運賃請求管理システム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

運賃請求管理システムの開発会社は、運行実績と荷主別の運賃ルールをひも付けて、請求金額の根拠まで確認できるかで比べます。

株式会社riplaと運送業向けの実在企業5社、計6社を、得意領域と確認事項とともに紹介します。クラウド導入と個別開発の違い、費用の考え方、発注前の質問も整理します。

▼全体ガイドの記事
・運賃請求管理システム開発の完全ガイド

  • 主要な管理対象と運用範囲の確認
  • 既存業務・連携・導入後の定着条件の確認

運賃請求管理システムのパートナー選びが重要な理由

運賃請求管理システムのパートナー選び

運賃請求管理システムの成否は、請求書を出せるかより、請求前のデータが正しくつながるかで決まります。

運賃請求は、一般的な請求書発行だけでは解決しにくい業務です。受注内容や配車、実際の走行距離などを確認し、荷主ごとの締日や帳票形式に合わせて請求する必要があります。

待機時間や荷役も、請求前に確認しておく項目です。加えて、燃料サーチャージや傭車への支払も、確認の対象になります。

候補会社を比べるときは、会社の知名度や画面の見た目よりも、運送業務の例外処理を要件として整理できるかを見ることが大切です。

適切なパートナー選定が成否を分ける理由

運賃の計算には、距離や重量以外の条件が多く関わります。荷主別のタリフや車格、最低保証に加えて、時間帯や休日でも条件が変わります。さらに、燃料サーチャージや待機料、荷役料が加わり、再配達や納品先ごとの特約も重なります。

運賃表を登録できても、実績と請求明細を突合できなければ、入力漏れや過少請求を見つける作業は残ります。そのため、開発会社には、金額をどの画面で修正できるかに加えて、修正前後の値と承認者を残せるかを質問します。請求確定後の訂正の扱いや、運転日報や納品証跡へ戻れるかも、あわせて聞いておきます。

特に、業務知識とデータ設計の両方を持つ会社なら、現場の例外を際限のない個別対応にせず、標準ルールと例外ルールに分けて設計しやすくなります。

発注前に確認すべきポイント

まず、対象範囲を「請求管理だけ」「受注から請求まで」「配車・運行・会計まで」の3段階で区切ります。利用拠点や車両数、ドライバー数、荷主数を一覧にします。月間請求件数や締日も一覧に加えておくと、候補会社へ同じ条件で相談できます。

そのうえで、既存の会計・販売管理・デジタコ、ETC、電子請求サービスも一覧に加えます。費用は、月額よりも総額で比べることが重要です。その総額には、初期設定やマスタ移行、帳票の追加を含めます。

APIやCSV連携、研修、保守に加えて、サポート時間や解約時のデータ返却も、総額の対象にします。期間の目安は、標準的なクラウドなら1〜3か月、連携や教育を含めると3〜6か月、個別開発なら9〜18か月程度です。ただし、大きく左右するのは、機能数よりも対象拠点とデータ移行の範囲です。

ポイント

運賃請求では、請求前のデータが実績とつながるかで成否が分かれます。候補を比べるときは、例外処理を要件として整理できるかを見てください。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。

営業や顧客、生産、販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があります。そのうえで、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

運賃請求管理では、受注から入金までのデータを一貫して設計する必要があります。業務担当者の使う画面と、経営者が見る採算情報も、同じデータから作ります。

riplaは、現行業務をヒアリングしてMUSTとWANTを分け、現場が使い続けられる入力負担と管理者が確認したい情報のバランスを整理する相談先として期待できます。

請求金額の自動計算は、標準の運賃計算と承認が必要な例外処理を分けて進めることが大切です。荷主別の運賃表や待機料、付帯作業、傭車支払を要件に落とし込み、会計連携や権限、変更履歴も整理します。そのうえで、1拠点・1荷主・1締めサイクルのPoCから始める進め方が適しています。

