電子小黒板システム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

電子小黒板システムの開発・導入先は、電子黒板だけを提供する会社ではなく、工事写真管理や電子納品、施工管理まで含めて選ぶことが重要です。公共工事では発注者の仕様書や信憑性確認への対応も必要になるため、価格だけでなく現場の運用範囲まで比較する必要があります。

この記事では、株式会社riplaを最初に、電子小黒板や工事写真管理、施工管理に実績のある実在企業5社をあわせて6社紹介します。小規模な写真台帳作成から土木の出来形管理、大型建築の図面・検査連携まで、どのような企業に向くのか、公開情報をもとに整理します。

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・電子小黒板システム開発の完全ガイド

電子小黒板システムのパートナー選びが重要な理由

電子小黒板システムの導入を検討する建設現場

電子小黒板システムは、撮影画面に工事名や工種、測点などの情報を表示し、写真と工事情報を結び付ける仕組みです。現場の撮影補助員を減らせるだけでなく、撮影後の写真整理や台帳作成も効率化できます。ただし、必要な機能は公共土木、建築、設備、民間工事で異なるため、導入目的を整理してから会社を比較することが大切です。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

電子小黒板の導入が失敗する主な理由は、撮影機能だけを見て、前後の業務を確認しないことです。撮影後に写真をパソコンへ移し、工種別に分類し、Excelの台帳へ貼り付け、発注者向けのデータを作る工程が残れば、現場担当者の負担は十分に減りません。反対に、撮影・保存・整理・台帳・電子納品を一つの流れで設計できれば、入力の重複や撮り直しを抑えられます。

また、国土交通省は2017年からデジタル工事写真の小黒板情報電子化に関する運用を開始しており、電子化は単なる写真加工ではなく、写真の信頼性確保とセットで考える必要があります(出典:国土交通省「営繕工事において、電子黒板の運用を開始」、2017年)。2026年3月にも写真管理基準案の改定情報が公開されているため、導入時点の要領や発注者の特記仕様書に対応できる会社を選ぶ必要があります(出典:国土交通省「技術調査:監督・検査・工事成績評定・土木工事共通仕様書関係」、2026年)。

発注前に確認すべきポイント

発注前には、まず「電子小黒板だけが必要なのか」「写真台帳や電子納品まで必要なのか」「工程・図面・検査・原価も一元化したいのか」を分けて考えます。そのうえで、対応端末、オフライン撮影、クラウド同期、ユーザー権限、写真原本の保管、データのエクスポート、APIやCSVの連携可否を確認します。

特に山間部、地下、建物内部など通信が不安定な現場では、オフライン時に撮影できるかだけでなく、復旧後に重複なく同期できるかまで確認します。公共工事では、導入候補の製品名だけで判断せず、対象のiOS・Android版やバージョンごとに小黒板情報連携機能の適合証、信憑性確認、電子納品出力の条件を確認することが安全です。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

業務に合わせた電子小黒板システム開発を支援するイメージ

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

電子小黒板システムを新規開発する場合、カメラ画面、黒板テンプレート、写真台帳、クラウド管理だけを作れば終わりではありません。現場ごとの入力項目、協力会社の権限、通信断からの再同期、写真原本と編集履歴の扱い、既存の基幹システムとの連携まで業務全体を設計する必要があります。riplaは、既成サービスを活用する範囲と独自開発する範囲を整理し、要件定義から導入後の定着まで相談しやすい候補です。

得意領域・実績

営業・顧客・生産・販売管理などの基幹業務を理解したうえで、電子小黒板を現場だけのアプリにせず、会社全体の業務改善へつなげたい企業に向いています。たとえば、撮影した写真を工事番号と紐付けて社内ポータルへ連携したい、協力会社を含む権限を設計したい、自社帳票を出力したいといった要望です。市販サービスの導入だけで解決しにくい固有業務がある場合に、相談先の一つになります。

