通関システム開発の発注/外注/依頼/委託方法について

通関システムの発注・外注は、自社通関か通関業者への委託かを先に分け、NACCS接続、書類管理、基幹連携の範囲をRFPで明確にしてから、契約と見積を比較する進め方が適切です。

通関業務をExcelやメールで処理している企業では、入力の重複、申告書類の差し戻し、許可後の情報連携、担当者への依存が起こりやすくなります。一方で、通関システムは一般的な業務システムよりも、NACCSの電文、HSコードや税率のマスタ、訂正・取消、証明書、監査ログなどの専門要件が多い領域です。この記事では、発注形態の選び方、RFPと要件整理、契約形態、2026年時点での費用の見方、委託先の選定と見積比較のポイントを順番に解説します。

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通関システムの発注・外注では何を決めますか?

通関システムの発注範囲を整理する担当者

通関システムの発注で最初に決めることは、システムを作るかどうかではなく、どの業務を自社で持ち、どの業務を通関業者や開発会社へ委託するかです。自社通関を行う企業と、通関申告は外部へ依頼して書類共有や進捗確認だけを効率化したい企業では、必要な機能も予算も大きく異なります。

自社通関と委託通関のどちらを前提にしますか?

自社通関を前提にする場合は、申告データの作成、NACCSへの送受信、許可・承認の管理、訂正や更正の履歴、関税・消費税の確認、監査用の証跡までが中心要件になります。通関業者へ委託する場合は、荷主側のシステムが申告そのものを代替するのではなく、インボイスやパッキングリストを安全に受け渡し、質問・差し戻し・許可通知・搬出予定を共有する仕組みになることが多いです。まず業務フローを「荷主」「通関担当」「倉庫」「運送会社」の担当者ごとに書き分けると、不要な機能を発注しにくくなります。

発注するシステムの範囲をどこまでにしますか?

対象範囲は、案件登録、取引先・品目・HSコード・税率・原産国のマスタ、書類アップロード、AI-OCR、申告書類の作成、NACCS連携、許可通知、請求・立替、倉庫や運送会社との情報共有、帳票保管に分解します。これらを一括で発注すると分かりやすく見えますが、初回からすべてを作ると、要件定義の段階で例外処理が膨らみます。申告件数が少ない企業は書類共有と進捗管理から始め、件数が多い企業は既存ERPやWMSとの連携を優先するなど、改善効果の大きい範囲から切り出すことが重要です。

発注前に効果を測る指標を決めますか?

発注の成否を判断するため、月間の輸出入申告件数、貨物1件あたりの入力時間、同じ情報を複数画面へ入力する回数、差し戻し件数、許可までの時間、担当者数、拠点数を現状値として記録します。たとえば「入力時間を30%削減する」「差し戻しの原因を月20件から5件にする」「許可通知を当日中に関係部署へ共有する」といった目標にすると、機能の優先順位を決めやすくなります。システム導入の目的を「高機能化」ではなく、作業時間やリスクの改善として委託先へ伝えることが大切です。

通関システムの発注形態はどれを選びますか?

通関システムの発注形態を比較する画面

発注形態は、周辺業務のSaaS、NACCS接続済みパッケージ、ゲートウェイを使った既存システム連携、個別開発の大きく4つに分けられます。選択の基準は、初期費用の安さだけではありません。NACCSの仕様変更、電文エラー、証明書の期限、法令・制度変更、障害時の復旧を誰が担うのかまで含めて、5年程度の運用を想定して比較します。

書類共有・進捗管理ならSaaSを選びますか?

通関申告は外部の通関業者が行い、荷主側では書類の授受、案件のステータス、問い合わせ、許可通知を管理したい場合は、クラウド型のSaaSが候補になります。導入期間を1〜3か月程度に抑えやすく、初期費用0〜50万円、月額1万〜20万円程度のサービスもあります。ただし、公開価格はID数、件数、保管容量、OCR利用量で変わるため、最低料金だけで判断してはいけません。NACCSへの直接申告、特殊な帳票、複雑な権限が必要かどうかを、契約前のデモで確認します。

標準業務はパッケージ、連携はゲートウェイを検討しますか?

