Fastifyのシステム開発の進め方/やり方/流れや方法/手法/工程/手順

Fastifyのシステム開発は、Node.js上で高速なAPIを作るだけではなく、業務要件、データ、認証、外部連携、運用までを一つの計画にまとめて進めることが成功の条件です。

Expressで構築したAPIの保守性や処理性能に課題を感じている企業、TypeScriptで新しい業務システムを作りたい企業に向けて、Fastifyを採用する場合の進め方を解説します。要件整理から定着までの6フェーズ、規模別の費用相場、見積書で確認すべき項目、開発会社を選ぶ際のチェックポイントを具体的に整理します。

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Fastifyのシステム開発の全体像

Fastifyを使った業務システムの構成を検討する様子

「Fastifyのシステム」とは、FastifyをバックエンドのWebフレームワークとして採用し、業務API、認証、データベース、管理画面、外部サービスとの連携、監視までを組み合わせた業務システムを指します。Fastify自体はERPやCRMの完成品ではないため、製品を購入するというより、業務に合わせてシステムを設計・開発するプロジェクトとして考えることが大切です。

Fastifyで作るシステムの範囲

対象になるのは、受注・在庫・購買・顧客・申請承認・営業支援などの業務API、社内ポータルのバックエンド、モバイルアプリ向けのAPI、外部SaaSと基幹システムをつなぐ連携基盤などです。ブラウザやアプリからのリクエストをFastifyが受け、PostgreSQLなどのデータベース、Redis、オブジェクトストレージ、メールや決済などの外部サービスと接続する構成がよく使われます。

最初からすべてをFastifyに置き換える必要はありません。既存のERPや会計SaaSを残し、FastifyをBFFや連携APIに限定する方法もあります。既存Expressの一部エンドポイントだけをFastifyへ移し、負荷や障害率を比較しながら段階的に拡張する方法も現実的です。

採用するメリットと注意点

Fastifyは、低いオーバーヘッド、ルーティング、Hooks、Decorators、Pluginによる機能分割、JSON Schemaによる入力検証とレスポンスシリアライズを特徴とします。TypeScriptやType Providerを組み合わせれば、フロントエンドとAPIのデータ契約をそろえやすくなります。Pinoベースの構造化ログやOpenAPI連携も、業務システムの保守に役立ちます。

ただし、Fastifyを選ぶだけで開発費が下がったり、すべての処理が自動的に高速になったりするわけではありません。Fastify公式が紹介するベンチマークは条件付きの目安であり、実際の性能はデータベース、外部API、認証、ネットワーク、同時実行数に左右されます。採用を決める前に、実際の業務データに近い条件で負荷試験を行う計画を入れておきます。

向いている企業と向いていないケース

高頻度のAPI、リアルタイム通知、複数のフロントエンドで共有する業務ロジック、既存サービスを段階移行したい企業にはFastifyが向いています。TypeScriptを標準にし、API契約やテストをチームで管理できる企業なら、フレームワークの利点を保守性にもつなげやすくなります。

一方、会計・勤怠など既存SaaSで十分に対応できる業務を、技術選定を優先して一から作る必要はありません。業務要件が曖昧なまま「速いから」という理由だけで採用すると、データ移行や現場運用で手戻りが発生します。標準化できる業務はSaaSやパッケージ、競争力につながる固有業務はFastifyによるスクラッチ開発という組み合わせも検討します。

Fastifyのシステム開発の進め方

Fastifyのシステム開発工程を確認するチーム

Fastify案件は、要件整理、選定、設計開発、テスト、稼働、定着の6フェーズで進めると、技術の話と業務の話を切り分けながら判断できます。各フェーズで成果物と次へ進む判断条件を決め、未決事項を残したまま実装へ進まないことが重要です。

1. 要件整理フェーズで業務とAPIの境界を決めます

最初に、技術ではなく業務の流れを整理します。誰が、どのタイミングで、何を入力し、誰が承認し、どのデータを次の業務へ渡すのかを、現場担当者と一緒に確認します。課題は「入力に時間がかかる」「二重登録がある」「承認状況が見えない」のように業務上の言葉で記述し、Fastifyを使うこと自体を目的にしないようにします。

成果物には、業務フロー、機能一覧、画面・API一覧、ユーザーと権限の一覧、連携先一覧、データ項目表を含めます。特にAPIについては、エンドポイント数、リクエストとレスポンス、エラー形式、認証方式、処理の冪等性を決めます。非機能要件では、ピーク同時接続数、目標レスポンスタイム、稼働時間、RTO・RPO、ログ保持期間、個人情報の保存場所を数値で定義します。

