Firebase Realtime Databaseのシステム開発の見積相場や費用/コスト/値段について

Firebase Realtime Databaseのシステム開発費用は、プロトタイプなら100万〜300万円、小規模な業務システムなら300万〜800万円、既存データベース連携や監査・負荷試験まで含むと800万〜2,000万円程度が初期予算の目安です。

ただし、Firebase Realtime Database(RTDB)はサーバーを自社で構築する費用を抑えやすい一方、要件定義、JSONデータ設計、Security Rules、画面開発、データ移行、テスト、運用監視の費用は残ります。また、保存量とダウンロード量に応じた従量課金も発生するため、開発費と月額利用料を分けて見積もることが重要です。本記事では、2026年時点の公式料金体系と、業務システム開発の類似案件から推定した費用相場をもとに、価格帯、内訳、変動要因、コスト最適化の進め方を解説します。

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Firebase Realtime Databaseのシステム開発費用はいくらですか?

Firebase Realtime Databaseのシステム開発費用を検討する担当者

結論からいうと、Firebase Realtime Databaseを使うシステムの開発費は、機能数よりも業務要件、連携範囲、セキュリティ要件、移行データ量、利用者数によって大きく変わります。RTDBを接続しただけのデモなら比較的安価ですが、社内業務を止めずに使うシステムでは、データの正しさと権限管理を担保する設計・検証が必要です。

開発規模ごとの価格帯

初期予算の目安は、認証、基本的な登録・更新、リアルタイム表示だけを検証するプロトタイプで100万〜300万円です。スマートフォンまたはWeb画面に加えて管理画面、通知、ログ、テスト、初期運用設計まで含める小規模MVPでは、300万〜800万円程度が一つの目安になります。複数の利用者ロール、外部API、既存データベースとの連携、監査ログ、データ移行、負荷試験まで必要な業務システムでは、800万〜2,000万円程度を見込むケースがあります。

さらに、複数アプリの同時提供、高い可用性、複雑な基幹連携、大規模なデータクレンジング、厳密なRTO・RPOを求める場合は、2,000万〜5,000万円超になる可能性があります。これらはFirebase固有の公的な請負価格表ではなく、リサーチノートに記載された業務システムの相場、公開されている開発工数事例、BaaSで圧縮できるインフラ実装の範囲から推定した初期予算です。要件が固まる前の概算として利用し、正式見積もりでは仕様と前提条件をそろえて比較します。

安く見えても開発費だけでは判断できない理由

Firebaseは認証、通知、ホスティング、データベースなどを組み合わせられ、専用サーバーの調達やパッチ適用を減らせます。しかし、業務システムで重要な「誰がどのデータを見られるか」「入力ミスをどう防ぐか」「障害時にどこまで戻すか」は、アプリ側とSecurity Rules、運用手順で設計しなければなりません。ここを省くと、納品後に権限漏れやデータ不整合が見つかり、追加改修費用が発生しやすくなります。

また、RTDBの料金は保存データとネットワーク通信を中心に計算されます。画面表示のたびに広い階層を読み込む、短時間の接続を何度も確立する、不要なデータをリアルタイム監視する、といった設計では、利用者が増えたときに月額が膨らみます。したがって、見積書では「開発にいくらかかるか」だけでなく、「一画面で何バイト読むか」「月間ダウンロード量を何GBと想定したか」も確認する必要があります。

費用を左右するFirebase Realtime Databaseのシステム構成とは?

