学校・教育機関向け成績管理システム開発の見積相場や費用/コスト/値段について

学校向け成績管理システムの費用は、校種、評価・帳票の独自性、移行範囲によって、初期33万円から1.5億円程度まで変わります。

方式によって相場は大きく異なり、標準クラウドの初期は33万〜150万円程度、成績管理中心のスクラッチ開発は800万〜2,000万円程度が目安です。

▼全体ガイドの記事
・学校・教育機関向け成績管理システム開発の完全ガイド

学校・教育機関向け成績管理システムの概要

学校向け成績管理システムは、児童生徒・学生の成績を一元管理する業務システムで、入力から評価、帳票出力、保護者通知までのミスを減らします。費用を見積もるときは、まず成績管理単体か、学籍・出欠・保健・進路まで含む統合型かを分けて考えます。

成績管理に含まれる主な業務

成績管理に含める情報と帳票を並べてみると、必要な機能の範囲が見えてきます。

  • 基本情報:児童生徒・学生ごとに、学年・学級・クラス、教科・科目・コース、履修を管理します。
  • 評価情報:素点、課題・平常点、観点別評価、評定、順位、平均点、単位認定の情報です。
  • 出力帳票:通知表、成績一覧、指導要録、調査書、成績証明書の作成まで扱います。

校種によって、必要な計算や帳票は異なります。たとえば小中学校では観点別・単元別評価、高校では定期考査や単位、成績不振判定などが挙げられます。

大学、専門学校、通信制課程では、履修登録、学期、再試験が設計の対象になる場合があります。スクーリング、レポート、資格・単位要件も、設計の対象に含まれることがあります。

成績管理単体と統合型校務支援の違い

成績管理単体と統合型校務支援は、扱う業務の範囲と、導入時に必要な調整の量が異なります。

  • 成績管理単体:入力、計算、帳票出力に絞るため、小さく始めやすい方式です。
  • 統合型校務支援:学籍・出欠・保健・指導記録・進路、グループウェア、保護者連絡をつなぎます。

School Engineは、小中高校の学籍、出欠、成績、保健、進路、帳票などを校種別に提供しています(出典:株式会社システムディ「School Engine」料金・機能ページ、2026年8月確認)。

統合型は、連携項目や権限、移行対象、運用ルールが増えます。そのため、成績だけを改善したい学校では、費用と調整期間が膨らむ可能性があります。

学校・教育機関向け成績管理システムの費用相場

方式別に見ると、費用は標準クラウド、パッケージへの追加開発、成績管理のスクラッチ、統合型の順に高くなります。ここで示す数字は、公開料金と一般的な業務Webシステムの工数を合わせた推定です。規模、校種、帳票数、データ件数、連携先、セキュリティ要件によって、個別の見積もりは変わります。

クラウド標準導入は初期33万〜150万円、月額2万〜10万円程度

標準機能が中心のクラウド導入では、初期33万〜150万円、月額2万〜10万円程度が推定の目安です。

  • 小中学校の公開例:School Engineは1校あたり初期33万円、月額2万2,000円です。
  • 高校の公開例:初期33万円、月額4万4,000円です。いずれも税込価格です。
  • 別料金の例:現地での操作指導などには、追加費用がかかる場合があります。
  • 請求額の変動要因:教員アカウント数や生徒数、学校数などの規模、オプション、保護者通知、データ移行の有無です。

公開価格は標準サービスの基準値で、市場全体の平均価格を示すものではありません。

パッケージのカスタマイズは300万〜1,000万円程度

既存製品に独自の通知表や評価計算、指導要録、調査書、CSV連携、権限設定などを加える費用は、初期導入費とは別に、300万〜1,000万円程度が推定の幅です。

独自帳票が少なければ下限に近づき、校種別の評価や過去データの名寄せ、複数連携が必要になると、上限を超える場合があります。

見積もりでは、要件定義、帳票調整、移行リハーサル、受け入れテスト、研修、リリース後の修正が含まれるかを確認します。

スクラッチ開発は800万〜5,000万円超の幅

個別開発では、機能の範囲と利用規模によって費用が大きく変わります。

  • 成績管理中心:教員画面、評価、権限、承認、帳票を含みます。年度更新、監査、バックアップ、テストも加えて、800万〜2,000万円程度です。
  • 統合型:学籍、出欠、保健、進路、保護者ポータルを含め、2,000万〜5,000万円程度です。
  • 複数校・自治体向け:学校ごとの設定、自治体ネットワーク、24時間対応、外部連携を含むと、5,000万円〜1.5億円程度となる場合があります。
  • 期間と根拠:大規模案件の期間は12〜24か月程度で、金額はリサーチノートに基づく推定です。

