イベント管理システム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

紹介する6社は、業務理解、技術力、管理体制、支援姿勢の観点で比べると、自社に合う会社が見えてきます。国内のイベントテクノロジー市場は年間数百億円規模に達しており、独自システムを開発したいという企業の問い合わせも急増しています。申込受付からQR入退場、事後のデータ分析まで扱うため、単なるWebアプリ開発とは異なる専門知識が求められます。

本テーマに関する全体ガイドは、以下の記事をご覧ください。

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・イベント管理システム開発の完全ガイド

イベント管理システム開発パートナー選びの重要性

発注前に確認するパートナー選定要素として、業務理解、要件定義、負荷対策、保守体制をチェックカードで並べた図。
4つの観点をそろえると、発注前の確認漏れを減らせます。

社内研修やファンイベントなど、あらゆる場面でデジタル化への需要が高まっており、2025年以降も市場は拡大を続けています。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

イベント管理システムの開発プロジェクトが失敗に終わる原因の多くは、技術力不足よりも「業務理解の不足」にあります。

  • 業務理解:イベント運営の流れの把握
  • 要件定義:申込から事後活用までの整理
  • 負荷対策:開催時期のアクセス集中への備え

開発では、集客ページと申込フォームの連携、QRスキャン、スタッフ権限、複数会場・セッションへの対応などを一度に押さえる必要があります。

複数の機能を一度に理解して要件定義できる会社でないと、開発の途中で大幅な仕様変更が生じ、コストと納期が膨らむケースが後を絶ちません。

実際、イベント管理システムのリプレース案件の約6割は「初回開発時のパートナー選定ミス」が原因と言われています。そのため、最初の会社選びがプロジェクト全体の品質を左右します。

イベントは年1回や半年に1回など、開催時期にアクセスが集中します。負荷を見越したインフラ設計の知見も、判断材料の一つです。

発注前に確認すべきポイント

発注前に確認すべき最重要の点は、まず「類似システムの開発実績があるか」です。

  • 類似実績:イベント管理の開発経験の有無
  • 要件定義:業務整理から支援できるかどうか
  • 保守体制:障害対応と機能追加への備え

イベント管理には固有の要件があり、なかでもリアルタイム処理や大量アクセス、外部決済への対応は、事前に確かめておきたい部分です。

次に確かめたいのは、要件定義から参画してもらえるかです。発注側が完成した仕様書を持っていることは稀です。そのため、業務フローの整理段階から支援してくれる会社を選ぶと、仕様の抜け漏れを防げます。

さらに、開発後の運用保守体制も事前に確認しておく必要があります。イベント当日に障害が起きたときの緊急対応や、機能追加への対応スピードを見ておくと、長く付き合える相手かどうかを確かめられます。

ポイント

発注前は、業務理解や要件定義への関わり方、負荷への備えがそろっているかを見て、候補を絞り込むとよいでしょう。その際は、実績と保守体制も合わせて確かめてください。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。企業の業務要件に合わせて、柔軟に対応できる体制も整えています。

特徴と強み

riplaの最大の特徴は、単なるシステム開発会社にとどまらず、事業会社の視点でビジネス課題を整理してから、システムを設計・開発する点です。

  • 事業視点:ビジネス課題を整理してからの設計
  • 一貫支援:業務整理から運用改善までの対応
  • 定着支援:現場で使われる仕組みづくり

申込受付だけでなく、集客、受付、参加者管理まで設計の対象にします。また、事後のデータ活用を支える基盤も目指しています。

要件定義、設計、開発と段階を追って支援を受けられる体制です。そのため、社内に専門人材が少ない企業にも向いています。

顧客の業務課題を自分ごととして捉え、プロジェクトに高いコミットメントで取り組む点が、多くの企業から支持されています。

得意領域・実績

営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があります。イベント業務も、全体の流れを見ながら開発します。

