デジタルアセット管理システム(DAM)開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

デジタルアセット管理システム(DAM)の開発会社を選ぶなら、製品機能だけでなく、権利管理・既存システム連携・データ移行まで任せられる6社のタイプを見極めることが重要です。

画像、動画、音声、PDF、商品写真、ロゴなどのデジタル資産が部門や拠点に分散すると、最新版が分からない、期限切れ素材を使ってしまう、同じ素材を探すだけで時間がかかるといった問題が起きます。この記事では、コンサルティングから業務システム開発まで支援する株式会社riplaを最初に紹介し、国内DAM、社外配布に強いクラウド、DAMとPIMを統合する製品、グローバル向け基盤、コンテンツクラウドの5社を比較します。料金や実績は公開情報と個別見積もりを分けて整理しますので、自社に合う相談先を絞り込む際にお役立てください。

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デジタルアセット管理システム(DAM)パートナー選びの重要性

デジタルアセット管理システムのパートナー選び

DAMは、ファイルを保存するだけのオンラインストレージではありません。誰が、どの用途で、いつまで、どの地域で素材を使えるかをメタデータ、権限、承認フローで管理し、必要なチャネルへ安全に届ける業務基盤です。そのため、導入会社には製品の説明だけでなく、現状の業務を整理して運用に落とし込む力が求められます。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

DAM導入が失敗する代表例は、機能が不足することよりも、現場が登録や検索を続けられないことです。たとえば、商品番号、ブランド、言語、地域、利用期限、権利者、モデルリリースの有無などを登録項目にしても、誰がいつ入力するのかを決めていなければ情報はすぐに欠けます。開発会社には、既存のファイルサーバーやBox、Google Driveなどを調べ、重複や権利不明の素材を整理し、新規素材の登録から承認、公開、期限切れ、アーカイブまでの責任者を決めてもらう必要があります。

さらに、DAMはCMS、EC、PIM、商品マスタ、社内認証、広告管理ツール、外部制作会社の環境とつながることで価値が高まります。検索にかかる時間、承認に要する日数、既存素材の再利用率、期限切れ素材の公開件数、素材に関する問い合わせ数などを導入前後で測定できる会社なら、導入効果を社内で説明しやすくなります。価格が安い製品を選ぶだけでなく、定着と効果測定まで支援できるかを見極めることが大切です。

発注前に確認すべきポイント

見積もりを依頼する前に、保有するアセットの種類、点数、容量、年間増加量、利用部門、社外ユーザー数、保存場所を整理します。画像やPDFだけでなく、大容量動画、3Dデータ、RAWデータ、InDesignなどの制作データを扱う場合は、プレビュー対応形式と変換処理の範囲も確認します。ファイル数が数万点に及ぶときは、移行作業の工数、重複除去、サムネイル生成、メタデータ付与をライセンス費用と別に見積もることが重要です。

また、費用だけでなく、製品提供会社、販売会社、実装を担うSI会社、保守会社の役割を分けて確認します。要件定義を誰が行うか、APIやSSOの設計者は誰か、障害時の一次窓口はどこか、データを取り出して他社へ移行できるかまで質問してください。1社に決め打ちするより、同じ要件書で2〜3社から提案を受け、3年分のライセンス、移行、連携、教育、保守、ストレージ、通信、AI処理を比較すると判断しやすくなります。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

riplaに相談する意義は、DAMを単体の保管庫としてではなく、業務全体の流れの中で設計しやすい点にあります。たとえば、商品情報を管理するPIM、掲載先のEC、社内の販売管理、問い合わせ管理、認証基盤などをどの順序でつなぐかを整理し、現場が実際に使う画面や権限に落とし込めます。既製品を導入する場合でも、標準機能で対応する部分と追加開発する部分を切り分け、過剰なカスタマイズを避ける提案が期待できます。

