フィットネスクラブ向けレッスン予約システムの費用は、予約受付だけなら初期0〜10万円程度・月額0〜3万円程度、会員管理や月謝、既存システム連携まで含めると初期300〜1,500万円程度が目安です。多店舗運営や専用アプリ、高度なデータ連携まで求める場合は、初期1,500万〜3,000万円超になる可能性があります。
ただし、これはフィットネスクラブ専用の公的な平均価格ではなく、公開されているクラウド料金、予約管理システムの構築例、会員管理・連携を含む開発規模から整理した予算レンジです。この記事では、費用の内訳、方式別の価格帯、金額が変わる要因、3年単位の総コスト、見積もりを比較するときの注意点まで、2026年時点の情報をもとに解説します。
▼全体ガイドの記事
・フィットネスクラブ向けレッスン予約システム開発の完全ガイド
フィットネスクラブ向けレッスン予約システムの費用相場はどれくらいですか?

フィットネスクラブ向けレッスン予約システムの費用は、どこまで業務を一元化するかで大きく変わります。レッスン枠の公開と予約・キャンセルだけなら既存サービスをすぐ使える一方、会員プラン、月謝、回数券、出席、振替、入退館、複数店舗までつなぐと、設定や連携の工数が増えるためです。
方式別に見る初期費用と月額費用の目安
方式別では、汎用クラウドを予約受付だけに使う場合は初期0〜10万円程度、月額0〜3万円程度から始められます。会員管理やレッスン管理を備えた業界向けクラウド・パッケージは、初期15〜100万円程度、月額1万〜10万円程度が一つの目安です。たとえば株式会社ISIグループのSLIMは、会員管理にWeb入会とレッスン管理・予約を組み合わせた料金として、導入費用15万円(税抜)〜、月額3万円(税抜)〜を公式サイトで公開しています。ただし、1店舗ごとの料金であり、追加オプションや多店舗運用は別途確認が必要です。
既存の会員基盤とSSOやAPIで接続するセミオーダー型は、初期300〜800万円程度、標準的なスクラッチ開発は初期800〜1,500万円程度が予算検討の出発点になります。これは機能数だけでなく、会員数、店舗数、ピーク時のアクセス、データ移行、決済、運用設計を含めた推定です。DNPデジタルソリューションズの予約管理システムには、特定の構築例として初期構築費250万円〜、構築期間1.5か月〜が掲載されていますが、これは提示された規模の予約システムの例であり、フィットネスクラブ全体を同額で開発できるという意味ではありません。
予約フォームより高くなる理由
フィットネスクラブでは、単に空いている時間を表示するだけでは業務を完了できません。会員種別による予約可能クラスの違い、月間予約数の上限、受付開始日時、キャンセル締切、キャンセル待ちの繰り上げ、無断欠席や振替の扱いを正しく判定する必要があります。さらに、スタジオ、プール、トレーナー、定員、代行講師など複数の資源を同じ予約にひも付けるため、一般的な問い合わせフォームより業務ロジックが複雑になります。
公開事例でも、株式会社コパンは人気レッスンの行列や受付時のトラブルを解消するため、指定席予約を導入しています。導入後は各店舗で会員の20〜30%が予約サービスを利用し、行列トラブルや無断欠席による空席の減少、スタッフが本来業務に注力できる効果が紹介されています(出典: ライスピ予約「導入事例」、2026年確認)。このような成果を狙う場合、予約画面だけではなく、現場の受付や例外処理まで含めて設計することが費用に反映されます。
フィットネスクラブ向けレッスン予約システムの費用内訳

見積書を比較するときは、「開発一式」という合計金額だけでなく、どの工程と機能に費用が配分されているかを確認します。初期費用は、要件定義、画面・データ設計、プログラム開発、テスト、データ移行、導入支援などに分けて見ると、会社ごとの前提条件を比較しやすくなります。
要件定義・設計にかかる費用
要件定義では、会員・レッスン・講師・施設・決済のどのデータを正とするか、予約開始から当日受付までの業務を整理します。店舗ごとの受付ルールや会員プラン別の制限を決めずに開発へ進むと、後から仕様変更が続き、見積もりが膨らみやすくなります。要件定義・基本設計の金額は案件規模によって異なりますが、セミオーダーやスクラッチでは総開発費の一部として数十万〜数百万円程度を見込むケースがあります。
