雇用契約管理システムの開発を発注・外注するなら、最初に自社の契約業務を分解し、標準SaaS、既存製品との連携、個別開発のどこまでを任せるか決めることが成功の近道です。
本記事では、雇用契約管理システムの発注形態の選び方、RFPと要件整理、請負・準委任などの契約形態、2026年時点の費用相場、委託先の選定と見積比較のポイントを、実際の発注手順に沿って解説します。紙やExcelの置き換えだけでなく、労働条件通知、電子合意、更新管理、人事・給与・勤怠との連携まで含めて、発注前に確認すべき論点を整理します。
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雇用契約管理システムを発注する前に知っておきたい全体像

雇用契約管理システムは、雇用契約書を保存するだけの箱ではありません。契約条件の入力、承認、労働条件の通知、従業員との合意、締結済み書類の保管、契約更新の確認までを一つの業務フローとして扱う仕組みです。発注時は機能一覧を先に作るより、誰が、いつ、どの情報を使い、どの証跡を残すかを明確にすることが大切です。
最初に決めるべきは「何を外注するか」です
外注範囲は、システムのプログラムだけではありません。現行業務のヒアリング、契約書テンプレートの整理、従業員マスターのクレンジング、旧PDFの移行、利用者教育、稼働後の問い合わせ対応まで含めて考えます。例えば、開発会社に画面だけ作ってもらい、契約書の分岐条件や承認ルールの整理を社内に残すと、受入テストの段階で仕様の抜けが見つかりやすくなります。逆に、法務・人事の判断まで丸ごと任せるのではなく、法令解釈と社内規程の最終決定は発注者が担う線引きが必要です。
雇用契約書と労働条件通知書を同じものとして扱わないことが重要です
雇用契約書の電子締結機能があっても、それだけで労働条件の明示に関する要件を満たすとは限りません。厚生労働省は、労働者が希望した場合に一定の条件でFAXや電子メールなどによる明示を認めていますが、電子メール等の記録を労働者が出力して書面にできることも要件です(出典:厚生労働省「採用時にはどのような労働条件が明示されるのでしょうか?」)。2024年4月からは、就業場所・業務の変更範囲や有期契約の更新上限など、明示項目も追加されています。
したがってRFPには「電子署名に対応しているか」だけでなく、労働条件通知書の出力、本人の希望確認、雇用区分ごとの項目分岐、再通知、変更履歴をどのように記録するかまで書きます。人事・法務が確認する画面と、従業員が受け取る書類の両方をデモで確認すると、導入後の認識違いを抑えられます。
雇用契約管理システムの発注形態はどれを選びますか?

発注形態は、標準SaaSの導入、パッケージやSaaSへの追加連携、個別開発の三つに分けて考えると判断しやすくなります。人数や予算だけでなく、契約書の種類、複数法人・多拠点の有無、既存の人事基盤、独自の承認ルール、将来の法改正対応を基準に選びます。
標準SaaSは定型業務を短期間で始めたい企業に向いています
雇用区分やテンプレートが比較的標準的で、従業員情報をすでにクラウドで管理している企業は、まずSaaSを検討します。初期開発が不要で、法改正やサービス更新をベンダー側が行う点が利点です。freee人事労務の公式料金では、年払いの場合、5名までの基本プランが月額換算2,000円から5,500円、6名以降はプランにより1人あたり月額400円から1,100円です。また、公式サイトでは雇用契約オプションを1人あたり月額300円と案内しています(出典:freee公式「料金」「freee人事労務の料金プラン」、2026年確認)。
ただし、SaaSは社内業務を標準仕様に合わせる必要があります。特殊な承認経路、複雑な賃金テーブル、複数の従業員マスター、独自の契約更新判定がある場合は、標準機能だけで運用できるかを先に検証します。オプションを積み上げた結果、個別開発に近い費用になるケースもあるため、月額だけで決めないことが大切です。
SaaS+API・CSV連携はコストと柔軟性のバランスを取りやすい方式です
人事労務SaaSを契約・通知の基盤にし、不足する部分をAPI、CSV、ワークフロー拡張で補う方法です。従業員マスターは人事システム、契約書の生成と合意は契約サービス、勤怠や給与は既存システムというように、正本となるデータを決めて連携します。外注先には、連携項目の一覧、更新頻度、エラー時の再送、退職者の扱い、API制限、データ返却方法を含む連携設計を依頼します。
スクラッチ開発は固有業務と複数システムを一体化したい場合に検討します
独自の雇用区分が多い、複数法人を横断して承認する、多店舗の契約更新を本部で一括処理する、既存ERPやID基盤と深く連携する場合は、個別開発やSIが候補になります。自由度が高い一方で、要件定義、法令変更への追随、脆弱性対応、保守体制を自社と委託先で継続して担います。
最初から全機能を作るのではなく、契約書作成・電子合意・保管・更新通知に絞ったMVPを作り、1部署や数店舗でパイロットを行う進め方が安全です。現場の利用率や未締結者への督促状況を確認し、給与・勤怠連携や高度な分析を第2段階に分けると、初期投資と仕様変更のリスクを抑えられます。
RFPと要件整理はどこまで準備してから発注しますか?