この段階のチェックポイントは、現場責任者が業務フローを承認していること、対象外の業務が明記されていること、データ移行の対象と件数を把握していることです。これらが未確定なら、次の選定フェーズに進む前に、短期間の業務ヒアリングやプロトタイプで不明点を減らします。

2. 選定フェーズでFastifyを採用する理由を比較します

Fastify、Express、NestJS、SaaSやパッケージを、同じ要件で比較します。比較軸は処理性能だけではなく、チームのTypeScript習熟度、既存資産との互換性、必要なプラグインの保守状況、テストのしやすさ、採用後の人材確保、長期のアップデート方針です。既存ERPを残してFastifyを連携APIに使う案も、独自業務をすべてスクラッチする案と並べます。

2026年8月時点でFastify公式のLTSページは、Fastify 4のLTS終了日を2025年6月30日、Fastify 5のリリース日を2024年9月17日として掲載しています。新規案件はFastify 5系を基本候補にし、Node.jsのLTSラインや主要プラグインとの互換性を確認します。Node.js公式のリリース表では、v24とv22がLTS、v26がCurrentと示されているため、Fastify公式LTSとNode.js公式リリース表を確認したうえで、Currentを本番採用する場合はサポート期間と切り替え計画を明記します。

選定の結論は、技術比較表だけでなく、採用理由、採用しない選択肢、将来の移行条件まで文書化します。例えば「大量アクセスのAPIだけFastifyにする」「会計はSaaSを継続する」「Node.jsのLTS更新前に互換性試験を完了する」と定義すれば、技術者が変わっても判断を再現できます。

3. 設計・開発フェーズでAPI契約と運用設計を固めます

設計では、画面の見た目より先にデータモデルとAPI契約を決めます。JSON SchemaまたはOpenAPIで必須項目、型、形式、エラーコード、認可条件を定義し、フロントエンドとバックエンドが同じ仕様を参照できる状態にします。FastifyのSchema検証とレスポンスシリアライズを使う場合も、検証対象と例外時の利用者向けメッセージを設計書に残します。

実装は、認証、権限、業務ロジック、データアクセス、外部連携、監査ログを分離します。プラグインを採用するときは、最終更新日、対応するFastifyとNode.jsのバージョン、脆弱性情報、代替手段、社内で保守できるかを確認します。認証はOIDCやOAuth 2.0、JWT、セッション方式から要件に合うものを選び、RBACまたはABAC、テナント分離、秘密情報管理、Rate Limit、ログのマスキングを組み込みます。

同時に、Dockerなどの実行環境、CI/CD、ステージング、本番の設定差分、データベースのマイグレーション、バックアップ、監視、アラート、ロールバックを決めます。IPAの「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン第4.0版」は、バックアップについて対象・取得間隔・保管場所・世代管理・復旧確認を整理するよう示しています。IPAの同ガイドライン第4.0版(2026年3月)を踏まえ、Fastifyの設計でも、コードだけでなく復旧できる運用を成果物に含めます。

4. テストフェーズで性能・権限・障害を確認します

テストは、単体テストだけで完了にしません。APIの入力値検証、正常系と異常系、認証切れ、権限のないデータへのアクセス、重複送信、外部APIのタイムアウト、データベース障害、ログへの個人情報混入を確認します。業務担当者には、実際の月末処理や承認差し戻しなど、現場で起きるシナリオを使って受入テストを実施してもらいます。

性能試験では、想定するピーク同時接続数、1分あたりのリクエスト数、レスポンスタイムの目標、エラー率、CPU・メモリ・データベースの負荷を記録します。Fastify単体のベンチマーク値を合格基準にせず、認証、DB、外部連携を含む本番に近い構成で計測します。負荷を上げたときにどこがボトルネックになるか、スケールアウトやキャッシュでどう改善するかまで試験報告書にまとめます。

合格条件は「担当者が使える」だけでは不十分です。重大障害がゼロであること、重要な業務シナリオが完了すること、RTO・RPOを満たす復旧試験が完了すること、脆弱性スキャンの指摘が対応済みまたは受容済みであることを確認します。未解決の課題は、稼働前に直すもの、暫定対応するもの、次期改修へ送るものに分けます。