特に、ファイルの登録者、承認者、公開先、権利管理担当者が部門ごとに異なる企業では、ツール選びの前に業務要件をそろえることが欠かせません。riplaは、経営や現場が達成したい成果を確認し、要件定義、システム選定、画面・データ設計、開発、導入後の定着支援まで同じ方針で進めたい企業に向いています。

得意領域・実績

営業、顧客、生産、販売管理などの基幹業務を含めて構築・導入してきた経験をもとに、DAM周辺の業務設計や連携開発を相談できます。たとえば、素材を商品・案件・顧客・店舗などの業務データにひも付けたい場合、単にAPIをつなぐだけではなく、どのシステムを正とするか、更新のタイミングをどうするか、削除や期限切れをどう連動させるかまで決める必要があります。こうしたデータの責任範囲を整理したい企業に適しています。

なお、riplaにDAM専用製品の料金や導入社数が公開されているわけではありません。既存の基幹システムや社内DXと一体でDAMを導入したい場合の相談先として、アセット数、外部共有、CMS・EC・PIM連携、権利・期限管理、導入時期を伝え、必要に応じて専門ベンダーと組み合わせた提案が可能かを確認してください。

NTTドコモビジネスX|国内企業向けDAMを導入しやすい

NTTドコモビジネスXのCIERTO Digital Asset

NTTドコモビジネスXは、CIERTO/Digital Assetを提供する国内ベンダーです。公式ページでは、旧NTTコム オンラインのサービスとして、画像や動画などのクリエイティブ素材を一元管理し、タグ付け、検索、プレビュー、リサイズ・トリミング、動画対応、社内外との共有を支援しています。国産ソフトウェアとして日本語サポートや導入コンサルティングを重視する企業が比較しやすい候補です。

特徴と強み

大量の画像や動画を保管するだけでなく、検索条件やメタデータを使って必要な素材を探し、用途に応じて加工して配布したい企業に向いています。クラウドはテラバイトクラスの容量に対応し、外部制作会社や代理店との共有を含めて運用を組み立てやすい点が特徴です。初期費用に導入コンサルティングが含まれると案内されているため、ツール操作だけでなく、導入目的や業務効率化を相談したい企業は確認しやすいでしょう。

公開料金は、クラウド1TBが月額11万9,000円(税別)から、オンプレミスのライセンス費用が380万円(税別)からです(出典: NTTドコモビジネスX「CIERTO/Digital Asset」、2026年8月確認)。初期費用、環境構築、データ移行、権限設計、連携開発は別途確認が必要です。容量だけでなく、ユーザー数、API、外部共有、保守、バックアップを含む3年TCOで比較してください。

得意領域・実績

広報素材、商品画像、カタログ、Webコンテンツを部門横断で管理したい企業が検討しやすいサービスです。公式の導入事例では、東京建物、クリナップ、センチュリー21・ジャパン、オイシックス・ラ・大地、LIXIL住宅研究所などの名前が掲載されています。事例を見るときは社名だけで判断せず、素材の種類、利用部門、移行点数、承認フロー、既存CMSやECとの連携範囲を自社要件と照合してください。

問い合わせ時には、社外ユーザーの権限を案件単位や期限単位で制御できるか、ダウンロード履歴や監査ログをどこまで取得できるかを確認します。権利期限が切れた素材を検索結果やダウンロード画面から自動的に除外できるかも重要です。国内サポートや導入支援を重視し、業務を標準機能に合わせながら早く立ち上げたい企業に合います。

富士フイルム|画像・動画の社内外共有とAPI連携に強い

富士フイルム IMAGE WORKSのデジタルアセット管理

富士フイルムのIMAGE WORKSは、画像や動画を属性情報で管理し、検索、プレビュー、共有、権限管理を行うクラウド型のデジタルアセット管理サービスです。オンラインストレージでは探しにくい素材を、独自の画像検索機能や高速サムネイル表示で見つけやすくすることを掲げています。法人向けのため、企業の広報部門、販促部門、店舗網、自治体など、社内外へ素材を配布する用途で検討しやすいサービスです。