  • 基幹業務:営業・顧客・生産・販売の支援
  • イベント運営:申込から当日の運営、事後フォローまで
  • 連携:既存システムやCRMとの接続

既存の業務システムや外部CRMとのAPI連携にも対応しています。

中小企業から大企業まで対応でき、スモールスタートや段階的な機能拡張にも応じられます。

bravesoft株式会社|国内最大級のイベントアプリ開発実績を誇るプロフェッショナル

bravesoft株式会社は「DXでイベントが変わる」を掲げるIT企業です。

イベント管理基盤「eventos」を開発・運営しています。

本社は東京にあり、アプリ開発800本以上、イベント導入10,000件以上の実績を持ちます。

シリーズBラウンドでベネッセやディップなどから総額約4億円の資金調達を実施しており、事業規模の拡大と技術力強化を継続して進めています。

特徴と強み

bravesoftの強みは、自社プロダクト「eventos」で蓄積してきたイベント管理のノウハウを、カスタム開発にも活かせる点です。

  • 自社製品:「eventos」の知見の活用
  • 一体管理:イベントの接点をまとめて扱う
  • 体験設計:参加者との接点の改善

サイト、アプリ、受付、分析を一体で管理する基盤を、10年以上運営しています。

プッシュ通知やライブアンケート、来場者追跡も実装できます。

また、参加者のエンゲージメント向上も設計の対象にします。特に、スマートフォンアプリとWebシステムの両方に対応できる技術力は、強みのひとつです。

得意領域・実績

世界3大ゲームイベントの東京ゲームショウや東京モーターショーに対応しています。HCRやSCAJなど、大型イベントの実績もあります。

  • 大型案件:数十万人規模のイベント対応
  • イベント種別:展示会やゲームイベント
  • 耐障害性:大規模トラフィックへの備え

累計100万人以上のユーザーが「eventos」を通じてイベントに参加しており、その規模の利用で耐障害性が実証されています。

展示会やカンファレンス、社内イベントなどに実績があります。

大規模イベントの管理でも候補に挙がる会社です。

ポイント

大規模な展示会や、アプリを含めたイベント全体を任せたい場合に、比べる候補になります。自社製品の運営で得た知見を受託開発に活かせるかも、判断の材料です。

ビークリエイト株式会社|年間600件超のWeb案件を手がけるイベントシステムのスペシャリスト

ビークリエイト株式会社は、2006年4月に創業した、東京都新宿区に本社を置くWebテクノロジー専門の開発会社です。

Web技術を生かして、サイト制作、Webアプリ、イベントシステム、ベトナム開発に対応しています。

年間600件を超えるWeb案件を手がけています。その経験を背景に、中堅・大手企業からの依頼が多数を占めています。

特徴と強み

ビークリエイトの強みは、イベント領域のWeb案件を事業の柱のひとつに据えている点です。

  • 専門領域:イベント向けWeb開発への特化
  • 対応範囲:開発、導入、運用の支援
  • 制作力:コンテンツとシステムの両面

オンラインイベントのサイト制作は、進行管理から実装まで一社で対応します。そのため、複数ベンダーとの調整を減らせます。

個人情報管理に強みを持つSPIRALを活用できます。

参加者データを安全に扱うイベント運営を支援します。

ベトナムホーチミン拠点によるオフショア開発を使えば、コストを抑えた進め方も可能です。予算に制約がある案件にも、柔軟に対応できます。

得意領域・実績

大手メーカー向けの招待制イベントサイト開発をはじめ、企業のデジタルマーケティング活動を支援するイベントシステムの構築実績を多数持ちます。

  • 招待制:大手メーカーのイベントサイト
  • 販促連携:デジタルマーケティングの支援
  • 運用:企業のイベント業務の継続支援

参加者属性や来場記録も連動させられます。

BtoBイベントを扱う企業に向いた知見があります。

同社はマイクロCMSと提携しており、ヘッドレスCMSで表示速度・SEO・更新性を重視したサイトを構築できます。

ポイント

サイト制作からシステム開発までを一社でまとめたい場合や、予算に制約がある場合に、候補として検討しやすい会社です。

株式会社GIG|デジタルコンサルからシステム開発まで年間200件以上の豊富な実績

株式会社GIGは「テクノロジーとクリエイティブ」を掲げる、2017年4月創業のデジタルコンサルティング企業です。

Web制作、サービス開発、マーケティング、SaaS型CMSの提供を中心に、大手企業からスタートアップまで年間200件を超えるプロジェクトを手がけています。

