データマネジメントプラットフォーム(DMP)開発の見積相場や費用/コスト/値段について

データマネジメントプラットフォーム(DMP)開発の費用相場は、PoCなら300万〜800万円、標準的なプライベートDMP/CDPなら1,000万〜3,000万円、中堅〜大企業向けなら3,000万〜1億円が企画段階の目安です。接続するデータソース数、月間イベント数、ID統合、リアルタイム処理、広告・MA連携、個人情報の管理範囲によって金額は大きく変わります。

「DMPを作りたいが、パッケージ導入とスクラッチ開発のどちらが得か」「見積書のどの項目を比較すればよいか」と悩む方は少なくありません。この記事では、2026年時点でのDMP開発費用を、初期費用、ライセンス・従量課金、データ連携、移行、運用保守に分解し、価格帯ごとの違い、費用が増える要因、コストを抑えながら成果を出す進め方まで解説します。

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データマネジメントプラットフォーム(DMP)開発の費用相場はいくらですか?

DMP開発の費用相場を検討する担当者

DMP開発の費用は、最小構成の検証から全社データ基盤まで、300万円台から数億円まで幅があります。まず押さえたいのは、ここで示す金額がDMP単独の公表統計ではなく、国内のDMP、CDP、DWH、ETL導入案件の相場をもとにした企画用の推定レンジだという点です。正式な見積もりでは、利用目的とデータ量を明確にしたうえで、複数社から提案を受ける必要があります。

PoC・小規模導入は300万〜800万円が目安です

WebサイトやCRMなど1〜2個のデータソースを取り込み、簡易的なセグメントを作り、BIまたはMAへ1つ連携するPoCであれば、初期費用は300万〜800万円程度が目安です。期間は2〜4か月ほどを想定します。含まれるのは、要件整理、タグやAPIによるデータ取得、最低限のデータ整形、セグメント作成、施策実行、効果検証です。

この価格帯で重要なのは、将来の全社基盤を一度に完成させようとしないことです。たとえば「資料請求後の見込み顧客を営業へ渡す」「購入後30日以内の顧客へMAで案内する」など、成果を測りやすいユースケースを1つ選びます。PoCでデータが正しく取れるか、担当者がセグメントを作れるか、施策のKPIが改善するかを確認してから拡張すると、不要な開発費を抑えられます。

標準的なプライベートDMP/CDPは1,000万〜3,000万円です

CRM、Web行動、購買、アプリなど複数のデータを統合し、ID設計、データ品質管理、複数のMA・広告・営業連携、権限管理まで行う標準的な構成では、初期費用1,000万〜3,000万円、期間4〜9か月程度を見込みます。既存のCRMやDWHを残して、DMPをセグメント作成とアクティベーションの層として追加するハイブリッド構成は、この価格帯に収まりやすい傾向があります。

ただし、同じ「標準導入」でも、会員IDの統合がすでに整っている企業と、複数の顧客IDを新しく整理する企業では工数が違います。データを取り込むだけなら短期間でも、重複・欠損・表記揺れを直し、同意状態や利用目的を確認し、削除依頼を連携できる状態にするには追加の設計が必要です。価格だけでなく、どこまでデータ品質と運用設計を含むかを確認してください。

DMP開発費用の内訳は何ですか?

DMPの費用内訳を確認するイメージ

DMPの見積書は「開発費一式」とまとめず、企画・設計・実装・移行・運用に分けて読むことが大切です。プラットフォームを契約する場合は、ライセンス費や従量課金が別に発生します。クラウドを使う場合は、データを保存する費用、処理する費用、配信する費用が分かれるため、システム開発会社の作業費だけを見ても総額は判断できません。

企画・要件定義・データ設計の費用です

企画と要件定義では、事業KPI、対象顧客、利用するデータ、データの保有期間、連携先、権限、同意管理を整理します。営業・CRM・MA領域のシステムでは、初期開発費の10〜15%を要件定義の仮置きにすることがありますが、DMPはデータ棚卸しやID設計の難度によって増減します。単に画面を作るプロジェクトではないため、ここを削ると後工程で仕様変更が発生しやすくなります。

