結論:水産業向けシステムの初期費用は、単一業務のクラウド化で500万〜1,500万円、
産地市場の計量・入札・販売管理で1,500万〜5,000万円、複数拠点のトレーサビリティ基盤で3,000万〜1.2億円程度が検討レンジです。
ただし、機器連携や通信環境、データ移行、現地教育の範囲によって金額は大きく変わります。
「水産業向けシステムを導入したいが、パッケージと個別開発のどちらがよいのか」「計量器やラベルプリンターまで含めるといくらかかるのか」
と悩む担当者は少なくありません。この記事では、漁業・養殖・産地市場・加工・流通で必要になる機能を整理し、
費用相場、内訳、開発期間、見積もりの比較方法、コストを抑える進め方まで詳しく解説します。
▼全体ガイドの記事
・水産業向けシステム開発の完全ガイド
水産業向けシステムの全体像

水産業向けシステムは、漁業者だけを対象にするシステムではありません。漁獲、生産、
入荷、計量、セリ、加工、在庫、出荷、販売、請求までの情報を、事業者の業態に合わせてつなぐ業務基盤です。
水産庁の2025年6月更新の事業者一覧にも、市場業務、漁場データ、養殖管理、漁獲情報、
販売管理、EC、産地市場のクラウド化など、複数の領域が掲載されています(出典: 水産庁「水産分野におけるデジタル化等に取り組む事業者一覧」
、2025年)。
業態によって必要な機能が変わります
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
漁船や沿岸漁業では、船名、操業日、漁場、魚種、漁獲量、漁獲番号、操業日誌を登録します。
海上は通信が不安定になりやすいため、スマートフォンやタブレットに一時保存し、通信が回復した時点で同期するオフライン入力が重要です。
位置情報や水温を扱う場合は、センサーの種類、通信方式、電池交換の周期まで要件に含めます。養殖事業者では、生簀やロット、魚種、給餌量、成長、へい死、水温、溶存酸素、赤潮などの環境データを管理します。
加工会社では、原料の入荷から加工ロット、歩留まり、副産物、冷凍庫の保管場所、賞味期限、出荷先までを追跡します。
魚種、規格、重量、数量の単位が現場ごとに異なるため、一般的な販売管理システムを導入するだけでは運用が合わない場合があります。
産地市場では計量・入札・履歴を一体で考えます
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産地市場では、入荷受付、魚種・サイズ・規格の登録、重量計との連携、自動計量、ラベル発行、ロット分割、電子セリや電子入札、買受人管理。売上計上までが対象になります。
高知県が進める産地市場のスマート化でも、自動計量システムと電子入札システムを組み合わせ。
手書き・手計算や電話・FAX中心の業務をデジタル化する取り組みが示されています(出典: 高知県「産地市場のスマート化について」、2025年)。
トレーサビリティでは、原料から製品、次の取引先までをたどれることが重要です。
2026年4月1日に施行される改正後の水産流通適正化法では。
対象となる水産資源について取引時の情報伝達や取引記録の作成・保存などが求められます(出典: 水産庁「特定水産動植物等の国内流通の適正化等に関する法律」)。
対象品目を扱う場合は、単なる販売履歴ではなく、番号の発行、受け渡し、訂正履歴、保存期間、閲覧権限を設計段階で確認します。
水産業向けシステム開発の進め方

水産業向けシステムは、画面を作り始める前の現場調査で成否が決まりやすい分野です。
漁船、漁協事務所、荷さばき場、加工場、冷蔵庫、買受人、経理では、同じ取引でも入力する情報と作業の制約が異なります。
導入効果を出すには、業務を一括して置き換えるのではなく、停止できない作業と改善効果の大きい作業を分けて進めます。
現場調査と要件定義で対象範囲を決めます
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- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
最初に、紙、電話、FAX、Excel、既存の販売管理、計量器、ラベルプリンター、会計ソフトの流れを図にします。
業務名だけでなく、「誰が」「どの場所で」「どの端末を使い」「何秒以内に」「何を入力し」「入力できない時にどう復旧するか」を記録することがポイントです。
濡れた手袋で操作する荷さばき場、冷蔵庫内、屋外の漁船では、事務所向けの画面をそのまま使えない可能性があります。
要件定義では、魚種、規格、単位、取引先、船、生簀、加工ロット、漁獲番号などのマスタごとに、登録責任者と変更ルールも決めます。
マスタが部署ごとに異なるまま開発を始めると、同じ魚種を別名で登録したり、キログラムと箱数を混在させたりする問題が起こります。アクセス権限、操作ログ、バックアップ、障害時の紙運用も非機能要件に含めます。