この金額は公開の一律料金ではなく、要件と前提条件を添えて見積もりを取る必要があります。確約できる相場ではないため、推定の幅として受け取ってください。

ポイント

費用相場は、方式と機能の範囲によって桁が変わります。見積もりを比べるときは、初期費用と月額、対象の校種や規模を同じ条件にそろえて見てください。

成績管理システムの費用内訳

成績管理システムの費用を、初期設定とデータ移行、カスタマイズ、保守・運用の3つに分けたパネル図
導入時の作業と、毎年続く支援を分けて見積書を確認できます。

総額だけでは製品の安さを判断しにくいため、費用を項目ごとに分けて確認します。初期設定やライセンス、移行、カスタマイズに加えて、研修・保守・制度改定対応も分け、いつ何にどの範囲で費用が発生するかを見ます。

年度更新と学年末の帳票作成は毎年発生するため、初年度だけでなく3年程度の総保有コストで比べると判断しやすくなります。

初期設定とデータ移行の費用

初期設定とデータ移行では、登録する情報と、移行データをどこまで整えるかを確認します。

  • 初期設定:学校、年度、学年、学級、教科・科目の情報を登録します。評価区分、教員、権限、帳票テンプレートも設定します。
  • 移行対象:氏名、学籍番号、所属、履修を含みます。過去成績、出欠、所見なども移します。
  • データ整備:氏名の揺れ、番号の重複、年度差、退学・転校者の整理が必要な場合、単純なCSV取込より工数が増えます。

見積書では、移行する年度や項目、回数、検証方法を具体的に示し、移行後にどこまでを誰が受け持つかも書いてください。

画面・評価計算・帳票のカスタマイズ費用

見積もりの差が出やすいのは、評価ルールと帳票です。観点評価から評定を出す方法や、平均・順位の丸め方が学校ごとに異なるためです。

追試、再評価、単位認定、成績不振判定、所見の文字数制限も確認します。そのうえで、帳票の用紙や項目、印刷位置、年度表記、押印欄、電子配布を詰めていきます。

高校向けのe³school校務エキスパートは、成績処理、出欠、時数、保健、学籍、帳票を統合し、画面や帳票のカスタマイズにも対応しています(出典:株式会社システムリサーチ公式製品ページ、2026年8月確認)。

保守・運用・制度改定対応の費用

月額料金に含まれる保守の範囲や、別途必要になる運用費は、方式によって異なります。

  • クラウドに含まれる場合がある費用:サーバー、バックアップ、更新、監視、問い合わせ対応です。
  • 別料金の例:現地指導、追加研修、帳票修正、データ復元、連携先の変更です。
  • オンプレミス等:サーバーや通信設備、保守要員、証明書更新、媒体、障害対応も必要になります。
  • 契約時の確認:制度改定費、受付時間、復旧目標、データ返却・移行支援、学年末の支援条件です。

月額が安くても、繁忙期の追加対応がどこまで含まれるかで、年間の負担は変わります。

クラウド・パッケージ・スクラッチの料金体系の違い

方式を選ぶときは、業務を製品に合わせるか、製品を学校に合わせるかを考えます。標準機能で足りる学校は、クラウドが合いやすいでしょう。

独自の単位や評価、帳票を変えにくい学校は、パッケージへの追加開発やスクラッチを検討します。学校の事情を整理しておくと、費用の予測精度も高まります。

クラウド・SaaSの月額料金と追加作業

クラウド・SaaSは、自校でサーバーを持たず、月額料金を支払って使う方式です。

  • 公開料金:School Engineは小中学校が月額2万2,000円、高校が4万4,000円です。
  • 初期導入:小中高のいずれも、33万円(税込)と公開されています。
  • 追加費用:現地指導、独自帳票、データ移行に加え、自治体センター集中モデルのサーバー・通信・サポートは別料金になる場合があります。