特に費用へ影響するのが、会員ID、CRM顧客ID、Cookie、デバイスIDをどの範囲で関連付けるかです。匿名ユーザーと既知顧客を同じ扱いにするのか、同意が撤回された場合にどの配信先から削除するのか、同一人物の重複をどのルールで判断するのかを決めます。データ台帳、項目定義、データオーナー、更新頻度を成果物に含めると、後の保守費も見積もりやすくなります。

連携・クレンジング・移行・テストの費用です

実装費の中心になるのは、データ取り込みと外部システム連携です。WebタグやアプリSDKの改修、CRM・EC・POS・広告媒体・MAとのAPIまたはファイル連携、ストリーミング処理、エラー通知、再送処理などを設計します。連携先が1つ増えるたびに、項目マッピング、認証、テスト、障害時の責任分界が必要になるため、連携先数は見積もりの重要な変数です。

既存データの移行では、重複排除、欠損値の扱い、古いIDの変換、文字コード、過去データの保持期間を確認します。全期間のログを移すのか、直近12か月など必要な期間に絞るのかでも費用は変わります。開発・テスト費の仮置きとして初期費用の45〜60%程度を置く考え方がありますが、リアルタイム処理や高い可用性が必要な場合は、テスト環境と負荷試験の費用が上乗せされます。

ライセンス・クラウド・運用保守の費用です

SaaSやパッケージを使う場合は、初期の導入支援費に加えて、月額または年額のライセンス費、プロファイル数や処理量に応じた従量課金、広告媒体の利用料が発生します。SalesforceのData 360は、公式価格ページでFlex Creditsを10万クレジットあたり500米ドル、Profilesを1,000プロファイルあたり年240米ドル、Enterprise Profilesを1,000プロファイルあたり年420米ドルと案内しています(出典: Salesforce「Data 360 Pricing」、2026年確認)。ただし、契約プラン、為替、追加機能、既存契約の有無で実際の支払額は変わります。

クラウドデータ基盤では、保存量だけでなくクエリ処理量、ストリーミング、バックアップ、ネットワーク転送が課金対象になることがあります。Google BigQueryはオンデマンドのクエリ処理を1TiBあたり6.25米ドルとし、アカウント単位で月1TiBまでの無料枠を案内しています(出典: Google Cloud「BigQuery pricing」、2026年確認)。DMPの利用量を見積もるときは、月間イベント数だけでなく、何回集計し、何年間保存し、何個の配信先へ出力するかまで確認してください。

運用保守は、初期開発費の年10〜20%程度を仮置きすることがあります。内容は、障害対応、データ連携の監視、項目追加、権限変更、データ品質の点検、セグメント作成支援、施策の効果測定などです。24時間監視、休日対応、データ削除依頼の受付、広告媒体側の仕様変更対応まで求める場合は、保守費だけでなく運用担当者の稼働費も含めてください。

価格帯別に見るDMP開発のケースとは?

価格帯別にDMP構成を比較するイメージ

同じDMPでも、目的とデータの規模によって必要な構成は異なります。ここでは、費用を比較しやすいように、小規模PoC、標準的なプライベートDMP/CDP、中堅〜大企業向け、大規模スクラッチの4段階に分けます。金額は国内案件の企画用レンジであり、製品費、クラウド費、広告媒体費、社内人件費をどこまで含むかで総額は変わります。

3,000万〜1億円は多拠点・大量イベント・複数施策の構成です

店舗、EC、アプリ、コールセンターなど多拠点のデータを統合し、複数の広告・MA・営業チャネルへ配信する場合は、初期費用3,000万〜1億円、期間9〜18か月程度が目安です。大量イベントの処理、リアルタイム更新、複数ブランドの権限分離、データ移行、現場教育、セキュリティ審査が加わると、単なる製品導入ではなく業務基盤の再設計になります。