得意領域・実績

既存の請求ソフトや配車表、会計、販売管理などが分断され、どこから手を付けるべきか決めにくい企業に向いています。運送業専用パッケージでは業務の差分を吸収しにくい場合や、荷主・拠点ごとに異なる業務を共通化したい場合は、現状分析から相談するのがよいでしょう。

提案時には、要件定義や画面設計、連携の範囲と、テストや教育、稼働後の改善を、どこまで誰が受け持つかを確かめます。

特に、請求確定後の訂正や手作業での臨時加算をデモで示してもらうと、実務への適合性を判断しやすくなります。データの出力や障害時の手運用も、あわせて見せてもらいます。

ポイント

業務の整理から開発まで一気通貫で相談したい企業は、標準の運賃計算と例外処理を分けて設計できるかを、提案時に確かめるとよいでしょう。

株式会社イクソル|公開価格を起点に配車・請求・支払を連動

株式会社イクソルの運送業向け請求システム

株式会社イクソルは、運送業向けの「ComTruck System」を提供している会社です。公式サイトでは、配車や日報、月報などをクラウドで出力できる構成を案内しています。請求書や支払明細書も、その構成に含まれます。

請求だけでなく、配車登録から売上や支払までを同じデータで管理したい企業が比較しやすい候補です。

特徴と強み

ComTruck Systemは、一般貨物事業者と軽貨物事業者の双方の運用を意識したサービスです。公式ページでは、Light Editionが月額11,000円、ほかに月額33,000円と52,800円のプランが案内されており、公開価格を起点に検討しやすい点が特徴です(出典:株式会社イクソル「運送業の業務効率化システムはIXOL」、2026年閲覧)。

ただし、個別プログラムや追加連携は別見積もりになるため、標準機能と追加費用の範囲を分けて見ます。請求業務では、荷主ごとの締日や請求書の様式をどこまで設定できるかを見ておきます。運賃・立替・割増の明細や、協力会社への支払明細も、設定できる範囲に入るかを確かめます。

車両数が少なく、まず配車と請求の二重入力を減らしたい企業は、実際の1か月分の運行データを持ち込み、入力から請求書出力までを確認すると導入後の差分を把握しやすくなります。

得意領域・導入時の確認事項

公開料金を見ながらクラウド型の費用感をつかみたい小規模から中規模の運送会社、請求と支払をまとめて管理したい企業に向いています。

料金プランでは、ユーザー数や拠点数、帳票の追加の条件が分からないことがあります。データ移行や電話サポートについても、条件が見えにくい場合があります。そのため、見積時に利用範囲をそろえて比べます。

月額が安くても、Excelでの補正や別システムへの再入力が残れば、運用全体の費用対効果は下がります。そのため、荷主別の運賃表を何種類登録できるか、待機料や付帯作業を明細として出せるかを質問します。請求確定後の訂正履歴を確認できるか、会計ソフトへどの形式で出力できるかも聞きます。

ポイント

公開価格を起点に比べたい企業は、標準機能で足りない範囲と別見積もりになる連携を分けて見ておくと判断しやすくなります。

株式会社ナブアシストの運送販売クラウド

株式会社ナブアシストは、一般貨物・陸送業向けの「Navisia運送販売クラウド」を提供している会社です。

公式サイトでは、受注・配車から請求・収支までをまとめて扱う運送販売プラットフォームとして案内しています。一般貨物と陸送の専用モデルも用意しています。

紙やExcelに分散したデータを、運送業の業務に合わせてまとめたい企業の候補です。

Navisia運送販売クラウドは、運送業向けに多様な運賃表や自動計算を備えるほか、デジタコ連携やインボイス対応、実運送体制管理簿なども案内しています。機能の多さよりも、自社の荷主別単価や距離・重量・車格ごとの条件が、実際の請求フローに合うかを見ることが大切です。最低運賃や、待機や荷役の登録方法も含めて確かめます。

