保証管理システムの開発会社を選ぶなら、保証受付から保証料計算、融資実行後の残高管理、代位弁済、求償債権の回収、自己査定までを一つの業務ライフサイクルとして設計できる会社を選ぶことが重要です。
保証管理システムは、単なる顧客台帳ではなく、勘定系・審査・会計・信用情報・電子受付などと接続する基幹業務システムです。本記事では、株式会社riplaを最初に、保証会社向けパッケージや金融系の大型システムに実績を持つ実在企業を計6社紹介し、各社の向き不向きと発注前の確認ポイントを解説します。
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保証管理システムのパートナー選びが重要な理由

保証管理では、正常な保証契約だけでなく、条件変更、延滞、事故、代位弁済、求償、回収、償却までの状態変化を正確に残す必要があります。商品や保証料率が変わるたびに改修が必要になるため、初期開発の技術力だけでなく、制度変更や運用改善を支える保守体制も比較対象になります。
業務ライフサイクルを理解している会社を選ぶ
保証管理システムの要件は、受付画面の使いやすさだけで決まりません。保証依頼を受けた後、審査結果を登録し、保証番号を採番し、融資実行後の残高・返済・条件変更を管理します。延滞が発生すれば事故受付や代位弁済請求に進み、代位弁済後は求償債権として督促、入金消込、担保、回収、償却、売却を扱います。さらに自己査定や引当金計算、決算帳票までつながるため、営業、審査、事務、回収、経理、監査の担当者が同じ業務モデルを共有できる会社が適しています。
発注前に機能より先に確認すること
候補会社に相談する前に、保証商品、保証料率、保証番号体系、承認権限、例外処理、帳票、月次・決算処理、外部連携、移行対象データを整理します。特に「代位弁済後はどの部署がどの画面で何を登録するか」「訂正前後の値と承認者をどこに残すか」「連携エラーを誰がいつ再送するか」まで決めておくと、会社ごとの提案を同じ条件で比較できます。価格だけで選ぶと、データ移行や総合テスト、制度改定対応が別費用になり、稼働後の予算が膨らみやすくなります。
株式会社ripla|コンサルから開発まで一気通貫で支援

riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。IT事業会社として社内DXを推進してきた経験を活かし、ビジネスへの成果創出とシステムの定着支援に強みがあります。営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて柔軟に対応できる体制を整えています。
特徴と強み
保証管理システムのように、業務部門の例外処理とシステム部門の連携要件を同時に整理する案件では、要件定義だけを外部に切り出すより、企画、業務整理、設計、開発、導入後の改善を同じチームで進められることが有効です。riplaは、現場の運用をヒアリングして業務フローを可視化し、標準機能で合わせる部分、追加開発する部分、業務を見直す部分を分けながら、定着までを見据えた提案を行う位置付けです。パッケージをそのまま導入するか、既存システムと連携したハイブリッド構成にするかを、事業上の優先順位から検討したい企業に向いています。
得意領域・実績
営業・顧客・生産・販売管理などの基幹システム構築・導入で培った業務理解を、保証受付や債権管理の設計にも応用できます。保証会社や金融機関が持つ既存の審査、会計、信用情報、電子受付との接続を前提に、まず業務とデータの棚卸しを行い、必要な範囲から段階的に開発したい場合に相談しやすい会社です。保証管理専用パッケージの既製機能だけで判断せず、自社固有の保証商品や回収業務を含めた全体設計を重視する企業に適しています。
日本電子計算(JIP)|保証・求償・自己査定を含む個人融資パッケージ

