訪問看護システムの開発会社は、特化度と保険請求への対応で比べるのが基本です。現場入力と連携、料金モデルも見ます。判断の基準は、自社業務との適合です。
取り上げるのは、2026年時点で実在し訪問看護向けサービスを公式に確認した5社を含む計6社です。費用と発注前の確認事項も整理します。
▼全体ガイドの記事
・訪問看護システム開発の完全ガイド
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訪問看護システムのパートナー選びが重要な理由

訪問看護システムは、電子カルテだけでは完結しません。
訪問前の予定調整から、訪問先での記録、申し送り、計画書・報告書、レセプト、経営管理まで、連続して動く業務基盤です。
適切なパートナー選定が成否を分ける理由
現場で使い続けられるか、保険業務に対応できるか、安全に管理できるかで、候補の差は大きく表れます。確認の中身は、次の5項目に分けられます。
- 現場定着:使われないと紙やExcelが残り、転記作業が増えます。
- 訪問時の操作:看護師が訪問先で入力しやすく、通信が不安定なときも記録できるか。
- 予定共有:管理者が予定変更をすぐ共有できる仕組みか。
- 保険業務:医療・介護保険の切り替え、加算、特別指示書、返戻への対応の有無。
- 安全管理:権限、操作履歴、暗号化、バックアップ、障害時の復旧の備え。
医療情報を扱うため、料金の安さだけで決めると後で困ることがあります。
委託先の管理や、インシデント発生時の連絡体制も、契約前に確認してください。
厚生労働省は2026年6月に「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第7.0版」を公開しています。そのため、最新の安全管理要件に対するベンダーの対応方針も確認してください(出典:厚生労働省、2026年)。
発注前に確認すべきポイント
見積もりとデモの前に、事業所の規模と業務条件を整理しておくと、候補会社の提案を同じ前提で比べられます。伝える内容は3つに分けられます。
- 事業所の規模:利用者数、看護師数、拠点数、月間訪問件数
- 業務の条件:保険種別の比率、夜間・緊急訪問の有無
- 移行対象:既存データの量と、利用中のシステム
利用者登録から訪問予定、訪問記録、計画書・報告書、請求までを一つの業務シナリオとして、デモで見せてもらいます。機能を一部ずつ紹介されるだけでは、入力内容が帳票や請求へ引き継がれるかを判断しにくいためです。
料金は月額のほか、従量課金、端末レンタル、初期設定を含めて比べます。
研修、移行、追加帳票、API連携、サポート時間も、同じ条件で並べて見ます。
SaaSで標準業務に合わせるか、既存システムと連携する個別開発が必要かを整理します。方式によって、必要な会社のタイプと予算は大きく変わります。
株式会社 ripla|コンサルティングから開発まで一気通貫で支援
riplaは、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる企業です。
IT事業会社として社内DXを推進した経験を活かし、ビジネスの成果創出とシステム定着の支援に強みがあります。
営業・顧客・生産・販売管理など、幅広い基幹システムの構築・導入実績があり、企業の業務要件に合わせて対応できる体制を整えています。
特徴と強み
訪問看護システムの開発で、riplaは業務の整理から要件、機能、導入方式までを一続きで検討します。
- 要件の決め方:訪問看護システムの開発では、現場・管理者・請求担当の業務を整理してから要件を決めます。
- 機能の検討:riplaは、業務フローと優先順位に沿って、必要な機能を検討します。
- 検討の対象:利用者台帳、訪問予定、モバイル記録、帳票、請求、経営ダッシュボードなど。
- 導入の方式:標準SaaSと独自開発を分け、段階導入を計画する方法にも対応しやすいです。
得意領域・向いている企業
riplaとの適合は、既存業務とどこまで連携するか、どの個別機能を作るかで見えてきます。場面は大きく4つに分けられます。
- 業務連携:介護ソフト、会計・勤怠、人事、医療機関との連携基盤、社内ポータルなどを横断して業務をつなぎたい法人に向いています。
- 複数拠点管理:複数法人・拠点の権限管理も相談できます。
- 個別機能:独自帳票、通知、ダッシュボード、外部API連携を実装したい場合も候補です。
- 見積もり:要件定義から保守まで、工程ごとに分けた内容で依頼してください。
株式会社eWeLL|訪問看護専用電子カルテiBowを中心に業務を統合