標準的な通関業務を早く導入したい場合は、NACCS接続済みパッケージが適しています。パッケージは、通関業務の画面や帳票があらかじめ整っているため、ゼロから作るよりも業務要件を固めやすくなります。販売・在庫・倉庫・請求まで一気通貫にしたい場合は、パッケージとERPやWMSをAPIで連携する構成を検討します。既存システムからNACCSへ申告情報を自動送受信したい場合は、NACCSゲートウェイを業務画面から分離し、再送制御やエラー保留を設ける設計が重要です。NTTデータなどが第7次NACCS準拠のゲートウェイを提供しており、2025年10月の更改後は対応バージョンと試験範囲を確認する必要があります。出典はNTTデータ「増加する越境ECに迅速対応、第7次NACCS準拠のSimGate新バージョンを提供開始」です。

独自業務が多い場合は段階的な個別開発にしますか?

複数拠点の複雑な権限、独自の保税業務、海外拠点とのデータ連携、大量の貨物処理など、標準機能との差分が大きい場合は個別開発が必要になります。ただし、最初からフルスクラッチを選ぶと、通関業務の例外をすべてシステムへ取り込むことになり、費用と期間が膨らみます。代表的な品目・航路・顧客を使ったPoCで、インボイス取込から申告データ作成、NACCS応答、許可情報の反映までを検証し、効果が確認できた範囲から本開発へ進む方法が安全です。標準化できる業務は製品へ合わせ、独自差分だけをAPIや追加画面で外付けする考え方が、長期的な保守費を抑えやすくなります。

RFPと要件整理はどのように進めますか?

通関システムの要件を整理する会議

RFPは、開発会社に希望を伝える資料ではなく、同じ前提で提案と見積を出してもらうための比較基準です。通関システムでは、機能名だけを書いたRFPよりも、貨物量や業務分担、既存データ、NACCS接続、制度変更への対応、障害時の手作業を具体化したRFPの方が、追加費用の少ない提案につながります。

現状業務と例外処理を棚卸ししますか?

まず、案件を受け付けてから書類を集め、品目を確認し、申告し、許可を受け、搬出し、請求するまでの流れを図にします。各工程で、誰が、どのシステムへ、どの項目を、何回入力しているかを記録します。通常貨物だけでなく、訂正申告、許可前の差し替え、税関からの照会、品目マスタにない商品、証明書の期限切れ、NACCSからエラーが返った場合の処理も対象にします。例外処理を書かないRFPは、開発中に現場から要望が追加される原因になります。

RFPには貨物量・拠点・連携・SLAを明記しますか?

RFPには、月間・繁忙期の申告件数、輸出入の割合、国や港・空港、品目数、拠点数、利用者数、権限区分、書類の種類、保管年数、既存のERP・WMS・会計システム、通関業者との連携方法を記載します。自社通関か外注通関か、複数の通関業者を使うか、NACCSへ直接接続するか、ゲートウェイ経由にするかも明記します。さらに、稼働時間、障害時の連絡方法、復旧目標時間、バックアップ、法改正・第7次NACCS以降の更改対応、保守の受付時間を要求水準として示します。件数が不明な場合は、少ない月・通常月・繁忙月の3パターンを出すと、従量課金や性能設計を比較しやすくなります。

NACCS・セキュリティ・データ移行を要件に含めますか?

NACCS連携では、利用方式、電文の送受信、エラー時の再送、二重送信を防ぐ冪等性、訂正・取消、デジタル証明書、接続試験と総合運転試験の担当範囲を確認します。業務画面と接続処理を分離し、送信済み・応答待ち・エラー・再送可能の状態を追える設計にすると、障害時にも原因を切り分けやすくなります。セキュリティでは、役割別の最小権限、MFA、通信・保存データの暗号化、管理者操作と電文の改ざん防止ログ、バックアップ復元、委託先のアクセス管理をRFPに入れます。AEOを視野に入れる場合、税関は物理・人的・情報セキュリティと法令遵守体制を審査するため、システム機能だけでなく運用手順も要件に含めます。出典は税関「AEO制度に関するよくある質問」です。

通関システムの契約形態と役割分担はどう決めますか?