試作と開発では実データを使って検証します
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要件が固まったら、いきなり全機能を作らず、入荷・計量・ラベル発行・ロット追跡など、効果を測りやすい範囲で試作します。
画面のデモだけでは、繁忙時間帯に大量の魚を処理できるか、ラベルの貼り間違いが起きないか、計量器から取り込んだ値を訂正できるかを判断できません。
実際の魚種、規格、重量、帳票、担当者を使い、できれば繁忙期に近い時間帯で検証します。
IoTや予測機能を含める場合は、先にデータの取得頻度、欠損時の扱い、センサー交換、通信料、アラートの責任者を決めます。
AIは入力データが整っていないと、誤ったデータを効率よく増やすだけになりかねません。まず入力ルールと業務を標準化し、次にダッシュボードや予測へ広げる方が、投資効果を説明しやすくなります。
テスト・教育・切り替えで現場定着を確認します
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開発後は、機能テストだけでなく、計量器、バーコードやQRコード、ラベルプリンター、会計・販売管理、EDIなどとの結合テストを行います。
通信が切れた時に二重登録が起きないか、権限のない買受人が他社の価格を見られないか、ロットを分割した後に元の原料へ戻れるかも確認します。
水産業では業務停止の損失が大きいため、障害時の代替手順と復旧時間を受入条件に明記します。本番切り替えは、セリや出荷が集中する時期を避け、旧運用との並行期間を設定します。
利用者の年齢やデジタル経験に幅がある場合は、操作マニュアルを渡すだけでは不十分です。現場の作業を止めずに短時間の実演を繰り返し、質問を受けた担当者が自走できる体制を作ります。
現地教育、データ移行、切り替え支援を見積書から外すと、後から追加費用になりやすい点に注意します。
水産業向けシステムの費用相場とコストの内訳

水産業向けシステムには、業界共通の公定価格表がほとんどありません。そのため、以下の金額は水産業向けの公表価格を断定するものではなく、
一般的な水産業向けシステム開発の人月単価、機器連携、現地試験、データ移行などを考慮した2026年時点の初期検討レンジです。
拠点数、利用者数、端末台数、連携数、オフライン要件、補助金要件によって、同じ業務でも見積額は変わります。
業務範囲ごとの初期費用は500万〜1.2億円程度です
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- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
漁獲・入荷・ロット・帳票など単一業務をクラウド化する場合は、初期費用500万〜1,500万円、期間3〜6か月が目安です。
既存SaaSを使い、個別画面や帳票だけを追加する構成なら、スクラッチ開発より抑えられる可能性があります。
ただし、計量器や特殊なラベル発行を追加すると、機器側の調査と現地試験が増えるため、このレンジを超えることがあります。
産地市場の入荷、自動計量、ラベル、販売管理、電子入札までを対象にする場合は、初期費用1,500万〜5,000万円、期間6〜12か月が検討レンジです。
市場の処理量、買受人の接続方法、計量器の型式、プリンター台数、現地のネットワーク、防滴端末の数が変動要因になります。自治体や市場関係者が複数いる案件では、合意形成と受入試験の工数も予算に含めます。
漁協・市場・加工・卸をまたぐトレーサビリティ基盤は、初期費用3,000万〜1.2億円、期間9〜18か月程度が目安です。
複数拠点、取引先ごとの権限、API、漁獲番号、ロット分割、会計やEDI連携、監査ログを含むためです。
養殖IoTや海況監視、予測ダッシュボードは1,000万〜5,000万円、期間6〜15か月程度の推定レンジですが、センサー、通信、設置工事。データ基盤の費用が別建てになることがあります。
費用の中心は人件費で機器・移行・保守が加わります
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- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
開発費は、基本的に「工数×人月単価」で積算します。
2025年時点の一般的な目安として、プロジェクトマネージャーは70万〜130万円、シニアエンジニアは80万〜120万円。
中堅エンジニアは50万〜70万円程度です。
出典は株式会社ripla「官公庁のシステム開発の見積相場や費用/コスト/値段について」(2025年)です。
これは水産業専用の単価ではなく、案件の専門性、地域、会社規模、体制で変わる参考値です。