Firebaseシステムの構成と費用を整理するイメージ

RTDBのシステムは、データベース単体で完成するものではありません。クライアントアプリ、Firebase Authentication、Security Rules、Cloud Functions、Cloud Storage、Cloud Messaging、Hosting、監視・ログなどの組み合わせで、利用者が使える業務サービスになります。どこまでをFirebaseで担当し、どこからを既存基幹やCloud SQLに任せるかが、開発費とランニングコストの両方を左右します。

RTDBの導入効果が出やすいシステム

RTDBは、状態の変化を低遅延で複数の端末へ反映したいシステムと相性がよいです。たとえば、チャット、オンライン状態の表示、車両やスタッフの位置情報、在庫・受付状況の速報、現場からの作業ステータス共有などが挙げられます。Firebase公式の比較資料でも、RTDBは単純なデータモデル、単純な検索、低遅延の同期を必要とする、拡張性が限定されたアプリケーションに適すると整理されています。この整理は、Firebase公式「Choose a Database: Cloud Firestore or Realtime Database」の2026年8月確認内容に基づきます。

Google CloudのRapido導入事例でも、Cloud FirestoreやCloud SQLなどと併用しながら、RTDBで顧客情報を保存・同期しています。これは、すべてのデータをRTDBに集約するのではなく、リアルタイム性が必要な情報と、リレーショナルな管理・集計が必要な情報を分ける構成です(出典: Google Cloud「Rapido Case Study」、2026年8月確認)。このような責務分担は初期設計の工数を増やしますが、後からデータベースを移行する費用を抑えやすくなります。

RTDBだけでなくFirestoreやCloud SQLも比較する

業務マスタ、複数条件の検索、集計、厳密なトランザクションがシステムの中心なら、RTDBだけで実装するとデータを非正規化する工数が増えます。RTDBは一つの大きなJSONツリーでデータを保持するため、階層が複雑になるほどパス設計、重複データの同期、読み取り範囲の制御が難しくなります。検索条件が多い場合はFirestore、SQLによる集計や既存基幹との整合性が重要な場合はCloud SQLや既存データベースを候補にします。

Firebase公式は、新規顧客にはクエリ性、拡張性、高可用性に優れるCloud Firestoreを推奨し、RTDBは低遅延同期とプレゼンスに強い一方で、単一データベースあたりの規模に制限があると説明しています(出典: Firebase公式比較資料、2026年8月確認)。RTDBを採用すること自体を目的にせず、リアルタイム状態だけをRTDBに置くハイブリッド構成を含めて比較すると、開発費と将来の移行費用を現実的に見積もれます。

Firebase Realtime Databaseの開発費用の相場はどれくらいですか?

システム開発費用の価格帯を比較するイメージ

開発費を予算化するときは、利用者が操作する画面、バックエンドの処理、データ設計、権限管理、テスト、移行、運用引き継ぎを分けて考えます。Firebaseを使うとインフラ構築の一部を省略できますが、業務をシステムに落とし込む設計と品質保証の費用まで消えるわけではありません。以下の価格帯は、機能と工程の範囲をそろえて比較するための概算です。

プロトタイプ・検証版は100万〜300万円程度

認証、数画面の基本CRUD、リアルタイム表示、最低限のSecurity Rulesを確認する検証版なら、100万〜300万円程度が目安です。期間は1〜2か月程度を想定します。ただし、これは業務で本番運用する完成品ではなく、ユーザー体験やデータ同期の成立性を確認する範囲です。管理者権限の細かな分岐、監査ログ、障害復旧、厳密な入力チェックを後工程に回す場合は、その追加費用をあらかじめ別枠で示してもらいます。

プロトタイプでは、画面の見栄えだけでなく、実際に想定するデータ量と同時接続数に近い条件で読み書きを試すことが大切です。小さなサンプルデータだけで動いても、利用者が増えたときに広いノードを読み込む設計なら、本番移行前に作り直しが必要になります。検証の目的を「動くこと」だけでなく「費用と性能の見通しを得ること」と定義すると、次の見積もりの精度が上がります。

小規模MVPは300万〜800万円程度

スマートフォンまたはWebの利用者画面、管理画面、複数ロールの認証、通知、基本的なログ、テスト、初期の運用設計まで含めると、300万〜800万円程度が目安です。期間は2〜4か月程度です。現場で使うMVPでは、画面数よりも「誰が何を更新し、その変更を誰にどの範囲で見せるか」が工数を左右します。たとえば、部署ごとに閲覧範囲が違う場合は、Security Rulesとデータパスの設計・テストに時間が必要です。