特徴と強み

IMAGE WORKSは、素材を探す人と、素材を提供・承認する人が異なる組織に向いています。REST APIによるシステム連携や、定型業務で指定フォルダへ自動アップロードするホットフォルダアップロードのオプションが用意されているため、素材提供サイトや社内ポータルと組み合わせる設計も可能です。ただし、APIで何を取得・登録できるか、認証方式、処理上限、連携費用は契約前に確認してください。

ミニマムプランは初期費用1万5,000円、月額1万5,000円(いずれも税別)からです(出典: 富士フイルム「IMAGE WORKS 価格」、2026年8月確認)。これは入口となる公開価格で、容量、ユーザー、権限、API、サポートなどにより総額は変わります。中小規模の部門で小さく始め、検索や共有の効果を確かめてから対象範囲を広げたい企業は、トライアルから評価するとよいでしょう。

得意領域・実績

公式事例には、画像・動画4万点を移行した全薬ホールディングス、70のホテルで16万点の広報画像・動画を扱う東急ホテルズ&リゾーツ、約110店舗へ料理画像や内装画像を共有するジェイグループホールディングスなどが掲載されています(出典: 富士フイルム「IMAGE WORKS 導入事例」、2026年8月確認)。また、JR東海エージェンシーではライセンス素材提供サイトとのAPI連携が紹介されています。大量素材の検索、多店舗共有、社外提供のどれが自社課題に近いかを事例と照らし合わせてください。

画像の検索性を高めたいだけでなく、承認済み素材だけを配布したい、利用申請を減らしたい、部門や店舗が自分で素材を取得できるようにしたい企業に適しています。大容量動画を扱う場合は、アップロード・ダウンロードの速度、転送量制限、動画プレビュー、保管期間、退職者や外部ユーザーのアカウント管理を具体的に確認しましょう。

株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパン|DAMとPIMを統合

ビジュアル・プロセッシング・ジャパンのCIERTO

株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは、CIERTOを提供する国内ベンダーです。CIERTOは、公式にDAMとPIMを統合したソリューションと位置付けられ、商品情報と画像・動画・カタログ・Web・EC・SNS向けコンテンツを結び付けて管理できます。素材だけでなく、商品マスタや媒体制作の情報も整えたい製造業、流通業、出版・印刷業、ホテルなどに向く選択肢です。

特徴と強み

商品番号、仕様、価格、発売日などのPIM情報と、商品画像、動画、取扱説明書、販促資料を別々に管理すると、ECやカタログへの掲載時に古い情報を使うリスクがあります。CIERTOでは、DAM側のアセットとPIM側の商品情報を連携させ、制作・校正・承認・配信の流れを整える考え方が取りやすくなります。公式の機能説明では、画像、動画、3DCG、Adobe Creative Cloud、PDF、Office、HTML、CADなどのプレビューや、メタデータ・全文・AI検索が案内されています。

一方で、DAMとPIMを同時に導入する場合は、商品マスタの責任部署や既存ERPとのデータ連携が論点になります。素材を管理するだけのプロジェクトより、要件定義やデータ移行の範囲が広がるため、見積もりではPIMの対象項目、媒体数、連携方式、承認経路、将来の多言語展開を分けて確認しましょう。

得意領域・実績

製品・販促コンテンツを多数のチャネルへ展開する企業に向いています。公式サイトには、株式会社マウスコンピューターが70種類にわたる製品情報と販促関連ファイルを統合管理した事例や、ケン・ホテル&リゾートホールディングスが国内外35施設の画像、動画、営業資料を管理・共有する事例が掲載されています(出典: ビジュアル・プロセッシング・ジャパン「CIERTO」製品・導入事例、2026年8月確認)。