2025年に公開された製品リリースでは、紙やExcelで行っていた配車・請求・経費管理を一つにまとめることで、事務作業を約30%削減する方向性が示されています。これは導入企業ごとの実測値ではなく、製品説明上の効果です(出典:株式会社ナブアシスト「Navisia運送販売クラウド」製品リリース、2025年)。自社でも同じ効果が出るかは、締め作業時間や二重入力回数を導入前に測っておく必要があります。

配車や売上、請求、収支を一つの販売管理基盤で扱いたい一般貨物・陸送事業者に向いています。

既存の紙・Excel運用から段階的に移行する場合は、最初に対象拠点と荷主を絞ります。そのうえで、運賃マスタの登録や日報入力から始め、請求確定と収支確認まで順に操作を検証します。

問い合わせでは、荷主別や車両別、ドライバー別の収支を、どの単位で確認できるかを聞きます。デジタコや会計への連携が標準か追加か、既存データをどの形式で移行できるかも確かめます。運賃表の自動計算が便利でも、例外的な値引きや追加料金の承認フローが別管理になると、請求の根拠が分散するため注意が必要です。

株式会社ファーストオーダー|見積から請求・収支までを一元管理

株式会社ファーストオーダーのTRUCK-FORCE

株式会社ファーストオーダーは、運送業向けオールインワンパッケージ「TRUCK-FORCE」を提供している会社です。

公式サイトでは、見積や受注、配送依頼、配車を一つのシステムで扱う構成として説明しています。荷積降実績や勤怠からは、請求計算や請求書送付、収支までつながるとされています。

配車担当者、運行管理者、経理担当者が別々の台帳を使っている企業にとって、業務のつながりを検討しやすい候補です。

特徴と強み

TRUCK-FORCEは、見積から配達完了までのステータスを把握し、取引先別や車両別、ドライバー別の損益を確認できる構成を示しています。請求額に加えて、売上と運行コストを案件単位で見たい企業では、請求管理を採算管理につなげられるかが重要です。運賃の計算根拠と、燃料・高速代・外注費などの原価を、同じ案件番号で追えるかを確かめます。

また、定期配送とスポット配送の両方に対応することが公式情報で案内されています。日々の配送依頼が追加・変更される会社では、配車変更が請求計算に反映されるタイミングや、配達完了の証跡、未完了案件の扱いをデモで確認します。ただし、請求書送付まで一つのシステムで扱えても、荷主別の明細や取引先独自のCSVが必要な場合は、帳票追加の費用が発生する可能性があります。

得意領域・導入時の確認事項

見積や受注の段階から収支を見られるようにし、配車計画と請求を切れ目なく運用したい運送会社に向いています。経営者が「売上は増えているのに利益が残らない」原因を荷主・車両・ドライバー別に確認したい場合も、収支機能の粒度を確かめる価値があります。

料金は公式ページで詳細条件を確かめる必要があるため、RFPを渡して見積もりを依頼します。RFPには、車両数や拠点数、利用者数を盛り込み、請求件数や連携対象も含めます。

国土交通省の車検証閲覧サービスとのAPI連携や、勤怠・デジタコ関連の機能も案内されています。ただし、運賃計算で使うデータの出どころや、連携エラー時に誰が再処理するかまで確かめておくことが大切です。

株式会社E-Tra|複数デジタコと請求・原価を統合するクラウド

株式会社E-TraのE-Tra Cloud

株式会社E-Traは、運送業特化の「E-Tra Cloud」を提供する会社です。

公式サイトでは、車両や配送、点呼、安全を一つのクラウドで扱う構成を案内しています。会計や人材も、同じクラウドに含まれます。そのうえで、受注から配車・運行・請求までを一気通貫で管理する流れを示しています。

運賃請求だけでなく、運行原価や監査帳票、ドライバー管理をまとめて改善したい企業の候補です。

特徴と強み

E-Tra Cloudの公式情報では、導入企業数850社以上、管理車両数6万台以上、4社のデジタコメーカーに対応すると説明されています(出典:株式会社E-Tra「E-Tra Cloud」、2026年閲覧)。

