FORTRANのシステムを発注・外注するなら、言語を書ける会社を探すだけでは不十分で、計算結果の精度と再現性、既存資産の引き継ぎ、周辺業務まで含めて委託範囲を定義することが成功の条件です。
本記事では、FORTRANのシステム開発を外部へ依頼する方法を、発注形態の選択、RFPと要件整理、契約形態、費用相場、委託先選定、見積比較、開発後の保守まで順番に解説します。FORTRAN 77などの既存資産を残すのか、再コンパイルするのか、Web画面やクラウドへ段階的に移すのかを判断するための実務的な考え方も確認できます。
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FORTRANのシステム発注・外注で最初に決めること

FORTRANのシステムは、入力画面や帳票だけでなく、数値計算エンジン、ライブラリ、バッチ、データ形式、実行環境、結果の判定ルールまで含む仕組みです。発注前に「何を作るか」だけでなく「何を変えてはいけないか」を明確にすると、安さだけで委託先を決める失敗を防ぎやすくなります。
発注の目的を業務成果で定義します
目的は「FORTRANを新しい言語に変える」ではなく、「設計計算を止めずに新しいOSへ移す」「計算担当者がWeb画面から条件を入力できるようにする」「計算待ち時間を短縮する」など、業務成果で定義します。言語変換を目的にすると、画面は新しくなっても、丸め処理や境界条件などの重要な業務ルールが抜ける可能性があります。経営層には、停止できる時間、利用者数、計算件数、保守費用、担当者の引き継ぎといった指標で説明すると、投資判断につなげやすくなります。
計算結果と再現性の合格基準を決めます
FORTRANの外注では、画面が表示されて処理が完了すれば納品できるとは限りません。旧環境と新環境へ同じ入力を与えたとき、結果を完全一致させるのか、工学的に許容できる誤差の範囲で認めるのかを決める必要があります。通常値だけでなく、境界値、異常値、欠損値、最大規模のデータを「ゴールデンデータ」として用意し、入力、出力、実行環境、コンパイラ、オプション、判定者を記録します。安全率や規制対応に関係する計算では、許容誤差の根拠と承認者をRFPに書くことが重要です。
発注形態はどのように選びますか?

発注形態は、現状がどれだけ整理されているか、成果物を固定できるか、専門人材をどこまで確保したいかで選びます。FORTRANの移行では、最初から本開発を一括発注するより、調査・PoCで不確実性を減らし、その結果をもとに本開発を契約する段階発注が適しています。
調査・PoCを先に依頼する段階発注
ソースコードや実行環境が不明、仕様書が不足している、過去の出力しか正解データがない場合は、現状調査とPoCを独立して発注します。調査では、ソース、コンパイラ、OS、ライブラリ、入出力形式、ジョブ、外部連携、運用手順を棚卸しします。PoCでは代表ケースを新環境で実行し、コンパイルの難所、計算差異、処理性能、移行候補を確認します。リサーチノートの目安では、3〜10人月、約300万〜1,500万円、1〜3か月程度ですが、これはFORTRAN固有の定価ではなく、対象範囲から算出する推定レンジです。
成果物を固定できる部分の請負発注
要件、対象範囲、受入基準、納期、成果物を明確にできる部分は、請負契約で依頼しやすくなります。たとえば、計算エンジンの特定モジュールの再コンパイル、入力画面の追加、帳票の刷新、APIの開発などです。ただし「計算結果を完全一致させる」とだけ書くと、浮動小数点や並列実行の差異をめぐって争いが起きます。対象ケース、許容誤差、再現条件、テスト件数、未達時の扱いまで成果物と受入条件に分けて記載します。
専門人材を確保する準委任・ラボ型発注
要件が変わりやすい、古いコードを読みながら業務部門と仕様を固める、社内にFORTRANとHPCの知見を蓄積したい場合は、準委任契約やラボ型の体制が候補になります。稼働時間や体制を確保し、調査・設計・レビュー・実装を優先順位に応じて進められる一方、成果物と納期が自動的に保証される方式ではありません。発注側のプロダクト責任者、業務担当者、受入担当者を置き、月次で成果と残課題を確認する運用が必要です。
RFPと要件整理では何を伝えますか?