選定時は、CIERTOの機能そのものに加えて、商品情報をどこで更新するか、ECやWebサイトへどのように配信するか、紙のカタログや動画制作の校正をどう行うかを確認してください。PIMをまだ導入していない企業は、DAM単体から始める段階導入が可能か、逆に商品情報統合まで必要な企業は一括で設計できるかを相談すると、自社に合う導入範囲を見つけやすくなります。

アドビ|グローバルなコンテンツ供給とブランド統制に強い

Adobe Experience Manager AssetsのDAM

アドビのAdobe Experience Manager Assetsは、企業のコンテンツを一元化し、複数のチャネルへ配信するエンタープライズ向けDAMです。Adobe Creative Cloud、Experience Manager、分析やマーケティング基盤との連携を重視する企業にとって、制作から承認、公開、効果測定までのコンテンツサプライチェーンをつなぎやすい候補です。価格は公開の一律料金ではなく、構成や契約条件を含めた相談型として確認する必要があります。

特徴と強み

現在の公式製品情報では、対話型検索、AIによる自動タグ付け、ブランド固有のメタデータ、Adobe Fireflyによる生成、3Dを含むリッチメディアの一括取り込みなどが紹介されています。また、権限、承認、バージョン管理、重複検知、期限切れやブランドルールに適合しないアセットの検知など、ガバナンスを重視する機能も特徴です。AIタグ付けは便利ですが、誤認識や生成物の権利、学習利用の条件、人物情報の扱いを社内ルールに落とす必要があります。

2025年以降は、DAMを単なるファイル置き場ではなく、AIが参照する承認済み・権利処理済みのコンテンツ基盤として扱う動きが強まっています。アドビの2026年向け公式情報でも、エージェント型AI、コンテンツアドバイザー、ブランド・使用ガイドラインの自動適用が打ち出されています(出典: Adobe「Adobe Experience Manager Assets」、2026年8月確認)。先進機能の数だけでなく、自社の契約、権利審査、公開フローで使えるかを評価してください。

得意領域・実績

多国籍のブランド、複数地域のECやWebサイト、広告・営業資料を横断して管理したい大企業に適しています。AdobeはExperience Manager Assetsをグローバルなコンテンツ供給基盤として案内し、2026年にはForrester WaveのDAM部門でLeaderと紹介しています。ただし、これはアドビ自身が掲載する評価情報であり、自社の導入効果を保証するものではありません。導入パートナーの体制、運用管理者の確保、Creative CloudやCMS以外のシステムとの連携費用を必ず分けて確認してください。

グローバル展開では、言語別メタデータ、地域別の利用許諾、公開開始日と終了日、ブランドガイドライン、代理店向けのセルフサービスを要件化します。国内の一部門だけで使うには機能や運用が大きすぎる場合もあるため、対象ユーザー数、既存のアドビ製品、承認工程、コンテンツ配信先を整理し、標準機能と追加開発の境界を提案してもらうことが大切です。

Box Japan|専用DAMの代替となるコンテンツクラウド

Box Japanのコンテンツクラウド

Boxは専用のDAM製品ではありませんが、コンテンツクラウドとして、ファイル共有、外部コラボレーション、アクセス制御、監査、ワークフローを重視する企業がDAMの土台や代替候補として比較できます。すでにBoxを全社で利用している場合は、ファイルを別の専用DAMへ移す前に、現在の運用で不足している機能を洗い出すことで、二重管理を避けられる可能性があります。

特徴と強み

Boxの強みは、社内外の関係者とコンテンツを共有する統制機能です。公式のBusiness Plusでは、ストレージ容量の上限なし、15GBのアップロードサイズ、外部ユーザー数の上限なし、メタデータ機能などが案内されています。Enterpriseでは、Salesforceなどのクラウドツールとの統合、2段階認証、電子透かし、Device Trust、業界別コンプライアンス機能などが比較軸になります。

一方で、画像の類似検索、細かな商品属性、利用期限に応じた公開停止、画像の自動リサイズ、動画変換、PIMとの一体運用などは、契約プランや追加製品、外部連携で補う必要がある場合があります。日本の料金ページではプランごとに公開範囲が異なるため、ストレージだけで判断せず、メタデータ、API、AIによる情報抽出、権限、外部共有、通信制限を要件表にして確認してください。