5. 稼働フェーズで移行・監視・切り戻しを実行します

本番稼働では、データ移行、アカウント発行、権限設定、DNSや接続先の切り替え、バックアップ確認、監視開始、問い合わせ窓口の開設を一つの手順書にまとめます。移行前に件数と合計値を比較し、移行後に主要画面とAPIを確認します。個人情報や契約情報を扱う場合は、移行データを誰が閲覧できるか、作業後に一時ファイルをどう消去するかも決めます。

一斉切り替えが難しい場合は、部門や拠点を限定した段階リリース、旧システムとの並行稼働、読み取りから始める段階移行を使います。各段階で、処理件数、エラー率、問い合わせ数、業務時間の変化を測定します。重大な障害が発生したときに旧システムへ戻せる条件、判断者、期限をあらかじめ定めておくと、現場が無理に使い続ける事態を防げます。

稼働初日は、開発会社と社内担当者が同じ監視画面と連絡先を確認できる状態にします。CPUやメモリだけでなく、5xxエラー、遅いクエリ、外部連携の失敗、認証エラー、業務キューの滞留を監視します。障害時にログからリクエストを追跡できるよう、相関IDを設計しておくと原因究明が早くなります。

6. 定着フェーズで利用率と保守体制を改善します

システムは稼働してからが本番です。操作マニュアルと短い動画、現場向けの問い合わせルール、管理者向けの権限変更手順を用意し、各部門に推進担当者を置きます。利用率、入力漏れ、差し戻し件数、処理時間、問い合わせ内容を稼働後30日・60日・90日で確認し、導入効果を業務指標で評価します。

保守契約では、FastifyやNode.jsのアップデート、依存パッケージの脆弱性対応、障害一次受付、復旧時間、軽微改修の範囲、定期レポートの有無を分けて記載します。FastifyのLTS終了後にどうするか、メジャーアップデートの検証を誰が負担するか、開発会社が離れたときに社内や別会社へ引き継げるかも確認します。

定着の判断は、単にログイン人数が増えたかではなく、旧来のExcelや二重入力が減ったか、承認リードタイムが短くなったか、データの正確性が上がったかで行います。利用されない機能を追加する前に、使われない理由をヒアリングし、権限、画面、業務ルール、教育のどこを変えるべきかを見極めます。

Fastifyのシステム開発にかかる費用相場

Fastifyのシステム開発費用を見積もる場面

Fastify自体はオープンソースであり、フレームワークのライセンス購入費が大きな費用になるわけではありません。費用は、要件定義、業務ロジック、画面、データベース、外部連携、テスト、クラウド、移行、保守に分かれます。以下はFastify専用の公的統計ではなく、NotebookLMの業務システム調査と2025年公開の一般的なシステム開発相場を組み合わせた推定レンジです。個別案件の確定金額ではありません。

規模別の初期費用と開発期間

APIの検証や小規模な業務ツールなら、初期費用は30万〜150万円程度、期間は1〜2か月が一つの目安です。数画面のCRUD、1〜2件の外部連携、最低限の認証とテストを含む想定です。中小企業向けの業務APIや管理システムは、300万〜1,000万円程度、期間は3〜6か月が目安です。TypeScript、Fastify、RDB、権限、管理画面、CSV、複数の外部連携、テスト、クラウド環境を含む場合は、この帯から検討します。

複数部門・複数拠点で使うシステムは、1,000万〜5,000万円程度、期間は6〜12か月が目安です。複雑な承認、マスタや履歴の移行、会計・ERP・WMSとの連携、監査ログ、負荷試験、段階リリースを含むためです。大規模な基幹システムや高トラフィック基盤は、5,000万円〜数億円超、期間は1〜3年になる場合があります。いずれもFastifyだから決まる金額ではなく、業務範囲と品質要求によって変わります。

一般的な2025年のシステム開発相場でも、簡易アプリ30万〜100万円、業務管理システム100万〜500万円、大規模なフルスクラッチは500万円以上という幅が示されています。2025年公開「システム開発の料金相場と費用内訳」とFastify業務システム調査ノートを出典とし、上記のFastify案件レンジは、API設計、認証、非機能テスト、運用設計を含める前提で調整したものです。

費用が膨らむ主な要因

費用を大きく変えるのは、APIの本数、画面数、ロール数、データ量、外部連携先の数、移行の難しさ、ピーク負荷、可用性、監査要件です。例えば、同じ10画面でも、一般社員と管理者だけの2ロールなのか、拠点・部署・取引先ごとの細かな権限があるのかで、設計とテストの工数は変わります。決済、会計、在庫、通知などの外部連携は、相手サービスの仕様や検証環境の有無も費用に影響します。