契約では、利用校数やオプション単価、最低利用期間、解約時のデータ形式も比べてください(出典:株式会社システムディ公式料金表、2026年8月確認)。

パッケージのライセンス・導入・追加開発

パッケージ型では、ライセンス(買い切りまたは年間)、導入設定、サーバーと端末の構築、移行、研修、保守を分けて見積もるのが一般的です。

標準機能が合えば、ゼロから作るより短期間で導入できます。ただし、通知表や指導要録を大きく変えると、追加開発が増えます。

デモでは、教員の素点入力や承認者の修正履歴の確認、帳票出力までを試します。変更できない仕様を先に知ると、追加費用を抑えやすくなります。

スクラッチの自由度と要件定義の比重

スクラッチ開発は、既製品に業務を合わせにくい場合の選択肢になります。

  • 設計できる範囲:評価計算、画面、権限、帳票、連携、監査ログです。
  • 検討しやすい業務:通信制や専門学校、複雑な高校コース、大学の履修・成績評価などが当てはまります。
  • 予算超過の抑制:プロトタイプで操作を確かめてから、評価式と帳票を先に確定します。

要件が曖昧なまま進むと、学期末に計算例外や押印欄が追加され、費用が増えるおそれがあります。

ポイント

クラウド、パッケージ、スクラッチは、料金に含まれる範囲が違います。初期費用、月額、追加作業を分けた同じ表で比べると、どこに費用がかかるかを判断しやすくなります。

成績管理システムの費用が変動する要因

費用変動要因を中央に置き、校種・規模、帳票・評価式、外部連携、権限・安全対策を周囲に配置したハブ図
学校固有の条件を整理すると、見積もりで確認する範囲が見えてきます。

標準導入から数千万円の開発まで幅が出るのは、扱う業務と例外の数が違うためです。

特に、学校独自の帳票や複雑な評価式、旧データの状態、外部連携、利用者権限、セキュリティ・可用性が見積額に影響します。

校種・学生数・利用校数が変えるもの

費用を見積もるときは、校種ごとの要件と利用規模を分けて整理します。

  • 校種:小中学校は観点・単元別、高校は科目・単位・考査・成績不振判定が中心です。専門学校では課程も異なります。
  • 大学:学期や履修登録、GPA、再試験などが要件になりやすいです。
  • 規模:生徒・教員が増えると、データ量だけでなく、権限設計や同時アクセス試験も増えます。
  • 複数校:共通設定画面や、教育委員会の集計・ダッシュボードも費用に含まれます。

権限設計では、学年・学級・教科担当・担任・管理職・事務職員の役割ごとに、扱える範囲を決めます。

出欠・保健・LMS・保護者連絡との連携

連携先の種類と運用を確認すると、必要な開発と保守の範囲が分かります。

  • 主な連携先:出欠、保健、学習eポータル・LMS、学齢簿、校務グループウェア、保護者連絡です。
  • 技術要件:API、SFTP、認証、エラー通知、再送処理、データの正本管理が必要です。
  • 運用要件:仕様変更時の保守や接続試験、障害時の切り分けも、費用に含まれます。

氏名や学籍番号の変更元を決めないと、成績と出欠の対象者がずれるおそれがあります。また、連携の利便性と、手作業を残す場合の費用や安全性も比べてください。

権限・監査ログ・可用性などのセキュリティ要件

成績、出欠、保健、指導記録は個人情報にあたるため、権限と安全対策を要件として書き出します。

  • 権限の例:教科担当は担当科目だけ、担任は所属学級だけ、管理職は承認・集計まで扱います。
  • 事務職員:必要な証明書情報を扱う範囲に、閲覧を限ります。
  • 安全対策:監査ログ、二要素認証、通信・保存データの暗号化、バックアップ、復元テストです。

