雇用契約管理システム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

雇用契約管理システムの開発・導入では、契約書の電子化だけでなく、従業員情報の収集、社内承認、合意、更新、保管までを一つの業務として設計できる会社を選ぶことが重要です。

本記事では、雇用契約機能を持つ実在のサービスベンダー5社と、個別開発・業務改善を支援する株式会社riplaを比較します。6社は受託開発専業会社のランキングではなく、製品導入型と個別開発・SI型の候補を、自社の人数、雇用区分、既存システム、更新業務の負荷から選べるように整理しています。

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・雇用契約管理システム開発の完全ガイド

雇用契約管理システムのパートナー選びが重要な理由

雇用契約管理システムのパートナー選び

雇用契約管理システムは、単に紙をPDFへ置き換えるツールではありません。雇用形態や勤務地、職種、賃金、契約期間、更新条件などの人事データを正しく書類へ反映し、誰が承認し、いつ本人へ通知し、どの状態で保管するかまでを管理する仕組みです。選定を誤ると、システム導入後もExcel台帳やメールの確認が残ってしまいます。

標準機能と個別開発の境界を見極めるためです

従業員数が少なく、契約書と労働条件通知書を定型フォーマットで配付できればよい企業は、人事労務SaaSの標準機能で短期間に始めやすいです。一方、多拠点・多法人で雇用区分が多い企業や、給与・勤怠・採用・ID管理までつなげたい企業は、API連携やCSV連携、承認経路の追加設計が必要になります。標準機能で足りない部分を先に切り分け、必要な範囲だけ個別開発へ広げる会社を選ぶと、初期費用と保守負担を抑えやすいです。

法令対応と運用定着を同時に確認するためです

雇用契約書の電子締結と、労働条件通知書の電子通知は、同じ画面で扱えても法的な位置付けまで同じとは限りません。厚生労働省は、一定の要件を満たす場合にFAX、電子メール、SNSなどで労働条件を明示できると案内していますが、労働者の希望、本人を特定できる送信方法、書面として出力できることが必要です(出典:厚生労働省「労働契約締結時の労働条件の明示」、2026年確認)。機能説明だけでなく、法務確認、権限設定、退職者の閲覧制御、障害時の連絡体制まで聞くことが大切です。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaによる業務システム開発

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

雇用契約管理では、現行の採用決定、条件確定、承認、本人通知、合意、保管、更新、退職の流れを分解し、MUSTとWANTを整理するところから支援できます。例えば、契約更新月に人事担当者へ処理が集中している場合は、従業員マスターの正本を定め、更新対象者を抽出し、承認と一括送信を自動化する設計を検討できます。SaaS導入で解決できる部分と、既存の給与・勤怠システムに合わせて個別に連携すべき部分を一緒に判断できる点が強みです。

得意領域・向いている企業

既存業務が複雑で、どの製品を選ぶべきか決められていない企業や、複数の基幹システムを一つの業務フローへまとめたい企業に向いています。受託開発を前提に機能を増やすのではなく、標準SaaS、パッケージ連携、個別開発の順に検証し、費用対効果を確認しながら進められます。多拠点・多法人、独自の雇用区分、社内承認、旧契約データの移行、SSOやAPI連携など、要件定義から運用開始後の改善まで相談したい場合の候補です。

株式会社SmartHR|人事データを中心に入社から雇用契約まで統合

SmartHRの人事データ活用

株式会社SmartHRが提供するSmartHRは、従業員情報を軸に、入社手続き、雇用契約、文書配付などをまとめて扱う人事労務クラウドです。公式情報では、雇用契約書や秘密保持誓約書のように合意が必要な書類と、労働条件通知書や就業条件明示書のように通知する書類の双方を文書配付の対象としています。