特に、紙やExcelで管理している予約枠、会員契約、振替履歴がある場合は、現状業務の棚卸しとデータ品質の確認も設計作業になります。会員IDの重複、退会者の扱い、古いプランの履歴、店舗統合時のコード体系などを先に確認し、移行対象を決めておくことが重要です。
画面・機能開発とカスタマイズの費用
開発費の中心になるのは、会員向け画面、スタッフ向け管理画面、予約ルール、通知、決済、分析機能です。会員向けにはスマートフォンでの空き枠確認、予約・変更・キャンセル、キャンセル待ち、受講履歴を用意し、スタッフ向けには定員変更、代行登録、手動予約、出席処理、例外対応を用意します。会員プラン別の先行予約や月間回数制限を独自ルールで実装するほど、テストケースも増えます。
開発規模の参考として、c.paradisoが公開するスポーツジム向け予約システム事例は、トレーナー管理、対応コース、シフト、予約カレンダーを含み、開発規模は12人月です(出典: c.paradiso「スポーツジム様向け予約システム開発」、2026年確認)。人月単価や担当範囲が公開されていないため総額は断定できませんが、予約だけに見える案件でも、スタッフやコース管理を含めると相応の工数になることが分かります。
外部連携・データ移行・セキュリティの費用
既存の会員管理、会費請求、POS、入退館、会計、CRM、Webサイト、LINEなどと連携する場合は、APIの有無、データ項目、認証方式、連携頻度、エラー時の再送方法を確認します。APIがないシステムではCSV連携や中継処理が必要になり、会員IDの名寄せや不整合の解消に追加工数がかかります。新システム側の開発費だけでなく、既存ベンダー側の接続費が別に発生することもあります。
氏名や連絡先だけでなく、健康状態、運動目的、決済情報を扱う場合は、アクセス権限、操作ログ、暗号化、バックアップ、脆弱性対応、障害時の復旧手順まで見積もりに含めます。カード番号を自社データベースに保存せず、決済代行会社のトークン化やホスト画面を使う設計にすれば、カード情報を扱う範囲を抑えられます。個人情報保護委員会のガイドラインやPCI DSSの要求事項を確認し、必要な対応を初期開発と保守のどちらに含めるか明記してください。
保守・運用・決済手数料の費用
稼働後は、クラウド利用料、サーバーや監視、バックアップ、問い合わせ対応、障害対応、セキュリティ更新、OSやブラウザの動作確認が継続的に発生します。予約システムの保守運用費は、標準クラウドなら月額に含まれる場合もありますが、専用開発では月額10万〜50万円程度を見込むケースがあります。24時間監視や休日の障害対応、SLA、追加開発を含むかで金額は変わるため、月額保守の対応時間と範囲を確認してください。
また、クレジットカードや継続課金を利用すると、システム利用料とは別に決済手数料が発生します。手数料率は決済代行会社、カードブランド、契約条件、売上規模で変わるため、特定の率を一律に見積もらないことが安全です。予約件数が増えるほど、月額固定費よりも決済額に連動する変動費が大きくなる可能性があります。
方式・規模別に見る費用相場と向いているケース

方式を選ぶときは、初期費用の安さだけでなく、必要な業務をどれだけ標準機能でカバーできるか、将来の店舗追加や会員制度変更に対応できるかを見ます。公開料金を確認できるサービスと、要件を聞いて個別見積もりを出す開発案件は、同じ「予約システム」でも比較軸が異なります。
汎用クラウド・SaaSは初期費用を抑えやすい
予約枠、定員、キャンセル、通知を早くオンライン化したい場合は、汎用クラウドやSaaSが候補になります。RESERVA schoolは公式サイトで無料プランから月額6,600円、13,200円、23,100円、46,200円の年払いプランを示しており、フィットネス・スポーツクラブも対象用途に含めています(出典: RESERVA school公式料金ページ、2026年6月更新)。SuperSaaSも無料プランに加え、月額1,000円〜17,000円の段階的な料金を公開しています。