株式会社建設システム(KENTEM)|土木の出来形と工事写真を現場で記録

土木現場で出来形と工事写真を管理するイメージ

株式会社建設システムは、建設業向けソフトウェアを提供する企業で、SiteBoxではスマートフォンで出来形データの記録と工事写真の撮影を行えます。公式情報では、国土交通省が導入を開始した小黒板電子化と、デジタル工事写真の信憑性確認に対応すると案内されています。

特徴と強み

SiteBoxの強みは、電子小黒板の撮影だけでなく、現場での実測値入力や工事写真の管理と組み合わせやすい点です。クラウドデキスパートシリーズとの連携により、写真、出来形、品質の情報を同社製品の中で扱いやすくなります。黒板の改ざん検知に加え、電子納品を想定した運用を組み立てたい土木会社に適しています。

得意領域・実績

土木工事の出来形管理や公共工事の写真提出を重視する企業が主な検討対象です。SiteBoxは端末1台につき1ライセンスで、KSデータバンクの契約が必須と公式ページに記載されているため、導入前に端末数とクラウド契約を含めた総額を確認します。自社独自の業務フローを大きく作り替える開発を相談する場合は、標準機能の範囲と追加連携の可否を問い合わせで確認することが大切です。

株式会社アンドパッド|大規模建築の黒板・写真・検査をまとめて効率化

建築現場で電子黒板と施工情報を共有するイメージ

株式会社アンドパッドが提供するANDPAD黒板は、電子黒板付き写真の撮影・保存、写真整理、写真台帳作成を一元管理する製品です。公式ページでは、黒板の一括作成、オフラインモード、クラウド保存、改ざん検知、AIによる豆図付き黒板作成などを案内しています。

特徴と強み

大型建築では、配筋リストや大量の撮影対象から黒板を準備するだけでも時間がかかります。ANDPAD黒板は公式情報で数千種類の黒板をCSVから一括作成できるとされ、撮影後の写真も黒板の種類ごとに整理し、台帳へ転記できます。電波の届きにくい現場で撮影・保存し、後から同期できる運用も検討できます。

得意領域・実績

建築・大規模修繕など、写真だけでなく図面、検査、工程、チャットまで関係者間で共有したい企業に向いています。公式掲載事例では、写真整理の時間が半減した事例や、AIで黒板作成と豆図の準備を効率化した事例が紹介されています。自社が同じ効果を得られるかは、撮影枚数、黒板の事前作成数、協力会社の参加人数を用いたPoCで確認します。

株式会社フォトラクション|写真から電子納品まで施工記録を一元化

工事写真と電子納品をクラウドで管理するイメージ

株式会社フォトラクションは、建築・土木向けの施工管理クラウドPhotoructionを提供しています。公式サイトでは、専用アプリで電子小黒板を付けて撮影でき、写真、図面、検査、工程、書類、電子納品まで扱えるサービスとして案内されています。

特徴と強み

Photoructionは、電子小黒板だけを安く導入するというより、施工記録全体のクラウド化を進めたい場合に候補になります。写真を図面や検査箇所と関連付け、現場と事務所で同じ情報を確認できるため、写真整理だけでなく報告・検査の流れも見直せます。電子納品要領への対応をサービス側で更新していける点も、内製運用と比較する際の確認ポイントです。

得意領域・実績

複数の現場をまたいで写真・図面・検査・書類を管理したいゼネコン、専門工事会社、協力会社を含むプロジェクトに向いています。公式サイトでは初期費用や利用者数、オプションを含めた見積方式が案内されているため、単純な月額だけでなく、現場数、ユーザー数、ストレージ、電子納品、導入支援を分けて見積もります。独自の基幹システムとつなぐ場合は、標準連携と追加開発の境界を確認します。

スパイダープラス株式会社|図面・検査と電子黒板を現場で連動

図面と電子黒板を使って施工状況を確認するイメージ

スパイダープラス株式会社は、建設DXサービスSPIDERPLUSを提供しています。図面への写真添付、検査記録、帳票作成などをタブレットで行えるサービスで、電子小黒板も施工写真の記録に組み込まれています。

