.NETのシステム開発会社を選ぶなら、C#を書けるかだけでなく、業務要件の整理から移行、Azure運用、保守まで任せられる体制を比較することが重要です。
本記事では、株式会社riplaを最初に、.NETを活用した業務システムの相談先として比較できる実在企業を計6社紹介します。.NET Frameworkから現行.NETへの移行、費用の考え方、発注前に確認したい質問までまとめていますので、自社に合うパートナーを絞り込む際にご活用ください。
▼全体ガイドの記事
・.NETのシステム開発の完全ガイド
.NETのシステム開発でパートナー選びが重要な理由

.NETは、C#やASP.NET Coreを使ってWeb画面、API、バッチ、外部サービス連携などを構築できる開発基盤です。販売管理、在庫管理、受発注、ワークフロー、顧客管理など幅広い業務に適用できますが、同じ.NET対応会社でも得意な規模や工程は異なります。大規模な基幹刷新に強い会社と、現場に近い業務改善を得意とする会社では、提案の進め方も見積もりの粒度も変わります。
業務に合わない技術選定は、開発後の負担を増やすためです
.NETの採用は、Microsoft製品を使うこと自体が目的ではありません。たとえば、標準化できる申請や勤怠はSaaSやPower Platformで対応し、独自の料金計算や製造工程の管理だけを.NETで作る方法もあります。逆に、既存のWindows資産やSQL Server、Entra IDを活用したい企業では、.NETによる段階的な拡張が合理的な場合があります。パートナーには、スクラッチ開発を勧める前にパッケージ、SaaS、ローコードを含む選択肢を示してもらうことが大切です。
発注前に現行資産と運用条件を確認するためです
既存システムが.NET Framework、ASP.NET MVC、Web Forms、WCF、Windows Formsのどれで作られているかによって、移行の難しさは大きく変わります。依存DLL、帳票、認証、COM連携、データ量、ピーク時の処理時間を確認しないまま「現行.NETへアップグレードする」と決めると、後から画面の作り替えやテストが膨らみます。相談時には、開発会社の認定資格だけでなく、要件定義を担当する人、実装担当者、リリース後の問い合わせ窓口まで確認します。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
riplaの強みは、技術の選定より前に業務の流れと成果を整理し、必要な機能を設計できる点です。.NETを使う部分と既存サービスを活用する部分を切り分ければ、開発費だけでなく、導入後の教育や保守の負担も見通しやすくなります。現場部門とのヒアリング、要件整理、画面やデータの設計、開発、導入後の定着支援までを一つの相談窓口で進めたい企業に適しています。
得意領域と相談時の確認事項
販売、営業、顧客、生産など複数の業務をまたぐシステムでは、個別機能の完成よりもデータが正しくつながり、利用者が継続して使えることが成果になります。riplaへ相談する際は、既存のExcelや台帳を含む現状業務、将来増やしたい拠点や権限、現在困っている二重入力を伝えると、.NETを含む適切な構成を検討しやすくなります。小規模から段階的に始めたい企業は、最初のリリース範囲と次の拡張候補を分けた提案になるかも確認します。
株式会社NTTデータ|大規模・グローバル案件とAzure移行に強い

株式会社NTTデータは、国内外の大規模な業務システムや基幹システムを比較対象にしたい企業に適した候補です。Microsoftとのパートナーシップを掲げ、Azureの戦略、設計、モダナイゼーション、運用最適化までを扱う情報を公開しています。グローバル拠点や複数会社をまたぐ.NETシステムでは、技術だけでなく標準化、ガバナンス、運用統制を含めて相談できる点が判断材料になります。
特徴と強み
NTT DATAの公式資料では、Microsoft Global Systems IntegratorとしてAzure移行を支援し、Azure Expert Managed Services Providerであることや、複数のMicrosoft専門領域を掲載しています(出典: NTT DATA「4 keys to successful Azure migration」、2024年公開資料)。このような体制は、既存の.NET Frameworkをすぐに全面刷新するのではなく、周辺機能のAPI化、クラウド移行、段階的なリプレースを組み合わせたい案件で活かされます。大量データ、複数拠点、海外拠点との連携がある場合は候補に入れやすい会社です。
得意領域と確認する質問
大規模案件を想定する企業は、全体構想を描く責任者と、C#やASP.NET Coreを実装するチームがどのように連携するかを確認します。「自社と近い業界・規模で、要件定義から運用まで同じ体制が継続した事例はありますか」「海外拠点や既存.NET Frameworkとの接続で、標準化できない部分をどう扱いましたか」と質問すると、提案書だけでは見えない実行力を判断しやすくなります。大規模ゆえに階層が増える場合は、意思決定の経路と変更管理の方法も確認します。
SCSK株式会社|Microsoft製品横断とAzure運用を重視する企業向け