特徴と強み

テンプレートへ従業員情報を差し込み、書類を作成して配付し、本人の確認・合意状況を管理できます。入社時にアカウント招待、基本情報の収集、契約書類の依頼をまとめられるため、同じ情報を何度も転記する業務を減らしやすいです。公式ページでは、導入前後の例として入社手続きが612時間から148時間へ、雇用契約が342時間から115時間へ減ったと紹介されています(出典:SmartHR「入社手続き・雇用契約」、2026年確認)。ただし、この数値は特定の導入事例の紹介値なので、自社の対象人数と作業時間で効果を試算することが大切です。

得意領域・向いている企業

人事情報の正本をクラウドに集め、入社手続きや社会保険手続きまで連続させたい企業に向いています。人事担当者だけでなく、現場責任者や従業員が進捗を確認しやすいことも、多拠点企業で検討しやすい点です。料金は人数・プランに応じた見積もりで、文書配付が有料オプションとなるため、従業員数、利用する書類、導入支援、既存データ移行を含めた総額で比較してください。

フリー株式会社|freeeとの連携を生かして小規模から始めやすい

freee人事労務による雇用契約管理

フリー株式会社のfreee人事労務は、入社情報の回収、給与・労務管理、雇用契約をまとめて扱いたい企業の候補です。公式ページでは、従業員から回収した入社情報を雇用契約書や労働条件通知書へ自動反映し、転記を減らす流れが案内されています。

特徴と強み

freeeの会計や給与を利用している企業は、従業員データを別システムへ移し替える負担を抑えながら、雇用契約を電子化しやすいです。スマートフォンやLINEを使った入社情報の回収を入口にできるため、店舗スタッフや入社手続きに慣れていない従業員とのやり取りにも応用できます。契約書の作成・送信・管理をfreeeサインと連携する構成を検討できる点も特徴です。

得意領域・向いている企業

既にfreeeの業務基盤を利用している小規模・中小企業や、まず入社手続きと雇用契約の転記をなくしたい企業に向いています。公式料金ページでは、freee人事労務の基本プランは従業員5名まで年払い月額換算2,000円から5,500円で、6名以降はプランにより1人あたり月額400円から1,100円です。雇用契約オプションは2026年8月時点で月額300円/人と案内されています(出典:freee「freee人事労務のプラン・料金」、2026年3月更新)。プラン変更やオプション、freeeサインの契約条件も含めて見積もる必要があります。

株式会社マネーフォワード|給与・勤怠連携を重視する企業向け

マネーフォワード クラウド人事管理

株式会社マネーフォワードのマネーフォワード クラウド人事管理は、従業員情報を集約し、給与計算や勤怠管理など周辺サービスと連携する人事管理サービスです。公式情報では、雇用契約書などの書類作成、配付、システム上での締結に対応し、従業員情報の履歴や権限も管理できます。

特徴と強み

多段階承認、カスタム項目、適用開始日を指定した履歴管理など、従業員情報を人事データとして整えたい企業に向いています。雇用契約書に入力した勤務地や賃金などを、給与・勤怠側のマスターと整合させると、入力ミスや更新漏れを減らしやすくなります。契約書だけを保管するのではなく、異動や給与改定といった変更履歴まで一元管理したい場合に比較対象へ入れやすいです。

得意領域・向いている企業

マネーフォワード クラウド給与や勤怠管理などを利用中で、給与・勤怠・人事のデータ連携を強化したい企業に適しています。公式サイトでは、法人50名以下のクラウド人事管理は年払い月額2,480円から、51名以上は問い合わせと案内されていますが、契約内容や利用サービスによって変わります(出典:マネーフォワード「クラウド人事管理」、2026年8月確認)。雇用契約機能、従業員課金、既存サービスとの組み合わせを分けて確認してください。

jinjer株式会社|人事関連書類をまとめて配布・合意

jinjer人事労務の書類配布

jinjer株式会社のジンジャー人事労務は、人事データベース、勤怠、給与、入社手続きなどを統合し、書類配布オプションで雇用契約を扱えるサービスです。公式ページでは、雇用契約書や誓約書など合意が必要な書類だけでなく、労働条件通知書、給与改定通知書、辞令書などの配布にも対応すると案内されています。