実際の成果は、ツール単体ではなく、データと施策を統合した運用で生まれます。SalesforceのKDDI事例では、Data CloudとMarketing Cloudを使った新MA基盤を整備し、同時実行施策数を200から600へ3倍にしたと紹介されています(出典: Salesforce「KDDI株式会社」導入事例、2026年確認)。このような大規模案件では、ライセンス費だけでなく、組織横断の設計、移行、施策運用の変更費用も考慮する必要があります。

5,000万円〜数億円はデータ基盤刷新を含む構成です

独自のID体系、全社DWHやデータレイク、データクリーンルーム、業界固有のルール、24時間運用まで含める場合は、5,000万円〜数億円の投資になることがあります。期間も1年から数年に及びます。スクラッチ開発を選ぶ理由は、標準製品にない機能が欲しいからというだけでは不十分です。独自データや業務プロセスが競争力に直結し、標準機能への適合が長期的に割高になるかを検討してください。

この規模では、ソースコード、設計書、データモデル、移行仕様書、運用手順書の所有権と納品範囲を契約に明記します。契約終了時のデータ返却、他社保守へ切り替える条件、製品やクラウドの変更時に誰が対応するかも重要です。初期費用だけで判断すると、数年後のベンダーロックインや運用要員不足が大きな追加コストになり得ます。

DMPの費用が変動する要因は何ですか?

DMPの費用変動要因を検討するイメージ

DMPの見積もりが会社ごとに大きく違うのは、システムの名称ではなく、扱うデータと実現する運用が違うためです。特にデータソース数、月間イベント数、プロファイル数、連携先、リアルタイム性、保持期間、個人情報の扱いは、見積書に必ず記載してもらいたい項目です。

データ量と更新頻度で従量課金が増えます

一日1回のバッチ処理で足りるのか、数分以内の更新が必要なのか、イベント発生直後のリアルタイム処理が必要なのかで、設計とクラウド費用は変わります。月間イベント数が同じでも、取り込み後に何度も変換・統合・セグメント作成を実行すれば処理量は増えます。データを無期限に保存する設計も、ストレージ費用とバックアップ費用を押し上げます。

製品を選ぶときは、無料の取り込みと有料の処理を分けて確認してください。Salesforce Data 360はデータ取り込みを無料としつつ、データの準備、統合、セグメント、アクティベーション、クエリなどのアクションで課金される考え方を示しています(出典: Salesforce「Data 360 Pricing」、2026年確認)。月次の利用量を可視化する仕組みがないと、施策を増やしたときに予算超過を発見しにくくなります。

接続先とリアルタイム要件で開発工数が増えます

CRM、EC、POS、Web解析、アプリ、広告媒体、MA、BIをつなぐ場合、接続先ごとに認証方式、データ項目、更新頻度、エラー処理が異なります。APIが用意されている製品でも、実際の業務に必要な項目が取得できない、配信先の形式に変換が必要、削除や配信停止を戻す処理が必要というケースがあります。連携先を「10システム」とだけ書かず、システム名、方向、頻度、件数、エラー時の対応まで見積もりに入れます。

リアルタイム処理は、単にバッチを短い間隔で動かすこととは違います。イベント受信、ID照合、同意判定、セグメント更新、広告やMAへの出力を短い時間で連続して行うため、監視、再送、重複防止、負荷試験が必要です。営業へ毎朝リストを渡す用途なら日次バッチで十分な可能性があり、全員へリアルタイムにオファーを出す用途なら追加費用を払う価値があります。

会員・購買データと匿名の行動データを扱うDMPでは、利用目的、取得時の同意、第三者提供、広告配信、保管期間、削除・訂正・利用停止の手続きを設計します。個人関連情報を第三者が個人データとして取得することが想定される場合、本人同意を得ていることの確認や、提供項目、利用目的、記録の管理が必要になる場合があります(出典: 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」、2026年確認)。

役割別権限、監査ログ、暗号化、バックアップ、データ持ち出し制御、委託先管理、脆弱性診断、セキュリティ審査も、扱う情報の性質によって必要範囲が変わります。法務・情報システム・マーケティングが後から参加すると設計変更が起きやすいため、初期の要件定義から関係部署を入れることが、結果的に追加費用を抑える方法になります。

DMP開発期間と費用はどのように関係しますか?