外部API連携、メールやSMS認証、ファイルアップロード、オフライン復帰、再接続時の競合処理を追加すると、同じMVPでも価格帯の上側に寄ります。Firebase Authenticationの電話認証、Cloud Functions、Cloud StorageなどはRTDBとは別の料金計算になるため、開発見積とサービス利用見積を別々に記載してもらいます。

既存連携を含む業務システムは800万〜2,000万円程度

既存の基幹システムや社内データベースとの連携、複数の権限、承認フロー、監査ログ、データ移行、負荷試験、操作教育まで含む場合は、800万〜2,000万円程度が初期予算の目安です。期間は4〜9か月程度です。特に、古いExcelや複数部署の台帳を統合する案件では、データの重複や表記揺れを整理する作業が大きな費用要因になります。

高い可用性、複数アプリ、大規模なデータ移行、複雑な外部連携、厳格な復旧目標が加わる場合は、2,000万〜5,000万円超、期間9か月〜1年半以上となる可能性があります。Firebaseだから必ず安くなるとは限らず、アプリとデータの責任分界を明確にするための設計費用が増えることもあります。価格の妥当性は、合計額ではなく、要件定義から運用引き継ぎまでの成果物と工数で判断します。

見積書に含まれる費用の内訳は?

Firebaseシステムの見積内訳を確認するイメージ

見積書は、要件定義、設計、実装、テスト、移行、教育、保守の項目に分けて確認します。「Firebase一式」のような一行見積では、どの作業を誰が担当し、どこまでが納品範囲か分かりません。特にRTDB案件では、画面開発だけでなく、データモデルと権限ルールを成果物として明示できるかが重要です。

要件定義とデータ設計の費用

要件定義では、業務フロー、利用者ロール、リアルタイム表示が必要な画面、保存期間、個人情報、例外処理、同時利用者数、応答時間、バックアップ、復旧目標を整理します。次に、RTDB、Firestore、Cloud SQL、既存基幹の責務を決め、JSONツリーのパス、キー、非正規化、インデックス、listenerの範囲、データ削除・保持方針を設計します。

この工程は画面がまだ完成していない段階でも費用が発生しますが、後工程の手戻りを抑える効果があります。現場の暗黙知や例外処理を整理しないまま開発を始めると、データ構造の変更が画面、Rules、Functions、外部連携に波及します。見積もりでは、業務ヒアリングの回数、要件定義書、画面一覧、データモデル図、権限マトリクスが含まれるかを確認します。

実装・テスト・移行の費用

実装費には、フロントエンド、認証、データアクセス、Cloud Functionsなどのサーバーレス処理、管理画面、通知、ログ、エラー処理が含まれます。RTDBのSecurity Rulesは後付けの設定作業ではなく、認証状態、uid、ロール、データの所有者、入力値の検証を実装する機能として扱います。Rulesのreadとwriteが広すぎないか、拒否されるべき操作が通らないかをテストする工程も必要です。

テストでは、通常操作だけでなく、認証失敗、権限越境、同時更新、再接続、オフライン復帰、過大な読み取り、外部API停止を確認します。移行を伴う場合は、既存データの抽出、クレンジング、変換、件数照合、リハーサル、本番移行、切り戻し手順が必要です。マスタデータの整備や部門ごとの確認を発注者側が担う場合は、その作業を別途スケジュールと責任分界に記載します。

運用設計・教育・引き継ぎの費用

本番公開前には、利用量の確認方法、Budget alerts、ログとアラート、バックアップ、復旧手順、管理者権限の棚卸し、問い合わせ対応を準備します。納品物には、ソースコードだけでなく、データモデル、Security Rules、テスト仕様書、CI/CD設定、インフラ構成情報、運用手順書を含めると、内製化や他社への引き継ぎがしやすくなります。

研修や現場への展開支援を省くと、システムが完成しても利用が定着しない場合があります。管理者向け操作説明、現場向けの短い手順、問い合わせ窓口、リリース後の改善期間を見積もりに含めると、追加費用の発生を抑えやすくなります。保守費用は、一般的な業務システムの目安として初期開発費の年10〜20%程度とされることがありますが、対応時間、監視範囲、改修枠、障害対応の有無で変動するため、割合だけで判断しません。

Firebaseの利用料・保守費用はどう計算しますか?

