環境監視システム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

環境監視システムの開発会社を選ぶなら、センサーを設置するだけでなく、異常検知後の通知・対応・記録まで運用に落とし込める会社を選ぶことが重要です。施設環境監視、データセンター監視、工場の設備監視、公害・法定測定では必要な専門性が異なります。

本記事では、株式会社riplaを最初に、環境監視システムに関わる実在企業を計6社紹介します。各社の得意領域を一律の順位ではなく、統合監視、DCIM、ラック監視、環境・セキュリティ連携、多点計測、通信クラウドという視点で整理し、費用相場や発注前の確認事項まで解説します。

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環境監視システムのパートナー選びが重要な理由

環境監視システムのパートナー選び

環境監視システムとは、温度・湿度・漏水・照度・CO2・空気質・電流・電圧・電力・風量・振動・水質などをセンサーで継続的に取得し、異常の早期発見と対応につなげるシステムです。ただし、同じ「環境監視」という言葉でも、サーバールームの安定稼働を守る仕組みと、工場からの排水や大気成分を測定する仕組みでは要件が大きく異なります。

目的によって必要な会社のタイプが変わります

温湿度を数点測ってメール通知したい場合は、標準パッケージや通信クラウドを扱う会社が候補になります。一方、既存のPLC、BMS、SCADA、SNMP機器、Modbus機器からデータを取り込み、設備やラックのマップ上に表示したい場合は、現地調査とシステム連携ができるSIerが適しています。電力・空調・防災・漏水を一元管理したい施設では、設備監視とエネルギー管理の経験も必要です。

監視後の運用設計まで確認する必要があります

システム導入の成否は、画面で数値を見られるかだけでは決まりません。温度が何度を超えたら誰に通知するのか、通知を受けた担当者が何分以内に現場を確認するのか、通信断やセンサー故障をどう判定するのかまで決めて、初めて監視が業務になります。校正、電池交換、予備機、アカウント権限、障害時の一次窓口も、開発会社への相談段階で確認しておく必要があります。

株式会社ripla|コンサルティングから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaの環境監視システム開発支援

株式会社riplaは、業務要件の整理からシステムの設計・開発・導入までを相談できるIT事業会社です。環境監視システムでは、測定したい項目や拠点の状況を整理し、現場担当者が使い続けられる画面や通知フローへ落とし込むことが重要になります。

特徴と強み

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

得意領域・実績

センサーやゲートウェイの選定を前提にしながら、異常値をどの業務へ渡すか、誰が履歴を確認するか、既存の業務システムとどう連携するかを整理したい企業に向いています。環境監視専用製品の導入だけでなく、設備台帳、点検依頼、保全管理、経営向けレポートなど周辺業務まで含めて検討する場合は、最初に監視対象、拠点数、測定間隔、通知先を伝えると要件を具体化しやすくなります。

富士アイティ株式会社|電力・空調・防災をまとめる統合監視

富士アイティの統合監視システム

富士アイティ株式会社は、富士電機グループの情報・制御分野の知見を背景に、施設や工場、データセンターの統合監視システムを提供しています。公式情報では、個別に管理していた電力、空調、防災などの情報を統合し、複数拠点をクラウドで一元管理できる仕組みが紹介されています。

特徴と強み

強みは、温湿度だけでなく、電力、空調、防災、サーバールーム、ラックなど複数の設備情報をまとめて扱える点です。BACnet、SNMP、Modbus、IEEE1888などのプロトコルへの対応が公式に示されており、既存設備からデータを集めたい案件で検討しやすい構成です。監視画面の編集、帳票作成の自動化、任意の上下限値による警報通知にも対応しています。

得意領域・実績

データセンターでは、電気・空調・防災とサーバールームやラックの環境を一つのシステムで管理したい企業に向いています。工場では、設備稼働情報やエネルギー情報を可視化し、MESなどの外部システムと連携する構成も検討できます。複数拠点を本社から横断的に見たい場合は、クラウド利用時のネットワーク分離、認証、障害時の運用を見積もりと一緒に確認してください。