小規模店舗の体験レッスンや一部クラスのPoCには適していますが、会員プラン別の複雑な制限、独自の振替ルール、既存会員IDとの完全な統合が標準機能だけで実現できるとは限りません。無料や低額のプランでは、予約件数、会員数、広告表示、通知、決済、データ保存期間などに上限がある場合があります。契約前に実際の会員数と繁忙期の予約件数を当てはめてください。
業界特化パッケージは会員管理までまとめやすい
会員情報、会費、回数券、レッスン、出席、振替、入退館などをまとめたい場合は、フィットネス・スポーツクラブ向けの業界パッケージが適しています。標準機能が自社業務に合えば、個別開発を減らし、初期15〜100万円程度、月額1万〜10万円程度で始められる可能性があります。導入設定、会員データの取り込み、スタッフ研修、外部連携、店舗追加が基本料金に含まれるかは製品ごとに異なります。
パッケージは導入が速い一方、独自の会員ランクや複数種目をまたぐ振替、特別な予約優先ルールを後付けしにくいことがあります。デモではきれいな標準画面だけを見るのではなく、「受付開始時刻に集中した場合」「キャンセル待ちから繰り上がった場合」「退会後に過去の出席を確認する場合」など、実際の例外処理を操作して確認することが大切です。
セミオーダーは既存システムを残して拡張しやすい
既存の会員管理や会費請求を残しながら、レッスン予約だけを追加したい場合は、セミオーダー型が現実的です。会員IDを共通化し、SSOやAPIで会員情報を参照し、予約結果や出席結果を既存システムへ返す構成にすると、二重登録を防ぎやすくなります。初期費用は300〜800万円程度、期間は3〜6か月程度を目安にし、連携先の仕様やデータ移行の難易度で調整します。
この方式では、予約画面の見た目よりも、責任分界を明確にすることが重要です。会員の契約状態が更新されたとき、連携が失敗したとき、決済が済んでいないとき、退会者が予約を持っているときに、どのシステムが判断し、誰が復旧するかを決めます。連携テストと障害時の手動運用まで含めた見積もりを依頼してください。
スクラッチ開発は自由度が高い分、長期費用も見る
予約体験や会員制度そのものが競争力であり、複数ブランド・多店舗の運営、専用アプリ、データ分析、入退館や決済を一体化したい場合は、スクラッチ開発を検討します。Web会員ポータル、管理画面、認証、予約ルール、通知、決済、監査ログ、監視、バックアップまで含めると、初期800〜1,500万円程度が一つの目安です。多店舗・高負荷・アプリ・厳格なセキュリティやBCPまで求める場合は、1,500万〜3,000万円超、期間9〜18か月程度になる可能性があります。
自由に作れることは、安く作れることと同じではありません。決済仕様の変更、スマートフォンOSの更新、脆弱性対応、監視、問い合わせ、法令や社内規程への対応を継続的に担う必要があります。初期開発費だけで判断せず、3年分の保守、クラウド、決済、追加開発、人員教育を含めて投資効果を検討してください。
フィットネスクラブ向けレッスン予約システムの費用が変動する要因

同じ予約システムでも、店舗数や会員制度が違えば必要な工数は変わります。見積もりの差が出たときは、単価だけでなく、どの要件を標準機能で扱い、どの要件を個別開発としているかを確認します。
会員プラン・月謝・回数券・振替の複雑さ
月額会員、法人会員、都度払い、回数券、体験会員、休会中の会員など、契約の種類が増えると予約可能なレッスンや回数の判定が複雑になります。たとえば、月4回プランの会員が欠席した場合に翌月へ繰り越せるのか、別店舗へ振り替えられるのか、プールレッスンとスタジオレッスンを同じ回数券で利用できるのかで、必要なルールが変わります。
この要件を後から追加すると、予約、決済、出席、会員契約の複数画面に影響します。見積もり前に会員プランを一覧化し、通常時だけでなく休会、退会、返金、キャンセル料、代理予約、無断欠席の扱いを業務フローにしてください。ルールを標準機能に合わせられる範囲を決めることが、費用を抑えるポイントになります。
店舗数・設備数・予約集中への対応
1店舗の数クラスだけなら、一般的なクラウドでも対応しやすくなります。一方、複数店舗・複数スタジオ・プール・トレーナーを横断し、店舗ごとに異なる定員や営業時間を持たせる場合は、マスタ管理と権限設計が必要です。会員が他店舗のレッスンを予約できるか、店舗移動後も履歴を引き継ぐかも費用に影響します。