RFPは、開発会社に見積りを依頼するための資料であると同時に、発注側が自社の業務とリスクを整理するための資料です。FORTRANの案件では、機能一覧だけでは工数を見積もれません。ソースと実行環境、計算の正解データ、周辺システム、性能、セキュリティ、将来の保守までまとめて提示することで、会社ごとの前提がそろい、比較可能な見積りになります。
現行資産と依存関係を一覧にします
RFPには、FORTRANのバージョン、固定形式か自由形式か、ソース行数、コンパイラ名とバージョン、OS、CPU、数値計算ライブラリ、CやCOBOLのサブルーチン、ジョブ管理、入力ファイル、出力帳票を記載します。COMMONブロック、暗黙型、非標準拡張、文字コード、固定長ファイル、外部DLLや共有ライブラリがある場合も明示します。分からない項目は空欄にせず「調査対象」と書き、受注者が調査する場合の費用と期間を別枠で見積もらせます。
機能要件を計算業務の流れで書きます
機能要件は「入力画面を作る」ではなく、「設計担当者が材料条件と荷重条件を入力し、妥当性エラーを確認し、計算を実行し、結果を承認し、帳票と元データを保存する」のように業務の流れで書きます。入力項目、単位、初期値、必須・任意、異常値の扱い、計算式の選択、再実行、取消、結果の版管理、帳票出力まで整理します。ExcelやCSVで前処理している場合は、その手作業も業務機能として含めることが大切です。
非機能要件と納品物を具体化します
非機能要件には、処理時間、同時実行数、計算ノード、稼働時間、バックアップ、障害復旧、認証・権限、監査ログ、脆弱性対応、データ保存期間、クラウドやオンプレミスの制約を含めます。納品物は実行ファイルだけでなく、ソースコード、ビルド手順、環境定義、ライブラリとライセンス一覧、テスト仕様書、旧新結果比較表、操作マニュアル、運用・復旧手順、既知の制約、引き継ぎ資料まで指定します。将来別会社へ保守を移せる状態を納品基準にすると、ベンダーロックインのリスクを下げられます。
FORTRANのシステム開発を外注する手順

外注の進め方は、候補会社を探して見積りを取り、安い会社へすぐ発注する流れではありません。発注側の体制を整え、RFPを配布し、提案と見積りの前提をそろえ、調査・PoCで技術リスクを確認し、本開発と受入れへ進めます。各段階の判断条件を決めておくと、問題が発生した際に計画を修正しやすくなります。
候補会社を技術領域と体制で絞り込みます
候補会社は、FORTRANの経験だけでなく、レガシー移行、数値計算、HPC、Web・API、データベース、業界知識、運用保守の組み合わせで探します。公開事例として、日立にはVOS1上の技術計算FORTRAN資産をオープンシステムへ移行した事例があり、川重テクノロジーには耐震設計プログラムをホスト・UNIXからWindows PCへ移植した事例があります。事例が自社案件と完全に一致するとは限らないため、問い合わせ時には担当者の経験、再現性検証の方法、対応できるコンパイラ、ソースの権利と納品範囲を確認します。
提案書と見積りの前提をそろえます
各社へ同じRFP、同じ代表データ、同じ質疑回答を渡し、見積りの対象をそろえます。提案書では、移行方式の理由、対象外範囲、前提条件、リスク、体制、工程、テスト方法、受入基準、保守費用、発注側に必要な作業を確認します。極端に安い見積りは、調査・テスト・ドキュメント・移行支援が含まれていない可能性があります。総額だけでなく、工程別の人月、役割別の単価、再委託の有無、追加費用の条件まで比較します。
受入れと運用移行を契約時から設計します
受入れでは、機能テストに加えて、旧新結果の比較、許容誤差、性能、バッチの再実行、障害復旧、権限、ログ、バックアップ、利用者受入れを確認します。旧システムをすぐ停止せず、一定期間は並行稼働または参照可能にして、差異が出たときに入力、コード、コンパイラ、環境、データ変換のどこに原因があるか追跡できるようにします。操作教育、問い合わせ窓口、障害時の一次切り分け、保守会社への引き継ぎも本番移行の作業として見積もります。
FORTRAN外注の契約形態はどれを選びますか?