RFPは、ベンダーに「何を作ってほしいか」だけでなく、「どの業務課題を、どの状態まで改善したいか」を伝える文書です。完璧な仕様書を作る必要はありませんが、候補会社が同じ前提で提案・見積できる程度まで整理します。発注前の情報量が少ないほど、各社の見積条件がばらばらになり、価格だけの比較が難しくなります。
RFPには業務範囲、利用者、データ、連携、非機能要件を記載します
RFPの冒頭には、導入目的と対象範囲を書きます。例えば「契約更新月の紙作業を減らす」「店長が従業員の個人情報を持ち回らない」「未締結者と更新期限を人事が把握する」といった業務上の目的です。そのうえで、対象人数、法人・拠点数、正社員・パート・アルバイト・有期契約の内訳、書類の種類、年間の新規契約数と更新数、既存PDFの件数を示します。
機能要件は、テンプレートへの差し込み、承認・差し戻し、予約送信、一括送信、本人のスマートフォン対応、電子合意、再通知、期限アラート、検索、権限、監査ログ、CSV出力を業務シナリオで書きます。非機能要件は、可用性、バックアップ、復旧目標、暗号化、多要素認証、SSO、脆弱性診断、障害通知、サポート時間、データ返却を分けて記載します。
MUSTとWANTを分けると見積と開発順序が安定します
要件は、法令・締結・更新に欠かせないMUSTと、導入後に追加できるWANTに分けます。MUSTの例は、労働条件通知書の必要項目、従業員本人への確実な送付、締結ステータス、変更履歴、権限管理、契約期限の通知です。WANTの例は、AIによる条項検索、ダッシュボード、自然言語での問い合わせ、細かな分析機能です。AIを組み込む場合も、条項や更新日の抽出を補助させ、最終判断は人事・法務が行う設計にします。
優先順位は、業務影響と法令・監査リスクの二軸で決めます。例えば、締結漏れの検知は初期必須ですが、経営会議向けの分析グラフは第2段階でも問題ない場合があります。候補会社には、MUSTだけで作る場合、WANTまで含める場合、SaaSを利用して代替する場合の三つの見積パターンを出してもらうと、予算と効果を比較しやすくなります。
RFPを配る前に現行業務を一人ひとりの作業まで可視化します
採用決定から契約条件の確定、承認、本人通知、合意、保管、更新、退職後の閲覧までを時系列に並べます。各工程で、入力者、確認者、利用するマスター、紙やExcelの受け渡し、例外処理、完了の証拠を記録します。特に、賃金改定や年度更新が集中する時期、店長や拠点責任者が介在する工程、外国人や短時間労働者の契約など、通常と異なるケースを落とさないことが重要です。
この業務棚卸しから、回収率、契約更新漏れ、1件あたりの作業時間、差し戻し件数、現場が個人情報を扱う時間をKPIにします。単に「ペーパーレスにする」だけでは、導入後に効果を測れません。候補会社には現状値と目標値を共有し、検収や運用改善の指標に組み込めるか確認します。
システム開発の契約形態は請負と準委任をどう使い分けますか?