SCSK株式会社は、.NETの業務アプリケーションだけでなく、Azure、Microsoft 365、データ基盤、セキュリティまで横断して整備したい企業の候補です。公式のMicrosoft Solutionsページでは、Azureを活用した開発や運用、Microsoft製品を組み合わせた支援を案内しています。システム単体の開発ではなく、認証、データ連携、監視、運用設計を含めて長く使う構成を考えたい場合に比較しやすい会社です。
特徴と強み
SCSKの公開事例には、大和ハウス工業の統合データ基盤をAzure上に構築した事例があり、API、データ連携、アクセス制御、ログ、監視などを組み合わせた構成が示されています(出典: SCSK「大和ハウス工業様 Azureお客様事例」、2025年公開)。この事例から、単に画面を作るだけでなく、既存システムや外部サービスとのデータの流れを整理する支援も確認できます。業務アプリを.NETで作り、将来は全社データ活用へ広げたい企業に向いています。
得意領域と確認する質問
候補にする場合は、開発費とクラウド運用費を分けた見積もりを依頼します。Azureのログ保管、バックアップ、監視、データ転送量、開発環境の停止などを含めた月額を確認し、初期費用だけで比較しないことがポイントです。また、Entra IDによる認証や条件付きアクセス、特権IDの扱いをどの工程で設計するのか、リリース後の障害一次対応を誰が担当するのかも同じRFPで聞きます。
NTTドコモビジネス株式会社|ネットワーク・クラウド・運用を一体化

NTTドコモビジネス株式会社は、業務アプリケーションに加えて、ネットワーク、クラウド基盤、監視や運用まで一体で整えたい企業の候補です。公式のAzureマネージドサービスでは、Azureを使う企業向けに設計・構築から運用までの支援を案内しています。.NETで作るWeb APIや業務画面を安全に公開し、拠点や外部サービスと安定して接続したい場合に比較対象になります。
特徴と強み
ネットワークやクラウドの設計を別会社へ分けると、障害時にアプリ、認証、回線、クラウドのどこが原因かを切り分けるまでに時間がかかることがあります。アプリの開発会社とインフラ運用会社を一本化できる体制なら、可用性や監視、バックアップ、障害連絡の責任範囲を設計段階からそろえやすくなります。店舗、工場、営業拠点など複数ロケーションで利用するシステムでは、通信品質やアクセス制御も含めて評価します。
得意領域と確認する質問
「業務システムの改修とAzureの運用変更を同じ窓口で管理できますか」「障害時の監視、一次切り分け、アプリ修正のSLAはどう分かれますか」と確認します。特に24時間運用や休日対応が必要な場合は、通常の保守時間、緊急時の連絡先、復旧目標時間、バックアップからの復旧テストの頻度を契約書へ落とし込みます。通信やクラウドの強みが、アプリの要件定義やデータ移行にもつながるかを確認することが重要です。
富士通株式会社|レガシー資産とハイブリッド環境の刷新