契約形態は、調査・要件定義の不確実性と、納品物を固定できる度合いを基準に決めます。FORTRANのシステムでは、調査段階を準委任、本開発のうち仕様が確定した部分を請負、保守と改善を準委任にする組み合わせが現実的です。契約名称だけで判断せず、成果物、作業範囲、責任分界、知的財産、変更手続き、検収、再委託、秘密保持を確認します。
準委任契約は調査や変化の多い工程に向きます
準委任は、専門家が調査や設計、レビュー、開発支援を行うことに対して、稼働や業務を委託する契約です。現行資産を読み解きながら要件が変わる工程、社内の業務担当者と仕様を詰める工程、HPCの性能改善を試行する工程で使いやすくなります。一方で、期待する成果を曖昧にすると作業時間だけが消化されます。月次の成果物、残課題、次月の優先順位、稼働実績、品質指標を合意し、発注側の意思決定を止めない体制にします。
請負契約は受入条件を固定できる工程に向きます
請負は、決められた成果物を完成させ、発注者が検収する工程に向きます。画面、API、データ移行ツール、特定モジュールの移植など、完成条件を明確にできる単位へ分割すると、責任範囲を整理しやすくなります。計算結果の差異が環境変更で発生する可能性がある場合は、受入テストの入力セット、比較方法、許容値、未達時の追加対応、仕様変更の扱いを契約書や個別契約に反映します。
FORTRANのシステム外注費用・相場はいくらですか?

FORTRANのシステム開発に一律の公開価格はほとんどありません。ソースの量よりも、依存関係、計算結果の検証、入出力と周辺システム、移行データ、性能、セキュリティ、運用引き継ぎの範囲で費用が変わります。以下は、リサーチノートで参照したJUAS「ソフトウェア・メトリクス調査2025」の単価情報と想定工数から作る概算であり、個別案件の確定価格ではありません。
調査・移植・刷新の費用レンジ
現状調査・資産棚卸し・PoCは、3〜10人月、約300万〜1,500万円、1〜3か月程度が目安です。画面や外部連携が少ない再コンパイル・PCまたはLinux移植は、10〜30人月、約1,000万〜4,300万円、3〜8か月程度のレンジで検討します。UI、データベース、帳票、認証、バッチ、データ移行、性能試験まで含む中規模刷新は、30〜100人月、約3,000万〜1億4,400万円、6〜18か月程度が目安です。
大規模な基幹・HPC・複数工場システムで、複数言語、メインフレーム、リアルタイム連携、厳格な精度保証、24時間運用を含む場合は、100〜500人月、約9,600万〜7億2,000万円、1〜3年程度またはそれ以上のレンジになる可能性があります。いずれも、JUAS調査の参考単価であるスクラッチ開発の加重平均96万円/人月、パッケージ利用開発の144万円/人月などを基準にした試算であり、FORTRANの市場価格を断定するものではありません(出典: JUAS「ソフトウェア・メトリクス調査2025」、2025年)。
見積りに含める費用と別建てにする費用
見積りは、要件定義、資産解析、設計、計算エンジンの移植または再実装、画面・API、データベース、帳票、外部連携、テスト、データ移行、教育、運用引き継ぎに分けます。別建てにしやすい費用は、商用コンパイラや数値ライブラリのライセンス、HPCサーバーやGPU、クラウドの計算・ストレージ・転送費、監視、セキュリティ診断、現地試験、旧環境の延命費用です。クラウドHPCは初期費用を抑えやすい一方、ジョブ数や計算時間が増えると従量費が変動するため、月次上限と利用量の監視を設けます。
保守・運用費は初期開発費と分けて確認します
保守契約には、障害対応、問い合わせ、軽微な改修、コンパイラやOSの更新、脆弱性対応、バックアップ確認、性能監視、HPCリソースの管理、定期的な結果検証を含めるか確認します。業務システム全般では、保守費用を初期開発費の15〜20%程度とする目安が見られますが、FORTRANのように希少な専門人材を専任で確保する案件では上振れする可能性があります。年間費用を単に割合で置かず、対応時間、対象環境、月の作業時間、緊急対応、契約外作業の単価を分けて見積もります。
委託先の選定と見積比較で見るポイント