SaaSの「LeadGrid」を運営し、マーケティングと開発を融合させています。

人材ネットワーク「Workship」も運営しています。

特徴と強み

GIGの強みは、システム開発とマーケティングを切り離さず、ワンストップで提供できる点です。

  • 一貫支援:開発とマーケティングの連携
  • 集客設計:イベント前後の施策
  • 運用:データ活用までの支援

スケジュール、決済、広告管理をモジュール化できます。そのため、必要な機能を組み合わせて迅速に開発できます。

「LeadGrid」は、リード、資料、イベント、CMS、外部MAを統合します。

マーケティングとの連動を求めるBtoB企業にとって、選択肢になります。

戦略立案からUXデザイン、コンセプトデザイン、アジャイル開発まで、一気通貫で対応できる体制です。その点も高く評価されています。

得意領域・実績

デジタル案件を幅広く支援しており、販促、コンテンツ、サイト、システム開発に対応しています。

  • 実績:年間200件超の案件
  • 対象:大手企業のデジタル施策
  • 領域:制作・開発・販促の横断

参加者登録からリード管理、事後メールまで設計します。

マーケティングオートメーションとの連携にも対応しています。

セミナー、ウェビナー、製品説明会に実績があります。

リード獲得とマーケティング成果を重視した進め方です。

また、新規事業の立ち上げ支援の実績も豊富です。イベントビジネスを新たな収益源として考える企業にとって、相談しやすいパートナーといえます。

ポイント

マーケティングとシステム開発を一緒に進めたい場合や、リード獲得の成果を重視する場合に、比べる候補になります。一気通貫の体制も、確かめておきたい点です。

スパイスファクトリー株式会社|アジャイル開発で変化に強いDX推進型パートナー

スパイスファクトリー株式会社は、アジャイルでDXを支援する企業です。

本社は東京・港区にあります。

開発、生成AI、UI/UX、マーケティングを組み合わせて支援します。

教育・医療・公共などの分野でDXの実績があります。

アジャイル開発と月額定額制の料金体系が、変化の多いプロジェクトを進める企業から支持を集めています。

特徴と強み

スパイスファクトリーの最大の特徴は、アジャイル開発を基本にした「小さく始めて大きく育てる」開発スタイルです。

  • 開発方式:アジャイルでの段階的な進行
  • 改善:反応を見ながらの機能追加
  • 体験:申込・受付の使いやすさの設計

特に、要件が固まりきらない段階でも始められる点が特徴です。運用の中で見えてきた課題を、順に機能へ反映していきます。

同社はUI/UXデザインに強みを持つため、管理者側の操作性だけでなく、参加者の申込・受付体験まで含めて、全体のユーザー体験を高い水準で設計できます。

生成AIの活用にも積極的です。個別配信やイベント後のフォローの自動化を検討する企業に向いています。

得意領域・実績

教育、分析、業務の分野でDXを支援してきました。

  • 教育:願書出願基盤「The Admissions Office(TAO)」の実績
  • 分析:スポーツデータサービス
  • 業務:在庫管理などのDX支援

教育・医療・公共機関などの複雑な案件に対応してきました。関係者の多いイベント開発でも、その経験を活かせます。

また、エンタメ業界の支援実績もあります。コンサートやライブ、スポーツなどの大規模案件にも対応しています。

超高速PoC(概念実証)サービスも提供しています。開発の前に仮説検証を素早く行いたい企業にも対応できます。

BPS株式会社|入退場管理システムの自社プロダクト運営で培った現場知識

BPS株式会社は、Ruby on RailsやPHPを中心としたWebシステム・アプリ開発に強みを持つ独立系ITベンチャー企業です。

「入退くん」「日報くん」「超教科書」を運営しています。なかでも「入退くん」は、会場・オフィス・学校などで100社超の実績があります。

自社プロダクトの開発・運営で得た現場知識を受託開発にも活かせる点が、BPSの際立った強みです。

特徴と強み

BPSは、入退場管理システムの自社開発と運営を通じて、「イベント当日の受付オペレーション」に関するリアルな課題と解決策を蓄積しています。

  • 自社運営:入退場管理の課題の把握
  • 受付:イベント当日の運用設計
  • 改善:実際の利用による品質の検証

QRスキャン、NFC、入場者数の集計、端末同期を検証しています。そのうえで、受託案件でも現場に耐える設計を行います。

Ruby on Rails、PHP、Android、iOSに対応しています。複数のプラットフォームにまたがる構築も可能です。

