学校・教育機関向け成績管理システム開発でおすすめの開発会社/ベンダー6選と選び方

学校の成績管理システムは、成績・学籍・出欠・帳票・年度更新・権限をつないで、校務に定着できるかどうかで比べるのが基本です。

そこで、riplaを含む6社を、公立小中・自治体、私立中高、通信制課程、個別開発の相談先に分け、費用や導入期間、データ移行、セキュリティの確認点とあわせて紹介します。

▼全体ガイドの記事
・学校・教育機関向け成績管理システム開発の完全ガイド

  • 成績入力・集計
  • riplaの支援領域
  • 学籍・出欠連携
  • 帳票・年度更新
  • 選定時の確認事項

学校・教育機関向け成績管理システムのパートナー選びが重要な理由

学校・教育機関向け成績管理システムを検討する担当者

成績管理システムは、テストの点数を保存するだけのツールとは性格が異なり、教務・校務の基盤になるものです。素点や平常点、観点別評価などを組み合わせ、欠席・遅刻や単位、所見も取り込みます。そのうえで、通知表や指導要録などへ正しく反映させます。

成績管理システムの選定では、画面の見た目より、学期末や年度末に正確な帳票を出せる業務設計を確かめる必要があります。

成績管理単体か、統合型校務支援かの判断

まず、今回解決したい範囲を切り分けておきます。成績入力と通知表の出力だけが課題なら、成績管理を中心に必要なアプリを選ぶ方法が合います。一方、Excelや紙で管理している学籍や出欠などを、進路や保護者通知までつなげたい場合は、統合型校務支援システムを前提に比較します。

小中高、私立校、専門学校、大学では評価方法や科目体系が異なるため、同じ「成績管理」でも必要な機能は変わります。

文部科学省は令和7年3月の教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインで、教育現場の実態を踏まえた情報セキュリティ対策を求めています。成績や出欠、学習履歴は個人情報に該当し得るため、製品の機能だけでなく、アクセス制御とログ取得、委託先管理、バックアップまで確かめることが大切です(出典:文部科学省「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」、令和7年3月)。

デモの前に確認する帳票と年度更新

比較の際は、営業資料の機能一覧よりも、実際の画面と帳票がどう動くかを重く見て判断します。そのため、自校の通知表や指導要録、調査書のサンプルを各社に渡し、評価式や観点別評価を再現できるかを確かめます。所見文字数やクラス替え、進級・卒業判定も、同じ形で試します。

さらに、旧年度のデータを残したまま新年度へ切り替えられるか、入力者・確認者・承認者を分けられるか、変更履歴を追えるかをデモで見ます。同じ質問票は最低でも3社以上に渡し、50人程度の同時アクセスや学期末の一括出力を想定した確認を行うと、導入後のギャップを抑えられます。

費用はライセンス料金だけでは比べられないため、見積もりは作業ごとに分けてもらいます。中心は、データの名寄せ、CSV移行、帳票カスタマイズです。そのほか、現地研修や並行稼働、保守も含めて見積もります。制度改定時の対応や障害時のサポートの範囲も確かめます。

ポイント

成績管理単体か統合型かを先に決め、デモでは自校の帳票を再現できるかで比べるのが目安です。費用は作業ごとの内訳で見ます。

株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

株式会社riplaのシステム開発支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。

営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。

特徴と強み

riplaの特徴は、既製の成績管理パッケージと比べながら、整理しにくい業務課題を要件定義の段階から一緒に言葉にできる点です。成績入力から保護者への通知まで、教務主任の確認や管理職の承認を含む流れを分解します。そのうえで、どこを標準機能で運用し、どこを個別開発するかを決められます。

学校独自の評価方法や既存システムとの連携がある場合も、業務全体を見て優先順位を付けられます。さらに、成績データを扱うシステムでは、画面を作るだけでなく、権限と変更履歴の管理、バックアップ、障害時の代替手順まで定着させる必要があります。

riplaに相談する際は、校種や生徒数、現在のExcelや旧システムを伝えます。そのうえで、必要な帳票、出欠・保健・LMSとの連携、将来の保護者ポータル構想もまとめておくと、開発範囲を検討しやすくなります。

得意領域・相談に向く教育機関

標準パッケージでは自校の運用に合わない学校、成績管理を起点に校務全体を段階的にデジタル化したい教育機関、複数の既存サービスを一つの業務フローにつなぎたい組織に向いています。特に、初期段階から将来の拡張まで含めたロードマップを作りたい場合は、受託開発会社としての相談先になります。