要件定義を省いた見積もりは安く見えますが、後から仕様変更として追加費用が発生しやすくなります。特に、データ移行、権限、監査ログ、バックアップ、負荷試験、障害対応は、画面数だけを基準にした見積書では抜けやすい項目です。見積書では機能だけでなく、成果物、テスト範囲、環境構築、移行リハーサル、教育を行単位で確認します。

ランニングコストと保守費用

稼働後は、クラウドのコンピュート、データベース、ストレージ、ログ、WAF、監視、バックアップ、メールや外部APIの利用料が発生します。アクセス量や保存期間で変動するため、月額を一つの金額で断定せず、固定費と従量費に分けて試算します。開発会社の保守契約には、問い合わせだけを含むもの、脆弱性対応や障害復旧まで含むもの、月次の軽微改修を含むものがあるため、サービスレベルを比較します。

一般的な目安として、年間保守費を初期開発費の15〜20%程度とする考え方があります。例えば初期開発費が3,000万円なら、年間450万〜600万円、月額換算で約37万〜50万円という計算になりますが、これは業務システム全般の参考値であり、Fastify案件の確定相場ではありません。NotebookLM業務システム費用調査(2026年確認)を参考にした一般論であり、更新作業、脆弱性の緊急対応、24時間監視、追加開発を含むかによって金額は大きく変わります。

Fastifyのシステム開発で見積もりを取るポイント

Fastify開発会社の見積もりを比較する担当者

Fastifyの見積もりは、フレームワーク名だけを伝えて依頼するのではなく、業務と非機能の前提をそろえて比較します。安い見積もりを選ぶことより、後から増える作業と責任の境界を見えるようにすることが重要です。

要件と前提条件を同じ資料で渡します

見積依頼書には、業務目的、対象ユーザー、利用拠点、主要な業務シナリオ、必要な画面、APIと連携先、データ移行の対象、希望時期を記載します。分からない項目は空欄にせず「要ヒアリング」と明記します。Fastifyを使う理由も、処理性能、既存Node.js資産、TypeScript標準化、段階移行など、解決したい課題として書くと適切な提案を受けやすくなります。

非機能要件は、ピーク同時接続数、目標レスポンスタイム、稼働時間、障害時の復旧時間、バックアップ頻度、ログ保持、個人情報の扱い、利用するクラウド、セキュリティ診断の範囲を整理します。例えば「速いAPI」ではなく「平日9時〜10時に同時500ユーザーが受注登録し、95パーセンタイルの応答を何秒以内にする」と書く方が、提案と試験が一致します。

技術構成と品質保証の範囲を確認します

提案書には、FastifyとNode.jsのバージョン、TypeScript、データベース、ORM、認証、API仕様管理、テスト、コンテナ、CI/CD、監視の構成を記載してもらいます。プラグインを使う場合は、対応バージョンと更新方針、ライセンス、脆弱性発生時の対応者を確認します。バージョンを固定するだけでなく、更新を止めないための定期メンテナンスを見積もりに含めます。

品質保証では、単体・結合・総合・受入テストの担当、テストケース数の考え方、負荷試験の条件、セキュリティ診断、障害修正の再テストを確認します。ソースコード、API仕様書、設計書、テスト仕様書、環境構築手順、運用手順、バックアップと復旧手順が納品されるかも重要です。成果物がないと、保守会社を変更したいときや社内へ引き継ぐときに再調査の費用が発生します。

開発会社はFastifyの経験だけで選ばないようにします

Fastifyの記載がある会社でも、業務要件定義やデータ移行、現場定着の経験があるとは限りません。商談では、Fastify 5とサポート対象Node.jsの実案件、負荷試験の実測値、OpenAPIの運用、CI/CD、脆弱性対応、設計書とソースコードの引き渡しについて具体例を聞きます。公開事例を示せない場合は、技術者の経験年数だけで判断せず、検証環境で小さなAPIを作って品質とコミュニケーションを確認します。

契約前には、再委託の範囲、データの保管場所、秘密保持、知的財産権、瑕疵対応、保守の受付時間、障害時の連絡先、開発終了後の引き継ぎを確認します。海外の会社を候補にする場合は、日本語対応、時差、為替、準拠法、ソースコードの帰属、個人情報の越境、解約時のデータ返却を追加で確認します。Fastifyの採用実績と、企業の業務を安全に動かす体制は別の評価項目です。