人気クラスの受付開始時刻にアクセスが集中するクラブでは、通常時の画面が動くだけでは不十分です。同時予約時の定員超過を防ぐ排他制御、キャンセル待ちの順序、通知の遅延、障害時の再受付をテストします。ピーク時の同時アクセス数を計測せずに高性能な構成を先に買うと過剰投資になり、逆に見積もりを省きすぎると受付開始日に障害が起きるため、過去のアクセスログをもとに段階的に設計します。
既存システム連携とデータ移行の難易度
既存システムとの連携では、会員情報を一度取り込むだけなのか、日々同期するのかで費用が変わります。会員の契約状態、請求状態、退会日、予約可能回数をリアルタイムで参照するならAPI連携が適していますが、相手システムの仕様や契約が必要です。CSVを定期取り込みする場合は、ファイルの生成、暗号化、取込結果の確認、エラー時の再処理を設計します。
移行では、現在の会員名簿だけでなく、未来の予約、過去の受講履歴、回数券の残数、未処理の返金、退会者の保存期間まで対象を決めます。すべてを移行すると費用が増えるため、業務に必要な履歴と参照用のアーカイブを分ける方法もあります。移行対象件数、データの欠損率、名寄せルール、移行リハーサルの回数をRFPに記載すると、見積もりの前提がそろいやすくなります。
アプリ・セキュリティ・運用体制の有無
会員向けスマートフォンWebを用意するだけか、iOS・Androidのネイティブアプリまで開発するかでも費用は変わります。アプリはストア審査、OS更新、プッシュ通知、端末差異のテストが必要になるため、まずWebやPWAで利用状況を確かめ、アプリが本当に必要な機能を整理する方法があります。QRコードやLINE通知を既存のスマートフォン利用に組み合わせれば、初期費用を抑えつつ利便性を高められる場合があります。
個人情報や健康に関わる情報を扱う場合は、最小権限、多要素認証、操作ログ、暗号化、バックアップ、脆弱性診断、委託先管理、事故時の連絡体制を確認します。セキュリティを開発末期に追加すると、設計変更や再テストが発生します。要件定義の段階で必要な水準と対応範囲を合意し、初期費用と月額保守に分けて見積もることが安全です。
フィットネスクラブ向けレッスン予約システムのコストを最適化する方法

費用を下げる基本は、必要な機能を削ることではなく、導入効果が大きい順に段階化することです。予約受付の電子化、会員情報の統合、決済・出席管理、分析・アプリの順に優先度を付け、各段階で効果を測定します。
1店舗・数クラスのPoCから始める
いきなり全店舗へ展開するのではなく、人気クラスがあり、スタッフが協力できる1店舗や数クラスでPoCを行います。受付開始時刻の問い合わせ件数、電話対応時間、予約完了率、キャンセル率、無断欠席率、定員充足率、スタッフの受付工数を導入前後で測定します。クラウドの標準機能で効果が確認できれば、専用開発の範囲を必要最小限にできます。
PoCでは、成功条件を先に決めることが重要です。たとえば、予約開始後の電話問い合わせを一定割合減らす、スタッフが手動で行う空席案内を短縮する、キャンセル待ちを自動案内できる状態にする、といった測定可能な基準を置きます。効果が見えないまま機能だけを増やすと、費用も現場の混乱も拡大します。
標準機能を活用し、独自開発をMVPに絞る
初期リリースでは、会員ログイン、レッスン枠、定員、予約・キャンセル、通知、スタッフの手動変更など、運営を止めないための機能を優先します。レコメンド、細かなダッシュボード、専用アプリ、複雑なクーポン、すべての過去データ移行は、効果が確認できてから追加しても遅くありません。標準機能で運用できる業務は、運用ルールを合わせることで開発費を抑えられます。
ただし、会員契約や決済の正確性、予約の二重登録防止、個人情報保護、障害時の復旧など、後から変えると影響が大きい部分は初期段階で設計します。「絶対に必要な機能」と「できれば欲しい機能」を分け、後者を削る判断基準を事業責任者と現場で共有してください。
3年TCOで比較する
比較時は、初期費用に3年分の月額費用、決済手数料、店舗追加、LINEやSMSなどの通知費、データ移行、保守、研修、追加開発を加えます。たとえば初期費用が低くても、会員数や予約件数に応じた従量課金が大きいサービスは、利用拡大後に総額が上がる可能性があります。反対に初期費用が高くても、会員管理や出席が標準機能に含まれ、手作業を大幅に削減できるなら、3年の総負担で有利になる場合があります。