一方、すぐに利用できる学校向け製品を一校単位で導入したい場合は、次に紹介する専門ベンダーとの比較がおすすめです。riplaへの相談でも、最初から大規模なフルスクラッチ開発に限定せず、標準サービスとの連携や一部機能の開発から始められるかを確認します。

株式会社EDUCOM|公立小中学校・自治体の統合型校務支援

EDUCOMの統合型校務支援システムを検討する教育委員会

株式会社EDUCOMは、小中高等学校や教育委員会向けに、統合型校務支援システム「C4th」を提供する企業です。

公式サイトでは、学籍や成績、出欠などを含む学校支援システムとして、全国11,000校以上、600エリア以上で導入されていると案内しています(出典:株式会社EDUCOM「C4th」、令和7年3月時点)。

特徴と強み

C4thは、成績管理を単独で切り出すより、児童生徒の情報を学校内で共有し、教育委員会側で状況を把握する統合型の考え方が特徴です。成績や出欠、保健などを別々に入力する手間を減らせるため、学年・学級をまたいで情報を確認したい公立校や自治体と相性のよい候補です。

ダッシュボード機能については、2024年8月時点で100以上の自治体、5,000以上の小中学校で利用されていると発表されています(出典:株式会社EDUCOMニュースリリース、2024年8月)。また、近年はクラウド版やデータ連携、保護者連絡との接続も比較材料になります。

導入時には、自治体の標準仕様や学校間の権限分離、個人情報の閲覧範囲を確かめます。ログの保存期間や通信障害時の運用も確認します。C4thを候補にするなら、自校の通知表や指導要録が標準設定で出せるか、追加設定や帳票変更が有償になるかを問い合わせることが大切です。

得意領域・実績と確認したい点

公立の小中学校、複数校をまとめて運用する教育委員会、成績と出欠などを横断して児童生徒を見守りたい組織に適しています。導入校数や自治体での運用実績を重視する場合は、比較の軸になります。

学校独自の細かな評価式や私立校特有の科目・コース体系がある場合は、発注側が標準機能で吸収できる範囲を先に確認します。

費用や導入期間は、自治体の対象校数やネットワーク、データ移行によって変わります。研修や連携範囲も影響します。判断材料は導入校数だけにせず、同じ校種や同程度の学校規模の事例を見ます。あわせて、年度更新の方法、制度変更時のサポート、契約終了時にデータをどの形式で返却できるかを確認します。

ポイント

公立小中や自治体で複数校を統一して運用するなら候補になります。私立校独自の評価式や科目体系がある場合は、標準機能で吸収できるかを先に見極めるのが目安です。

株式会社システムディ|公開価格で比較しやすいSchool Engine

School Engineの料金と機能を比較する学校担当者

株式会社システムディは、学校向け校務支援システム「School Engine」を提供しています。

小中学校と高等学校向けに、学籍、出欠、成績を扱うサービスとして案内されています。健康観察や帳票のほか、進路、保護者への情報配信も扱えます。公開価格があるため、初期予算の目安を置きやすい候補です。

特徴と強み

公式サイトの料金表では、初期導入費用が小中高等学校とも33万円(税込)です。月額のサービス利用料は、小中学校向けが1校2万2,000円(税込)、高等学校向けが1校4万4,000円(税込)と示されています(出典:株式会社システムディ「School Engine」料金表、2026年8月確認)。

学校用グループウェアや学校徴収金を追加する場合の料金も掲載されています。ただし、データ移行や現地操作指導、追加連携は別途確認が必要です。また、通知表や指導要録、調査書などの帳票を標準の範囲で使えるかを、早い段階で見極めやすい点も利点です。

公開価格は比較の出発点で、学校独自の評価方法や旧データのクレンジングを含めた総額ではありません。認証方式、ネットワーク設定、研修も、別に見積もる必要があります。そのため、見積書では、公開料金に含まれる作業と別料金の作業を分けてもらいます。

得意領域・費用を先に見たい学校

まずは成績・出欠・帳票をクラウド型の校務支援でまとめたい小中高、公開料金をもとに候補を絞りたい学校、複数の校務業務を月額サービスで段階的に導入したい組織に向いています。

費用を比べるときは、1校あたりの料金だけでなく、教職員アカウント数や対象学年、保護者向け配信の条件まで確認します。保存年数やサポート窓口の条件も見ておきます。

標準機能で導入するなら、一般的に1〜3か月程度が一つの目安です。ただし、旧システムからの移行や独自帳票を含めると、期間は延びる可能性があります。学校間の権限設計や年度末の並行稼働も、期間に影響します。デモでは自校のサンプルデータを使い、成績入力から通知表出力までを一連で試すことがおすすめです。