委託先を選ぶときは、FORTRANの記述経験だけでなく、計算業務を安全に引き継ぐ能力を見ます。提案書の見栄えや総額では判断せず、代表ケースを使った検証方法、難しい資産への向き合い方、発注側への説明力、納品後の保守体制を確認します。候補会社には同じ質問をし、回答を記録して比較できる状態にします。
言語・数値計算・移行の実績を確認します
確認する技術要素は、FORTRAN 77・90・95・2003・2008などの規格、固定形式、非標準拡張、CやCOBOLとの連携、BLAS・LAPACK、OpenMP・MPI、CPUベクトル化、GPUオフロード、Linux・Windows・メインフレーム、Web API、データベースです。Intelの2025.3公式ドキュメントでは、従来型のIntel Fortran Compiler Classic、つまりifortは2024.2のリリース後に終了し、LLVMベースのifxへの移行が推奨されています。ifortを使っている案件では、候補会社に移行経験、警告・非標準拡張への対応、旧新の結果比較を質問します(出典: Intel「Fortran Compiler Developer Guide and Reference」、2025年)。
見積りは工程・人月・前提条件を分解して比較します
見積り比較では、総額、期間、体制、工程別人月、単価、成果物、対象外、リスク対応費、再委託費、ライセンス費、保守費を横並びにします。特に、現状調査とテストが何人月あるか、発注側の作業が何人月として見込まれているかを見ます。工程を極端に短くした提案は、検証やレビューを削っている場合があります。JUASの調査事例でも、外部委託先の工数・工期の妥当性確認や、要件・設計・テスト・移行計画の節目確認にメトリクスを使っています(出典: JUASソフトウェアメトリクス調査、2025年)。
保守・セキュリティ・引き継ぎの質問をします
「担当者が退職した場合に誰が保守するか」「ソースとビルド環境を発注者が保有できるか」「第三者が再ビルドできるか」「脆弱性が見つかった場合の対応時間は何時間か」「クラウド上のデータ保管場所と削除方法は何か」を確認します。生成AIをコード解析やリファクタリングに利用する提案では、入力データを学習に使わない設定、生成コードの人手レビュー、ライセンス確認、計算結果の検証記録を契約上のルールにします。NTT DATAも、Fortranを含むレガシーアプリについて、全面的な置換ではなく、コード解析・性能改善・セキュリティ強化・データ連携を段階的に進める考え方を紹介しています(出典: NTT DATA「Generative AI: A Transformative Force in Legacy App Modernization」、2025年)。
クラウド・HPCを含む発注で注意すること

FORTRANの計算処理をクラウドHPCへ移すと、必要なときだけ多並列・大容量メモリ・GPUなどを使える可能性があります。ただし、クラウドへ移せば自動的に安く速くなるわけではありません。データ転送、ライセンス、ネットワーク、並列化、機密性、計算ノードの確保、従量課金、障害時の再実行をRFPへ含め、オンプレミスとの比較を行います。
計算量と費用を管理できる設計にします
クラウドHPCでは、1ジョブあたりのCPU時間、GPU時間、メモリ、ストレージ、データ転送量を把握できるようにします。ジョブの自動停止、アイドルリソースの解放、部署別の予算上限、利用量アラート、結果データの保存期間を設けると、予算超過を防ぎやすくなります。CTCが提供するRescale ScaleXは、HPC向けの従量課金で、Webブラウザからジョブを投入でき、通信経路とストレージを暗号化し、SOC2・ITAR・CSAの認証を取得していると説明されています。ただし自社データや契約条件への適合は個別に確認します(出典: 伊藤忠テクノソリューションズ「Rescale Platform」、確認日2026年8月)。
性能改善と精度維持を別々に検証します
並列化やGPUオフロードでは、処理時間の短縮だけでなく、実行順序の変化による浮動小数点の差異を確認します。まず逐次実行で旧新結果を比較し、次にOpenMPやMPIなどの並列化を適用し、各段階で精度と処理時間を記録します。許容誤差を満たしても、再実行ごとに差が広がる、異常値を見落とす、ログが残らない場合は本番運用へ進めません。性能目標、精度目標、実行ログを受入条件に分けて評価します。
FORTRANの外注で起きやすい失敗と対策