特徴と強み

SPIDERPLUSの特徴は、写真単体ではなく、図面を中心に現場情報をまとめられる点です。スパイダープラスは2024年6月20日に、Excelなどの表形式の情報から電子黒板を一括作成し、撮影時に選択した黒板を画面へ自動合成する技術の特許を取得したと公表しています(特許第7507987号、出典:スパイダープラス株式会社、2024年)。大量の撮影対象を事前に準備する現場では、黒板作成の工程を見直す材料になります。

得意領域・実績

建築・設備の検査、巡回、写真報告を図面と一緒に管理したい企業に向いています。現場監督がタブレット一台で図面を確認し、写真を添付し、検査結果や帳票を作成する運用を想定できます。電子小黒板の一括作成だけを目的にするのではなく、図面・検査・報告まで含めた業務改善効果をKPIに設定すると、導入価値を評価しやすくなります。

株式会社ワイズ|工事写真管理と電子納品を着実に整備

工事写真を分類して電子納品データを作成するイメージ

株式会社ワイズは、工事写真管理システムPhotoManager 21や電子小黒板PhotoManagerを提供しています。公式情報では、デジタルカメラや電子小黒板アプリで撮影した写真を分類・整理し、電子納品や写真帳の印刷まで行える製品として案内されています。

特徴と強み

写真管理と電子納品を中心に業務を整えたい企業にとって、PhotoManager 21は比較しやすい選択肢です。Excelを使った電子小黒板の複数作成・編集、過去工事の黒板取り込み、工事写真レイヤ化、オンラインストレージ連携などが公式ページで案内されています。2025年12月発売のPhotoManager 21では新しい要領・基準への対応や電子小黒板アプリとの連携強化も告知されているため、既存業務からの移行を検討しやすいです(出典:株式会社ワイズ、2025年)。

得意領域・実績

新しい施工管理基盤へ全面移行するよりも、現在の写真管理や電子納品の手順を維持しながら電子小黒板を取り入れたい企業に向いています。工種別の分類、出力形式、要領・基準の適用時期を管理したい場合にも候補になります。利用人数やライセンス形態だけでなく、既存の写真データを移行できるか、現場で撮影した写真をどの経路で取り込むかを事前に確認します。

電子小黒板システムのパートナー選びのポイント

電子小黒板システムの候補を比較するイメージ

6社を比較するときは、会社名の知名度よりも、自社の業務で何を減らしたいのかを基準にします。小規模な工事写真と台帳だけなら軽量なサービス、土木の出来形なら専用製品、大型建築なら施工管理クラウドが適する場合があります。独自の帳票や基幹連携が重要なら、導入支援だけでなく開発・連携まで相談できる会社を含めて比較します。

実績と経験の確認方法

実績を見るときは、導入社数の多さだけでなく、自社と似た工事種別、現場規模、協力会社の参加形態を確認します。デモでは、現場担当者が黒板を作成して撮影し、電波を切り、復旧後に同期し、台帳と電子納品データを出力する一連の流れを実際に試します。営業資料だけでは分からない入力の多さや、撮影後に残る手作業を確認できます。

技術力と専門性の評価

技術面では、撮影時の黒板合成と撮影後の画像編集を明確に区別します。公共工事を対象にする場合は、改ざん検知の仕組み、撮影情報の記録、写真の原本保管、J-COMSIAの適合状況、電子納品の出力形式を確認します。さらに、iOSとAndroidの端末差、カメラ権限、オフラインキュー、再送時の重複防止、暗号化、バックアップ、退職者や協力会社のアカウント停止まで質問します。

プロジェクト管理体制の確認

開発や連携を伴う場合は、担当者の技術力だけでなく、要件定義、現場ヒアリング、試験、教育、保守の体制を確認します。電子小黒板では、カメラや画像、クラウド、帳票、電子納品、外部システムが関係するため、仕様変更が一部の画面だけで終わらないことがあります。最初から全社展開するのではなく、代表的な1現場で撮影時間、撮り直し率、台帳作成時間、同期エラー数を測るPoCを実施すると、投資判断がしやすくなります。