安全対策を求めるほど、設計と運用の費用は上がります。

文部科学省は、令和7年3月に教育情報セキュリティポリシーのガイドラインを改訂しました(出典:文部科学省「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」、2025年3月)。

クラウドかオンプレミスかだけで決めず、要件と運用体制を並べて比べてください。

ポイント

見積額を左右するのは、学校独自の帳票や評価式、外部連携、利用者権限、セキュリティの要件です。要件が曖昧なまま進めると、途中の追加費用が重なって見積もりの幅が広がります。

成績管理システムの開発期間と進め方

クラウド標準導入は1〜3か月、設定・研修・軽微な移行を含めると2〜4か月程度が推定の目安です。一方で、帳票や評価ルールを加えるパッケージは3〜9か月、成績管理中心のスクラッチは6〜12か月程度です。

複数校の統合型は12〜24か月程度を見込みます。学年末や新年度から逆算して、計画を立てます。

要件定義の業務フローと例外

要件定義では、入力から承認、通知表の配布までの流れを整理するとともに、見積もりに必要な資料をそろえます。

  • 関係者:教員、教務主任、管理職、事務職員、情報担当です。
  • 例外業務:転入・転出、休学、留年、再試験、追試です。未受験、評価保留、クラス替え、年度更新、訂正も含まれます。
  • 準備資料:帳票、評価式、丸め方、保存年限、権限表、既存データのサンプルです。

目的を「Excelを置き換える」とだけ決めると、残す業務と変える業務の区別が曖昧なままになります。そこで、転記・確認にかかる時間や帳票の修正回数も記録しておきます。

プロトタイプと受け入れテスト

プロトタイプと受け入れテストで、操作や帳票の問題を本稼働の前に確認します。

  • 試作:代表科目で素点入力、評定計算、承認、修正履歴を確認し、通知表をPDFや印刷で出力します。
  • テスト:通常系に加えて、未入力、上限超過、同じ生徒番号の重複、年度切替を確かめます。取消、権限外閲覧、通信断、復元も試します。

実例として、関東学院中学校高等学校は1,500人超の生徒情報を扱い、導入決定から約半年かけてカスタマイズし、2024年4月に本稼働しました(出典:ウチダエスコ「スコーレ導入事例」、2026年確認)。規模の大きい学校ほど、試験期間を十分に確保する必要があります。

段階導入と研修による運用定着

すべての業務を一度に切り替えず、段階導入と研修を組み合わせて定着を進めます。

  • 導入範囲:成績処理と帳票から始め、安定後に連携や保護者通知を加えます。
  • 展開方法:一部学年やパイロット校で試し、繁忙期に修正して全校へ広げます。
  • 役割別研修:管理職は権限・承認、教務は年度更新、教員は入力・訂正、事務は帳票・証明書です。
  • 運用準備:操作手順、障害連絡先、手作業に戻す代替手順を資料に含めます。

ポイント

開発期間は方式によって大きく違います。学年末や新年度から逆算して、要件定義と受け入れテストに十分な時間を取れるかを先に確かめておくことが大切です。

成績管理システムのコストを抑える工夫

コスト最適化の確認項目として、機能の優先順位、移行データの整備、3年総額と業務削減効果を並べたチェックリスト
機能、移行、継続費用の順に確認すると、見落としを減らせます。

機能に優先順位を付け、正確性や年度更新、帳票、権限、バックアップは優先して守ります。

利用頻度の低い分析や高度な連携は、後から追加できます。ただし、操作性や定着を欠くと、紙やExcelに戻るおそれがあります。

必須機能と後回しにできる機能

先行稼働に必要な機能と、効果を確かめてから追加する機能を分けます。

  • 必須機能:学籍紐付け、各種評価入力、評定計算、誤入力検知、承認、変更履歴です。
  • 帳票・運用:通知表、指導要録、調査書、年度更新、権限、バックアップです。
  • 後から検討:ダッシュボード、自由分析、スマートフォン画面、AI傾向分析、複数連携です。

