Herokuのシステム開発の見積相場や費用/コスト/値段について

Herokuのシステム開発費用は、開発規模、業務要件、運用構成で変わります。PoCの100万〜300万円から、複雑な案件の1億円超まで幅があります。

費用の内訳や相場、月額料金の計算方法、見積もりで金額が動く要因と抑え方を順に見ます。全体像はHerokuのシステム開発の完全ガイドもご覧ください。

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・Herokuのシステム開発の完全ガイド

Herokuのシステム費用の内訳

Herokuのシステム費用は、初期の開発・導入費用と、公開後のランニングコストに分かれます。要件定義やデータ移行の範囲、運用窓口の時間も、開発会社への支払額に影響します。

初期の開発・導入費用

初期費用には、次の工程と決める事項が含まれます。

  • 要件と設計:ヒアリング、要件定義、画面とデータベースの設計
  • 開発とリリース:実装、テスト、リリースまでの工程
  • 初期に決める事項:権限や承認フロー、帳票やCSV、既存データの移行、障害時の復旧方法

Herokuを使うとインフラ構築の一部は簡素化できますが、業務要件の整理やアプリ開発の工数は残ります。目安として、PoCや社内ツールは100万〜300万円、小規模システムは300万〜1,000万円です。

金額は画面数だけでなく、業務ルールの複雑さ、外部APIの数、テストの深さ、開発会社の体制で変わります。そのため、見積もり金額は確定額ではなく、幅のある推定として捉えます。

毎月のHeroku利用料と運用費

毎月の費用は、Herokuのサービス利用料と、別途契約する運用費に分けて把握します。

  • Herokuの費用:dyno、Heroku Postgres、Key-Value Store、ログ保管、監視、バックアップ
  • 別途発生する費用:開発会社の保守、Salesforceライセンス、外部のメール・決済・監視サービス
  • 見積書で分ける項目:dyno数、DBプラン、環境数、バックアップ、ログ保存期間、監視対応

開発・ステージング・本番を分ける場合は、環境ごとにリソースが必要になることがあります。さらに、障害対応やデータ復旧が含まれなければ、運用の負担は社内に残ります。このため、Heroku料金だけを見ると、実際の予算と差が出やすい点に注意が必要です。

TCOによる見積もりの比較

TCO(総保有コスト)は、初期開発費に12か月分または60か月分の利用料・保守費を加えて比較します。期間をそろえると、契約条件を含めた総額を見比べやすくなります。

例えば、初期開発が500万〜800万円、Herokuなどの実費が月3万〜10万円、保守が月10万〜30万円なら、1年目はおおむね700万〜1,280万円です。ただし、これは断定した価格ではなく、要件を入れて比べるための計算例です。

ポイント

初期費用とランニングコストは分けて見積もり、会社どうしを比べるときは両方を足したTCOで見ます。Heroku料金だけで予算を組むと、実際の支払いとのずれが出やすくなります。

Herokuのシステム開発費用の相場

PoC・社内ツール、小規模な業務システム、中規模の開発費用レンジを並べた横棒図
規模が上がるにつれて費用レンジも広がります。

Heroku固有の開発会社の相場を一律に示す公的統計はありません。そのため下記の金額は、リサーチノートをもとに、業務システムの一般的な工数とHerokuの特性から見積もった推定レンジです。

正確な見積もりを得るには、必要な機能と非機能要件を整理し、複数社に同じ条件を提示してもらいます。

PoC・社内ツールは100万〜300万円程度

PoCは、代表的な業務を一つ選び、Heroku上で実現できるかを確かめる取り組みです。全社向けの完成品を作る段階ではありません。

  • 含める範囲:ログイン、数画面、Heroku Postgres、最低限のCI/CD、ログ確認、バックアップ復元の確認
  • 期間と費用:1〜2か月程度、100万〜300万円程度が目安

認証をSSOにする場合や、実データの移行・匿名化を行う場合は、費用が上振れします。さらに、テストや運用設計を省きすぎると、本番化の際に作り直しが発生します。

PoCの段階でも、バックアップと復元、権限分離を確認しておくと、後続の費用を抑えやすくなります。さらに、エラー通知や将来のデータ移行方法も、早い段階で確かめておきます。

小規模な業務システムは300万〜1,000万円程度

小規模システムでは、次の機能や連携を組み合わせる場合があります。

  • 利用者機能:利用者管理とロール別権限
  • 業務機能:一覧・検索・登録画面、CSV入出力、帳票、メール通知
  • 外部連携:外部APIやSalesforceとの1〜2種類の連携