通関システムの契約条件を確認する担当者

通関システムでは、要件が固まっている範囲と、検証しながら決める範囲を分けて契約することが大切です。開発会社へすべてを一括発注する場合でも、要件定義、PoC、本開発、移行・教育、保守を区切り、各段階の成果物と次工程へ進む条件を契約書や個別契約に記載します。

要件が固まった範囲は請負契約にしますか?

画面、帳票、連携仕様、受入条件が確定している本開発では、請負契約が候補になります。納品物と完成条件が明確になる一方、契約後に要件を追加すると変更契約になりやすいため、標準機能・追加開発・対象外を一覧にしておく必要があります。NACCS接続や外部システムの仕様変更が相手側の事情で起こる場合は、どこまでを固定価格に含め、どの条件で追加費用になるのかを明記します。検収では「画面が表示される」だけでなく、代表電文の送受信、エラーの再送、権限、監査ログ、バックアップ復元まで確認します。

要件定義やPoCは準委任契約にしますか?

業務整理、製品選定、PoC、現行データの分析のように、作業時間や調査内容を前提に進める業務は、準委任契約で発注する方法があります。通関業務の専門家と開発会社が一緒に現場を確認し、短い期間で成果物を更新する場合に向いています。ただし、準委任だから成果物が不要という意味ではありません。業務フロー、課題一覧、要件定義書、電文一覧、権限表、PoC結果、次工程の見積条件を成果物として定義し、作業報告と意思決定の記録を残します。

SLA・知的財産・保守範囲を契約で確認しますか?

本番稼働後の契約では、稼働率、受付時間、重大障害の初動、復旧目標、バックアップ、セキュリティ事故の報告、脆弱性対応、NACCS更改や法改正への対応をSLAや保守仕様書に記載します。特に24時間に近い国際物流では、営業時間外の障害を誰が監視し、暫定的な手作業へどう切り替えるかが重要です。ソースコード、設定、データ、設計書の所有権と利用権、解約時のデータ返却、別会社への移行支援も確認します。委託先の再委託がある場合は、再委託先の範囲、アクセス権、事故時の責任分界も曖昧にしないことが大切です。

通関システムの費用相場はいくらですか?

通関システムの費用見積を確認する画面

通関システムの費用は、NACCSを使うための利用料、製品やSaaSの利用料、開発・設定費、外部連携費、データ移行費、教育費、保守費に分けて考えます。通関システム全体に一律の公開相場はないため、以下は公開料金、類似する業務システムの見積、NACCS接続の難易度を組み合わせた企画段階の推定レンジです。実際の発注額は、件数、拠点数、接続方式、法令対応、可用性、既存データの状態で変わります。

発注形態ごとの初期費用を比較しますか?

書類共有や案件進捗だけを扱うクラウド・SaaSは、初期費用0〜50万円、月額1万〜20万円程度が目安になります。NACCS接続済みパッケージは、設定や導入支援を含めて130万〜300万円程度、大規模導入では1,000万円を超える場合があります。パッケージとERP・WMS・会計を連携する場合は300万〜1,500万円程度、NACCSゲートウェイと自社システムを連携する場合は500万〜2,000万円程度を見込むことがあります。独自業務、複数拠点、大量処理、海外連携まで含むフルスクラッチでは600万円から数千万円、条件によっては1億円を超える規模もあり得ます。これらは確定価格ではなく、発注方式を選ぶための比較材料です。

見積書はどの費用項目に分けて確認しますか?

見積書では、要件定義、画面・帳票・ワークフロー、NACCS接続、APIやEDI連携、マスタ整備、データ移行、テスト、教育、本番切替、運用監視、保守に分けて金額を出してもらいます。NACCS接続の項目には、接続申請、電文実装、証明書、疑似ID、接続試験、総合運転試験、障害時の再送確認を含むかを記載します。データ移行では、旧Excelの重複・表記揺れ・欠損を直す作業が別費用になることがあります。安い見積ほど、対象外の作業、想定ユーザー数、超過時の単価、追加開発の単価が書かれているかを確認します。

月額費用とNACCS利用料を分けて考えますか?