ポイント

初期予算の目安を置きやすい点は魅力ですが、公開料金は総額ではありません。移行や研修、別料金の作業を含めた見積もりを同じ形式で比べると、判断の差が見えてきます。

ウチダエスコ株式会社|私立中高の移行・通知表カスタマイズに対応

ウチダエスコの校務支援システム導入を検討する私立学校

ウチダエスコ株式会社は、中学校・高等学校などの校務を支援する「スコーレ」を提供しています。

成績、出欠、個人情報を一元化し、クラウド化や保護者サービスとの連携を進めたい私立校にとって、比較しやすいベンダーです。さらに、既存のオンプレミス環境からの移行や、学校独自の通知表を含む導入事例が公開されています。

特徴と強み

導入事例では、関東学院中学校高等学校が1,500人を超える生徒情報を扱い、旧オンプレミスシステムからの移行を進めています。導入決定から2024年4月の本稼働まで約半年をかけ、通知表のカスタマイズやデータ移行を行ったと紹介されています(出典:ウチダエスコ株式会社「関東学院中学校高等学校」、2026年8月確認)。

大規模校で起きやすい一括読み込みの時間やエラーは、導入前に検証すべき論点として参考になります。

クラウド化の利点は、校内サーバーの保守負担を減らし、複数の教職員が同じ情報を扱いやすくなる点です。一方で、成績と保健情報などの閲覧範囲を同じにしてよいとは限りません。教科担当や担任、養護教諭などで役割を分け、誰がどの画面を閲覧・編集・承認できるかを設計します。

得意領域・導入時の注意点

私立中高や1,000人を超える規模の学校、旧オンプレミスからクラウドへ移行したい学校に向いています。通知表の様式や評価方法に独自性がある学校にも合います。導入時期の目安は案件の範囲によって異なりますが、公開事例のように約半年かけて移行・カスタマイズ・テストを行うケースもあります。新年度や新学期の直前ではなく、帳票確定から逆算して計画します。

見積もりでは、通知表のレイアウト変更や旧データの年度別移行、名寄せがどこまで含まれるかを確認します。保護者連絡との連携、操作研修、並行稼働も、含む範囲を明確にしておきます。

データ移行は一度きりの本番作業にせず、テスト環境で移行リハーサルを行うことが大切です。移行後の件数や欠損を確かめるとともに、文字化けや履歴が保たれているかも確認します。

スズキ教育ソフト株式会社|必要なアプリから段階導入できるスズキ校務シリーズ

スズキ校務シリーズの必要なアプリを比較する学校担当者

スズキ教育ソフト株式会社の「スズキ校務シリーズ」は、学校向けの校務支援システムです。名簿や出欠席、成績処理などのアプリケーションがそろっています。通知表や指導要録、調査書などのほか、保健や時数のアプリケーションもあります。

公式サイトでは、必要なアプリケーションを選んで導入でき、自治体や学校の優先度に応じて段階的に整備できると説明されています。

特徴と強み

特に、学校独自の通知表を作りたい場合や、成績処理から指導要録へデータを活用したい場合に確認する価値があります。公式サイトでは、学校や地域独自の記載項目を加えたオリジナルレイアウト、業務の流れに沿った画面設計、校務支援システム開発約30年の実績を特徴として挙げています(出典:スズキ教育ソフト株式会社「スズキ校務シリーズ」、2026年8月確認)。

成績入力や通知表作成、指導要録作成などを一括で導入するのか、まずは必要なアプリだけ導入するのかを選びやすい点が、段階導入のメリットです。初期からすべてを変えるのではなく、名簿と成績を先に整え、次年度に通知表や保健を追加する進め方も考えられます。導入時には、アプリ間でどのデータが連携され、どの作業が重複するのかを確かめます。

得意領域・実績と費用の見方

自治体の標準化を進めたい学校、既存の校務フローを大きく変えずに必要な機能から始めたい学校、通知表や指導要録を学校独自の様式で出したい学校に向いています。宇都宮市内の全小中学校93校への一括導入事例も公式サイトで紹介されており、複数校での環境統一を検討する際の材料になります(出典:スズキ教育ソフト株式会社「導入事例」、2026年8月確認)。

製品価格はオープン価格として案内されているため、見積もりは学校数やアプリ構成をもとに取ります。そのうえで、運用形態(クラウドかオンプレミスか)や帳票設定、保守も含めて比べます。導入期間は、対象アプリとデータ移行の範囲で変わります。