費用の内訳は、現場調査・要件定義、画面とデータベースの設計、開発、テスト、プロジェクト管理、移行・教育に分けて確認します。
水産業では、計量器、ハンディ端末、防滴タブレット、ラベルプリンター、ネットワーク機器、センサー、ゲートウェイなどのハードウェア費用も発生します。
既存機器の型式が古い場合は、ドライバー開発や交換費用が必要になる可能性があります。紙やExcelからのデータ移行も、件数と品質によって金額が変わります。
魚種名、単位、取引先、過去ロットの表記ゆれを直す作業は、単純なインポートでは終わりません。クラウド利用料、バックアップ、監視、セキュリティ対策、サポート、法改正対応、追加開発も継続費用です。
スクラッチ開発では、年間保守を初期開発費の15〜20%程度とする考え方を参考にしながら、障害対応時間、機器交換、追加開発を契約で分けて比較します。
月額費用は利用規模と機器・通信で変わります
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- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
クラウド型のランニング費用は、小規模拠点なら月5万〜30万円、複数拠点や外部利用者を含むなら月30万〜150万円程度を初期検討レンジにします。
利用者数、同時接続数、保存する画像や帳票の容量、監視レベル、サポート時間、バックアップ世代数で変わるため、月額だけで判断しないことが大切です。
センサー通信料、端末のリース、保守部品、現地訪問費が別料金のケースもあります。
オンプレミス型では、サーバー、バックアップ装置、ネットワーク、電源、保守担当者の費用が初期と更新時に発生します。
現場LANで安定して使えるメリットがある一方、災害時の復旧拠点や機器の老朽化対策が必要です。
クラウド型では、通信断時の入力継続、復旧後の同期、サービス障害時の業務継続を契約と設計で確認します。方式による優劣ではなく、現場の通信と運用人材を含めて総額で比較します。
水産業向けシステムの見積もりを取る際のポイント

複数社から見積もりを取る時は、同じ機能一覧を渡すだけでは不十分です。水産業の案件では、
機器、現地環境、例外処理、権限、移行、教育の前提がそろっていないと、安い見積もりが後から膨らみます。
見積書の金額だけでなく、どこまでを固定価格に含め、何を追加費用として扱うかを比較します。
RFPには業務量・機器・例外処理を記載します
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
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- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
RFPや要件メモには、拠点数、利用者の役割、1日あたりの入荷件数、繁忙時間帯の処理量、魚種と規格の数、帳票の種類、データ保存期間、既存システム名を記載します。
計量器やラベルプリンターはメーカーと型式、接続方式、設置場所、現場の防水・温度条件まで伝えます。漁獲番号やロット番号が必要な場合は、発行単位、引き継ぎ先、訂正方法、検索条件を具体化します。
「簡単に使える画面」「リアルタイム連携」といった表現だけでは、会社ごとに解釈が変わります。
「計量完了からラベル発行までを何秒以内にする」「通信断後に再接続したら重複しない」「買受人は自社の取引だけ閲覧する」といった受入条件に置き換えます。
業務フロー、画面例、帳票サンプル、実データの件数を用意すると、見積もりの精度を上げやすくなります。
ベンダーは水産業の実績と現地対応を比較します
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
水産庁の事業者一覧は候補を探す入口として役立ちますが、掲載だけで採用を決めるものではありません。
漁業者向け操業支援、養殖・IoT、産地市場の計量・電子入札、加工・販売管理、トレーサビリティでは必要な知識が異なります。
候補会社には、自社と近い業態の導入範囲、対応した機器、通信断への対処、利用者教育、保守拠点、繁忙期のサポート体制を確認します。
実在する導入事例として、日本無線のICT高度衛生管理システムは、スマートフォンやタブレットで清掃・洗浄・点検の記録を電子化し。
石巻魚市場の導入事例を公開しています(出典: 日本無線「ICT高度衛生管理システム」)。
また、デンソーは2025年12月からシラスウナギの取引情報をQRコードで確認できるトレーサビリティ支援システムを提供し。
実証参加者の声をもとに使いやすさや取引形態を改良しています(出典: 株式会社デンソー、2025年)。
事例では、機能名だけでなく現場条件と導入後の運用を読み取ります。