富士通株式会社は、オンプレミスや既存の業務アプリを残しながら、クラウドやコンテナを取り入れて段階的にモダナイズしたい企業の候補です。富士通のDigital Application Platformでは、既存アプリケーション資産を活用しながら、運用自動化や可用性向上を目指す考え方が示されています。.NET Frameworkを一度に捨てるのではなく、業務を止めずに移行する計画を立てたい場合に比較しやすい会社です。
特徴と強み
古いシステムの刷新では、画面を新しくすることより、業務ルール、データの意味、周辺システムとの接続を壊さないことが優先されます。富士通の公開事例では、既存アプリケーション資産を活用し、コンテナを使って公共向けSaaSを段階的にモダナイズした内容が紹介されています(出典: 富士通「FUJITSU Hybrid IT Service Digital Application Platform導入事例」、2026年確認)。既存資産を棚卸しし、残す、ラップする、作り替えるという判断を分けたい企業に向いています。
得意領域と確認する質問
相談時は、移行前後の並行稼働、データ移行リハーサル、旧環境の停止条件、障害時の切り戻しを計画に含めるよう依頼します。「Web FormsやWCF、古い認証方式、帳票コンポーネントをどのように評価しますか」「既存の.NET Frameworkを保守しながら新環境を段階リリースできますか」と聞くと、単純な自動変換だけではない提案かを見分けられます。現行環境の調査費用と、移行可否を判断する検証期間も分けて見積もります。
日本電気株式会社(NEC)|業種知識とAzure・AIを組み合わせる

日本電気株式会社(NEC)は、製造、物流、公共など業種固有の業務知識と、クラウド、セキュリティ、AIを組み合わせてシステムを整備したい企業の候補です。.NETの画面やAPIを個別に作るだけではなく、現場データを集め、分析し、業務判断へつなげる構想を持つ案件で比較対象になります。Microsoft Azureとの連携や業界向けのサービスを含め、アプリケーション以外の要件もまとめて相談できるかを確認します。
特徴と強み
NECは、業務や業界の制約を踏まえたシステム設計を重視したい場合に候補となります。たとえば、製造現場の設備情報、物流の配送状況、公共サービスの申請データなどは、単純なCRUD画面だけでは価値が出ません。権限、監査、データ品質、AIが参照する範囲を先に定義し、そのうえで.NETによる業務アプリとAzure上のデータ・AI基盤を接続する設計が必要です。AIを組み込む場合も、生成結果を人が確認する業務フローまで設計します。
得意領域と確認する質問
NECを比較する際は、業種担当者と.NETの実装担当者、クラウド・セキュリティ担当者が同じ計画で動くかを確認します。「業界固有の業務ルールをどの成果物に落としますか」「AIの回答を業務で利用する前に、データの持ち出し、権限、監査ログをどう設計しますか」と質問します。大きな構想になりやすい案件ほど、最初のMVPで達成するKPI、対象部門、利用者数、次期拡張の条件を明確にすることが予算管理につながります。
.NETのシステム開発会社を選ぶ3つのポイント

6社を比較するときは、知名度や認定バッジの数だけで決めず、同じ要件を同じ形式で提示します。特に.NET案件では、現行.NETでの新規開発と、古い.NET Frameworkの移行では必要な調査やテストが異なります。技術、体制、費用を分けて確認すると、自社に合わない提案を早い段階で外しやすくなります。
実績と経験は、案件名より成果物で確認します
実績を聞くときは、社名や導入件数の羅列ではなく、要件定義書、画面一覧、データ移行計画、テスト計画、運用設計のどこまで担当したかを確認します。自社と近い業務で、C#、ASP.NET Core、SQL ServerまたはPostgreSQL、API連携を使った案件があるかも聞きます。既存.NET Frameworkからの移行なら、Web Forms、WCF、帳票、認証、COM連携などの制約を含む事例を示せる会社ほど、見積もりの前提を具体化しやすいです。
技術力は構成図と運用設計で評価します
新規の長期運用案件では、.NET 10 LTS、ASP.NET Core、Entity Framework Core、OpenAPI、SQL ServerやPostgreSQLなどを候補にできます。.NETの公式サポートポリシーでは、.NET 10はLTSとして2028年11月までのサポート対象で、.NET 8と.NET 9は2026年11月10日にサポート終了予定です(出典: Microsoft「.NET Support Policy」、2026年8月確認)。ただし、既存資産を現行.NETへ移す場合は、バージョンを上げることより互換性検証と切り戻し計画が重要です。認証、秘密情報、依存パッケージの脆弱性スキャン、監視、バックアップ、復旧訓練まで含む構成図を提示してもらいます。
プロジェクト管理と費用の前提をそろえます
.NET(C#)対応会社が公開する業務システム開発の目安では、小規模が300万〜500万円、中規模が500万〜1,000万円、大規模が1,000万円以上とされています(出典: SIA株式会社「業務システム開発」、2026年8月確認)。また、エン・ジャパンの2025年2月のフリーランスエンジニア月額単価レポートでは、C#.NETの月額平均単価が68.9万円と公表されています(出典: エン・ジャパン「フリーランスエンジニア月額単価レポート」、2025年)。この単価は受託開発費そのものではありませんが、PM、設計、テスト、間接費を含めると金額に幅が出る理由を理解する材料になります。
見積もりは、要件定義、設計・開発、テスト、データ移行、インフラ構築、教育、保守に分けてもらいます。初期費用だけでなく、Azure利用料、ライセンス、監視、脆弱性対応、.NETのバージョンアップを含む年間費用も比較します。開発規模だけでなく、利用者数、同時接続数、拠点数、外部連携本数、帳票数、データ移行量、SLAを同じRFPに書くことが、会社間の比較可能性を高めます。
.NETのシステム開発会社に関するよくある質問