DMP開発の工程と期間を確認するイメージ

DMPの期間は、要件定義、データ設計、製品・クラウド選定、PoC、連携開発、移行、テスト、教育、運用開始の順に積み上がります。小規模PoCは2〜4か月、標準的なプライベートDMP/CDPは4〜9か月、中堅〜大企業向けは9〜18か月が企画用の目安です。開発会社の人数を増やせば短縮できる工程もありますが、社内のデータ確認や承認が遅いと、人数を増やしても全体期間は短くなりません。

最初にKPIとデータ台帳を整理すると期間を読みやすくなります

最初の段階で、リード化率、商談化率、配信単価、LTV、休眠復活率、セグメント作成時間など、改善したいKPIを決めます。続いて、データの出所、項目、ID、更新頻度、品質、利用目的、同意状態、保有期限、出力先をデータ台帳にまとめます。ここが曖昧なまま製品選定へ進むと、後から「その項目は取れない」「その用途では同意が不足している」と判明し、期間と費用が増えます。

初期費用の配分を仮置きするなら、要件定義10〜15%、設計25〜35%、開発・テスト45〜60%、移行・教育5〜10%という見方があります。ただし、これは固定の標準比率ではありません。既存データが整っている場合は移行費が下がり、リアルタイム処理やデータクリーンルームが必要な場合は設計・テスト費が上がります。見積もりでは、比率だけでなく作業内容と成果物を確認してください。

PoCから段階導入へ進めると投資判断がしやすくなります

すべてのデータと施策を一度に移すのではなく、最小ユースケースでPoCを行い、効果を確認してからデータソースと連携先を増やします。たとえば、最初はCRMとWeb行動を統合して営業リストを作り、次に購買データを加えてスコアリングし、その後に広告・アプリ・店舗データを追加する流れです。段階ごとにKPI、予算、次の判断条件を置くと、成果が出ない機能へ投資を続けるリスクを減らせます。

導入後の現場定着も期間に含めます。セグメントを作る担当者、データ品質を管理する担当者、広告やMAを運用する担当者、権限を承認する担当者を決め、操作研修と手順書を用意します。Treasure Dataが公開するクレディセゾンの事例では、セグメント作成にかかる期間を1週間から1日に短縮したと紹介されています(出典: Treasure Data「How Credit Saison Overcame Its ‘DMP Challenge’ with a CDP」、2026年確認)。このような効果は、製品導入だけでなく運用の内製化とルール整備によって生まれます。

DMP開発のコストを最適化するポイントは何ですか?

DMPのコスト最適化を検討するイメージ

コスト最適化は、単価の安い製品を選ぶことだけではありません。使わないデータを取り込まない、処理頻度を必要以上に上げない、既存システムを活かす、運用を内製化する、将来の移行条件を契約に入れるという複数の方法を組み合わせます。初期費用と月額費用を分け、3年程度の総保有コストで比較すると、価格だけでは見えない差が分かります。

目的に直結するデータと機能から始めます

最初に「収集できるデータを全部入れる」という発想をやめ、KPIに必要なデータだけを選びます。営業の商談化率を改善したいなら、案件、接触履歴、Web行動、資料閲覧などから始めます。広告の再訪率を改善したいなら、配信対象、接触、コンバージョン、配信停止の状態を優先します。目的に関係しないデータを取り込むと、クレンジング、保存、権限管理、削除対応の費用だけが増えます。

リアルタイム処理も、全データへ一律に適用する必要はありません。営業リストを毎朝更新すれば足りるデータは日次バッチにし、購入直後の案内など時間価値の高いイベントだけをストリーミングに分けます。処理方式を使い分けることで、クラウドの処理量と監視対象を抑えながら、顧客体験に必要なスピードを確保できます。