特徴と強み

書類テンプレートへ氏名などの従業員情報を差し込み、複数の従業員へ一括配布できます。未送信、差し戻し、合意済みなどの進捗を確認できるため、人事担当者がメールを一件ずつ探す作業を減らしやすいです。雇用契約書以外の人事書類も同じ流れに載せられるため、入社時だけでなく給与改定や異動の通知までペーパーレス化したい企業にメリットがあります。

得意領域・向いている企業

人事・勤怠・給与を一体で運用し、従業員数が多い企業や、さまざまな人事書類の配布を統一したい企業に向いています。公式サイトでは導入顧客数18,000社突破と案内されていますが、トライアルを含む延べ導入お客様数という注記があるため、導入判断では自社に近い業種・人数の事例を確認してください。料金は利用するサービスとオプションで変動するため、雇用契約だけの利用か、統合型の利用かを分けて見積もることが重要です。

株式会社インフォマート|多拠点・大量更新に向く契約基盤

BtoBプラットフォーム 契約書の雇用契約機能

株式会社インフォマートのBtoBプラットフォーム 契約書は、取引契約だけでなく、雇用契約書の電子契約や保管にも利用できる契約基盤です。人事労務専用の統合サービスとは位置付けが異なりますが、パート・アルバイトなど多くの従業員と定期的に契約更新を行う企業では有力な候補になります。

特徴と強み

公式の雇用契約機能では、雇用契約関連資料をまとめる書類セット、発行から確認・合意までをつなぐ承認リレー、複数人への一括送信・催促を提供しています。株式会社三笠会館の事例では、雇用契約の更新作業が1か月から1週間に短縮されたと紹介されています(出典:インフォマート「雇用契約機能 導入事例」、2026年8月確認)。多店舗企業では、店長が紙の契約書を保管する状態を減らし、本部で進捗や契約書を確認しやすくなります。

得意領域・向いている企業

飲食、サービス、小売など、店舗や拠点が多く、契約更新が特定の時期に集中する企業に向いています。公式料金はシルバープランが月額1万円から、ゴールドプランが月額3万円からで、通常署名は1通100円、長期署名は1通200円と案内されています(出典:インフォマート「BtoBプラットフォーム 契約書 料金プラン」、2026年8月確認)。雇用契約機能の追加費用、送信数、既存の人事労務システムとの連携費用は別途確認してください。

雇用契約管理システムのパートナー選びで確認するポイント

雇用契約管理システムの比較検討

6社を比較するときは、機能数や知名度だけで決めず、契約業務の前後にある人事データと現場運用まで確認します。候補会社には同じRFPを渡し、100名・500名・1,000名など自社に近い人数で、初期費用、月額、送信課金、移行、教育、連携、保守を分けて提示してもらうと比較しやすいです。

実績と経験の確認方法

実績は導入社数だけでなく、自社に近い条件で確認します。正社員中心の企業と、店舗アルバイトや有期契約が多い企業では、必要なテンプレート分岐、一括更新、督促、スマートフォン対応が異なります。候補会社には、契約更新月の処理件数、未締結者の追跡方法、過去PDFの移行件数、退職後の閲覧権限を含むデモを依頼してください。可能であれば、担当者の説明だけでなく、現場従業員が操作するパイロットで回収率と作業時間を測定します。

技術力とセキュリティの評価

APIやCSVの仕様だけでなく、従業員マスターの正本、データの更新方向、エラー時の再処理、退会時のデータ返却を確認します。個人情報保護委員会は、人事労務クラウドで雇用契約書などが扱われることを踏まえ、開発段階からアクセス制御や不正アクセス対策を設計し、脆弱性診断を継続すること、委託元が委託先の安全管理措置を契約や監査で確認することを注意喚起しています(出典:個人情報保護委員会「人事労務管理のためのサービスをクラウド環境を利用して開発・提供する場合の留意点」、2024年)。多要素認証、SSO、暗号化、操作ログ、バックアップ、障害・漏えい時の通知期限も質問票へ入れてください。