独自開発の費用は、機能範囲によって大きく変わります。撮影、テンプレート、簡易管理画面だけのPoCは300万〜800万円、オフライン同期・権限・台帳・監査ログまで含む実運用版は800万〜2,000万円、公共工事向けの検証や電子納品、複数会社連携まで含む基盤は1,500万〜4,000万円以上が目安です。これは電子小黒板固有の公開統計ではなく、一般的な業務システム相場と機能範囲から置いた推定値のため、要件定義後に複数社から見積もりを取得します。

よくある質問

電子小黒板システムの導入についてよくある質問

電子小黒板システムの導入では、費用や会社の選び方だけでなく、公共工事で使えるか、通信がない現場で使えるか、既存の写真管理ソフトと連携できるかがよく問われます。ここでは、比較前に確認しておきたい質問へ直接回答します。

電子小黒板システムは公共工事で使えますか?

使える製品はありますが、工事ごとの発注者の承諾や特記仕様書、適用する要領・基準の確認が必要です。製品ページに電子納品対応と書かれていても、対象の端末版や出力形式が工事条件に合うとは限らないため、適合証と最新の運用条件を確認してから導入します。

電子小黒板システムの費用はいくらですか?

市販サービスは無料プランから月額数万円程度まで幅があり、写真台帳中心か施工管理全体かで料金が変わります。独自開発では、PoCで300万〜800万円、実運用版で800万〜2,000万円、公共工事向けの基盤で1,500万〜4,000万円以上を一つの推定レンジとして考えられます。端末、通信、ストレージ、導入支援、保守、電子納品の改定対応を含めて比較します。

通信が届かない現場でも電子小黒板を使えますか?

オフライン撮影に対応するサービスはありますが、事前に黒板や台帳を端末へ保存し、通信復旧後に同期する運用が必要です。写真の未送信状態、再送、重複、端末紛失時の扱いまで確認し、代表現場でフライトモードや地下環境を想定したテストを行います。

既存の写真管理ソフトや基幹システムと連携できますか?

CSV、API、クラウドストレージなどで連携できる場合がありますが、製品ごとに対応範囲が異なります。工事番号、工種、測点、撮影者、写真ファイル、電子納品情報のどこを連携するのかを項目単位で整理し、標準機能で足りない部分だけ追加開発として見積もります。

まとめ

電子小黒板システムの導入を成功させるイメージ

電子小黒板システムの会社選びでは、電子黒板の撮影機能だけでなく、写真整理、台帳、電子納品、オフライン同期、図面・検査連携、導入後の運用まで比較することが大切です。今回紹介した6社は、riplaのように個別業務に合わせた開発・連携を相談したい企業、KENTEMのように土木の出来形を重視する企業、アンドパッドやフォトラクション、スパイダープラスのように施工管理全体を効率化したい企業、ワイズのように写真管理と電子納品を整備したい企業で選び分けられます。

用途別に見た選択の結論

小規模な現場で写真台帳を効率化するだけなら、機能を絞ったサービスや既存ソフトの電子小黒板連携が候補です。土木の出来形や公共工事の信憑性確認を重視するならKENTEM、大型建築の黒板作成や検査を効率化するならアンドパッド、写真・図面・電子納品を一元化するならフォトラクション、図面中心の検査・報告ならスパイダープラス、写真管理と電子納品の安定運用ならワイズが候補になります。

導入前に実施したい次の一歩

まず代表的な1現場を選び、現在の撮影時間、撮り直し率、写真整理時間、台帳作成時間、電子納品データの作成時間を計測します。その数字をもとに、候補会社のデモとPoCを比較し、現場担当者が無理なく使えるかを確かめます。自社独自の帳票や基幹システム連携がある場合は、早い段階でriplaのような開発会社にも相談すると、パッケージ導入と個別開発の境界を整理しやすくなります。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。