段階導入でも、年度更新の切り替え、教職員研修、旧システムとの並行稼働を含めたスケジュールを作成します。

シームスブレインズ株式会社|私立校・通信制課程の独自運用に対応するSiems

Siemsの成績管理と生徒カルテを検討する私立学校

シームスブレインズ株式会社は、私立学校向け校務支援システム「Siems」を開発・提供しています。

成績や学籍、出欠に加え、生徒カルテや進路までまとめて扱える点が特徴です。学校ごとの校務フローに合わせた画面や機能設計も相談できます。公式サイトでは、私立高校を中心に導入実績150校以上と案内されています。

特徴と強み

Siemsは、複数の教職員による成績入力・確認、成績と出欠の一元管理、生徒カルテや進路情報の連携を重視する学校に向いています。通信制課程では、レポート、スクーリング、試験などの学習進捗を一元管理し、単位認定要件の確認につなげられると案内されています。

全日制とは異なる学習形態を一つの校務システムで扱いたい学校には、特徴的な比較候補です(出典:シームスブレインズ株式会社「Siems 主な機能・仕様」、2026年8月確認)。

成績管理では、素点や評価、観点別評価を一元管理し、入力から確認、帳票出力までを一連の業務にできます。電子保存する指導要録への電子署名やタイムスタンプのほか、アクセス制御やバックアップについても説明されています。個人カルテや保健情報まで統合する場合は、教職員の役割に応じた閲覧制限と、目的外利用を防ぐルールを同時に整備します。

得意領域・導入期間と確認事項

私立高校や私立中高一貫校、通信制課程のほか、学校独自の評価や校務フローがある教育機関に適しています。公式サイトのFAQでは、早い場合で約3か月、通常は3〜6か月程度が導入の目安と案内されています。

ただし、導入期間は対象データや帳票の範囲で変わります。入試や保健、保護者連絡をどこまで含めるかも影響するため、自校の導入範囲でスケジュールを作ってもらいます。既存の成績データや生徒情報は、内容を確認したうえでCSVなどによる移行が可能とされています。

移行前に、氏名変更や転入・転出、過年度履歴の扱いを整理します。科目コードや単位情報の扱いも決め、テスト移行と本番移行は分けて行います。学校ごとに画面や帳票を設計できる場合でも、追加開発費、制度改定時の保守費、解約時のデータ返却形式を契約書で明確にします。

学校・教育機関向け成績管理システムの選び方

成績管理システムの提案を比較する教育機関の担当者

6社を比較するときは、導入校数や価格の安さだけでなく、自校の成績処理を再現できるかを基準にします。既製品が合う学校と、個別開発や連携が必要な学校とでは、適した発注先が異なります。

次の3点を同じ質問票で比べると、製品の違いを業務への適合度として判断できます。

実績の確認範囲(校種・規模・運用形態)

導入校数が多い会社でも、自校と同じ校種や評価制度の実績があるとは限りません。

公立小中学校なら自治体での複数校運用、私立中高なら独自帳票やコース制の実績を確かめます。高校なら単位・進路・調査書、通信制ならレポート・スクーリング・試験の管理実績も見ます。

可能なら、同程度の生徒数で本稼働している学校に、繁忙期の操作感やサポート対応を聞きます。

技術・セキュリティの安全性の根拠

安全性は、クラウドかオンプレミスかという区分だけで決まるものではありません。クラウドであれば、データの保管場所や委託先、暗号化を確認します。さらに、認証の方式(多要素認証を含む)、バックアップと復元テスト、障害時の連絡体制と復旧目標も見ます。

オンプレミスや自治体センター型なら、サーバー更新やパッチ適用を誰が担うのかを確認します。ネットワーク分離・接続制御や端末管理も、担当を明確にしておきます。文部科学省の令和7年3月ガイドラインは、情報資産の分類や管理、強固なアクセス制御などの見直しを含んでいます。

連携する情報が増えるほど、教科担当が見られる情報と、養護教諭・管理職だけが見られる情報を分ける必要があります。変更履歴と監査ログを実際の画面で確認し、生成AIを使う場合も、個人を識別できる成績を公開AIに入力しない運用を決めます。

プロジェクト管理と導入後支援の評価

学校の導入では、教務や現場教員、事務、管理職など複数の関係者が参加します。そのため、要件定義の責任者や帳票の承認者を、最初に決めておく必要があります。データ移行の担当やテストの受入基準なども、あわせて決めます。問い合わせ窓口も、この段階で押さえておきます。新年度に一度使えればよいわけではなく、年度更新や教員異動、制度改定のたびに運用できる体制が必要です。