3年TCOは、「システムに支払う金額」だけでなく、スタッフが予約調整や請求確認に使う時間も含めて考えます。導入前の月間工数、導入後に残る工数、問い合わせ対応の変化を金額換算すれば、価格だけでは見えない投資効果を比較できます。効果を断定せず、実測値と仮定を分けて計算してください。
研修・マニュアル・運用改善を省かない
システムが完成しても、スタッフが使えなければ紙や電話に戻ります。店舗責任者、受付、講師、本部管理者ごとに操作手順を分け、予約枠の登録、代行、休講、手動予約、返金、障害時の受付を実際の画面で練習します。導入支援や研修を見積もりから外すと、稼働後に別費用が発生するだけでなく、現場の定着が遅れます。
本稼働後は、問い合わせ内容や操作ログをもとに、表示項目や予約ルールを改善します。初期段階では表示情報を絞り、会員が迷わない導線を作ることが有効です。コパンの導入事例でも、運用開始後に想定外のオペレーションや人的ミスが起きるため、システムを更新し続ける必要性が示されています。
見積もりを取る際のポイントと比較方法

見積もりの精度を上げるには、開発会社へ「レッスン予約システムを作りたい」とだけ伝えるのではなく、会員制度、店舗構成、既存システム、予約ルール、データ移行、導入時期をまとめて伝えます。要件があいまいなままの概算は会社ごとに前提が違うため、金額の大小だけでは比較できません。
RFPに記載する項目をそろえる
RFPには、対象店舗数、会員数、レッスン数、講師数、月間予約件数、受付開始時刻、キャンセル・振替ルール、会員プラン、決済方法、必要な通知、既存システム、希望する連携、データ移行の範囲を記載します。会員向け画面と管理画面で必要な操作を分け、通常ケースと例外ケースを示すと、開発会社が工数を見積もりやすくなります。
非機能要件も忘れないでください。受付開始時の同時アクセス、対応端末、稼働時間、障害時の復旧目標、バックアップ、監査ログ、権限、個人情報の保存期間、サポート時間を明記します。希望納期だけを先に固定すると、テストやデータ移行が圧縮されるため、段階導入や優先機能も合わせて提示します。
公開価格・個別見積もり・実績を分けて比較する
クラウドサービスは公式料金表で月額を比較しやすい一方、個別開発会社は要件によって価格が変わるため、公開価格がないことも一般的です。RESERVA schoolやSuperSaaSのような公開料金は、予約システムを小さく始める場合の下限を把握する材料になりますが、既存会員基盤との連携費や業界固有の業務を含む価格ではありません。反対に、業界パッケージの初期費用は設定や保守を含むことがあるため、内訳を確認します。
比較先は、汎用クラウド、業界パッケージ、セミオーダー、スクラッチの少なくとも異なる方式から選びます。フィットネスやスポーツスクールの実績、会員ID連携、月謝・回数券・振替、ピーク時対策、店舗追加、データエクスポート、障害時の連絡体制を同じ質問で確認してください。会社名や価格だけでなく、自社の運用に合うかを評価します。
追加費用と責任分界を契約前に確認する
契約前には、標準機能と追加開発の境界、仕様変更の扱い、データ移行の責任、連携先との調整、受入テスト、瑕疵対応、保守の対象時間、障害時の復旧、データ返却、解約時のエクスポートを確認します。「LINE連携対応」と書かれていても、通知テンプレートや配信数、公式アカウントの契約費まで含むとは限りません。
見積書には、前提条件と対象外を明記してもらいます。たとえば「会員データは整形済み」「決済代行の契約は発注者が行う」「店舗追加は別見積もり」「休日対応は含まない」といった条件です。安い見積もりほど、対象外の作業や運用負担が残っていないかを確認すると、導入後の予算超過を防ぎやすくなります。
よくある質問(FAQ)

最後に、フィットネスクラブの担当者からよく寄せられる費用と導入方法の質問に回答します。公開価格はサービスや契約条件によって更新されるため、最終的には公式料金と個別見積もりを確認してください。
フィットネスクラブのレッスン予約システムは300万円で作れますか?