株式会社eWeLLは、訪問看護専用電子カルテ「iBow」を提供しています。公式料金は、初期費用0円、基本料金月額18,000円、証明書費用月額1,000円で、事業規模に応じた従量制料金もあります。
電子カルテを中心に、レセプト、勤怠、運営支援まで検討できます。訪問看護に特化したシステムで業務を整えたい事業所が、比較しやすい会社です。
特徴と強み
iBowは訪問看護の記録を電子カルテに蓄積し、請求や事業所運営につなげる製品です。訪問前後の情報を同じ基盤で扱うため、紙の記録を事務所で転記する運用から移行しやすくなります。
公式サイトでは、サーバー、専用ファイアウォール、24時間有人監視、SSL証明、アプリ保守、法令改正に伴う機能更新を基本料金に含むと説明しています。
料金と向いている事業所
iBowは、事業所との適合性を先に確かめて検討します。
- 向いている事業所:訪問看護向けの操作性と法改正への継続対応を重視する事業所です。
- 料金:初期費用は抑えやすい一方、従量制があるため、利用者数と訪問件数に応じた月額を確認します。
- AI機能:2026年7月1日から訪問予定・ルート機能を有償提供しています(出典:株式会社eWeLL公式、2026年)。
- 運用確認:候補ルートの提示にとどまるか、職員が最終確認するかを見極めてください。
株式会社エス・エム・エス|定額制のカイポケ訪問看護
株式会社エス・エム・エスは、介護・医療分野の業務支援サービスを展開し、訪問看護向けに「カイポケ訪問看護」を提供しています。
公式ページでは、電子カルテと医療・介護レセプトを一体で扱えるサービスとして案内しています。スケジュール管理、帳票作成、利用者請求のほか、開業支援にも触れています。
事業所の立ち上げや運営まで広く支援してほしい場合に、検討しやすい会社です。
特徴と強み
カイポケ訪問看護は、現場記録に加えてレセプトや事業所運営の機能をまとめて導入できるサービスです。医療・介護レセプト、計画書、報告書、シフト作成、タブレット利用も、検討の対象になります。
複数ソフトを個別に契約する負担を抑えたい開業時や、事務担当者が限られている場合に、利点を感じやすいです。
料金と向いている事業所
公式料金は基本料金月額25,000円(税別)です。このほか、初期費用、更新料、解約違約金、法改正対応、訪問ごとの費用は、いずれも0円と案内されています(2026年8月確認)。
訪問件数が増えても料金を読みやすい定額制を重視する事業所に適しています。タブレットレンタル、複数サービスの併設、追加の経営支援は別条件となるため、月額以外も見積書で確認してください。
株式会社ワイズマン|医療・介護保険と訪問記録をまとめるシステムSP
株式会社ワイズマンは、介護・福祉分野の業務システムを提供し、訪問看護事業所向けに「訪問看護ステーション管理システムSP」を展開しています。
公式ページでは、訪問看護指示書、計画書、記録書、報告書、情報提供書などの医療文書に加え、医療・介護保険の予定・実績や療養費明細書にも対応すると案内しています。
介護サービスを併設し、事業所間の情報連携も視野に入れる法人が比較しやすい会社です。
特徴と強み
スマートデバイスで訪問予定の確認、実施報告、記録入力、利用者情報の共有ができます。記録支援オプションでは、バイタル推移、申し送り、インシデントを扱えます。
担当者が変わっても必要な情報を追いやすい点も特徴です。たとえば、音声入力、バイタル連携、本部管理支援などのオプションも、公式ページで紹介されています。
料金と向いている事業所
料金は利用体制に応じて設定されるため、拠点数、必要なオプション、既存のワイズマン製品との連携を伝えて、見積もりを取得してください。
訪問看護だけでなく、居宅介護支援、通所、施設などを運営する法人や、本部から複数事業所を管理したい法人に向いています。
単独ステーションの場合は、必要な機能が標準に含まれるか、追加オプションがどこまでかを確認してください。
NDソフトウェア株式会社|ほのぼのNEXTとCare Palette Home/Nurse
NDソフトウェア株式会社は、介護・福祉分野の業務基盤「ほのぼのNEXT」を提供しています。訪問系事業所向けのアプリ「Care Palette Home/Nurse」も提供しており、訪問記録、実績入力、計画書作成、電子サインなどを扱うアプリとして案内されています。
訪問看護に加えて、法人内の訪問介護、居宅介護支援、施設サービスと情報をつなぎたい場合に、比較しやすい会社です。
特徴と強み
Care Palette Home/Nurseは、訪問先で記録を完了し、事務所での転記を減らすことを重視したアプリです。訪問記録、実績入力、電子サイン、計画書、報告書などを扱います。