環境を開発・ステージング・本番に分ける場合、費用は300万〜1,000万円程度が目安です。期間は2〜5か月程度です。

承認者が多い企業や業務例外が多い場合は、期間がさらに長くなります。この価格帯では、機能数よりも業務データの整合性を優先して考えます。

たとえば、SalesforceとHeroku Postgresのどちらを正とするか、更新の競合、同期失敗時の再送、API制限への対応は、事前に決めておく必要があります。後回しにすると追加工数が膨らむため、見積もりの前提に明記してもらいます。

中規模以上は1,000万〜3,000万円、複雑な案件は3,000万円超

中規模以上の費用は、複数のロールや外部連携の内容によって変わります。さらに、追加の要件によって、開発期間も広がります。

  • 中規模の目安:顧客ポータル、受発注、予約、複数拠点の業務基盤は1,000万〜3,000万円程度
  • 追加要件:移行、負荷試験、監査ログ、Private Spaces、24時間対応などで3,000万円〜1億円超も
  • 開発期間:通常5〜10か月程度。複雑な規制対応や基幹連携では10か月〜数年

Heroku公式の顧客事例では、LaunchPad LabがKawasaki Engines向けアプリを4か月未満で提供しました。さらに、30年以上のデータをHeroku Postgresへ集約し、Salesforceと連携している事例もあります(出典:Heroku公式Customer Story、2026年確認)。

ただし、これは特定の体制・要件・既存資産による事例です。すべての案件が同じ期間や費用で完成するわけではありません。そのため、技術的な可能性の参考にとどめ、自社の要件で再見積もりを取ります。

ポイント

費用は規模で大きく変わるため、まず自社の業務がPoC、小規模、中規模以上のどれに近いかを見極めます。そのうえで、同じ条件を複数社に示して比べると、金額差の理由が見えやすくなります。

Herokuの月額料金の計算方法

月額料金を中心に、dyno数とプラン、データベース、キャッシュ、環境数、監視・ログ構成を結んだ図
見積もりでは各項目の構成をそろえて比較できます。

月額料金は、dynoやデータベース、キャッシュの構成を積み上げて計算します。環境数や監視・ログの構成も、料金に加わります。

公式の料金は米ドル建てで、為替や税、契約条件によって日本円の請求額が変わります。ここで示す円換算は、1ドル=150円と仮置きした参考値です。実際の支払額を保証するものではありません。

dynoの料金(検証は月750円前後)と台数

Heroku公式料金表の月額は、プランごとに異なります(出典:Heroku公式Pricing、2026年8月確認)。

  • Eco dyno:月5ドル(1ドル=150円換算で約750円)
  • Basic dyno:月7ドル(同約1,050円)
  • Standard:Standard-1Xは月25ドル(約3,750円)、Standard-2Xは月50ドル(約7,500円)

Ecoは一定時間休止するため、常時稼働が必要な本番では、Basic以上を検討します。

WebとWorkerをそれぞれ2台置く場合、dynoは合計4台で計算します。本番とステージングを分ける場合は、同じ構成を二つ用意することがあります。

水平スケールやゼロダウンタイムデプロイを使うかによっても、必要なプランは変わります。

Postgresとキャッシュの料金を上げる容量・可用性・接続数

Heroku Postgresは、保存容量や接続数に応じてプランを選びます。バックアップや可用性、読み取り負荷も、プランを選ぶ材料になります。

  • Standard-0:Postgresは月50ドル(約7,500円)
  • Premium-0:Postgresは月200ドル(約3万円)から
  • Key-Value Store:Miniは月3ドル(約450円)、Premium 0は月15ドル(約2,250円)
  • Private-3:月150ドルから(約2万2,500円)

可用性を高めたり容量を増やしたりすると、Postgresの月額はさらに上がります。

Key-Value Storeは、キャッシュやセッション、非同期ジョブのキューなどに使います(出典:Heroku公式Pricing、2026年8月確認)。本番では、障害時のフェイルオーバーと接続数の確認も欠かせません。

小規模本番は月1万〜10万円、中規模以上は月10万〜100万円超の目安

小規模な業務システムの公式サービス実費は、構成によって月1万〜10万円程度が目安です。

  • 小規模本番:Web・Worker常時稼働、Postgres、キャッシュ、ログで月1万〜10万円程度
  • Private・Shield構成:複数リージョンや冗長化を含め、月10万〜100万円超の場合
  • 追加要件:監視、監査ログ、外部SIEM、専用サポートも費用に影響