プロジェクト管理と見積もりの確認

個別開発の目安は、契約書作成・電子合意・保管に絞ったMVPで300万〜800万円、従業員マスターや承認、更新通知、給与・勤怠連携まで含む標準業務システムで800万〜2,000万円、多法人・多拠点、複雑な権限、旧データ移行、SSO・APIまで含む場合で2,000万〜5,000万円超です。これらは公開統計ではなく、業務システムの工数とエンジニア単価から置いた予算仮置きなので、確定価格として扱わないでください。要件定義、設計、開発、テスト、移行、教育、並行稼働、保守改善を分けたWBSと成果物を提示できる会社を選ぶことが重要です。

雇用契約管理システムについてよくある質問

雇用契約管理システムのよくある質問

最後に、導入前に多く寄せられる疑問へ回答します。機能の有無だけでなく、法令、料金、運用の責任分界を確認する材料にしてください。

雇用契約書と労働条件通知書は同じシステムで管理できますか?

同じシステムで作成・配付・保管できるサービスはありますが、雇用契約書の合意と労働条件通知書の明示は別の業務として設計してください。労働条件通知を電子化する場合は、労働者の希望や本人を特定できる送信、書面出力の可否を確認し、法務・社労士と運用を決めることが必要です。

雇用契約管理システムの費用相場はいくらですか?

標準SaaSは初期費用0円から数十万円、月額は数千円から数万円程度で始められる場合があります。ただし、初期設定、契約テンプレート作成、既存PDFの移行、従業員説明、API連携を加えると、初期費用50万〜300万円程度を見込むと安全です。個別開発は要件により300万〜5,000万円超まで幅があるため、送信数や従業員数だけでなく、連携・移行・保守を含めた3年間の総額で比較してください。

SaaSと個別開発はどちらを選べばよいですか?

標準的な雇用区分と承認フローで、法改正対応や短期導入を優先するならSaaSが向いています。既存の給与・勤怠・ERPとつなぐことが主な課題ならSaaSにAPIやSIを組み合わせ、独自の雇用制度、多法人統合、固有の承認・監査要件が競争力に直結するなら個別開発を検討します。最初から全機能を作らず、1部署や数店舗でパイロットを行い、標準機能で足りない部分を数値で確認してください。

まとめ|雇用契約管理システムは業務要件から会社を選びます

雇用契約管理システム導入のまとめ

雇用契約管理システムを選ぶときは、紙をなくせるかだけでなく、契約条件の入力、承認、本人への通知、合意、更新、退職後の保管までを一つの流れとして評価します。株式会社riplaは要件整理から個別開発・連携まで相談したい企業、SmartHRは人事データを中心に入社手続きまで統合したい企業、freeeはfreeeの業務基盤を生かして小規模から始めたい企業、マネーフォワードは給与・勤怠連携を重視する企業、jinjerは人事関連書類を統合したい企業、インフォマートは多拠点で大量更新を効率化したい企業に向く候補です。

最初に決めるべきは製品名ではなく業務の正本です

比較の前に、従業員情報の正本がどこにあり、どの書類を誰が承認し、どのタイミングで更新し、どのデータを何年間保管するかを決めてください。そのうえで、MUST機能、連携、セキュリティ、移行範囲をRFPへ書き、同じ条件で複数社へ相談すると、料金と機能の差が見えやすくなります。

回収率と更新漏れをKPIにして小さく始めます

導入効果は「ペーパーレスになった」だけでなく、未締結者の割合、契約更新の処理時間、転記ミス、現場責任者が扱う個人情報の量で測定します。まず1部署や数店舗でパイロットを実施し、更新月の負荷と従業員の操作性を確かめてから全社展開すると、システムの定着と投資判断を両立しやすいです。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。