標準機能と既存資産を先に使います

SaaSやパッケージは、コネクタ、セグメント、権限、監査ログ、配信連携などを標準機能として利用できるため、ゼロから作る範囲を減らせます。標準機能に業務を合わせられる部分と、独自開発が必要な部分を分けてください。過度なカスタマイズは初期費用だけでなく、製品アップデートの検証費、障害対応費、担当者の属人化を増やす要因になります。

一方で、既存CRMやDWHを捨てて新しいDMPへすべて移す必要があるとは限りません。既存システムをデータの正本として残し、DMPを統合・セグメント・アクティベーションの層として追加する構成なら、移行リスクを抑えやすくなります。電通デジタルも、Treasure AIやGoogle Cloud Platformなど複数サービスから要件に合う構成を検討し、DMPの企画・開発・構築・運用を支援すると説明しています(出典: 電通デジタル「カスタマーデータプラットフォームの設計・導入支援」、2026年確認)。

RFPで前提条件をそろえて見積もりを比較します

複数社に見積もりを依頼する際は、データソース数、月間イベント数、統合するプロファイル数、連携先、処理頻度、保存期間、権限数、求める可用性をそろえて提示します。初期導入費、ライセンス・従量課金、クラウド費、連携費、データ移行費、教育費、月次保守費を分け、含むものと含まないものを記載してもらいます。前提が違う見積もりの単純比較は避けてください。

あわせて、費用の上限を管理する仕組みも確認します。従量課金の上限通知、利用量のダッシュボード、環境別の請求、データ保持期限の設定、処理失敗時の再送、広告媒体の仕様変更に伴う追加費用などを質問します。料金が固定に見える製品でも、利用量や追加モジュールによって変わる場合があります。SalesforceはData 360について、クレジット型とプロファイル型を用意し、用途や処理量で費用が変わるため一律価格を提示しにくいと説明しています(出典: Salesforce「Data 360 Pricing Calculator」、2026年確認)。

DMPの見積もりを取る際に確認すべきポイントは何ですか?

DMPの見積もり条件を確認するイメージ

見積もりを取る前に、DMPを導入する目的と最初のユースケースを1枚にまとめます。なぜデータを統合するのか、誰が使うのか、どのチャネルへ出力するのか、導入後に何を改善したいのかが説明できると、開発会社から具体的な提案を受けやすくなります。

見積書で作業範囲と成果物を確認します

「DMP構築一式」「データ連携一式」ではなく、要件定義書、データモデル、項目マッピング、API仕様、タグ実装、セグメント定義、テスト仕様、移行計画、運用手順書、研修をどこまで含むかを確認します。データクレンジングを発注者側の作業としている場合は、社内で何人日必要かも見積もりに加えます。発注先が作る成果物と、発注者が準備するデータ・承認・テストを分けておくと、追加費用の原因を減らせます。

障害時の責任分界も重要です。データ源の停止、API仕様変更、広告媒体の審査、クラウド障害、個人データの削除依頼が発生した場合、誰が検知し、誰が復旧し、何時間以内に連絡するのかを確認します。運用保守の対象外を明示しないまま契約すると、導入後に現場が困ったときの支援費用が予算外になりやすいです。

製品ベンダーと開発会社を分けて比較します

DMPの製品ベンダーは、プラットフォームの標準機能、料金体系、製品ロードマップ、サポートを提供します。開発会社やSIerは、KPI整理、データ設計、連携、移行、運用定着を支援します。両者を同じ評価軸で「安い・高い」と比較すると、導入後に必要な作業が抜けるため、製品費と支援費を分けて確認してください。

提案を評価するときは、DMP/CDPの導入実績だけでなく、ID設計、同意管理、CRM・MA・広告連携、データ品質、障害対応、内製化支援、契約終了時のデータ返却を確認します。製品のデモでは、現場担当者が自分でセグメントを作れるか、配信停止や同意撤回を処理できるか、結果をKPIで確認できるかを実際に試します。

データマネジメントプラットフォーム(DMP)開発費用のよくある質問

DMP費用に関するよくある質問

DMPは製品費だけでなく、データの整理、連携、施策運用まで含めて考える必要があります。ここでは、費用を検討する際によく寄せられる質問に、企画段階での判断基準を答えます。

DMPとCDPではどちらが安く導入できますか?