.NETのシステム開発を初めて外注する企業からは、技術の違いだけでなく、予算、移行、保守について質問が寄せられます。ここでは、発注前に特に確認しておきたい内容を簡潔に回答します。
.NETに対応できる会社なら、どこへ依頼しても同じですか?
同じではありません。.NETを使えることと、要件定義、データ移行、クラウド運用、利用定着まで支援できることは別です。自社と近い業務・規模の実績、担当者の経験、保守体制、見積もりの前提を比較し、3社以上へ同じRFPを渡して判断します。
.NETの業務システム開発にはいくらかかりますか?
目安は、小規模Webシステムで300万〜500万円、中規模で500万〜1,000万円、大規模で1,000万円以上です。ただし、画面数、外部連携、データ移行、帳票、認証、テスト、クラウド運用の有無で変わります。要件定義前の金額は確定見積もりではないため、調査・要件定義の費用と本開発の費用を分けて確認します。
.NET Frameworkのシステムは、すぐに作り直すべきですか?
すぐに作り直す必要があるとは限りません。業務を止められない場合は、現行環境を保守しながらAPI化、認証更新、周辺機能の現行.NET化を進め、効果とリスクを見ながら段階移行する方法があります。依存ライブラリ、OS、帳票、WCF、COM、データベース、テスト範囲を調べたうえで、維持、部分移行、全面刷新、パッケージ移行の4案を比較します。
.NETのシステム開発会社6選まとめ

今回紹介した6社は、株式会社ripla、株式会社NTTデータ、SCSK株式会社、NTTドコモビジネス株式会社、富士通株式会社、日本電気株式会社(NEC)です。riplaは業務整理から開発・定着まで一貫して相談したい企業、NTTデータは大規模・グローバルな移行、SCSKはMicrosoft製品とデータ基盤の横断、NTTドコモビジネスはネットワークと運用、富士通は既存資産の段階的刷新、NECは業種知識とAzure・AIの組み合わせを重視する企業の比較候補になります。
まずは業務と現行資産を1枚に整理します
発注前は、解決したい業務課題、利用部門、必要な機能、現行システム、データ移行の範囲、外部連携、セキュリティ要件、予算、希望時期を1枚にまとめます。そのうえで、3社以上に同じ資料を渡し、提案の違いを比較します。.NET 10 LTSを使う新規開発なのか、.NET Frameworkを段階移行するのかによって調査内容が変わるため、現行環境の情報をできるだけ正確に伝えます。
見積もりは初期費用と運用費を分けて比較します
比較の最後は、初期開発費の安さだけで決めないことが大切です。保守・運用、クラウド、ライセンス、脆弱性対応、バージョンアップ、教育、データ移行リハーサルまで含めた総額と、社内に残る作業を確認します。自社の業務に合う会社か、担当者と直接会話できるか、問題が起きたときに責任範囲が明確かを確認したうえで、無理のない段階から相談を始めます。
▼全体ガイドの記事
・.NETのシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>


株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