Firebaseの月額利用料と保守費用を計算するイメージ

Firebase Realtime Databaseの利用料は、開発会社への保守費とは別に考えます。2026年時点のFirebase公式情報では、SparkプランにRTDBの保存1GB、データダウンロード10GB/月などの無料枠があります。Blazeプランでは無料枠を維持したうえで、超過分に対して保存は1GBあたり月5ドル、ダウンロードは1GBあたり1ドルが課金されます。これは、Firebase公式「Understand Realtime Database billing」および料金ページを2026年8月に確認した情報です。

RTDB部分の月額を試算する方法

たとえば、保存量5GB、月間ダウンロード100GBを想定します。無料枠を1GBと10GB/月、為替を1ドル=150円と仮置きすると、保存の超過4GBは約3,000円、ダウンロードの超過90GBは約13,500円となり、RTDB部分は合計約16,500円/月です。この数字は、保存とダウンロードだけを計算した概算であり、Functions、Storage、Authenticationの電話認証、Hosting、Cloud Logging、外部通信などは含みません。

保存量20GB、月間ダウンロード500GBの想定では、保存の超過19GBが約14,250円、ダウンロードの超過490GBが約73,500円となり、RTDB部分は約87,750円/月です。実際の請求は為替、日次評価、プロトコルや暗号化のオーバーヘッド、接続の確立・維持、他のFirebaseやGoogle Cloudサービスによって変わります。Firebase公式は、Security Rulesで拒否された通信を含め、データベースへの通信が課金対象になり得ると説明しているため、月間ダウンロード量だけでなく通信パターンも計測します。

利用量・制限・保守をまとめて管理する

RTDBの単一データベースは、同時接続約20万、書き込み毎秒1,000が目安です。Firebase公式の制限表では、Sparkプランの同時接続は100、Blazeプランを含む通常の上限は約20万と示されています(出典: Firebase公式「Realtime Database Limits」、2026年8月確認)。この上限を超える場合は複数データベースへのシャーディングを検討しますが、接続先の振り分けやデータ整合性の設計が増えるため、追加の開発費用が発生します。

保守契約では、月次の利用量確認、予算アラートの監視、脆弱性対応、Firebase SDKの更新、障害一次対応、バックアップ確認、軽微な改修をどこまで含むかを決めます。利用料が安い時期に固定額だけで契約すると、利用者増加や機能追加による従量課金を見落とします。月次報告に保存量、ダウンロード量、同時接続、Rules拒否、エラー、費用見込みを含めると、予算超過を早く発見できます。

Firebase Realtime Databaseの費用を抑えるための進め方は?

Firebaseシステムのコスト最適化を考えるイメージ

コスト最適化は、単価を下げることではなく、不要な開発・通信・保守を減らしながら必要な品質を確保することです。初期費用だけを抑えると、後からデータ構造や権限を作り直す費用が増える場合があります。最初にリアルタイム性が必要な業務を限定し、計測できる小さな範囲で始めることが安全です。

データモデルと読み取り範囲を小さく設計する

RTDBでは、一つの大きなJSONツリーをどのパスで読み取るかが費用と性能に直結します。画面表示に必要な項目だけを浅いパスへ分け、一覧と詳細を別にし、listenerを画面のライフサイクルに合わせて解除します。過去ログや集計用データを毎回リアルタイム同期するのではなく、必要な期間だけ取得したり、別のデータストアで集計したりすると、ダウンロード量を抑えやすくなります。

非正規化は読み取りを簡単にする反面、同じ情報を複数箇所へ持つことで更新処理が増えます。更新頻度の高い状態情報はRTDB、検索・集計が中心の履歴はFirestoreやCloud SQLなどに分けると、RTDBの通信を必要な範囲へ絞れます。実装前に代表画面ごとの読み取りノード、1回あたりのデータ量、更新頻度、同時利用者数を表にしておくと、料金の試算と負荷試験に使えます。