AIで所見の案を作る場合も、個人を識別できる成績は公開AIへ入力しない運用にします。また、匿名化や専用環境、教員の最終確認を前提にします。

費用を抑えるために、安全性や説明責任を犠牲にしてはいけません。

データ移行前の不要データと表記揺れの整理

移行対象を決めて、データを整理してから試すと、手戻りを抑えやすくなります。

  • 対象の判断:保存義務、参照頻度、本人照会、帳票保管方法を確認します。
  • データ整備:氏名、学籍番号、年度、所属、科目コードをそろえ、重複・欠損を調べます。
  • 事前準備:Excelをそのまま渡さず、学校で分かる範囲を整えてサンプルを出します。
  • 移行試験:代表学年で取込、照合、帳票出力を行い、問題の有無を見ます。

3年総額と業務削減効果による比較

月額の安さだけでなく、支出と業務削減効果を3年単位で比べます。

  • 比較する費用:初期費用と月額・年額、オプションを比べます。さらに、移行、研修、保守、制度改定、障害、解約・返却も含めます。
  • 測る効果:年度更新・入力確認の時間、転記ミス、通知遅延、問い合わせ件数です。

安いクラウドでも、移行や研修、帳票、通知、休日対応、返却を加えると総額が変わります。一方で、初期費用が高い開発でも、転記や照合、帳票の修正、問い合わせを減らせる場合があります。

成績管理システムの見積もりを取る際のポイント

見積もりを取る前に、現状業務や対象校・人数、希望時期を資料にまとめます。さらに、帳票や評価ルール、移行、連携、権限、セキュリティの条件も書き添えます。

少なくとも3社へ同じ条件で依頼し、SaaS、パッケージ、個別開発を一つの基準で比べます。金額だけでなく、見積もりに含まれる範囲と別料金の作業を確認してください。

見積依頼書の記載項目

見積依頼書には、規模や端末、帳票、評価式を記載します。連携やセキュリティ、運用条件も書き込みます。

  • 利用規模:校種、学校数、児童生徒・学生数、教職員数、端末、同時アクセス数です。
  • 機能条件:対象年度、現行システム、移行年度、帳票、評価式、例外処理です。
  • 運用条件:出欠・保健・LMS・保護者連絡との連携、権限、ログ、バックアップ、稼働時間、窓口です。

帳票の見本は匿名化して添付し、入力から承認、出力までの業務フローも渡します。

既存帳票を完全に再現するか、標準の帳票へ変えるかで費用が変わります。そのため、帳票ごとの優先順位も示しておきます。

開発会社・ベンダー比較の質問

ベンダーには、製品の機能と導入後の運用条件を同じ質問票で確かめます。

  • 製品と実績:同じ校種・規模の実績、標準機能と追加開発の境目、評価式の変更方法、帳票見本です。
  • 導入・性能:移行手順、導入期間、同時アクセス実績、学期末の処理性能です。
  • 保守・契約:復旧目標、制度改定、受付時間、再委託先、終了時のデータ形式です。
  • デモ:訂正・承認、年度更新のリハーサル、バックアップ復元を試します。

EDUCOMは、C4thについて全国11,000校以上・600エリア以上での導入を掲載しています(出典:株式会社EDUCOM「C4th」、令和7年3月時点の掲載情報)。

導入校数だけで適合を判断せず、校種や評価、帳票、運用サポートを比べてください。

個人情報と委託先の契約

個人情報を扱うため、委託先と合意しておく安全管理や事故対応の範囲を、具体的に決めておきます。

  • 契約に記す事項:保管場所、アクセス制御、ログ、暗号化、バックアップの取り決めです。再委託、事故連絡、監査、削除・返却も含まれます。
  • 委託先の監督:事前に、相手先の安全管理措置を確認します。

個人情報保護委員会は、2026年に確認したガイドライン「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」で、委託する相手の監督と、安全管理措置の事前確認を示しています。

安い製品でも、学校・自治体の方針や接続条件に合わなければ導入できません。後から要件を足すと、ネットワーク、認証、ログ、運用設計を作り直す必要が生じるため、提案を依頼する時点で明示しておきます。

ポイント

見積もりは、金額の高い安いだけで比べず、含まれる範囲と別料金の作業をそろえて見ることが大切です。見積依頼書に現状と条件を具体的に書けば、各社の回答を同じ基準で比べやすくなります。

学校・教育機関向け成績管理システムのよくある質問

費用や期間、製品の選び方について、導入前によく寄せられる質問をまとめました。

公開価格は参考になりますが、学校固有の評価や帳票、移行、連携を含む金額は、要件を確認してから決まります。

一番安く成績管理システムを導入する方法は何ですか?