NACCS公式資料では、一般NACCSの料金プランAは月額5,000円の基本料金に、業務ごとの従量料金が加わる体系です。保存料金、回線使用料、管理統計資料料金なども条件に応じて発生するため、この金額を開発費やSaaS利用料と混同してはいけません。出典はNACCS「システム利用料金プラン等について」(2025年掲載・2026年料金規程確認)です。SaaSではID数・申告件数・OCR・保管容量が月額を左右し、パッケージでは保守費を初期費用の15%前後と仮置きすることがあります。クラウド、監視、証明書、脆弱性診断、バックアップ、サポート窓口まで含めた5年総額で比較すると、初期費用が安くても月額や従量費が高い構成を見分けやすくなります。

通関システムの委託先選定と見積比較のポイントは何ですか?

通関システムの委託先を比較する担当者

委託先は、知名度や見積総額だけでなく、通関業務の理解、NACCS接続の実績、テストと移行の体制、運用保守の継続性を見て選びます。「NACCS対応」と書かれていても、直接接続なのか、ゲートウェイなのか、パッケージの標準機能なのかで責任範囲が異なります。提案依頼の段階で同じ質問票を渡し、回答と見積の前提をそろえることが比較の出発点です。

通関業務とNACCSの実績をどのように確認しますか?

委託先には、同じ業種・貨物種別・申告方式の導入実績、稼働中の拠点数、月間処理件数、接続したNACCS業務、電文エラーの対応方法、第7次NACCSへの移行経験を質問します。可能であれば、営業担当だけでなく、要件定義担当、NACCS連携担当、運用保守担当に同席してもらいます。導入事例では「何社に導入したか」だけでなく、二重入力の削減、差し戻しの減少、処理時間、移行期間などのBefore・Afterを確認します。貿易管理や書類共有が得意な会社と、NACCSゲートウェイや基幹連携が得意な会社は異なるため、自社の発注範囲に合う専門性を見極めます。

見積比較は価格以外の項目も採点しますか?

見積比較では、価格だけでなく、業務適合性25点、NACCS・連携の技術力20点、セキュリティと監査15点、移行・教育15点、保守・SLA15点、提案の分かりやすさ10点など、自社で重視する配点を先に決めます。価格は初期費用、月額、従量費、追加開発単価、5年総額に分けます。提案書の機能一覧に「標準」「設定」「追加開発」「対象外」を記載してもらうと、同じ機能名でも実装範囲が違う問題を防げます。採点の根拠となるデモや回答を保存し、現場担当者と情報システム担当者の双方で評価します。

安い見積に隠れた追加費用を確認しますか?

追加費用になりやすいのは、現場ヒアリングの追加回数、品目・税率マスタの整備、古いExcelや紙帳票のデータ化、外部システムの仕様調査、NACCS試験の再実施、繁忙期の性能対策、24時間監視、操作教育、制度変更への対応です。見積書には、作業単価、想定件数、含まれる会議回数、データ移行の対象、テスト環境、切り戻し、現地対応、旅費、消費税の扱いまで記載してもらいます。特に「NACCS対応費用一式」のような項目は、接続申請から本番稼働後の保守まで何が含まれるかを分解して確認します。

発注後はどのように開発・移行を進めますか?

通関システムの開発と移行を進めるチーム

発注後は、要件定義、設計・開発、テスト、移行、教育、稼働後の改善を段階的に進めます。自社の業務責任者、通関実務の責任者、情報システム担当、委託先、必要に応じて通関業者や倉庫会社が意思決定の場に参加し、課題・決定事項・未解決事項を一つの一覧で管理します。

PoCと段階開発で業務適合性を確認しますか?

最初の段階では、代表的な品目、航路、取引先、書類を使い、実際の現場担当者が操作します。インボイスの取込、マスタ照合、申告データ作成、NACCSからの応答、差し戻し、許可通知の共有までを通して確認し、入力時間やエラーの数を導入前と比べます。PoCで解決できない業務を無理に本番へ持ち込まず、標準機能で運用するもの、追加開発するもの、手作業で残すものを決めます。これにより、フルスクラッチにする部分を必要最小限にできます。

接続試験・移行・切り戻しを本番前に確認しますか?