段階導入と共通部品で開発範囲を管理する

初期リリースでは、リアルタイム同期が業務成果に直結する一つの部署や一つの業務に対象を絞ります。認証、ロール、ログ、エラー通知、Rulesテストなど、後から変更しにくい基盤部分は先に整え、帳票や高度な分析、細かな自動化は利用状況を見て追加します。段階導入なら、現場の入力定着率と実際の通信量を確認しながら、次の開発費と利用料を修正できます。

複数の画面やアプリを作る場合は、認証、権限判定、エラー処理、監査ログ、CI/CD、監視の共通部品を設計します。一方で、共通化しすぎて業務ごとの例外処理を隠すと、かえって保守費が増えます。将来の内製化を想定し、ソースコード、Firebaseプロジェクト、Rules、CI/CD設定、Terraformなどの構成情報を誰が所有・管理するかも契約に記載します。

Security Rulesと予算アラートを初期から設定する

Security Rulesを後から追加すると、画面やデータ構造の作り直しになりやすいため、スキーマと同時に設計します。認証済みか、対象データの所有者か、所属部署やロールが適切か、入力値の型と範囲が正しいかを分けて検証します。App Check、Firebase Local Emulator Suite、CIでのRules自動テストまで含めると初期工数は増えますが、情報漏えいや障害による改修費を抑えられます。

Blazeプランでは、Budget alertsを設定し、FirebaseコンソールのUsageで接続数、保存量、ダウンロード量、負荷を定期的に確認します。アラートは請求を自動的に完全停止する機能ではないため、異常時にlistenerを止める、対象機能を制限する、担当者へ通知する手順まで決めます。特に、意図しない広いreadや悪意のある繰り返しアクセスを早く発見できる仕組みが重要です。

見積もり前に決めるべきことは?

Firebaseシステムの見積もり条件を整理するイメージ

複数社から見積もりを取るときは、同じ条件を渡さなければ金額を比較できません。画面数だけではなく、リアルタイム性が必要なデータ、利用者ロール、同時接続数、書き込み頻度、保存量、月間ダウンロード量、外部連携、移行、監査、復旧目標を一枚に整理します。要件が未確定な部分は、候補、未確定理由、見積もり上の仮定を記載します。

RFPに記載する数値と非機能要件

RFPや依頼書には、ピーク時の同時接続数、1秒あたりの書き込み数、画面ごとの許容応答時間、データ保持期間、バックアップ頻度、RTO・RPO、利用地域、個人情報の有無を記載します。Firebase公式のRTDB制限には、同時接続約20万、書き込み毎秒1,000、1回のSDK書き込み16MBなどの上限がありますが、上限まで使えることと、業務で快適に使えることは同じではありません(出典: Firebase公式「Realtime Database Limits」、2026年8月確認)。余裕を持った性能目標を設定します。

データ保管場所も初期に確認します。2026年3月更新のFirebase公式ロケーション一覧では、RTDBの対応ロケーションとして米国、ベルギー、シンガポールが掲載され、日本リージョンは一覧にありません。データベースのロケーションは作成後に変更できず、FirestoreやCloud Storageのロケーションも自動的には決まりません(出典: Firebase公式「Realtime Database のロケーション」、2026年8月確認)。個人情報や越境移転の扱いは、法務・専門家と確認したうえで、見積もり条件に反映します。

開発会社の見積もりを比較する質問

開発会社には、Firebaseの利用経験だけでなく、RTDBのデータモデル設計、Security Rules、App Check、負荷試験、Budget alerts、バックアップ、FirestoreやCloud SQLへの切り替え判断を誰が担当するかを質問します。公開実績がある場合は、どの機能にRTDBを使ったか、想定利用者数、運用時の監視方法、障害時の復旧方法まで確認します。Firebase対応という一言だけでは、業務システムとしての安全性や保守性を判断できません。