評価、帳票、権限が合うなら、標準設定のクラウドSaaSが初期費用を抑えやすい方法です。

School Engineの公開例は、小中学校が初期33万円・月額2万2,000円、高校が初期33万円・月額4万4,000円(税込)です。

移行や研修、現地指導、独自帳票、センター型の設備・サポートが別料金になる場合もあるため、表示価格だけで最安と判断することはできません。

Excelで管理している成績データは移行できますか?

多くのシステムにCSVやExcelの移行方法がありますが、範囲と追加費用は製品ごとに異なります。

氏名や番号、所属、科目コード、年度、評価値の揺れや欠損を整えてから、サンプルを取り込み、帳票と照合します。

全成績、在籍中の年度、参照用の保管のどこまでを移すかを決めると、費用と期間を抑えやすくなります。

導入にはどのくらいの期間がかかりますか?

導入期間は方式と設定範囲で変わるため、希望する稼働日を起点に考えます。

  • 標準クラウド:1〜3か月、設定・研修・軽微な移行込みで2〜4か月程度です。
  • カスタマイズ:パッケージは3〜9か月、スクラッチは6〜12か月程度です。
  • 複数校の統合型:12〜24か月程度です。

導入決定から約半年で、1,500人超の生徒情報を扱う本稼働に進んだ事例もあります(個別事例です)。学年末の試験や研修、移行リハーサルも含めて、希望日から逆算してください。

クラウド型は学校内サーバーより安全ですか?

安全性は、クラウドか学校内サーバーかだけでは決まりません。運用と管理の条件を比べて判断します。

  • クラウド:専門会社の監視や更新、バックアップを利用しやすい一方で、委託先と保管場所を確認します。認証、通信障害、返却形式も見ておきます。
  • 学校内・自治体センター:自組織で統制しやすい反面、更新、障害対応、バックアップ、担当者の費用がかかります。

文部科学省のガイドラインと学校・自治体の方針に照らして、アクセス制御、ログ、復元テスト、委託先の管理を比べます。

まとめ

標準クラウドは初期33万〜150万円、月額2万〜10万円、パッケージへの追加は300万〜1,000万円が推定の相場です。一方で、スクラッチは成績管理中心で800万〜2,000万円、統合型で2,000万〜5,000万円程度です。

School Engineの公開価格は、小中学校が初期33万円・月額2万2,000円、高校が初期33万円・月額4万4,000円(税込)です。移行や研修、現地指導などは別途になる場合があります。

費用を決める前の確認事項

金額を左右するのは、帳票や評価計算、年度更新、移行です。連携や権限、監査ログ、保守範囲も、金額に影響します。初期費用と月額だけでなく、3年総額、学年末支援、制度改定、解約時の返却も確認してください。

標準機能から段階的に導入し、入力や確認、承認、帳票出力を試してから追加開発を決めると、予算と運用を調整しやすくなります。

次に行うべき準備

導入の準備は、業務の整理からベンダーの比較、現場での確認まで、順に進めます。

  1. 成績入力から通知表の配布までを図にし、帳票や評価式、例外処理、移行対象を整理します。
  2. 資料をそろえて複数ベンダーへ同条件で相談し、デモと匿名化データで帳票を試します。
  3. 校種に合う方式を選び、繁忙期でも使いやすいか、成績の正確性を守る担当は誰かを確認します。

▼全体ガイドの記事
・学校・教育機関向け成績管理システム開発の完全ガイド

会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

・サービス概要資料のURLはこちら >>>
・お問合せページのURLはこちら >>>
・お役立ち資料のURLはこちら >>>

執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。