どちらが安いかは名称では決まりません。DMPは匿名の行動・広告データや外部データのセグメントと施策連携、CDPは自社の顧客データ統合と個別施策を重視するため、自社のデータソース、IDの識別性、出力先、リアルタイム要件で費用が変わります。会員・購買データを中心にCRMやMAへつなぐなら、プライベートDMPとCDPの構成を比較し、不要な機能を含めないことがコスト管理につながります。

DMPをSaaSで導入すると初期費用は無料ですか?

初期費用0円や少額から始められる製品はありますが、無料ですべて使えるとは限りません。タグ改修、データ接続、クレンジング、同意管理、セグメント設計、研修、運用支援、広告媒体の費用が別に発生することがあります。無料期間や初期費用だけでなく、ライセンス、従量課金、クラウド、支援、保守を含む3年間の総額で比較してください。

DMPの保守費用は毎月いくらかかりますか?

一律の月額はありません。初期開発費の年10〜20%程度を保守・改修費の仮置きにできますが、障害対応の時間帯、連携先の数、データ品質の点検、セグメント作成支援、項目追加、法務対応、24時間監視の有無で変動します。見積もりでは、月額の範囲と追加作業の単価、従量課金の上限通知、契約外になる作業を確認してください。

第三者Cookieだけで費用が決まるわけではありませんが、ファーストパーティデータの収集、同意管理、サーバーサイド計測、広告媒体との連携を設計する場合は追加の工数が発生します。2026年時点では、第三者Cookieを一律に利用できる前提ではなく、ブラウザやユーザーの選択、媒体側の仕様を確認しながら、会員・購買・自社行動データを中心に構成することが現実的です。匿名データと顧客データの結合条件を法務と確認し、必要な範囲だけ実装してください。

まとめ

DMP開発費用のまとめ

データマネジメントプラットフォーム(DMP)開発の費用相場は、PoC・小規模導入で300万〜800万円、標準的なプライベートDMP/CDPで1,000万〜3,000万円、中堅〜大企業向けで3,000万〜1億円、大規模なスクラッチやデータ基盤刷新で5,000万円〜数億円が企画段階の目安です。いずれもデータ量、接続先、リアルタイム性、同意・セキュリティ、運用範囲によって変動するため、固定価格として断定できるものではありません。

費用相場は構成とデータ量を基準に見ます

相場をそのまま予算にするのではなく、最初のデータソース、イベント数、ID統合、連携先、処理頻度、同意管理、運用範囲を自社の条件に置き換えます。PoCで確かめる範囲と、将来の拡張に備えて設計する範囲を分けると、初期費用と継続費用を現実的に管理できます。

見積もり前にKPIとデータ台帳をそろえます

発注前に、KPI、データの出所、ID、利用目的、同意状態、保有期限、出力先、運用担当者を整理してください。複数社へ同じ条件を提示し、初期費用、製品・クラウド費、連携・移行費、保守費、追加作業の条件を分けて比較することが、予算超過と導入後の使われない機能を防ぐ第一歩です。

見積もりでは、初期開発費だけでなく、製品のライセンス・従量課金、クラウド費、タグ・SDK改修、データ連携、クレンジング・移行、セキュリティ審査、運用保守、広告媒体費を分けて確認します。最初から全社データを集めるのではなく、KPIに直結するユースケースでPoCを行い、標準機能と既存資産を活かしながら段階的に拡張することが、費用と成果のバランスを取りやすい進め方です。

導入前に、データ台帳、ID統合の方針、同意・削除の処理、連携先、月間イベント数、保存期間、運用担当者を整理しておくと、会社ごとの見積もり条件をそろえられます。価格の安さだけでなく、データ品質、現場の操作性、運用定着、契約終了時のデータ返却まで確認し、自社のKPIを改善できる構成を選んでください。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。