契約では追加費用と責任分界を明確にします
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- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
契約前に、要件定義の成果物、設計書、ソースコード、API仕様、テスト結果、マスタ移行結果、バックアップと復旧手順の納品範囲を確認します。
計量器やセンサーなどの機器を含む場合は、故障時の交換、通信会社との調整、設置工事、現地訪問の費用負担も決めます。法改正や制度変更に伴う改修を保守に含むのか、個別見積もりにするのかも重要です。
個人情報や取引価格を扱う場合は、個人単位の認証、最小権限、アクセス制御、操作ログ、不正アクセス対策、委託先管理、脆弱性対応を確認します。
買受人、漁協、加工会社、卸売会社が同じ基盤を使う場合は、見える情報と見えない情報を利用者単位で分離します。
安価に見える見積もりでも、セキュリティ、監査、障害対応を別途にしていると総額が変わるため、比較表では初期費用と3年程度の運用費を分けて確認します。
水産業向けシステムのコストを最適化するポイント

コスト最適化は、機能を一律に削ることではありません。現場で入力されない機能を先に作らないこと、
既存サービスを使える部分と個別開発が必要な部分を切り分けること、初期費用だけでなく運用費と停止リスクを含めて判断することが基本です。
特に水産業では、計量、ロット、ラベル、請求などの入口を整えると、後から分析やAIを追加しやすくなります。
効果の見えやすい業務から段階導入します
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
最初から漁獲、生産、入荷、セリ、加工、在庫、販売、請求、分析をすべて統合すると、要件調整とテストが長期化します。
まずは二重入力が多く、改善効果を測りやすい入荷・計量・ラベル発行や、加工ロットの追跡から始めます。
単一業務のクラウド化なら3〜6か月、産地市場全体なら6〜12か月という期間の差もあるため、繁忙期の切り替えを避けながら段階的な投資計画を作ります。
段階導入では、後続機能とデータをつなぐための共通マスタとAPI方針を最初に決めます。画面を最低限にしても、魚種、規格、単位、取引先、ロットの定義を場当たり的にすると、後で作り直しになります。
小さく始める対象と、最初に標準化しておくデータ基盤を分けることが、追加費用を抑えるポイントです。
パッケージ・クラウド・スクラッチを使い分けます
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
パッケージは初期費用と導入期間を抑えやすい一方、魚種、規格、セリ、市場独自の締め処理が合わない場合は、運用変更か追加開発が必要です。
クラウドは複数拠点の共有、バックアップ、更新に向きますが、通信断、月額利用料、外部利用者の権限、データ移行を確認します。
オンプレミスは既存の現場LANや機器連携に合わせやすい一方、サーバー更新、災害対策、運用担当者が必要です。
スクラッチ開発は、業務への適合度と拡張性が高い反面、要件定義、テスト、保守の負担が最大になりやすい方式です。
標準機能で足りる部分はパッケージやクラウドを利用し、計量器連携、ロット管理。特殊な帳票など競争力や法令対応に直結する部分だけを個別開発するハイブリッド構成も選択肢です。
見積もりでは、方式の違いを初期費用だけでなく、3年程度の利用料、保守、機器更新、追加開発で比較します。
マスタ整備と運用体制に先に投資します
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- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
システム導入後に費用が膨らむ原因の一つは、データの品質と運用責任が曖昧なことです。
魚種名、規格、単位、取引先、漁獲番号、加工ロットの登録・変更を誰が承認するのか、重複や誤登録をどう修正するのかを決めます。
マスタ整備を開発会社に丸投げすると、現場の判断基準が反映されないため、自社側の責任者を置きます。運用開始後の問い合わせ窓口、障害連絡、機器交換、権限追加、法改正対応の流れも設計します。
現場の担当者が異動や退職で変わっても使い続けられるように、操作手順だけでなく、例外処理と復旧手順を残します。
AIや需要予測は、入力データが安定し、業務標準化の効果が確認できてから追加する方が、無駄なPoCや再開発を抑えられます。
水産業向けシステムのよくある質問

水産業向けシステムの費用は、業務範囲と現場条件によって大きく変わります。ここでは、
見積もり前に特に質問されやすい費用、期間、機能の考え方をまとめます。
水産業向けシステムは最低いくらから開発できますか?