複数メーカーのGPSデータを一画面にまとめ、日報や配送原価計算から請求、監査帳票までつなげる構成です。この構成は、拠点や車両が増えた企業で検討しやすい特徴です。デジタコの自動取込は入力負担を下げる一方、車両マスタやドライバーマスタが一致しない場合は、請求対象を誤る原因にもなります。

導入前に、出発・到着時刻や走行距離、給油のデータが、どのキーで運行案件や請求明細に結び付くかを確かめます。ETCや納品完了の情報も、結び付け方を見ます。通信断や再送、重複データが発生したときの処理も、重要な確認事項です。

得意領域・導入時の確認事項

車両台数や拠点が多く、デジタコのメーカーが混在している企業、請求だけでなく運行・安全・原価を一つのダッシュボードで見たい企業に向いています。公式サイトでは30以上の機能モジュールと段階的な利用開始も案内されています。そのため、最初から全機能を導入せず、請求と日報から始められるかを相談します。

確認時には、荷主別の請求書レイアウトやインボイスの記載を、具体的に質問します。傭車支払や会計仕訳、原価配賦の範囲も、あわせて聞いておきます。

導入企業数や管理車両数は、サービス規模を判断する材料になります。ただし、自社の運賃ルールや既存機器にそのまま適合する証明ではありません。実データを使った突合テストまで行うと、安全に進められます。

ポイント

デジタコのメーカーが混在する企業には候補になります。ただし、マスタが一致しないと請求対象を誤るため、データの結び付けを導入前に確かめてください。

五十鈴株式会社|重量物輸送に合わせたセミオーダー型の運行管理

五十鈴株式会社の次世代運行管理システムAIR

五十鈴株式会社は、重量物輸送などの現場に対応する「次世代運行管理システムAIR」を提供している会社です。

公式情報では、配車や運転日報、請求、売上・仕入れを連携する構成が案内されています。さらに、実走行距離や待機時間、荷役作業時間を記録し、運賃・請求へつなげる仕組みも示されています。

荷主別の複雑な明細や、運送以外の付帯作業を正確に請求したい企業の比較候補です。

特徴と強み

AIRの機能情報では、待機時間を画面上の操作で自動計算し、附帯作業の内容と時間を日報へ連結して荷主への請求につなげる仕組みが示されています。標準的な運賃に加えて、燃料サーチャージや高速道路料金を明細化したい企業では、請求額の根拠を説明しやすくなります。荷役や待機を明細化できるかも、判断材料になります。

運賃を見直すときは、距離だけでなく、車種や積載量、実走行距離の実績が要ります。荷待ちや荷役、帰り便などの実績も必要です。

五十鈴の公式記事では、GPSと連動した実績記録や、燃料サーチャージの計算根拠を請求書に明示する考え方も紹介されています。自社の運賃交渉に必要な指標を、どこまで収集できるかを確認します。

得意領域・導入時の確認事項

鋼材・重量物、共同配送、荷待ちや荷役が多い輸送、荷主との運賃交渉に実績データを使いたい企業に向いています。

AIRはセミオーダー型として紹介されています。そのため、標準機能で対応する範囲と、自社専用に設定・追加する範囲を分けて見ると、見積もりの不確実性を減らせます。

導入時には、待機が30分を超えた場合の料金や、作業内容の単位を確かめます。傭車先への支払や荷主別請求書の一括発行に加えて、GPSや日報データの訂正権限も見ておきます。重量物以外の業務でも利用できるかは案件ごとに異なるため、実際の運行パターンと請求サンプルを提示して適合性を判断します。

株式会社システムライフ|運賃計算を含む受託開発・導入事例に対応

株式会社システムライフの運送システム開発

株式会社システムライフは、運送システムの受託開発・導入事例を公開している会社です。公式の事例集では、配車・日報管理システム、運賃計算システム、運送パッケージ導入など9件の事例を案内しています。