日本電子計算のJIP-RBは、銀行や保証会社などの個人ローン業務を対象にしたパッケージです。公式情報では、申込受付や審査だけでなく、保証会社向けの保証料管理、返戻保証料、保証債権、求償債権、自己査定までの機能が案内されています。保証管理だけを単体で導入するのか、審査や求償まで一体で整備するのかを比較しやすい候補です。
特徴と強み
JIP-RBの特徴は、個人融資のライフサイクルに沿って機能を組み合わせられる点です。保証債権では入出金、条件変更、債務者、残高を扱い、求償債権では残高、回収、償却、売却を管理します。保証会社が必要とする自己査定や貸倒実績率の算出も範囲に含められるため、保証業務と経理・監査の間でデータを二重入力している企業は、現行業務との差分を確認しやすくなります。
得意領域・実績
日本電子計算は、2023年の公式発表で、JIP-RBが27の金融機関・保証会社に34システム利用されていると説明しています(出典:日本電子計算「エンドユーザー自身でデータ分析を可能とする内製化支援サービスを提供」、2023年)。また、2024年には中銀カードへの求償債権管理システムの切り替え完了を公表しています。金融機関・保証会社での導入経験を重視し、既存の個人ローン業務との整合や求償債権までの一貫管理を重視する場合に候補となります。実際の対象範囲、提供形態、移行計画は個別提案で確認します。
日立システムズ|受付から保証債権・求償債権までを支援

日立システムズは、Finnova for Bankのソリューションとして保証業務管理システムを案内しています。保証依頼の受付、融資実行から完済までの保証債権管理、支払い不能時の代位弁済請求受付から回収までの求償債権管理をトータルに支援する製品です。保証情報を短期間で導入したい企業や、機能を組み合わせて段階的に広げたい企業が比較しやすい候補となります。
特徴と強み
公式の機能案内では、保証料計算、条件変更、完済、返戻保証料、代弁受付、求償債権の交渉履歴、担保・火災保険、入出金、償却、譲渡などが示されています。自己査定データの作成や貸倒実績率の算出、個人信用情報機関・審査・経理との連携も確認できるため、業務フローと周辺システムの接続を一緒に検討したい場合に適しています。導入前には、標準機能、オプション、追加開発の境界を機能一覧で明確にします。
得意領域・実績
日立システムズの候補性は、保証会社向けに受付から回収までの業務を明示した専用ソリューションを持つ点にあります。保証情報のステータス管理やリスク分析、時系列データの蓄積が必要な場合は、経営管理や監査の出力まで含めて評価します。短期間導入という説明があっても、利用する保証商品数、既存データの品質、個別帳票、外部接続の本数によって工期は変わるため、自社条件での導入事例と移行実績を確認することが大切です。
アイティフォー(ITFOR)|保証管理と回収業務を一気通貫で支援

アイティフォーは、銀行系保証会社向けに「保証管理システム」と「求償債権管理システム」を組み合わせたパッケージを提供しています。公式情報では、保証受付、保証料計算、入金消込、代位弁済事務、求償債権の督促・管理、償却、自己査定・引当計算、サービサー委託、売却管理までが紹介されています。保証の受付だけでなく、事故後の回収業務を重視する会社にとって有力な比較先です。
特徴と強み
保証業務では、母体行から届くデータを取り込み、保証料を計算し、入金を消し込み、返済状況や延滞を更新する処理が日常的に発生します。ITFORの製品は、この一連の事務処理に加えて、代位弁済後の督促・回収や償却までを同じ業務基盤で扱う考え方です。法制度や情報機関の取扱変更への対応、債務者情報の履歴管理、監査資料や分析用データの出力も比較の軸になります。
得意領域・実績
回収部門を含む保証会社、複数の商品や債務者区分を管理する会社、自己査定・引当計算と債権管理を連携したい会社に向いています。自社の回収方針が複雑な場合は、督促の段階、法務文書、担保処分、外部サービサーへの委託、売却後の残高処理までをデモで確認します。パッケージ導入によるコスト削減を期待する場合も、標準化できない独自ルールがどれほどあるかを先に洗い出すことが重要です。
NTTデータ|個人ローンと保証会社の受付・審査をデジタル化