日本ノーベル株式会社|データセンターの電流・温度を管理するDCIM

日本ノーベルのiDCNavi

日本ノーベル株式会社は、データセンター向け環境監視・DCIM製品「iDCNavi」を提供しています。電流、温度、湿度などを収集し、温度分布図やトレンドグラフ、アラート、レポートで一括管理する仕組みです。公式サイトでは、国内で延べ3万ラック、7万ポイントの計測実績が掲載されています(2026年8月確認)。

特徴と強み

ラック単位の電流やサーバールームの温度分布を継続的に把握し、異常時に指定アドレスへメールを送れる点が特徴です。入退館システム、カードキー、顔認証、電気錠との連携や、既存の業務システムからセンサー値を利用するAPIも案内されています。測定機器や配線が複雑なデータセンターでは、ソフトウェアだけでなく収集機器と現場構成まで相談できることが重要です。

得意領域・実績

データセンター事業者、通信局舎、サーバールームの電流・温湿度監視を段階的に広げたい企業に適しています。公式事例には、2フロア・3部屋・40ラックを対象に、電流、温度、湿度を監視した構成があります。また、2拠点のデータセンターを監視した事例も紹介されています。見積もりでは、ラック数、測定ポイント数、既設・新設の区分、レポート形式、電気錠や入退館との連携範囲を明確にすると比較しやすくなります。

東京エレクトロンデバイス長崎株式会社|ラック環境と物理セキュリティを統合

GoriRack環境監視システム

東京エレクトロンデバイス長崎株式会社は、データセンター向けの「GoriRack」環境監視システムを展開しています。温度、湿度、風量、電流、電圧、電力、アナログ信号、空調故障やUPSのアラーム接点、電子錠の施錠信号などを収集し、Webアプリケーション上のビジュアルマップで監視できる構成です。

特徴と強み

RMSユニットでセンサーや接点信号をイーサネット変換し、SNMPで収集できるため、ラック周辺の物理状態を既存のネットワーク監視と組み合わせやすい点が強みです。センサーの状態遷移や警報、電子錠の操作履歴を保存し、CSVでレポートを出力できます。権限レベルを分けたユーザー管理や、メール通知、接点出力による遠隔制御も公式機能として案内されています。

得意領域・実績

ラック単位の環境監視と物理セキュリティを一つの画面で管理したい企業に向いています。公式の導入事例には、コンテナ型データセンターの温湿度・分電盤電流・UPS接点監視、新データセンターの電流監視、市庁舎サーバールームの電流・温度・接点監視などがあります。屋外設備やコンテナ型設備では、電波、電源、温度範囲、防水、スタンドアロン運用の条件も合わせて確認してください。

パナソニックEWネットワークス株式会社|環境・電源・漏水を現場運用へつなぐ

パナソニックEWネットワークスの環境監視事例

パナソニックEWネットワークス株式会社は、ネットワークや電源管理と組み合わせた環境監視システムの導入事例を公開しています。オリンパス株式会社の技術開発センター事例では、サーバールーム内の全回路の電力使用量、ラック内の温度・湿度、空調機の漏水などを監視する構成が紹介されています。

特徴と強み

サーバー機器を守る温湿度監視だけでなく、電源回路や空調機の漏水を常時監視し、異常時にメールで通知する構成を検討できる点が特徴です。現場のネットワーク、電源、入退室、カメラなどを既存の設備運用と合わせて見直したい場合は、環境監視単体の導入ではなく、運用監視全体の課題を伝えると提案の範囲を整理しやすくなります。

得意領域・実績

データセンターや研究開発拠点など、ネットワーク設備とサーバー環境を安定運用したい企業の候補になります。電力の定期測定を手作業から常時計測へ移行したい場合、温湿度の履歴を残したい場合、空調機の漏水を早期検知したい場合に具体的な相談がしやすいでしょう。導入時は、通知先を設備担当だけにするのか、情シスや保守会社まで含めるのか、夜間のエスカレーションをどうするのかを決めておく必要があります。

アルコ電機株式会社|多点計測と二重化を伴う受託開発

アルコ電機の環境監視システム開発事例

アルコ電機株式会社は、FAやシステム開発の実績を持ち、データセンター向けの環境監視システム導入事例を公開しています。既製品の機能をそのまま使うのではなく、計測点数や運用条件に合わせて監視システムを構築したい案件で比較対象になります。