ただし、Heroku公式サービスの実費には、開発会社の保守費やSalesforceライセンスは含まれません。税や為替、外部の監視サービスも含まれません。

Shield dynoは月250ドル、Shield-0のPostgresは月350ドルからです。1ドル=150円なら約3万7,500円、約5万2,500円です。

規制対象のデータを扱う場合は、費用の安さだけでなく、必要な安全管理措置を満たす構成かを基準に選びます。

ポイント

月額料金は、dynoやPostgresなどの構成を積み上げて計算します。為替や税で円の請求額が変わるため、1ドル=150円の換算は参考値として扱います。

Herokuの見積もりで変動する項目

見積もりに影響する業務例外、外部連携とデータ移行、性能・セキュリティ・運用体制を3枚のカードに整理した図
同じ前提にそろえると、会社ごとの差を確認しやすくなります。

見積もりは、画面数だけでなく、業務例外やデータ量、連携先の組み合わせで変わります。さらに、性能目標やセキュリティの前提も、納品物と保守時間の範囲と合わせて金額を動かします。そのうえで、合計額だけでなく、金額に影響する条件も確認します。

要件定義と業務ルールの複雑さ

要件定義を省いて実装を始めると、承認経路や部署ごとの入力項目が後から判明し、追加開発が増えます。業務システムでは、通常の処理に加えて例外処理も工数に影響します。

  • 確認する業務ルール:取消、差し戻し、権限変更、締め処理、マスタの有効期間
  • 先に整理する要件:利用者、業務フロー、Must・Should・Could、データ種類、目標効果

工数配分の仮置きとして、要件定義・企画に10〜15%、設計に25〜35%、実装・テストに45〜60%、移行・教育・リリースに5〜10%程度を置く方法があります。これは一般的な目安で、案件ごとに調整します。

外部連携とデータ移行

連携先が増えるほど、API仕様の確認や例外時の対応作業が増えます。

  • 連携作業:API仕様確認、認証、エラー処理、再送、監視、テスト
  • 移行前の確認:レコード数、重複・欠損、表記揺れ、古いコード、個人情報
  • 移行工程:サンプル・全件移行、照合、切り戻し、旧システムとの並行稼働

Salesforceとの連携には、Heroku Connect、AppLink、Platform Eventsのほか、REST APIやMuleSoftなどの方法があります。

どの方法が適するかは、データ量や更新頻度で変わります。リアルタイム性や競合更新の有無も関係します(出典:Heroku Dev Center「HerokuとSalesforceプラットフォームの統合の概要」、2025年更新)。

データ品質の確認や移行工程も、移行工数に影響します。見積もりには、レコード数やファイル形式、検証方法に加えて、クレンジングの範囲も明記してもらいます。

性能・セキュリティ・運用体制

性能要件を決めると、dynoやDBの選択が具体化します。負荷試験をせずに本番へ進むと、アクセス集中時の増強費用や障害対応費用が後から発生する可能性があります。

個人情報や機密情報を扱う場合は、必要な保護水準を踏まえて環境を選びます。発注側は、次の項目を見積もりの前提にそろえます。

  • 性能の前提:同時利用者数、ピーク時アクセス、目標応答時間、バッチの締め時間
  • 復旧目標:復旧目標時間(RTO)、復旧時点目標(RPO)
  • 環境候補:Common Runtime、Private Spaces、Shield Private Spaces

Heroku公式情報では、基盤の保護に加え、アプリの認証や権限、秘密情報は、利用企業側に残る共有責任モデルです。ログやバックアップ、脆弱性への対応も、利用企業側に残ります(出典:Heroku公式Security, Privacy, and Compliance、2025年更新)。

監査ログやSIEM連携、MFAを追加すると、その分の費用が見積もりに反映されます。さらに、VPNや保守担当の対応時間も、条件として見積もりに入ります。

ポイント

見積もりの金額は、要件の複雑さ、外部連携とデータ移行、性能とセキュリティの前提で動きます。合計額だけでなく、どの条件が金額に効いているかを会社ごとに確認すると、比較の根拠がはっきりします。

Herokuのシステム費用を抑えるポイント

費用を抑えるには、まず必要な可用性・性能・セキュリティを決め、未使用のリソースや重複作業を減らします。そのうえで、初期開発の範囲、Heroku構成、保守契約をそれぞれ見直すと、予算を調整しやすくなります。