開発実績は100社を超えています。さらに、中小規模の企業でも比較的相談しやすい体制を持っています。

得意領域・実績

BPSは「入退くん」を通じて、多様な現場への導入を重ねてきました。

  • 導入先:会場・施設・学校・オフィス
  • 管理:来場者と入退場ログ
  • 連携:社内業務システムとの接続

スタッフ権限やリアルタイム表示も設計します。当日の運用を支える開発を得意としています。

電子書籍ビューアや業務管理システムの開発実績も持っています。そのため、複合的な開発ニーズにも対応できます。

自社製品とカスタム開発を組み合わせて提案します。初期費用を抑えたスモールスタートに向いた進め方です。

イベント管理システム開発パートナー選びのポイント

開発パートナー選びの観点として、実績と経験、技術力と専門性、プロジェクト管理体制を3枚のパネルで示した図。
3つの観点を同じ目線に並べると、提案内容を見比べやすくなります。

実績と経験の確認方法

開発パートナーの実績を確認するときは、「件数の多さ」だけでなく、「自社のイベント形式に近い案件があるか」を見ておきたいところです。

  • 形式:自社に近いイベント事例
  • 規模:参加者数や会場条件の比較
  • 継続性:導入後の運用状況

たとえば、展示会と社内研修では必要な機能が大きく異なります。招待制と一般公開のイベントでも、申込・受付の流れの設計が変わります。

実績ページの掲載内容だけでなく、商談で類似形式の経験を質問し、具体的な事例を聞くのが有効です。

可能であれば、リファレンス(過去のクライアントへの問い合わせ)に応じてもらえるかも確かめておくとよいでしょう。

また、過去に開発したシステムが今も運用されているかどうかも、重要な指標です。長く運用されているということは、初期設計の品質が高く、クライアントとの関係が良好に続いていることを示します。

技術力と専門性の評価

イベント管理システムに求められる技術要件は多岐にわたります。

  • 負荷:集中アクセスへの備え
  • 受付:QRコードや端末との連携
  • 連携:決済やCRMとの接続

数百件の集中アクセスに耐える設計か確認します。

QR入場や決済、SalesForce・HubSpotとの連携も評価の対象です。

提案書では、インフラとAPI連携の方針を見ます。また、性能、安全性、可用性についての説明も、技術力を測る目安になります。

さらに、セキュリティでは、個人情報保護法やGDPRへの対応方針と、PCI DSS準拠の決済処理の扱いも確認しておく必要があります。

プロジェクト管理体制の確認

開発会社の技術力と同じくらい大切なのが、プロジェクト管理体制の充実度です。イベント管理システムには開催日という動かせない締め切りがあるため、スケジュール管理の精度が特に重要になります。

  • 責任者:専任の管理者の有無
  • 進捗:報告の頻度と方法
  • 障害対応:連絡先とRTOの合意

専任マネージャーの有無に加えて、進捗報告の方法と仕様変更の手順も、事前に確認しておきましょう。

また、イベント当日の障害対応体制も、事前に取り決めておく必要があります。緊急連絡先や対応時間、RTOを契約前に合意しておけば、障害対応力を見極める基準にもなります。

開発後の保守と機能追加への対応方針も、長く付き合う相手として、初期段階で確認しておくことをお勧めします。

ポイント

実績は自社に近い形式か、技術力は負荷や連携をどう確かめるか、管理体制は障害対応をどう取り決めるかで比べると、判断の材料がそろいます。

まとめ

イベント管理システムの開発を得意とする6社を紹介しました。

riplaはコンサルから開発まで支援します。一方、bravesoftはイベントアプリに強みがあります。

ビークリエイトは年間600件超のWeb案件を扱います。また、GIGはデジタルコンサルと開発を統合しています。

スパイスファクトリーはアジャイル開発が得意です。さらに、BPSは入退場管理の知見を活かします。

どの会社が合うかは、イベントの規模や形式、予算、社内の開発推進体制によって異なります。たとえば、大規模展示会にはbravesoftが適しています。BtoBイベントにはGIG、業務整理にはriplaが向きます。

複数社に問い合わせて提案を比べ、業務理解、技術力、管理体制、支援姿勢を総合的に評価しましょう。

まずはこの記事を参考に、自社の要件と近い実績を持つ2〜3社に絞り込み、問い合わせてみてください。

▼全体ガイドの記事
・イベント管理システム開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。