特徴と強み

公式の導入事例では、北海道のデータセンターでPDU盤内の電流約1,000点、ラック内の温湿度600点を扱った環境監視システムが紹介されています。東京都の別事例では、システムを二重化し、電流約1,400点と温湿度200点を監視しています。これらは、単純なセンサー数の比較ではなく、通信・収集・監視サーバーの冗長性や障害時の切り替えまで考える必要がある案件の参考になります。

得意領域・実績

多点の電流・温湿度計測、システム二重化、現地機器との接続など、個別要件が多いデータセンター案件に向いています。依頼時は、現在の配電盤・PDU・ラック構成、測定点の一覧、サンプリング周期、保存期間、警報の優先度、監視サーバーの冗長化方針を資料にまとめると、カスタム開発の範囲を見積もりやすくなります。導入後のセンサー交換や増設時の費用も確認してください。

KDDI株式会社|通信・クラウド込みで始める温湿度監視パッケージ

KDDIのIoT温湿度監視パッケージ

KDDI株式会社は、温湿度センサー、ゲートウェイ、通信回線、クラウドを組み合わせた「KDDI IoTクラウド Standard 温湿度パッケージ」を提供しています。現地のセンサー情報をセキュアなネットワーク経由でクラウドへ収集し、パソコンやスマートフォンから管理画面を確認できる標準型のサービスです。

特徴と強み

公式料金では、温湿度セット、クラウド、各種設定を含む初期費用が217,800円、月額費用が7,700円です。ゲートウェイ1台、親機1台、子機2台の構成で、通信費・配送費は別途、子機を1台追加する場合は27,280円と案内されています(KDDI公式料金表、2026年8月確認)。この構成を36か月利用すると、通信費などを除いて約49万5,000円となるため、少数拠点のPoCや標準化の費用基準にできます。

得意領域・実績

倉庫、オフィス、店舗、研究室などで、まず温湿度を遠隔監視したい企業に向いています。通信回線やクラウドを個別に調達する負担を抑えやすく、短期間の検証を始める際の候補になります。一方、電力、漏水、振動、PLC、BMSとの複雑な連携や、法定測定の精度管理まで必要な場合は、標準パッケージで対応できる範囲と追加開発の可否を確認してください。

環境監視システムのパートナー選びで確認すべきポイント

環境監視システムの会社選び

6社を比較するときは、知名度やセンサーの単価だけで判断せず、自社の監視目的と運用条件に照らして評価します。特に、測定精度、既存設備との接続、通知後の対応、セキュリティ、3年総額を同じ質問票で確認すると、パッケージ型と受託開発型を公平に比べやすくなります。

実績と経験を確認する方法

実績は「IoT導入実績あり」という抽象的な説明ではなく、監視点数、拠点数、設備の種類、導入後の運用まで確認します。たとえば、40ラックの電流・温度・湿度監視、2拠点の環境監視、約1,000点の電流と600点の温湿度監視など、公式事例に具体的な構成がある会社は、自社案件との規模感を照合しやすくなります。可能であれば、同じ業界でなくても、センサー数と既存設備連携が近い事例を見せてもらいます。

技術力と専門性の評価

技術面では、センサーからゲートウェイ、通信、クラウドまたはオンプレミス、監視画面、通知までの構成図を提出してもらいます。Ethernet、RS-485・Modbus、SNMP、OPC UA、4-20mAなど、既設機器のプロトコルを扱えるか、通信断時にゲートウェイへ一時保存して再送できるか、停電時にどの範囲が動作するかを確認してください。法定測定が関係する場合、環境省が説明するように、採取・保管・前処理・分析機器の管理や技術者の技能もデータ精度に影響します。センサー値を保存できることと、法定測定に使えることは同じではありません。