既製システムをそのまま使うより、自社の業務をヒアリングして導入方法を検討したい企業の候補です。

特徴と強み

運送業務には、機械的な運賃計算では処理しにくい取引先固有のルールが残ります。システムライフが公開する導入事例には、運賃の自動計算と手計算を両立する構成があります。標準化できる部分と担当者が判断する部分を分ける考え方は、参考にできます(出典:株式会社システムライフ「LOGI-Cube導入で、運賃の自動計算と手計算を両立」、2026年閲覧)。

受託開発では、要件定義の品質が費用と納期に直結します。開発後の追加費用を抑えるには、運賃計算の式だけでなく、マスタの有効期間や請求締め後の修正も先に決めておきます。

請求書の再発行やデータ移行、障害時の復旧、保守の担当範囲も、同じ時期に決めておきます。

得意領域・導入時の確認事項

自社独自の運賃ロジックや、既存の配車・会計・販売管理との連携を含めて個別に設計したい企業に向いています。公式事例の数よりも、自社との近さを見ることが大切です。類似する車種や荷主数、締め処理、傭車の有無を伝え、どの事例の設計が参考になるかを確かめます。

見積もりでは、開発費だけでなく、ライセンスやクラウド基盤の費用を分けて示してもらいます。データ移行やテスト、教育、保守、機能追加の単価も、それぞれ示してもらいます。

パッケージを採用する部分と個別開発する部分について、どこまでを誰が受け持つかを契約前に確かめます。仕様書やソースコードを受け取れるか、解約時にデータを返してもらえるかも、契約前に押さえておきます。

運賃請求管理システムのパートナー選びのポイント

運賃請求管理システムの比較ポイント

6社は優劣の順位ではなく、適合の観点で比べます。請求特化に近いクラウドや配車・運行一体型、複数デジタコ統合、重量物向けセミオーダーや受託開発といった切り口です。

自社の業務範囲と導入時期を先に決めると、候補を絞り込みやすくなります。

実績と経験の確認方法

実績を見るときは、「運送業の導入実績がある」と書かれているかより、自社と似た業務を扱ったかを見ます。可能であれば、担当者へ匿名化した運転日報や請求書、運賃表、配車表を提示します。

一般貨物か軽貨物か、定期便かスポット便かを整理します。重量物か共同配送か、荷主別の運賃表が何種類あるか、傭車支払があるかも整理します。これらを、候補会社の事例と照合します。

正常な取引だけでなく、待機料の追加やキャンセル、再配達も含めて説明してもらいます。値引きや請求確定後の訂正を含めたシナリオで聞くと、営業資料には表れない対応力を確かめられます。

技術力と専門性の評価

技術面では、APIやCSVの仕組みだけでなく、データの重複排除や通信断からの再送を見ます。マスタの有効期間やログ、権限も確かめます。バックアップや復旧テストも見ておきます。

インボイス制度や電子帳簿保存法に対応する場合は、適格請求書の登録番号や取引年月日、取引内容を、帳票へ正しく出せるかを確かめます。税率ごとの金額・税額と相手先名称も、正しく出せるかを見ます(出典:国税庁「適格請求書の記載事項」、2026年閲覧)。

電子メールやWebサービスで請求書を受け渡す場合は、電子取引データの保存要件も設計に含めます。国税庁は、訂正削除防止や検索、画面表示、ダウンロード対応などの要件を案内しています。請求確定後の変更履歴や、取引年月日・金額・相手方で検索できる機能があるかを、デモと仕様書の両方で確かめておくと安全です。

プロジェクト管理体制の確認

運賃請求のシステム開発は、経理だけでなく、配車や運行管理の担当者も関わります。営業や経営層、ドライバーも関係します。

要件定義の責任者や現場の代表、データ移行の担当、問い合わせ窓口を決めてもらいます。週次の課題管理と承認手順も、提案書に明記してもらいます。

物流業務のデジタル化事例では、紙の運転日報と請求書の照合が2〜3日から2〜3時間に短縮された例が紹介されています。(出典:一般社団法人日本倉庫協会「中小物流事業者のための物流業務のデジタル化の手引き」、2026年閲覧)同資料では、3か月程度の移行期間や、本稼働後の並行利用を含む定着の進め方も示されています。自社でも、締め作業時間や差戻し件数、入力回数、未収残高をKPIに設定します。