得意領域・実績

専用DAMほどの高度な画像・動画管理は不要で、まずは安全なファイル共有、外部制作会社との共同作業、アクセスログ、既存ツールとの連携を優先したい企業に向いています。ブランド資産の配布ポータルや期限付き共有を実現したい場合にも候補になりますが、権利台帳や素材の自動変換が中核課題なら、NTTドコモビジネスX、富士フイルム、CIERTOなどの専用DAMと並べて比較してください。

Boxを選ぶ場合は、DAMとして足りない機能を別システムで補う費用と運用負荷を見積もります。コンテンツをBoxに集約し、PIMやCMSへAPIで配信するのか、Boxは作業用で公開用の変換・配信基盤を別に置くのかを最初に決めると、導入後の責任分界が明確になります。

デジタルアセット管理システム(DAM)パートナー選びのポイント

DAMパートナーの選び方

6社は、単純な順位ではなく、課題に応じた比較先です。国内サポート、画像・動画の社外提供、PIM連携、既存業務との統合、グローバルなブランド管理、ファイル共有のどれを優先するかで適した候補は変わります。次の3点をRFPや比較シートに入れると、提案の違いが見えやすくなります。

実績と経験の確認方法

導入社数や有名企業の名前だけでなく、自社に近いアセット種別と運用の事例を確認します。画像中心なのか、動画・3D・CADまで扱うのか、社内利用だけか、代理店や顧客へ配布するのか、商品情報と一緒に管理するのかで必要な設計は変わります。可能なら、候補企業へ自社と似た事例の課題、移行点数、利用者数、導入期間、導入後の運用体制を質問してください。

PoCでは、代表的な100〜1,000点程度のアセットを用意し、検索精度、プレビュー速度、権限、共有リンク、期限切れ制御、承認・差し戻し、API連携を実際に試します。AIタグ付けを使う場合は、正しいタグが付く割合だけでなく、誤タグを人が修正する手間、権利情報が欠けた素材を公開しない仕組み、AIに入力したデータの扱いも評価します。

技術力と専門性の評価

技術評価では、メタデータをどのように設計するか、検索対象をどう定義するか、画像や動画の変換をどこで行うか、CMS・EC・PIM・ERPとどの方式で連携するかを確認します。認証はSSO、SAML、MFAに対応するか、権限は部門・役職・案件・地域・取引先単位で設定できるか、操作・ダウンロード・削除の監査ログを保存できるかを整理します。

人物写真、顧客映像、位置情報、著作物を扱う場合は、著作者・撮影者、モデルリリース、利用媒体、地域、期間、二次利用、AI学習への利用可否をメタデータに保持できるかも重要です。個人情報や著作権への対応はシステム会社だけで完結しないため、法務・情報システム・現場の責任者を交えて、期限切れ時の検索停止、公開停止、削除、証跡保存を決めてください。

プロジェクト管理体制の確認

DAMは、導入時の開発よりも、素材の棚卸し、メタデータの設計、移行、利用者教育、運用ルールの定着に時間がかかる場合があります。提案書では、要件定義、現状調査、PoC、環境構築、連携、データ移行、受入テスト、教育、リリース後の改善を工程ごとに分け、各工程の担当者と成果物を明示してもらいます。

費用は、標準SaaSなら初期30万〜200万円、月額3万〜50万円程度、API・SSO・ワークフローを追加する場合は初期300万〜1,000万円程度という初期レンジが考えられます。ただし、これはDAM固有の公的統計ではなく、公開料金や一般的な業務システムの構成をもとにした編集上の推定です。素材の件数、連携数、移行品質、運用支援で大きく変わるため、正式な予算として扱わず、3年TCOを同じ項目で比較してください。

デジタルアセット管理システム(DAM)に関するよくある質問

デジタルアセット管理システムのよくある質問

最後に、比較検討の初期段階でよく出る質問を整理します。費用や製品名だけで判断せず、保存・検索・権利・承認・配信という業務全体で回答を確認してください。

DAMとBoxやGoogle Driveは何が違いますか?

