模や必要な通知経路に合わせて選びやすいです。スタンダードでは繰り返し連絡を最大100回まで設定できるため、通信状況や勤務形態に不安がある企業が比較しやすいです。
2拠点同時稼働のデータセンター、24時間365日の監視、地震・津波・気象特別警報などの自動連絡、安否回答Web APIなど、継続運用と外部連携を重視する企業に向いています。連絡手段を一つに絞らず、スマートフォンを使わない従業員にも電話やFAXで届けたい場合に有力な候補です。
得意領域・実績
インフォコムの公式サイトでは、ニトリホールディングス、アサヒグループホールディングス、旭化成などの導入事例が紹介されています。多様な連絡先を登録して、回答状況を拠点別・部署別に把握したい企業や、災害とシステム障害の双方を緊急連絡の対象にしたい企業に適しています。
ただし、電話やSMS、LINE、APIなどを組み合わせるほど、登録情報の更新、同意、料金の従量条件、個人情報の権限管理が重要になります。誰が連絡先を管理するのか、退職・異動時にどのデータを削除するのか、音声通知が届かなかった場合にどうエスカレーションするのかを、導入前に決めておく必要があります。
NTTコミュニケーションズ株式会社|堅牢性と大規模運用を重視

NTTコミュニケーションズ株式会社は、現在のNTTドコモビジネスの法人向けサービスとして「Biz安否確認/一斉通報」を提供しています。地震発生時の自動配信・自動集計、未回答者への自動再送信、スマートフォンアプリ・メール・電話による複数経路に対応し、通信事業者の基盤を活かした安定稼働を訴求しています。
特徴と強み
公式サービスページでは、震度7の地震にも耐えるデータセンターで運用し、災害発生時にも安定稼働を実現すると説明されています。料金はどれだけ使っても定額と案内されているため、通知回数が多い企業や、災害だけでなく豪雨・台風の注意喚起、感染症流行時の健康管理アンケートにも使いたい企業が検討しやすいです。
一方で、危機管理システムとして被害情報や復旧状況を細かく管理する場合は、標準サービスで扱えるデータ項目と、別途連携すべき業務を整理する必要があります。グループ会社を含む組織階層、個人情報の非表示設定、管理権限、海外拠点の扱いなどを確認し、自社のセキュリティ基準と照合してください。
得意領域・実績
NTTコミュニケーションズの公式導入事例では、川崎重工業が阪神・淡路大震災をきっかけにBCPを強化し、Biz安否確認/一斉通報を導入した経緯が紹介されています。同社はグループ会社と家族を含む約7万人を対象に本格運用を開始し、別の訓練では4日間で約31,000名を対象に実施して、99.7%の安否を確認したと掲載されています。出典はNTTコミュニケーションズ「川崎重工業株式会社 導入事例」です。
従業員数が多い企業、全国の拠点を持つ企業、既存の通信・クラウド基盤と合わせて信頼性を評価したい企業に向いています。導入事例の数字だけで判断せず、自社の訓練対象者、回答期限、部署別集計、家族の扱いを同じ条件で再現できるかを確認することが大切です。
KDDI株式会社|位置情報と衛星通信を活用した新しい安否確認