契約形態は、名称ではなく、成果物と作業責任がどこまで確定しているかで選びます。要件が固まっている画面・機能の納品は請負、要件を整理しながら進める業務分析やプロトタイプ検証は準委任とするなど、工程ごとに分ける方法が現実的です。経済産業省の情報システム・モデル契約書も、上流工程では成果の完成状態を定義しにくいことから、多段階契約によって仕様変更の影響を抑える考え方を示しています。
請負契約は完成すべき成果物と検収条件を具体化してから結びます
請負契約では、受託者が合意した成果物を完成させ、発注者が検査・検収する関係になります。RFPや要件定義書、画面仕様書、帳票一覧、連携仕様、テスト仕様、操作マニュアル、データ移行結果など、納品物を列挙します。雇用契約管理システムでは、画面が動くだけでなく、契約書の文言、差し込み条件、労働条件通知の出力、承認ログ、権限設定が要件どおりかを検収できるようにします。
検収期間、検収方法、契約不適合が見つかった場合の修補、瑕疵対応の期間、仕様変更の手続き、遅延時の扱いも確認します。検収基準が「発注者が満足すること」のように曖昧だと、完成後に争点になります。実際の契約シナリオを受入テストのケースにし、合格条件を数値や画面状態で定義することが有効です。
準委任契約は要件定義や伴走型の改善に向いています
準委任契約は、一定の業務を専門家として遂行することを依頼する契約です。現行業務のヒアリング、RFP作成支援、SaaS選定、プロトタイプ検証、PMO、データ移行支援、稼働後の改善など、成果の形を最初から固定しにくい工程で使いやすい方式です。作業時間や体制、定例会、報告内容、担当者の役割を契約書に明記し、何をもって作業完了とするかを合意します。
準委任だから成果に責任を持たなくてよいという意味ではありません。要件整理の成果物、課題一覧、意思決定記録、設計レビュー、移行リハーサルの結果など、工程ごとのアウトプットを定義します。また、発注者が受託会社の担当者へ直接指揮命令すると、契約の実態が問題になる場合があります。役割分担と指示系統は、候補会社のプロジェクト責任者を通して運用します。
契約書ではデータ、セキュリティ、法改正対応の責任分界を決めます
雇用契約には氏名、住所、賃金、勤務条件、口座情報などの個人情報が含まれます。個人情報保護委員会は、人事労務クラウドを開発・提供・利用する際、開発段階からアクセス制御や不正アクセス対策を設計し、委託元が委託先の安全管理措置、監査、報告を契約で確認するよう注意喚起しています(出典:個人情報保護委員会「人事労務管理のためのサービスをクラウド環境を利用して開発・提供する場合…」、2024年)。
契約書には、データの所有権と利用目的、再委託先、保存場所、暗号化、管理者権限、ログの保存期間、バックアップ、脆弱性診断、事故発生時の初動・通知期限、退職者のアカウント停止、契約終了時の返却・消去を記載します。法改正時に誰が仕様を調査し、誰がアップデート費用を負担し、顧客にどのように案内するかも、SaaS契約と開発契約の両方で確認します。
雇用契約管理システムの発注費用相場と内訳

費用は、サービス料金だけでなく、初期設定、テンプレート設計、データ移行、連携、教育、保守を合計して見ます。公開料金があるSaaSと、要件で変動する個別開発では見積の意味が異なるため、同じ表に並べるときは「公開料金」「導入支援費」「開発費」「運用費」を分けます。以下は2026年時点のリサーチノートと公開情報をもとにした予算検討用のレンジで、個別の発注額を保証するものではありません。
SaaS導入は月額と初期設定を分けて見積もります
標準機能で足りる小規模導入は、初期費用0円から数十万円、月額数千円から数万円程度で始められるケースがあります。一方、テンプレートを複数作成し、旧データを移行し、従業員向け説明や既存システム連携を依頼すると、初期設定・導入支援だけで50万円から300万円程度を見込む予算案が現実的です。このレンジは公開料金と一般的な導入支援の整理であり、対象人数、作業量、支援範囲で変動します。