NTTデータのローンデジタルプラットフォーム(LDPf)は、金融機関と保証会社の個人ローン業務を対象に、申込受付や保証審査依頼などのデジタル化を支援するプラットフォームです。保証債権・求償債権の専用パッケージと同じものではありませんが、複数の金融機関と保証会社をつなぐ受付・審査の業務基盤を整備したい場合に、保証管理システムと組み合わせて検討できる候補です。
特徴と強み
LDPfは、銀行ごとに異なる画面仕様やインターフェースを個別に作る負担を抑え、複数金融機関からの保証審査受付・回答を一元化する考え方です。新商品追加や法改正のたびに接続先ごとの改修が必要になる企業では、受付・審査・契約のデジタル化と、後続の保証債権管理をどの境界で分けるかが検討課題になります。したがって、LDPfを採用する場合は、既存の保証管理、会計、信用情報、電子契約とのデータ責任分界をRFPに明記します。
得意領域・実績
NTTデータの公式ページでは、三菱UFJニコスと三井住友カードが2025年5月19日からLDPfの利用を開始した事例が掲載されています(出典:NTTデータ「保証会社 メリット/事例」、2025年)。このように、個別の保証会社だけでなく、複数の金融機関・保証会社をまたぐローン受付を改革したい構想で評価しやすい企業です。一方で、保証料の計上、代位弁済、求償回収、償却までをLDPfだけで担えると判断せず、必要な後続システムとの連携範囲を個別に確認します。
富士通|金融・クレジット基幹と債権管理を含めた大型刷新に対応

富士通は、保証管理専用パッケージの候補というより、金融・クレジット領域の基幹、審査、ローン、延滞債権管理などを含めた大規模なシステム刷新で提案依頼先になり得る企業です。公式情報では、クレジット業務の申込・審査から回収までを支援するソリューションや、延滞債権管理システム「LONGS」、ローン申込から審査・融資実行までをオンライン化する事例が案内されています。
特徴と強み
保証管理システムを単独で作り替えるのではなく、勘定系、審査、顧客管理、会計、債権回収、データ分析を含めて刷新する場合は、複数の業務領域を統合するプロジェクト管理力が重要です。富士通を比較する際は、保証受付・保証料・保証債権・代位弁済・求償債権のどこまでを標準機能または個別開発で扱うのかを切り分けます。金融機関のセキュリティ基準、可用性、災害復旧、監査ログを含む非機能要件も、初期提案の段階で評価します。
得意領域・実績
既存の大型基幹システムを維持しながら保証業務を再構築したい企業、複数の周辺システムを統合したい企業、長期の運用・保守体制を重視する企業が検討しやすい候補です。富士通の製品やサービスを保証管理に適用できるかは案件ごとに異なるため、専用パッケージ3社と同じ機能表だけで比較せず、現行資産の活用、移行方式、データ連携、体制、契約後の保守費まで含めて提案を受けます。
保証管理システムのパートナー選びのポイント

6社を比較するときは、会社の知名度や機能数だけでなく、自社の業務範囲と導入後の運用を軸に評価します。専用パッケージは標準化と制度対応に強く、大型SIは周辺基幹や複数組織を含む統合に強い傾向があります。どちらが優れているかではなく、保証業務のどの部分を標準化し、どの部分を自社の競争力として残すかで発注先を決めます。
実績と経験の確認方法
実績を尋ねるときは「金融業界の実績がありますか」だけで終わらせません。保証受付、保証料計算、条件変更、延滞、代位弁済、求償回収、自己査定、引当、償却のうち、どの業務を自社またはパートナーが担当したかを聞きます。導入社数の数字が提示される場合は、稼働中の案件か、類似する保証商品か、今回と同じデータ移行・連携条件かも確認します。公開情報にない事例は、匿名化された業務範囲、期間、体制、障害対応の説明を依頼します。
技術力と専門性の評価
技術評価では、APIがあるかどうかだけでなく、連携データの意味と障害時の業務を確認します。リアルタイム連携、日次ファイル、バッチ、手動再送のどれを選ぶのか、重複取込や欠損をどう検知するのか、訂正履歴と承認履歴をどう保存するのかを提案書に書いてもらいます。クラウドを利用する場合は、データ所在地、暗号化、特権ID、ログ保存、バックアップ、RTO・RPO、再委託先、契約終了時のデータ返却まで確認します。
金融関連システムでは、FISCの安全対策基準・解説書を要求仕様の参考にする企業が少なくありません。FISCは2025年3月に第13版を公表し、経済安全保障、オペレーショナル・レジリエンス、金融分野のサイバーセキュリティ、AIの安全対策などを反映しています(出典:金融情報システムセンター「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準・解説書 第13版」、2025年)。ただし、FISC対応を一言で断定せず、自社の業態と監査方針に必要な項目をベンダーと具体化します。
プロジェクト管理体制の確認
保証管理システムでは、業務部門が例外処理を決め、システム部門が連携・権限・性能を設計し、監査部門が証跡と統制を確認します。ベンダー側に業務責任者、アーキテクト、データ移行責任者、テスト責任者、運用責任者が誰なのかを明示してもらい、要件定義、設計、開発、移行、受入、並行稼働、切り替え後の支援に誰が参加するかを確認します。準委任、請負、パッケージ導入支援の契約形態によって発注者側の責任も変わるため、成果物と検収条件を細かく定めます。
よくある質問