契約方式と追加費用の条件を決めます

要件が固まっている部分は請負、検証しながら変える部分は準委任や時間精算など、業務に合わせて契約方式を検討します。どの方式でも、仕様変更の定義、変更管理の承認者、納期への影響、追加費用の算定方法を決めます。「画面追加」だけでなく、API仕様変更、データ移行のやり直し、外部サービスの仕様変更、セキュリティ要件の追加も変更条件に含めます。

見積書を比較するときは、総額だけでなく、要件定義、設計、実装、テスト、移行、教育、クラウド初期設定、保守の内訳を並べます。含まれない項目を明記してもらい、3社程度に同じ資料で依頼します。金額差が大きいときは、工数単価の違いより、テスト、監視、移行、ドキュメント、保守の抜けを確認する方が原因を見つけやすくなります。

Fastifyのシステム開発でよくある質問

Fastifyのシステム開発について相談する場面

Fastifyを採用する前に多く寄せられる疑問へ回答します。技術の優劣だけでなく、費用、既存システムとの関係、保守の考え方を確認してください。

Fastifyを使うとシステム開発費は安くなりますか?

Fastify自体はオープンソースですが、採用しただけで開発費が安くなるわけではありません。費用は業務ロジック、画面、API、連携、移行、テスト、運用設計で決まります。高速なAPIが事業上必要で、既存Node.js資産やTypeScriptの体制を活かせる場合に、長期の開発・運用効率を期待できます。

ExpressからFastifyへ移行する場合は何から始めますか?

まず、既存APIの利用状況、エラー率、レスポンスタイム、依存パッケージ、認証方式、テストの有無、データベースの負荷を把握します。そのうえで、利用頻度が高く業務境界が明確なエンドポイントを一つ選び、Fastifyで小さな検証を行います。互換性、性能、ログ、障害時の切り戻しを確認してから、段階的に移行範囲を広げます。

Fastifyを使える開発会社はどのように見分けますか?

Fastifyの経験年数だけでなく、業務要件定義、API設計、負荷試験、OpenAPI、CI/CD、脆弱性対応、データ移行、運用引き継ぎの実績を確認します。商談では、FastifyとNode.jsのバージョン、プラグインの管理方法、障害時の体制、納品物、保守SLAを質問します。公開実績が少ない場合は、最初に有償の技術検証を依頼し、成果物と評価基準を決めてから本開発へ進む方法もあります。

Fastifyのセキュリティと保守で注意することは何ですか?

入力検証、認証・認可、Rate Limit、ログのマスキング、依存パッケージの脆弱性確認、バックアップと復旧、監視、LTS更新を設計に含めます。Fastify本体だけでなく、Node.js、ORM、認証、ログ、クラウドサービスの更新責任も決めます。保守契約では、緊急パッチの対応時間、定期アップデートの検証環境、障害復旧、軽微改修の範囲を明記すると、稼働後の判断がぶれにくくなります。

Fastifyのシステム開発の進め方まとめ

Fastifyのシステム開発計画をまとめる担当者

Fastifyのシステム開発を成功させるには、フレームワークの性能から考え始めず、業務課題とAPIの境界を整理することが出発点です。要件整理、選定、設計開発、テスト、稼働、定着の6フェーズごとに、成果物と判断条件を置くことで、技術選定と業務成果をつなげられます。

発注前に確認するチェック項目

発注前は、(1)解決したい業務課題と対象範囲、(2)Fastifyを採用する理由と比較結果、(3)API・ユーザー・権限・連携先・移行データ、(4)同時接続数・性能・可用性・RTO・RPO、(5)認証・監査ログ・バックアップ・脆弱性対応、(6)テスト・移行・教育・保守の担当、(7)ソースコードや設計書などの納品物を確認します。未決定の項目は、決定期限と担当者を置いたうえで見積もりに反映します。

まずは小さな検証から始めます

Fastifyの採用に迷う場合は、実際の業務APIを一つ選び、認証、JSON Schema、データベース、ログ、OpenAPI、負荷試験を含む技術検証を行います。検証の目的、期間、合格条件、成果物を先に決めれば、開発会社の技術力と業務理解を同時に確認できます。検証結果をもとに本開発の範囲と費用を見直し、現場が使い続けられるシステムへ段階的に進めます。

Fastifyのシステム開発は、速いAPIを作って終わるプロジェクトではありません。要件、データ、セキュリティ、移行、運用、定着までを含めて計画し、事業に必要な成果を測定することが、長く使えるシステムにつながります。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。