プロジェクト管理と費用の確認

見積もりでは、センサー・ゲートウェイ・通信回線・クラウド利用料・画面開発・現地施工・電源工事・防水や防爆対策・校正・既存システム連携・教育・保守を分けて記載してもらいます。環境監視システムの費用は、1拠点で1〜10センサーの簡易監視なら初期2万〜30万円程度、10〜50センサーの施設監視なら30万〜200万円程度が一つの目安です。PLCやBMS、SNMP、Modbusとの連携を含めると200万〜800万円程度、複数拠点やデータセンターの統合監視では800万〜3,000万円以上になる場合があります。これらは環境監視固有の統一価格ではなく、構成・工事・保守条件で変動する概算です。

比較時は初期費用だけでなく、初期費用に月額費用を36か月分加え、センサー交換、校正、回線、現地作業、保守を含めた3年総額を出します。KDDIの公式料金のように初期217,800円、月額7,700円と明示された標準パッケージは計算しやすい一方、通信費などが別途です。スクラッチ開発は独自業務に合わせやすい反面、要件変更や保守の費用が増える可能性があるため、変更管理と追加費用の条件を契約前に確認してください。

セキュリティでは、機器ごとの一意な認証、初期パスワード変更、不要ポートの閉鎖、TLS、ネットワーク分離、最小権限、多要素認証、更新ファイルの真正性確認、脆弱性対応、監査ログ、バックアップ、遠隔保守の承認方法を質問します。IPAのJC-STARはIoT製品のセキュリティ水準を可視化する制度ですが、適合ラベルだけでシステム全体の安全性が保証されるわけではありません。機器、ゲートウェイ、クラウド、監視端末それぞれの責任分界を明記することが大切です。

環境監視システムについてよくある質問

環境監視システムのよくある質問

環境監視システムの導入では、費用、センサーの種類、法定測定との違い、開発会社の選び方について質問が多くなります。ここでは、発注前に判断しやすいように結論から回答します。

環境監視システムの費用はいくらですか?

温湿度を少数点で測る簡易構成なら初期数万円から30万円程度、現地設置や複数センサーを含む施設監視なら30万〜200万円程度が目安です。既存設備との連携、冗長化、複数拠点、法定測定の精度管理が加わると、数百万円から数千万円になることがあります。センサー代だけでなく、通信・工事・校正・保守を含めた3年総額で比較してください。

環境監視システムは温度と湿度だけで十分ですか?

対象設備と目的によって異なります。倉庫の品質保持なら温湿度が中心でも、データセンターなら電力、ラック温度、漏水、空調、UPS、風量まで必要になる場合があります。異常の原因を特定したいなら、温度だけでなく電流や空調の状態も同じ時系列で見られるようにすると、対応を判断しやすくなります。

環境監視システムのデータは法定測定に使えますか?

自動的に使えるとは限りません。大気・水質・排出物などの規制対象では、測定項目や公定法、試料採取、保管、前処理、分析機器の管理、校正、記録保存などを確認する必要があります。環境省は、測定分析に携わる技術者の技能や経験もデータ精度に影響すると説明しています。法定用途がある場合は、所管自治体や専門機関に要件を確認したうえで、システム会社と測定・精度管理の担当者を含めて発注してください。

まとめ

環境監視システム会社6選のまとめ

環境監視システムの開発会社は、監視対象と運用規模に合わせて選ぶ必要があります。施設全体の電力・空調・防災をまとめたい場合は富士アイティ、データセンターの電流・温度を管理したい場合は日本ノーベル、ラック環境と物理セキュリティを統合したい場合は東京エレクトロンデバイス長崎が候補になります。

6社の得意領域から候補を絞り込みます

電源・漏水・ネットワークを含めた現場運用ならパナソニックEWネットワークス、多点計測や二重化を伴う個別開発ならアルコ電機、温湿度監視を通信・クラウド込みで早く始めるならKDDIが比較対象になります。業務要件の整理から周辺システムの開発・定着まで相談したい企業は、株式会社riplaにも相談できます。

相談前に監視要件を整理します

問い合わせ前に、拠点数、監視点数、測定項目、既存機器とプロトコル、通知先、保存期間、法定用途の有無、予算、希望時期を整理してください。初期費用だけでなく、通信費、現地工事、校正、センサー交換、保守、セキュリティ対応を含む3年総額と、異常発生から復旧までの運用フローを比較することが、導入後に使われる環境監視システムにつながります。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。