予約受付、定員、キャンセル、通知を中心にし、既存システムとの連携や複雑な会員ルールを抑えれば、300万円前後のセミオーダーを検討できる可能性があります。ただし、会員管理、月謝、回数券、振替、決済、入退館、多店舗を一体化する場合は、300万円を超える可能性が高くなります。機能数ではなく、対象店舗、会員制度、移行、連携、テストを含めた範囲で判断してください。
月額数千円の予約サービスだけで十分ですか?
体験レッスンや一部クラスの予約を始めるだけなら、月額数千円のサービスで足りる場合があります。RESERVA schoolは無料から月額46,200円まで、SuperSaaSは無料から月額17,000円までの料金帯を公開していますが、会員管理、回数券、通知、決済、予約件数などの条件はプランごとに異なります。電話対応や請求確認が残るなら、安い月額だけでなく業務全体の負担で比較してください。
専用スマートフォンアプリは最初から必要ですか?
必ずしも最初から必要ではありません。まずスマートフォン対応のWeb予約で利用率や会員の困りごとを確認し、プッシュ通知、端末機能、会員証、入退館など、アプリでなければ解決できない要件が明確になった段階で追加する方法があります。アプリを初期から開発する場合は、iOS・Androidの開発、ストア審査、OS更新、保守を含むため、初期費用と継続費用が増えます。
既存の会員管理システムと連携できますか?
API、CSV、SSOなどの接続方法が提供されていれば連携できる可能性があります。ただし、会員情報を参照するだけか、予約・出席・決済結果を双方向で同期するかで工数が変わります。会員ID、契約状態、退会日、利用可能回数、エラー時の再処理を確認し、既存システム側の接続費や仕様変更費も含めて見積もりを取ってください。
まとめ

フィットネスクラブ向けレッスン予約システムの費用は、予約だけなら初期0〜10万円程度・月額0〜3万円程度、会員管理や業界パッケージなら初期15〜100万円程度、セミオーダーなら初期300〜800万円程度、スクラッチなら初期800〜1,500万円程度が目安です。多店舗、アプリ、高負荷、基幹連携、厳格なセキュリティまで含める場合は、1,500万〜3,000万円超も想定します。
費用は機能ではなく業務範囲で決める
重要なのは、安いサービスを選ぶことではなく、自社の会員制度と現場の課題に合う方式を選ぶことです。公開料金は下限を知る材料として使い、初期費用、月額、決済、店舗追加、データ移行、保守、研修を含む3年TCOで比較します。まず現状業務とデータを棚卸しし、1店舗・数クラスのPoCで効果を測ると、必要な開発範囲を絞りやすくなります。
見積もり前に予約ルールと成功指標を整理する
見積もりを依頼する前に、会員プランごとの予約可否、定員、受付開始、キャンセル待ち、振替、無断欠席、決済、既存システム連携を整理し、導入後に測るKPIを決めてください。開発会社には、標準機能でできること、追加開発が必要なこと、対象外の作業、保守の範囲を分けて提示してもらいます。費用と現場の使いやすさを同時に確認することが、長く定着する予約システムにつながります。
▼全体ガイドの記事
・フィットネスクラブ向けレッスン予約システム開発の完全ガイド
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>


株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