BoxやGoogle Driveはファイルの保存・共有に強い一方、DAMは素材のメタデータ、類似検索、権利・期限管理、承認ワークフロー、画像変換、公開・配信までを業務として管理しやすい点が違います。共有が主目的なら既存ストレージで足りる場合もありますが、誤使用防止や商品情報連携が課題なら専用DAMを比較します。

DAMの導入費用はいくらですか?

公開価格では、富士フイルムのIMAGE WORKSが初期費用1万5,000円、月額1万5,000円から、NTTドコモビジネスXのCIERTO/Digital Assetがクラウド1TB月額11万9,000円からと案内されています。実際には、移行、メタデータ設計、API・SSO、権限、教育、保守、動画の通信量などが加わるため、月額だけでなく3年分の総額で比較してください。

開発会社とDAM製品ベンダーはどちらに相談すべきですか?

既存業務の整理、複数システムとの連携、独自の権利・承認ルール、データ移行まで必要なら、開発会社やSI会社に相談すると全体設計を進めやすくなります。標準機能で早く導入したい、対象部門や素材を限定できる場合は、DAM製品ベンダーへ直接相談し、必要に応じてSI会社を組み合わせる方法が適しています。

AIタグ付けを使えばメタデータ設計は不要ですか?

不要にはなりません。AIは画像の内容や文字を推定できますが、商品番号、利用地域、契約期間、権利者、公開可否などの業務情報は、企業が定義した項目と人の確認が必要です。誤タグや権利情報の欠落を公開前に検知し、最終承認者が確認できるワークフローを設けてください。

まとめ

デジタルアセット管理システムのまとめ

デジタルアセット管理システム(DAM)の開発会社・ベンダー選びでは、製品の知名度や月額料金だけでなく、保有アセット、利用者、既存のCMS・EC・PIM、権利・期限管理、社外共有、運用体制をそろえて比較することが大切です。株式会社riplaは業務要件の整理や既存システムとの連携を含む相談先、NTTドコモビジネスXは国内向けDAM、富士フイルムは画像・動画の検索と共有、ビジュアル・プロセッシング・ジャパンはDAM/PIM統合、アドビはグローバルなコンテンツ統制、Box Japanはコンテンツクラウドの候補として位置付けられます。

6社を課題別に比較する

今回の6社は、同じ機能を競わせるための順位表ではありません。riplaは業務整理・連携開発、NTTドコモビジネスXは国内DAM、富士フイルムは社内外への画像・動画共有、ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは商品情報との統合、アドビはグローバルなコンテンツ供給、Box Japanは共有基盤というように、得意領域が異なります。自社の課題を1つか2つに絞ってから、該当する候補へ相談すると比較が進みます。

6社から候補を絞り込むための次の行動

まず、アセットの種類・点数・容量・増加量、利用者と外部ユーザー数、現在の保存場所、連携したいシステム、権利や利用期限、予算、導入希望時期を1枚にまとめます。次に、同じ要件で複数社へ相談し、PoCで検索、権限、承認、共有、期限切れ、APIを試します。提案を受けたら、初期費用と月額だけでなく、移行、タグ設計、教育、保守、ストレージ、通信、AI処理を含めた3年TCOと、導入後に追うKPIを確認してください。

権利情報とブランドを守りながら素材の再利用を増やすには、システム選定と同時に、メタデータ辞書、権限マトリクス、承認ルール、期限切れ時の処理を決めることが欠かせません。自社の業務に合うパートナーを選び、DAMを「高価なファイル置き場」で終わらせず、制作時間の短縮と安全なコンテンツ活用につなげていきましょう。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。