単一業務のクラウド化や既存SaaSへの個別画面・帳票追加であれば、初期費用500万〜1,500万円程度が検討レンジです。
ただし、これは水産業専用製品の一律価格ではなく、既存機器を活用し、対象業務を限定する場合の推定です。
計量器連携、オフライン入力、複数拠点、データ移行を含めると、必要な工数が増えて金額も上がります。
開発期間はどのくらいかかりますか?
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- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
現場調査・要件定義は1〜2か月、試作やPoCは2〜4か月、MVP開発は4〜8か月、本番展開と教育は1〜3か月が目安です。
単一業務なら全体で3〜6か月、産地市場の計量・入札・販売管理なら6〜12か月、複数拠点の基盤なら9〜18か月程度を想定します。
法令確認、機器の納期、繁忙期を避けた切り替え、利用者の合意形成によって前後します。
既製パッケージとスクラッチ開発はどちらが安いですか?
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- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
一般には、既製パッケージやクラウドの方が初期開発費と期間を抑えやすい傾向があります。
ただし、魚種・規格・重量・セリ・ロット、計量器やラベルの運用が合わず、追加開発や現場の手作業が増えると、総額では有利とは限りません。
標準機能で対応できる範囲、個別開発の範囲、月額利用料、保守、機器更新を3年程度の総額で比較します。
水産業向けシステムに最初からAIを入れるべきですか?
最初からAIを導入する必要はありません。魚種や規格のマスタ、入荷・漁獲・加工ロットの入力、
欠損や訂正のルールが整っていないと、予測結果を業務で使えないためです。まず二重入力をなくし、
データの品質と現場の利用率を確認した上で、需要予測、漁場分析、赤潮の共有、異常通知など効果を測れるテーマから試します。
まとめ

水産業向けシステムの初期費用は、単一業務のクラウド化で500万〜1,500万円、
産地市場の計量・入札・販売管理で1,500万〜5,000万円、複数拠点のトレーサビリティ基盤で3,000万〜1.2億円程度が目安です。
養殖IoTや海況監視は1,000万〜5,000万円程度の推定レンジですが、センサー、
通信、設置工事を別に見積もる場合があります。
相場は業務範囲と現場条件を合わせて判断します
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
費用を正しく比べるには、人件費だけでなく、計量器・端末・ラベルプリンター・ネットワーク、データ移行、現地教育、保守、バックアップ、法令対応まで含めます。
見積もりの前提として、拠点数、利用者数、処理量、機器型式、既存システム、オフライン要件、権限、保存期間をそろえることが重要です。金額の低さだけでなく、追加費用と責任分界が明確かを確認します。
まずは現場の入口業務から要件を整理します
- 確認対象:この見出しで扱う範囲と前提を整理します。
- 比較の観点:初期・継続・追加の要素を分けて確認します。
- 判断の基準:自社の要件と運用体制に照らして検討します。
最初から全社の業務を置き換えるのではなく、入荷・計量・ロット追跡など、二重入力や手作業が多く効果を測りやすい業務から始めます。
AIを急ぐ前に、魚種・規格・単位・取引先・ロットのマスタを整え、現場が使える端末と通信を用意します。
水産業の業務とシステム開発の両方を理解する会社に、同じRFPを渡して比較することが、予算超過と導入後の作り直しを防ぐ第一歩です。
水産業向けシステムは、機能数を増やすことより、現場の作業を止めずに正確なデータを蓄積できることが成果につながります。
費用相場はあくまで計画段階のレンジとして使い、実データと機器情報をもとに要件定義を行って、初期費用と運用費の両方を見通せる計画にします。▼全体ガイドの記事
・水産業向けシステム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