契約前には、要件定義書、画面仕様、データモデル、Rules、テスト仕様、CI/CD、ソースコード、プロジェクト管理者権限、運用手順書の納品範囲を確認します。ソースコードやFirebaseプロジェクトの所有権が発注者側にあるか、解約時にデータを取り出せるか、障害対応の時間帯と追加料金がどう定義されるかも重要です。安い見積もりを選ぶのではなく、同じ成果物と責任範囲で比較します。

よくある質問

Firebase Realtime Databaseの費用に関するよくある質問

Firebase Realtime Databaseの費用は、開発会社への初期費用、FirebaseやGoogle Cloudの利用料、公開後の保守費用に分けて考えると整理しやすくなります。ここでは、見積もり時に特に質問されやすい内容をまとめます。

Firebase Realtime Databaseを使えば開発費は安くなりますか?

サーバー調達や一部のインフラ運用を省けるため、開発費を抑えられる可能性はあります。ただし、要件定義、画面、業務ロジック、データ設計、Rules、テスト、移行、教育は必要です。RTDBに向かない複雑な検索や集計まで無理に実装すると、非正規化や後からの移行に費用がかかるため、FirestoreやCloud SQLとの分担を含めて判断します。

Firebase Realtime Databaseの月額費用はいくらですか?

無料枠内の小規模検証なら、RTDB部分は0円から始められます。Blazeプランでは、公式単価に基づき、保存超過が1GBあたり月5ドル、ダウンロード超過が1GBあたり1ドルですが、為替、通信オーバーヘッド、Authentication、Functions、Storageなどで実請求は変わります。利用量を前提にした試算とBudget alertsを設定してから本番公開します。

RTDBを業務システムの中核にしても問題ありませんか?

リアルタイムの状態共有、プレゼンス、チャット、速報値など、単純なデータを低遅延で同期する用途なら適しています。一方、複雑な検索、厳密な整合性、高い可用性、将来の大規模拡張が中核なら、Firestore、Cloud SQL、既存基幹とのハイブリッド構成を検討します。Firebase公式も、新規顧客にはFirestoreを推奨し、RTDBは単純なモデルと限定的なスケールに適すると説明しています。

日本企業がRTDBを導入するときに確認することは何ですか?

データの保存場所、個人情報や機密情報の扱い、アクセス権限、監査ログ、バックアップ、障害復旧、委託先との責任分界を確認します。RTDBの公式ロケーション一覧には日本リージョンが掲載されていないため、越境移転や契約上の要件がある場合は、法務・専門家と確認してから採用を決めます。作成後にロケーションを変更できない点も、初期設計と見積もりに反映します。

まとめ

Firebase Realtime Databaseのシステム費用をまとめるイメージ

Firebase Realtime Databaseのシステム開発費用は、プロトタイプで100万〜300万円、小規模MVPで300万〜800万円、既存連携や移行・監査・負荷試験を含む業務システムで800万〜2,000万円程度が概算の目安です。大規模な連携や高い可用性を求める場合は、2,000万〜5,000万円超になる可能性があります。これらは固定価格ではなく、要件、利用者数、データ量、セキュリティ、納品範囲で変動するレンジです。

Firebaseの利用料は、RTDBの保存とダウンロードを中心に、無料枠と超過単価から試算します。5GB保存・100GBダウンロードなら、1ドル=150円の仮定でRTDB部分は約16,500円/月、20GB保存・500GBダウンロードなら約87,750円/月ですが、他のFirebaseサービス、通信オーバーヘッド、為替、利用パターンで変わります。見積もりでは開発費、利用料、保守費を分け、利用量の計測方法と予算アラートまで確認します。

RTDBはリアルタイム状態同期に強い一方、複雑な検索や集計、厳格なトランザクション、大規模な拡張をすべて担わせると費用と移行リスクが高まります。RTDB、Firestore、Cloud SQL、既存基幹の役割を整理し、Security Rules、App Check、負荷試験、バックアップ、運用引き継ぎを初期計画に含めることが、長期的なコスト最適化につながります。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。