KDDI株式会社は、2025年12月19日から「ロケーション安否確認」を提供しています。従業員のスマートフォンの位置情報を活用し、被災地付近に滞在する人へ自動で安否確認を送り、回答状況を地図上で可視化するクラウド型サービスです。勤務地や住所ではなく実際の居場所を基準にしたい企業にとって、新しい選択肢になります。
特徴と強み
KDDIの公式発表によると、au以外のスマートフォンにも対応するマルチキャリア型で、auの利用者は「au Starlink Direct」により圏外エリアなどでも安否回答や回答状況の確認が可能です。東西エリアでサーバーを冗長化し、位置情報と回答状況を同じ画面で確認できる点も特徴です。月額利用料金は100IDの場合で1IDあたり150円と案内されています。出典はKDDI News Room(2025年12月18日発表)です。
出張者、店舗スタッフ、建設現場、物流拠点など、従業員が勤務地と居住地を頻繁に移動する企業に向いています。被災地にいる可能性の高い人へ自動発報したい場合は、従来の住所・勤務地ベースの運用との差を比較しやすいです。ただし、位置情報は利便性が高い一方で、利用目的、取得タイミング、同意、保存期間、閲覧権限を明確にする必要があります。
得意領域・実績
位置情報を使って安否確認の対象者を絞り込みたい企業、通信手段の冗長性を重視する企業、災害時の管理画面を地図中心にしたい企業が検討しやすいです。2025年12月開始の新しいサービスであるため、料金、対応端末、位置情報の取得条件、Starlink Directの利用条件、導入支援の範囲は、導入時点の公式情報で再確認してください。
危機管理システム全体へ拡張する場合は、位置情報と安否回答の後に何を管理するかが比較ポイントになります。拠点や設備の被害報告、対策本部のタスク、家族への連絡、顧客・取引先への通知、復旧完了の記録まで必要なら、外部システムとの連携や追加開発を含めて提案を受けると判断しやすいです。
危機管理システムのパートナー選びのポイント

6社は、それぞれ得意な領域が異なります。riplaは業務整理と連携・個別開発、セコムは大規模な安否確認と導入支援、トヨクモは公開料金のあるクラウド型、インフォコムは多様な連絡経路、NTTコミュニケーションズは通信基盤と大規模運用、KDDIは位置情報と衛星通信が比較の軸になります。自社の課題を同じ質問票で各社へ渡すと、機能の見せ方に左右されにくくなります。
実績と経験の確認方法
実績は導入社数や知名度だけでなく、自社と似た規模、業種、拠点構成、勤務形態で確認します。「何社導入したか」だけでなく、発報から何分で回答を集める想定か、訓練でどの程度の回答率だったか、導入後にどの運用を改善したかを質問してください。実際にNTTコミュニケーションズの川崎重工業事例では、システム導入だけでなく、毎年の訓練や従業員教育が効果につながっています。
PoCや無料トライアルを使える場合は、平日の昼間だけでなく、夜間・休日を含む訓練を実施します。人事マスタに異動者を追加した場合の反映、未登録者の検出、代理管理者の切り替え、複数拠点の集計、通信経路の切り替えまで試すと、カタログでは見えない運用上の差がわかります。
技術力と専門性の評価
技術評価では、通知機能の数よりも、外部連携とデータ統制を確認します。人事・組織マスタ、SSO、SCIM、ERP、勤怠、監視ツール、地図、気象情報など、必要な連携先を一覧にし、標準コネクタ、API、ファイル連携、個別開発のどれで実現するかを分けます。ID管理や退職者削除が手作業のままだと、平時の情報が古くなり、有事の通知対象から漏れる危険があります。
個人情報、位置情報、家族情報、健康状態を扱う場合は、暗号化、MFA、権限分離、操作ログ、バックアップ、データ保管場所、委託先管理を確認します。個人情報保護委員会は、漏えい等を把握した場合の速報を原則として発覚日から3〜5日以内、確報を30日以内、不正な目的のおそれがある場合は60日以内と案内しています(出典: 個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」、2026年8月確認)。危機管理システム自体の事故対応手順も、契約前に確認しておく必要があります。
プロジェクト管理体制の確認
危機管理システムの開発では、要件が途中で増えやすいです。最初からすべてを作ろうとすると、発動条件や権限が決まらないまま画面開発が進み、費用と期間が膨らみます。まずは対象者マスタ、複数経路の通知、安否・被害収集、集計、権限、訓練、監査ログをMVPとして整理し、次に拠点地図、設備、在庫、サプライチェーン、復旧タスクへ拡張する進め方が現実的です。
見積もりでは、要件定義、基本設計、アプリ・API開発、外部連携、データ移行、テスト、訓練、保守を分けて記載してもらいます。類似業務システムからの推定では、安否確認中心の最小構成は300万〜800万円、標準的な連携開発は800万〜2,000万円、統合型は2,000万〜5,000万円以上が目安になりますが、これは危機管理システム固有の公的相場ではありません。対象人数、拠点数、可用性、言語、連携数で大きく変わるため、記事内の金額は予算検討の初期目安として扱い、必ず個別見積もりを取得してください。
よくある質問(FAQ)