価値の高い業務から作るMVP

MVP(Minimum Viable Product)は、業務の効果を測れる代表的なフローから作ります。

  • 先行する機能:問い合わせ管理の受付・検索・担当割り当て
  • 第二段階に回す機能:分析や高度な自動化

画面や連携を減らすと、利用者が使う機能へ工数を集中できます。また、将来の機能に必要なデータ項目や権限モデルは、初期設計で壊れにくくしておきます。

一方で、バックアップや監視、認証まで省くと、本番移行時の手戻りが増えます。そのため、復旧手順も含めて、削る対象と残す対象を分けて決めます。

環境数とリソースの定期的な見直し

開発・ステージング・本番の分離は安全性を高めますが、各環境にdyno、DB、ログが必要になります。そこで、開発環境の自動停止やテスト用DBの小容量化によって、月額を調整できます。

  • 未使用分を整理:アドオンを洗い出し、ログ保存期間を見直す
  • 処理を効率化:検索にインデックスを設定し、キャッシュを使い、不要なバッチを集約する

設定を変える前には、性能と復旧要件を確認します。アクセス数やDB容量、ジョブの実行時間を月次で見直す運用にすると、必要なdyno数を抑えられる可能性があります。

将来の移行性の確保と長期コスト

2026年2月、Herokuは新機能の拡大よりも、安定性・セキュリティ・信頼性・サポートを重視すると発表しました。これは、sustaining engineeringモデルへの移行にあたります(出典:Heroku公式「An Update on Heroku」、2026年2月)。

  • 新規採用時の確認:契約条件、ロードマップ、5年後の移行出口
  • 納品物:標準的なPostgres設計、コンテナ・12-Factor、外部監視、データエクスポート、移行用スクリプト、CI設定、構成図

既存利用者の料金や日常的な利用に変更はありません。一方で、新規のEnterprise Account契約は提供されない方針です。

Heroku-26はUbuntu 26.04 LTSを基盤とし、2031年4月末までサポートされる予定です(出典:Heroku Dev Center「Heroku-26 stack is now generally available」、2026年5月)。

移行性を高める設計は初期費用を増やす可能性がありますが、特定サービスへの依存リスクを抑え、長期的な選択肢を残せます。

Herokuのシステム開発で見積もりを取るポイント

見積もりは、金額の安さより先に、同じ前提で比べられるかを確認します。そのためには、業務フローや画面、権限を含む要件を一覧にします。

連携先やデータ量、性能目標も、同じ前提として揃えます。含むものと含まないものを明確にすると、会社ごとの金額差を説明しやすくなります。

一枚にまとめた要件と見積もりの前提

見積もりの前提は、業務要件、非機能要件、Heroku構成に分けて整理します。

  • 業務・利用者:対象業務、利用者数と種類、画面、権限、通知、帳票
  • 連携・移行:外部連携、データ移行、ブラウザ、スマートフォン対応、希望時期
  • 非機能要件:同時接続数、応答時間、稼働時間、バックアップ頻度、RTO、RPO、監査ログ、認証方式
  • Heroku構成:Runtime、dyno数、Postgres、キャッシュ、環境数
  • 運用・開発範囲:監視、ログドレイン、バックアップ、CI/CD、IaC

未確定の項目は「別途」とせず、想定する条件と、追加時の単価や再見積もりの条件を明示してもらいます。

Runtimeは、Common RuntimeかPrivate Spacesかを明記してもらいます。dynoのプロセス数とPostgresのプランも定めておきます。

アプリ開発費とHeroku利用料を分けておくと、要件が変わったときに、どの費用が動くかが分かります。

Herokuと業務システムの両方に強い会社

候補会社については、技術と業務の経験、保守の体制を確かめます。事例の説明のしかたや成果物、海外発注時の対応も、項目ごとに見ておきます。

  • 技術経験:Heroku、要件定義、Salesforce連携、データ移行、負荷試験
  • 運用・安全実績:障害対応、セキュリティ設計
  • 事例:構成図、担当体制、期間、運用範囲、納品物を説明できるか
  • 成果物:設計書、コード、テスト仕様、移行スクリプト、構成情報、手順書、連絡先
  • 保守・海外発注:受付、一次切り分け、復旧、改修、SLA、料金、日本語窓口、契約主体、時差、個人情報

公開されている事例は、会社名や導入年よりも、どんな構成と期間で作ったかを見ます。Consulting Partner掲載も、品質や料金を保証するものではありません。