失敗の原因は、FORTRANを使ったこと自体よりも、発注前の不確実性を見積りと契約へ反映していないことにあります。計算結果を守る責任、仕様書にない現場ルール、古い環境の再現、引き継ぎと保守を発注者と受注者のどちらが担うかを曖昧にしないことが重要です。
全面Rewriteを先に決めてしまう失敗
Java、C#、Pythonなどへ全面的に書き換えると、保守しやすい構成になる可能性がありますが、計算ロジックを再実装し、数値結果を検証する工数が大きくなります。日立の栗本鐵工所事例では、VOS1上の技術計算FORTRAN資産をオープンシステムへ移行し、川重テクノロジーの耐震設計プログラム移植事例でも、アルゴリズムを変更せずに計算差異を従来比1%以内に抑えています。自社でも、再コンパイル、ラッパー化、UI刷新、部分再構築、全面Rewriteを比較してから方式を決めます。
最安値だけで決めてテストが不足する失敗
安い見積りが悪いとは限りませんが、調査、結果比較、受入テスト、文書化、教育が削られていないかを確認します。費用差が大きい場合は、同じRFPに対して工数、工程、体制、対象外、リスク予備費を分解し、差の理由を質問します。発注者側の業務担当者が何時間参加する必要があるかも確認し、社内の負担を含めた総コストで判断します。
FORTRANのシステム発注・外注でよくある質問

FORTRANの発注では、「古い言語でも依頼できるか」「移行すべきか」「いくらかかるか」「何を準備すべきか」という質問が多くなります。ここでは、発注前に判断しやすいように、結論から回答します。
FORTRANのシステムを開発・移行できる会社はありますか?
あります。ただし、「FORTRANを書ける会社」ではなく、既存コードの調査、数値計算の検証、周辺システム連携、クラウドまたはHPC、運用保守まで対応できる会社を選ぶ必要があります。候補会社には、対象コンパイラ、FORTRAN 77や非標準拡張への対応、旧新結果の比較方法、ソースとビルド環境の納品範囲を確認します。
FORTRANはJavaやPythonへ書き換えるべきですか?
必ずしも書き換える必要はありません。計算ロジックが安定していて、課題がOSや画面、連携、保守人材にあるなら、再コンパイル、リホスト、ラッパー化、UI刷新で解決できる可能性があります。全面Rewriteは、将来の機能追加や保守性に明確な効果があり、旧新の計算結果を検証する期間と予算を確保できる場合に選びます。
FORTRANのシステム外注費用はどのくらいですか?
現状調査・PoCは約300万〜1,500万円、再コンパイルや小規模移植は約1,000万〜4,300万円、中規模刷新は約3,000万〜1億4,400万円が推定レンジです。大規模な基幹・HPC案件は1億円未満から数億円以上まで幅があり、対象範囲と検証要件で変動します。これらはJUASの人月単価を参考にした試算であり、コンパイラ・ライセンス、計算基盤、クラウド、データ移行、保守は別費用になる場合があります。
RFPがなくても開発会社へ相談できますか?
相談できます。仕様書やソースが不足している場合は、最初から本開発の見積りを求めず、現状調査とPoCの提案を依頼します。最低限、現在の利用目的、利用者、計算の入力と出力、稼働環境、困っていること、停止可能な時間、過去の代表的な入力と出力を伝えると、調査範囲と次の判断材料を作りやすくなります。
まとめ

FORTRANのシステムを発注・外注するときは、言語の新しさや見積りの安さだけで委託先を決めないことが重要です。まず、現行資産、計算業務、入力・出力、正解データ、実行環境、周辺連携、保守課題を棚卸しし、計算結果の再現性と許容誤差を合意します。
最初は調査・PoCを発注し、判断材料を作ります
仕様書や担当者が不足している場合は、3〜10人月程度の調査・PoCを独立発注し、再コンパイル、リホスト、ラッパー化、部分再構築、全面Rewriteを比較します。本開発では、RFPに機能要件だけでなく、性能、精度、ログ、バックアップ、セキュリティ、納品物、引き継ぎを含め、同じ前提で複数社の見積りを比較します。発注側にも業務責任者と受入担当者を置き、旧新比較と利用者承認を行える体制を整えると、計算業務を止めずに段階的な刷新を進めやすくなります。
計算結果を守りながら保守できるパートナーを選びます
FORTRANのシステム開発は、画面やコードを納品して終わるプロジェクトではありません。計算結果の説明可能性、再現性、処理性能、監査可能性、障害復旧、将来の引き継ぎまで含めて成功を定義し、技術と業務の両方を理解するパートナーへ依頼することが、長期的な運用の安定につながります。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