危機管理システムは、安否確認サービス、BCP管理、災害情報、インシデント管理をどこまで一体化するかで適した選択肢が変わります。ここでは、導入前によく確認される質問に、比較検討の判断軸を添えて回答します。
危機管理システムと安否確認システムは何が違いますか?
安否確認システムは、従業員の安否や出社可否を確認する機能が中心です。危機管理システムは、安否確認に加えて、被害報告、対策本部の指揮、タスク管理、BCP手順、復旧状況、事後検証までを扱う広い概念です。安否確認だけで足りる企業はSaaSから始め、設備やサプライチェーンまで管理する企業は連携開発を含めて検討すると整理しやすいです。
危機管理システムの導入費用はいくらですか?
SaaS型の安否確認であれば、初期費用0円から、月額数千円から数万円程度で始められるサービスがあります。受託開発や複数システムとの連携を含む場合は、最小構成で300万〜800万円、標準構成で800万〜2,000万円程度が初期検討の目安ですが、公開された横断統計ではなく、類似業務システムからの推定です。SMS・音声従量、訓練、データ移行、保守、クラウド利用料を含めた総額で比較してください。
導入後の訓練はどのくらいの頻度で必要ですか?
少なくとも年1回は全体訓練を行い、できれば四半期または半期ごとに小規模な確認を実施します。発報から回答までの時間、回答率、未達率、未回答者への再通知、管理者の初動時間、代理権限の動作を記録し、BCPとシステム設定を改訂してください。NTTコミュニケーションズの川崎重工業事例でも、毎年の訓練と従業員教育がシステムの定着を支えています。
位置情報や家族情報を扱うときの注意点は何ですか?
取得目的、対象となる情報、取得するタイミング、閲覧できる役職、保存期間、削除方法、委託先を明文化し、従業員へ説明したうえで必要な同意を取得します。位置情報は有事だけ参照するのか、平時にも取得するのかで受け止められ方が変わります。家族や健康情報を含む場合は、不要な項目を集めず、権限分離と監査ログを設けることが重要です。
まとめ

危機管理システムのパートナーを選ぶときは、安否確認の機能数や導入社数だけでなく、発報から回答集計、被害情報の整理、対策本部の判断、事業復旧、事後検証までの流れを自社で再現できるかを確認します。安否確認中心ならトヨクモ、セコム、インフォコム、NTTコミュニケーションズ、KDDIの標準サービスを比較し、位置情報や通信冗長性など、自社の優先条件を明確にしてください。
標準SaaSと個別開発を使い分ける
最初から大規模なスクラッチ開発を選ぶ必要はありません。対象者マスタ、複数経路通知、安否・被害収集、集計、権限、訓練、監査ログを最初の範囲に定め、標準SaaSで短期間に始める方法があります。そのうえで、設備・在庫・サプライチェーン・復旧タスクなど、自社固有の業務だけをAPI連携や個別開発で追加すると、費用と導入期間をコントロールしやすいです。
最初に作るべき比較資料
相見積もりの前に、対象者と拠点、危機シナリオ、発動条件、通知経路、回答期限、管理者と代理権限、必要な連携先、RTO・RPO、情報の保管期間、訓練頻度を1枚にまとめます。この資料を6社へ同じ条件で渡し、実績、技術、セキュリティ、費用、導入支援、運用後の改善体制を比較してください。業務整理から開発・定着まで一気通貫で進めたい場合は株式会社riplaへ相談すると、自社の業務要件に沿った構成を検討しやすくなります。
危機管理システムは、導入して終わるものではなく、訓練と振り返りを重ねて初動を速くするための業務基盤です。自社に必要な範囲を見極め、標準機能と個別開発を適切に組み合わせながら、平時から使い続けられるパートナーを選ぶことが、災害や障害が起きたときの事業継続につながります。
▼全体ガイドの記事
・危機管理システム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>


株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