ポイント

6社は優劣ではなく適合の観点で比べるものです。業務範囲と導入時期を先に決めておくと、候補を絞り込みやすくなります。

運賃請求管理システムについてよくある質問

運賃請求管理システムのよくある質問

運賃請求管理システムでよく聞かれるのは、費用、既製サービスと個別開発の選び方、インボイスや電子帳簿保存法への対応です。

請求件数と運賃ルールが標準化されているなら、クラウドが候補になります。独自ルールや複数システム連携が競争力に直結するなら、セミオーダーや個別開発を検討します。

運賃請求管理システムの費用相場はいくらですか?

請求管理に絞ったクラウドは、初期費用0〜150万円、月額1万円〜30万円超が一つの目安です。

配車・日報・運賃計算・請求まで含む総合クラウドは、初期50万〜300万円、月額10万〜50万円程度とされます。既存システムとの連携は追加300万〜1,500万円程度、個別開発は3,000万〜8,000万円程度です。ただし、これらはいずれも、公開情報と類似案件から整理した推定レンジで、正式見積もりではありません。

費用は、車両数や拠点数、帳票、運賃ロジック、移行範囲によって変わります。

クラウドと個別開発はどちらを選べばよいですか?

早期導入、法改正へのアップデート、標準的な受注・配車・請求を重視するならクラウドが適しています。

荷主ごとの独自帳票や複雑な運賃計算、共同配送、傭車精算が重要なら、クラウドの設定やAPI拡張、セミオーダー、個別開発を比べます。さらに、会計やデジタコとの深い連携を求める場合も、この比較の対象になります。

まず1拠点・1荷主でPoCを行い、標準機能で足りない差分を数値化すると判断しやすくなります。

インボイス制度と電子帳簿保存法に対応できますか?

対応可否は、サービス名だけでなく、適格請求書の記載事項と電子取引データの保存要件を、帳票・検索・変更履歴まで確かめて判断します。なお、国税庁の案内では、帳簿や請求書等は原則として7年間保存する必要があり、電子取引データは電子データのまま保存することが求められます。

自社の税務処理や取引形態に合うかは、税理士や社内の経理責任者にも確かめると安全です。

まとめ

運賃請求管理システムのまとめ

運賃請求管理システムは、請求書を作るだけでなく、請求金額の根拠を説明できる仕組みです。受注から配車、運行、納品までを、実績突合でつなぎます。そのうえで、運賃計算や請求、入金・支払、採算分析までを一つの流れにします。

自社の検討段階に合わせた6社の比較

株式会社riplaは、業務整理から個別要件に合わせた開発まで相談したい企業に向いています。

株式会社イクソルは公開価格を起点に配車・請求・支払を検討しやすく、株式会社ナブアシストは運賃表と運送販売の一体化、株式会社ファーストオーダーは見積から収支までの統合が特徴です。

株式会社E-Traは複数デジタコと運行・原価の統合、五十鈴株式会社は重量物や付帯作業を含むセミオーダー、株式会社システムライフは受託開発や導入事例を重視する企業の候補です。

最初の相談で伝える運賃ルールと実績データ

候補会社へ相談するときは、運賃表や請求書、運転日報を匿名化して準備します。配車表や荷主別の特約も、匿名化したうえで用意します。

月間請求件数や車両数、拠点数を伝えます。さらに、締め作業時間や手修正件数も示し、1拠点・1荷主でPoCを実施できるかを確かめます。

価格だけでなく、データ移行や連携、教育、保守を含めて比べます。障害時対応や解約時のデータ返却まで含めた比較が、導入後に使われるシステムにつながります。

▼全体ガイドの記事
・運賃請求管理システム開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。