テストは、機能、連携、性能、権限、監査、セキュリティ、障害復旧の順に分け、NACCSの接続試験や総合運転試験を含めます。第7次NACCSは2025年10月12日午前5時に稼働を開始し、移行のため前日夜から停止時間が設定されました(出典: NACCS「第7次NACCSの稼働開始について」、2025年9月26日)。今後の更改でも、切替時間、データ移行、証明書、接続先、テスト用ID、旧システムの参照期間を事前に確認します。本番切替では、旧システムやExcelを参照できる期間、並行運用の手順、障害時の手作業、ロールバック条件を決め、現場が迷わない切替判定表を作成します。

通関システムの発注・外注でよくある質問

通関システムのよくある質問を確認する担当者

通関システムの発注では、NACCSとの関係、費用、外注範囲、既存業務との違いについて質問が多く寄せられます。ここでは、発注前に判断しやすいように結論から回答します。

通関システムを外注するならNACCSへ直接接続する必要がありますか?

必ずしも直接接続する必要はありません。通関業者へ申告を委託し、荷主側は書類共有や進捗管理だけを行うなら、NACCS接続済みの通関業者やSaaSを利用する構成も選べます。自社システムから申告情報や応答を自動連携したい場合は、直接接続またはゲートウェイ連携を検討し、接続費、証明書、試験、保守の責任分界を見積に含めます。

通関システムの発注費用は数百万円で足りますか?

書類共有だけなら数十万円の初期費用と月額数万円から始められる場合がありますが、NACCS連携、ERP・WMS連携、複数拠点、AI-OCR、24時間監視、データ移行を加えると数百万円から数千万円になることがあります。費用はシステムの名称ではなく、処理件数、ユーザー数、連携数、必要な可用性、制度対応の範囲で決まります。初期費用だけでなく、NACCS利用料、クラウド、保守、追加開発、5年総額を同じ前提で比較してください。

通関業務に詳しい委託先は何を基準に選べばよいですか?

通関業務、NACCS接続、既存基幹連携、セキュリティ、移行・保守のうち、自社の課題に合う実績を基準に選びます。実績社数だけでなく、同じ貨物種別や申告方式での稼働例、障害時の対応、制度変更への追従、担当者の体制を確認してください。提案時には代表的な業務をデモしてもらい、現場担当者が実際に操作し、エラーや訂正時の処理まで確認すると判断しやすくなります。

RFPを作れない状態でも開発会社へ相談できますか?

相談できます。現状の業務フロー、使っている帳票やExcel、月間件数、困っている作業、将来の拠点や取引先の計画を共有すれば、要件整理から支援してもらえる場合があります。ただし、相談段階でも自社通関か委託通関か、NACCS接続の要否、改善したい指標、予算と希望時期を整理しておくと、提案の精度が上がります。要件定義の成果物と費用、次の本開発を発注しない場合のデータや資料の扱いも先に確認します。

まとめ

通関システムの発注計画をまとめる担当者

通関システムの発注・外注では、最初に自社通関と委託通関の業務分担を決め、書類共有、進捗管理、NACCS申告、ERP・WMS連携のどこまでを対象にするかを整理します。次に、貨物量、拠点、ユーザー、既存システム、例外処理、セキュリティ、SLA、移行条件をRFPに記載し、同じ前提で複数社から提案と見積を取得します。

費用は、SaaSの初期・月額、パッケージや個別開発の費用、NACCS利用料、連携、移行、教育、保守に分解して確認します。価格だけでなく、通関業務の専門性、NACCSの接続方式、試験と本番切替の担当範囲、障害時の代替手順、法改正や更改への対応、5年総額を採点してください。要件が固まっていない範囲は準委任やPoCで検証し、確定した範囲を請負で発注する方法も有効です。まずは現状の入力時間、差し戻し件数、申告件数を把握し、自社に必要な範囲から無理なく着手することが成功につながります。

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株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。