保証管理システムの会社選びで特に迷いやすい点をまとめます。公開価格の有無、パッケージとスクラッチの違い、金融機関と信用保証協会の要件差を理解しておくと、候補会社への相談内容が具体的になります。
保証管理システムの開発費用はいくらですか?
公開価格は少なく、費用は保証商品数、利用者数、外部連携、移行データ、可用性、監査要件で変わります。2026年8月時点の編集上の推定では、要件整理・PoCで300万〜1,000万円、パッケージ導入と複数連携で3,000万〜8,000万円、大規模刷新やスクラッチ併用では8,000万円〜2億円超を見込む場合があります。これは正式な相場ではなく、類似する金融・基幹システムの規模感から整理した目安です。
パッケージとスクラッチ開発はどちらがよいですか?
制度変更への追従、監査証跡、保証・求償業務の標準機能を重視するなら、専用パッケージを第一候補にし、独自ルールだけを設定や追加開発で吸収する方法が検討しやすいです。一方、複数の基幹システムを同時刷新する場合や、独自の保証商品・審査・回収プロセスが競争力になっている場合は、ハイブリッドやスクラッチが適する可能性があります。Fit & Gapで標準化する業務と残す業務を分けて判断します。
信用保証協会向けと銀行系保証会社向けで会社は変わりますか?
変わる可能性があります。保証商品、審査主体、母体行との連携、信用情報の取扱い、代位弁済・回収の事務、適用される制度や監査要件が異なるためです。信用保証協会の電子化に関しても、全国信用保証協会連合会が2025年の広報資料で「信用保証協会電子受付システム」の開発事例を紹介しています(出典:全国信用保証協会連合会「さまざまな取り組みの事例」、2025年)。相談時には自社の業態、保証商品の種類、接続先、現行業務を伝え、同じ業態での対応経験を確認します。
まとめ

保証管理システムの開発会社は、保証受付だけを見るのではなく、保証料、融資実行後の管理、延滞、代位弁済、求償回収、自己査定、会計、監査までの業務ライフサイクルで比較します。株式会社riplaは業務整理から開発・定着まで一気通貫で支援する候補、日本電子計算・日立システムズ・アイティフォーは保証会社向けの専用機能を確認しやすい候補、NTTデータと富士通はローン受付や大型基幹連携を含む構想で評価しやすい候補です。
比較結果をRFPと提案依頼に落とし込む
最初に、保証業務のイベント、保証商品・料率、外部インターフェース、移行対象、権限、ログ、バックアップ、RTO・RPO、制度改定対応を整理します。次に、各社へ同じRFPを提示し、標準機能、設定、追加開発、保守、クラウド利用料、データ移行、テスト、障害対応を分けた見積を依頼します。2026年時点で電子受付やオンライン化が進むなか、初期費用だけでなく、制度変更と運用継続を含む総保有コストで判断することが、長く使える保証管理システムにつながります。
自社に合う開発パートナーを早めに相談する
候補会社の選定に迷う場合は、現行業務の棚卸しと要件定義から相談できる会社を選びます。特定製品の導入を急ぐのではなく、業務部門・システム部門・監査部門が同じ要件を見ながら、段階導入の範囲と将来拡張を決めることが大切です。保証管理システムの刷新を検討している企業は、まず保証受付から回収までの現状フローと困っている業務を整理し、提案内容を比較できる状態をつくります。
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会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