freeeの公式料金は、基本プランが5名まで年払い月額換算2,000円から5,500円で、6名以降は1人あたり月額400円から1,100円です。雇用契約オプションは公式サイトで1人あたり月額300円と案内されています。例えば100名でオプションを利用する場合、雇用契約オプション部分は単純計算で月額3万円ですが、基本プラン、税、初期支援、他サービス料金は別です。このように、人数課金とオプション課金を分解して比較します。
個別開発は規模別に300万円から5,000万円超まで幅があります
契約書作成、電子合意、保管に絞るMVPは、調査・設計・テスト・移行の範囲によって300万円から800万円程度、2か月から4か月程度が一つの推定レンジです。人事マスター、承認、更新通知、給与・勤怠連携、権限を含む標準業務システムは、800万円から2,000万円程度、4か月から8か月程度を見込むケースがあります。多拠点・多法人、複雑な雇用区分、旧データ移行、SSO・API、監査要件まで含む基幹連携型は、2,000万円から5,000万円超、8か月から15か月程度になる可能性があります。
これらは雇用契約管理システム単独の公的な統計ではなく、リサーチノートにある業務システム開発の一般的な費用構造、エンジニア月額80万円から120万円程度という工数前提、公開SaaS料金を組み合わせた推定です。したがって、記事の数字をそのまま発注額とせず、候補会社には画面数、帳票数、連携本数、移行件数、テストケース数、PM・品質管理の範囲を提示して見積もりを取ります。
ランニングコストには保守、送信、連携、法改正対応が含まれます
運用費には、クラウド利用料、ユーザー・従業員課金、電子署名や送信の従量料金、API利用料、サポート、監視、バックアップ、脆弱性対応、軽微な改善を含めます。保守費は予算仮置きとして初期開発費の年額15%から20%程度を置く方法がありますが、障害対応だけか、法改正や改善開発まで含むかで大きく変わります。月額で初期費用の5%から15%と提示される場合もあるため、期間と含まれる作業を揃えて比較します。
見積書に「保守一式」「連携一式」とだけ書かれている場合は、対象と上限を質問します。例えば、月何時間までか、問い合わせの受付時間、障害の優先度別の対応時間、法令改正時のアップデート、データ抽出の回数、追加帳票の単価を確認します。初期費用が安くても、送信課金や連携保守が増え続ける構成なら、3年総額で判断する必要があります。
委託先の選定と見積比較で確認すべきポイント

委託先は、知名度や見積総額だけで決めません。雇用契約・労働条件通知・電子合意・人事データ連携を理解し、発注者側の意思決定を支援できる会社かを見ます。製品を提供するサービスベンダー、既存製品をつなぐSI会社、独自業務を作る受託開発会社、導入支援会社では得意領域が違うため、候補の種類を分けて比較します。
実績は会社名より近い業務・規模・利用者で確認します
実績確認では、「人事システムの導入実績があります」という説明で終わらせず、雇用契約書や労働条件通知書をどのように扱ったかを質問します。従業員数、拠点数、契約更新の頻度、雇用区分、既存給与・勤怠との連携、移行件数、稼働後の支援体制を確認します。可能なら、候補会社の担当者に、現行フローを見せてから同じ業務シナリオをデモしてもらいます。
多店舗企業の参考事例として、インフォマートの公式導入事例では、北東商事が約900名のアルバイト雇用契約をデジタル化し、全店舗分の契約送付を1日で完了し、本部の作業時間が紙のときの10分の1になったと紹介されています(出典:インフォマート「北東商事 導入事例」、2025年公開)。これは自社にも同じ効果が出るという保証ではありませんが、候補会社に効果測定の方法や、店長の個人情報取扱いをどこまで減らせるかを質問する材料になります。
見積は総額ではなく前提条件と作業量を横並びにします
見積比較では、各社の金額を単純に安い順で並べません。初期費用に要件定義が含まれるか、設計・開発・テストの工数、テンプレート作成数、承認パターン、連携本数、データ移行の件数、教育回数、プロジェクト管理、稼働後の保守を一つずつ比較します。候補会社には、含むもの・含まないもの・追加時の単価・前提となる発注者作業を明記してもらいます。