また、音声入力、写真・動画、バイタル連携が利用できる構成もあります。看護師が使う端末と入力内容は、デモで確認してください。
料金と向いている事業所
料金はほのぼのNEXTの利用範囲、訪問アプリの対象業務、端末、拠点数で変わるため、個別見積もりで確認します。
すでにほのぼのシリーズを使う法人は、データや権限設定をどこまで引き継げるか確認してください。新規導入の場合は、医療保険請求まで同じ製品群で完結するか、別の請求システムが必要かを切り分けます。
株式会社カナミックネットワーク|地域包括ケアとAI活用を進めるクラウド
株式会社カナミックネットワークは、医療・介護・子育てなどの地域連携を支援する「カナミッククラウドサービス」を提供しています。
訪問看護を含む複数の在宅サービスについて、ケアマネジャーとの情報共有、記録、請求、経営分析を一つのクラウド上で連携させるサービスです。
単独の電子カルテに限らず、地域包括ケアの関係者と情報共有したい法人が比較しやすい会社です。
特徴と強み
医師、ケアマネジャー、家族、他の介護サービス事業者と連携する場合に強みを発揮しやすいです。複数サービスの記録や利用者情報を共有し、稼働状況や経営指標を見えるようにできます。
2025年には、訪問看護事業所向けにAIを活用した訪問看護計画書の自動作成機能をリリースしたと発表しています。
料金と向いている事業所
費用は利用サービス、拠点数、連携対象、AI機能、経営分析の範囲で変わります。公開された一律料金を並べるより、利用範囲を伝えて見積もりを依頼してください。
訪問看護単体か、訪問介護や居宅介護支援との共通基盤かを明確にします。特に、AI作成の計画書は、看護師や管理者が確認・承認する運用が必要です。
訪問看護システムのパートナー選びのポイント

6社を一列に順位付けするのではなく、自社の業務範囲と運用体制に合わせて候補を絞ります。小規模開業では月額と導入しやすさ、複数拠点では権限と本部管理を重視します。
介護事業所を併設する法人は、サービス間連携を重視します。一方、独自業務が多い法人では、要件定義と個別開発の体制が判断の中心になります。
実績と経験の確認方法
「医療・介護分野の導入実績がある」という説明で済ませず、訪問看護の利用者数、拠点数、医療保険請求の有無、モバイル記録の利用状況を質問してください。
加えて、可能であれば、自社と近い規模の事例も確認します。
事例では、導入前の課題、導入期間、現場教育、導入後の利用率を聞きます。導入社数や削減時間は、対象期間、測定方法、自社で再現できる条件とあわせて確かめます。
技術力と専門性の評価
日々の業務や制度対応に合うかは、次の技術面から見ていきます。
- 端末操作:スマートフォンやタブレットでの入力と、オフライン時の動作。
- 連携・移行:API・CSV連携の方法と、データ移行の進め方。
- 安全管理:権限、監査ログ、バックアップ、復旧目標の水準。
- オンライン請求:2024年7月請求分から開始し、同年12月請求分から義務化(厚生労働省案内、出典:厚生労働省、2024年)。
- 制度対応:オンライン資格確認を含め、継続して対応できる体制かどうか。
プロジェクト管理体制の確認
独自開発や複数システムの連携を依頼する場合は、営業担当だけでなく、開発を実際に動かす体制も見ておく必要があります。
- 責任者:要件定義と開発を取りまとめる人、医療・介護業務に詳しい担当者の顔ぶれ。
- 管理方法:要件定義で作る成果物、課題管理、受け入れテストの進め方。
- 障害・保守対応:連絡先やリリース後の保守範囲が曖昧だと、納期と費用が膨らみやすくなります。
- 段階導入:全機能を一度に作らず、1拠点で記録と請求を検証します。
- 拡張判断:効果を測ってから、複数拠点やAIへ広げる方法もあります。
公開料金のある訪問看護向けクラウドでは、月額8,000円台から25,000円程度の製品が確認できます。ただし、基本料金、証明書、従量料金、端末、オプションを含む総額は異なります。
独自開発には一律の公表相場がないため、モバイルアプリ、請求、外部連携、移行、保守の範囲を分けて見積もります。
初期費用800万円から3,000万円、期間6か月から15か月程度という試算は、類似業務システムからの推定として扱います。
訪問看護システムに関するよくある質問
導入時は料金だけでなく、現場入力、請求、制度改定、安全管理、導入後の定着まで見ておく必要があります。比較検討でよく聞かれる質問に、順に答えます。
訪問看護システムの月額料金はいくらですか?