費用の目安は、標準的なクラウド導入で初期33万〜150万円、月額2万〜10万円程度です。帳票や評価ルールのカスタマイズを含むパッケージ導入は300万〜1,000万円、成績管理中心のスクラッチ開発は800万〜2,000万円と推定されます。学籍や保健、保護者ポータルまで含む統合型は、2,000万〜5,000万円程度と見込まれます。いずれも公開料金と一般的な工数からの目安で、個別見積もりではありません。

見積もりは、初期費用と月額・年額を分けて記載してもらい、帳票やデータ移行、研修などの内訳も示してもらいます。安いライセンスを選んでも、年度更新のたびに手作業が増えたり、帳票変更の追加費用が発生したりすれば、総保有コストは高くなります。そこで、価格と同じ表で、削減できる時間や通知遅延、入力ミスの件数を比べます。

ポイント

実績、技術・セキュリティ、プロジェクト管理の3つを同じ質問票で比べ、価格は年度更新や手作業の増加まで含めた総保有コストで見るのが目安です。

学校・教育機関向け成績管理システムのよくある質問

成績管理システムの疑問を確認する学校担当者

成績管理システムは学校ごとの評価方法や帳票に左右されるため、導入前の確認が欠かせません。比較の際に特に質問されやすい3つの点に、次のとおり答えます。

成績管理システムの導入費用はいくらですか?

公開価格の例では、システムディのSchool Engineが初期33万円(税込)、小中学校向け月額2万2,000円(税込)、高等学校向け月額4万4,000円(税込)です。

ただし、移行や帳票カスタマイズ、研修などを含めた総額は学校ごとに変わります。標準導入からフルカスタムまで幅が大きいため、3社以上から同じ条件で見積もりを取得します。

Excelや旧システムの成績データは移行できますか?

多くの製品や開発会社でCSVなどによる移行を相談できますが、そのまま取り込めるとは限りません。

氏名変更や転入・転出、科目コードの違いを整理し、年度別の履歴や欠損値、全角半角の揺れも確かめます。そのうえで、テスト移行で件数と帳票結果を照合します。

本番切り替え前に、旧システムを参照できる期間と、移行後の修正責任を決めておくとよいでしょう。

クラウド型とオンプレミス型はどちらが安全ですか?

安全性は、クラウド型かオンプレミス型かだけで決まるものではありません。クラウド型はバックアップやアップデートを委託しやすい一方、認証や権限、データ保管場所を確認するとともに、委託先と解約時の返却方法も確かめる必要があります。

オンプレミス型は自組織で統制しやすい反面、サーバー更新や障害対応、バックアップ復元、脆弱性対応などの責任が重くなります。そのうえで、学校のセキュリティポリシーと運用体制に合う方式を選ぶことになります。

ポイント

費用は移行や保守を含めた総額で、データ移行は旧データの扱いまで、安全性は運用の責任範囲まで確かめると、迷いにくくなります。

まとめ

学校・教育機関向け成績管理システムの導入方針を決める担当者

学校・教育機関向けの成績管理システムは、成績の自動計算だけでなく、学籍や出欠まで含めて選ぶことが大切です。帳票や年度更新、権限、データ移行も、あわせて見ておく必要があります。

今回紹介した6社には、それぞれ得意な領域に違いがあります。たとえば、個別開発を相談しやすい株式会社ripla、公立小中学校・自治体向けの株式会社EDUCOM、公開価格を確認しやすい株式会社システムディは、特徴がそれぞれ異なります。

ほかにも、私立中高の移行事例があるウチダエスコ株式会社、必要なアプリから始められるスズキ教育ソフト株式会社、私立校・通信制課程に対応するシームスブレインズ株式会社があります。

最初に整理する項目

最初に、成績管理単体で足りるのか、学籍や出欠まで統合するのかを決めます。保健や進路も含めるかは、そのあとで判断します。

そのうえで、生徒数や教職員数、評価式、必要な帳票を一枚の要件メモにまとめます。独自項目や既存データ、連携先は同じメモに書き添え、予算と希望時期も記しておきます。

自校の帳票を使ったデモと、年度更新・移行リハーサルを依頼すると、導入後の作業を具体的に想像できます。

比較から導入計画へ進める方法

候補会社には、同じRFPと質問票を渡し、機能や費用、導入期間を横並びで比べます。移行やセキュリティ、保守などについても、同じ形式で確かめます。

価格の安さだけでなく、学期末の入力から帳票出力までを何時間減らせるかを評価します。転記ミスや通知遅延を、どの工程で防げるかも見ます。

現場の教員が迷わず使え、制度変更や教員異動があっても継続できる会社を選ぶことが、成績管理システムを定着させる近道です。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。