評価表は、機能適合度、法令・監査対応、連携、セキュリティ、導入体制、費用、将来性の七つに分けると整理しやすくなります。例えば費用を30点、機能を25点と固定するのではなく、契約更新の漏れが最大課題なら更新管理と督促を重く配点します。見積の安さで選んだ会社が、移行や法務確認を別料金にしていたという事態を避けるためです。
セキュリティとデータ返却は契約前のチェック項目です
候補会社には、テナント分離、最小権限、多要素認証、SSO、通信・保存時の暗号化、操作ログ、バックアップ、脆弱性診断、障害・漏えい時の通知、再委託先の管理について回答を求めます。個人情報を扱うため、セキュリティチェックシートだけでなく、実際の運用担当者、ログの確認方法、退職者アカウントの停止手順まで確認します。
契約終了時に、締結済みPDF、原本データ、監査ログ、従業員情報、更新履歴をどの形式で返却できるかも重要です。CSVやPDFだけでなく、検索性や関連付けを維持できるか、返却に費用がかかるか、消去証明を発行できるかを聞きます。将来ベンダーを変更できない状態は、月額料金の値上げや事業方針の変更に弱くなるためです。
雇用契約管理システムの発注でよくある質問

最後に、発注前に特に質問されやすい論点をまとめます。法令対応、費用、開発会社の選び方は、サービスの機能だけでは判断しにくい部分です。自社の人事・法務・情報システム・現場責任者で回答を共有し、RFPや契約条件に反映します。
雇用契約管理システムはSaaSと個別開発のどちらがよいですか?
標準的な契約書作成、電子合意、保管、更新通知が中心なら、まずSaaSを比較するのが現実的です。独自の承認、複数法人の統合、既存基幹システムとの深い連携が競争力や業務継続に直結する場合は、SaaS+連携開発や個別開発を検討します。Fit to Standardを確認してから不足部分だけを開発すると、過剰な作り込みを避けられます。
発注費用を抑えるために最初に削るべき機能は何ですか?
法令上の明示、契約の合意、期限管理、権限、監査に必要な機能は削らないことが基本です。削減候補は、初期段階の高度な分析、AIによる自動分類、複雑なダッシュボード、利用頻度の低い帳票です。ただし、削る前に代替運用の担当者と作業量を確認し、将来追加しやすいAPIやデータ構造を残すことが重要です。
RFPを作れない場合は開発会社に作成を依頼できますか?
依頼できます。現行業務のヒアリング、課題整理、業務フロー、要件一覧、優先順位、概算見積までを準委任の要件定義支援として依頼する方法があります。ただし、複数社を公平に比較したい場合は、発注者側で対象人数、書類、拠点、既存システム、困っている作業だけでも先に整理します。要件定義を一社に任せた後、その会社の製品や開発を前提にしすぎないよう、成果物の利用権と次工程の選択権も確認します。
電子契約にすれば労働条件通知の法令対応も完了しますか?
完了するとは限りません。雇用契約書の電子締結と、労働条件通知書を法令上の方法で明示することは論点が異なるため、労働者の希望確認、必要項目、変更範囲、更新上限、出力可能性、記録保存を業務フローとシステム仕様で確認します。最終的な法令適用や社内規程との整合性は、人事・法務または専門家に確認してから本番運用します。
まとめ

雇用契約管理システムを発注するときは、最初から大規模なスクラッチ開発を決めるのではなく、現行業務を採用・契約条件確定・承認・通知・合意・保管・更新・退職の単位で整理します。そのうえで、標準SaaS、SaaS+API・CSV連携、個別開発を比較し、MUSTとWANT、対象人数、帳票、連携、移行範囲をRFPに落とし込みます。
見積は初期費用だけでなく、テンプレート設計、データ移行、教育、送信課金、保守、法改正対応、契約終了時のデータ返却まで含めた総額で比べます。請負と準委任は工程の不確実性に合わせて使い分け、検収条件、セキュリティ、責任分界を契約書に明記します。候補会社には同じ業務シナリオで提案・デモ・見積を依頼し、費用の安さではなく、契約業務が現場で定着し、更新漏れと個人情報の取り扱いを減らせるかで判断することが大切です。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