成果物の範囲や、月額保守と海外発注時の条件は、見積もりの中で明確にしてもらいます。

HerokuにOSの更新や基盤の一部を任せても、アプリ側の対策や復旧の確認は、自動では済みません。

  • アプリの対策:脆弱性、認証・認可、秘密情報、入力値の確認
  • 運用の対策:ログ内の個人情報、バックアップ復元の確認
  • 責任分界:監視担当、判断者、連絡までの時間を表で整理
  • 個人データ:外国事業者、委託先、越境移転、安全管理措置の確認

個人データの扱いは、サーバーの所在地に加えて、外国事業者や委託先の関係、越境移転の有無を合わせて判断します(出典:個人情報保護委員会「外国にある第三者への提供編」および外国事業者のクラウドに関するFAQ、2025年改正情報)。

法令への適合は、プランの選択に加えて、自社の法務・情報システム部門と発注先で確かめます。

ポイント

見積もりは、業務要件、非機能要件、Heroku構成を同じ前提にそろえてから比べます。未確定の項目は「別途」とせず、追加時の単価や再見積もりの条件を書いてもらいます。

Herokuのシステム費用に関するよくある質問

Herokuのシステム開発で多い質問に、順に答えます。初期費用と月額費用を分けたうえで、料金の構成や為替の変動も含めて考えます。保守や移行性も、判断材料になります。

Herokuならシステム開発費用を安くできますか?

Herokuはインフラ構築と運用の一部を軽くするため、環境準備やデプロイの工数を抑えられる可能性があります。ただし、業務要件と画面、権限の工数は残ります。連携、テスト、データ移行の工数も、そのまま残ります。

比べるときは、初期費用、月額利用料、保守費を合算したTCOで見ます。

Herokuの月額費用は最低いくらから始められますか?

検証用途なら、Eco dynoは月5ドル、Basic dynoは月7ドルからです。1ドル=150円の仮置きでは約750円、約1,050円ですが、DBやログなどの費用、税や為替は別です。

本番では、常時稼働や可用性を前提に考えます。バックアップや障害対応も含めるため、単一dynoの料金だけで判断しません。

SalesforceとHerokuを連携すると費用はいくら増えますか?

増加額は、連携方式や対象データの量、同期の頻度で変わります。リアルタイム性やエラー時の再送、監視の有無でも差が出るため、一律の金額は示せません。

Heroku ConnectやAPIを使うほか、項目の対応づけや権限を設計し、競合更新や障害時の再処理もテストする工数が発生します。

連携費用は、開発会社の工数と、Salesforceや関連サービスのライセンスを分けて見積もります。

HerokuからAWSなどへ移行できる設計にできますか?

移行しやすい設計は可能です。そのためには、データ形式やアプリの構成、CI/CDを標準化します。監視、バックアップ、エクスポートの手順も、移行に備えて整えておきます。

Heroku固有のアドオンや運用機能に頼りすぎると、移行工数が増えます。そのため、採用時に移行の前提と費用を決めておきます。

移行の出口を用意することは、Herokuを使わないと決めることとは違います。長期の事業継続性を高めるための備えです。

まとめ

Herokuの開発費は、PoC・社内ツールで100万〜300万円、小規模業務システムで300万〜1,000万円が目安です。

中規模では1,000万〜3,000万円程度が目安です。

規制対応や基幹連携、データ移行を含め、24時間運用まで加えると、3,000万円超や1億円超になる可能性もあります。いずれも推定レンジで、要件や工数、セキュリティ、納期によって変わります。

月額は、dynoやPostgres、Key-Value Storeの構成を積み上げて決まります。環境数や監視、バックアップも料金に加わります。検証は数千円から、小規模本番の公式実費は月1万〜10万円程度です。

中規模以上やPrivate・Shield構成は、月10万〜100万円超になる場合があります。保守費やSalesforceライセンスは、別途確認します。税や為替、外部サービスも、料金に含まれていないかを見ます。

発注時は、初期開発費と5年間のTCOを分けて示してもらい、同じ条件で比べます。比べる際は、要件定義や外部連携、移行を中心に確かめます。負荷試験や障害対応も確かめ、成果物と移行性は、同じ条件で見ておきます。

2026年のHeroku方針変更やHeroku-26のサポート期間も踏まえ、契約・運用・移行出口まで説明できる開発会社を選びます。

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会社紹介

株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

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執筆者プロフィール
張田谷凌央
張田谷凌央

株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。