公開料金では、月額8,000円台から25,000円程度のクラウド製品があります。初期費用0円でも、従量料金、証明書、端末、追加オプションが別の場合があるため、1年間または3年間の総額で比べてください。
訪問看護システムはスクラッチ開発すべきですか?
標準的な訪問記録、帳票、請求を短期間で使い始めたい場合は、専用SaaSやパッケージが適しています。
複数法人の独自業務、既存基幹との深い連携、独自の経営管理を重視する場合は、追加開発も検討できます。
標準製品にAPI連携や追加開発を組み合わせ、必要な領域だけをスクラッチにする方法もあります。
デモで最初に確認する機能は何ですか?
デモでは、利用者登録、予定作成、訪問先でのバイタル・看護記録入力から、計画書・報告書・請求に反映されるまでを一連の流れで見ます。
通信切断時の動作、端末紛失時の遠隔対応、権限別表示、操作ログ、データ移行も、画面を見ながら質問すると導入後のギャップを減らせます。
まとめ
訪問看護システムのおすすめ会社は、事業所によって異なります。専用電子カルテならeWeLL、定額料金と運営支援ならエス・エム・エス、医療・介護の一体運用ならワイズマンが候補です。
法人内の訪問系サービス連携ならNDソフトウェア、地域包括ケアやAI活用ならカナミックネットワークも比較できます。独自要件や既存システム連携を優先する場合は、riplaのような開発支援会社も候補です。
6社を比較するときの結論
比較では、システム名や知名度より、現状業務のどこを変えたいかを優先します。訪問先での記録、請求ミス、複数拠点の統合、医師やケアマネジャーとの共有から、優先順位を決めてください。
無料デモでは、看護師と請求担当者が一件の訪問を最初から最後まで操作し、入力時間と修正作業を測ると比べやすくなります。
発注前の業務シナリオと見積条件の準備
候補会社には、事業所の規模と業務条件、既存データ、連携先、必要な帳票、導入希望時期を伝えます。そのうえで、標準機能、追加設定、個別開発、端末、教育、保守を分けて見積もってもらうと、価格以外の差も見えてきます。現場で定着し、記録・請求・経営判断で同じデータを使えるシステムが、導入効果を高めます。
▼全体ガイドの記事
・訪問看護システム開発の完全ガイド
▼RFP作成前に読みたい無料ホワイトペーパー
・業務システム開発の完全ガイドブック
・スクラッチシステム開発の完全ガイドブック
・【2026年最新版】AI駆動開発の完全ガイドブック
会社紹介
株式会社riplaでは、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを、構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルによる高い要件定義力・システム設計力を活かし、事業成果の最大化に伴走します。

また、当社独自の開発テンプレート「Boxシリーズ」による標準機能の高速開発と、AI駆動開発の独自フレームワーク「GoDD」による独自機能のAI実装を組み合わせることで、低コスト・短期間で開発を実現いたします。

もし、システム開発やプロダクト開発に関するご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ripla 代表取締役CEOとして、システムパッケージ活用、システム開発、データ分析、生成AI活用、SaaS開発、アプリ開発、EC構築など、幅広い領域で企業のDX推進と事業成長を支援している。事業会社でIT・DXを経験したプロフェッショナルが集う株式会社riplaにおいて、お客様の事業・ユーザー・業務に最適化したオーダーメイド型システムを構想策定・要件定義から開発・改善まで一気通貫で支援し、単なるシステム納品にとどまらず、クライアントと同じ目線で事業成果の最大化に向けた伴走支援を行う。早稲田大学卒業後、ラクスル株式会社、LINEヤフー株式会社にて事業開発やDX推進などに従事した後、株式会社riplaを創業。
